My Love MRJ

 
 
 2019年はMRJにとって、勝負の年と言っていいでしょう。いよいよ1月下旬から開始される国土交通省航空局パイロットによるTCフライトを計画どおりに進め、2020年半ばに予定している初号機引き渡し開始を死守しなくてはなりません。

 心配なのは、本来昨年行われるはずだった新設計機であるJA26MJとJA27MJの渡米が遅れたこと。これが型式証明取得の足を引っ張られることのないよう、全力で突き進んでほしいと思っています。


★パリ航空ショーでSpaceJet M100の15機に対する覚書に署名

  

現地時間19日午後0時ジャスト、3号機がアイスランド・レイキャビクのケプラヴィーク国際空港を離陸。


そしてグリーンランドをかすめながらカナダから北米大陸へ。3,560kmを一気に飛んで、アメリカ合衆国・メイン州バンゴーへ。


着陸は米東海岸時間の19日午後1時37分、飛行時間は5時間37分でした。


現地時間の19日は1号機もフライト。最近の1号機は1日おきに飛んでいるようです。

三菱重工 − パリ航空ショーでSpaceJet M100の15機に対する覚書に三菱航空機と北アメリカの顧客が署名しました。

月刊エアライン編集部 − 【6月19日、パリ・エアショー発】三菱航空機は、SpaceJet M100(旧称MRJ70) ×15機について、北米の顧客との間で「売買に関する協議を開始する旨」の覚書を締結したと発表。正式契約に至れば納入は2024年から。

Aviation Wire − 三菱スペースジェット、北米顧客と覚書締結 15機受注目指す

Paris Air Show Day 2 Media Recap
(パリ航空ショー2日目メディア要約)

 現地時間午後0時ちょうど、3号機がアイスランド・レイキャビクのケプラヴィーク国際空港を離陸。大西洋上のエンルートを26,000ftでフライト。3,560kmを一気に飛んで、東海岸時間の19日午後1時37分、メイン州バンゴー国際空港着陸。飛行時間は5時間37分でした。いよいよ次はモーゼスレイクですね。

 三菱航空機は6月19日、SpaceJet M100(旧称MRJ70)×15機について、北米の顧客との間で「売買に関する協議を開始する旨」の覚書を締結したと発表。現時点ではM100は正式ローンチ前なので、売買協議の開始覚書に留まっているとのこと。ローンチが決定し、正式契約に至れば納入は2024年から。

 ようやく少しだけ明るいリリースが出ました。ここ数年、受注がまったくなかったMRJなので、覚書でも締結しただけ前進と評価すべきか、MRJからスペースジェットへ改称までしてPRしているのに、先行開発しているM90が1機の受注も発表できないのかと見るべきか、評価が分かれそうです。




★現地時間6月18日午後、3号機がパリからレイキャビクへ

  

現地時間6月18日午後5時31分、3号機がパリのル・ブルジェ空港離陸。


エンルートを28,000ftでクルーズし、フェリーフライト最初の寄港地であるレイキャビクへ。


レイキャビクのケプラヴィーク国際空港着陸は現地時間の午後8時41分。飛行時間は3時間10分でした。

トラベルウオッチがさっそく離陸写真付きで記事をUPしてくれました。

Aviation Wireも「三菱スペースジェット、パリ航空ショー出展終え離陸」。

Day 1 of the 2019 Paris Air Show is in the books!
(2019年パリ・エアショーの1日目はこのブックにあります!)

Celebrating the Mitsubishi SpaceJet Family in Paris
(パリで三菱スペースジェットファミリーを祝う)

パリ航空ショー2019の前夜に、三菱航空機のチームは、エッフェル塔での三菱スペースジェットの夜のお祝いのために私達の大切なお客様とパートナーを迎えました。お祝いの夜のいくつかのハイライトの写真については以下を参照してください。

航空新聞社 − スペースジェット、「M100」構想をパリで披露

トラベルウォッチ 【パリ航空ショー 2019】三菱航空機、スペースジェット M100のキャビンモックアップ公開。スライドには派生型M200の姿も

MRJ90はスペースジェット M90、MRJ70はスペースジェット M100へ

Aviation Wire − 三菱スペースジェット、70席級M100は23年就航目指す

 現地時間の6月18日午後5時31分、3号機がパリのル・ブルジェ空港を離陸し、現地時間午後8時41分にフェリーフライトの第1寄港地であるアイスランド・レイキャビクのケプラヴィーク国際空港着陸。1時間の時差があるので飛行時間は3時間10分、飛行距離は2,247kmでした。ル・ブルジェを離陸したのが18日夕方午後5時30分なので、ショー2日を終えたところで会場を離れたといったところでしょう。

 パリ・エアショーも2日目に入りましたが、新規受注発表もボンバルディアCRJ事業買収合意発表もありません。新たに出てきたニュースはないのですが、2日目になって70席クラスの「SpaceJet M100」の市場投入は、2023年を目指すという記事が目立ちます。

 SpaceJet M100について、現在は機体の設計方針を固める「コンセプトスタディ」を進めており、ローンチが決定した場合、今年後半の発表を計画している。三菱航空機では今後燃油価格が上昇するとして、既存機の置き換え需要に対し、低燃費・低騒音を売りとするスペースジェットに商機があるとみている。

 客室は1列2-2席のシート配列で、M100はクラス最大のオーバーヘッドビン(手荷物収納棚)を設け、機内インターネット接続にも対応できるようにする。一方、M90は機体の安全性を航空当局が確認する「型式証明(TC)」の取得に向けた試験が進んでいることから、客室仕様は変更せず、従来のままでTC取得を目指す。

 三菱航空機から「Day 1 of the 2019 Paris Air Show is in the books!(2019年パリ・エアショーの1日目はこのブックにあります!)というタイトルのメールが届きました。ル・ブルジェは、今年のパリ航空ショーで三菱スペースジェットを世界の航空宇宙業界に正式に紹介したため、三菱航空機株式会社にとってエキサイティングな日でしたといった書き出しでしたよ。




★See you at Paris Air Show this week!

  

三菱重工のツイッター「See you at Paris Air Show this week!」

共同ニュースが動画配信「MRJの改称実機、初披露 パリ航空ショーでアピール」

展示ブースに飾られているスペースジェットのモデル。

スペースジェットのモックアップ。

スペースジェットのキャビンモックアップ。

三菱重工グループによるスペースジェットのプレゼンが始まります。

アレックスベラミー氏によるプレゼンが始まりました。

べラミー氏「SpaceJet M100は、私たちの競争を抜け出して飛び越えるための方法」

べラミー氏「米国向けに最適化されたSpaceJet M100。次のハードルはサポートサービスの構築」

M100として三菱航空機SpaceJetファミリーが始まります。水谷社長「私たちのM90とM100の名前は、座席数を反映しているのではなく、改善の象徴を表しています。セールスキャンペーンが始まります。」

3号機のコクピットとモックアップの写真を同時にツイートすると、まるで3号機の機内が艤装されたような錯覚になりますね。


モーゼスレイクでは今日も1号機がフライト実施。現地時間17日午前10時頃離陸し、約2時間のフライトを行いました。


そして現地時間の午後5時過ぎから、1号機がこの日2度目のフライト実施。正確な着陸時間はわかりませんが、現地時間の午後7時過ぎまで飛んでいたようです。

 パリ・エアショー2019が開幕しました。三菱重工ブースにはスペースジェットのモデル・プレーンや、M100のモックアップが展示され、大勢のプレスが取材に訪れているようです。

 プレゼンではアレックスベラミー氏が、私たちはリージョナルジェット機のカテゴリーが変化している適切な瞬間に変化しています。私たちは次のリーダーシップの変化に向けた立場にあります。SpaceJet M100は、私たちの競争を抜け出して飛び越えるための方法で、リージョナルジェット機の大多数がいる米国でのプレゼンスを高めることが重要。

 スコープ条項は動かないので、戦略を再定義する必要があります。米国向けに最適化されたSpaceJet M100。範囲の歪みはイノベーションを余儀なくさせ、世界市場ではより強くなるでしょう。 次のハードルはサポートサービスの構築と述べました。

 このあと水谷社長が、M100として三菱航空機SpaceJetファミリーが始まります。私たちのM90とM100の名前は、座席数を反映しているのではなく、改善の象徴を表していますと、M90とM100のとネーミングした理由を説明。これからセールスキャンペーンが始まりますと続けました。さて、パリ・エアショーの期間中に、新規の受注発表会見があるでしょうか?

