My Love MRJ

 
 
 2017年はMRJにとって波乱の1年でした。最初のつまづきは3号機のフェリーフライトが越年したこと。その直後に5度目の納期延期発表。国内での量産機製造を待ち望んでいた航空ファンの落胆は計り知れないものでした。唯一の朗報は7月のパリエアショーに3号機の地上展示が行われたことでしょう。

 2018年はアメリカで型式証明取得のためのテストフライトが始まります。そして昨年追加製造が始まったJA26MJ(6号機)とJA27MJ(7号機)のうち、どちらか1機がアメリカに飛び立つ日はいつか。短胴型のMRJ70が私たちの前に姿を見せるのはいつか。2018年も期待と不安が入り乱れる1年になりそうです。

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★MRJ卓上カレンダー2019

  

大みそかの31日になって、ようやく2019年卓上カレンダーが届きました。

 大みそかの31日になって、MRJ卓上カレンダー2019を入手できました。2019年のMRJ卓上カレンダーを入手するかどうか決め兼ねていたのですが、これでまた1年間PCデスクの上を飾ってくれることになりました。




★現地時間の12月28日、4号機が2か月ぶりにFlightradar24に登場

  

何と2か月ぶりに4号機がFlightradar24に表示されました。

 現地時間の12月28日朝、4号機がFlightradar24に表示されました。これは先回の3号機と同様にADB-S用トラポンの試験をしただけかもしれませんが、何はともあれ、こうして2か月ぶりにFlightradar24に表示されただけでうれしくなってしまいます。

 これがおそらく年内最後のFlightradar24への表示になると思います。新年はいつから飛行試験を行うのか、そして国交省パイロットによるTCフライトはいつから開始されるのか、楽しみに待つことにします。




★現地時間の12月27日、2号機が飛行試験

  

もう年内は飛ばないかと思っていましたが、今朝は2号機が飛行試験を行いました。

  現地時間の12月27日正午過ぎ、2号機が飛行試験に出発。Flightradar24には午後0時過ぎから、午後1時40分頃までの飛行データが表示されました。

 正直なところ、もう年内は飛ばないかと思っていたので、今朝の2号機のフライトはうれしい誤算でした。これが年内最後になるのか、明日も飛ぶのかわかりませんが、まもなく始まるTCフライトに向け、万全の準備をしているものと思われます。




★朝日新聞デジタル MRJも受験 来年1月に国の飛行試験、実用化の関門

  

朝日新聞デジタルが、三菱航空機が設計の見直し作業も続けていて、当初は17年秋に終える見通しだったが、まだ終わっていない。国交省の試験はひとまず旧設計機で行うが、型式証明の取得には新設計機による試験が不可欠。設計変更が長引けば、試験にも影響がでる可能性があると指摘。

この真っ白に塗られた2機のMRJ90が、新設計機であるJA26MJとJA27MJ。この姿を三菱航空機が公開してからすでに1年以上経過しましたが、いまだに機体は完成していないようです。

 朝日新聞デジタルが、「MRJも受験 来年1月に国の飛行試験、実用化の関門」という記事を掲載。

 内容は国土交通省が来年1月下旬からMRJの型式証明飛行試験を始めることを発表したことですが、この試験は航空機開発の関門の一つで、MRJの開発は最終段階に入った。しかし今は、設計の見直し作業も進めていて、当初は17年秋に終える見通しだったが、まだ終わっていない。国交省の試験はひとまず旧設計機で行うが、型式証明の取得には新設計機による試験が不可欠。設計変更が長引けば、試験にも影響がでる可能性がある。

 朝日新聞社には昔から、飛行機にすごく詳しい記者がいて、他の全国紙とはちょっと違った視点の記事を掲載しているのが特徴。今回の国交省による型式証明飛行試験開始のニュースでも、朝日新聞デジタルのみが「新設計機の遅れの懸念」について書いていました。新設計機であるJA26MJとJA27MJの完成が遅れていることは事実なので、これが2020年の引き渡し開始遅れにつながらないことを、今は祈るしかありません。

 国交省パイロットによる型式証明飛行試験開始発表で浮かれているのは、そろそろ終わりにする頃のようです。




★ニュースイッチ 「MRJ」型式取得へ一歩、飛行試験の許可証が出た!

  

ニュースイッチが「『MRJ』型式取得へ一歩、飛行試験の許可証が出た!」を掲載。この記事の最後に、「TC飛行試験はJCABのパイロットのほか、米連邦航空局(FAA)のパイロットも実施する。その場合に必要な許可証「LOA」も今後取得する。」という部分があります。この部分に注目したいです。

12月23日にMRJミュージアムを訪れたAki-002さんのツイートによると、最終組立工場内のJA26MJとJA27MJは、まだまだ完成には程遠い状態だったようです。

モーゼスレイクにある4機の飛行試験機のうちで、最も長く姿をくらませているのが、「忍び」の4号機。これだけ長く飛んでいないということは、かなりの規模の機体改修を受けているはず。

  ニュースイッチが「『MRJ』型式取得へ一歩、飛行試験の許可証が出た!」を掲載。この記事のタイトル自体は既出のものですが、記事の最後に「TC飛行試験はJCABのパイロットのほか、米連邦航空局(FAA)のパイロットも実施する。その場合に必要な許可証「LOA」も今後取得する。」という部分があります。この部分に注目したいです。

 つまり、国土交通省航空局とアメリカ連邦航空局が協力し、双方のパイロットに操縦させることで、日米両国の型式証明取得を同時に行うつもりのようです。この協力体制は審査を実施する側としても、実に効率的と言えますね。

 ところで設計見直し後に組み立てられたJA26MJとJA27MJですが、23日にMRJミュージアムを見学されたAki-002さんの情報によると、とても完成とは言えない状態で越年しそうです。

 当初の発表では年内にも初飛行を済ませて渡米させるという内容でしたが、何か問題が発生して遅らせているのか、それとも余裕ができたのでリチェックしているのか、いったいどちらなのでしょう。

 そして4機の現行飛行試験機のうちで、最も長く姿を現していないのが「忍び」の4号機。姿をくらませてからはや2か月。私は4号機を使って型式証明試験をするのではと密かに思っているので、現在機内の艤装作業を進め、旅客機としての姿に生まれ変わっているのではと、内心ワクワクしているのです。

 飛行試験機のうち、何機に内装を施すのかわかりませんが、もしかしたらANAカラーの3号機にも行われているかもしれません。だって、来年のパリエアショーにもきっと、ANAカラーの3号機が向かうと思われるからです。




★三菱航空機 「ブランドメッセージ第4章・Our Team」公開

  

三菱航空機が「ブランドメッセージ第4章・Our Team」公開。こちらは日本語版。

そして英語版。ナレーターが男性になるだけで、動画のイメージってこんなに変わるのですね。

今回の動画の中にMRJの機内が映っているのですが、これが飛行試験機なのか、モックアップなのか知りたいです。

こちらは後半に登場する機内映像ですが、こちらでもオーバーヘッドの荷物入れが付いています。最近姿を見せない飛行試験機では、型式証明飛行試験に向けて、機内の艤装作業が行われているのかもしれません。


今朝は現地時間の12月22日の午前10時前からお昼頃まで2号機が飛行試験。


そして午後1時過ぎから午後2時半過ぎまで、今度は1号機が飛行試験。

 三菱航空機が公式ウェブサイトのムービーに新たな動画「ブランドメッセージ第4章・Our Team」を公開。YouTubeにも動画をUPしてくれました。今回のテーマは「Our Team」。多くのスタッフが懸命に開発を続ける様子や、社員の家族なども出演して、みんなが力を合わせて努力していることをPRしています。

 動画の中で気になったのが、MRJの機内が映っていたこと。動画の1分48秒から登場する機内風景は、もしかしたらモックアップ映像かもしれませんが、2分12秒にわずかに映る機内風景にもオーバーヘッドの荷物入れが設置されています。最近ぱったりと飛ばなくなっている飛行試験機たちは、1月下旬から始めるTCフライトに備え、現在機内に客席を設置する艤装作業中かもしれません。

 飛行試験のほうは、今朝は現地時間の12月22日の午前10時前からお昼頃まで2号機が飛行し、午後1時過ぎから午後2時半過ぎまで、今度は1号機が飛行試験を実施。1号機は昨日、58日ぶりに飛行試験を再開したのですが、機内の艤装は行われたのか知りたいです。




★三菱航空機、MRJの飛行試験開始確認書を受領、1月下旬から型式証明飛行試験開始を発表

  

三菱航空機、MRJの飛行試験開始確認書を受領。型式証明取得の最終段階に

MRJ、19年1月に飛行試験 国交省が承認

航空局のパイロットによるMRJの飛行試験開始について

 三菱航空機が開発を進めているMRJに対し、航空局のパイロットが操縦して行う飛行試験(型式証明飛行試験)を開始するために必要な確認ができたことから、今後準備が整った試験項目から、順次型式証明飛行試験を実施していくことになりました。

 まずは、エンジン等の機能の一部を確認するための飛行試験を、2019年1月下旬頃に、米国モーゼスレイクで実施する予定です。

○国土交通省では、三菱航空機株式会社が開発を進めている約半世紀ぶりの国産旅客機である三菱リージョナルジェット(MRJ)に対し、航空法に基づき、航空機の設計について型式証明※の審査を実施しております。

○型式証明の審査においては、安全基準・環境基準への適合性を確認するため、書類審査、地上試験等を進めておりますが、今般、一部の試験項目について、航空局のパイロットが操縦して行う飛行試験(型式証明飛行試験)を実施するために必要な確認ができました。

○同試験項目は、エンジン等の機能の一部(エンジンの空中での再始動、補助動力装置の機能確認等)を確認するために行うものであり、2019年1月下旬頃に、米国モーゼスレイクにおいて実施する予定です。

○その後も、準備が整った試験項目から、所要の確認を同様に行った上で、順次型式証明飛行試験を行っていくこととしています。

○国土交通省としては、MRJの型式証明に向けて引き続き審査を適切かつ円滑に進めてまいります。

国土交通省航空局が公開したリリース全文

三菱航空機が発表したリリース

三菱航空機、ボンバルディア提訴却下申し立て 「MRJ開発阻害が意図」と批判

三菱航空機が発表したリリース


現地時間の12月21日も2号機が飛行試験。ここ数日の飛行試験よりも少し短めの1時間ちょっとのフライトでした。


今朝はもう1機、3号機のログがありました。明らかに飛んでいないのに、飛行高度が1,000ftになっているのが不思議。ドローンにトラポンぶら下げて飛ばしたのでしょうか。


そして今日(現地時間では21日午後1時過ぎ)は1号機も飛行試験を実施。1号機が飛んだのは11月2日以来のこと。

 三菱航空機は12月21日、MRJに対する飛行試験開始確認書を国土交通省 航空局から受領したことを発表。いよいよMRJの型式証明に向けて型式証明飛行試験を実施できるようになる。型式証明飛行試験は米ワシントン州モーゼスレイクで2019年1月下旬から開始する予定で、国交省 航空局のパイロットが操縦して実施する。

 三菱航空機の水谷社長はリリースのなかで、「弊社は常に国土交通省航空局の皆様と密接に連携しながら、MRJ90の型式証明取得に向けて明確なプロセスや手順、目標値を設定してまいりましたが、今般、飛行試験開始確認書を受領できたことを大変喜ばしく思います。ここまでの道のりは長いものでしたが、MRJ の開発および日本の民間航空機産業にとっては不可欠なものだったと感じております」とコメント。

 三菱航空機は12月20日、カナダのボンバルディアが三菱航空機を提訴したことについて、米国子会社の米国三菱航空機がボンバルディアの訴えの却下を申し立てたと発表した。三菱航空機はボンバルディアの提訴について、「MRJの開発を阻害し、航空機業界の経験豊富なエンジニアの雇用流動性を停滞させることが意図」と批判。ボンバルディアに対する反対請求も検討する。三菱航空機の水谷社長は、「理解している範囲では、やましい点はない」と改めて強調している。




★三菱航空機の水谷社長、「19年は開発作業集大成の年に」

  

ニュースウオッチ「MRJ年明けに重要関門に踊む 三菱航空機は突破に自信」

航空新聞社「水谷社長、19年は開発作業集大成の年に」


現地時間の12月20日、午前11時頃から2号機が飛行試験。今朝はFlightradar24に3号機は表示されませんでした。

 ニュースウオッチと航空新聞社は12月19日に行われた水谷社長の会見について、MRJの型式証明取得審査に当たるTCフライトを、2019年初頭にも始められるとの見通しを示した。航空当局が詳細を決めることとしつつ「事前の説明作業を終え、年明けにも始められると期待している」と述べた。

 量産初号機の20年半ばの納入前に、TCフライトで航空当局による飛行試験などをクリアする必要がある。水谷社長は「TCフライトで開発に影響が出ることは起きないと思っている」と自信を示した。

 2019年について、初回納入を2020年半ばと約束しているため、2019年がどのような年かというと自ずとと明確だ。開発作業の集大成のTCフライトに入っていくと話した。ローンチマスタマーであるANAと交わした2020年半ばに納入開始という約束の日は、着々と迫ってきている。この約束を果たすために、2019年はまさに正念場の年となりそう 。




★現地時間の12月19日、2号機が4日ぶりの飛行試験、3号機もTEST1234でFlightradar24に表示

  

久しぶりに2機のMRJがFlightradar24に表示されました。


2号機は4日ぶりの飛行試験。3時間以上飛び続けていました。


そしてこちらが3号機。ハンガー内でADB-S用トラポンを試験しただけのようです。

CBCニュース「MRJの2年後の初号機納入…「ぜひ実現させたい」三菱航空機水谷社長が会見」。昨日のニュースですがYouTubeにUPされていました。

 久しぶりに3号機がFlightradar24に表示されました。今回は以前にもあったように、ADB-S用のトラポンのチェックをしただけのようで、実際に機体がハンガーから出たわけではなさそう。でも、TEST1234で登場したあとはいつも飛行試験を行ってきたので、近いうちに飛行試験に復帰するものと思われます。

 2号機は4日ぶりに飛行試験を行いましたが、今朝は3時間以上飛行ログが表示されていましたし、フライトナンバーにも使っている登録レジが表示されていました。今年も残すところあと11日。年内にあと何回飛行試験が行われるのでしょうか。




★三菱航空機の水谷社長が名古屋で会見、型式証明飛行試験はまもなく始まる

  

トラベルウォッチ「三菱航空機、水谷社長が会見。MRJの型式証明飛行試験は『まもなく始まる』」。

Aviation Wire「MRJ、型式証明取得に注力 水谷社長『予算守り開発やり終える』」。

 三菱航空機の水谷社長は12月19日、名古屋で会見を開き、MRJの現状について説明した。

 会見の席でこれまでを振り返った水谷社長は、2017年に計器室の配置見直し、電気配線の見直しなどで設計を変更したことや、それに伴う量産機引き渡し時期の延期発表、多くの外国人技術者を雇用して開発・試験体制が大きく変わったことに触れ、当時は「開発から10年ほど経った段階でこんなに変えるのか」という驚きがあったと述懐。

 2018年最大のトピックは、やはり「ファンボローで初めて飛行展示できたこと」。飛行展示した3号機は従来の設計のため、あのまま型式証明を取るわけではないが、なにより航空ショーという世界的に注目される舞台で初飛行が成功したという事実が「MRJの歴史にとってはきわめて大きいこと」として、各国関係者やメディアなどを通じて、「非常に美しい機体」「静かな機体だった」という評価を聞けたこともプラスになったと述べた。

 量産に向けて、型式証明を取得するための型式証明飛行試験はまだ始まっていないが、「そのための書類はすべて提出済みで、もうまもなく飛行試験が始まると考えている。ただ、その時期は我々が明言する立場にない」と従来の姿勢を貫いた。

 そのうえで、2019年は型式証明飛行試験や型式証明の取得に向かう年と位置付け、6月のパリ航空ショー2019での展示内容などは未定ながら、「2017年の静的展示をホップ、2018年の初飛行展示をステップとするなら、2019年は“ジャンプ”にしたい」として、新設計機を会場へ持ち込む可能性をほのめかした。ただし、型式証明飛行試験の時期がパリ航空ショーと重なる可能性もあり、その場合は飛行試験を優先することになるという。

 最後にMRJのラインアップには70席クラスのMRJ70も存在する。MRJ70について「今日は何も話せない」としつつ、「MRJ70はMRJ90の1年後と話していた時期もあった。しかし、胴体を短くするだけでいいのか」と述べ、まだコンセプトを固めている段階であると説明した。




★ニュースイッチ ”飛べないMRJ”、この1年「前進したのか、後退したのか」

  

ニュースイッチ ”飛べないMRJ”、この1年「前進したのか、後退したのか」

 ニュースイッチが「”飛べないMRJ”、この1年『前進したのか、後退したのか』 初飛行に債務超過解消も“不透明なライバル”出現」という記事を掲載。目新しい情報はありませんが、最後の一節が重要なところでしょう。

 19年は開発が佳境を迎える。TC取得に向け、航空当局の審査にあたるTCフライトに入る。営業面では、競合のブラジル・エンブラエルがボーイングの傘下に入ることが18年7月に決まり、受注競争が今後不利になる懸念はある。開発の進展が営業面にプラスに働く効果に期待したい。

 現在の受注機をすべて生産するのに最低でも5年はかかりますので、新規の受注は量産機がデリバリーされ、実機を見た航空会社が注文するのを待っても大丈夫。三菱航空機が目標に掲げる「1000機」を達成できるかどうかはわかりませんが、ライバル機であるエンブラエルの「E2-175」よりはたくさん売れること間違いなし。




★現地時間12月15日、2号機が3日連続の飛行試験

  

現地時間の12月15日のお昼前、2号機が飛行試験実施。これで3日連続の飛行試験を行ったことが確認できました。

 現地時間の12月15日お昼前、2号機が飛行試験実施。Flightradar24には午前10時19分から11時55分までの飛行ログが残っていました。これで2号機が3日連続で飛行したことが確認できましたが、ほかの3機についての音信は全くなし。

 先日の水谷社長へのインタビュー記事の中で、国交省による型式証明取得のための試験開始が年内は困難になったという記述がありましたので、現在、2号機をどんな目的で飛ばしているのか知りたいところです。




★現地時間12月14日、2号機が2日連続の飛行試験

  

現地時間の12月14日のお昼前から2号機が飛行試験実施。前日に続いて2日連続の飛行試験を行ったようです。

  このところ、飛行回数の減っているモーゼスレイクでの飛行試験ですが、今朝は現地時間の12月14日お昼前からの2号機の飛行ログが、Flightradar24に残っていました。

 最近飛んでいるのは2号機だけと思われ、おまけに飛んでも数日間隔といったカンジでしたが、2日連続での飛行試験は本当に久しぶりだと思います。今日の飛行ログを見ると、エアスピードを激しくアップダウンさせていたようですが、エンジンの推力チェックでも行ったのでしょうか。




★MRJ用新型エンジン 国内で初の組み立て完成、モーゼスレイクでは2号機が4日間隔で飛行試験

  

共同通信「MRJ向け新型エンジン組立完了 愛知の工場、燃費性能高める」

おたくま経済新聞「三菱MRJ用エンジン国内組み立て1号機が完成」


中京テレビ「MRJ用新型エンジン 国内で初の組み立て」


現地時間の12月13日のお昼前から2号機が飛行試験実施。12月は2号機のみが4日間隔で飛行していると思われます。

  三菱重工は13日、MRJに搭載される「PW1200Gギアードターボファンエンジン」の国内組み立て1号機が2018年12月12日、愛知県小牧市にある三菱重工航空エンジン(MHIAEL)の事業所で完成し、完成後検査にも合格したと発表。

 MRJに採用されているP1200Gは、三菱重工航空エンジンが燃焼器と高圧タービン部の製造を担当。さらに最終組み立てと完成品検査も担当する。最終組み立てや完成品検査を行っているのは、カナダにあるP&Wのミラベル・エアロスペースセンターと、この三菱重工航空エンジンの2か所のみ。

 今後量産されるMRJには、国内で製造されたPW1200Gが搭載されることになりますが、5機の飛行試験機に搭載されているPW1200Gとエンジン内部の色が違いますね。今までは緑だったのですが、写真では青に見えます。三菱重工のエンジニアが着用している作業服にも使われている三菱重工カラーを選んだのでしょう。




★共同通信「三菱重工、航空機生産統合へ MRJとボーイング向け」

  

共同通信「三菱重工、航空機生産統合へ MRJとボーイング向け」

 三菱重工はMRJの機体製造と、米航空機大手ボーイング向けの部品生産の事業統合を検討していると明らかにした。MRJの本格的な事業化を見据え、費用を削減し、競争力を高めたい考え。

 三菱重工の宮永社長は共同通信などのインタビューに対し、ボーイングの下請けと、MRJの製造を別にしておくのは二元管理で、間接部門が無駄になると述べた。MRJの量産が2022年ごろから本格化するとの見通しも示し、これから本格的な事業体制の準備に入ると強調した。

 具体的に何をどうするのかわかりませんが、「事業統合」ということばを使っているので、現在、三菱重工が行っているボーイング社向けの部品生産を、三菱航空機に移管するのか、もしくは三菱航空機を解散して航空事業をすべて三菱重工に一元化するというようなことでしょうか。最終組立工場には「三菱重工」と書かれていますし・・・。




★ニュースイッチ「三菱航空機、債務超過解消で『MRJ』浮上なるか」

  

ニュースイッチ「三菱航空機、債務超過解消で『MRJ』浮上なるか」

 三菱重工はMRJの開発を進める子会社の三菱航空機の資本政策をめぐり、2200億円の支援が完了して債務超過が解消した。三菱重工が1700億円の増資を引き受けた上、500億円の債権を放棄した。

 三菱航空機はMRJの開発の遅れから、2018年3月時点で1100億円の債務超過に陥っていた。MRJはこれまで初号機の納入開始が5度延期され、現在は20年半ばの納入を目指している。

 えっ?これだけですか?期待を持たせるタイトルだったのに・・・




★Isaac Alexanderさん「推察 三菱航空機MRJ90フライトテストプログラムは飛行試験機を下げている」

  

Isaac AlexanderさんがこのところMRJの飛行試験が減っていることを推察するツイート。

 Isaac AlexanderさんがモーゼスレイクでMRJの飛行試験が極端に少なくなっていることを推察するツイート。それも自レスで4つもツイートする力の入れようです。

 12月に入って飛んだのは2号機のみで、ほかの3機は年内にもう飛ぶことはないのだろうか。また、新年になったら2機の新しい飛行試験機JA26MJとJA27MJを見るのだろうか?といった内容。

 Isaac Alexanderさんのツイートの中にはJCABによる型式証明試験については触れられていませんが、私は単に現存する4機でできる社内試験がほとんど終わったことで飛ばなくなっていると思っているので、「下げている」とは思っていないのですけどね。




★現地時間12月9日、2号機が4日ぶりの飛行試験

  

現地時間の12月9日、Flightradar24に2号機の飛行データが表示されました。

 現地時間の12月9日午前9時47分から午後0時38分までの約3時間、2号機の飛行データがFlightradar24に表示されました。

 最近の傾向では、2号機が5日ぶりに飛んでいると思われるので、今度飛ぶのは明日ではないかと思っていたのですが、今回は4日しか空いておらず、おまけにサンデーフライトでした。最近2号機ばかりが飛んでいるようですが、もしかしたら2号機の飛行時間がいちばん短いはずなので、飛行試験による機体疲労の影響がいちばん少ないからなのかもしれません。




★シェアーズカフェ・オンライン「MRJの開発遅延で三菱重工が獲得したノウハウとは」

  

シェアーズカフェ・オンライン「MRJの開発遅延で三菱重工が獲得したノウハウとは」

 2018〜2037年の世界の航空旅客需要は、アジア/太平洋地域を中心に2.4倍まで増加すると日本航空機開発協会では予測している。それに伴いジェット旅客機の運航機数もおよそ1.8倍になるという。

 国内においても、確実に拡大するであろう航空機市場を捉えようと、航空産業の育成が叫ばれ、愛知県の航空宇宙産業クラスター形成特区をはじめとし、国内の様々な地域で航空産業を次世代の基幹産業と位置付け、参入に注力するケースが目立つ。それほど航空産業は、今後魅力的な市場になることを示している。

 三菱重工はYS-11以来途絶えていた、日本の航空機産業の悲願である国産旅客機に挑戦する大義を掲げて、MRJの開発に乗り出した。新規の業界参入を引き付ける魅力的な市場と、日本の期待を背負った航空機事業に対する強い想いが三菱重工の主な原動力であることがわかる。

 開発や製造に対する大きな設備投資だけがこの市場の参入障壁ではなく、本当の参入障壁は型式証明の取得にあるといっても過言ではない。そのためこれまでに三菱航空機はそのノウハウを蓄積させている活動の最中であり、そのノウハウが「見えざる資産」としていままさに堅固な牙城を築いているのである。

 また、航空機製造は1機種で終わりではない。同型機の派生型への展開や、MRJから大型化または小型化市場へ参入する際にも、今回蓄積された資産が生かされるはずである。今回MRJの部品供給に携わった国内の供給メーカーにも同様の資産が蓄積される。

 この国内に蓄えられた様々な「見えざる資産」は、今後、日本の航空機開発に莫大な恩恵をもたらす存在であることを我々は認識すべきである。今回の増資を1社で引き受けることとなった三菱重工は、国家百年の大計に通ずる覚悟と姿勢を世界に示し続けているのではないだろうか。

 以上がシェアーズカフェ・オンライン「MRJの開発遅延で三菱重工が獲得したノウハウとは」の抜粋ですが、実にポジティブですばらしい記事です。




★Aviation Wire「三菱航空機、100億円増資 三菱重工が債権放棄 MRJ開発専念」

  

Aviation Wire「三菱航空機、100億円増資 三菱重工が債権放棄 MRJ開発専念」

Aviation Wire「ホンダジェット、日本で型式証明取得 月内に初納入」

 Aviation Wireが三菱航空機が12月7日、親会社の三菱重工が500億円の債権を放棄、三菱航空機の増資をすべて引き受けて、1700億円の増資を完了したという記事を掲載。増資で調達する資金を、現在開発中のMRJ90の型式証明取得に向けた設計や試験、機体販売後のサポート体制構築など事業化の準備に充てる。

 三菱航空機の出資比率は、これまでは三菱重工が64.0%、三菱商事やトヨタ自動車などが計36.0%だった。今回の増資は三菱重工のみ参加し、増資後の出資比率は三菱重工が86.7%と大幅に増え、他社は13.3%まで低下した。

 また、本田技研工業の航空機事業子会社ホンダ エアクラフト カンパニーが12月7日、国土交通省航空局(JCAB)から小型ビジネスジェット機「HondaJet Elite(ホンダジェット エリート)」の型式証明を取得したと発表した記事も掲載。

 ホンダジェット エリートは、ホンダジェットの改良型で、航続距離を伸ばし、客室内の静粛性を高めた。FAA(米国連邦航空局)とEASA(欧州航空安全局)からは、すでに型式証明を取得している。ホンダジェットの国内での受注は今年6月にスタート。日本で販売する機種は、エリートのみで、日本の顧客への最初の引き渡しは、今月中旬を予定している。

いよいよ、日本でも小型ビジネスジェットの時代到来でしょうか?




★航空新聞社「三菱航空機、MRJ70コンセプト・スタディ開始」

  

航空新聞社:三菱航空機、MRJ70コンセプト・スタディ開始


現地時間の12月5日、Flightradar24に2号機の飛行データが表示されました。

 航空新聞社が三菱航空機の水谷久和社長とのインタビュー記事を掲載。この中で水谷社長は「MRJ90の型式証明取得が最優先事項」との認識を示した上で、「MRJ70は、コンセプト・スタディを開始した」ことを明らかにした。このコンセプト・スタディとはどのような航空機にするかを検討していく段階の作業で、機体そのものの“コンセプト”を固めるものということ。

 MRJ70の開発は、リージョナルジェットの主戦場である米国市場におけるスコープ・クローズに対応するもの。MRJプログラムがローンチした当初は、このスコープ・クローズ問題は早期に緩和するだろうとみられていたが、未だに緩和には至っていない。また、70席級の次世代リージョナルジェットはMRJしか存在せず、市場において優位性を持つ商品となりうる。

 そのためスコープ・クローズの制約に抵触しないMRJ70の開発が待たれる状況になっており、水谷社長もMRJ70の開発について、「北米の需要に間に合うような開発を想定しており、MRJ90の山を越えるタイミングで、リレー競争のように上手くMRJ70にバトン渡しができれば良い」と北米市場ニーズに間に合うようなスケジュール感で、その開発を進めていく方針を示した。

 現地時間の12月5日お昼前、2号機が10日ぶりに飛行試験実施。でしょうか。Flightradar24に表示されないフライトがあるかもしれないので、このデータを信用するとすれば、2号機は11月15日、25日、12月5日と10日ピッチで飛んでいることになります。また、2号機以外は全く飛行していないことになるのですが、今、ほかの3機はどんな試験もしくは改修を行っているのでしょう。




★Jeffrey Bishopさん御一行様 ようこそ愛知・名古屋へ!

