My Love MRJ

 
 
 2017年はMRJにとって波乱の1年でした。最初のつまづきは3号機のフェリーフライトが越年したこと。その直後に5度目の納期延期発表。国内での量産機製造を待ち望んでいた航空ファンの落胆は計り知れないものでした。唯一の朗報は7月のパリエアショーに3号機の地上展示が行われたことでしょう。

 2018年はアメリカで型式証明取得のためのテストフライトが始まります。そして昨年追加製造が始まったJA26MJ(6号機)とJA27MJ(7号機)のうち、どちらか1機がアメリカに飛び立つ日はいつか。短胴型のMRJ70が私たちの前に姿を見せるのはいつか。2018年も期待と不安が入り乱れる1年になりそうです。


★MRJ用新型エンジン 国内で初の組み立て完成、モーゼスレイクでは2号機が4日間隔で飛行試験

  

共同通信「MRJ向け新型エンジン組立完了 愛知の工場、燃費性能高める」

おたくま経済新聞「三菱MRJ用エンジン国内組み立て1号機が完成」


中京テレビ「MRJ用新型エンジン 国内で初の組み立て」


現地時間の12月13日のお昼前から2号機が飛行試験実施。12月は2号機のみが4日間隔で飛行していると思われます。

  三菱重工は13日、MRJに搭載される「PW1200Gギアードターボファンエンジン」の国内組み立て1号機が2018年12月12日、愛知県小牧市にある三菱重工航空エンジン(MHIAEL)の事業所で完成し、完成後検査にも合格したと発表。

 MRJに採用されているP1200Gは、三菱重工航空エンジンが燃焼器と高圧タービン部の製造を担当。さらに最終組み立てと完成品検査も担当する。最終組み立てや完成品検査を行っているのは、カナダにあるP&Wのミラベル・エアロスペースセンターと、この三菱重工航空エンジンの2か所のみ。

 今後量産されるMRJには、国内で製造されたPW1200Gが搭載されることになりますが、5機の飛行試験機に搭載されているPW1200Gとエンジン内部の色が違いますね。今までは緑だったのですが、写真では青に見えます。三菱重工のエンジニアが着用している作業服にも使われている三菱重工カラーを選んだのでしょう。




★共同通信「三菱重工、航空機生産統合へ MRJとボーイング向け」

  

共同通信「三菱重工、航空機生産統合へ MRJとボーイング向け」

 三菱重工はMRJの機体製造と、米航空機大手ボーイング向けの部品生産の事業統合を検討していると明らかにした。MRJの本格的な事業化を見据え、費用を削減し、競争力を高めたい考え。

 三菱重工の宮永社長は共同通信などのインタビューに対し、ボーイングの下請けと、MRJの製造を別にしておくのは二元管理で、間接部門が無駄になると述べた。MRJの量産が2022年ごろから本格化するとの見通しも示し、これから本格的な事業体制の準備に入ると強調した。

 具体的に何をどうするのかわかりませんが、「事業統合」ということばを使っているので、現在、三菱重工が行っているボーイング社向けの部品生産を、三菱航空機に移管するのか、もしくは三菱航空機を解散して航空事業をすべて三菱重工に一元化するというようなことでしょうか。最終組立工場には「三菱重工」と書かれていますし・・・。




★ニュースイッチ「三菱航空機、債務超過解消で『MRJ』浮上なるか」

  

ニュースイッチ「三菱航空機、債務超過解消で『MRJ』浮上なるか」

 三菱重工はMRJの開発を進める子会社の三菱航空機の資本政策をめぐり、2200億円の支援が完了して債務超過が解消した。三菱重工が1700億円の増資を引き受けた上、500億円の債権を放棄した。

 三菱航空機はMRJの開発の遅れから、2018年3月時点で1100億円の債務超過に陥っていた。MRJはこれまで初号機の納入開始が5度延期され、現在は20年半ばの納入を目指している。

 えっ?これだけですか?期待を持たせるタイトルだったのに・・・




★Isaac Alexanderさん「推察 三菱航空機MRJ90フライトテストプログラムは飛行試験機を下げている」

  

Isaac AlexanderさんがこのところMRJの飛行試験が減っていることを推察するツイート。

 Isaac AlexanderさんがモーゼスレイクでMRJの飛行試験が極端に少なくなっていることを推察するツイート。それも自レスで4つもツイートする力の入れようです。

