2020年は三菱スペースジェットにとって、最悪の1年でした。第一四半期こそ、モーゼスレイクでTCフライトが行われ、飛行試験10号機のテストフライトが行われたものの、新型コロナウイルス感染拡大に伴い外出禁止となって中断。その後、外出禁止が解除されても、再開されることはありませんでした。

 そして、秋には「しばらく立ち止まる」との表現で、開発中断を発表。さらには2021年度は三菱航空機の従業員やスペースジェット開発予算が20分の1に縮小されるなど、このままプロジェクトが終了してしまってもおかしくない状況にまで追い込まれています。

 しかし、このまま開発を断念してしまうと、二度と国産ジェット旅客機開発はないかもしれません。初飛行前からずっと応援してきた私としては、希望的観測も交えて、今後もスペースジェットを応援し続けていきたいと思っています。

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★またキャンセル「スペースジェット」三菱重工にも暗雲

  

毎日新聞「経済プレミア」:またキャンセル「スペースジェット」三菱重工にも暗雲 MRJが世界を飛ぶ日 平野純一

毎日新聞が2度目のツイートしてから40分以上経って、ようやく本家経済プレミア編集部がツイート。

 毎日新聞経済プレミア部 平野純一記者によるシリーズ記事「MRJが世界を飛ぶ日」の最新記事、「またキャンセル『スペースジェット』三菱重工にも暗雲」が公開されました。

 毎日新聞公式ツイッターアカウントが同じ記事について2度ツイートし、2度目で「国産初のジェット旅客機「スペースジェット」。しかし、開発する三菱航空機は、米国の航空機リース会社エアロリースから受注していた20機が契約解除になったと発表しました」とのコメント。

 以前から思っているのですけど、平野純一記者もおそらく私たちと同じく飛行機好きで、MRJの頃からずっと応援しているのでしょうね。有料記事のため全文は読めないので、Yahoo!ニュースに掲載されるのを待つことにします。




★スペースジェット納入延期で補償 三菱航空機がANAと合意

  

中日新聞Web:スペースジェット納入延期で補償 三菱航空機がANAと合意

中日新聞経済部公式ツイッターアカウントもツイートしました。

 地元名古屋の中日新聞が、「スペースジェット納入延期で補償 三菱航空機がANAと合意」という記事を掲載。

 三菱航空機が、開発を一時凍結した国産初のジェット旅客機「スペースジェット(SJ、旧MRJ)」の初号機の納入先であるANAホールディングスと、過去6度にわたって納入時期が延期したことに対して金銭的な補償をすることで合意したことが分かった。昨年末までに両社の話し合いで決まった。具体的な金額は不明。

 関係者によると、ANAとは5度目の延期が決まった後の2019年秋から過去の納入延期に対する補償について協議していたが、昨年末に三菱航空機側が金銭的に補償することで合意した。三菱航空機の関係者は「初号機の納入が遅れた間、別の機体で運航してもらうなど迷惑をかけた分を補償する。円満に解決した」と話している。

 ANAが納期遅れに伴い代わりの航空機を用意したのは確かですし、国の意向で旧MRJのローンチカスタマーになったことも事実のようですから、金銭補償は当然と言えば当然でしょう。今後はほかの確定発注しているエアラインとの補償交渉が行われるのでしょうか。そして最悪の事態として、一時凍結が一時でなくなった場合のキャンセル料についても、内々に調整が行われているのかもしれません。




★全日空商事のMRJ90モデルプレーンが6機もヤフオクに出品

  

今回6機出品された中でもっとも高額で落札されたのがコレ。1/200のJA21MJモデル。箱に若干のダメージがあるBランク品との情報で、木製ベーススタンド付属。

続いて高かったのがコレ。1/100のJA21MJモデル。箱にダメージがあるCランク品との情報で、木製ベーススタンド付属。

そして偶然なのか、全く同額で1/100のJA21MJモデル。同じく箱にダメージがあるCランク品との情報で、木製ベーススタンド付属。

そして1/200のJA21MJモデル。箱にダメージがあるCランク品で、木製ベーススタンド付属。

ここからは1/200のJA25MJになりますが、落札価格が低いのはプラスチック製スタンドモデルだからです。

そして同じく1/200のJA25MJで、プラスチック製スタンドモデル。パッケージにダメージのあるCランク品との情報。

 三菱重工がスペースジェット開発凍結を発表したのが影響したのか、このところ全日空商事が販売した精密なMRJ90のモデルプレーンがヤフオクに出品されるようになりました。