  

大村愛知県知事のTwitterに、Jeffrey Bishopさんはじめとする、ワシントン州グラント郡訪問団の写真がツイートされました。

MRJミュージアムのWEBサイトがリニューアル。

  このところモーゼスレイクでの飛行試験が行われているのかいないのか、全くわからなくなりました。Flightradar24でしか飛行の有無を確認することができないため、Flightradar24に飛行ログが残らないと全く情報がなくなってしまいます。

 もし、全く飛んでいないのなら、国交省による型式証明取得のための飛行試験開始備待ちということなのでしょうが、何らかの理由で飛行データをブロックしているかもしれませんので、今は三菱重工か国交省から公式発表を待つしかない状態です。

 ところで昨日12月4日、モーゼスレイク・グラントカウンティ空港のJeffrey Bishop空港長を含む「ワシントン州グラント郡訪問団」が来日し、大村愛知県知事を表敬訪問したようです。

 以前からJeffrey Bishopさんが自身のTwitterで、近く名古屋に行くとツイートしていましたが、それがこの視察団だったわけですね。ご存知ない方のために、写真を見ていちばん右側の大きなおじさんがJeffrey Bishopさんです。




★MRJカレンダーが最後の1枚に

  

今日から12月、MRJカレンダーも最後の1枚になりました。

 12月になりました。今年1年間、PCデスクの上を飾ってくれたMRJカレンダーも最後の1枚。今月は冬らしく雪面の上を飛行する1号機の空撮。なかなか見られないアングルなので、とてもいい写真だと思います。

 今年のカレンダーは私の会社の同僚が、名古屋市内の某ワインバーで、三菱重工か三菱航空機かわかりませんが、三菱の社員さんからもらってきてくれたもの。来年のカレンダーもそうそうもらえるとは思えないので、どうしてもほしければ、MRJミュージアムに入って買ってくるしかなさそう。どうしようかな。




★国際航空宇宙展2018にMRJ70の模型展示

  

11月28日から30日までの3日間、東京ビッグサイトで開催されている「国際航空宇宙展2018東京」の三菱重工ブースに、MRJ90とMRJ70の模型が展示されているそうです。

Twitterにもご覧になった方のツイートがありました。

 航空宇宙防衛分野の企業が一堂に会する展示会「国際航空宇宙展2018東京」が11月28日、東京ビッグサイトで開幕。Aviation Wireの記事を引用させていただくと、30日までの開催で、15回目となる今回は2016年に開かれた前回より約3割減となる国内外520社・団体が出展。会場面積も前回と比べて半減。

 三菱重工業は子会社の三菱航空機が開発中のリージョナルジェット機「MRJ」の模型や、防衛、民間機、宇宙などの事業紹介を行っていた。MRJの模型は、現在飛行試験が進むMRJ90のほか、短胴型のMRJ70を展示していた。このMRJ70の模型は7月にロンドン近郊で開かれたファンボロー航空ショーにも展示されたもので、今のところ一つしかないという。




★中日新聞26日夕刊「MRJまだ?低空飛行 豊山の航空ミュージアム1年」

  

中日新聞26日夕刊、11月30日で開館1周年を迎える「あいち航空ミュージアム」が集客に苦慮。MRJの納入延期も響いたとみられる。

そもそも愛知県はMRJの飛行試験機自体を展示するつもりだったわけですからね。

 11月26日の中日新聞夕刊に、「MRJまだ?低空飛行 豊山の航空ミュージアム1年」という記事が載りました。11月30日に開館1周年を迎える「あいち航空ミュージアム」が集客に苦慮しているという内容。

 相乗効果を期待したMRJの納入延期も響いたとみられるとし、愛知県は開館時、MRJが目の前の名古屋空港を離着陸する様子を見物する客も訪れると見込んでいたが、担当者は「納入が2020年に延期されたのが誤算の一つ」と明かすなどぼやき節。

 それどころか、愛知県は完成予想図にMRJを描いていたわけですので、飛行試験が終了した実機をこの中で展示するつもだったはず。ちょうどセントレアに先月オープンしたボーイング787初号機を飾ったフライトオブドリームズのように・・・。

追伸
 この記事、新聞紙面以外では、中日新聞プラスには掲載されましたが、中日新聞WEBには見当たりませんでした。ところが中日新聞の関東版「東京新聞」のウェブサイトにはちゃんと掲載されているのです。中日新聞もよくわからないことやってますね。

 というわけで、中日新聞購読者しか閲覧できない中日新聞プラスをリンクしても仕方ないので、東京新聞の記事へリンクしておきます。




★現地時間11月25日、2号機がサンデーフライト

  

現地時間11月25日、2号機が10日ぶりとなる飛行試験実施。

 久しぶりにFlightradar24にMRJの飛行ログが表示されました。日本時間の今朝、現地時間では11月25日の午前9時過ぎから11時頃までの約2時間、2号機による飛行ログが残っていました。

 過去にも何度かFlightradar24にデータが残らなかったフライトがあったので、この結果がそのまま10日ぶりの飛行試験と言えるかどうかはわかりませんが、最近はADB-Sを搭載している3号機と4号機が全く飛んでいないことは明らかなので、三菱航空機による社内試験はほぼ終了しているとみて間違いなさそうです。




★11月30日BSテレ東で「ガイアの夜明け『国産ジェット 復活への闘い』」が再放送

  

日本の悲願でもある国産ジェット旅客機MRJの開発が、正念場を迎えている。度重なる設計変更で、現在2020年の納入予定。日の丸ジェットは羽ばたけるのか?開発現場を追う。

 11月20日にテレビ東京で放送された「ガイアの夜明け 『シリーズ 追跡!日の丸プロジェクト@国産ジェット 復活への闘い』」が、BSテレ東で11月30日(金)午後6時から再放送されます。

 BSテレ東は以前BSジャパンだったBS放送局で、テレビ東京の完全子会社。テレビ東京は全国ネットではないので、キー局のない地域の方で視聴できなかった方もぜひどうぞ。ただし、放送時間が夕方ですので、前回見逃した方も含めレコーダーの予約をお忘れなく。




★三菱航空機社長:MRJ、20年半ば堅持=初号機納入

  

三菱航空機社長:MRJ、20年半ば堅持=初号機納入

 乗りものニュースが時事通信の三菱航空機水谷社長のインタビュー記事を掲載。「型式証明」取得に向けた試験飛行について、開発状況など国土交通省の理解はほぼ得られており、間もなく入れると思う。2020年半ばの初号機納入は「何とか守れると思う」と強調。

 現在は納入延期の原因となった電気配線など設計を変更した機体を開発中で、「完成は年明けになる」との見通しを明らかに。新規受注については「エアアジア・グループなどいろいろなところから声を掛けていただいている」と話すにとどめた。

 また、今後の生産体制に関しては「初号機納入から2〜3年で月産1〜2機にもっていきたい」と発言。90席級を20年半ばに納入した後に計画する70席級については「21〜22年をめどに投入できるよう頑張りたい」と語った。こんなところでしょうか。




★悲願の国産ジェット...日の丸主義から脱却:ガイアの夜明け

  

「悲願の国産ジェット...日の丸主義から脱却:ガイアの夜明け」 いよいよ今夜10時放送。

 現場で奮闘する人たちの姿を通して、さまざまな経済ニュースの裏側を伝えるドキュメンタリー番組「ガイアの夜明け」(毎週火曜 夜10時)。11月20日(火)の放送では、日本の製造業の悲願とも言える国産ジェット旅客機、三菱リージョナルジェット(通称・MRJ)の開発現場を独占取材。正念場を迎えた開発の舞台裏に迫る。いよいよ今夜10時放送です。




★J CASTニュース 三菱重工の「先の見えない戦い」 MRJ開発への支援に潜むリスク

  

J CASTニュース 三菱重工の「先の見えない戦い」 MRJ開発への支援に潜むリスク

 三菱重工が2018年10月末、MRJ開発子会社・三菱航空機に対する2200億円規模の金融支援を打ち出した。三菱航空機は3月末時点で1100億円の債務超過に陥っており、その解消が目的だ。

 今回投じた2200億円は、三菱航空機の債務超過を解消し、初号機納入で売り上げが立つまでの最低限の支援に過ぎない。予定通り2020年半ばに初納入できたとしても、MRJの量産体制を構築し、収益が安定するまでにはさらに時間がかかる。

 リスクを承知のうえで巨額の資金を投じた三菱重工にとって、先の見えない戦いが続くことになる。

 型式証明が取得できて、本格的な量産体制が整うまで、この手のニュースはなくならないでしょうね。




★現地時間15日午前、2号機が飛行試験

  

現地時間の15日の飛行試験は2号機が午前9時過ぎから実施。


Flightradar24には2つの飛行ログが残っていました。こちらはその2つめを飛行中の2号機。

  現地時間の15日、2号機が飛びました。昨日は現地の天候が悪かったようですが、天気が回復した15日は2号機が飛んでいました。1号機と2号機が飛行試験を行った日は、正確な飛行データが残らないのでつまらないですね。

 このところ、4号機が全く飛んでいません。「忍び」の4号機ですので、次のフィーズに向けての大きな改修を受けているのでしょうか。もしかしたら、型式証明飛行に向けて、キャビンを整備しているのかもしれませんね。




★テレビ朝日「ボーイング社“機体急降下”システム隠ぺいか」

  


テレビ朝日が先月にインドネシア沖で旅客機が墜落した事故で、アメリカのボーイング社がこの飛行機のシステムが緊急事態発生の際に機体を急降下させる可能性があることを隠していた疑いがあると、アメリカのメディアが報じたことを伝えました。

全日空商事からファンボロー航空ショーでデモフライトした際のマーキングを再現したJA23MJを発売。ただし、スケールは私が揃えている1/200ではなく1/100でした。

私がよく購入する2つのストアの販売ページをご紹介します。MRJは小さな航空機なので、この機体を1機だけ単独で飾るのなら、1/100スケールのほうがボリューム感があっていいと思います。

  先月29日にジャカルタ沖に墜落したライオン・エアのボーイング737MAX8は、8月に納入された最新鋭の機体で、アメリカのウォール・ストリート・ジャーナルによると、ボーイング社はこの飛行機の飛行制御システムが異常、または緊急事態が起きた際に機体を急降下させる可能性があることをライオン・エアやパイロットに隠していた。これが原因で墜落した可能性があるとしています。ボーイング社は、この報道についてコメントしていないそうです。

  ボーイング社がどう出るかわかりませんが、三菱重工は万が一のことが起きた場合、隠蔽工作だけは絶対しないでほしいですね。

 全日空商事から新商品が続々発売予定になっていますが、その中に、ファンボロー航空ショーでデモフライトした際のマーキングを再現したJA23MJがありました。今回の発売モデルは1/100なので、パックミン製だと思います。私はすべて1/200スケールで統一しているため、このモデルの購入はしないつもりですが、MRJは1/200になるとほんと小さな航空機なので、1機だけ単独で飾るのなら、1/100のほうがいいでしょうね。




★11月20日放送「ガイアの夜明け」 シリーズ 追跡!日の丸プロジェクト@国産ジェット 復活への闘い

  

日本の悲願でもある国産ジェット旅客機MRJの開発が、正念場を迎えている。度重なる設計変更で、現在2020年の納入予定。日の丸ジェットは羽ばたけるのか?開発現場を追う。

 三菱リージョナルジェット、通称MRJ。日本の製造業の悲願ともいえる国産ジェット旅客機の開発が、いま正念場を迎えている。2008年から始まった事業で、当初は2013年に日本の空を飛んでいるはずだった。しかし、これまでに度重なる設計変更で5度の延期。現在は2020年の納入予定となっている。果たして、「日の丸ジェット」は羽ばたくことができるのか?MRJの開発現場を独占取材で追う。

 以上が番組ウエブサイトの番宣コメント。久しぶりのMRJを追跡したドキュメンタリー番組が放送されます。「ガイアの夜明け」は私が毎週録画して観ている数少ないTV番組のひとつなので、来週の放送を楽しみにしています。納期遅れというダークなイメージを払しょくする明るい番組内容であることを期待しています。




★久しぶりに最終組立工場での目撃情報がありましたが・・・

  

Twitterに最終組立工場から塗装工場に移動する機体がツイートされました。

 

MRJ最新のまとめ(7号機と10号機の登録番号は推定)

 1号機(#10001) MRJ90飛行試験機 登録番号:JA21MJ 機能・性能試験機
 2号機(#10002) MRJ90飛行試験機 登録番号:JA22MJ 機能・性能試験機
 3号機(#10003) MRJ90飛行試験機 登録番号:JA23MJ 飛行特性とアビオニクス試験機(ADB-S搭載)
 4号機(#10004) MRJ90飛行試験機 登録番号:JA24MJ インテリアや騒音、防氷試験機(ADB-S搭載)
 5号機(#10005) MRJ90飛行試験機 登録番号:JA25MJ オートパイロット試験機、当面飛行しない
 6号機(#10006) MRJ90疲労強度試験機 最終組立工場から技術試験場に移動後の消息不明
 7号機(#10007) MRJ90飛行試験機 登録番号:JA26MJ 白塗装済。追加の飛行試験機として使用
 8号機(#10008) MRJ70飛行試験機 組み立て中。MRJ70の飛行試験機として使用
 9号機(#10009) MRJ70飛行試験機 組み立て中。MRJ70の飛行試験機として使用
10号機(#10010) MRJ90飛行試験機  登録番号:JA27MJ 白塗装済。追加の飛行試験機として使用

 
これが現在わかっている10号機までの情報ですが、この機体は6号機となっている「疲労強度試験機」ではないかと推測しています。
 

現地時間の12日、2号機が飛行試験実施。対地速度が0ktsってあり得ない。これもMLATの精度の悪さのせいでしょう。

 Twitterに久しぶりの最終組立工場でのMRJ写真がツイートされました。投稿日は11月11日ですが、雨が降っているので少なくとも10日の深夜ではありません。過去1週間で夜中に雨が降ったのは、11月5日(月)から6日(火)にかけてと、8日(木)から9日(金)にかけての2回。投稿者自体が撮影したものでもなさそうなので、これ以上の情報は入手できそうにありません。

 ではこの機体は何号機なのかですが、7号機(JA26MJ」と10号機(JA27MJ)は白塗装済ですし、機体の長さからMRJ70ではない。それに機体の外部に付いている配線類を見ると、これは疲労強度試験機である6号機ではないかと推測しています。なぜ塗装工場に移動させたのかは不明ですが、少なくとも塗装が目的ではない気がしますね。ちょっとよっこらしょしただけかも。




★今日はMRJ初飛行記念日、3年前の2015年11月11日が懐かしい

  


2015年11月11日午前9時30分過ぎ、ナゴヤタワーが「ジュリエット・アルファ・ツーワン・マイク・ジュリエット、クリアド・フォー・テイクオフ」を告げローリング。


私たちのいる神明公園付近ではすでに上昇しかけていました。大勢の観衆が見守るなか、MRJは大空に舞い上がりました。


これまで地上を走行する姿しか見てこなかったので、こうして大空にはばたくMRJを見てすごく感動してしまいました。


 初飛行を見届けたMRJファンからは、惜しみない拍手が沸き上がっていました。

およそ90分後の午前11時ちょっと過ぎ、「ジュリエット・アルファ・ツーワン・マイク・ジュリエット、フォーメーション」でファイナルアプローチ。

3機編隊はそのままファイナルアプローチし、待ち兼ねた飛行機マニアたちのシャッター音が一斉に響き渡りました。


私のいた丘の上から見てちょうと真横を通過するとき、雲が切れて機体全体に太陽が当たりました。正直こんな美しい写真が撮れるとは思ってもいませんでした。


見事なランディングを決めたのち、予定どおりスラストリバーサを使わず減速。本日の初フライトは大成功。感動の瞬間でした。

 MRJ FIRST FLIGHT

 今日、11月11日はMRJの初飛行記念日。3年前の2015年11月11日午前9時30分、大勢の飛行機マニアが見守る中、JA21MJが名古屋空港のRWY34から大空へ舞い上がりました。

 当日は午前9時30分過ぎ、ナゴヤタワーが「ジュリエット・アルファ・ツーワン・マイク・ジュリエット、クリアド・フォー・テイクオフ」と離陸を許可。それから2分ほど時間が経ったでしょうか。MRJのパイロットが随伴する三菱社有機とT-4に対して「いくぞ」というような意味の掛け声を掛けてローリング。私たちのいる神明公園付近ではすでに少し上昇していましたが、それでもMRJの美しい飛行姿勢を十分に堪能することができました。

 着陸を見るため、エアフロントオアシスに移動すると、こちらも神明公園に負けず劣らずすごい数の人人人。私は無線機をスキャンモードにしてウォッチしていたのですが、MRJはセントレア・アプローチと交信することなく、いきなりナゴヤタワーに「ジュリエット・アルファ・ツーワン・マイク・ジュリエット・フォーメーション、リクエスト・ランディング」と言ったのです。自衛隊機以外で「フォーメーション」をリクエストするのは珍しく、随伴機たちと編隊飛行の状態で戻ってくるという意味でした。

 少し経ってMRJ編隊が見えてきました。そして1号機のみがランディングし、随伴機たちはオーバーヘッドアプローチで通過。ファイナルではややフラフラしていたのですが、のちの記者会見でこれはオートモードで飛行したためとコメントしていたので、特段問題なかったようでした。こうして約90分の初フライトは見事に成功。

 あれから3年。今は飛行試験の場をモーゼスレイクに移しているため、今日、名古屋空港でMRJを見ることはないと思いますが、今日は名古屋空港の空の日フェスティバルが開催されます。私は三菱さんが何かスペシャルなプレゼントを企画していないか、密かに期待しているのですけど・・・。




★三菱重工、18年4-9月期純利益255億円 MRJ子会社債務超過は年内解消

  

Aviation Wire:三菱重工、18年4-9月期純利益255億円 MRJ子会社債務超過は年内解消


現地時間の8日午後1時過ぎに2号機が飛行試験に出発。北米が冬時間になって日本との時差が1時間大きくなったので困ります。

 Aviation Wireが三菱重工、18年4-9月期純利益255億円 MRJ子会社債務超過は年内解消という記事を掲載。

 三菱重工の2018年4-9月期の連結決算は、純損益が254億9700万円の黒字だった。売上高にあたる「売上収益」は1兆8720億6400万円、営業利益にあたる「事業利益」は567億6800万円(2.9倍)となった。受注高は1兆5618億円(2.0%減)で、2019年3月期の通期見通しは据え置いた。

 三菱重工は今年度から、IFRS(国際財務報告基準)を適用。開発遅延により、納期が5回延期となっているリージョナルジェット機「MRJ」に関する投資を除いた「定常収益」も開示し、MRJ投資にあたる472億円を除いた事業利益は1040億円、純利益は724億円となった。




★エアアジアCEO、LCCはMRJ購入を熟慮中 遅延にもかかわらず買うことができる

  

JPX MARKETS TODAYが「LCCはMRJ購入を熟慮中 エアアジアCEOは遅延にもかかわらず買うことができると語った」と報じました。

現地時間7日の飛行試験は2号機と3号機がお昼前後に実施。


2号機の飛行ログは相変わらず断片的。


3号機はモーゼスレイク近郊でグルグル旋回。


現地時間の午前10時26分に離陸し、午後1時01分着陸。飛行時間は2時間35分。

 日本取引所グループが海外投資家へのマーケット情報として配信している「JPX MARKETS TODAY」が、11月7日水曜日のインターネット番組の中で、「LCCはMRJ購入を熟慮中 エアアジアCEOは遅延にもかかわらず買うことができると語った」と報じました。

 短い情報番組の中の一節なので、具体的な内容はや真意は不明ですが、もしこの情報が事実ならば、同じ機体を使用することの多いLCCなので、エアアジアに限らず、世界中のLCCがMRJ購入に動くかもしれません。

 LCCがMRJを運航することになった場合、標準88席のMRJ90に何席の座席を詰め込むのでしょうか?




★現地時間11月6日、3号機が飛行試験に復帰

  

現地時間の6日午前11時12分、3号機が18日ぶりに飛行試験に出発。


着陸は午後1時22分で飛行時間は2時間09分。

 現地時間6日午前11時12分、3号機が10月19日以来、18日ぶりの飛行試験実施。この日は離陸後北東方向へ飛行、山間部で旋回飛行を続けたのち、飛行高度を36,000ftまで上昇して飛行していました。

 着陸は午後1時22分で、この日の飛行時間は2時間09分だったのですが、重要なことに気づきました。現地時間が冬時間になって、1時間遅くなっていたのです。10月までは現地のお昼が日本では翌日午前4時だったのですが、今月からは1時間遅くなって午前5時。私が出勤する時間までに飛行試験が終わらない日が多くなりそうです。




★MRJ外部提携につながるか、三菱航空機の債務超過ようやく解消へ

  

ダイヤモンドオンラインが三菱航空機の債務超過解消の意義を掲載。


現地時間の5日午後 、2号機が飛行試験実施。Flightradar24には午後2時15分から3時58分まで飛行データが残っていました。

 ダイヤモンドオンラインが、「MRJ外部提携につながるか、三菱航空機の債務超過ようやく解消へ」という記事を掲載。

 三菱重工業の傘下でMRJを開発する三菱航空機の債務超過解消策が固まった。しかしこれは資本増強策のゴールではない。MRJの事業化リスクを1社で丸抱えしないための、外部に資金支援を要請する土台が整ったにすぎず、むしろ三菱重工の本当の闘いはこれから始まる。
                       ・・・中略・・・

 ボンバルディアの提訴は、一口で言えば「嫌がらせ」だと航空機業界関係者は口をそろえる。100席以上の小型機の事業会社の運営主導権を欧州エアバスに渡してしまい、かといって100席未満のリージョナルジェットの新型機の開発も行っていないボンバルディアにとって、MRJはつぶしておきたいライバル機。これで型式証明の取得が少しでも遅れればラッキーだ、というのである。

 資金協力を得るには、こうしたアピール合戦に勝って自機の優位性を世間に知らしめる必要もある。経済産業省の関係者によく、「無謬性を追求するばかり」だと言われる三菱重工には、今後は自己演出力の強化も求められる。

 現地時間5日の飛行試験は、午後2時頃から2号機が実施していました。比較的遅い時間時間から離陸したようで、UTC時間で日付が替わってから飛んでいたのは珍しいことと思います。




★Mitsubishi MRJ90 RJFF RJAA

  

YouTubeにフライトシミュレーターによる5号機の飛行動画がありました。


現地時間の2日午後10時頃、Flightradar24に3号機がTEST0000で表示。

  日本からほぼ1日遅れのモーゼスレイクは今日から週末なので、飛行試験は行われないだろうと思っていましたが、現地時間の2日午後10時頃、3号機がFlightradar24にTEST0000で表示。これが実機なのか、ADB-S用のトラポンを移動させただけなのかは不明。いずれにせよ、3号機が近く飛行試験に復帰しそうですね。

 こちらは実機とは関係ありませんが、海外の飛行機マニアかゲームマニアが、フライトシミュレーターによるMRJのフライト動画を公開。使われているのは名古屋空港にある飛べない5号機「JA25MJ」で、RJFF(福岡空港)を離陸し、途中からナイトフライトになってRJAA(成田空港)に着陸するもの。

 私はゲーマーではないので、このシミュレーターがリアルなのかボロなのかわかりませんが、飛べない5号機を飛ばしてくれたことに感謝を込めてご紹介します。ただし、なぜ離陸したのがRJNA(名古屋小牧空港)ではなくRJFF(福岡空港)なのでしょうか。単に名古屋空港のデータがなかっただけなのかも・・・。




★現地時間11月2日、1号機が2日連続の飛行試験

  

モーゼスレイクでは何となく影の薄い1号機が2日連続で飛行試験。

 現地時間の11月2日、1号機が昨日に続いて飛行試験実施。今日も飛行ログはブツ切れ状態で、正確な飛行時間などは不明。地上サイトがトラポン信号を受信できなかったというよりは、シップが信号を出したり切ったりしているような気がするのですが、そんなことをする理由がないので、単なるMLATの飛行データ解析精度の悪さなのかもしれません。

 ADB-Sを搭載していない1号機と2号機の飛行データはすべてがFlightradar24に残っているわけではないので、1号機があまり飛んでいないとは一概には言えないのですけど、モーゼスレイクでは何となく1号機の影が薄いように感じているのは私だけでしょうか。




★現地時間11月1日、1号機と2号機が同時に飛行試験

  

現地時間の11月1日、1号機と2号機が飛行試験実施。


今朝の1号機データはブツ切れがいくつかあるだけ。どういうときにこうなるのでしょう?


それに対して今朝の2号機のデータはバッチリ。35,000ftまで上昇していました。


10月31日の発表に対しての「ニュースイッチ」の記事。

こちらは「東洋経済オンライン」。確かに引くに引けないのが実情かもしれません。

 現地時間の11月1日、1号機と2号機が飛行試験実施。2機ともADB-Sを搭載していないので、飛行記録すべてが残らないのが難点。今朝の1号機はブツ切れがいくつかあるだけで、飛行高度などをはかり知ることは難しいですね。逆に2号機がなぜかバッチリデータが残っていました。

 三菱重工が31日に発表した、三菱航空機に対しての2200億円の資本増強実施について、いくつかの報道記事がありました。

 ニュースイッチは、2020年半ばの量産初号機納入に向け、三菱航空機の債務超過を解消して開発を支援する。トヨタ自動車、大手商社3社など他の株主は増資には参加しない。三菱重工の宮永社長は増強した資金を「開発、納入から量産体制の構築まで用いる」と説明した。

 株式を各1〜10%保有する他の株主は追加出資しないため、三菱重工の持ち株比率は64.0%から86.7%に高まる。三菱重工の小口正範副社長は「我々だけで資本増強したいと説明してきた」と他の株主には要請していなかったことを明かした。ある他の株主企業の首脳は「うちはマイノリティー。現在の出資比率で増資要請に応える検討はするが、三菱重工が考えること」と語っていたといった内容。

 東洋経済オンラインは、宮永俊一社長は「成長し続けるためには新しいことに資本を投下しなければならない。小型航空機は次の主力になる。コアビジネスとして育成していく責任が今の経営者にある」と従来からの主張を繰り返した。「これで財政支援は最後か」と問われると、「この範囲内で終わらせる。MRJ90の開発・納入・量産までは財政基盤を作り上げた」と、初納入の2020年央までに追加支援は不要であるという見通しを示した。

 これまで約6000億円の開発費を投じてきたMRJ。今回さらなる資金を投じる三菱重工にとって、もはや引くに引けない戦いだ。三菱航空機が勝ち名乗りを上げられるのか。道筋はまだ見えていないといった内容でした。




★カレンダーは今日から11月だというのに

  

今日から11月になりました。だんだんと日中の時間が短くなる季節ですね。

31日に三菱重工が先日の報道をいったん否定した2200億円融資について正式発表。

事実だったのなら、あんな否定するリリースしなくてもいいのに。

私は29日に目撃した5号機の機首部分のキズか汚れが気になって仕方ありません。

それにこの主翼付け根部分の外されたままのパネル。

 11月になりました。MRJで想うことは2つ。1つめは本当に年内に6号機か7号機の初飛行をさせるのなら、そろそろ最終組立工場からMRJハンガーに移動してもいい頃なのに、全くその気配すらないこと。

 今までモーゼスレイクに渡った4機の飛行試験機のうち、最も短い期間で初飛行したと思われるのは4号機ですが、それでも3か月かかっているんです。つまり今、6号機か7号機が地上試験に入っても、年内の初飛行は絶望的。これが予定通りで遅れではないといいのですけどね。

 2つめは29日に目撃した痛々しい5号機の現状。主翼付け根のパネルが外されているのは、おそらく設計見直しで機器配置を変更した結果を実機で確認するためではと思いますが、機首部分の黒っぽいキズか汚れは何なのか?

 私は5号機はもう飛ばすことなくスクラップになるのではと心配しています。理由はオートパイロット試験機だった5号機を使って、今さら飛行試験する必要がないからです。代わりの試験機が完成した段階で、5号機はお払い箱ではないかと・・・。

 29日のエンジンランナップも、実は実機を使ったテストパイロットのトレーニングだったのではと想像しています。もし、今後5号機が空を飛べるようになるとしたら、それはエアラインパイロット訓練用の貸出機くらいではないでしょうか。

 それと、昨日31日に三菱重工が三菱航空機に対し、2200億円の資金支援を実施すると発表。まだ数日前に報道内容は当社が発表したものではないと、いかにも報道内容を否定するようなリリースをしたばかりなのに、事実だったら報道を無視すればいいのにと思ってしまいました。




10月29日、5号機がエンジンフルパワーテスト

  

10月29日午前8時45分、MRJハンガーから5号機がトーイングされて出て来ました。ところがスターボードの機首部分に傷なのか汚れなのか・・・。

あー、以前のようにこちらに機首を向けて転回してよ!