 12月に入って飛んだのは2号機のみで、ほかの3機は年内にもう飛ぶことはないのだろうか。また、新年になったら2機の新しい飛行試験機JA26MJとJA27MJを見るのだろうか?といった内容。

 Isaac Alexanderさんのツイートの中にはJCABによる型式証明試験については触れられていませんが、私は単に現存する4機でできる社内試験がほとんど終わったことで飛ばなくなっていると思っているので、「下げている」とは思っていないのですけどね。




★現地時間12月9日、2号機が4日ぶりの飛行試験

  

現地時間の12月9日、Flightradar24に2号機の飛行データが表示されました。

 現地時間の12月9日午前9時47分から午後0時38分までの約3時間、2号機の飛行データがFlightradar24に表示されました。

 最近の傾向では、2号機が5日ぶりに飛んでいると思われるので、今度飛ぶのは明日ではないかと思っていたのですが、今回は4日しか空いておらず、おまけにサンデーフライトでした。最近2号機ばかりが飛んでいるようですが、もしかしたら2号機の飛行時間がいちばん短いはずなので、飛行試験による機体疲労の影響がいちばん少ないからなのかもしれません。




★シェアーズカフェ・オンライン「MRJの開発遅延で三菱重工が獲得したノウハウとは」

  

シェアーズカフェ・オンライン「MRJの開発遅延で三菱重工が獲得したノウハウとは」

 2018〜2037年の世界の航空旅客需要は、アジア/太平洋地域を中心に2.4倍まで増加すると日本航空機開発協会では予測している。それに伴いジェット旅客機の運航機数もおよそ1.8倍になるという。

 国内においても、確実に拡大するであろう航空機市場を捉えようと、航空産業の育成が叫ばれ、愛知県の航空宇宙産業クラスター形成特区をはじめとし、国内の様々な地域で航空産業を次世代の基幹産業と位置付け、参入に注力するケースが目立つ。それほど航空産業は、今後魅力的な市場になることを示している。

 三菱重工はYS-11以来途絶えていた、日本の航空機産業の悲願である国産旅客機に挑戦する大義を掲げて、MRJの開発に乗り出した。新規の業界参入を引き付ける魅力的な市場と、日本の期待を背負った航空機事業に対する強い想いが三菱重工の主な原動力であることがわかる。

 開発や製造に対する大きな設備投資だけがこの市場の参入障壁ではなく、本当の参入障壁は型式証明の取得にあるといっても過言ではない。そのためこれまでに三菱航空機はそのノウハウを蓄積させている活動の最中であり、そのノウハウが「見えざる資産」としていままさに堅固な牙城を築いているのである。

 また、航空機製造は1機種で終わりではない。同型機の派生型への展開や、MRJから大型化または小型化市場へ参入する際にも、今回蓄積された資産が生かされるはずである。今回MRJの部品供給に携わった国内の供給メーカーにも同様の資産が蓄積される。

 この国内に蓄えられた様々な「見えざる資産」は、今後、日本の航空機開発に莫大な恩恵をもたらす存在であることを我々は認識すべきである。今回の増資を1社で引き受けることとなった三菱重工は、国家百年の大計に通ずる覚悟と姿勢を世界に示し続けているのではないだろうか。

 以上がシェアーズカフェ・オンライン「MRJの開発遅延で三菱重工が獲得したノウハウとは」の抜粋ですが、実にポジティブですばらしい記事です。




★Aviation Wire「三菱航空機、100億円増資 三菱重工が債権放棄 MRJ開発専念」

  

Aviation Wire「三菱航空機、100億円増資 三菱重工が債権放棄 MRJ開発専念」

Aviation Wire「ホンダジェット、日本で型式証明取得 月内に初納入」

 Aviation Wireが三菱航空機が12月7日、親会社の三菱重工が500億円の債権を放棄、三菱航空機の増資をすべて引き受けて、1700億円の増資を完了したという記事を掲載。増資で調達する資金を、現在開発中のMRJ90の型式証明取得に向けた設計や試験、機体販売後のサポート体制構築など事業化の準備に充てる。

 三菱航空機の出資比率は、これまでは三菱重工が64.0%、三菱商事やトヨタ自動車などが計36.0%だった。今回の増資は三菱重工のみ参加し、増資後の出資比率は三菱重工が86.7%と大幅に増え、他社は13.3%まで低下した。

 また、本田技研工業の航空機事業子会社ホンダ エアクラフト カンパニーが12月7日、国土交通省航空局(JCAB)から小型ビジネスジェット機「HondaJet Elite(ホンダジェット エリート)」の型式証明を取得したと発表した記事も掲載。

 ホンダジェット エリートは、ホンダジェットの改良型で、航続距離を伸ばし、客室内の静粛性を高めた。FAA(米国連邦航空局)とEASA(欧州航空安全局)からは、すでに型式証明を取得している。ホンダジェットの国内での受注は今年6月にスタート。日本で販売する機種は、エリートのみで、日本の顧客への最初の引き渡しは、今月中旬を予定している。

いよいよ、日本でも小型ビジネスジェットの時代到来でしょうか?