 カナダ人のBonnieCrombieさんという方が、新しいSpace Jetのツアーについて、私の友人とMississauga航空宇宙ビジネスパートナー、三菱重工業カナダのMike McCarthyに感謝します。素晴らしい可能性を秘めたエキサイティングなプログラム。私はいつかカナダのこれらの飛行機の1つで飛ぶことを願っていますとツイート。

 ツイートの内容はともかく、地上展示された3号機のコクピットで撮影し、展示ブースのキャビンモックアップを撮影して同時にツイートすると、まるで3号機がすでに客室を艤装した完成機のような錯覚になりますね。カナダ人で思い出しましたが、今日のプレゼンではボンバルディアCRJ事業買収の発表はありませんでした。




★三菱スペースジェット、パリ・エアショー会場で出展準備進む

  

Welcome to Paris new SpaceJet MRJ90
ル・ブルジェ空港に到着した際の写真もツイートされました。

Aviation International News - Mitsubishi’s MRJ70 Destined for Makeover as SpaceJet M100(SpaceJet M100として変身を目指す三菱のMRJ70)

Aviation Wire - MRJ改め三菱スペースジェット、パリ航空ショー会場で出展準備進む

トラベル Watch - 【パリ航空ショー 2019】Mitsubishi SpaceJet(三菱スペースジェット)、新塗装で会場に姿を現わす ANA塗装だった3号機が新デザインに。

SpaceJet livery at #PAS2019
この垂直尾翼のカラーリングの評判はいかに?

三菱航空からのメール「Welcome to Paris: 2019 Paris Air Show Preview」

こちらは三菱スペースジェットではありませんが、川崎重工が作ったP1とC2。外国の軍隊に日本製の航空機が使われる時代が来るのでしょうか?


モーゼスレイクでは現地時間の6月15日午後7時頃から1号機がフライト実施。この日は太平洋上で長時間のナイトフライトを行ったようです。


太平洋に出たところでFlightradar24から消えたのが午後7時26分で、再び現れたのが午後10時20分、この間、太平洋上を3時間近くずっと飛び続けていたというとになります。

 パリのル・ブルジェ空港で現地時間6月17日に開幕するパリ・エアショーの準備が最終段階になっているようです。航空情報系各サイトでは、三菱航空機が塗装替えして持ち込んだ飛行試験3号機(JA23MJ)の展示準備を報じ始めました。

 海外のAviation International Newsは、「 Mitsubishi’s MRJ70 Destined for Makeover as SpaceJet M100(SpaceJet M100として変身を目指す三菱のMRJ70)」というタイトルで、三菱航空機(Mitac)は、このパリ航空ショー中に開発中の2つのリージョナルジェットのうちの小さい方への大幅な変更の計画を、米国内の範囲条項付き航空会社の満足度向上の一環として詳細に説明する予定と紹介。

 Aviation Wire は「MRJ改め三菱スペースジェット、パリ航空ショー会場で出展準備進む」として、パリのル・ブルジェ空港では、現地時間6月17日に開幕する世界最大規模の航空ショー「第53回パリ航空ショー」の準備が進んでいる。「MRJ(三菱リージョナルジェット)」から改称された、三菱航空機が開発中のリージョナルジェット機「三菱スペースジェット(Mitsubishi SpaceJet)」も、塗装が改められた飛行試験3号機(登録記号JA23MJ)の展示準備が進められていた。

 トラベル Watchは「【パリ航空ショー 2019】Mitsubishi SpaceJet(三菱スペースジェット)、新塗装で会場に姿を現わす ANA塗装だった3号機が新デザインに」として、たくさんの写真を閲覧できるようになっています。

 三菱航空機からのメール
「Welcome to Paris: 2019 Paris Air Show Preview」も届きました。

 三菱スペースジェットが発表されたことを嬉しく思います。これは、航空会社とその乗客の両方にとって、地方旅行の段階的な変化を意味します。航空会社がリージョナルジェットの経済性と快適性の妥協を余儀なくされている現在、SpaceJetは比類のないパフォーマンスと究極の快適性を提供する包括的なソリューションです。

https://www.mitsubishiaircraft.com/にアクセスして詳細を確認し、今年のパリ航空ショーでリージョナルジェットの変革を目指して参加してください。




★現地時間6月15日、3号機がパリ・エアショー会場に到着

  

現地時間6月15日午前10時55分、3号機がパリのル・ブルジェ空港到着。

さっそくツイッターにはマーストリヒトを出発するスペースジェットカラーの3号機写真が投稿されました。

パリ・エアショーの会場に立つ三菱スペースジェットの看板。

新しいSpace Jetの内装と、M100の詳細を知りたい....  Pratt&Whiney Geared Turbofanエンジンを選択した最初の航空機メーカー... PW1200Gは、清潔で静かで燃費が良い。なあーんだ、Pratt&Whiney関係者のツイートでした。

ここそしてこちらはパリ・エアショーの会場に到着し、トーイングされる3号機。

ここがスペースジェットに改称されたMRJの地上展示エリアですか。

おお、これがM100のモックアップ!

 現地時間6月15日午前11時前、マーストリヒトでスペースジェットカラーになった3号機が、パリ・エアショーが開催されるパリ市北部のル・ブルジェ空港に移動しました。マーストリヒトを午前10時03に離陸し、わずか50分ほどのフライトで到着しました。

 Flightradar24のサムネイル写真を多く投稿しているJetPhotosが、さっそくマーストリヒト空港でスペースジェットカラーになった3号機をゲット。この速さはちょっと驚きですね。また、ブルジェ空港に到着後、エアショーに向けて地上展示中の写真や、モックアップ展示すると発表されていた元MRJ70だった70席級のM100の機内写真も、すでにツイッターに投稿され始めました。




★6月14日、三菱重工がTwitter開始

  

現地時間6月14日午前7時過ぎから1号機がフライト実施。今日は太平洋まで出たところでUターン。これで6月に入って確認出来たフライトは5回。

Mitsubishi Heavy Industries(@MHI_Group) Twitter

三菱航空機の公式ウェブサイト内のMRJ Progress Updatesが「Latest」に代わり、初めての投稿が「三菱航空機株式会社は三菱SpaceJetファミリーをもたらします」。

Isaac ✈ Alexanderさんのツイート - Wondering when Mitsubishi Aircraft will update their sign at the @PORTOFMOSESLAKE. One is good to go. The other needs an update.(三菱航空機はいつモーゼスレイクでサインを更新するのだろうか。行ってもいいです。もう1方のサインはアップデートが必要ですから)