三菱航空機のエンジニアさんたちが、上手になっちゃったということですね。

5号機トーイング
 

電源車がやって来て・・・

タラップカーもスタンバイ。

L1ドアが開けられ、淡々と準備が始まりました。

午前10時30分過ぎ、3名のテストパイロットが搭乗。

入る前に靴にカバーを着けているようでした。

テストパイロット3名が搭乗
 

午前10時43分、ドアクローズしてタラップカーが離れました。

午前11時にエンジンスタート。久しぶりにMRJのエンジン音を耳にしました。

エンジンランナップはお昼まで続き、ついにフルパワーまで上げたようでした。

久しぶりにMRJのエンジン音を聞きましたが、GTFエンジン特有の恐竜の鳴き声のような音は聞くことができませんでした。

5号機がエンジンフルパワーテスト
 


日本と17時間の時差があるモーゼスレイクでは29日午前、2号機が飛行試験実施。


そして午後から4号機がわずか24分間の飛行試験実施。

 10月29日(月)、5か月ぶりに名古屋空港に行ってきました。昨夜、夜勤をしたので、その代わりに午前中、会社を休んだのです。しかし、自宅で休養しているのがもったいなくて、午前8時30分に名古屋空港に到着。

 その時すでに隣接する三菱重工の敷地内に建つMRJハンガー前には大勢のエンジニアがいて、午前8時45分にトーバーレストラクターに引っ張られて、5号機が三菱エプロンに出て来ました。しかし、スターボードの機首部分に傷なのか汚れなのかわかりませんが、多数の黒っぽいものが目立っていました。

 ブラストフェンス前に押されたのち、エンジニアたちが試験の準備を開始。今日は何の試験をするのかと思っていると、電源車が来て、タンクローリーが来て、さらに3名のテストパイロットが搭乗しました。そして午前11時にエンジンスタート。久しぶりにMRJのエンジン音を耳にすることが出来ました。

 しばらくは通常のエンジンランナップを行っていたのですが、その音がだんだんと大きくなってきて、ついにはエンジンをフルパワーまで上げたようでした。残念ながら今日はGTFエンジン特有の、恐竜の鳴き声のような音を聞くことはできませんでしたが、それでも久しぶりに聞いたMRJのエンジン音には興奮してしまいました。




★連日行われている4号機の短い飛行試験は・・・

  

現地時間の27日も4号機が50分間の飛行試験実施。

 4号機の短い飛行試験が始まったのは現地時間の10月20日から。すでに8回実施されていますが、今朝も午前9時50分から10時40分までの50分間、同じような短いフライトを実施しました。

 この間のフライトすべてではありませんが、ほとんどが離陸したときと逆向きの滑走路でランディングしているのです。飛行機の離着陸は向かい風というのが常識ですから、4号機はあえてテールウインドでランディングしていることになります。

 上空にいる時間が日によって違うのは、テールウインドの風速が実施したい試験の風速になるのを待っているのかもしれません。




★These 5 planes are trying to end Airbus and Boeing’s dominance

  

These 5 planes are trying to end Airbus and Boeing’s dominance


現地時間の26日、4号機が午前11時16分から53分間の飛行試験実施。


そして現地時間の26日午後2時頃から1号機が飛行試験実施。

 YouTubeに「These 5 planes are trying to end Airbus and Boeing’s dominance」という動画が公開されました。タイトルは「これらの5機の飛行機はエアバスおよびボーイングの優越を終えようとしている」とでも訳せばいいのでしょうか。

 ボンバルディアのC200とエンブラエルのE2ジェットを見る機会はありますが、中国商用飛機有限責任公司 (Comac) のC919とロシアのイルクートMC-21はほとんどお目にかかることもない機体ですので、これらの5機を動画でまとめてあるのは珍しいと思います。

 MRJの動画は今年のファンボロー航空ショーでのデモフライトの際のものなので、特に新鮮味はありません。モーゼスレイクでは連日のように飛んでいるのですから、そろそろ別の動画が公開されてほしいものです。

 今朝は1号機と4号機が飛行試験を行っていますが、4号機は今日も53分間の飛行。今日気づいたのですが、4号機の短い飛行試験が始まってから、テールウインドでランディングしていることが多いですね。偶然かもしれませんが、追い風時における離着陸性能をチェックしているのでしょうか。それならば、長く飛ぶ必要もないわけで・・・。




★三菱重工と三菱航空機が今週発表した2つのプレスリリース

  

報道機関が一斉に記事にした2200億円の財政支援について

ボンバルディア社による訴訟提訴について


現地時間の25日、4号機が午前7時52分から1時間の飛行試験実施。

 今週は三菱重工と三菱航空機に関して、2つの大きな報道がありましたが、三菱航空機のウエブサイトに2つの報道に対するプレスリリースが掲載されています。

 ボンバルディア社による訴訟については、すでにこのリリースを受けてAviation Wireなど航空系報道機関からは追加の記事が出ていますので、今後、両社による裁判所での論争が始まるのでしょう。ボンバルディアから社員を引き抜いたときから、こうなるのではと思ったのは、私だけではないのでしょう。

 今朝も4号機が1時間ジャストの飛行試験実施。この1時間の短いフライトを行うことに、どんな意味があるのか知りたいですね。




★現地時間24日午前、2号機と4号機が同時に飛行試験

  

2機が同時に飛んでいたのは4号機が離陸したあとの約1時間。


2号機の正確な離着陸時間が不明ですが、意外に長く飛行ログが残っていました。


4号機は午前9時37分に離陸し、午前10時45分着陸。


そして午後2時37分から再び31分間の飛行試験実施。


その後4号機と入れ替わるように1号機が飛んだようです。

Mitsubishi Regional Jet program, AeroTEC sued over alleged use of trade secrets

 1か月以上の空白を経て、4号機が飛行試験に復帰したもよう。昨日1号機も飛行の記録を確認できたので、これで4機全機が何らかの改修を受けたあと、飛行試験を再開したと思われます。注目すべきは復帰後の4号機の飛行時間が1時間前後と短いこと。長く飛べないわけではないと思うので、1時間前後のフライトが意味をなしているのではと推測しています。

 YouTubeにONE NEWSの「Mitsubishi Regional Jet program, AeroTEC sued over alleged use of trade secrets」がUPされていました。訳すと「三菱リージョナルジェットプログラムで、アエロテックは企業秘密の無断使用の疑いで訴られた」でしょうか。地元でも注目されているのかわかりませんが、今後の動向が気になります。




★三菱重工 MRJで債務超過の三菱航空機に2200億円の財務支援

  

共同通信: 三菱重、MRJで2千億円支援へ 開発子会社に

NHK:三菱重工 MRJで債務超過子会社に2200億円規模の財務改善策


毎日新聞:三菱航空機 資本増強めど MRJ開発長期化で受注に逆風


現地時間の23日午後、9月14日以来の1号機のフライトが確認できました。

 三菱重工業は23日、MRJを開発する三菱航空機に対し、2200億円規模の財務支援を実施する方向で最終調整に入った。12月中の実施を目指し、10月末にも決定する方針。

 このうち約1700億円は、三菱重工が貸した資金の一部を免除する代わりに新株を引き受ける「債務の株式化」で行う。残りの約500億円は、三菱重工が債権を放棄する。

 MRJの開発が遅れていることで、三菱航空機は2018年3月末時点で1100億円の債務超過にあり、三菱重工は「18年度に解消する」(宮永俊一社長)との方針を示していた。 




ボンバルディア 三菱航空機を提訴 三菱重工と三菱航空機「根拠ない」と反論

  

日本経済新聞:ボンバル、三菱航空機を提訴 「元従業員から機密」


NHK東海NEWS WEB:ボンバルディア三菱航空機を提訴

Aviation Wire:ボンバルディア、三菱航空機を提訴 MRJ型式証明で

Aviation Wire:三菱重工と三菱航空機「根拠ない」 ボンバルディア提訴に反論


現地時間の22日午前8時13分から9時06分まで4号機がチェックフライト実施。


そしてさきほど現地時間の午後2時23分から、この日2度目のフライトに出発。

 カナダのボンバルディアは現地時間10月19日、、国産初のジェット旅客機を開発している三菱航空機が、元従業員を通じて企業秘密を不正に手に入れたとして、損害賠償などを求める訴えをアメリカ西部、シアトルの裁判所に起こした。

 訴状によると三菱航空機の協力会社のアエロテックはボンバルディアの「Cシリーズ」と呼ばれる小型旅客機の開発にあたった元従業員らを採用し、商業化のために必要な当局の認証手続きに関する重要情報を不正に手に入れたとしている。

 ボンバルディアは元従業員が退職する直前に個人のメールアドレスに企業秘密を含む情報を許可なく送り、三菱航空機やアエロテックの手にわたったと主張。また情報は「MRJの開発、認証、商業化に、非常に価値あるものだ」とも指摘し、損害賠償を請求するとともに情報の使用の差し止めを求めている。

 これに対し三菱航空機は「訴訟は根拠がなく、当社の競争力の高い製品への挑戦であり、ボンバルディアによるグローバルな競合への阻害行為」と批判。三菱重工は「訴訟によりMRJプログラムの進捗に支障が生じることのないよう、グループ全体で支援していく」とコメントした。

 モーゼスレイクでは現地時間の22日午前8時13分から9時06分まで4号機がフライト実施。4号機は20日に続き、機体改修後のチェックフライトを行ったと思われます。そして午後2時23分から、この日2度目のフライト。23,000ftまで上昇し、エンルート想定のフライトを行っているものと思われます。




★現地時間20日、4号機が35日ぶりの飛行試験実施

  

現地時間の20日午後3時47分に4号機が離陸し、58分間の飛行試験実施。

 現地時間20日午後、4号機が35日ぶりに飛びました。この日のフライトは離陸が午後3時47分、着陸が午後4時45分、飛行時間は58分間でした。

 今までも飛行試験機が長期間飛ばなかったことはあるので、今回の4号機の期間が一概に長いとは言えないのですが、20日の飛行試験はまさにチェックフライトと思われるので、この35日間でかなりの改修を受けたものと推測されます。




★現地時間19日、2号機と3号機がランデブーフライト

  

現地時間19日、2号機と3号機が同時に飛行試験。


2号機が登録レジである「JA22MJ」で表示されたのは久しぶり。


3号機は午前11時02分離陸、午後1時24分着陸。飛行時間は2時間22分。

日本では昨日19日、久しぶりに5号機の目撃情報がありました。

主翼付け根のパネルは外されたまま。当分5号機を飛ばす気はなさそうです。

 現地時間19日、2号機と3号機が同時に飛行試験実施。最近1ヶ月で飛行しているのは、この2号機と3号機だけですので、この2機を使ってアップデートのチェックフライトを行っているのでしょうか。今朝の2号機は久しぶりに登録レジである「JA22MJ」で表示されました。

 そして日本では久しぶりに5号機の目撃情報がありました。午後1時40分頃、MRJハンガーから三菱エプロンのブラストフェンス前に押し出されてきたようです。外観は相変わらず左右の主翼付け根部分のパネルが外されたまま。何のためにこの部分のパネルを外しているのかわかりませんが、この状態では当分5号機が飛ぶことはなさそう。




★MRJ販売 北米400機目標

  

現地時間18日、3号機が飛行試験実施。

 三菱航空機はMRJの販売目標を明らかにした。MRJ全体では1000機以上とする目標のうち、最大市場の北米で400機超、経済発展が著しいアジアでは国内を含め250機超を据え、向こう20年での達成を目指す。

 航空会社は機体更新時、初期費用がかからない同じメーカーの後継機を選ぶ傾向が強いため、新規参入のMRJにとってはハードルが高いが、三菱航空機の福原営業部長によると、開発がヤマ場を越えつつあるのに応じて、商談件数が増えてきた。燃費の良さなどから競合他社より運転資金を低く抑えられ、長期的には初期費用が回収できる。販売目標は十分に達成できると強調した。

 現地時間18日、3号機が飛行試験実施。離陸は午前11時03分、着陸は午後0時55分、飛行時間は1時間52分でした。ほかの3機が全く飛んでいないなかで、3号機だけが15日に続き18日も飛行したことになります。

 今日のフライトデータを見る限り、特別な飛び方はしてないようですので、次期フェーズに向けて機体をアップデートし、そのチェックフライトを行っているといったところかもしれません。




★現地時間16日、3号機がTEST1234で地上試験、E190-E2はやはり静岡へ

  

現地時間16日午後、Flightradar24に3号機がTEST1234で登場。しかし、飛んでもいないのに高度が表示されており、これは実機ではないかも。

エンブラエルのE190-E2はやはり静岡に飛びました。


羽田を午後1時12分に離陸し、静岡に午後1時46分着陸。


静岡には1時間15分滞在しただけで、午後3時01分に再び羽田に戻って行きました。

 現地時間16日午後に、モーゼスレイク・グラントカウンティ空港のMRJハンガー前に3号機のトラポン信号がTEST1234を発したのですが、飛んでもいないのに高度が表示されていたり、その場で機首がグルグル回ったりしていたので、これは単なる計器のチェックではないかと思います。

 ワールドツアーで日本を訪れているエンブラエルのE190-E2ですが、昨日、羽田から静岡を1往復する遊覧フライトを実施。やはり静岡空港に飛んでFDAの首脳陣に機体を披露したようです。名古屋空港に来なかったのは残念ですが、何せライバル会社の三菱航空機の本拠ですから、あまり波風を立てないようにとの配慮かもしれませんね。




★現地時間15日、3号機が11日ぶりに飛行試験

  

現地時間15日午前11時16分から午後0時38分までの1時間22分、3号機が11日ぶりの飛行試験実施。

エンブラエルのE190-E2は羽田に


名古屋・小牧か静岡に行くと思っていたのですが外れでした。

 3号機が11日ぶりに飛びました。4機として見ても10日ぶりの飛行試験なので、やはり次のフェーズに向けて、機体の改修もしくはデータのアップデートを行っているのではと推測します。現在における次のフェーズとは「型式証明飛行試験」しかないと思うので、あとは国交省航空局の体制整備待ちといったところでしょうか。

 ワールドツアーの一環で日本を訪れているエンブラエルのE190-E2の飛行試験機(登録番号PR-ZGQ)が10月15日夕方、羽田空港へ初飛来。機首にはサメが描かれた特徴的な外観で、MRJにとって最大のライバルが姿を現した。Aviation Wireの記事の一部ですが、なぜ100人乗りのE190-E2をMRJのライバルと書くのか、私にはいつも疑問なのです。

 それは置いておくとして、伊丹のあとはFDAの本拠である名古屋・小牧か静岡に向かうのかと思っていましたが、次は羽田でしたね。




★E190-E2、伊丹初飛来へ MRJのライバル、空の日イベント参加

  

E190-E2、伊丹初飛来へ MRJのライバル、空の日イベント参加


12日午後8時21分に関空に飛来。13日午前11時頃伊丹にフェリーの見込み。

 モーゼスレイクでの飛行試験が止まっています。もともと三菱航空機は2018年10月から、国交省による型式証明取得飛行を行う計画だったので、すでに現行飛行試験機4機でできる社内試験のほとんどは完了しているのかもしれません。

 そんな状況で最近、MRJ大好きの更新ネタがなかったのですが、MRJのライバル機と報道されることのあるエンブラエルのE190-E2が日本にやって来ました。このE190-E2はファンボロー航空ショーにも展示された機体で、ワールドツアーの途中で立ち寄ったもの。

 12日午後8時21分に台北から関空に到着。13日に伊丹の空の日イベント「エアポートフェスティバル」に参加となっているが、13日午前11時ごろに、伊丹へフェリーされる見込みだが、駐機場所は日本航空の格納庫近くになるとみられ、機側には近づけず、機内の一般公開も行わないとのこと。

 つまり、伊丹への飛来は、実はJAL便としてエンブラエル機を運航しているジェイエアに披露するためと思われるので、次はFDAの拠点である名古屋・小牧か静岡に飛ぶ可能性が高いと推測しています。




★ダイヤモンドオンライン 「国産初のジェット旅客機」MRJの国産比率が実際は約3割の理由

  

ダイヤモンドオンライン 「国産初のジェット旅客機」MRJの国産比率が実際は約3割の理由


現地時間5日は2号機が飛行試験。ただ、飛行ログは1分間しか残っていませんでした。

 ダイヤモンドオンラインが「国産初のジェット旅客機」MRJの国産比率が実際は約3割の理由という記事を公開。以下はその一部。

 週刊ダイヤモンド2018年10月6日号の「新幹線と航空機十番勝負」という特集記事の中の「メイドインジャパン」対決を特別公開。新幹線は日本の技術の粋を集めて作られる。一方、飛行機は「国産」とうたわれる「三菱リージョナルジェット(MRJ)」だが、主要パートナーは大部分が海外勢だ。背景には、民間機ならではの事情と三菱重工業のある決意が隠されている。

 「もはや、国産とはいえないのではないか」必ずといっていいほど「国産初のジェット旅客機」という枕ことばが付く三菱重工業の「三菱リージョナルジェット(MRJ)」。だが、産業界では時に冒頭のような否定的な声が聞かれる。これは、ある面では事実だ。というのも図の通り、MRJの主要パートナーの約7割は海外勢が占めているからだ。ただし、同比率の低さをもってMRJを批判するのは早計だ。

 MRJの開発が、自動車に次ぐ日本の一大産業をつくり上げようと着手されたのは事実だ。とはいえ、完成機メーカーの二大巨頭が米ボーイングと欧州エアバスであることからも分かるように、民間旅客機を完成機としてまとめ上げるノウハウは米欧で培われてきた。だからこそ、主要サプライヤーも多くが海外メーカーだ。こうしたサプライヤーの納入実績を無視して、日本で一から部品等を開発するのは非効率だ。開発できたとしても部品の安全性の証明に時間がかかり過ぎる。国際標準の型式証明の取得は事実上、不可能になるとみていいだろう。

 主要パートナーの座の多くを海外勢に奪われたとしても、日本の産業への一定以上の寄与はある。航空機産業を所管する経済産業省も、ピュアジャパンの機体を造れるなどとは、はなから思っていないはずだ。無料会員登録すると全ページが購読できます。




★毎日新聞 MRJ:「70席級」開発加速 三菱航空機・水谷社長「より商品性高めたい」

  

毎日新聞 MRJ:「70席級」開発加速 三菱航空機・水谷社長「より商品性高めたい」


現地時間4日も3号機が飛行試験。今日も連続ストール試験でしょうか。

 三菱航空機の水谷社長が毎日新聞のインタビューに応じ、2020年半ばの航空会社への納入を目指す90席級(MRJ90)に続く70席級(MRJ70)について、「MRJ90の開発知見を反映し、より商品性を高めたい」と述べ、21年後半〜22年前半の投入に向けて開発を加速する考えを強調。

 また、初納入後の量産計画について、現実的に1年目に納める機体はもう1機あるかどうかぐらい。生産ペースを上げることはクリアすべき大きな課題だが、初号機を納入するANAの運航計画に合わせた納入間隔になる。2〜3年後に月産1〜2機に持って行きたいと述べたとのこと。

 現地時間4日も飛行試験は3号機が実施。離陸午前11時02分、着陸午後2時15分、飛行時間は3時間12分。後半はずっと5,000ftからの連続ストール試験を行っていたようです。テストパイロットさん、おつかれさまです。




★現地時間10月3日、3号機が飛行試験

  

現地時間3日は3号機が午前10時54分に離陸。

着陸は午後1時11分で飛行時間は2時間17分。

  現地時間3日は3号機の飛行ログを確認。1号機と2号機は飛んでいるのかいないのか、それすらわからないのが実情。日本時間では4日早朝の3号機は、最近見かけない旋回飛行を行っていました。

 離陸は午前10時54分で着陸が午後1時11分。飛行時間は2時間17分。スピードと飛行高度からは、特別なことは見受けられませんが、相変わらずアップダウンの繰り返しは顕著ですね。




★現地時間10月2日、2号機と3号機がランデブーフライト

  

現地時間の10月2日午前、2号機と3号機が同時に飛行試験実施。


2号機の飛行記録は午前10時45分から午後0時38分まで残っていました。


3号機は午前11時03分に離陸し、午後2時12分着陸。飛行時間は3時間09分。

 久しぶりにFlightradar24に2機のMRJが同時に表示されました。今朝確認できたのは2号機と3号機で、2号機の飛行記録は午前10時45分から午後0時38分まで2時間近く残っていました。3号機は午前11時03分に離陸し、午後2時12分着陸。飛行時間は3時間09分。

 2号機の正確な離着陸時間はわかりませんが、3号機が離陸した午前11時過ぎから2号機の表示が消えてしまった午後0時半過ぎまで、ずっと2機のランデブーフライトが続いたことになります。3号機は今日も連続的ストール試験を行ったようですね。




★朝日新聞デジタル:MRJ、20年の初納入「絶対守る」 社長が強調

  

朝日新聞デジタル:MRJ、20年の初納入「絶対守る」 社長が強調

中日新聞:「MRJ最大限支援」 高橋・中部経産局長就任会見


現地時間10月1日、3号機の飛行試験ですが、5,000ftからの降下上昇試験、もしくはストールの連続試験だったのでしょうか。テストパイロットの方、ほんとご苦労さまでした。

  三菱航空機の水谷社長が朝日新聞のインタビューに応じ、「2020年半ばの初納入を絶対に守る」と納期を厳守する考えを改めて強調。今年末にも機体の配線などの設計変更を終える方針であることををあらためて表明。

 また、MRJ90より一回り小さい、MRJ70に新技術を導入する考えを示唆。詳細は検討中で「MRJ70の開発で得られる知見が、90席級の商品性をよくする可能性もある」と述べた。

 水谷社長が「絶対守る」と断言しているので、機体開発についてはすでにメドが付いているものと思われます。あとは、国交省の検査体制構築でしょうかね。




★カレンダーは今日から10月、モーゼスレイクでは3号機がサンデーフライト

  

早いものでカレンダーは今日から10月です。


現地時間30日、3号機がサンデーフライト。

  日本の9月は台風で始まり台風で終わった1か月でしたね。関空が水没するなど、大きな被害を受けました。10月はもう台風の心配をしたくないところですが、また週末に次の25号が近づきそうな気配。ホントにもう勘弁してほしいです。

 日本のカレンダーは今日から10月になりました。MRJカレンダーの10月は1号機のフライト写真が使われています。地表に雪が積もっているようなので、北米での飛行試験のものであることは間違いありません。

 モーゼスレイクはまだ9月30日の日曜日ですが、3号機がサンデーフライトを行いました。離陸時間は午前11時23分、着陸時間が午後2時24分で、3時間19分のロングフライトを実施。三菱重工ってお役所みたいな組織だという記事を読んだことがあるので、今朝3号機がフライトしたのは、9月分の飛行試験予算(燃料費)が余ったからかもしれませんね(^O^)。




★現地時間28日、2号機が飛行試験

  

現地時間28日は2号機の飛行記録がありました。今日は短い飛行ログが1つ残っているだけで、試験の全容はわかりません。

  おととい水谷社長が共同通信のインタビューで、型式証明取得飛行試験が早ければ年内にも開始される見込みであることを明らかにしたわけですが、今のところ、モーゼスレイクでの飛行試験に変化は見受けられません。

 今朝も現地時間の28日午前10時過ぎの2号機が飛んだ飛行記録を確認できました。Flightradar24にすべての飛行記録が表示されるわけではないので、これがすべてか確認することはできません。しかし、開発プログラムは順調に進み、国交省の準備待ちといった感が伝わって来ます。




★共同通信:MRJ、年内にも国交省試験

  


インタビューに答える三菱航空機の水谷久和社長


現地時間27日は2号機の飛行記録がありました。例によってログは4つに分かれていたので、いちばん長いログを取り込みました。

 共同通信配信:国産初のジェット旅客機MRJ(三菱リージョナルジェット)を開発中の三菱航空機(愛知県豊山町)の水谷久和社長は27日、商用運航に必要な安全認証取得で国土交通省による飛行試験が年内にも実施される可能性があるとの見通しを示した。共同通信のインタビューに答えた。

 三菱航空機は2020年半ばに航空会社への初号機納入を目指している。当初は早ければこの7〜9月に国交省のパイロットが搭乗した飛行試験を想定していたが、同社によると、現在は18年末か19年初めを視野に調整しているという。水谷社長は「効率化を考えたコンパクトな試験のやり方を目指している」と話している。

 以前から型式証明飛行の遅れは、国交省の検査体制が整わないためとささやかれていましたが、やはり現時点でもまだ、整っていないようです。水谷社長のコメントでも年内にも実施される可能性があると述べたに留まっていますし。

 また、コンパクトな試験のやり方って、何でしょうね?試験は膨大なチェック項目を実際に飛んで確認しなくてはいけないので、コンパクトも何も、飛ぶ時間は削れないと思うのですが、いったいどういうことを示唆しているのか、非常に興味があります。




★現地時間25日、3号機が飛行試験

  

現地時間25日も3号機が飛行試験。午前11時に離陸し午後0時36分に着陸。

  現地時間の25日も3号機が飛びました。離陸は午前11時、着陸は午後0時36分、飛行時間は少し短めの1時間35分。最近は大本営発表がないので、連日の飛行試験以外、何も情報がありません。そろそろProgress Updatesでのレポートを期待しているのですけど。




★現地時間24日、2号機と3号機が飛行試験

  

現地時間24日は2号機と3号機が飛行試験実施。2号機はいつもながら断片的な飛行ログが3つありました。


3つめは点ほどのログしかないので、残り2つを取り込みました。なぜこんなふうにバラバラにしかトラポン信号を受信できないのでしょうね。


3号機は午前11時37分に離陸。この日の3号機は最初低空をグルグル飛んでいたかと思うと、急に上昇してエンルート想定のような飛行を始めました。

  最近のモーゼスレイクは完全週休二日制ですね。これも開発プログラムが順調に進んでいる表れと思います。先週末もしっかり2日飛びませんでしたが、現地時間の24日は2号機と3号機が飛行試験を実施。

 このところ、3号機が精力的に飛んでいるように思えます。4号機が最近飛んでいないので、次期フェーズに向けた準備中でしょうか。そろそろ型式証明取得飛行開始のニュースがほしいです。




★Mitsubishi Aircraft  FAS Recap

  

Mitsubishi Aircraft  -FAS Recap-


現地時間21日も3号機が飛行試験実施。現地時間午前11時20分に離陸し、午後3時39分まで4時間以上飛んでいました。

 三菱航空機がMRJ Progress Updatesのはめ込み動画「 FAS Recap」をYouTube動画にUPしていました。以前からこのように、はめ込み動画をしばらく経ってからYouTubeで公開するという手法を取っているのですけど、何か訳があるのでしょうか。

 飛行試験は現地時間の21日も3号機が実施。連日、ほぼ同じルートを飛行しているようですが、飛行高度が異なっているので、違う試験を行っているのでしょう。同じルートを飛ぶのは風向きの影響かもしれませんね。




★現地時間9月20日、3号機が飛行試験

  

現地時間20日は3号機が飛行試験実施。現地時間の午後2時02分に離陸し、午後5時05分までの3時間03分間飛んでいました。

 今日は目ぼしいニュースのない1日でした。飛行試験は現地時間の午後2時02分から午後5時05分までの3時間03分間、3号機が行いましたが、特に注目すべき点はなし。早く何か大きなニュースがほしいです。




★9月19日、5号機が三菱エプロン・ブラストフェンス前に現る

  

9月19日、なごやんさんが三菱エプロンで撮影した5号機。左側主翼付け根部分のパネルが外されているようです。



現地時間18日は2号機と3号機が飛行試験実施。2号機は省略、3号機は現地時間の午前10時09分から午後1時05分まで飛行。


そして現地時間19日は3号機が飛行試験実施。現地時間の午前11時10分から午後1時14分まで飛行。

 9月8日早朝に、道路を渡って最終組立工場に移動していた5号機が、目撃情報ないままいつの間にかMRJハンガーに戻っていたようです。そして19日に三菱エプロンのブラストフェンス前で目撃されたわけですが、左側主翼付け根部分の外装パネルが外され、何やら計測配線らしきものが敷設されているようです。

 このほかのアングルの写真を見てみないと何とも言えませんが、5号機が最終組立工場に移動したのは、飛行試験を行うためのものではなく、地上試験における改造を受けるためのものだったと想像されます。




★現地時間9月17日、3号機が2度飛行試験

  

現地時間17日は3号機が2度飛行試験実施。1回目は午前10時56分から午後1時38分まで飛行。


そして2度目は午後3時29分から午後5時24分まで飛行。


この日は2号機も飛行試験を行ったもよう。

Mitsubshi mrj-90 faz um show espetacular

 現地時間17日月曜日は、3号機が1日に2度の飛行試験を実施。1回目は午前10時56分から午後1時38分までの2時間43分間飛行。2度目は午後3時29分から午後5時24分までの1時間56分飛行。特に2度目の飛行ではぐるぐると旋回飛行をしたのが珍しいです。この日は2号機も飛行試験を行ったことが確認できました。

 久しぶりにYouTubeにMRJの飛行動画が公開されました。これは7月のファンボロー航空ショーのときのものなのですが、マスコミ系のものではなく、個人で撮影されたもののような気がします。なかなかすばらしい動画です。




★現地時間9月15日、4号機が3日連続で飛行試験

  

現地時間15日は4号機が3日連続で飛行試験実施。

 現地時間15日は先週に続いてお休みかと思っていたのですが、現地時間の午前10時21分に離陸し、午後0時09分までの1時間48分の飛行試験を行いました。4号機は8月30日以降全く飛んでいなかったのに、13日から急に毎日飛び始めました。

 明日16日は日曜日ですが、果たして飛行試験は行われるでしょうか。予算の面では潤沢な金額が用意されたようですので、お金がなくて飛べないといった事態はないはず。これからも、どんどん飛んでほしいですね。




★現地時間9月14日、4機の飛行試験機が飛行試験

  

1号機は現地時間の14日午前20分から8時53分までの飛行記録がありました。


2号機は現地時間の14日午後2時過ぎまで断片的ですが飛行記録がありました。


3号機は現地時間の14日午後3時04分から午後5時30分までの飛行記録がありました。


4号機は現地時間の14日午前11時19分から午後1時14分までの飛行記録がありました。

 三菱重工が15日、MRJの開発に2000億円程度を追加投入することを明らかに。このうち約1200億円は2018年度に投じる方針で、20年半ばの初号機納入を目指し、開発を加速させる。残りの約800億円は20年度までに追加。三菱重工が13日に公表したリポートの中で、小口正範副社長はMRJ事業について「開発という面では出口が見えつつある」と説明したとのこと。

  私は今、ハワイに来ています。昨日はデルタ航空のDL612便で移動していたため、HPを更新できませんでした。ハワイはアメリカ西海岸と2時間しか時差がないので、逆にこちらのほうがリサーチしやすいのですが、せっかくハワイに来ていて、パソコンを眺めているわけにはいかないので、こうしてホテルに戻ってからHPを更新しました。まだしばらくハワイに滞在していますので、また時間ができたら更新します。




★現地時間9月12日午後、3号機が短時間の飛行試験

  

現地時間の12日は飛行試験が行われないのかと思ってチェックしていたところ、現地時間の午後2時になって3号機がエアボーン。


しかし、わずか30分ちょっと飛んだだけで戻って来ました。何かのチェックフライトだったのかもしれません。

 現地時間12日はお昼を過ぎても飛行試験が行われる気配がなく、今日は飛ばないのかと思っていたのですが、午前6時に再びチェックしたところ、現地時間の午後2時過ぎになって3号機が飛行試験に出発しました。

 今日は出勤前までには着陸しないだろうと思われましたが、わずか37分後の現地時間午後2時38分に着陸。上がって降りただけというフライトだったので、どこかをいじったあと、ちょっと飛んで確認してみるかってなカンジなのかもしれません。




★現地時間9月11日の1号機の飛行試験

  

現地時間の11日は1号機が飛行試験実施。飛行データは午前10時42分から午後1時04分まで残っていました。

 現地時間11日の飛行試験は、1号機が長時間行ったことがFlightradar24のデータで確認できました。ADB-Sを搭載していない1号機と2号機の飛行データはいつも断片的なので、今朝のように2時間以上ものデータが残っているのは珍しいです。飛行試験の内容ですが、昨日に続いて15,000ft付近を飛びながら、飛行速度を思い切り変化させているように見えます。

 昨夜のNHK クローズアップ現代+「“日の丸ジェット” 世界の壁に挑む」では、新しい情報こそなかったものの、開発プログラムが確実に進行していることを、自信をもって伝えていたところが特筆できる点でしょう。ここ1年ほどのMRJのTV特番は、何かつけて開発遅れがクローズアップされ続けてきたので、昨夜の番組は終わったあとに爽快感が残りました。