★航空新聞社「三菱航空機、MRJ70コンセプト・スタディ開始」

  

航空新聞社:三菱航空機、MRJ70コンセプト・スタディ開始


現地時間の12月5日、Flightradar24に2号機の飛行データが表示されました。

 航空新聞社が三菱航空機の水谷久和社長とのインタビュー記事を掲載。この中で水谷社長は「MRJ90の型式証明取得が最優先事項」との認識を示した上で、「MRJ70は、コンセプト・スタディを開始した」ことを明らかにした。このコンセプト・スタディとはどのような航空機にするかを検討していく段階の作業で、機体そのものの“コンセプト”を固めるものということ。

 MRJ70の開発は、リージョナルジェットの主戦場である米国市場におけるスコープ・クローズに対応するもの。MRJプログラムがローンチした当初は、このスコープ・クローズ問題は早期に緩和するだろうとみられていたが、未だに緩和には至っていない。また、70席級の次世代リージョナルジェットはMRJしか存在せず、市場において優位性を持つ商品となりうる。

 そのためスコープ・クローズの制約に抵触しないMRJ70の開発が待たれる状況になっており、水谷社長もMRJ70の開発について、「北米の需要に間に合うような開発を想定しており、MRJ90の山を越えるタイミングで、リレー競争のように上手くMRJ70にバトン渡しができれば良い」と北米市場ニーズに間に合うようなスケジュール感で、その開発を進めていく方針を示した。

 現地時間の12月5日お昼前、2号機が10日ぶりに飛行試験実施。でしょうか。Flightradar24に表示されないフライトがあるかもしれないので、このデータを信用するとすれば、2号機は11月15日、25日、12月5日と10日ピッチで飛んでいることになります。また、2号機以外は全く飛行していないことになるのですが、今、ほかの3機はどんな試験もしくは改修を行っているのでしょう。




★Jeffrey Bishopさん御一行様 ようこそ愛知・名古屋へ!

  

大村愛知県知事のTwitterに、Jeffrey Bishopさんはじめとする、ワシントン州グラント郡訪問団の写真がツイートされました。

MRJミュージアムのWEBサイトがリニューアル。

  このところモーゼスレイクでの飛行試験が行われているのかいないのか、全くわからなくなりました。Flightradar24でしか飛行の有無を確認することができないため、Flightradar24に飛行ログが残らないと全く情報がなくなってしまいます。

 もし、全く飛んでいないのなら、国交省による型式証明取得のための飛行試験開始待ちということなのでしょうが、何らかの理由で飛行データをブロックしているかもしれませんので、今は三菱重工か国交省から公式発表を待つしかない状態です。

 ところで昨日12月4日、モーゼスレイク・グラントカウンティ空港のJeffrey Bishop空港長を含む「ワシントン州グラント郡訪問団」が来日し、大村愛知県知事を表敬訪問したようです。

 以前からJeffrey Bishopさんが自身のTwitterで、近く名古屋に行くとツイートしていましたが、それがこの視察団だったわけですね。ご存知ない方のために、写真を見ていちばん右側の大きなおじさんがJeffrey Bishopさんです。




★MRJカレンダーが最後の1枚に

  

今日から12月、MRJカレンダーも最後の1枚になりました。

 12月になりました。今年1年間、PCデスクの上を飾ってくれたMRJカレンダーも最後の1枚。今月は冬らしく雪面の上を飛行する1号機の空撮。なかなか見られないアングルなので、とてもいい写真だと思います。

 今年のカレンダーは私の会社の同僚が、名古屋市内の某ワインバーで、三菱重工か三菱航空機かわかりませんが、三菱の社員さんからもらってきてくれたもの。来年のカレンダーもそうそうもらえるとは思えないので、どうしてもほしければ、MRJミュージアムに入って買ってくるしかなさそう。どうしようかな。

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