 6月14日、三菱重工がTwitter開設。正確には開設は5月で初ツイートが6月14日ということでしょうか。初ツイートは「三菱SpaceJetファミリーを発表しました! パリ・エアショーで地域旅行の究極の快適さと比類のないパフォーマンスを目の当たりにしてください」。三菱重工のTwitterなのでスペースジェット専用ではないと思いますが、これからここで最新情報をツイートしれくれるとうれしいですね。

 また、13日に全面更新した三菱航空機の公式ウェブサイトで、以前は「MRJ Progress Updates」として北米三菱航空機が投稿していたページがが「Latest」に変更。初投稿は「三菱航空機株式会社は三菱SpaceJetファミリーをもたらします」でした。

 もう1つ、Isaac ✈ Alexanderさんが「Wondering when Mitsubishi Aircraft will update their sign at the @PORTOFMOSESLAKE. One is good to go. The other needs an update.(三菱航空機はいつモーゼスレイクでサインを更新するのだろうか。行ってもいいです。もう1方のサインはアップデートが必要ですから)」とツイート。

 MRJロゴマークやハウスカラーをイメージしたサインは、三菱重工のMRJ最終組立工場や名古屋航空システム製作所内にあるMRJハンガーなど、名古屋空港にもいくつかあります。これからどうやって変更しているのか、ちょっと注意していないといけなくなくました。




★三菱航空機、MRJの「三菱スペースジェット」への改称を正式発表

  

三菱航空機が13日、MRJを三菱スペースジェットに改称することを正式発表。私にもメールが配信されてきました。ただし、英語ですけど。

そしてすでに三菱航空機公式サイトも更新。

スペースジェットのコンテンツもできました。

カタログも閲覧できます。スペースジェットのカタログトップページ

やはり100席級サイズを将来加えたいと思っているようですね。北米と違い100席が基準となっているヨーロッパ市場を意識しているのでしょうか。

こちらはなぜかM100になった70席級の元MRJ70。この数字は何を意味しているの?

そして諸元表。M100の乗客数の欄に「84名」の下段にカッコ書きで「76 IN NORTH AMERICA TRIPLE CLASS(北米3クラス仕様では76名)」とわざわざ掲載しアピールしています。
 

MRJ、「三菱スペースジェット」に改称 70席クラスは「M100」に ‐ Aviation Wire

三菱航空機、MRJの「Mitsubishi SpaceJet(三菱スペースジェット)」改称を正式に表明 パリ航空ショーではキャビンモックアップを展示 - トラベル Watch

MRJの名前捨て、追い風が吹く小型機市場で勝負−三菱重工 - Bloomberg

三菱航空機は開発中のリージョナルジェットを「Mitsubishi SpaceJetファミリー」とすることを正式発表。これにより従来のMRJ90は「SpaceJet M90」に、MRJ70は「SpaceJet M10」 ‐ 月刊エアライン編集部

MRJ fanさんだけは違う写真を入手できたようですね。

 三菱航空機が13日、MRJを三菱スペースジェットに改称することを正式発表。私にもメールが配信されてきましたでご紹介します。

 本日、三菱航空機は、より個人的なスペースを乗客に提供し、他に類を見ない航空機の性能を航空会社に提供することで、サービスの行き届いていない地域のジェット市場における需要に対応するように設計された航空機の三菱スペースジェットファミリーを発表しました。

 SpaceJet M90がサービス開始に近づくにつれて、三菱航空機株式会社はSpaceJet M100を発表しました。 65〜88席の市場セグメントで最適なパフォーマンスが得られるように設計されています(北米のスコープ条項を含む)。 これらの製品は、過小評価された市場により高いレベルの価値をもたらし、航空会社が旅客の満足度を高め、業績を大幅に向上させることを可能にします。

 日本のマスコミ報道はおおむね以下のようなもの。三菱航空機は6月13日、開発中のリージョナルジェット機「MRJ」について、三菱スペースジェット(Mitsubishi SpaceJet)に改称すると正式に発表した。標準型のMRJ90(標準座席数88席)は「SpaceJet M90」に、短胴型のMRJ70(76席)は「SpaceJet M100」に、名称をそれぞれ変更する。

 うーん、何かしっくりきません。名前がじゃなく、三菱航空機の発表タイミングがです。なぜ13日なんだろう?先日の定例会見ではパリ・エアショーで発表すると言っていたにもかかわらず、そのわずか4日前。だったら先日の定例会見で発表すればよかったのに。




★3号機はマーストリヒト空港にある航空機塗装会社MAASでスペースジェットカラーに

  

三菱リージョナルジェットはオランダでスペースジェットに


そしてこちらが5月29日にマーストリヒト空港に到着した3号機。Isaac Alexanderさんが、Bjorn Neplevが撮影したこの写真が、JA23MJのANAカラーとしての最後の姿になる可能性があるとツイート。まさにそのとおりになりました。

ボンバルディア、三菱にジェット交渉で「チェリーピッキングはさせない」と語る - 日本の航空機メーカーはメンテナンス作業のみを望んでいる -

 ついに3号機がスペースジェット塗装に変更された写真がTwitterに投稿されました。3号機が5月29日にオランダのマーストリヒト空港に着陸したのは、噂どおり機体のリペイントをするためだったのです。

 そうだったんですね、マーストリヒト空港には3号機が黒帯からANAカラーへの塗装替えを行ったモービル・エアロプレックスと同じ航空機塗装会社MAASがあったのです。そのため、Isaac Alexanderさんが5月29日にマーストリヒト空港で撮影された写真が、3号機のANAカラーとしての最後の姿になる可能性があるとツイート。まさにそのとおりになりました。

 塗り替えられた3号機のカラーリングは、まさに不適切な掲載だったと三菱重工と三菱航空機がリリースした海外広告のイラストそのもの。コクピット窓後方を着色することで、MRJの個性を演出していたカブキ顔もありません。まさか散々待たせたお詫びの印で黒帯から塗り替えたANAカラーを、わずか2年でやめてしまうとは・・・。

 もう1つ、FliegerFaustというサイトが日経の記事を引用して、三菱重工がボンバルディアのCRJリージョナルジェットプログラムの航空機メンテナンスネットワークのみを購入しようとしたことは、損失をもたらす生産ラインとより有利なサービスの両方を売りたいカナダの会社によって反撃された。

 Bombardier氏は三菱重工に「チェリーピッキング」を許可しないと語った、と金曜日に状況を知っている人が言った。交渉に詳しいもう一人の人は、カナダの会社がそれを分割するよりむしろ全体として単位を売ることを主張していたと言った。

 英語では自分の都合のいいことだけを並び立てることを「チェリーピッキング」って言うんですね。




★MRJ、「三菱スペースジェット」に改称/大村知事MRJ支援継続を表明「国産旅客機は夢ある仕事」

  

現地時間6月11日午前10時過ぎから約3時間、1号機が3日連続のフライト実施。

日刊工業新聞 「MRJ、『三菱スペースジェット』に改称 三菱重工」


中日新聞 「MRJ支援継続を表明 知事『国産旅客機は夢ある仕事』」


Leeham News and Analysis - Mitsubishi moves would make a lot of sense
(三菱の動きは理にかなっている)

 日刊工業新聞が「MRJ、『三菱スペースジェット』に改称 三菱重工」という記事を掲載。それによると三菱重工は「三菱リージョナルジェット(MRJ)」の名称を「三菱スペースジェット」に改称する方針を固めた。名称変更で再び「三菱」ブランドを使うには三菱グループとの調整が必要とみられ、手続き完了までは「スペースジェット」の名称を利用する可能性もある。