★NHK クローズアップ現代+「“日の丸ジェット” 世界の壁に挑む」

  

NHK クローズアップ現代+「“日の丸ジェット” 世界の壁に挑む」。さて、どんな内容なのでしょうか。放送は9月11日(火)午後10時から。


週明けの飛行試験は現地時間の10日午前9時すぎから1号機が実施。Flightradar24には午前10時54分までの飛行データが残っていました。


そして午前11時50分から3号機が飛行試験実施。54分の短めのフライトを行い、午後0時43分着陸。


現地時間の午後2時前から1号機が2度目の飛行試験実施。今度は15,000ft付近をずっと飛び続けていました。


また、現地時間の午後3時近くになってから2号機も飛行試験実施。週明け早々、3機が計4回の飛行試験を行ったわけです。

 久しぶりにMRJを特集したTV番組が放送されます。それも格式高いNHKのクローズアップ現代+が放送するのです。タイトルは「“日の丸ジェット” 世界の壁に挑む」。番宣ではファンボロー航空ショーでデモフライトを行ったにもかかわらず、この2年間受注ゼロという厳しい状況について、世界を相手にどう戦っていくのか?今後の戦略と量産化に向けた課題を探るとなっています。

 週明け9月10日(月)の飛行試験は、現地時間の午前9時すぎから1号機が実施。Flightradar24の飛行データは午前9時21分から10時57分まで残っていました。その後、午前11時50分から今度は3号機が実施。今日の3号機はモーゼスレイク近郊をぐるっと飛んだだけで、午後0時43分に着陸。飛行時間は54分。

 その後、1号機が再び飛行試験実施。2度目のフライトでは、15,000ft付近をずっと飛び続けていました。そして何と何と、午後3時近くになってから、2号機も飛びました。週明け早々に、3機の試験機が計4回も飛行。三菱航空機さん、力入ってますね。




★9月8日午前5時、5号機がMRJハンガーから最終組立工場へ

  

MRJ fanさんが自身のブログで、9月8日早朝午前5時から5号機が飛行整備格納庫から最終組立工場に移動したとの記事を掲載。

こちらはその続編報告。こちらの記事ではたくさんの移動中写真を掲載されています。

 9月8日(金)早朝、5号機が三菱重工名古屋航空システム製作所内のMRJハンガー(飛行整備格納庫)から、三菱エプロン、名古屋空港制限エリア内を通り、午前5時30分頃に空港内道路を渡って最終組立工場に移動したようです。

 5号機は今まで、未完の状態でAPUを作動させたり、エンジンランナップしたりしていたので、今回最終組立工場に移動したということは、次の試験のための改修を受けると思うのが自然。設計変更されたワイヤーハーネスまでは触らないと思いますが、今回の最終組立工場入りで、機体を飛ばせるレベルまでは完成させるかもしれません。




★現地時間9月7日午前、1号機が3日連続で飛行試験 、3号機も1週間ぶりに

  

現地時間9月7日は1号機の短い飛行データがのみがFlightradar24に残っていました。

Flightradar24の飛行データじゃなく、モーゼスレイク・グラントカウンティ空港を離着陸するMRJが見たいです。モーゼスレイクには航空機マニアはいないのでしょうか。


そして午後4時近くなってから、1週間ぶりに3号機が飛行試験実施。

今日の3号機は38,000ftまで上昇。1時間54分のフライトののち、午後5時52分に着陸。

  前日は太平洋上への飛行が確認された1号機ですが、今朝は現地時間の7日午前10時40分から11時05分までしか、飛行データが残っていませんでした。

 その後、現地時間の午後3時58分から3号機が飛行試験実施。今日の3号機は途中、38,000ftまで上昇し、1時間54分のフライトを行ったのち、午後5時52分に着陸しました。

 これで飛行試験は3日連続で1号機が実施したわけですが、3号機は1週間ぶりのフライトとなったわけで、おそらく何らかのアップデートを行っているのでしょう。それが型式証明取得飛行の準備だとうれしいのですが・・・。




★現地時間9月6日午前、1号機が太平洋上へ

  

現地時間9月6日午前7時頃、1号機がモーゼスレイク・グラントカウンティ空港を離陸し、西に向かって飛行。そのまま太平洋上へ飛んで行きました。

1号機に限らずMRJが太平洋上を飛ぶのは本当に久しぶり。このあと1号機はいったん、現地時間の午前8時前にFlightradar24から消えてしまいました。

そして再びFlightradar24に表示されたのは2時間50分後の現地時間午前10時40分。この間、1号機はどこを飛んでいたのでしょうか。


午前11時15分頃モーゼスレイク・グラントカウンティ空港付近まで戻ってきたところで飛行データ終了。

 現地時間9月6日午前7時頃、1号機がモーゼスレイク・グラントカウンティ空港を離陸し、西に向かって飛行。そのまま太平洋上へ飛んで行きました。そして、飛行データが途絶えてから2時間50分後の現地時間午前10時40分に再びFlightradar24に現れ、午前11時15分頃モーゼスレイク・グラントカウンティ空港付近まで戻ってきたところで飛行データ終了。

 1号機が太平洋上へ出たのはいつ以来でしょうか。以前、2号機がよく太平洋上でグルグル旋回し続けていましたが、エンジン1機停止トラブルを境に、太平洋上での飛行試験をほとんど実施していなかったように思えます。データが途絶えていた2時間50分の間、1号機は何をしていたのか気になります。




★現地時間9月5日午前、1号機が飛行試験

  

現地時間9月5日午前、1号機が飛行試験を実施したことが確認できました。

 現地時間の9月5日午前10時過ぎ、1号機がモーゼスレイク・グラントカウンティ空港から飛び立ち、飛行試験を行ったことがFlightradar24で確認できました。

 8月末でひとつの試験フェーズが終わったのか、このとろこ、少し落ち着きを見せている感もありますね。ここ数日、3号機と4号機が飛んでいないので、現在は次期フェーズに向けて、機体をセットアップ中といったところでしょうか。




★MRJ、22年にも月産1機へ 最大10機目標

  

中日新聞 「MRJ、22年にも月産1機へ 最大10機目標」


日本経済新聞 『MRJ、量産体制構築急ぐ 「22年にも月産1機に」』


現地時間9月3日午前、2号機が9月最初の飛行試験実施。

 久しぶりに新聞紙面にMRJのニュースがありました。地元中日新聞は、「MRJ、22年にも月産1機へ 最大10機目標」。内容をまとめてみますと・・・。

 三菱航空機は3日、MRJの生産態勢を2022年にも月産1機以上を目指すと明らかにした。初納入は20年半ばを予定していて、まず標準モデルのMRJ90を投入し、21年後半〜22年前半に小型モデルのMRJ70を納める方針。将来的には月産10機を目標に据える。MRJは安全基準を満たすための設計変更などで納期を5度延期したが、設計変更に一定のめどがついたとして量産態勢の整備を加速する。大市場の北米を中心に売り込んでいく考え。

 新たな情報としては、2022年に月産1機以上を目指すことと、MRJ70は21年後半〜22年前半に引き渡しを計画していること。そろそろ量産に向けて部品発注などの準備が始まるということなのでしょうが、ANAへの初号機納入が2020年半ばで、それから1年以上経たないと、月産1機以上の生産態勢が整わないということになります。

 日経は三菱航空機の水谷社長のコメントを記事にしています。日経のほうが詳しいですので、無料登録して購読してみてください。記事の中にMRJを100機受注した米トランス・ステーツ・ホールディングスが同業に買収されるという報道があるがとの質問があり、水谷社長は「トランス・ステーツからそのような事実はないと聞いており、受注キャンセルの心配はない」と答えています。




★航空業界大手のボーイングとエアバスが、そろって小型航空機メーカーを買収した理由

  

シェアーズカフェ・オンラインの「航空業界大手のボーイングとエアバスが、そろって小型航空機メーカーを買収した理由。」

 この週末はモーゼスレイクも静かでした。ここ最近、土日に1機の飛行試験機も飛ばなかったというのは皆無だったので、それだけMRJの飛行試験が順調である証でもあります。そこで今日はMRJにも無関係ではない『シェアーズカフェ・オンラインの「航空業界大手のボーイングとエアバスが、そろって小型航空機メーカーを買収した理由。」』という記事の一部をご紹介します。

 アジアを中心に拡大する航空需要を背景に、短距離を主な市場とするLCCの隆盛や原油価格の高騰により、機材を運航する航空会社はこれまでの大型機から燃費の良い中・小型航空機へシフトし始めた。そのため、ボーイング、エアバスの2社にとっても小型機市場が魅力的に見え始めたのである。

 上記に加え、小型機メーカーのエンブラエルとボンバルディアも、拡大する航空需要を取り込もうと、既存の航空会社に対し、100-200席クラスの機材を中心とした攻勢を強めた。これまで大手2社がターゲットとしていた市場と競合せずに存在していたため、大手のテリトリーを犯し、虎の尾を踏むこととなった。

 航空機産業は、その必要部品が数百万点にも及ぶ裾野が広い魅力的な業界である。また、自国の安全保障や通商政策に力をもたらす重要な産業でもある。そのため、日本のMRJ、ホンダジェットをはじめ、中国、ロシアでも市場への参入を虎視眈々と狙う動きは今後も続くとみられる。

 既存市場の巨人に対し、どのような戦略で自社の存在を世界に示すのか、次世代の航空機市場の破壊的イノベーションとして、また新たな可能性を秘めたプレーヤーが現れる日が来ることを願っている。




★カレンダーは今日から9月

  

早いもので今日から9月。MRJカレンダーの9月は懐かしの黒帯3号機。


現地時間8月31日は1号機と2号機の飛行試験が確認できました。1号機の飛行データは午前8時01分から8時前28分までのみ。


2号機は午前10時43分から午後0時12分まで。比較的長く残っていたのでは。

 9月になりました。暑かった8月でしたが、暦に合わせるかのように秋雨前線がかかり、これからしばらく名古屋空港でMRJをウォッチできる機会も減りそうです。

 MRJカレンダーの9月は懐かしの黒帯3号機。三菱航空機がこのカレンダーを製作したとき、すでに3号機はANAカラーに塗り替えられていたのですから、三菱航空機はあえて黒帯写真を使用したわけです。この3号機写真見てたら、また黒帯の3号機が見たくなってしまいました。

 現地時間8月31日の飛行試験は1号機と2号機のデータが残っていました。1号機はわずか27分間分しかありませんでしたが、離陸したのは午前8時頃と推定されます。2号機は午前10時43分から1時間半ほど残っていました。2号機の飛行ルートは、昨日の1号機、4号機と類似しているようです。




★現地時間8月30日、1号機と4号機がランデブーフライト

  

現地時間の30日、1号機が午前8時前に離陸し、高度10,000ftを付近を飛行。


続いて午前10時34分に4号機が飛行試験開始。

その後、午後1時20分頃、1号機が再び離陸。

4号機のあとを追いかけるように飛行。

今日は1号機と4号機の追いかけっこが見られました。

ほぼ同じルートを飛びましたが、飛行高度は全く別。


1号機も4号機とほぼ同じ位置でターン。

2機の高度は違うものの、ほぼ同じコースを飛び続けていました。


1号機はその後、午後2時16分にFlightradar24から消えました。


4号機は午後2時54分に着陸。飛行時間は4時間19分でした。


今日はもう終わりと思ったら、何と夕方午後5時39分から3号機がフライト。今日のフライトではようやく到着空港がモーゼスレイクになっていました。

 現地時間の8月30日は1号機と4号機が飛びました。1号機はいったん着陸したと思われますが、4号機は長時間クルーズ飛行。何度かアイダホ州方面に飛んではモーゼスレイクに向かってターンを繰り返していました。

 午後1時20分頃、1号機が再度離陸し飛行試験開始。今度は4号機のあとを追うように飛行。高度こそ違うものの2機のMRJがほぼ同じルートを飛行し、追いかけっこを見せてくれました。2機の試験機がほぼ同じルートを飛ぶのは珍しいと思います。




★現地時間8月29日午後、3号機が遅めの飛行試験

  

現地時間の29日午後2時48分、3号機がモーゼスレイク・グラントカウンティ空港離陸。

今日も相変わらず着陸空港にアマリロ・トレードウインドのTDWが表示。

 現地時間の8月29日は午後2時を過ぎてもFlightradar24に1機も飛行データが表示さなかったので、今日は飛行試験ないなあと思っていました。しかし、出勤前に再度チェックしてみたら、何と3号機が飛んでいるではありませんか。

 離陸時間は現地時間の午後2時48分、この時間からどこかにフェリーすることはないと思ってチェックしていると、わずか30分足らずで着陸しました。それと、相変わらず着陸空港にアマリロ・トレードウインドのTDWが表示されたまま。3号機のトラポン、壊れちゃってるのでしょうか。




★現地時間8月28日、2号機と3号機が同時に飛行試験

  

現地時間28日は2号機と3号機が飛行試験。


今日の2号機はコールサインでもある機体レジや出発空港であるMWHが表示され、かなり長くデータが表示されました。


3号機は現地時間の午前11時34分離陸、午後0時58分着陸。相変わらず着陸空港がアマリロ・トレードウインドのままなので、着陸時間に2時間の時差が出たまま。

どうしてずっとこのままなのでしょうか。わざとなのかデータの入力ミスなのか、それともFlightradar24のバグなのか、理由が知りたいです。

Isaac Alexanderさんが「これは違う」とツイート。

  現地時間の8月28日、この日は2号機と3号機の飛行試験を確認できました。今朝の2号機は2号機はコールサインでもある機体レジや出発空港であるMWHが表示され、1時間半以上データが表示されていました。

 3号機は現地時間の午前11時34分に離陸し、午後0時58分に着陸。飛行時間はちょっと短めの1時間24分なので、午後からもう1回飛ぶjかもしれません。それと、相変わらず着陸空港がアマリロ・トレードウインドのままなので、着陸時間に2時間の時差が出たまま。これを見たIsaac Alexanderさんが「これは違う」とツイートしていました。




★現地時間8月27日、3号機の不思議な飛行試験

  

現地時間の27日午後0時23分、3号機が飛行試験に出発。しかし、この日の飛行データには行き先にあの「アマリロ・トレードウインド空港」が表示。

しかし、アマリロに向かうはずもなく、わずか38分飛んだだけで、現地時間午後1時01分、モーゼスレイク・グラントカウンティ空港に着陸。


その後、エンド・オブ・ランウエイでターンしたのち、現地時間の午後1時22分、再びエアボーン。


どういうことか、離陸後左旋回のトラフィックパターンを飛んだだけで再びランディング。

三菱のハンガーがあるエプロンに戻って来たので、これで今日の飛行試験は終わりかと思っていたら・・・。


何と現地時間の午後1時56分に再び離陸。


と思ったら、わずか30分足らずでまたまた着陸。


これで終わりかと思ったのですが、現地時間の午後2時39分に再び離陸。そして、今回もわずか15分で着陸。


今日は計4回の離着陸を行ったことになります。ただし、飛行ログは2つしかありませんでした。


今朝は1号機も飛行試験を行っていたことが確認できました。

もう1つ、名古屋空港の5号機は昨夜も三菱エプロンに出しっ放しだったようです。

  現地時間の8月27日、この日は1号機と3号機の飛行試験を確認できました。1号機はいつもながらですが、3号機の飛行データがおかしかったのです。

 まずは行き先にあの「アマリロ・トレードウインド空港」が表示されていたこと。これがFlightradar24のバグなのか、3号機側のトラポンへの入力ミスなのかは不明ですが、時差が2時間ある空港が表示されているため、着陸時間がすべて2時間ずれていました。

 もう1つは、計4回の離着陸が行われたのですが、飛行ログは2つになっていたこと。飛行ログの単位が何をもって1つなのかわかりませんけど、4回の飛行が2つの飛行ログになっているため、あとから見ると非常にわかりづらいですね。




★8月26日午後、三菱エプロンで5号機がAPU作動

  

エルクさんがYouTubeに動画をUPしてくれました。

こちらはAki-001さんのツイート。いつもながら別角度からのお写真ありがとうございます。

国土交通省は「MRJ」の運航開始を見据え、MRJが海外で起こした不具合情報を国が収集する制度づくりを進めているという日経記事がありました。MRJは2020年半ばの運航開始を目指しており、国交省は新たな制度の内容を年度内にとりまとめ、法令を整備する方針とのこと。

なごやんさんが27日にユニークなタイトルのツイートをされました。
この意味わかりますよね!

これはMRJとは無関係ですけど、スターフライヤーが中部−台北線の就航発表記者会見を、機内で実施したという、いかにも航空会社らしいニュースです。

 日本時間の8月26日午後、名古屋空港に隣接する三菱エプロンで、5号機がAPU動作させたようです。日本時間のって書くのも変ですが、最近のMRJ飛行試験機情報のほぼすべてがモーゼスレイクのものなので、あえて日本時間のとさせていただきました。

 今までの4機の飛行試験機のセットアップだったら、APU作動の次はエンジンランナップ、そしてロースピードタクシー、ハイスピードタクシー、初飛行と続いたわけですが、5号機は今のところタクシングに続きそうな気配なし。おまけにまだワイパーも装着されていないようです。




★刷新されていた三菱航空機の「MRJカタログ」

  

久しぶりにMRJカタログ見たら、ずい分内容が変っていました。従前のカタログは正方形の見開きでしたが、今回のものは若干長方形の見開きでしょうか。

こちらが従前の「MRJカタログ2014」。見比べると違いは一目瞭然。

現地時間25日は1号機が飛行試験を実施したことが確認できました。飛行ログが複数あるのですけど、こちらは午前8時から約45分間。

そしてもう1つが、午前11時22分から午後0時25分までの約1時間。この2つが1回のフライトなのか別々なのかは不明。

 三菱航空機ウェブサイトにある「MRJカタログ」が更新されていることに気づきませんでした。以前のものは色使いもイマイチだったし、内容もあまりパッとしなかったというのが率直な感想でしたが、新しいカタログは色使いもいいし、実に見やすいです。

 PDFでの印象と、実際の冊子を見ての印象は全く違うかもしれないので、MRJカタログの現物を一度見てみたいものです。名古屋空港ビルにある三菱航空機本社に行ったら、見せてもらいないでしょうかね(^_^;)。

 現地時間25日は1号機が飛んだことが確認できました。Flightradar24の飛行ログには、午前8時台のものと午前11時台の2つあったのですが、この2つが同一フライトなのか、いったん着陸して再び飛んだものかは不明。もし同一のフライトなら、この日の1号機は連続で4時間以上飛んだことになります。




★現地時間の8月24日、3号機がアマリロから帰還 モーゼスレイクでは1号機と4号機が飛行試験

  

現地時間の24日午前10時48分、3号機がアマリロ国際空港を離陸。やはり22日に着陸したのはアマリロ国際空港でしたね。


3号機がモーゼスレイク・グラントカウンティ空港に戻ったのは現地時間の午前11時53分。飛行時間は3時間05分。

3号機が戻って来た時、ちょうど4号機が飛行試験に出発した直後でした。

Flightradar24をSilverにUPGしたことで、コールサイン以外にも機体レジや飛行高度などをリアルタイムで表示できるようになりました。


4号機は現地時間の午前11時15分に離陸し、3時間01分のフライトののち、現地時間の午後2時15分着陸。

今朝は1号機も飛行試験実施。今度は1号機と4号機のランデブーフライト。


今朝の1号機は離陸時間が表示され、コールサインもJA21MJとして表示されていました。

日経ビジネス「さっそうと舞うMRJが映す組織改革の集大成」

  現地時間の24日午前11時53分、アマリロに遠征していた3号機が戻って来ました。やはりと言いますか、アマリロで着陸していたのはアマリロ・トレードウインド空港ではなく、アマリロ国際空港でした。単なる表示ミスだったのでしょう。

 今朝は1号機と4号機も飛行試験実施。3号機が戻って来た際には3号機と4号機がランデブーフライトを実施し、その後1号機が離陸すると、今度は4号機と1号機のランデブーフライトになりました。また、今朝の1号機は離陸時間も表示され、さらにコールサインも表示されました。

 日経ビジネスが「さっそうと舞うMRJが映す組織改革の集大成」を掲載。ちょっとおもしろい内容だったので一部をご紹介します。

 2008年に開発が始まったMRJ。当初は13年に最初の顧客である全日本空輸に初号機を引き渡す計画だったが、設計変更などにより、5度の延期に追い込まれた。1500億円と見込んでいた開発費も6000億円超に膨張。MRJは三菱重工の「お荷物」にすらなりつつあった。

 MRJの開発部隊に巣食う「自分たちだけでできる」という過度な自尊心を壊し、世界での厳しい競争に挑める体制へと整えた手応えが宮永社長にはある。

 MRJはその力が試される巨大プロジェクト。100万点の部品をまとめ上げ、航空機ならではの極限の認証プロセスを消化しなければならない。ただ、いかに難しいとはいえ、度重なる納期の延期は三菱重工の信用問題となる。

 16年秋、宮永氏はついに手を打った。MRJを社長直轄プロジェクトにした。さらに航空機開発で知見のある外国人を開発責任者に充て、指揮命令系統を一本化。その体制が機能してきたからこそ、全日空への20年の初号機納入にも問題がないと判断している。

 だが、1つの疑問が浮かぶ。ここに至るまでになぜ、これほどの時間がかかったのか。宮永氏が社長に就任したのは13年4月。三菱重工の慣例では最大5年が任期の社長職も、異例の6年目に突入している。もっと早く手を打つことができなかったのか。

 背後に見えるのは三菱重工特有の「事業所」の壁だ。長い歴史と伝統の中で事業所があたかも1つの会社のように振る舞う「ミニ重工」の集まり。「日本では飛び抜けている」(経済産業省の有力OB)技術力への過信もあり、本社の意向は軽視されてきた。

 三菱重工が「このままでは危ない」と我に返ったのは初の赤字決算となった00年3月期。当時社長だった西岡喬氏が危機感を植え付け、佃和夫氏、大宮英明氏、宮永氏と3代の社長が事業所の壁を少しずつ壊した。そして、ようやく1つの会社にまとまろうとしている。

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★現地時間の8月23日、1号機と4号機が2度飛行試験 22日に3号機が着陸した空港は?

  

現地時間8月23日午前10時頃に1号機離陸。しかし飛行ログは20分ほど。


そして現地時間の午前11時54分に4号機離陸。ちょっと短めの54分で着陸。

今日は飛行時間が短いと思っていたら、2機とも午後から再び飛行試験実施。


1号機は2度目も正確な離陸時間はわかりません。


4号機は現地時間の午後2時35分に離陸。


そして着陸は午後3時57分。午後の飛行時間は1時間21分でした。

ところで昨日3号機が着陸した空港ですが、Flightradar24の3号機の飛行軌跡はアマリロ国際空港のランウエイ手前で終わっていたのですが・・・飛行データに残っている着陸空港は「TDW」、実はこちらのアマリロ・トレードウインド空港なのです。しかし、MRJがこんな小さな空港に着陸したのでしょうか?

2つの空港の位置と大きさはこんなカンジ。アマリロ国際空港とアマリロ・トレードウインド空港を比較すると、その大きさの違いは一目瞭然。やっぱ、実際に着陸したのはアマリロ国際空港ではないでしょうか。

  現地時間の23日は、モーゼスレイクの1号機と4号機が午前と午後に2度ずつ飛行試験実施。午前の飛行時間が短いと思っていたら、やはり午後から再びテイクオフしました。三菱航空機の社内飛行試験は順調のようです。このままスケジュールどおりに開発が進むことを祈っています。

 ところで昨日、3号機が着陸した空港なのですけど、今日あらためてアマリロ国際空港をチェックしたところ、空港の3レターが「AMA」になっていることに気づきました。ところが、3号機の飛行データでは、着陸した空港の3レターは「TDW」、アマリロ・トレードウインド空港なのです。

 確かにアマリロにはどちらの空港もあるのですが、TDWを地図で拡大してみると、とても小さな空港なのです。本当にこんな短い滑走路の空港に着陸したのか、ちょっと疑いたくなってしまいます。私はFlightradar24の表示ミスもしくは3号機の飛行データの入力ミスなのではないかと思っています。




★現地時間の8月22日、1号機と3号機が飛行試験 3号機はテキサス州のアマリロへ

  

現地時間8月22日午前8時前に1号機離陸。飛行ログが3つに分かれていて、3つめのログは午前9時20分で途絶えていました。

そして現地時間の午後1時13分、3号機エアボーン。コールサインはMAJ216。

FL+270(27,000ft)まで上昇し、南東へ向かってクルージング。今朝の3号機も時間データが出ず、そのためか飛行ログが出ません。


出勤前に再度チェックしてみたら、時間情報が表示されるようになっていて、飛行ログも出ていました。今日の3号機はどこまで飛んで行くのでしょう?


3号機はその後3時間39分飛んで、現地時間の午後6時53分、テキサス州のアマリロ国際空港に着陸。


ファイナルアプローチでは8の字飛行。3号機がアマリロにやって来た目的は何?

 日本時間では23日未明と言いますか、まだ深夜というべきか、現地時間の22日午前8時前に1号機が離陸。これだけ早く離陸するのは珍しいです。今朝の1号機の飛行ログは3つに分かれていて、飛行記録が途絶えた時間が現地時間の午前9時20分。ワシントン州の山の中を飛んでいるので、地上サイトがトラポン信号をキャッチし続けるのが難しいのでしょうかね。

 3号機は現地時間の午後1時13分、日本時間の23日午前5時13分に離陸しました。しかし、今朝の3号機には時間情報が出ないのです。そのためか飛行ログもなし。こういうのもFlightradar24のバグなのでしょうか。3号機は27,000ftで南東方面に飛び去って行ったので、今日は長時間飛び続けるかもしれません。

 出勤前に再度チェックしてみたら、離陸後2時間経過したところでした。さきほどまでなかった時間情報が表示されるようになっていて、飛行ログも出ていました。今日の3号機は高度はほぼ一定に保ちながらも、ずい分と蛇行しながら飛んでいるようですね。どこまで飛んで行くのでしょうか?

 帰宅後、Flightradar24をチェックしてみたら、何と何と3号機はテキサス州のアマリロ国際空港に着陸しているではありませんか。それも通常のフェリーフライトと違い、蛇行飛行したうえ、着陸前に8の字描いて飛んでいるのです。いったい、3号機がアマリロにやって来た目的は何なのでしょうか?