 特にここ数日は、同じ名古屋のストアが6機も出品。2品は1/200のJA21MJ、2品は1/100のJA21MJ、そしてもう2品が1/200のJA25MJでした。落札価格はストアなので別途10%の消費税がかかりますが、8,000円そこそこから10,000円オーバーまで。この6品のモデルプレーンはどれも写真で見る限り機体はきれいで、箱(パッケージ)に若干のダメージがあるというレベル。

 落札価格の差はスタンドのグレードの差と言っていい状況で、木製ベーススタンドは販売価格ベースで3,000円高いので、その分を勘案すると、落札価格の差は微々たるものと言えます。また、店頭販売価格を考えると、結構いい値段まで上昇したと言えます。

 すでに新品を購入するのが難しい全日空商事のMRJ90モデルプレーンですので、これからもヤフオクに出品されると、かなり高額での落札になることが予想されます。




★三菱航空機、エアロ・リースとの受注契約解除を発表

  

三菱航空機公式発表「エアロ・リース社との契約の解除について」

Aviation Wire:スペースジェット、開発凍結後初の失注 米エアロリース最大20機

朝日新聞デジタル:スペースジェット、20機キャンセル 米リース会社から

トライシー:エアロリース、三菱スペースジェットの契約解除

NHKニュース:「三菱スペースジェット」20機 契約解消 開発縮小後初

日本経済新聞:三菱ジェット、最大20機キャンセル 事業化の凍結後初

中日新聞Web:SJ、凍結後初キャンセル 米リース会社、最大20機

月刊エアライン編集部も久しぶりにスペースジェット関連のツイート。

 三菱航空機は1月8日、自社のウエブサイトで、2020年12月31日にエアロリース社と締結済の契約を解除した上、開発再開の目途がついた時点で、同社と改めて再契約の交渉することで双方合意に至ったとのリリースを出しました。

 当社及びエアロリース社は、2016年8月30日、当社のMRJ(現スペースジェットM90)に向けて確定10機・オプション10機の契約を結び、それ以来、同社には様々な形でプログラムを支える顧客の一社として長年ご支援頂きました。

 今回の契約解消に際し、三菱航空機社長 丹羽高興は以下のように述べております。
 「エアロリース社は私たちの長年の顧客であり、MRJ/スペースジェットプログラムの大きな支援者です。大変難しい決断でしたが、これまでの当社並びに当社プログラム、リージョナルジェット業界全体に対する同社の温かいサポートに、心から感謝いたします。」

 また、エアロリース社代表のジェップ・ソーントン氏からは、次のようなコメントを頂いております。
 「エアロリースは、最新のリージョナルジェット機を製造する三菱航空機の取り組みを強く支持してきました。過去5年間、三菱航空機のチームの皆さんと協力できたことを大変嬉しく思います。世界の航空機市場が、今後もこのような機体を必要としていることは明らかです。三菱航空機との契約は2020年末に終了しますが、プログラムの早期再開を切に祈りつつ再開の際に再び契約を締結できることを楽しみにしております」。

 三菱重工グループとしては、2021事業計画の中で、“開発状況と市場環境を踏まえ、M90開発活動は一旦、立ち止まる。この間、再開のための事業環境の整備に取り組む”こととしております。

 契約解除は当然の流れでしょう。キャンセル料についての発表はなく、今後の再契約をにおわす内容となっていることが、せめてもの救いでしょうか。

 今回の契約解除で、スペースジェットの総受注は287機から20機減の267機。うち確定受注は163機から10機減の153機、残るオプション購入権も124機から10機減の114機に減少。このほかに、スウェーデンのリース会社ロックトンから最大20機(確定10機、オプション10機)受注する契約締結に向けて基本合意(LoI)を結んでいる。
  

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