 また、中日新聞が「MRJ支援継続を表明 知事『国産旅客機は夢ある仕事』」を掲載。三菱重工が進めているカナダの航空機メーカー、ボンバルディアの小型機事業の買収交渉に関し、大村秀章知事は10日の定例会見で、国産初の小型ジェット旅客機MRJの県内での開発、生産に「悪影響はない」と三菱側から説明があったことを明らかにし、県として引き続きMRJの開発、生産の支援を続けていく考えを示した。

 大村知事は、買収交渉が表面化した直後の6日に三菱航空機の責任者が県庁を訪れ、担当局に「買収の目的はカスタマーサポートの補強。県内での量産体制に悪影響はない」と説明したことを紹介。既に工場や駐機場が県内で整備されていることに触れ「戦後初の国産旅客機への挑戦で夢のある仕事。地元として全面的に支援していきたい」と述べた。本当に地元に悪影響がないといいのですけどね・・・。

 今日はもう1つ、Leeham Newsの「Mitsubishi moves would make a lot of sense(三菱の動きは理にかなっている)」をご紹介。

 三菱重工がボンバルディアからCRJプログラムを買収することで、三菱航空機が苦戦している競合他社を排除し、困難な人的資産を獲得。そして、確立された北米のサプライヤネットワークとグローバルな製品サポートシステムを引き継ぐことができる。また、最近の未確認情報によると、MITACも北米の最終組み立てサイトを検討しているため、製造コストの削減を検討している企業には意味があり、主要な顧客に近づく可能性がある。

 北米の航空アナリストたちは、今回の三菱重工によるボンバルディアCRJ事業買収の動きは当然と受け止めているようです。理由は3つ。1つは三菱側も認めているサービス体制を確立できること、2つめはボンバルディアの顧客をつなぎ留めることができる可能性が高いこと。最後の3つめに挙げているのが、日本の労働賃金が高く、北米で製造したほうがコストが安くできること。

 日本の労働者の賃金が、アメリカやカナダよりも高いというのがピンと来ませんが、特にカナダはボンバルディアの小型機製造部門売却による産業の空洞化を避けることができるため、かなり好意的に受け止められているようですね。

 それから、日刊工業新聞記事のとおり、「三菱スペースジェット」への改称が決定した場合、MRJはMSJに変更するのでしょうか?だとしたら、私のHPの「MRJ大好き」も、「MSJ大好き」へ変更しなくちゃ(笑)。




★FlightGlobal CRJがいかにMRJを救うことができるか

  

現地時間6月10日午後1時過ぎから1号機がフライト。今日現在フライトしているのはこの1号機のみ。マーストリヒトの3号機はどうしているのでしょうか?


FlightGlobal「How the CRJ could save the MRJ(CRJがいかにMRJを救うことができるか)」

 現地時間の6月10日午後1時過ぎから、1号機がフライト実施。現在モーゼスレイクでテストフライトを行っているのはこの1号機のみ。2号機と4号機が飛ぶのはいつのことでしょうか。また、TC中にもかかわらずパリ・エアショーに展示するためにフェリーした3号機は、5月29日にオランダのマーストリヒトに着陸したのち音沙汰なし。

 貴重な時間を削ってパリに向かうと会見で述べているわりには、この半月は無駄な時間ではないのでしょうか。そこまでして3号機をマーストリヒトにステイさせている理由は何なのでしょうか?

 FlightGlobalが、「How the CRJ could save the MRJ(CRJがいかにMRJを救うことができるか)」という記事を掲載。その一部をご紹介します。

 三菱重工によるボンバルディアのCRJの買収は、MRJプログラムに新たな命を吹き込む可能性があり、これにより、三菱航空機がより強固な世界的基盤を確立し、最大の地域航空会社からより多くの受注を獲得する可能性がある。

 三菱航空機がCRJプログラムを使用して北米のMRJ生産拠点を設立し、MRJを世界最大の顧客の目の前に置くことを想像することができ、三菱航空機は最終的に米国のMRJ生産拠点を必要としていると考える人もいるし、モントリオールは理にかなっていると考える人もいる。

 ボンバルディアは2020年まで生産を継続するのに十分な、44機のCRJ900の未処理の注文を保有しており、約1,400機の稼働中のCRJをサポートしている。そして、CRJの生産が終了すると、三菱航空機はCRJのスタッフを新しい近くの施設に移転することができ、ボンバルディアとケベック政府はおそらくそのような動きを歓迎するだろう。

 「モントリオールは負けない。三菱も負けない。ボンバルディアも負けない」多くの変数が残っているが、アナリストらは三菱航空機にとってはっきりした、不確実ではあるが目覚しい進路を見ている。

 米国の各地域の航空会社が実際に飛ぶことができる76席のMRJを立ち上げ、北米サイトを設立し、グローバルな製品サポートを得る、それができればMRJが唯一のクリーンシートで最新エンジンを搭載したスコープクローズ条項準拠のリージョナルジェットとして、どこでも利用可能だとオブザーバーは言っている。

航空新聞社 「三菱航空機、ライバル達の退場でMRJに追い風?」

日経ビジネス 「三菱重工、ボンバル事業買収交渉に透ける黒字化への焦り」

 そろそろボンバルディアのCRJ事業買収と70席級新規開発のニュースに飽きてきたので、今日は日経ビジネスと航空新聞社の記事を深読みせずに、重要な部分のみななめ読みすることにしました。航空新聞社の「三菱航空機、ライバル達の退場でMRJに追い風?」では、三菱航空機のアレックス・ベラミー氏が、6月7日の定例会見で述べた内容をもとにしています。

 ベラミー氏はボンバルディアが撤退し、エンブラエルが大きな市場へ集中。ライバルたちが退場していくことによって、三菱航空機がMRJ市場投入を目指すクラスの機体市場において、強い追い風が吹いているとの見解を述べた。

 今後20年間の100席未満のリージョナルジェット市場の最新の需要予測について、世界全体で5137機の新造機需要があり、主戦場となるのは北米市場で、全体のおよそ39%にのぼる2027機の需要を見込む。地域別の需要については、欧州が14%(740機)、アジア太平洋地域(日本、中国を除く)が663機、中国12%(633機)、ラテンアメリカ7%(352機)、アフリカ6%(287機)、CIS地域5%(238機)、中東3%(135機)、そして日本が1%(62機)などと予測。このデータが要点でしょう。

 日経ビジネスの「三菱重工、ボンバル事業買収交渉に透ける黒字化への焦り」では、ボンバルディアのCRJ事業を傘下に収めれば、MRJ事業では現在手薄なメンテナンス拠点が手に入るだけでなく、安定的な収益を見込むことができるCRJのメンテナンス事業を手がけることも可能。開発人員の活用もでき、MRJ事業との親和性は高い。

 三菱重工は2017年1月に5度目のMRJ納入延期を発表して以降、対外的にMRJ事業の黒字化のめどを明らかにしていない。社内から「早く黒字化しろ」という声は強まっており、CRJ事業を傘下に納めることで、MRJ事業の黒字化に向けたスピードを加速させたいとみられる。

 しかし、社内からは「黒字化できていない段階での追加投資は特別扱いでは」「ボンバルディアのお荷物事業を引き受けるのは、リスクが高いのではないか」といった声も出ている。昨年夏の「日経ビジネス」特集で、当時の宮永俊一社長がMRJについて「もやが晴れた」と発言していたが、ボンバルディアの買収で再び視界不良になるリスクもある。久しぶりの大型買収案件は難しい舵(かじ)取りが必要とされそうだと締めくくっています。