★現地時間の8月21日、1号機と2号機の飛行試験確認

  

現地時間8月21日午前8時15分頃から午前9時過ぎまで、Flightradar24に1号機の飛行データが表示。


そして今後は現地時間の午前10時25分頃から午前11時30分頃まで、2号機の飛行データが表示。今朝はコールサインであるJA22MJで表示されていました。

 日本から遠く離れ、17時間もの時差のある北米で行われているMRJの飛行試験をチェックするのは、もっぱらFlightradar24ということになります。ほかにも航空機の飛行データを表示するサイトはありますが、表示する地図を選択できたり、表示方法を自由にカスタマイズできる点で、Flightradar24は群を抜いて優れていると思います。

 しかし残念ながら、すべてのフライトが表示されるわけではなく、表示されても昨日の3号機の往路のように飛行ログが残らないものがあるのが残念。特にADB-Sを搭載していない1号機と2号機については、いったいどのくらいがFlightradar24に表示されているのかすらわからないのです。

 今朝はその1号機と2号機の飛行試験がFlightradar24に表示されていました。どちらもMLATによるトラポン信号解析データなので、3か所の地上サイトがトラポン信号をキャッチしている区間のみの表示ですが、今朝は2機とも1時間前後がデータとして残っていました。




★現地時間の8月20日、3号機がスポケーンへ  この日4機の飛行試験を確認

  

現地時間8月20日午前9時15分頃、3号機がモーゼスレイク・グラントカウンティ空港離陸。

着陸したのはすぐ近くのスポケーン国際空港。スポケーンはワシントン州でシアトルに続く第2の工業都市だそうです。

その後、誘導路と滑走路をタクシングしたのですが、しばらくしてFlightradar24から消えてしまいました。

今朝の3号機はFlightradar24の飛行ログに表示されていなかったので、Isaac Alexanderさんのツイートがなかったら気づかなかったかもしれません。


今朝は1号機も飛行試験していることが確認できました。


その後、2号機もFlightradar24に表示されました。

そして現地時間の午後2時45分、4号機もエアボーン。昨日からFlightradar24を有料版に替えたので、CMバナーがなくなり情報が一気に増えました。


今日はついに4機の飛行試験機全機が飛んだことが確認できました。

残念ながら4機が同時に飛んでいる時間帯はなかったですけどね。


4号機は1時間23分のフライトで、現地時間の午後2時45分に着陸。

3号機はその後もスポケーン空港の滑走路と誘導路を何度かタクシング。


そして現地時間の午後4時31分にスポケーン空港を離陸、わずか25分の短いフライトでモーゼスレイク・グラントカウンティ空港に戻って来ました。

参考にこれがFlightradar24の各プランと年間利用料。GoldやBusinessは高いですし、そこまでの機能は不要と思いますが、$9.99のSilverなら払っても惜しくないです。

 現地時間8月20日午前9時15分頃、3号機がモーゼスレイク・グラントカウンティ空港離陸。向かったのは同じワシントン州のスポケーン国際空港。飛行時間はわずか20分ちょっと。この日なぜ3号機がスポケーンに行ったのかわかりませんが、着陸後しばらくは誘導路から滑走路へ戻り空港内をタクシングしていたようです。

 スポケーンはワシントン州でシアトルに次ぐ第2の工業都市だそうですので、この日の3号機は、もしかしたら航空関係者に機体を披露するために飛んだのかもしれませんね。それにしても、今朝の3号機は時間情報が出ないためか、Flightradar24の飛行ログが表示されていませんでした。Isaac Alexanderさんのツイートを見なければ、3号機がスポケーンに向かったことにも気づかなかったかもしれません。Alexanderさんサンクスです。

 そしてこの日、うれしいことがありました。それは4機全機の飛行が確認できたのです。もしかしたら今までにも4機全機が飛んでいたのかもしれませんが、私はFlightradar24でしか確認できないので、今日がその記念すべき日になったのです。

 もう1つ、昨日Flightradar24を「Silver」という有料版にUPGしました。ログが1か月表示されるようになったほか、CMバナーが消えて情報量もかなり増えました。これだけお世話になっているのですから、Silverの年間利用料は$9.99なので、感謝の気持ちでUPGさせていただきました。




★NHK NEWS WEB 「MRJ来年春にも量産開始を検討」

  

NHK NEWS WEB「MRJ来年春にも量産開始を検討」

 NHK名古屋放送局制作ニュースが、MRJ量産開始について報じました。それによると、三菱航空機は型式証明を日米の航空当局などから取得するための社内試験を重ねていて、これまでに必要な項目の半分以上の試験を行った。型式証明の取得には、最終的に航空当局のパイロットによるテストをクリアする必要があるが、三菱航空機では社内の飛行試験に一定のメドがついたとして、早ければ来年春にも量産を開始する方向で検討に入った。

 MRJは2020年半ばに初号機の納入を予定しているが、このほかに受注した約400機についても順次、納入を進める方針で、量産の開始後は、月1機のペースで機体を完成させたいとしている。小型旅客機の分野では、アメリカの航空機大手、ボーイングがブラジルの航空機メーカー、エンブラエルと提携してこの分野に参入するなど、競争が激しくなっていて、三菱航空機ではできるだけ早期に量産体制を整えたい考え。




★現地時間の8月18日、4号機がフェニックスからの帰還後初飛行

  

現地時間の8月18日午前11時32分、4号機がモーゼスレイクでの飛行試験実施。12日にフェニックスから帰還後、これが初飛行になりました。

今朝はヒューストンからのNH173便とほぼ同じ高度ですれ違ったので、位置的にはNH173便のスターボードサイドから見えたのではないかと思いますが・・・。


4号機はその後、モーゼスレイク近郊を低空飛行したのち、現地時間の8月18日午後3時ジャストにグラントカウンティ空港着陸。飛行時間は3時間28分でした。

 現地時間の8月18日午前11時32分から4号機が飛んでいました。12日にフェニックスから帰還後、初のフライトということになるので、この1週間で何らかのアップデートを受けてのチェックフライトでしょうか。

 今朝はヒューストンからのNH173便とほぼ同じ高度ですれ違ったので、NH173便のスターボードサイドからは、もしかしたら4号機が見えたかもしれません。ただ、それをCAPアナウンスでもしなければ搭乗客が知る由もありませんでの、気づいたとしてもコクピットの2名だけだったかもしれませんね。




★NHK NEWS WEB 「MRJ 初のデモ飛行の舞台裏」

  

NHK NEWS WEB 「MRJ 初のデモ飛行の舞台裏」


飛行試験はFlightradar24に現地時間の8月17日午前10時30分から約1時間、1号機の飛行記録が残っていました。

ところで昨日8月17日、次期政府専用機の1機目が千歳基地に到着しましたが・・・

以前から飛行試験2号機と似ていると言われて来ました。ツーショットが見たいですね。

 NHK NEWS WEBのビジネス特集に、「MRJ 初のデモ飛行の舞台裏」という記事が掲載されました。NHK名古屋放送局の山田沙耶花記者がファンボロー航空ショーに出向き、レポしたもののようです。

 NHK名古屋放送局には以前、この記者と別の某美人記者がMRJを追っかけていましたが、最近彼女を名古屋空港で見かけないと思っていたら、別の記者に交代していたのですね。記事の中身はアビエーション系でないNHKの記者が書いたことで、逆にニュートラルな印象を受けました。特にエンブラエルと三菱航空機のシャレーに入った印象などは、まさに航空に関しては素人の記者ならではの視点ではないでしょうか。

 もう1点、昨日8月17日、次期政府専用機の1機目が千歳基地に到着しました。この機体のカラーリングが、以前からMRJ飛行試験2号機と似ていると言われて来ました。こうして2機を見比べると、ウェーブのカタチはかなり違いますが、確かに似たコンセプトであることは確か。1度でいいので、この2機のツーショットを見てみたいものです。




★Watch Highlights From This Year's Farnborough International Airshow

  

Watch Highlights From This Year's Farnborough International Airshow

From Hub & Spoke To Long & Thin: How Airline Routes Are Changing


現地時間の8月16日午前に、2号機が2日連続で飛行試験したことが確認できました。

 MRJ Progress Updatesに2つの記事が投稿されました。1つめは「From Hub & Spoke To Long & Thin:How Airline Routes Are Changing」で、2つめが「Watch Highlights From This Year's Farnborough International Airshow」。

 1つめの記事は今後のリージョナルジェットを取り巻く環境変化をレポートしたもので、2つめはファンボロー航空ショーのハイライト動画。どちらもなぜこの時期に?という感はありますが、「From Hub & Spoke To Long & Thin:How Airline Routes Are Changing」は、時間のあるときにゆっくり読みたいと思っています。

 モーゼスレイクでの飛行試験は、前日に続き16日にも2号機が飛んだ記録がFlightradar24に残っていました。エンジン1機停止による緊急着陸以来、何となく影の薄い2号機ですが、しばらく飛んでいなかったとすれば、逆に最新バージョンにアップデートされているのかもしれません。




★現地時間の8月15日午前、2号機が飛行試験実施

  

現地時間の8月15日、2号機の飛行記録がFlightradar24に残っていました。


離着陸時間は不明。飛行データは現地時間の午前10時17分から10時52分までと午後2時31分から2時33分までの2つありました。掲載したのはそのうちの午前のもの。

 お盆休みのこの時期、モーゼスレイクでも三菱航空機は休んでいるのではと思っていたのですが、現地時間の8月15日午前10時17分から10時52分までと午後2時31分から2時33分まで、2号機が飛行した記録がFlightradar24に残っていました。

 去年はどうだったんだろうと調べてみたところ、去年もちゃんと飛んでいました。日本人エンジニアは帰省中かもしれませんが、今は現地採用の外国人エンジニアがたくさん働いているそうなので、彼らにはお盆休みなんて関係ないと言えますね。




★ボーイングジャパン社長、MRJ・777…。日本との成長戦略をすべて話そう

  

ニュースイッチ:ボーイングジャパン社長、MRJ・777…。日本との成長戦略をすべて話そう・・・ブレット ゲリー氏、ロングインタビュー

 ニュースイッチが「ボーイングジャパン社長、MRJ・777…。日本との成長戦略をすべて話そう・・・ブレット ゲリー氏、ロングインタビュー」。を掲載。その一部をご紹介。

 小型旅客機事業をめぐっては、ブラジルのエンブラエルと戦略的提携に向けた覚書を結んだ。「最終的に確定すれば、ボーイングとエンブラエルの戦略的パートナーシップは世界の航空市場において、両社をより強くします。そしてこの提携は、日本や世界のサプライヤーにとって、新たな機会の創造につながると考えます」。

 ただ、「MRJ」を手がける三菱航空機はエンブラエルと競合関係あり、他方、ボーイングはMRJを導入する航空会社のアフターケアの一部を支援する契約を三菱航空機と結んでいます。日本にとっては今後の関係が気になるのですが。「三菱重工業はボーイングの最も重要かつ信頼のおけるパートナーのひとつです。

 787型機や777X型機におけるパートナーシップをはじめ、その他の分野や将来における協業も含め、今後とも協力していくことを楽しみにしています。エンブラエルとの提携は、すでにあるボーイングのMRJプログラムの契約には影響しません。今後とも同プログラムへの契約はサポートしていきます」。

 これが今回の記事の中のMRJ関連部分ですが、ご存知の通り、アメリカは契約社会ですので、ボーイングジャパン社長の言う通り、ボーイングによるMRJサポート契約は守られるでしょう。




★現地時間8月12日午前、4号機がフェニックスから帰還

  

現地時間の8月12日午前7時50分、忍びの4号機がフェニックス・メサ空港を離陸。


モーゼスレイク・グラントカウンティ空港に着陸したのは午前10時14分、飛行距離1,675km、飛行時間は2時間24分でした。

 現地時間の7月19日にフラッグスタッフに飛び、その後フェニックス・メサ空港で試験を行っていた4号機が、地時間の8月12日午前7時50分、フェニックス・メサ空港を離陸し、午前10時14分にモーゼスレイク・グラントカウンティ空港に戻って来ました。飛行距離1,675km、飛行時間は2時間24分でした。

 フェニックス・メサ空港では8月7日を最後に、飛行試験は行っていなかったはずなので、砂漠の空港で何らかの耐熱試験を行っていたのでしょう。何せ「忍び」の4号機ですから。MRJ Progress Updatesへの投稿に期待しましょう。




★現地時間8月10日、1号機、2号機、3号機の飛行試験確認

  

Flightradar24に 残っていた現地時間の10日に行われた1号機の飛行記録。離陸したのは午前10時半くらいでしょうか。


2号機が離陸したのは現地時間の10日午前9時36分だったようです。


3号機は午前10時05分に離陸し午後0時04分着陸。

 今朝はFlightradar24に1号機、2号機、3号機の飛行記録が残っていました。いちばん先に離陸したのは2号機で、続いて3号機、1号機の順でしょうか。1号機の飛行データが離陸からはないため、このあたりの正確な時間は不明。

 最近すっかりFlightradar24に表示されなくなっていた1号機と2号機が飛んでいるのを確認できると、何だかすごく安心できます。これでアリゾナ遠征中の4号機が飛べば、1日に4機全機が飛ぶことになるのですが、残念ながら今のところ確認出来ていません。




★現地時間8月9日、Flightradar24で2号機の飛行試験確認

  

今朝は現地時間の9日午前7時55分から9時50分までの約2時間、Flightradar24に2号機の飛行データが表示されました。


そして現地時間の9日午前8時45分、3号機も飛行試験に出発。約2時間飛んで午前10時41分に着陸。

しばらくの間、2号機と3号機のランデブーフライトが表示されていました。

Did you know @FlyTheMRJ is looking to #hire #Aviation workers in #wichita ? これまた、三菱航空機のエンジニア募集をツイート。

中国なのか台湾なのかわかりませんが、MRJのニュースを投稿していました。しかし、おかしいのは表示されてるのは女性CGのくせに、ナレーションは男性の声なのです。

そしてこちらはロシア語でしょうか。ファンボロー航空ショーでのデモフライトのおかげで、海外でも注目され始めたということでしょう。

 今朝は現地時間の9日午前7時55分から9時50分まで、久しぶりに2号機が飛行していることが確認できました。1号機と2号機にはADB-Sが搭載されていないので、Flightradar24にはMLATによるデータが表示されるのですが、どういうわけかすべての飛行が表示されるわけではないのです。

 そのため、1号機と2号機はずっと飛んでいなかったのか、実は2機からのトラポン信号がただ地上サイトで受信できていなかっただけなのかは不明。何にせよ、久しぶりに2号機が無事に記録していることが確認できたのでよかったです。

 私は毎日のようにMRJ情報をチェックしていますが、今日はYouTubeに中国語とロシア語と思われる2つの動画を見つけました。どちらもファンボロー航空ショーで3号機がデモフライトを行ったことで取り上げられたものと思います。海外特に中国やロシアでの注目のされ方が気になりますね。




★MRJ、20年初めに型式証明 開発責任者見通し

  


三菱航空機(愛知県豊山町)は、開発中の国産初の小型ジェット旅客機MRJ(三菱リージョナルジェット)について、商用運航で必要となる「型式証明」を2020年初めまでに取得する方針を明らかにした。


今朝は現地時間の8日午前9時55分から3号機が飛行試験。30,000ft以上を飛行し、現地時間の午後0時36分着陸。飛行時間は2時間41分。

 中日新聞がMRJの開発責任者を務めるアレクサンダー・ベラミー氏への単独取材を実施。ベラミー氏はMRJ90の設計はほぼ完了したと現状を説明。

 型式証明を得るためには国交省パイロットらの飛行試験が求められており、この試験を米ワシントン州の拠点で10月以降にも入れるよう準備を進めており、型式証明飛行試験を19年末までに終え、2〜3カ月後には型式証明を取得できるだろうと語った。

 小型機の最大市場である北米に投入する約70席の「MRJ70」については、機体のコンセプトを練り上げており、18年終わりごろから開発を本格化させる。ベラミー氏は世界の競合メーカーに勝てる最高の機体とし、機体の交換需要が伸びる2021年後半から22年前半に市場投入したいと意欲を示した。

 三菱航空機の水谷社長が以前から述べているように、結構ギリギリのスケジュールですね。型式証明飛行試験中に何か新たな問題が起きたら、今の納期スケジュールはかなり厳しそう。




★国産初のジェット旅客機「MRJ」世界にアピール ライバル社「E2」に勝てるのか

  


地元中京テレビ 『国産初のジェット旅客機「MRJ」世界にアピール ライバル社「E2」に勝てるのか』。なかなかおもしろい内容です。

ニュースイッチ 「経産官僚が英航空ショーで感じたMRJとニッポンへの期待」〜経済産業省 畑田浩之航空機武器宇宙産業課長。


今朝も現地時間の7日午後0時32分からアリゾナ遠征中の4号機が飛行試験。ニューメキシコ州との州境付近を38,550ftまで上昇し飛んでいました。


そして現地時間の7日午後2時59分、日本時間の8日午前6時59分、3号機が久しぶりに飛行試験に出発。約2時間飛んで現地時間の7日午後5時に戻って来ました。

MRJではありませんが、NHKがまるで経済誌のような記事を掲載。「乗ってみましたホンダジェット」。これが天下の国営放送の記事かと驚いてしまいました。



そしてそのホンダジェットが2017年に続き、2018年上半期も引き渡し機数世界首位に。日本国内でも新型の「ホンダジェットエリート」の受注が10機を超えたそうです。早くMRJもこういうハッピーなニュースを見たいですね。

 地元中京テレビの「国産初のジェット旅客機「MRJ」世界にアピール ライバル社「E2」に勝てるのか。なかなかおもしろい内容です。「MRJとE2 勝つのは?」と題し、小型機市場で高いシェアを誇るエンブラエル社の「E2」。一方、開発途中で試乗会もできず、1機もおさめていないMRJ。「ファンボローエアショー」の会場で、どの小型ジェット旅客機が好きかを聞いてみました。

 「MRJが好き。サイズと速度のバランスがいい。だから好き」「MRJがお気に入り。一番エレガントな見た目だから好き」「エンブラエル(E2)の方が完成された製品だから好き」。30人に聞いた結果、なんと、2票差でMRJがE2に勝ちました。そうでなくちゃね!

 ニュースイッチは「経産官僚が英航空ショーで感じたMRJとニッポンへの期待」と題して、経済産業省の畑田浩之航空機武器宇宙産業課長にファンボロー国際航空ショーでMRJを視察された感想を記事にしています。

 畑田課長は「MRJは開発面で苦労していると言われるが、実際には開発はかなり進み、すでに良い飛行機が出来つつある。それをデモフライトとして皆さんに披露できたという意味で非常に良かった。静かな飛行機だということが伝わったと思う。私も他の飛行機に比べて静かに滑らかに飛んだという印象を持った。これでMRJは新しい段階に入った」と述べています。

 ホンダジェットがまた栄えある記録を達成。2017年に続き、2018年上半期も引き渡し機数世界首位。日本国内でも新型の「ホンダジェットエリート」の受注が10機を超えたそうです。

 1987年のF1日本GPで「ウイリアムズホンダFW11B」「とロータスホンダ99T」を見てホンダ好きになって以来、30年以上ホンダ車に乗り続けている私ですが、実はホンダジェットの成功を手放しで喜べないのです。それはホンダジェットが国産機ではないことでしょう。だからこそ、MRJには大いに期待しているし、ぜひともリージョナルジェット機販売で、世界一になってほしいと願っています。




★現地時間8月6日、忍びの4号機がフェニックス・メサで連日の飛行試験

  

現地時間の8月6日午後1時、忍びの4号機がフェニックス・メサ空港を離陸。


前日と違い30,000ft以上まで上昇し、アリゾナの砂漠地帯を飛んでいました。

ニュースイッチ 『三菱重工「MRJ新規受注急がず」の真意』

Aviation Wire 「三菱重工、18年4-6月期純利益150億円 MRJ投資が利益押し下げ」

Isaac Alexanderさんが三菱航空機による就職フェア開催をツイート。三菱航空機はさらにエンジニアを募集しているようですね。

 このところ、動きが止まっていたように見えた4機の飛行試験機ですが、アリゾナ遠征中の4号機が前日に続き飛行試験を実施。5日のフライトでは2時間以上の間、ずっと5,500ft付近を維持して飛び続けていましたが、今日は30,00ft以上まで上昇し、飛行速度を上げたり落としたりしているようです。

 ニュースイッチが『三菱重工「MRJ新規受注急がず」の真意』を掲載。三菱重工業の小口正範副社長が国産旅客機「MRJ」について「型式証明(TC)を取得していない段階でバックログ(受注残)を増やすのは経営的にネガティブ」と述べ、新規受注を急がない方針を明らかにした。オプションを含めて387機の受注残を抱えるが、度重なる納期延期で新規受注は停滞。ただし、「ビジネスチャンスが減る状況ではない」(小口副社長)と見ており、当面は2020年半ばの初号機納入に集中する。

 Aviation Wireの「三菱重工、18年4-6月期純利益150億円 MRJ投資が利益押し下げ」では、三菱重工が子会社の三菱航空機が開発するMRJに対する投資が、今年がピークになるとみられる。また、約1100億円にのぼる三菱航空機の債務超過については、増資などで今年度内の解消を目指す。MRJは7月にロンドン近郊で開かれた世界最大規模のファンボロー航空ショーで、飛行展示(フライトディスプレー)を初披露。実機が飛ぶ姿を航空会社などの見込み客に見せることで、スタートラインに立ったとの内容でした。

 Isaac Alexanderさんのツイートはすばらしい。三菱航空機によるウイチタ・カンザス州での8月11日(土)、ハイアットリージェンシー・ウイチタでの就職フェア開催を紹介。三菱航空機はさらにエンジニアを募集しているようですね。そして三菱航空機の本気モードが伝わって来ます。




★Yahoo!ヘッドラインニュースに毎日新聞プレミアのMRJ記事が掲載されました

  

8月1日に毎日新聞が経済プレミアに掲載したMRJ記事が、Yahoo!ヘッドラインニュースに掲載されました。経済プレミア記事は有料だったので、期間限定ではありますが、ようやく記事全般に目を通すことができました。

これが元記事で毎日新聞経済プレミア「英航空ショーでMRJ初飛行 量産にはいくつもの試練」。


現地時間の5日午後4時04分から午後6時51分までの2時間47分間、フェニックス・メサ遠征中の4号機が飛行試験。この日は2時間以上の間、ずっと5,500ft付近を維持して飛び続けていました。

YouTubeにファンボロー航空ショーでの3号機離陸動画がUPされました。動画の内容はイマイチ以下ですけど、撮影者でしょうか、日本人女性の「がんばれ」がかわいいです。タイトルに「1」が付いているので、今後この先の飛行部分が「2」としてUPされることに期待しましょう。sabatini729さん「投稿がんばれ!」

 8月1日に毎日新聞が経済プレミアに掲載した、「英航空ショーでMRJ初飛行 量産にはいくつもの試練」が、どういうわけか8月5日になって、Yahoo!ヘッドラインニュースに掲載されました。

 あのときは、ANAへ納入される1号機が飛んで、実際の性能を見てからでも遅くないという見方が航空関係者の間で聞かれるという部分が目に付いたのですけど、記事全文を読むと、型式証明取得後にも量産化に向けた試練が待っているようです。

 名古屋工場では量産のためのシステムづくりが日々行われている。三菱航空機は月産10機を目指すが、それがいつごろ可能になるかは見通せていない。「最初は月産1機がやっと。徐々に増やして10機にしたい」(三菱航空機関係者)というのが実際のところだ。試験機と量産機では造り方がまったく異なる。試験機は製造時間も採算も度外視のいわば手作り。量産機は流れ作業だ。

 100万点に及ぶ部品を一つも欠けることなくそろえて、予定された時間内に組み立てる必要がある。「部品の作動試験一つをとっても大変で、これをスケジュール通りにこなしていかなければならない」(航空アナリスト)。月産10機とは3日に1機の製造。自動車ほどのジャストインタイムではないにしても、かなりのスピードが求められる。

 MRJはこれまで447機の受注を積み上げてきたが、納入延期が響き、今年1月には米イースタン航空が40機をキャンセル。現在は407機(基本合意も含む)に減っている。「新規に発注したい航空会社があっても、現状ではいつ納入してもらえるか分からない。ならば1号機が飛んで、実際の性能を見てからでも遅くない」という見方が航空関係者の間で聞かれる。なかなか新規受注に結びつかないのが現状だ。

 ANAへの1号機納入まであと2年。MRJが順調に飛び立ち、産業として育っていけるかには、まだ多くの試練が待ち受けている。




★8月3日深夜、7号機目撃される!

  

8月3日(金)の深夜、7号機が塗装工場から最終組立工場に移動されたそうです。

メサ遠征中の4号機は何してるのでしょうか。

乗りものニュース『MRJ、成功の目はまだあるか 他社動向とカギになる「スコープクローズ」とは』

6月27日にモーゼスレイクで報道陣の公開された際のWBSニュースがYouTubeに投稿されていました。今さらですがせっかくなのでリンクしておきます。

 8月3日(金)の深夜、最終組立工場と塗装工場の間にある空港アクセス道路を渡る7号機が目撃されました。時間は不明ですが、今回の写真は名古屋空港の駐車場側からではなく、工場間専用の横断歩道橋側さら撮影されたもの。

 7号機は塗装工場側から最終組立工場の敷地にトーイングされているようですが、ホワイトボディーの外観とドア類の付いていない外観は、三菱航空機がニュースレターの29号で紹介したときと全く変っていないように見えます。8か月近く、最終組立工場内で何をしてきたのか気になります。

 乗りものニュースがMRJの現状を正確に伝えている記事を掲載。一時はスコープクローズ協約拡大がされないことが懸念されていましたが、今になってみれば、これがMRJの追い風になりそうな情勢。逆に言うと、もしスコープクローズ協約が拡大締結されるようなことになれば、本当にMRJのお先真っ暗と言えるかもしれません。




★ボンバルディアとエンブラエルを追いかける日本初のジェット旅客機をチェック

  

Business InsiderのMitsubishi Regional Jet prototype tour, photosページ。「ボンバルディアとエンブラエルを追いかける日本初のジェット旅客機をチェック」。



ビジネスジャーナルがまた懲りずにくだらない記事を掲載しました。

産経デジタル イザ!:リージョナルジェットの需要 取り込み狙う国産初ジェットMRJ

日本経済新聞:MRJの開発遅れ、三菱重の業績に打撃 巻き返し急ぐ

 現地時間の8月3日は飛行試験が行われてないのか、それともFlightradar24に表示されていないだけなのか、1機の飛行も確認できていません。

 ファンボロー航空ショーのあと、しばらくはMRJ関連の記事を目にすることがありませんでしたが、ビジネスジャーナルがまた懲りずにくだらない記事を掲載しました。以前にも似たようなくだらない記事を見かけましたが、言論の自由、報道の自由があるにせよ、ちょっと間抜けすぎて、まともに読む気にもなれません。

 いっぽうでは、Business Insiderが「ボンバルディアとエンブラエルを追いかける日本初のジェット旅客機をチェック」という記事を掲載。今までの開発の経緯から今後の見通しにかけて、実に詳細に紹介しています。英語の記事ですが、翻訳サイトできれいな日本語に返還できます。ぜひ、ご一読ください。




★現地時間8月2日午後、4号機がアリゾナ州とニューメキシコ州の間で飛行試験

  

現地時間の8月2日午後0時24分、4号機がフェニックス・メサ空港を離陸。


38,600ftまで上昇しアリゾナ州とニューメキシコ州の州境付近を飛んでいました。


着陸は現地時間の午後3時35分、飛行時間は3時間11分でした。

Twitterに新たな3号機写真発見。甲骨文さんが小出ししているようです。

 現地時間の8月2日午後0時24分、4号機がフェニックス・メサ空港を離陸、忍びの4号機がいよいよミッションを開始したようです。今回の試験目的は灼熱のアリゾナでの耐熱試験なのでしょうか。

 その後、38,600ftまで上昇しアリゾナ州とニューメキシコ州の州境付近をクルージング。この高度になると、別にアリゾナ州でなくても同じだと思うのですが、砂漠地帯を飛ぶことで、何か必要なデータが収集できるのかもしれません。




★現地時間8月1日午前9時前、1号機が再びFlightradar24に

  

現地時間の8月1日午前9時前、Flightradar24に1号機が表示されました。

毎日新聞経済プレミアが「英航空ショーでMRJ初飛行 量産にはいくつもの試練」という記事を掲載。

Twitterに新たな3号機写真発見。先日と同じ甲骨文さんのツイート。

 現地時間の8月1日午前9時前、Flightradar24に1号機の飛行ログが表示されました。残っていたのは20分ほどなので、この日の飛行試験の全容はわかりませんが、ログの後半では急激にスピードを上げているので、何らかのチェックフライトであることは間違いありません。

 日本時間の8月1日に毎日新聞の経済プレミアが、「英航空ショーでMRJ初飛行 量産にはいくつもの試練」という記事を掲載。7月のファンボロー航空ショーでの関係者への取材をもとにした記事なのですが、この中でANAへ納入される1号機が飛んで、実際の性能を見てからでも遅くないという見方が航空関係者の間で聞かれるという部分が気になりました。




★現地時間7月31日、忍びの4号機がフラッグスタッフからフェニックスのメサへ

  

カレンダーは今日から8月。あっという間の7月でした。


現地時間の7月31日、4号機がフラッグスタッフからフェニックスのメサへ。


着陸時間は表示されていませんが、現地時間の午前8時04分くらいだと思います。



MRJ Progress Updatesが更新され「Chief Development Officer Alex Bellamy Talks MRJ Family」を公開。

使われていたはめ込み動画はすでにYouTubeに公開されていた「FINN MRJ’s delays are over, says Mitsubishi」でした。

 今日からカレンダーは8月。7月はファンボロー航空ショーを追っかけていたためか、いつもの7月よりも一段と短かった気がします。MRJカレンダーの8月はどこか海沿いの空港を離陸する3号機。それも黒帯時代の3号機ですので、ちょっと調べればこれがどこの空港なのか、カンタンに特定できそうです。

 現地時間の31日午前7時29分、4号機がフラッグスタッフ空港を離陸。高度試験を行うのかと思ったら、そのままフェニックス・メサ空港に飛んで行きました。フラッグスタッフに2日ほど滞在していたのに、その間、何もしなかったわけがないので、Flightradar24には表示されない飛行試験を行っていたのでしょう。フェニックス・メサではどんな試験を行うのでしょうね。忍びの4号機が本領発揮です。

 MRJ Progress Updatesが更新され、「Chief Development Officer Alex Bellamy Talks MRJ Family」を公開。内容はファンボロー航空ショーでのアレックス・ベラミー氏へのインタビューの公開で、使われていたはめ込み動画のはすでにYouTubeに投稿されていたFINNの「MRJ’s delays are over, says Mitsubishi 」でした。




★現地時間7月30日、1号機が久しぶりにFlightradar24に現る

  

現地時間の7月30日午前8時30分頃から、Flightradar24に1号機が表示。

Twitterに新たな3号機写真発見。後方の建物からすると、先日のファンボロー空港で撮影されたものでしょうか。

 現地時間7月30日、1号機が久しぶりにFlightradar24に表示されました。ADB-Sを搭載している3号機と4号機は、ほぼすべてのフライトがFlightradar24に残りますが、MLATによる表示に頼るしかない1号機と2号機は、実際のところ、どのくらい飛んでいるのか全く不明。ですので今日の1号機についても、久しぶりに飛んだのか、単に久しぶりに表示されただけなのかを確認することができないのです。

 前日にアリゾナ州のフラッグスタッフにフェリーフライトした4号機についても、フラッグスタッフの高度のせいなのか、それとも地形が関係しているのか、滑走路付近の高度はFlightradar24に残りません。今朝も何度か4号機をチェックしているのですけど、今のところ、フラッグスタッフ空港から離陸したデータはないようです。

 ファンボロー航空ショーが終って少し経ちましたが、Twitterに個人の方が撮影された3号機写真を見つけました。背景の建物からするとファンボロー空港で撮影されたもののようですが、これが飛行展示のものか、それとも帰投の際のものかは不明。




★現地時間7月29日、4号機がアリゾナ州のフラッグスタッフへ

  

現地時間7月29日午前7時32分にモーゼスレイクを離陸した4号機が、アリゾナ州フラッグスタッフに飛んで来ました。


以前もそうでしたが、フラッグスタッフ空港での離着陸データは表示されないんですよね。

写真は今年1月にフラッグスタッフで試験した際の4号機。

今回のフラッグスタッフ遠征の目的は?

「Regional Jet From Asia - Mitsubishi MRJ-90 VS Comac ARJ21-900」という動画を発見。久しぶりに名古屋空港で行われていた頃の飛行試験風景を見ました。

トラベル Watch「シンガポール航空、セントレアで三菱重工・川崎重工・SUBARUを招いて最新旅客機 ボーイング 787-10就航記念式典」 名古屋市長 河村たかし氏は、英語であいさつ&「好きにならずにいられない」を贈る

トラベル Watch「シンガポール航空、河村 名古屋市長や三菱重工・川崎重工・SUBARUと最新鋭旅客機 ボーイング 787-10の機内見学会」 河村市長は、三菱重工スタッフへMRJの応援コメント

 現地時間7月29日、4号機がアリゾナ州フラッグスタッフへ飛びました。今回のフラッグスタッフ遠征の目的はまだわかりませんが、今年1月に行われた際には、高い高度テストを実施。7,014フィートの薄く低い密度空気においてエンジン、予備のパワー、および他の重要な航空機システムがうまく機能するかをチェックでした。それから約半年後に再びやって来たということは、アップデート後の再チェックなのかもしれません。

 今朝はYouTubeに「Regional Jet From Asia - Mitsubishi MRJ-90 VS Comac ARJ21-900」という動画を発見。MRJ90とARJ21の比較動画というコンセプトのようですが、個人的にはARJには全く興味がなく、名古屋空港で行われたMRJの飛行試験風景を、懐かしく思って見ました。まだほんの数年前のことなのに、何だかもうはるか昔のことのようです。

 最後はシンガポール航空がセントレアにB787-10を就航した際のイベント記事2題。シンガポール航空は昔から社長自らが、「スチュワーデスと飛行機は若いほうがいい」と、今ならセクハラ発言とも受け止められるような会社方針を堂々と公言していた会社ですので、セントレアへの最新鋭機就航は、確かに喜ばしいことではありますが、それはA330-300からの単なる機材更新であるともいえるわけです。

 私がB787がセントレアに新規就航するたびに思うのは、「B787はこの地方で機体部品の35%を製造している純国産機」などとマスコミが報道することへの違和感。MRJの開発を見ていると、部品製造は確かに重要ではあるが、いかに1機の機体に仕上げていくが大変であり、それは機体製造メーカーの仕事であって、部品メーカーの仕事ではありません。

 つまりいくらこの地方での部品製造点数が多くても、それを設計し組み立てているのはアメリカのボーイングなのです。ですから三菱航空機が苦労すればするほど、マスコミがしばしば使うこの「純国産」ということばに、私は違和感を覚えるのです。




★三菱航空機がMRJ Progress Updatesのはめ込み動画を3つまとめてYouTubeで公開

  

MitsubishiAircraft 「AIR TO AIR」

MitsubishiAircraft 「Pilot Experience」

MitsubishiAircraft 「Discover Choice」

ANAで登場 MRJ イギリスでデモ飛行・・・ん?どこかで見たことがある映像と思ったら・・・


今日はFlightradar24に4号機の飛行試験が表示されました。離陸は現地時間の28日午後3時08分で着陸は午後6時20分。ずい分遅い時間に飛んだものです。

 三菱航空機がMRJ Progress Updatesに使用した動画3つを、同時にYouTubeにUPしました。これらは確か、MRJ Progress UpdatesがDISCOVER CHOICEに模様替えした際、三菱航空機が新たな動画配信サイトを使ったと記憶しています。それがなぜ今になってYouTubeにUPしたのか不思議なのです。

 4つ目の動画はファンボロー航空ショーでの飛行展示のもので、日本時間の7月28日にUPされたものですが、どこかで見たことがあると思ったら、12日に行われたデモフライトの予行演習を行う3号機の動画「The Elegant ANA Mitsubishi Regional Jet MRJ at Farnborough UK “Practise Display" 」と全く同じでした。




★〜Departure only〜 Embraer E-Jet E2 - Mitsubishi MRJ90STD Farnborough Departure

  

〜Departure only〜 Embraer E-Jet E2 - Mitsubishi MRJ90STD Farnborough Departure

ファンボロー航空ショーから帰投するE2とMRJの離陸動画。2機の離陸音を比較することができます。ただし、燃料搭載量が違いすぎますけどね。


<視界は晴れるか MRJ10年>(上) 5度の納入延期


<視界は晴れるか MRJ10年>(中) 受注競争


<視界は晴れるか MRJ10年>(下) 我慢の下請け

 YouTubeにファンボロー航空ショーから帰投するエンブラエルのE2-190とMRJの離陸動画が投稿されました。2機の離陸音を比較することができる貴重な動画ですが、E2はすぐとなりのロンドン空港までの少ない燃料でエアボーンしたようで、ケプラヴィークまで飛ぶためのたくさんの燃料を積んだMRJのほうが、滑走距離も長く、ちょっと比較しづらいかもしれません。

 ここ数日、MRJに関する報道が落ち着きをみせていますが、中日新聞朝刊に3日連続で「視界は晴れるか MRJ10年」という特集が掲載されました。その中から私が気になった部分をご紹介します。

 三菱航空機が設立10年を迎え、これからの展望を探るという趣旨の特集で、1回目となる「上」では、「日本人ならできる。そんな自負があった」と三菱関係者は振り返る。かつてゼロ戦を生んだ名門企業に籍を置くことに、技術者たちには猛烈な誇りを持つ。「メード・イン・ジャパン」へのこだわり、そして根拠に欠くおごりにつながった。

 2回目の「中」では、MRJが狙うのは座席数百席以下の市場。それは圧倒的な力を持つボーイング、エアバスの二社が参入しない、すき間であるはずだった。エアバスがボンバルディアの小型機事業を買収。対抗してボーイングが7月、エンブラエルと提携を結び、同事業を事実上買収する動きに出た。ライバルが強力な販路を誇る航空機メーカーの両巨頭になるとしたら、MRJに勝ち目があるのか。

 そして3回目の「下」では、20年半ば以降に、量産機を航空各社に引き渡すには、19年内に部品を製造し始めねば間に合わない計算。三菱側は非公式に製造開始の話を下請け各社に伝えているという。ある部品メーカーの社長は「再三の遅れがあった今では、誰も量産の話をまともに信じてはいない」。まるで「オオカミ少年」の話をするように冷ややかだ。

 予定通りに量産を始めるには、財務問題ともう一つ、人手不足が頭をもたげる。ある機体組み立てメーカーは18年半ば以降の量産開始に備え、数百人規模で採用をした。量産の頓挫で手放さざるを得なかった人材は、好調な自動車産業へ。どこも人手が足りない今、もう一度確保するのは並大抵ではない。

 MRJがもたらす経済効果は大きい。月産10機の生産に入れば、年間の販売価格を単純計算しただけでも5千億円超。その恩恵は中部地方の多くの企業にもたらされる。問題は山積み。それを一つずつ解決していってようやく、MRJが飛び立つ先の視界が開けてくる。

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★ファンボローから戻った3号機が2日連続で飛行試験実施

  

現地時間の7月25日午前11時21分、24日に続いて2日連続で3号機が飛行試験。3号機は元気ですね。

FINN MRJ’s delays are over, says Mitsubishi

ファンボロー航空ショーでの三菱航空機のアレックス・ベラミーさんへのインタビュー。


26日の中日新聞朝刊に「MRJの開発遅れ、下請け直撃 赤字、中部12社に拡大」という記事がありました。

  ファンボローからモーゼスレイクに戻ったばかりの3号機が、現地時間の24日と25日の2日連続で飛行試験実施。昨日は離陸した時間が遅く、私が出勤したあとでした。そして今日は現地時間の午前11時21分、日本時間の26日午前3時21分から約2時間のフライト実施。ファンボローから戻ってわずか2日後に飛行試験を行うとはちょっと驚きです。

 YouTubeにファンボロー航空ショーでの三菱航空機のアレックス・ベラミーさんへのインタビュー動画が公開されました。ベラミーさんは遅れは過去のものだと何度も語っていますね。よほどの自信があるのでしょうけど、型式証明取得には機体開発以外にも問題がないわけではないはずですが・・・。




★Aviation Wire 「パリではMRJの内装展示を」三菱航空機・水谷社長インタビュー

  

Aviation Wire 「パリではMRJの内装展示を」三菱航空機・水谷社長インタビュー


飛行試験は現地時間の24日午前11時から2号機が実施。今日は珍しくコールサインにJA22MJが表示されていました。



そして現地時間の7月24日午後3時40分、日本時間の25日8時40分からファンボローから戻ったばかりの3号機が飛行試験実施。

 Aviation Wireがファンボローから戻ったばかりの三菱航空機の水谷社長にインタビュー。海外の航空機メーカーを見ると、地上展示の翌年に飛行展示、その翌年にメディア向け試乗会と、開発段階を追って見せ方を変えているとの質問に対し、来年のパリ航空ショーでは、機体の内装の展示ではないか。今後は設計変更を反映した機体の飛行試験が始まるが、機体の出来栄えをにらんで内装をどこまでやれるかだ。パリをにらんだ対応を考える必要があるだろう。

 また、設計変更を反映した機体のスケジュールはとの質問に対し、設計見直しの最終段階で、製造図の出図のピークを迎えており、できたものから作り始めている。これが終わって機体に組み込む作業が本格化するのが、年内か年明けになるだろう。そこで完成した機体を米国に持っていき、社内飛行試験から入っていくのが、パリ航空ショーの頃(2019年6月)ではないか。その先に、設計変更部分に対する型式証明(TC)取得に向けた飛行試験が待っている。など、非常に興味深い内容です。




★ガンダー国際空港で撮影された離着陸動画 実にレアな動画ありがとうございます

  

ANAカラーの三菱リージョナルジェットMRJ90STD(JA23MJ)がファンボロー航空ショー2018滞在の帰りにガンダー国際空港に着陸。そして翌日ダルース国際空港へ向け飛び去る。

撮影者はガンダー国際空港に寄港することを事前に知っていたのでしょうか。

たまたま寄港した空港でこれほどクリアな動画を撮影されたとのいうのがすばらしいです。

欲を言えばもう少しリフトオフの瞬間が近ければ申し分なしなんですけどね。

Dassault Systèmes @ Farnborough International Air Show - Day 4

Dassault Systemes@ファンボロー航空ショー−4日目。1日ごとに1つの違うトピックについて見つけ出しなさい。今日、私達は製造について協力的なMRJと敏捷さを試験する。

海外のマスコミがMRJをどのように取材したのか興味があります。

日本のマスコミには全く登場しなかった三菱航空機の外国人テストパイロット。

収録をMRJのコクピットで行ったようです。この方が司会のドメニク・アンダーソンさん。
 

ニュースイッチ「英航空ショーで3日間飛行したMRJ、受注へアピールできたのか

トラベルウォッチ 「【ファンボロー航空ショー 2018】三菱航空機、MRJ3号機のコクピット公開。会期3日目は再び飛行展示も」

トラベルウォッチ 「JAL、J-AIR MRJ ミニレーター(木製模型コックピット模型)」を千歳基地航空祭に初出展。


さきほど日本時間の午前6時30分頃、現地時間の23日午後2時30分頃、2号機がテストフライトに出発。

 YouTubeにカナダのガンダー国際空港に寄港した際の3号機動画が投稿されました。235FireFlyさんというHNの方が投稿されているのですが、この方、3号機がファンボロー航空ショーからの帰り道に、ガンダー国際空港に寄港することを知っていたのでしょうか。もし、偶然撮影していて遭遇したのなら、すごい確率だと思います。

 海外でのMRJの離着陸動画って、ほんと少ないんですよね。モーゼスレイクくらいなら、もっと撮影されてもいいと思うのですが、モーゼスレイクには飛行機マニアが1人もいないのかと思うくらいです。日本ではまだしばらく5号機以降の試験機が飛行試験を行うことはないので、これからもアメリカの飛行機マニアがMRJの動画を撮影して、YouTubeにUPしてくれるのを待つことにしましょう。




★現地時間22日午後2時09分、3号機がモーゼスレイク・グラントカウンティ空港着陸

  

現地時間7月22日午前9時35分、カナダのガンダー国際空港離陸。



次はどこに寄港するのかと思っていたら、ミネソタ州のダルース国際空港でした。ガンダーとモーゼスレイクのほぼ中間地点で寄港したようです。



着陸は現地時間の午前11時19分、飛行距離2,795q、飛行時間4時間15分でした。


そして1時間ちょっとの地上駐機で現地時間の午後0時43分にダルース国際空港離陸。


離陸後3時間25分のフライトを行い、現地時間7月22日午後2時09分、モーゼスレイク・グラントカウンティ空港着陸。


最終区間の飛行距離は2,052qでした。


復路はレイキャビック、ガンダー、ダルースの計3回寄港し、モーゼスレイクまで戻って来ました。

 カナダのガンダー国際空港でナイトステイしたのち、現地時間7月22日午前9時35分離陸。モーゼスレイクまではノンストップで飛べないことは予想できていたので、次はどこに着陸するのかと注目していたのですが、ガンダーとモーゼスレイクのほぼ中間地点であるミネソタ州のダルース国際空港でした。着陸は現地時間の午前11時19分で、飛行距離2,795q、飛行時間4時間15分でした。

 そして着陸後は給油と機体点検のみだったのでしょう、地上駐機時間1時間ちょっとでタクシーアウトし、現地時間の午後0時43分にダルース国際空港離陸。モーゼスレイクまでの距離はあと2,000Km。私は午前5時すぎからFlightradar24をずっとウォッチしていましたが、日本時間の午前6時09分、現地時間の22日午後2時09分に無事モーゼスレイク・グラントカウンティ空港に着陸。これでファンボロー航空ショーへのミッションすべてが終了。みなさん、おつかれさまでした。




★現地時間21日午後4時14分、3号機がカナダのガンダー国際空港着陸

  

現地時間7月21日午後2時35分、3号機がアイスランドのケプラヴィーク国際空港離陸。


現地時間7月21日午後4時14分、カナダのガンダー国際空港着陸。


飛行距離は2,539q、飛行時間は4時間10分でした。

往路は途中2回の寄港でファンボローまで飛びましたが、復路はもう1回どこかで寄港しないとたどり着けないようです。どこかな?シカゴあたりでしょうか。


MRJ Progress Updates “Photos:MRJ at Farnborough”

Aviation Wire 「大型画面に景気集約 写真特集・ファンボロー舞ったMRJ」

 現地時間7月21日午後2時35分、3号機がケプラヴィーク国際空港を離陸し、現地時間の午後4時14分、往路とは異なりカナダのガンダー国際空港へ着陸。飛行距離は2,539q、飛行時間は4時間10分でした。

 往路では途中、東海岸メイン州のバンゴーを経由しましたが、復路ではカナダのガンダー国際空港に着陸。距離的にはもっと飛べるはずのMRJなので、大西洋上のジェット気流が強かったのかもしれません。ガンダーからモーゼスレイクまではまだ4,000km以上あるため、復路はもう1回どこかで寄港すると思われます。

 MRJ Progress Updatesがファンボロー航空ショーでの写真特集を公開。公式サイトならではの写真もあって、なかなか見ごたえがあります。また、Aviation Wireも「大型画面に計器集約 写真特集・ファンボロー舞ったMRJ」を公開。3号機の機内写真満載ですので、これは保存版にしなくてはいけません。




★現地時間21日午前9時52分、3号機がファンボロー空港を離陸しケプラヴィーク国際空港へ

  

現地時間7月21日午前9時52分、3号機がファンボロー空港を離陸。


現地時間7月21日午後0時06分、アイスランドのケプラヴィーク国際空港着陸。


飛行距離は1,905q、飛行時間は3時間15分でした。



MRJ Progress Updates “MRJ Impresses at Farnborough”

Aviation Wire 『「静かさアピールした」安村機長に聞くMRJ初のファンボロー飛行展示』

ニュースイッチ 『ボーイングが「MRJ」に示した“上下関係”』

 現地時間7月21日午前9時52分、3号機がファンボロー空港を離陸し、現地時間の午後0時06分、往路と同じくアイスランドのケプラヴィーク国際空港へ着陸。飛行距離は1,905q、飛行時間は3時間15分でした。

 ファンボロー航空ショーは今日と明日の2日間が一般公開なので、会場を訪れた多くの一般ギャラリーがMRJの離陸を見ることができたはず。実にラッキーと言えるのではないでしょうか。もしかしたら三菱航空機もそれを狙って離陸したのかも・・・。

 Aviation Wireが『「静かさアピールした」安村機長に聞くMRJ初のファンボロー飛行展示』を公開。飛行展示のパイロットを務めた安村チーフテストパイロットへのインタビュー。静かさをアピールするための操縦術など、非常に興味のある裏話が掲載されています。まさに必見です。




★ファンボロー航空ショー2018も終わりですね

  

PICTURES: Airliners head this year’s Farnborough aerial displays

フランスのAeroWeb-fr.netがMRJを紹介

取材スタッフの中にはMRJ前で記念撮影する方も

やまけんさん「ANA塗装のリアルMRJ!」

 The BEST of Farnborough Airshow 2018。動画の3分43秒付近から映っています。

動画のアングルとしてはイマイチですが、離陸前に奏でるGTFエンジンの独特な音を堪能できます。名古屋空港でMRJのエンジンランナップ音を聞いたことのない方はぜひ。

 ファンボロー航空ショーは16日から20日までが航空業界向けのトレードショーで、後半21日と22日が一般向け公開日なので、航空ショーの公式ウェブサイトでは、今日21日に向けてずっとカウントダウンしていました。しかし、飛行展示が行われるのはトレードショーのみなので、実質的にはすでに終わっているといったところです。

 今年の航空ショーで初飛行展示を行ったMRJを、海外のメディアがどう伝えたのか気になるところ。ネットサーフィンで見つけた海外サイトをいくつかチェックしましたが、どこもMRJをトップ扱いで紹介していました。期間中に新規受注はならなかったものの、アピール度としては合格点だったのではないでしょうか。




★予備日の4日目もMRJがファンボローの空に舞う

  

ショー4日目の19日午後3時30分、3号機が3回目の飛行展示実施。


今回はFlightradar24に着陸まで表示されませんでした。時間ログもおかしい。

公式サイトの飛行展示スケジュール。

7月19日のスケジュール。MRJは15:30から。

参加航空機紹介ページでは前日から表示されていましたが、前日より若干時間が遅くなっていました。

ファンボロー航空ショーでの受注数トップ3をツイート。

 お別れファンボロー、2020年に会いましょう。

三菱重工の大宮会長もファンボロー入りしていたのですね。

 貴重な現在の3号機機内写真ツイートを発見。

接触前と補修後の写真を比較しているツイートがありました。

ロイター・ジャパンが『MRJ、開発遅延はもはや「過去の事」』を掲載。最高開発責任者のアレックス・ベラミー氏は、「現在スケジュールを守ることに焦点を当てている。1年前に設定したスケジュールを現在守っている。遅延は既に過去の事だ」と語った。ベラミーさん、ちょっと言い過ぎじゃないですか?

Yahoo!個人の「国産ジェット旅客機MRJはネバーギブアップの精神で 50年ぶりファンボローの空を舞う 競争は激化」。


今朝は現地時間の19日午前11時52分からモーゼスレイクで2号機が飛行試験。ファンボローに空輸された2号機のレドームというのは予備パーツだったのですね。

 ショー4日目となる19日は予備日のようで、前日までのようなマスコミの華やかな報道合戦はなさそう。Twitterへの投稿もめっきり減りました。マスコミのみなさんは、すでに会場を離れたのでしょうか。とはいえ、一般公開はこれから21日と22日の2日間行われるわけですから、明日以降は地上展示の写真投稿に期待することにします。

 今回のファンボロー航空ショーに飛行展示で参加したMRJは、海外の航空会社にどう映ったのか、そして三菱重工と三菱航空機は目的を達したのか、このあたりが知りたいところです。期間中に新規受注発表はありませんでしたが、今回のデモフライト成功でステップアップを図ってほしいと思います。




★3日目はモーゼスレイクから2号機のレドームを空輸して飛行展示?

  

ショー3日目の18日、3号機が無事飛行展示実施。

今日もTwitterに何枚かの写真ツイートが投稿されました。

日本の方もご覧なったようですね。うらやましいです。

Jeffrey Bishopさんもファンボローに行かれたのですね。

Aviation International Newsがすぐに動画配信。

こちらはスマホでの撮影のようで、映像が縦長なのがちょっと気になりますが、場内アナウンスなどの臨場感バツグンです。

Flightradar24には現地時間の午後3時20分頃表示されました。

離陸は午後3時24分、着陸は午後3時32分。約8分間のデモフライトでした。

今日になってFlightradar24にファンボローでの飛行ログが3つまとめて表示されました。

三菱航空機がプレス向けに配った飛行展示説明資料。トラベルウォッチさんからお借りしました。

Aviation Wire「MRJ、応急処置しフライト披露 ファンボロー航空ショー3日目、翼振ってアピール」。

Aviation Wire「MRJ、翼大きく降ってフライト復帰 写真特集・ファンボロー3日目のMRJ飛行展示」。

フライトグローバルがショー3日目の飛行展示実施のために、モーゼスレイクから2号機のレドームを運んだと報じました。しかし、Twitterに投稿された18日のフライト写真を見る限り、レドームのカラーリングは2号機用ではないように思えます。


MRJ Progress Updatesがフライト後の接触について報告。この中でフライトグローバルが報じたモーゼスレイクから2号機用のレドームを空輸したことが記載されていました。やはり念のために交換用として、2号機のレドームを空輸したのですね。

こちらが公式サイトの飛行展示スケジュール。

7月18日のスケジュール。MRJは午後3時12分からになっていました。

参加航空機紹介ページでは最終19日の飛行予定が表示。飛べMRJ!

Aviation Wire「三菱航空機、MRJ損傷で補償交渉 ファンボロー航空ショー、3日目は飛行へ」

 航空新聞社WING「MRJ、グラハン会社のミスで機体損傷」

トラベルウォッチ「MRJ飛行展示成功で三菱とANAが会見。納入に向け「カウントダウンの始まり」と三菱重工 宮永社長」

 航空新聞社WING「三菱航空機、70-100席機は20年で5077機の需要」

トラベルウォッチ「三菱航空機、ANA塗装のMRJを航空ショーで初の飛行展示」。三菱航空機が配布した飛行展示の流れを示す資料とたくさんの写真を掲載。

 Aviation Wire「ポストMRJ「堅実な形で」 三菱重工・宮永社長、大型化否定」。

 ショー3日目となる18日の飛行展示は無事行われたようです。公式サイトでのフライト予定時間は現地時間の午後3時12分からでしたが、約10分遅れの午後3時24分に離陸。1日目と比べるとかなり雲の多い空でしたが、3号機はこの日も見事に飛行展示を成功させました。

 すでにTwitterには何枚かの写真ツイートがありました。2日目がフライトキャンセルだっただけに、今日のフライトを楽しみにしていた方は大勢いたのでしょうね。モーゼスレイク・グラントカウンティ空港長のJeffrey Bishopさんもそんなひとりだったようです。

 フライトグローバルがモーゼスレイクから2号機用のレドームを運んで3号機に装着したと報じていますが、Twitterに投稿された18日の3号機の写真を見る限り、レドームは2号機用ではないように見えます。なぜなら、2号機のレドームは真っ白ですからね。

 ネットニュースにはショー1日目のフライト後に起きたトーイングカーとの接触に関するニュースがいくつかありました。すでに現地グラハン会社と補償交渉しているようですので、モーゼスレイクから2号機のレドームを運ぶのに要した費用も、おそらく補償してもらえるのでしょう。

 トラベルウォッチのニュースの中に、三菱航空機がリリースした飛行展示の流れを示す資料がありました。これを見ると1.離陸後一気に上昇、2.ロースピード・ローパスで通過、3.ストールアプローチ、4.ランディングの4つが掲載されていました。

 Aviation Wireに三菱重工の宮永社長の会見記事がありましたが、この中で宮永社長がMRJの後継機開発にあたり、機体の大型化は行わないとコメント。ボーイングとの競合を控え、現在の70-90人乗りに徹する姿勢を表し、末永いパートナー関係を続ける狙いがあるのでしょうね。




★MRJ Progress Updates「Watch the MRJ in Flight at Farnborough」

  

MRJ Progress Updatesがファンボロー航空ショー特集を開始。

Watch the MRJ in Flight at Farnborough

Flying the MRJ a Pilot's Aircraft

 三菱のメディアブリーフィングのツイートなのですが、リチャードさんが何を伝えたいのか、正直よくわかりません。



地元中京テレビの「キャッチ」で包装されたファンボロー航空ショーのニュース。

フジテレビ系のFNNニュースではボーイングとエアバスが小型機市場へ参入。特にボーイングがエンブラエルを売りまくることが、MRJの受注に大きく影響と報道。

 MRJ Progress Updatesがファンボロー航空ショーでの飛行展示映像を公開。今回からYouTubeを使わず、新たな動画配信サービスを利用しているそうで、一部のメディア関係者はそちらにも興味があるようです。

 2つめの動画は「Flying the MRJ: a Pilot's Aircraft」。こちらはファンボロー航空ショーのものではありませんが、テストパイロットの目線で撮影された飛行シーンが収録されています。しばらく沈黙を続けていた三菱航空機が自信を取り戻し、機体開発の進捗をPRし始めたことは大変喜ばしいことです。

 ファンボロー航空ショーでの展示飛行に関するニュースは、17日のうちにほぼすべて出揃ったようです。残念ながらトーイングカーが機体に接触する事故が起き、17日のフライトがキャンセルになってしまいましたが、部品交換が必要と判断され、昨日のうちに名古屋から代わりの部品を空輸していれば、今日のフライトは行われるでしょう。




★初の飛行展示成功するも着陸後トーイングカーと接触し17日のフライトはキャンセルに

  

16日の飛行展示後、何とトーイングカーと接触し、レドーム損傷。

こちらのツイート写真だとテーピングが見受けられます。

夕方のニュースでもやっていました。

これがMRJのレドーム内部。

ドアップで放送されちゃって・・・。

レドームを交換したのかと思ったら、破損部分にテープ貼っただけ。

しかし、安全性の確認ができないという理由で17日のデモフライトはキャンセル。

17日の展示飛行を楽しみにしていたファンは怒ってますね〜。
  

公式サイトも17日のフライトが削除されてしまいました。TVニュースによると18日以降も未定とのこと。
  

気を取り直してTVニュースでも見ましょう。まずは地元CBCニュース。

もう1つ、同じCBCニュース。

ここからはYouTube動画。まずはANNニュース。

続いて朝日新聞デジタル。

Mitsubishi Regional Jet MRJ70 Full Display at Farnborough International Airshow

MRJ、ファンボローで初の飛行展示成功

今日最後はやはりAviation Wireの写真たっぷりな記事で締めましょう。

Aviation Wireもう1つ行きましょう。すばらしい!

 ファンボロー航空ショーでの初展示飛行を成功させ、日本だけでなく世界中のマスコミや飛行機ファンたちから注目の眼差しで見られたはずのMRJが、まさか16日の飛行後、トーイングカーが接触したとは残念でなりません。

 フライトグローバルによると、デモフライト後のトーイングの際、現地のグランドハンドリング会社によってレドームに損傷を受けたとのことで、三菱航空機は17日に予定してた飛行展示を中止したと発表。現在、名古屋にある飛行試験機のレドームを空輸するかどうか、モーゼスレイクで検討中とのこと。

 私が見た夕方のニュースでも、修理はすでに完了したが、安全が確認できないので、17日のデモフライトをキャンセル。18日以降も現時点では未定とのことでした。あーあ、何でこんなことに・・・。




★現地時間16日午後、3号機がファンボロー航空ショーで初の飛行展示成功

  

現地時間の16日午後2時35分頃、3号機が飛行展示に出発。

エアボーンは現地時間の午後2時38分。

ちょっと見づらいですが、Twitterに動画もUPされました。

続々とTwitterに投稿されました。

展示飛行後、三菱重工と三菱航空機の社長が記念撮影に応じたようです。

現地時間の16日午後2時30分頃、Flightradar24にMAJ216が表示されました。

そして午後2時38分エアボーン。実際にこんな短い滑走距離で離陸したのかは疑問。

約8分後の午後2時46分ランディング。

公式サイトにも16日の飛行展示予定時間が表示されていました。

NHKのNEWS WEB掲載も早かったですね。

日経がすぐに初飛行成功の記事を掲載。

ボーイングCEOがMRJ支援を継続し、パートナーシップを続ける方針を明らかにした。

日経「MRJ、大型航空ショーデビュー ココがポイント」

そして日経のYouTube動画


モーゼスレイクでも16日午前11時半から約40分間、4号機が飛行試験実施。

※Flightradar24にはすべての飛行ログが残るわけではないので、
これ以外にもフライトがある可能性は十分にあります。

 現地時間の7月16日午後2時38分、3号機がファンボローの空に舞いました。予定では午後2時27分となっていたので、約10分遅れの離陸でした。さっそくTwitterにはいくつもの初の展示飛行が成功のツイート写真が投稿されました。イギリスって曇天が多いので、青空をバックにした写真がないのが残念ですが、まずは4日間予定しているMRJの展示飛行の初日が無事終わったことを祝福したいと思います。

 また、ボーイングのマレンバーグCEOが、三菱とのパートナーシップを継続する方針を明らかにしたという記事も明るいニュースですね。今後、エンブラエルとの合弁会社設立で、MRJとの競合する可能性がありますが、ボーイングの動向はMRJにとって非常に重要なファクターになることは確かですから。




★MRJ Progress Updates「DISCOVER CHOICE」

  

MRJ Progress Updatesがリニューアル。

Highlights From the Past Year of the MRJ

The Mitsubishi Regional Jet is Answering the Call for Choice

mrj Delivering Choice for the New Era in Regional Travel

Twitterにファンボロー航空ショーで準備中の3号機写真が投稿されました。


産経ニュース「MRJ、16日から英で初の展示飛行も…「2強」覇権争いで埋没の懸念」

CBCニュース「MRJ 世界の空でもうアピールへ」

同じくCBCニュースのYouTube動画

 現地時間の7月15日、三菱航空機ウェブサイトの「MRJ Progress Updates」がリニューアルされました。大きな見出しで「DISCOVER CHOICE」が目を引き、機体写真と水谷社長の写真が記事へのリンクになっています。

 今回、ファンボロー航空ショーでの営業を意識してのことかもしれませんが、機体開発の進捗をPRしているほか、水谷社長も登場しているのが特徴でしょうか。個人的な見解を言わせていただくと、三菱重工も三菱航空機も日本の会社なのですから、いくら現地チームが投稿している記事とはいえ、日本語ページがあってもいいと思うのですけどね。

 そのほかでは、Twitterにファンボロー航空ショーで3号機が準備しているというツイート写真がありました。これからもファンボローから3号機写真がどんどんツイートされることに期待しています。

 産経ニュース「MRJ、16日から英で初の展示飛行も…「2強」覇権争いで埋没の懸念」については、記事の中身は間違ってはいないものの、エアバスとボーイングは100人クラスの小型機市場で火花を散らすことは明らかなものの、90人クラス以下に参入してくるかどうかはまだ何も発表されていません。

 少なくとも76人クラスについては、MRJの独占市場になる可能性のほうが高いと思いますけどね。「DISCOVER CHOICE」です。




★The Elegant ANA Mitsubishi Regional Jet MRJ at Farnborough UK “Practise Display"

  

YouTubeに7月12日に行われたデモフライトの予行演習動画が投稿されました。タイトルはThe Elegant ANA Mitsubishi Regional Jet MRJ at Farnborough UK “Practise Display"

YouTubeからスクリーンショット撮りました。

ファンボロー航空ショーの公式ウェブサイトにはMAPが掲載。

参加航空機の紹介ページにもMRJが紹介されました。

MRJ200って何だろうと思って調べたら、国交省HPにありました。
これがMRJ90の正式名称なのですね。

WEDGE 「英航空ショーに社運賭ける、瀬戸際に追い込まれたMRJ」

 待ってました!YouTubeに12日に行われたデモフライトの予行演習を行う3号機の動画が投稿されました。タイトルは「The Elegant ANA Mitsubishi Regional Jet MRJ at Farnborough UK “Practise Display" 」。タイトルに「エレガント」を入れてくれるなんて、何かお礼を言いたくなっちゃいます(笑)。

 また、ファンボロー航空ショーの公式ウェブサイトに、会場MAPが掲載されました。私たちは現地に行くことはできませんので、MAPと動画を見ながら、臨場感を味わうことにしましょう。もう1つ、参加航空機のページにMRJが紹介されたのですが、そこに「MRJ200」って書いてあるんですよ。何かと思って調べたら、国交省のHPにありました。MRJ90の正式名はMRJ200だったんですね。

 WEDGEが「英航空ショーに社運賭ける、瀬戸際に追い込まれたMRJ」という記事を掲載。商業・経済面で見ると、MRJ事業はすでに破たんしていると言われていますので、この記事も、決してMRJに好意的な内容ではありません。しかし、投資家や専門家の声にも耳を傾け、われらがMRJの置かれている厳しさを知ることも重要です。

 記事の中で気になったのは2点。1つめはファンボロー航空ショーでのデモフライトについてですが、世界の航空専門家が見守る中で無事にフライトができれば、これまで失ってきたMRJの信頼回復に向けPRできるが、何らかのトラブルが起きると大きなダメージになる恐れがある。

 最悪の場合、事業撤退に追い込まれる可能性もあり、長年にわたり支援し続けてきた三菱重工業をはじめ三菱グループにとって開発の命運を左右する大きな賭けともいえるイベントになる。三菱重工業の投資家もMRJが果たして「テークオフ」できるのかどうか不安視しているようで、同社の株価はこのところ4000円前後で推移しており、模様眺めになっている。

 もう1つは、日本の航空機産業にとってMRJは期待の大きい存在になっていた。これまで日本の民間航空機産業はボーイング社のいわば下請けとしてB767、B777、B787などの機体の一部を1980年代以降、三菱重工業、川崎重工業、SUBARUなどが請け負ってきた。しかし、MRJは国産初のジェット旅客機で、エンジンは外国製だが、日本で設計した飛行機のため、航空業界への技術的な波及効果も大きいとみられていた。

 MRJが順調に生産されると、日本の航空機産業はB787などの生産と合わせて20年には年間2兆円規模になるとの試算もある。しかし、こうした試算はMRJの商業生産が軌道に乗ればの話で、「離陸」できなければすべて皮算用でしかなくなる。この部分でしょう。




★MRJ Progress Updates 「Mapping the MRJ's Key USA Partners」

  

MRJ Progress Updates 「Mapping the MRJ's Key USA Partners」

現地時間の12日にファンボローで飛んだ3号機写真がTwitterに公開されました。

セコインターナショナルのFacebook。相変わらず辛口!