★中部サプライヤーに試練、MRJ新機種 北米に軸足/MRJ「70席モデル」計画の裏で、激しい買収攻防

  

日本経済新聞 「中部サプライヤーに試練、MRJ新機種 北米に軸足」

ニュースイッチ 「MRJ『70席モデル』計画の裏で、激しい買収攻防」
ボンバルディア小型機買収、三菱重工内にも賛否

 連日、日本経済新聞とニュースイッチがMRJの北米シフト戦略についての記事を掲載。日経の「中部サプライヤーに試練、MRJ新機種 北米に軸足」では、90席モデルのMRJの開発には幅広い中部のサプライヤーが参加しており国産比率は約3割だが、新機種は国産にこだわらず海外部品の調達拡大などを検討している。

 三菱重はカナダのボンバルディアから小型ジェット旅客機「CRJ」事業を買収し、サービス部門の人材や米国などの整備拠点を譲り受けたい考え。現在はMRJ関連の受注がある中部企業も、海外のライバル勢との競争に直面する。

 中部は航空機産業が集積しており、受注動向や競争力は地域経済を左右しかねない。経済産業省によると、17年の航空機・部品の生産額は1兆4742億円で、そのうち中部・北陸5県(愛知、岐阜、三重、石川、富山)のシェアは5割を超える。愛知県のあるサプライヤー幹部は「これまでは国内展開を中心に考えてきたが、今後は人員の海外派遣や海外拠点の設置なども検討しなければならない」と話す。

 ニュースイッチは「MRJ『70席モデル』計画の裏で、激しい買収攻防」というタイトルで、三菱重工がボンバルディアの小型ジェット旅客機「CRJ」事業の買収交渉を進めていることが5日に明らかになり、翌日6日の三菱重工の株価は2.5%近く下落した。一方、ボンバルディアの株価は上昇した。投資家が小型機事業の将来性について、漠然と不安を抱いていることの表れとみられる。

 両社の利害は一致しているようにみえるが、サービス部門だけを手に入れたい三菱重工と、開発や製造部門を含めた事業全体を売却したいボンバルディアに思惑のズレが発生している。三菱重工社内では「決して安くない買収でボンバルディアの赤字工場まで引き受けるのか」といった声も上がっているようで、交渉の行方は極めて流動的。

 米国向け70席モデルを新たに開発することで負担が増える可能性もあり、収益改善が急務。MRJ事業を早期に軌道に乗せるには販売機数を増やすことと、開発費用を抑えることが課題となる。販売機数を増やすためには、米国などでの型式証明取得もカギになる。事業買収でさまざまな基盤を手に入れ、巻き返しを目指す。

 わかっていることとはいえ、こうして記事にまとまると一筋縄ではいかないことがよくわかります。三菱重工と三菱航空機が現在商業飛行中のリージョナルジェット機の買い替え需要を一気に取り込もうと考えるのは至極当然。ただ、ライバルがそれを指をくわえて見ているとは思えませんけどね。




★現地時間6月7日夕方、1号機が太平洋までフライト実施

  

現地時間6月7日午後4時頃から1号機がフライト実施。


正確な飛行時間はわかりませんが、午後7時過ぎに戻って来たと思われます。


日本経済新聞 「MRJ 苦境続く 三菱重工、窮余の機種追加」

ニュースイッチ 「MRJ『70席モデル』開発本格化、ボンバルディア買収は?」

 現地時間6月7日午後4時頃、1号機がフライト実施。モーゼスレイクでのテストフライトは、1号機と4号機のフェリーフライトを除くと、4号機が実施した5月20日が最後なので、実に18日ぶりということになります。

 定例会見で1号機のニューメキシコ州へのフライトが、改善版ブレーキソフトウェアを搭載しての制動性能テストだったことがわかったので、これから1号機がテストフライトを実施する可能性が高いですね。TCフライトを行うこともあるのでしょうか?

 日本のマスコミはややしつこいところがあるので、MRJに関してもすでに事業としては破たんしているとか、引くに引けないお荷物とか、いろんな表現でこけ落としているのが気になります。その論調が強いのが日本経済新聞社ですが、逆にMRJについて詳しく取材を続けているという裏返しでもあります。経済紙だから仕方ないのかもしれません。

 6月7日の「MRJ 苦境続く 三菱重工、窮余の機種追加」も、相変わらず厳しい内容の記事でしたが、その中に使われていたMRJ70の写真が気に入ったのでリンクすることにしました。MRJという愛称を変更することはほぼ既成の事実のようなので、このハウスカラーのMRJ70が私たちの前に姿を現すことはないでしょう。




★三菱航空機が名古屋市内で定例会見開催 すべてはパリ・エアショーで明らかに

  

メーレテニュース「MRJ パリエアショーで名称変更と70席級新型機のコンセプトを発表へ」


東海テレビニュース「『MRJ』パリの航空ショーで実機展示・小型モデル発表へ 三菱航空機社長『順調な開発アピール』」



中京テレビNEWS「『MRJ』米国市場向け70席クラスの新機種を発表 三菱航空機」


CBCニュース「将来的にMRJの海外製造拠点を持つこともあり得る・・三菱航空機社長」


Aviation Wire「MRJ、パリ航空ショーに3号機出展へ 70席級コンセプト発表も」

トラベルウォッチ「三菱航空機、MRJブランド名変更などは『パリ航空ショーで説明』。ベラミー氏『三菱の名前はなくさない』」

 三菱航空機は6月7日、名古屋市内で定例会見「Quarterly Update(四半期アップデート)」を開催し、MRJについて現状を説明。冒頭で水谷久和社長が「ここ最近、当社に関する報道が相次いでいるが、具体的な発表はパリ航空ショーでお話ししたい。本日はパリに向けて我々の考えを共有できれば」と述べ、詳細な説明を最高開発責任者のアレックス・ベラミー氏が行った。

 ベラミー氏は、100席未満のリージョナルジェット機の市場について、「今後20年間で5137機が納入される必要がある」と予測を紹介。ベラミー氏は「競合のうち、ボンバルディアはこの市場を抜けると考えており、エンブラエルはもっと座席数の多い市場を狙っている。そのため、我々はこの100席未満の市場をポジティブに見ている」と表現。

 「現在飛んでいる飛行機はどれも古くなっており、その代替機が2020年から2038年にかけて5000機以上必要になる。機体によって引退までの期間は異なり、16年、18年、20年と違いはあるものの、毎年200機程度の入れ替えが見込まれる」として、代替需要が今後20年間で強く安定して推移するという予測をグラフで提示、「それを提供できるメーカーは多くない。三菱航空機にとってよい機会になる」と説明。また、MRJを納入したあともアフターサービスが必要であり、売り上げの20〜30%はアフターサービスによって得られるとの考えを示した。

 型式証明試験の進捗については、試験機4機のうち、1号機は改善版ブレーキソフトウェアを搭載し、ニューメキシコ州ロズウェルで制動性能をテスト、すべての航空局立ち会いのもと良好な結果を得たという。2号機は型式証明試験に供するために大規模な改修を行なっている最中で、6月中には飛行試験を再開できる予定になっている。