 現地時間の13日午前8時にMRJ Progress Updatesが「Mapping the MRJ's Key USA Partners」を公開。MRJのキー米国パートナーの地図作製というタイトル。

 MRJは日本初の商業用ジェット旅客機であるが、米国はその開発キー役割も果たす。その主要なテストハブ、フライトテストサイト、および米国にすべて置かれたパートナーのネットワークと、三菱重工業と三菱航空機は、2020年にそれが市場に参入する時に航空産業を進める地域の航空機を開発した。ここには、パートナーの表情、およびそれを可能にしている米国の地図を作製した。

 これで思ったのは、MRJの開発の中心はすでに日本からアメリカに移ってしまっているということ。50年ぶりの旅客機開発でノウハウがなかったとよう言われますが、このマップを見るとMRJがメイドインジャパンと思えなくなってしまいました。




★現地時間の12日午後2時過ぎ、3号機がファンボローで予行演習

  

 現地時間の午後2時40分頃から午後3時05分頃まで、3号機がファンボロー空港で予行演習実施。

 午後2時40分過ぎに離陸したのち6〜7分ほど飛行しいったん着陸。そして午後2時58分頃再び離陸し午後3時06分に着陸。デモフライトのリハーサルだけあって、アップダウンの激しいまるでジェットコースターみたいな飛び方してますね。しかし、この飛行ログもFlightradar24には残っていません。


 今朝もモーゼスレイクでは4号機が飛行試験実施。現地時間の12日午前11時36分から1時間13分実施。


 そしてさきほど日本時間の13日午前7時前、現地時間の12日午後4時前に1号機が離陸。今日はどこまで飛んで行くのでしょうか?

 ニュースイッチが水谷社長のインタビュー記事を掲載。水谷社長はファンボロー航空ショーでは16日から3日間、午後に飛ぶ予定で、詳細な時間は決まっていないが7分ほど飛ぶと述べています。

 Aviation Wireが国土交通省航空局がMRJ就航に向け検査制度見直しの記事掲載。Aviation Wireの記事は詳細でわかりやすいですね。

 現地時間の午後2時40分頃、3号機がファンボロー空港を離陸し、6〜7分間のデモ飛行の予行を2度行いました。本番でも7分ほどの展示飛行を行うようですので、間違いなく本番用のリハーサルということになります。残念ながらまだファンボロー空港での3号機の生写真が公開されていないので、イギリスの航空マニアの方にがんばって配信していただけないかと期待しています。

 ちょうどニュースイッチが水谷社長のインタビュー記事を掲載していて、水谷社長はファンボロー航空ショーでは16日から3日間、午後に飛ぶ予定で、詳細な時間は決まっていないが7分ほど飛ぶと述べています。去年のパリ航空ショーではエプロンに駐機されて、周囲をバリケードで囲っていましたが、今回のファンボロー航空ショーでは地上展示中はどんな状態で公開する予定なのでしょうか。




★ファンボロー航空ショーでの新規受注発表なし?

  

 MRJがファンボローに到着するのに合わせるかのように、地元名古屋のCBCがTVニュースを放送。

こちらは同じCBCニュースのYouTube版。


 毎日新聞が三菱航空機の水谷社長のインタビュー記事を掲載。ボーイングとエンブラエルの件はこの際置いておくとして、ファンボロー航空ショーで新規受注発表が難しいというのが気になります。


 モーゼスレイクでの飛行試験は今朝も4号機が現地時間の11日午前10時31分から1時間21分実施。そろそろ三菱航空機が何らかの発表してくれませんかね〜。


 こちらはMRJのニュースではありませんが、能登にある日本航空学園がホンダジェットのパイロットと整備士養成の覚書を締結。日本の空の未来にすごくいいニュースです。

 3号機のフェリーフライトが終わり、そろそろファンボロー航空ショーのニュースが出始めたところですが、毎日新聞の記事によると、今回のショーの期間中に新規受注発表がない見通しとのこと。本当にそうなら、ちょっとさびしすぎます。三菱航空機が隠し玉を持っていることに期待したいです。

 モーゼスレイクでの飛行試験は、今朝も4号機が現地時間の11日午前10時31分から1時間21分実施。「忍び」のニックネームが付けられた4号機ですので、また何らかの機体改修を受けて飛んでいるのでしょうか。三菱航空機さん、もったいぶらずにProgress Updatesで発表してくれませんか?

 もう1つ、北國新聞が能登にある日本航空学園とホンダジェットの記事を掲載。ホンダジェットは世界のビジネスジェット市場を席巻する勢いですし、今後日本の空にもたくさんのホンダジェットが舞う日がやって来るかもしれません。それを見越しての今回の覚書締結でしょう。日本の空の未来は、彼らが担っているといっても過言ではありません。




★現地時間7月10日午後7時20分、3号機がファンボロー到着

  

 現地時間の午後3時24分にケプラヴィーク国際空港を離陸、大西洋を南下し、現地時間の午後7時20分、イギリスのファンボロー空港に到着しました。(注:写真はファンボロー空港ではありません)


 ケプラヴィークからファンボローまでの飛行距離は1,905qしかないのに、飛行時間は3時間56分。ずい分ゆっくりと飛んだものです。逆風が強かったのでしょうか?


 ついにファンボローにやって来ましたね。今回のフェリーフライトでの途中の寄港地は、東海岸のバンゴーとアイスランドのケプラヴィークの2か所だけでした。

フェリーフライト全体を1つの地図にまとめました。


 モーゼスレイクでは今朝も早朝から4号機がフライトを実施。モーゼスレイクは決してお祭りムードではないですね。

 アメリカ西海岸時間の7月9日午後0時53分にモーゼスレイクのグラントカウンティ空港を離陸した3号機は、途中東海岸のバンゴーでナイトステイしたのち、翌朝午前4時58分に離陸。その後、アイスランドのケプラヴィーク国際空港を経由し、現地時間の10日午後7時20分に無事、ファンボロー空港に到着しました。

 今回のフェリーフライトでは、MRJの飛行航続距離の長さをアピールするためか、昨年のパリエアショーの際のフェリーフライトよりも、途中の寄港地を少なく飛んだように思えます。それでもMRJでは、アメリカ東海岸からヨーロッパ大陸までは一気には飛べないようですね。何はともあれ無事に到着してよかったです。




★3号機が東海岸のバンゴーからアイスランドのケプラヴィークへ 三菱航空機がMRJ生産来春再開へ

  

  バンゴー国際空港を10日早朝4時58分に飛び立ったのち、4時間36分のロングフライトを行い、現地時間の午後1時34分、アイスランドのケプラヴィーク国際空港に着陸。


着陸後はターミナルには向かわず、空港東エリアに駐機しました。

 今日はうれしいニュースがありました。三菱航空機がMRJ生産を来春再開するそうです。いやー、その日が待ち遠しいですね。

  もう1つ、こちらは三菱重工ですが、民間航空機関連の事業再編を検討していることが明らかになった。MRJ事業と米ボーイング向けを中心とする機体製造事業を統合するというもの。

 そして国交省のプレスリリースですが、MRJの就航を見据え、航空機の検査制度を見直すと発表。

 東海岸時間の7月10日午前4時58分、3号機がバンゴーを出発。その後、レーダーロストしながら大西洋上を飛行。次の寄港地はアイスランドのようです。

 今日はいいニュースが多いです。三菱航空機がMRJの生産を2019年春にも再開。中断していた組み立て工程を再開し、20年半ばの初号機納入以降の量産体制を整える。

 具体的な生産計画は示していないが、人員確保が難航しており、生産レート(単位時間当たり生産量)引き上げが課題。協力会社は生産中断で人員を削減しており、生産レートは中断前の月産1機に満たない状況での再開となる模様。

 三菱重工業が民間航空機関連の事業再編を検討していることが明らかに。MRJ事業と米ボーイング向けを中心とする機体製造事業を統合する方向で、競争環境の変化やMRJの量産を控える中、規模拡大により民間機事業のリスク軽減や生産性向上につなげる。

 三菱重工の民間航空機事業の売上高は2000億〜3000億円規模とみられ、ボーイングなどの機体の一部製造と子会社の三菱航空機のMRJ製造を一体運営することにより、共通業務の合理化や需要変動への対応力を高めるとのこと。




★現地時間7月9日、3号機がファンボローへ出発 最初の寄港地はメイン州バンゴー

  

現地時間の9日午後0時53分、3号機がモーゼスレイク・グラントカウンティ空港を離陸。

 今回のフェリーフライトでは一気に東海岸まで飛んでしまいました。これも航続距離の長さをアピールするためでしょうか。


  着陸したのは東海岸メイン州のバンゴー国際空港。着陸時間は東海岸時間の午後1時40分。飛行距離は3,851km、4時間47分のロングフライトでした。


  今朝は1号機と4号機も飛行試験実施。1号機は正確な離着陸時間がわかりませんが、現地時間9日午前10時前には離陸し、数時間のフライトを行ったようです。


 4号機はこの日、コールサインTEST1234で飛んでいます。離陸時間は現地時間の9日午前10時50分、着陸は午後0時28分。飛行時間は1時間38分でした。

 現地時間の7月9日、ついに3号機がファンボローへのフェリーフライトに出発しました。いつ出発するのかと毎日チェックしていましたが、航空ショーの開催される前の週の月曜日に出発。最初のフライトは西海岸ワシントン州のモーゼスレイクから、東海岸メイン州のバンゴーまでのロングフライト。離陸したのが西海岸時間の9日午前11時53分、着陸が東海岸時間の午後1時40分。飛行距離は3,851km、飛行時間は4時間47分でした。

 バンゴーに着陸したのが現地時間の午後1時40分だったので、この日、もう1回のフェリーフライトがあるのかどうか、ちょっと微妙な時間と言えますね。無理せずここでナイトステイするのかもしれません。このバンゴーですが、日本語表記はバンゴアとなっているものもあれば、バンガーとなっているものもあるのですけど、私はバンゴーとさせていただきます。ちなみに州の名称もメーン州と記載されているものもあるようです。

 今朝は3号機以外にも1号機がFlightradar24に表示されましたし、4号機がコールサインTEST1234で飛行しました。最近のウォッチですべてのフライトがFlightradar24に表示されるわけでないことがわかっているので、1号機と2号機のフライト全容を確認することはできません。

 4号機のTEST1234ですけど、今までもこのコールサインで飛んだときは、何らかの改修を受けたあとだったようなので、ニックネーム「忍び」の4号機が、また何らかの改修を受けて新しいフェーズの飛行試験を始めたということでしょう。

 もしかして、それは「型式証明飛行」でしょうか?




★FLYING 三菱リージョナルジェット完成に近づく MRJプログラムは加速する

  

 FLYINGがMitsubishi’s Regional Jet Moves Closer to Completion MRJ flight test program accelerates.「三菱リージョナルジェット完成に近づく MRJプログラムは加速する」という記事を掲載。

 FLYINGという航空関係サイトが「三菱リージョナルジェット完成に近づく MRJプログラムは加速する」という記事を掲載。ちょっと訳してみるとこんな内容でしょうか。

 さらに飛行試験機を追加し三菱リージョナルジェットプログラムは完成に近づく。

 MRJは重大な開発遅延の後、大きな進展をした。三菱航空機はMRJが日本と米国の飛行当局とテストしているTCを受けるとMRJの型式証明が最終的な航空機コンフィギュレーションにアップグレードされるのを発表した。飛行試験は現在の飛行試験機に追加される新しい飛行試験機で継続される。

 MRJ開発責任者のアレクサンダー・ベラミー氏は「7号機と10号機は来年導入され、2020年半ばでの引き渡しに大いに貢献するだろう。」と述べ、ベラミー氏は全体プログラムの現在のステータスについて、「私達は、私達のチームを強化するために、新しい専門知識を採り入れた。

 2020年にANAに引き渡すことを中心に行っていて、私達は最近の12ヶ月間、私達が発表したスケジュールを遂行した。そして引き渡しへのカウントダウンは始まった。」と述べた。

 ※昨日放送予定だった3分間番組「東海ピックアップ #266 ナビゲーション「飛び立て!日の丸ジェット」は大雨ニュースにより放送中止になったようです。今のところ、番組表に放送予定は見当たりません。




★NHK名古屋放送局制作 ナビゲーション「飛び立て!日の丸ジェット」

  



 7月13日(金)午後7時30分から7時55分まで、NHK名古屋放送局制作のナビゲーション「飛び立て!日の丸ジェット」が放送されます。



 それに先立ち、7月8日(日)午後6時42分から6時45分まで、番組の宣伝を兼ねた3分間番組があります。

夕方の放送を見逃した方は、同日午後10時55分から10時58分にも放送されます。

 7月13日(金)午後7時30分から7時55分まで、NHK名古屋放送局制作のナビゲーション「飛び立て!日の丸ジェット」が放送されます。

 半世紀ぶりの国産旅客機として期待されている「MRJ(三菱リージョナルジェット)」。三菱航空機が親会社の三菱重工とともに進めてきた大プロジェクトだ。初号機の納入に向けて、この夏、開発チームは試験飛行を加速、営業部門も反転攻勢をかける。開発を始めて10年、度々大きな壁にぶつかり、5度の納入延期を余儀なくされてきた。オリンピックイヤー・2020年に飛び立つ予定のMRJ。三菱の暑い夏を追う。

 この番組の番宣を兼ねた3分間番組「東海ピックアップ #266 ナビゲーション「飛び立て!日の丸ジェット」が、7月8日(日)7月8日(日)午後6時42分から6時45分までと、午後10時55分から10時58分までの2回放送されます。さて、どんな番組かな?




ボーイングとエアバスの小型機参入が三菱にリスクを与える

  

  日経アジアレビューがボーイングとエアバスの小型機参入が三菱にリスクを与える。直接的な競争が日本の航空機メーカーの米国巨人とのパートナーシップを複雑にする。という記事を掲載。

 モーゼスレイクでの動きがないここ数日ですが、日経アジアレビューが、「ボーイングとエアバスの小型機参入が三菱にリスクを与える」「直接的な競争が日本の航空機メーカーの米国巨人とのパートナーシップを複雑にする」という記事を掲載。

 内容はもちろん、ボーイングがエンブラエルと提携し、合弁会社を設立する覚書を交わしたことによる三菱のリスクについてです。日本のマスコミはボーイングがエンブラエルの小型機を販売することで、MRJの販売に暗雲が立ち込めるという内容でしたが、この記事では、三菱航空機とボーイングとのパートナーシップについても危惧する内容。記事の中でボーイングとエンブラエルの株主が、ライバル関係にある三菱航空機への支援を反対することができるというもの。

 また、ボーイングとエアバスの戦略は、航空会社に最初に小型機を提供し、それから、それらがより大きい飛行機にアップグレードすることを促進することによって、航空会社と関係を深くすることとしていて、三菱航空機がMRJの次のフェーズとなるより大きいモデルを開発することがますます難しくなるかもしれないとしています。




★現地時間7月5日、3号機がファンボロー航空ショーでのデモフライトの予行実施

  

現地時間の5日午前11時20分から午後1時17分までの約2時間に、3号機が3度のショートフライト実施。


1回目は午前11時20分に離陸し、午前11時34分に着陸。飛行時間わずか15分でした。


  それからわずか9分後の午前11時43分に2度目の離陸。今度は空港上空を何度も旋回したのちタッチアンドゴーも行いました。飛行時間は29分。


 3度目の離陸は午後0時47分で、今度も空港上空を何度か旋回ののちにタッチアンドゴー実施。着陸は午後1時17分で、飛行時間は同じく29分でした。

ファンボロー航空ショーが待ち遠しいですね。

 ボーイングとエンブラエルは現地時間7月5日、航空宇宙分野での戦略的提携を確立するための覚書(MoU)に署名したと発表。

 現地時間の7月5日、3号機が1週間ぶりにフライトしました。それも明らかにファンボロー航空ショーでのデモフライトのリハーサルといった短いフライトを3回実施。3回行ったフライトのうち、最初の1回はちょっと調子を見るために飛んでみたといったカンジで、2度目と3度めが本番さながらのリハーサルフライトと思われます。

 この2度目と3度目のフライトですが、どちらも同じ29分であったことと、途中に1度、タッチアンドゴーを取り入れていることが目を引きます。ファンボローの空でも、今朝のような空港上空を何度も旋回するフライトを見せてくれるかと思うと、早くショー当日にならないかと、気分が舞い上がってしまいました。

 今朝はもう1つ、Aviation Wireがボーイングとエンブラエルが現地時間7月5日、航空宇宙分野での戦略的提携を確立するための覚書(MoU)に署名したと発表と報じました。合弁会社の持ち株比率はボーイングが80%、エンブラエルが20%で、今後数カ月で最終合意に達する見通し。

 今回のボーイングとエンブラエルの提携で、民間機市場はボーイングとエアバスの2強体制がこれまで以上に強固なものになり、三菱航空機は販売面でこれまで以上に苦戦する可能性があるとしています。




★A Conversation With Hiroyasu Aruga, The Designer Behind The MRJ

  

 MRJ Progress Updatesが「A Conversation With Hiroyasu Aruga, The Designer Behind The MRJ」という記事を掲載。

 ヒロヤス・アルガさんをググってみました。三菱重工業株式会社総合研究所 技監・主幹研究員で、何と何と「MRJに関わる全てのデザインを担当」と紹介されていました。

  前日に引き続き7月3日も三菱エプロンのブラストフェンス前に5号機が姿を見せたようです。さて、どんな作業が行われたのでしょうか?

 現地時間の7月2日午後8時22分、MRJ Progress Updatesが「A Conversation With Hiroyasu Aruga, The Designer Behind The MRJ」という記事を掲載。タイトルにある「ヒロヤス・アルガ」とはいかなる人物なのか、さっそくググってみました。

 彼は三菱重工業株式会社総合研究所 技監・主幹研究員で、1991年東京芸術大学デザイン科大学院修了、同年三菱重工株式会社入社。客船、フェリー、海上保安庁、特殊船等のデザインから始まりMHI製品全般にわたりプロダクトデザインを担当。そしてMRJに関わる全てのデザインを担当。

 Progress Updatesの本文は長いのでここでは省略しますが、ここでいうデザインとは、造形を意味しているようです。翻訳サイトにコピペすれば、比較的自然な日本語になりますので、興味のある方は翻訳サイトでご覧ください。

 5号機の動静ですけど、前日に続き三菱エプロンのブラストフェンス前に出されたようです。また、この日は機首からエプロン内を転回したので、久しぶりにノーズ方向からの5号機が見られたようですね。私も見たかった〜。




★Aki-001さん、「MRJ5号機エンジンぶんまわしてます。」

  

Aki-001さんが7月2日午後、三菱エプロンのブラストフェンス前の5号機写真をツイート。

 そして5号機がエンジンを回していたとのこと。APU排気口のカバーも外されているようですので、いよいよといったところでしょうか。

 そしてこちらのツイートでは、航空館boonの展望デッキからと、Aki-001さん十八番の自衛隊基地側からの写真を掲載。

  トラベルウォッチが会見の席で統括のベラミー氏が「ローンチカスタマーのANAへのデリバリーに集中している」との記事を掲載。

  アメリカiFIBER One NEWSの「Mitsubishi makes progress on Moses Lake jet program」。現地時間28日の3号機デモフライトが収録されているのですけど、ちょっとカメラマン下手すぎ。三脚がビデオ用じゃなかったのでしょうか。

 そしてAviation Wireがちょっと遅れて「三菱航空機、債務超過1100億円 18年3月期純損失590億円、開発費膨らむ」を掲載。

  日本時間の7月2日(月)、こんな書き方も何ですが、いつも現地時間の〇日なんて書いているので、あえてこう書き出させていただきます。今日は5号機がエンジンランナップを行ったようです。これが初ではないのかもしれませんが、ほとんどディスプレイのような5号機ばかり見ているので、エンジンに火が入るのは喜ばしいことです。

 また、APU排気口のカバーも外されていたようですので、5号機もいよいよAPUを作動させて機体チェックを実施するところまでやってきたようです。というか、当初の目的を失ってしまった元完成形の5号機なので、あえてセットアップを早める必要もなかったのだと思います。

 MRJのエンジンランナップで思い出されるのは、何号機だったか覚えていませんが、MRJがブラストフェンス前でエンジンの回転を上げたり下げたりしていたことがありました。その際、展望デッキで「まるで恐竜の鳴き声みたいだね」っておっしゃっていたのが、Aki-001さんだったと私は想像しています。決め手は十八番と紹介した写真。以前、カメラのモニターで見せていただいたことがあり、あのアングルで撮影されているのだから、あの方がAki-001さんなのだと思っている次第です。

 このほかでは、トラベルウォッチが6月27日の三菱航空機の会見記事を掲載していました。登壇したモーゼスレイク・フライトテスト・センター長の岩佐氏が、「定期便がなく、試験飛行にはもってこい」というグラント・カウンティ国際空港の環境やMFCの施設、試験中の4機のMRJ90について説明。

 4機の試験機にはそれぞれ愛称が付けられており、1号機は「Rising Star」、2号機は「Pirates」、3号機は「Dragons」、4号機は「Shinobi」を紹介。岩佐氏は「Dragonsは名古屋が拠点のプロ野球チーム、Piratesはなぜこの名前が付いたのか分からない」と笑いを誘い、「Shinobiは忍者。4号機は頻繁に仕様が変わり、単独行動が多いからでは」と愛称の由来を紹介しています。

 また、Aviation Wireがちょっと遅れて「三菱航空機、債務超過1100億円 18年3月期純損失590億円、開発費膨らむ」を掲載。ちょっと記事としては遅かった感が拭えませんが、きっとあとまわしにする必要があるくらい、このところのMRJは情報が多かったということでしょう。




★三菱航空機福原部長、1000機以上売る、非常に保守的な数値でそれ以上いける

  

 ワールドビジネスサテライトが三菱航空機の会見を放送。その席で福原部長が1000機以上売ると、力強く語っています。

 トラベルウォッチの記事ですが、現地時間の28日に会見を開いたとなっているのです。デモフライトについても、27日は1号機、28日が3号機だったようです。

 共同通信社が28日に行われた安村チーフテストパイロットの会見やフライトシミュレーター公開、3号機のデモフライトなどをYouTubeにUPしました。

NHK WORLD-JAPAN が「MRJ aircraft runs test flights in US」を放送。

気が付けばカレンダーは今日から7月でしたね。

 三菱航空機の福原部長が会見の席で、北米はリージョナルジェット市場の80%のシェアを占めており、MRJを1000機以上売る、これは非常に保守的な数値でそれ以上いけると、非常に強気なコメントしていました。

 これに対してマイアミベースのアエロリースは、MRJ70によって発注数を追加することを計画するとコメント。まさに三菱航空機の思惑通りに北米市場が反応しているということの証だと思います。

 ところでトラベルウォッチの記事なのですけど、28日(現地時間)に会見となっているのです。3号機のタッチアンドゴーも28日に行われたとなっているのです。三菱がモーゼスレイクの拠点を公開したのは前日の27日のはず。

 共同ニュースが安村チーフテストパイロットの会見などの動画をYouTubeにUPしましたが、これもやはり現地時間の28日となっています。フライトシミュレーターの公開と会見、それに3号機のデモフライトが行われたのは28日で間違いないようです。




★MRJ70、21年後半投入へ いっぽう債務超過は1100億円に

  

こちらはAviation Wireの記事ですが、北米置き換え需要狙うとの見出し。



地元中日新聞はMRJ開発責任者のアレクサンダー・ベラミー氏のインタビューを記載。

時事通信社の記事もほぼ同じ内容。


時事通信社はいっぽうで債務超過が1000億円になったとの記事も。



共同通信社は安村チーフテストパイロットの会見内容を記事にしていました。

月刊エアラインさんは思わず「いいね」したい写真をツイート。


 今朝は久しぶりにFlightradar24に1号機が表示されました。現地時間の29日午前10時12分から午後0時34分までの飛行ログが残っていました。40000ft近い高度をかなり長時間飛んでいたようです。

  三菱重工と三菱航空機が、モーゼスレイクにあるMRJの飛行試験拠点「モーゼスレイク・フライトテスト・センター(MFC)」と1号機のデモフライトを公開したことで、このところパッタリと報道が途切れていたMRJ関連記事が目立つようになりました。

 MRJ90については、7月にも型式証明飛行が始まる見込みであること、2020年半ばの初号機引き渡しは大丈夫そうであることから、次なる関心は短胴型のMRJ70の引き渡しはいつ頃になるのかという点でしょう。

 今現在、まだ完成した機体のないMRJ70なので、今すぐ飛行試験が始まるわけではありませんが、MRJ90から1年遅れの2021年中の引き渡しができれば、遅れですっかり暗いイメージのMRJが、また脚光を浴びることができそうです。




★日本のマスコミがどこも報じなかったMRJのフライトシミュレーター

  

こちらはIsaac Alexanderさんのツイート。安村さんが紹介している写真を掲載。

こちらは昨日たくさんのツイートをしてくれたCollin Krumさん。動画付きです。

今回は三菱航空機も大サービスしたようですね。

こちらは昨日のANNニュースですがYouTubeにUPされていました。

もう1つ、共同ニュースからも動画がUPされていました。2つとも大画面で見ると圧巻です。


今朝の飛行試験はまず4号機が現地時間28日午前8時35分から1時間実施。


 そして現地時間の28日午前11時01分、3号機が離陸し、ポートランド空港上空をオーバーヘッドしたのち午後2時59分に戻って来ました。

 ポートランド空港にファイナルアプローチしたときは、このまま着陸するのかと思いました。しかし、高度が750ftより下がることなく上空通過。


 午前にすでに1度飛行した4号機が、夕方午後6時17分に再び離陸。午後7時17分までのジャスト1時間の飛行を行いました。

 モーゼスレイクにあるMRJの飛行試験拠点「モーゼスレイク・フライトテスト・センター(MFC)」と1号機のデモフライトの様子が、マスコミ各社に報じられましたが、その後、アメリカのメディア関係者が公開されたMRJのフライトシミュレーターの様子をツイートしていました。これも日本のマスコミはどこも報じてなかったものです。

 MRJのフライトシミュレーターはパイロットトレーニング用ではないので、JALやANAが持っているようなコクピットが実際の飛行時のような動作をするものではないようです。機体を開発するためのものなので、これで十分なのでしょう。なかなか見られないレアな映像を見ることができました。

 今回の日本のマスコミ各社の記事を見ると、どこも「MRJは飛んでるよ、開発進んでるよ、ファンボロー航空ショーのデモフライトに3号機が飛ぶよ」ってな内容だったと思います。それに比べると、アメリカのメディア関係者のツイートはディープでいいです。いつもお世話になっているIsaac Alexanderさんもメディア関係者だったのですね。

 今朝の飛行試験は現地時間の28日早朝午前8時35分から4号機が1時間実施。最近やけに早く飛ぶようになりましたが、日の出が早くなったからxでしょうか(笑)。そしてその後、3号機が離陸。

 一時はポートランド空港に着陸するのかとも思えましたが、ランウエイ上空を750ft(約250m)でオーバーヘッド。その後、モーゼスレイクに向かってフライトし、現地時間の28日午後1時59分ランディング。飛行時間は2時間58分のロングフライトでした。




★マスコミ各社が飛行試験公開を一斉に報道、国交省が航空機検査制度の見直し発表

  

まずは大好きなAviation Wire。いつもながら充実した内容です。

続いてNHK名古屋の動画ニュース。画面が小さいですが飛行シーンは豊富。

 今度は産経WESTニュース。

地元CBCの動画ニュース。

 CBCニュースはYouTubeに動画をUPしているので、大画面で見ることができます。

テレビ朝日のANNニュース。動画ニュースが見えます。

トラベルウォッチの記事には1号機のデモフライト写真がいっぱいです。

国交省がプレス発表した「MRJの就航を見据えた航空機の検査制度の見直し実施」。

 MRJの情報に飢えていたマスコミ各社が、三菱重工と三菱航空機が現地時間6月27日、モーゼスレイクにあるMRJの飛行試験拠点「モーゼスレイク・フライトテスト・センター(MFC)」と飛行試験の様子を公開した内容を、待ってましたとばかりに一斉に報道しました。

 今回も目ぼしいニュースをいくつかピックアップしました。そのなかでも圧巻の内容はいつもながら「Aviation Wire」でした。また、動画ニュースがいくつかありましたが、CBCがYouTubeに動画をUPし、それをニュースページに埋め込んでいるので、YouTube動画による大画面が楽しめました。

 ただ気になったのは、現地のメディア関係者がTwitterに上げてくれた貴重な情報がほとんど報道されてないのはなぜなのでしょうか。例えば4機の飛行試験機にニックネームが付けられていたことなど、かなりインパクトのある情報だと私には思えるのですけど、どこも全く触れていませんでした。

 また、国交省がプレス発表した「MRJの就航を見据えた航空機の検査制度の見直し実施」についても興味深い内容です。現在、型式証明飛行が始まらない原因が国交省にあるとまで言われているのですから、日本の航空行政のトップとして、しっかりMRJプロジェクトをサポートしてほしいところです。

 今日はもう1つ、確実になったことがあります。それは27日にマスコミ向けに行われた1号機によるデモフライトが、Flightradar24に表示されなかったということ。今までFlightradar24の飛行記録で飛行試験の進捗を見守ってきましたが、これでFlightradar24の飛行記録が、MRJ飛行試験のすべてではないことがはっきりしました。




★三菱航空機が4機の試験機にニックネーム! ファンボロー航空ショーに向かうのは3号機

  

現地時間6月27日、三菱航空機がモーゼスレイクでメディアイベント開催。

メディア関係者が次々にTwitterにツイートを上げてくれ続けています。

  最も驚いたのは4機の飛行試験機にニックネームが付いていること。1号機:ライジングスター、2号機:パイレーツ、3号機:ドラゴンズ、4号機:シノビ(忍び)!