 そしてここで、3号機を6月17日から始まる「パリ航空ショー2019」で展示することが明かされた。前回の定例会見では会場に実機を持ち込まない可能性も示唆していたが、パリでもMRJの姿を見ることができることに。ただし、どのような形の展示かは明言しておらず、また型式証明試験の最中であるため、「会場には数日しかない」とし、戻ってからはアビオニクス(航空機向け電子機器)のテストを実施するという。

 4号機はエンジンとAPUの試験を完了、コクピットの風防の試験や自然着氷試験などを実施して、ドレイニング(排水)試験のためアップグレード中と説明した。改修中の2号機を除いて、1号機、3号機、4号機合わせて2019年5月に飛行時間が計139時間14分、48フライトを実施。ベラミー氏は「よく言われているのが『月間40回飛行試験ができればよい』というものだが、我々はそれ以上だ」と自信をのぞかせた。

 設計変更を反映して製造中の飛行試験10号機について、ベラミー氏は「初飛行に向け、大きな進捗を遂げている」とし、「米国に持って行く計画を検討している」と、従来通り米国の飛行試験拠点であるモーゼスレイクへ持ち込む意向を示した。また、製造中の飛行試験機ついて、「もう1機あり、こちらは日本で活用する。日本で承認が取れた空域で飛行試験を実施する」と現状を説明した。

 なお、会見後の質疑応答では、一部報道にあった「スペースジェット(Space Jet)」へのブランド名変更や、ボンバルディアのCRJ事業買収交渉について質問がおよんだが、水谷社長は「検討はしているが、すべてパリでお知らせする」と明言しなかった。ただし、ベラミー氏は「三菱(Mitsubishi)の名前は世界中でよく知られており、三菱というブランドを取り去るつもりはない」と述べ、新名称にも「Mitsubishi」が残る可能性を示した。

 今回の定例会見の要旨をまとめましたが、中には本当のことを明らかにしていないと思われる箇所もあり、半月後に迫ったパリ・エアショーですべてを明らかにするという姿勢に変化はなし。ただし、モーゼスレイクの飛行試験機たちの現況がわかりました。1号機がニューメキシコ州ロズウェで制動試験を行ったことや、2号機が大規模な改修中であること。それに4号機はドレイニング試験のためのアップグレード中であることがわかりました。

 2号機の大規模改修って、もしや主翼付け根部分のフェアリングの交換ではないでしょうか。2号機にとってはいわくつきのパーツですからね。それから、製造中のもう1機の飛行試験機とは7号機のことだと思いますので、また名古屋空港でMRJのテストフライトが見られるときがやってきそう。ということは、やはり5号機はあいち航空ミュージアム行きの可能性大ですね。




★ボンバルディアの買収交渉 三菱航空機社長「サポート体制のノウハウ取得を」

  

東海テレビNEWS「三菱重工がMRJの“ライバル機事業”の買収交渉 三菱航空機社長『サポート体制のノウハウ取得を』」

CBCニュース「三菱重工がボンバルディア社と買収交渉 MRJ事業の強化を狙う」


Aviation Wire「なぜ三菱重工はボンバルディアCRJを狙うのか 進む業界再編」

日本経済新聞「三菱重、なぜボンバル機買収交渉? 3つのポイント」


Mitsubishi could use Mirabel facilities for the MRJ Space Jet
三菱はMRJスペースジェットのためにミラベルの施設を使うことができる
 


 国産初の小型ジェット旅客機MRJ(三菱リージョナルジェット、写真)の生産の一部が、海外へ移転する可能性が現実味を帯びてきた。三菱重工業が、カナダの航空機メーカー、ボンバルディアの小型機事業を買収し、北米の生産拠点をMRJ七十席タイプの生産に活用する構えを見せているためだ。自動車に続く産業の柱に育てようと、さまざまな形でMRJを支援してきた中部の関係者からは、三菱の姿勢に落胆の声が漏れる。
 「海外移転が現実になれば、次世代産業の大きな柱の一つを失うことになる」。航空機産業の振興を担う愛知県次世代産業室の担当者は危惧する。

 県は八年前からMRJを中心とした航空機産業を次世代産業の主力と位置付け、中小企業の新規参入や技術者育成などで支援してきた。愛知を含む中部での航空宇宙関連の生産高を二〇二〇年度には一三年度比一・三倍の一・二兆円にする目標を掲げるなど着実に裾野を広げたい考えだった。

 だが、七十席タイプの生産が北米に移れば、現地には既に部品供給網があるため、「中部地方の中小企業が製造に関われる可能性は低くなる。今後の動向を注視したい」と話した。

 国はMRJの開発支援で五百億円超を投入したとされる。さらに、生産に関わる企業が税制面などで優遇されるよう、中部五県(愛知、岐阜、三重、静岡、長野)の広範囲をクラスター形成特区に指定した。地元経済界も半世紀ぶりの国産旅客機開発を全面的にバックアップ。名古屋商工会議所は一三年から毎年視察団をつくり、MRJの本格生産に備えて世界各地の航空産業の現場を視察してきた。

 MRJは、開発が大詰めとなっている九十席タイプで二〇年半ばの納入を目指す。一方、将来的に販売の主力となるのは七十席タイプで、今後開発が本格化。七十席タイプについて三菱は、小型機の最大市場である北米での販売強化のため、現地での開発や生産を検討する。どちらのタイプも名称は「スペースジェット」に変更する方針だ。

 MRJは〇八年の事業化以降、五度にわたり初号機納入を延期。その間に中部地方の航空機部品メーカーの業績は、赤字転落するなど急激に悪化した。ある取引先企業の関係者は「航空機の専門メーカーほど開発の遅れで業績が厳しくなった。それでも耐え、量産を待ってきたのに、生産が海外に移ることになれば『捨てられた』と感じる企業は多いだろう」と話した。

(酒井博章)

中日新聞6月7日朝刊記事。タイトルにも記者の皮肉が込められていますね(笑)。
 

 三菱重工のボンバルディア買収交渉ニュースから1日経ち、マスコミや航空系サイトでは、その背景について分析したニュースや記事を掲載。

 地元名古屋のテレビ局である東海テレビNEWSとCBCニュースは、CRJのサポート体制を取得することが一因になっていると報じました。特に東海テレビでは三菱航空機の水谷社長にインタビューし、水谷社長は「サポート体制のノウハウがないのは課題だった。買収の目的の中でも大きい」と述べていました。

 Aviation Wireと日本経済新聞は非常に似たタイトルの記事を掲載。日本経済新聞は3つのポイントとして、1つめは比較的古い機種のCRJの後継機として顧客を獲得すること、2つめにメンテナンスなどのサポート体制の遅れを補完できること、そしてCRJ買収により戦略を見直し、イメージ挽回を図るというもの。

 Aviation Wireは、CRJ事業を買収することで巻き返しを狙う三菱重工と、鉄道などほかの事業に注力したいボンバルディアの思惑が合致したといえる今回の買収劇で、三菱重工によるCRJ事業買収が決定すると、ボンバルディアは航空機事業から事実上撤退することになり、業界再編が進むと結んでいます。

 最後にWings Over Québecの「Mitsubishi could use Mirabel facilities for the MRJ Space Jet(菱はMRJスペースジェットのためにミラベルの施設を使うことができる)をご紹介。この中で注視しているのが日本が非常に生産にお金がかかる国であること。これは賃金水準のことを挿しているのかもしれません。

 三菱重工にとって、主に米国で確立されているCRJプログラムは、自社で構築するために何億ドルも費やさなければならない三菱のニーズに最適。そして、三菱は有能なエンジニアとセールス担当者のグループにアクセスできる。このグループは三菱に市場ニーズの正確な評価を提供し、彼らが正しいサイズの航空機を開発するのを助けることができるだろう。

 CRJに携わっているボンバルディアの従業員は、Space Jetと呼ばれるべきMRJの次期バージョンに適応することができ、ケベックで生産するのは日本よりも安くなるだろう。また、三菱は2019年基準を満たすために生産方法を徹底的に見直すことができるだろうとしています。




★三菱重工によるボンバルディアのCRJ事業買収交渉中が判明 発表はパリ・エアショーか

  

いくつかの海外航空系サイトが三菱によるボンバルディアCRJ事業買収交渉を報道。
最初にスクープしたのは航空専門メディア「エア・カレント」。

RADIO-CANADA「Mitsubishi intéressée à acheter le programme CRJ de Bombardier」
ボンバルディアのCRJプログラムの購入に興味がある三菱

Les Echos「Bombardier en passe de céder ses jets régionaux à Mitsubishi」
三菱にリージョナルジェットを売るボンバルディア

そしてロイタージャパンも「加ボンバルディアのCRJ事業買収で交渉中=三菱重」

中にはこんな冷めた見方を掲載するサイトも・・・

三菱重工もプレスリリースを出しましたが、報道が事実と認めた内容。これも発表はパリ・エアショーでしょうか。


海外航空系サイトにスペースジェットの広告が出た件について、Aviation Wireが三菱重工に、広告出稿の事実確認をしたところ、「5日朝に不適切な広告掲載がなされた」と報告があった。現時点でお話し出来ることはない」との回答があったとのこと。

 三菱重工は6月5日、カナダの航空機・鉄道車両大手ボンバルティアのリージョナルジェット機「CRJ」事業の買収に向けて交渉を進めていると明らかにした。三菱重工は現時点で決定した事実はないとしたうえで、交渉中であることを認めた。ボンバルティアのCRJ事業は業績が振るわず、売却も含めて今後の事業の方向性が検討されていた。

 ボンバルティアと三菱重工との交渉については、航空専門メディア「エア・カレント」が先に報じた。それによると、ボンバルディアは複数の相手と交渉をしているが、三菱重工との交渉は進んだ段階にあるとし、交渉がまとまった場合、早ければ6月17日から開催されるパリ・エアショーで発表される見通しと伝えている。

 カナダのRADIO-CANADAの動画ニュースでカナダの関係者たちは、すでに競争力を失って株価が半落しているボンバルディアについて、三菱重工への売却が成立することをいいことだと歓迎しているコメントを報道。フランスのLes Echosというサイトでは、ボンバルディアグループは、日本の競合他社である三菱に、CRJリージョナルジェットを売却する準備をしている。契約はパリ・エアショーで署名することができると、パリ・エアショーで発表がある可能性を示唆。

 また、これらの報道を受け、三菱重工はプレスリリースで、本日(6月5日)、一部報道において、当社がCRJプログラムの取得に向けた事前協議を進めているとの報道がありましたが、これは当社グループが発表したものではありません。また、ボンバルディア社のリージョナルジェット機事業について交渉を進めているのは事実ですが、現時点で決定した事実はありません。今後も開示すべき事項については、速やかにお知らせしてまいります。

 前日にはまだここまでの報道がなかったので、もしかしたら何て書きましたが、まさに現実のものになろうとしています。ここかららは私の推測ですが、仮に三菱重工によるCRJ事業買収が成立した場合、三菱重工は受注残のCRJ機生産とアフターサービスのみに限定し、空いたラインで北米用76人乗りスペースジェット(現MRJ70)の量産機を生産するのではないかと思っています。

 もう1点、昨日ご紹介した海外航空系サイトにスペースジェットの広告が出た件について、Aviation Wireが三菱重工に、広告出稿の事実確認をしたところ、「5日朝に不適切な広告掲載がなされたと報告があった。現時点でお話し出来ることはない」との回答があったとのこと。不適切な広告掲載ですか。まあ、そういうことにしておきますか。




★6月4日、三菱エプロンに5号機が姿を現す 海外サイトではすでにスペースジェットの広告が

  

6月4日(火)、今年初めて5号機の目撃情報がありました。

海外の航空情報系サイトにはすでにスペースジェットの広告が出ています。

機体が描かれているのはバナー広告なので、左右をカットして拡大してみました。
スペースジェットになったら、MRJの個性を演出している「カブキ顔」も中止?



Bombardier Concludes Sale of the Q Series Aircraft Program to Longview
ボンバルディア、ロングビューへのQシリーズ航空機プログラムの販売を終了

 日本時間の6月4日、名古屋空港に隣接する三菱エプロンに、5号機が姿を現したようです。今年、1度も目撃情報がなかったので、おそらくこれが今年初の登場ではないでしょうか。今回目撃された5号機ですが、エンジンカウルは外され、主翼付け根部分のカバーは相変わらずない状態。三菱航空機は本当に5号機を飛ばす気があるのでしょうか?

 5月28日に突然報道されたMRJのスペースジェットへの名称変更ニュース。当の三菱重工と三菱航空機はパリ・エアショーで発表するとリリースし、肯定も否定もしていない状況なのですが、何とすでに海外の航空情報系サイトにはスペースジェットの広告が出ているのです。

 これを見てしまうと、少なくともスペースジェットへの名称変更は確実のようです。あとは現在MRJ70と呼んでいる70席級機体の製造が、日本で行われるのか北米になるのか。いずれにせよ、MRJ大好きの私にはよいニュースではありません。

 また、三菱とのパートナーに最適と報じられたカナダのボンバルディアですが、2019年6月3日、カナダのロングビュー航空機へのQシリーズ航空機プログラム資産を売却。売却額は一定の負債、手数料、および最終調整を仮定した後の正味手取額で約2億5000万ドル。

 ロングビューはトロントのダウンビュー施設でQ400の生産を継続し、Qシリーズ機のアフターサービスを継続する。ボンバルディアは移行サービスを提供し、Qシリーズの航空機プログラムのシームレスな移行を促進するためにロングビューに特定の知的財産をライセンス供与するとのこと。

 これでボンバルディアはビジネスジェットとCRJの受注残を生産するだけになってしまったので、一段と三菱との距離が近くなった気がします。もしかしたら、三菱に会社自体買収されちゃったりして・・・。




★今度は元外国人技師がいじめ受け慰謝料請求訴訟起こす

  

いじめ慰謝料など求め 英国人元技師が三菱航空機を提訴 - 毎日新聞


いじめ受け職場で失神…MRJ開発する三菱航空機の元技術者 会社を提訴 残業代の未払いも主張 - 東海テレビニュース

 三菱航空機の元技術者の英国人男性が、未払い残業代や上司からのいじめに対する慰謝料など計約1600万円を求めて名古屋地裁に提訴。三菱航空機は国による安全性のお墨付きである「型式証明」の早期取得に向け、経験豊富な外国人技術者を積極採用しており、男性はMRJの型式証明に必要なデザイン開発などに携わっていた。

 訴状などによると、男性は海外の大手航空機メーカーで勤務経験があり、2017年2月、2年契約で三菱航空機に入社した。同年10月末には業務量も増え責任も増したが、賃金は変わらなかった。

 男性側は「業務範囲変更の合意があれば給与も増加する」と主張。同社が「男性は管理職に当たる」として残業代を支払っていない点については、2年の短期契約で、部下の人事考課など重要な判断もしておらず、「管理監督者とは言えない」と反論している。

 男性側はまた、業務上必要な事項を伝えられないなど上司からいじめを受けたと主張。18年6月に職場で失神し、「ストレスからの心身症、うつ状態」と診断されたとしている。男性は雇用契約期間終了前に英国に帰国。昨年7月、名古屋地裁に労働審判を申し立て、同社は一時、金銭支払いの意向を見せたが取り下げ、訴訟に移行したという。

 法廷の場で双方が主張を展開する口頭弁論はまだ開かれていないが、同社は今年4月に全面的に争う旨の答弁書を提出。取材に「訴訟が継続しているのでコメントについては差し控えたい」と話した。

 東海テレビニュースの最後に、三菱航空機の担当者は「事実ではあるが現段階でコメントできることはない」という部分があり、毎日新聞記事では「同社は一時、金銭支払いの意向を見せたが取り下げ」と書いているので何か訴訟に発展したものが隠れているのでしょう。いずれにせよ印象の悪いニュースですね。




★Bombardier would make a good strategic partner for Mitsubishi

  

ボンバルディアは三菱のための良い戦略的パートナーになるだろう

 Wings Over Québecという航空系情報サイトが「Bombardier would make a good strategic partner for Mitsubishi(ボンバルディアは三菱のための良い戦略的パートナーになるだろう)」という記事を掲載。内容を一部ご紹介します。

 先週、エンブラエルはMRJの直接の競争相手であるE2-175の生産の開始を発表した。この決定は、ボーイング社がE-JetおよびE2プログラムを管理する約7〜8か月前に行われる。これは、エンブラエル社がボーイング社から承認され、E2-175が製造に入ることを意味している。 三菱にとって、これはボーイングが米国の地域の航空機市場でも活発であり、それがボーイングによって指示された契約に従って行動しなければならないという合図となる。

 首尾よく新しい航空機を販売するためには、製造メーカーは最初の注文を勝ち取るために原価を下回る販売を受け入れる必要があるが、ボーイングがMRJの大きさの飛行機を製造した瞬間から、三菱が米国で最初のMRJをコスト以下で販売すれば、三菱に対するダンピングの不服を申し立てることを躊躇しないことは明らか。航空宇宙分野では、三菱のサプライヤに対する交渉力はボーイングに比べて非常に低いため、E2-175と競合するためにMRJの製造コストを削減することは非常に困難な状況になる。

 アメリカでの現地生産をするため、新しい組立ラインを設置するという仮説が、ある日本のメディアによって報道されてきたということで、この仮説を考慮に入れる必要があると推測される。現時点では、ボーイングは米国でMRJのアフターサービスを提供することになっているが、この協定は2011年6月にさかのぼり、今回の決定で三菱に別の解決策を探すように促すかもしれない。

 CRJは米国では定評のある航空機で、ボンバルディアは定評のあるサポートおよびサービスネットワークを持ってる。このネットワークの価値は、ボーイングとの取引がより不透明になるにつれて、三菱の視点から高まっている。ボンバルディアと三菱が両方とも50%のパートナーであるコンソーシアムを作成することを決定した場合、イギリスはそれを承認する傾向が強くなり、トゥールーズではそれを阻止するのが困難になる。

 ボンバルディアと三菱はパートナーとして開発を加速し、MRJ70に準拠したスコープ条項のコストを削減するために、両者が自分の知識を使用できるようにする。ボンバルディアはCRJのパートナーを公然と探しているので、来年に航空宇宙産業を発展させようとしている会社または政府がボンバルディアに申し出をすることは不可能ではない。ボンバルディアと三菱がパートナーシップを結ぶことによって、CRJがMRJの売り上げを見逃すことはないだろう。ボンバルディアと三菱のパートナーシップが成立すれば、すべてが可能になる。

 この記事はひとりの記者による希望的観測なのでしょうか?内容があまりにもリアルで、読んでいて身震いしてしまいました。そして、三菱とボンバルディアが提携するというのは、案外理にかなっているのかもしれません。この記事を読んだことで、三菱リージョナルジェットから社名である三菱を外し、スペースジェットに改名するというのが、一気に現実味を帯びてしまいました。

 また、この記事に対して1つのコメントが投稿されています。それは「この記事は4月1日には(エイプリルフールの)冗談だったでしょう」です。ホントにそう感じますよね!




★5月のフライト記録まとめ

  

1号機はFlightradar24に残っているフライトは計6回。

2号機はFlightradar24には4月に続き5月も1度も表示されませんでした。

3号機はオランダへのフェリーを含め計14回。

4号機はジャクソンビル遠征を含め計16回。

 パリへのフェリーフライトに向かったと思われる3号機が、途中オランダのマーストリヒトへ着陸したのが5月29日なので、すでに丸2日以上、音信不通状態。ADB-Sを切って識別信号を出さずにフライトすればわかりませんが、現在もマーストリヒトにステイしていると思うのが自然ですので、ここで何らかの作業を行っているものと思われます。

 こんなところで何をしているのか想像つきませんが、パリ・エアショー開催まで半月以上もあるのに、重要なTCフライトを中止してまで飛んできたのですから、パリ・エアショーでの地上展示のための準備を行っているのではないかと推測しています。もしかしたら、テスト用の機材を降ろし、機内を艤装しているのかも・・・。

 そんなこともあって、今日は5月のフライト記録を整理しておくことにしました。1号機はFlightradar24に残っているのは計6回。このうち2回はニューメキシコ州方面への1往復が含まれているので、テストフライトと思われるのは計4回。3号機と4号機で行っているTCフライトの補完データ取りのための社内フライトではないかと想像しています。

 2号機はFlightradar24に表示された回数は0回。1号機と同様にADB-Sを搭載していないため、MLATの表示がどこまで正確なのかわからないので、全く飛ばなかったとは断定できませんが、Flightradar24に最後に表示されたのは2か月以上前の3月21日のこと。2号機の現況が知りたいです。もしやスクラップ1号になるのでは・・・?

 3号機は今回のフェリーフライトを3回とカウントして計14回。5月17日までは順調にフライトを行っていたのですが、それ以降はTCフライト又は社内テストフライトは行っていないもよう。急に飛ばなくなると、何だか心配になってしまいます。

 4号機はジャクソンビル遠征を含め、計16回のフライト実施。多くがTCフライトであると推測していますが、4号機も3号機と同様に、5月20日を最後にフライトを行っていません。また、ジャクソンビル遠征がTCフライトだったかどうかもはっきりしません。




★カレンダーは今日から6月、何だか気持ちの晴れない計画見直し報道

  

6月のMRJカレンダーは昨年のファンボロー航空ショー用にペイントされた3号機のお腹を写したもの。

ロイター・ジャパンが共同通信の記事を配信。

 カレンダーは今日から6月。6月のMRJカレンダーは3号機をほぼ真下から撮影したもの。昨年のファンボロー航空ショーに向けて、お腹に「DISCOVER CHOICE」とペイントされた3号機写真ですので、もしかしたらファンボロー航空ショーでのデモフライト写真かもしれません。

 まもなく今年のパリ・エアショーが開催されますが、5月29日に国内の報道機関が一斉に報じたMRJ開発見直しに関するニュースがあまりにも衝撃すぎて、何だか気持ちが晴れない6月のスタートになってしまいました。

 三菱重工と三菱航空機は、パリ・エアショーで正式発表するとコメントしているので、それまで待つしかないのですが、私は「スペースジェット」への名称変更と、70席級モデルのアメリカでの生産という部分が訂正されることを祈っています。

 
これ以前は2019年ページに掲載しています

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