ファンボローに向かうのは3号機「ドラゴンズ」の予定。しかし変更の予定あり。

三菱航空機は勝つためにモーゼスレイク・グラントカウンティ空港でMRJ70をテストする。


 そして今朝のフライトはその3号機が実施。離陸は現地時間の27日午前11時21分、着陸は午後0時32分。メディアのみなさんへのデモフライトを兼ねていたのでしょう。

 現地時間の27日、三菱航空機がモーゼスレイクでメディアへのイベントを実施しました。まだ正式なリリースや記事は出ていませんが、イベントに出席したメディア関係者が次々にTwitterにツイートをし続けています。

 やはり注目はアメリカのスコープクローズ協約に適合させるためのMRJ70の開発でしょう。三菱航空機はMRJ70でこのサイズの開発予定のないエンブラエルに勝つという意気込みを示したということ。また、三菱航空機にもようやくメディアの前で堂々と発表できるだけの自信がついたということでしょうね。

 メディア関係者のツイートでいくつか興味深いものがありました。最も驚いたのは4機の飛行試験機にニックネームが付けられていたこと。これからはProgress Updatesなどでリリースする際にも、「ドラゴンズ」や「忍び」なんて名前が英字で出てくるのでしょうかね。ちょっとクスッとなってきそうです。

 そしてついに発表!ファンボロー航空ショーに向かうのは3号機の予定。やはりでしょうかね。何と言ってもローンチ・カスタマーになり、かつ、納期遅れで多大な迷惑をかけているANAのカラーリング機なのですから。




★三菱MRJ、小型のMRJ70を米国市場に投入、優位を目指す

  


 TOKYO EXPRESSがエビエーションウイーク誌の記事を引用した「三菱MRJ、小型のMRJ70を米国市場に投入、優位を目指す」を掲載。うまくまとまっていると思います。

今朝は現地時間の26日お昼前後に3号機と4号機がフライト。


 先に飛んだのは3号機で、離陸は現地時間の26日午前10時40分、着陸は午後0時24分、飛行時間は1時間45分でした。


 4号機が離陸したのは3号機が着陸する直前の午前0時13分、1時間14分飛んで午後1時27分に戻って来ました。

 今朝のJeffrey Bishopさんのツイートなのですが、彼は昨日、何を見てファンボロー航空ショーでのデモフライトが予想よりも攻撃的だと思ったのでしょうね。すごくに気になります。


 現地時間の午後3時39分、4号機がこの日2度目のフライト。今度は1時間07分飛んで午後4時45分に着陸。

 TOKYO EXPRESSがエビエーションウイーク誌の記事を引用した「三菱MRJ、小型のMRJ70を米国市場に投入、優位を目指す」を掲載。MRJの現状について、非常によくまとめられていると思います。ちょっと長いですが、要点をまとめてみました。

 MRJ90の試験飛行は、モーゼスレイクの4機ですでに2,000時間に近くなっている。これに、重要なアビオニクス装備品室を移設し、ワイヤリングを改修した7号機(No.10007)と10号機(No.10010)の2機が間もなく加わり6機体制で証明取得作業を加速する。アビオニクス装備品の移設は、大量の水の浸入、爆弾等の爆発、ローターの爆発、タイヤバーストなどの被害を最小にするための新ルールに基づく措置で、これが2016年の5回目の遅延の原因であった。

 この解決に尽力し計画を軌道に乗せたのは、MRJ主席開発役員のアレキサンダー・ベラミー氏の努力によるところが大きい。ベラミー氏は、ボンバルデイアCSeries機の飛行試験マネジャーとして勤務し、2016年3月から三菱航空機に移籍し、2017年中は5回目の遅延問題解決に貢献した。

 型式証明は米連邦航空局(FAA)と日本の航空局(JCAB)から取得する予定だが、日米間にはFAAの型式証明規則Part 25合格をJCABが追認する“相互航空安全承認協定“ は結ばれていない。しかし両者は証明交付に向け緊密に連携しながら試験飛行に参加しているので問題はない。FAA、JCABからの証明取得後は直ちに欧州航空安全庁(EASA)の承認を得ることになる。

 こうして現在モーゼスレイクに派遣されている4機で、必要な飛行試験の80%が行われる。5機目のMRJ90は名古屋にあり、地上試験と新しいソフトの試験に当てられている。そして8号機(No.10008)と9号機(No. 10009)がMRJ70の最初の2機で、現在名古屋で最終組立中である。

 近く試験に投入される前述の改修済み7号機(No.10007)は、機能試験と信頼性試験、運用/操作評価試験、地上での耐落雷試験、高放射能環境下での試験に充てる。また10号機(No.10010)は、アビオニクス試験と高温環境下での客室空調システムなどの試験に使う。この10号機は完全な形のMRJ90とした初号機で、高放射能の環境下での追加試験、電磁妨害および落雷に対する耐久試験を行う。さらにFAA/JCABによるヒューマン・ファクター評価試験に使われる。

 主に1号機(10001)と2号機(10002)を使ったこれまでの飛行試験では、高度と速度の関係で示す飛行可能な範囲、すなわち「飛行包絡線図(flight envelope)の確認作業をほぼ完了した。三菱はMRJの将来展望に自信を深めつつあり、販売拡大に力を入れ始めている。今年夏の英国ファンボロー航空ショーではMRJ90を展示し、デモ飛行を行う予定である。

 今年のファンボローでは、元空自戦闘機パイロット、第8航空団(築城基地)、飛行開発実験団(岐阜基地)で勤務、2007年より三菱航空機MRJの首席テストパイロットを務める安村佳之氏の手で華麗なフライトが行われる。安村氏はF-15、F-2戦闘機などを主に6,500時間以上の飛行時間を持つ優れたパイロットである。

 現地時間26日のモーゼスレイクでのフライトは、3号機と4号機が実施。前日はコールサインがJA23MJに戻っていた3号機も今朝は再びMAJ216でフライト。短い時間でしたが2機が同時に飛んでいたので、マルチセレクトでもウォッチできました。

 最後に今朝のJeffrey Bishopさんのツイートなのですが、彼は昨日、何を見てファンボロー航空ショーでのデモフライトが予想よりも攻撃的だと思ったのでしょうね。すごくに気になります。

 そして昨日飛んだのは3号機と4号機でしたが、空港上空を何度も飛行したのはANAカラーの3号機でした。さて、ファンボロー航空ショーに向かうのは何号機でしょうか。




★現地時間6月25日朝、4号機が4日ぶりのフライト

  

日本時間の26日深夜、現地時間の25日午前8時32分から4号機が約1時間のフライト。


 そして現地時間の25日午後2時59分に3号機が離陸。1時間39分飛行し、現地時間の25日午後4時18分に着陸。よく見たらコールサインがJA23MJに戻っていました。

 今朝は現地時間の25日午前8時32分から4号機が1時間08分のフライト実施。先週の21日以降、4日ぶりのフライトでしたが、飛行時間は最近の4号機の定例メニューとなっている1時間でした。

 それにしても今朝のフライトは早い時間に行われたものです。午前8時32分に離陸するためには、エンジニアはその何時間も前から準備していたと思われるので、なぜこんな早い時間に飛んだのか、何か意味があるのか、興味があるところです。

 今日のフライトはこれで終わりなのかとウォッチしていたところ、日本時間の26日午前6時56分、現地時間の25日午後2時56分に3号機が離陸。午後3時前に離陸した3号機は、1時間39分後の午後4時18分に着陸しました。 グラントカウンティ空港上空を何度も飛行したのは3号機でした。




★6月24日は日本航空モーゼスレイク墜落事故49周年だったんですね

  

Jeffrey Bishopさんが日本航空墜落事故49周年の追悼についてツイート。

 今日25日、名古屋空港では5号機が三菱エプロンに出されていたようです。本来、オートパイロット試験機であり、パイロットトレーニング用としてエアランに貸し出す機体だったのに、いつ見ても、何度見ても、5号機が不憫に思えて仕方ありません。

 ※Facebookはみなさん実名で投稿されているようですので、私のHPでは念のため、お名前にモザイクをかけさせていただきました。

 Jeffrey Bishopさんが日本航空墜落事故49周年について、「昨日、我々はJA8028事故49周年を追悼、3人のJALパイロットの損失、新しい記念碑」とツイート。

 この事故について調べたところ、1969年(昭和44年)6月24日、コンベア880-22M (JA8028, KIKYO) が、アメリカのモーゼスレイクにあるグラントカウンティ空港でワン・エンジン・クリティカル・カット・アウトの訓練中、急激な片滑りから滑走路を逸脱し、僅かに離陸したもののバランスを崩したまま墜落炎上し、搭乗員5名中3名が死亡した。1966年の羽田空港事故と全く同じ態様であり、操縦ミスが主因とされたが、コンベア880固有の問題の他に、マイクロバースト原因説も挙げられた。

 モーゼスレイクでこんな事故があったんですね。JALのパイロット育成訓練が行われていたのは有名でしたが、こんな痛ましい事故があったとは。三菱航空機は万全を期してMRJを飛ばしていると思いますが、僭越ながら、くれぐれも事故だけは起こさないようにと思う次第です。




★三菱重工社長、MRJ「商談増えている」

  

  ニュースイッチがYahoo!ヘッドラインニュースに記事を載せたので、自社サイトに掲載されるのを待っていたのですが、2日経っても掲載されないので、仕方なくヘッドラインニュースにリンクを張りました。ヘッドラインニュースなので2週間ほどで消えてしまうはずです。

MROネットワークがMRJのメンテナンスについての記事を掲載。

 ニュースイッチが三菱重工の定時株主総会に関する記事を掲載。開発を進めているMRJについて、度重なる納期延期や一部キャンセルなどで事業化を不安視する株主からの質問に対し、宮永社長が商談は少しずつ増えてきている。MRJが狙う対象市場の需要が後ろにずれており、代替需要はこれから出てくると回答 した。

 また、国交省航空局からの型式証明取得時期については明言を避けたが、2020年半ばの初号機納入までに間に合うように全力で進めており、状況ははっきり見えてきつつあると述べたとの内容でした。宮永社長が株主総会で発言したのですから、どちらも非常に信ぴょう性の高い内容だと思います。

 もう1つはMROネットワークが、MRJがアフターマーケットを開発しているという記事を掲載。ちょっと訳してみると、日本人に作られた航空機は、7月にファンボロー航空ショーで最初の飛行展示をする。MRJ70とMRJ90のための確定発注とオプション数は400以上であり、MROネットワークの基礎を組み立て始めた。

 2016年7月に三菱航空機はプログラムのためのアフターマーケットパートナーを初公開。米国のPemcoとHAECO及びMRO日本とサインされた。プロバイダーはそれらが三菱の顧客に好まれたサポート店として推薦される基礎においてMRJの販売に基づいて選ばれた。中略しましたが、まあ、こんなカンジでしょうか。

 モーゼスレイクでのフライトは、今日も行われていないと思います。ただし、それはFlightradar24でのチェックのことですので、それがすべてかどうかはわかりません。今日もボーイングフィールドからKC-46が飛んで来るようなので、ボーイングからの要請で空港使用を控えているのかもしれません。




★MRJ、27日に米の試験施設公開 飛行も披露、開発アピール

  

 三菱航空機が現地時間の27日にモーゼスレイク・グラントカウンティ空港の試験施設「モーゼスレイクフライトテストセンター(MFC)」を公開するそうです。

博物館(空) 巡り@ MRJミュージアム エントランスホール ( 撮影・Zen Fone3 )  
 
YouTubeにMRJミュージアムのエントランスホール動画がUPされていました。

 現地時間の6月27日(水)、三菱航空機がモーゼスレイク・グラントカウンティ空港の試験施設「モーゼスレイクフライトテストセンター(MFC)」をマスコミに公開するそうです。産経が報じているのですが、今のところほかにこのニュースを配信しているマスコミは見当たりません。

 記事によると、飛行試験も公開するそうなので、ファンボロー航空ショーでの展示飛行前の事前PRといったところでしょうか。最近は飛行試験も回数が減っていて、パイロットトレーニングと思われるフライトも行われているようなので、社内試験はほぼ終わり、いよいよ型式証明飛行試験に入るところまで来たのでしょうか。

 もう1つのYouTube動画はMRJミュージアムのエントランスホールを撮影したもの。ここまでしか自由に撮影できないので、これがMRJミュージアムに行った際に撮影できる唯一の場所とも言えますね。




★厳しい意見が多かった?今年の三菱重工株主総会

  

NHKニュースが動画付きで三菱重工株主総会を報道。

日経が報じた三菱重工株主総会の記事。

もう1つ日経ですが、何とも難しい記事を掲載。経済に疎い私には理解不能です。


今朝は4号機が現地時間の21日午後0時38分から約1時間飛んでいました。

 昨日、6月21日は三菱重工の株主総会が開かれ、参加者からは不安の声が出たとのニュースがあちこちのマスコミ・サイトに掲載されていました。その中から動画ニュース付きのNHKと、いつもながらの辛口コメントの日経をリンクしました。

 私たちMRJファンはその日が来るのを固唾をのんで待っているわけですが、投資家にすれば、相次ぐ納期遅れによるイメージダウンが気になるでしょうし、三菱何やってんだと、喝を入れたくなる気持ちもわかりますけどね。

 最後のニュースは、数日前に日経が報じたものなのですけど、株主総会前に三菱重工がマジックを使ってMRJの損失を消したというもの。経済に精通していない私には、いったい何を言っているのかもわかりませんでした。




★Jeffrey Bishopさんが大スクープ? ファンボロー航空ショーで展示飛行するのは・・・

  

Jeffrey Bishopさんがもしかしたら大スクープかもしれないツイートをしました。


 今朝は現地時間の6月20日午前に2号機が飛んだようです。残念ながら残っている飛行ログは・・・。


こんなブツ切れのログだけ。おまけにこちらは飛行速度が0になってるんです。

 Jeffrey BishopさんがTwitterにもしかしたら大スクープかもしれないツイートをしました。内容はMRJと737Maxがファンボロー航空ショーの準備をしている。ワシントン州商業ブースで私たちをキャッチ。という内容。

 この写真ではちょうどMRJが737Maxに隠れてしまっていて、何号機なのかはっきり確認できません。しかし垂直尾翼がANAカラーでないので3号機ではありません。見分けるポイントとなりそうなのは、ハウスカラーのラインが垂直尾翼とつながっていないように見えること。ということは、この写真に写っているのは2号機の可能性が高いのですが、この機体がファンボローに向かうのかどうかは定かではありません。

 今朝の飛行試験は私がチェックした限りでは2号機のみしか飛んでいないと思われます。それもMLATによるわずかな飛行ログなので、フライトの全容は確認できませんでした。




★Jeffrey Bishopさん、チキンカツ丼はおいしかったですか?

  

 現地時間6月19日(火)、Jeffrey Bishopさんがユーモアたっぷりのツイートとともに、モーゼスレイク・グラントカウンティ空港に並ぶ4機のMRJ写真を投稿してくれました。

 今朝は現地時間の6月19日午前10時40分過ぎに4号機が離陸。わずか10分ほどで戻って来ました。このフライトはFlightradar24のログには表示されませんでした。


その後、現地時間の午前10時58分に3号機が離陸。

そして現地時間の午後0時39分に4号機が再び離陸。

しばらくの間、3号機と4号機がランデブーフライトしていました。


 3号機のランディングは午後1時16分で、飛行時間は2時間18分。今日もディスティネーションはシアトル・ボーイングフィールドのままでした。


 3号機が着陸後30分経過したところで、4号機も戻って来ました。4号機はこの日、2度離陸したのですけど、なぜ1回目の飛行ログはないのでしょうか?


 今日、Jeffrey Bishopさんが食べた和食薩摩のチキンカツ丼。チキンカツの丼って、日本ではあまり見かけないメニューじゃないかと思いますが、和食薩摩のチキンカツ丼はおいしかったですか?

 今朝起きると、TwitterにJeffrey Bishopさんのステキなツイートが投稿されていました。彼はモーゼスレイク・グラントカウンティ空港の空港長で、今までにも時折、MRJと近況を絡めたツイートをしてくれていました。今朝の彼のツイートは「今日はストレスが溜まっていますが、和食薩摩でチキンカツ丼を注文。バランスといえば今日は4機全機が出ています」。こんな内容。

 和食薩摩とはモーゼスレイクの町中のお弁当屋さんのようです。モーゼスレイクには三菱航空機の日本人スタッフが大勢住んでいるので、このような日本のお弁当屋さんがいくつかあるのでしょうか。また、なかなか見られないMRJの現況写真ありがとうございました。

 今朝の飛行試験ですが、現地時間の午前10時40分過ぎに4号機が離陸。しかしすぐに戻って来ていました。この飛行は
Flightradar24のログには表示されませんでした。その後、3号機が離陸し、シアトル方面に飛行。続いて午後0時38分に4号機も離陸。

 3号機の飛行先はシアトル・ボーイングフィールドになっていたものの着陸せず、午後1時16分にモーゼスレイク・グラントカウンティ空港に着陸。飛行時間は2時間18分。この日2度目のフライトになった4号機は、約1時間飛んだのち、現地時間の午後1時42分に戻って来ました。


★現地時間6月18日午後、2号機が大空へ

  

現地時間6月18日(月)、お昼過ぎに2号機が離陸。

 今朝のモーゼスレイクは週明けの月曜日、かつ土日が空港クローズだったこともあり、今朝はきっと飛ぶだろうと思ってチェックしていたところ、現地時間6月18日午後1時前、最近いちばん飛んでいない2号機が離陸。MLATによるガタガタの軌跡ですが、Flightradar24には約1時間表示され続けていました。今朝の2号機は、高度11,000ftを維持しながら、飛行速度を上げたり下げたりしているようでした。




★梅雨空の下、5号機がブラストフェンス前で

  

6月18日(月)梅雨空の下、今日は5号機がブラストフェンス前に出たようです。

 今日はモーゼスレイクでの飛行試験が行われませんでしたが、名古屋の三菱エプロン・ブラストフェンス前に5号機が出たようです。アルティアさんのツイート写真によると、エンジンのカウルが開いていますが、未だにエンジンランナップやってないはずの5号機で、いったい何をチェックしているのでしょうか。

 写真をじっくり見ていたら、アンチコリジョンライトが光っているのが見てとれました。アンチコリジョンが点滅するときはエンジンを始動するときなので、そろそろエンジンランナップが行われるのかもしれません。それにしても不憫な5号機です。だって、飛行機なのに飛ぶことができないんですから。




★現地時間6月16日と17日はモーゼスレイク・グラントカウンティ空港が一時Closeに

  

 この週末、モーゼスレイク・グラントカウンティ空港はKC-46テストで午前2時間、午後2時間Closeに。

 土日とはいえ空港をCloseしてテストするということは、軍事機密的なテストが行われるのかもしれません。

FlightGlobalの記事「日本はMRJ参入の前に耐空性の法律を見る」。

 この週末、モーゼスレイク・グラントカウンティ空港が午前・午後それぞれ2時間ずつCloseになるので、両日ともMRJのフライトと行われないと思われます。もともと定期便の就航がない空港なので、三菱航空機に使用を遠慮してもらえば、わりと簡単に空港閉鎖できちゃいますね。また、空港を閉鎖して行われるKC-46のテストの内容も気になります。

 というわけで、今日と明日はMRJは飛ばないと思われるので、数日前にFlightGlobalが掲載した記事についてご紹介することにしますが、これが訳してみたものの、記事の中身がイマイチよくわからないのです。

 日本は三菱航空機の2020年にMRJが市場に参入する計画の前に、航空機型式証明をコントロールしている基準を確認するために、専門家によるパネルをセットアップした。日本では航空機メーカーの耐空性開発について、国に明確な基準が全くない。なぜなら、長い間、日本では商業用の航空機が製造されなかったからであると、国土交通省航空局(JCAB)はFlightGlobalに言う。

 日本の航空機のメーカーは、これまでJCABからの注文に基づき動いてきた。2020年にMRJ90をANAに引き渡すため、三菱航空機が型式証明取得をスタートさせるか、どのような基準で行われるかについて、三菱による調整が必要である。

 JCABはMRJの開発において、それが新しい調整からインパクトをほとんど予知しないと付け加える。これに対し三菱航空機は、オペレータとOEMを管理するために、規定しているシステムを完了することを準備していると理解しているので、私達はこれを私達のプログラムのためのどの懸念とも考えない。新しい産業を築く一部として、立法においていくつかの変化が必要であると述べている。

 よくわかりませんね。




★現地時間6月15日、1号機から4号機まで全機が飛行

  

今朝の1号機はこれだけしかログが残っていませんでした。


2号機も1号機と同様、離陸後わずか数分で消えてしまいました。


3号機は1度着陸したのち再び離陸。それぞれの飛行時間は10分ちょっと。


4号機はいつものように56分の短いフライトを行い着陸。

 プレジデントオンライン「国産ジェット"ホンダと重工"決定的な違い」。法政大学の真壁教授、ホンダジェットは国産機ではありませんのであしからず。

 現地時間6月15日、1号機から4号機まで、全機がフライトを行ったようです。飛行ログがわずかしか残っていない1号機と2号機の詳細は不明ですが、3号機は離陸後わずか10分足らずで着陸し、その後再び離陸。そしてまた10分足らずで着陸を行っていました。

 3号機のディスティネーションがシアトル・ボーイングフィールドになったままというのも不思議です。4号機はいつものように、モーゼスレイク近郊を1時間を少し切れるほどの時間をフライト。自社パイロットを養成しているのか、それともJCABのテストパイロットの訓練か、Progress Updatesで公開してほしいところです。

 プレジデントオンラインが「国産ジェット"ホンダと重工"決定的な違い」という記事を掲載。ホンダが好きな私には、この記事の意図するところがよく理解できました。ただし、ひとつ苦言を呈するのは、ホンダジェットは国産機ではないということ。この2機を比較することは否定しませんが、国産機というくくりは適切ではないと思います。




★現地時間6月14日、1号機・2号機・4号機が同時に飛行

  

 今朝は久しぶりに2号機も飛びました。そして1号機が珍しくコールサイン表示。


何度もFlightradar24から消えてしまう1号機を何とか捕まえました。


私のチェック漏れがなければ、2号機が飛んだのは4月30日以来ではないかと思います。


4号機は今朝も50分の短いフライトを行い着陸。


そして2日連続で2度目のフライト実施。明らかにパイロットトレーニングですね。

先日、「MRJ fan」さんが紹介していたので、私のサイトでもご紹介します。

 現地時間6月14日午後1時すぎ、2号機が久しぶりに飛びました。今朝はすでに1号機と4号機が飛んでいたので、本当に久しぶりにFlightradar24に3機が同時に表示されました。2号機は5月は1度も飛んでいないはずなので、45日ぶりの進空だったのではないかと思います。

 先日、「MRJ fan」さんが紹介していたので知ったのですが、これは南米・ブラジルの航空情報系サイトなのですけど、何とMRJのファンボロー航空ショーへでの飛行展示についての記事なのです。

 私もポルトガル語は全くわからないのですが、この中では座席を配置したANAカラー航空機が展示されると書いてあるそうです。情報源は何なのかわかりませんが、まあ、確率50%ですので、昨年の実績を踏まえれば、3号機が派遣されると予想することに無理はありません。




★三菱重工「70席級」のMRJ70の投入目標を2022年へ

  

朝日新聞デジタルが「70席級」小型MRJ投入 三菱重工が2022年目標を掲載。

 今朝も3号機と4号機が2機同時に飛んでいましたが、3号機はシアトル・ボーイングフィールドへのフライトと表示され、4号機のコールサインが今朝から3号機のような「MAJ224」に替わりました。


 3号機は本当にシアトル・ボーイングフィールドに向かっているのでしょうか。ナスカの地上絵のような軌跡を描きながら飛行を続けていました。


4号機は日本時間の14日午前4時42分、現地時間の午後0時42分に離陸。

 シアトル・ボーイングフィールドに向かっているはずの3号機が戻って来て、短い間でしたが、2機がランデブーフライトしました。


 そしてあとから離陸した4号機が現地時間の午後1時39分に着陸。今日の飛行時間は57分でした。


 私の想像どおりでした。3号機はシアトル・ボーイングフィールドに着陸することなく、現地時間の午後2時05分にモーゼスレイク・グラントカウンティ空港に着陸。Flightradar24のバグか、それとも3号機ののフライトデータ入力ミスかな?
 今朝の3号機のフライトですが、飛行高度をずっと35,000ftを維持していたのです。それも約3時間。これって、MRJが巡航できる飛行距離にあたるので、もしかしたら、これはファンボローへのフェリーフライトのリハーサルかも・・・。考え過ぎかな?



 さきほど着陸した4号機がこの日2度目のフライトを行いました。飛行時間はわずか13分。これは間違いなくパイロットトレーニングですね。

  今日は1号機がナイトフライトを行ったようです。Flightradar24には現地時間の午後7時30分前後の短いログが残っていました。

 朝日新聞デジタルが「70席級」小型MRJ投入 三菱重工が2022年目標を掲載。2022年ということは、MRJ90の量産初号機をANAに引き渡すのが、2020年半ばとなっているので、その2年後を目標を掲げたということになります。

 これを早いと見るのか、それほど早くないじゃんと見るのかは、考え方次第とも言えますね。私は正直言うと後者でした。MRJ90とMRJ70は胴体の長さが違う以外、全く同じ機体と言っていいはず。それならまだ型式証明飛行が始まっていないMRJ90と同時進行もいいのではと思えるのです。

 問題は三菱航空機のマンパワー不足なのでしょうか。もちろんそれは開発にかかる費用の増大に影響することので、三菱航空機とすればMRJ90が片付いたそのあとでMRJ70と思うのは致し方ないところかもしれません。

 モーゼスレイクでの飛行試験はひとつ動きがありました。それは4号機のコールサインが今朝から替わったのです。今までは登録レジどおりでしたが、今朝から3号機のような「MAJ224」にチェンジ。私個人的にはJAで始まるほうがFlightradar24で捜しやすいので好きですね。




★現地時間6月12日午後、3号機がシアトル・ボーイングフィールドへ

  

今朝は現地時間の12日午後1時49分に3号機が離陸。


いったん15,000ftまで上昇したのち、5,000ft前後で飛行していました。



その後、何とシアトルのボーイングフィールドへ向かいました。



着陸は現地時間の午後3時32分。しばらくエンドオブランウエイでホールド。

このときの写真がツイートされていました。


 40分ほど経過したのちシアトル・ボーイングフィールドを離陸し、現地時間の午後5時01分にモーゼスレイクに戻って来ました。

 今朝は4日ぶりに3号機が飛びました。離陸したのは現地時間の6月12日午後1時49分。今日は4号機が飛ばないなあと思ってチェックしていたところ、コールサイン「MAJ216」で3号機が表示。いつもと違い、離陸後しばらくしてからFlightradar24に表示されたようでした。

  今日の3号機はモーゼスレイク近郊をクルクル回ったのち、何とシアトルのボーイングフィールドに着陸。目的は全くわかりませんが、40分ほどホールドしたのち再び離陸。午後5時01分にモーゼスレイク・グラントカウンティ空港に戻って来ました。




★現地時間6月11日午前と午後の2回、1号機と4号機が同時に飛行

  

週末2日間は飛ばなかったMRJでしたが、今朝は1号機と4号機が同時に飛行。


1号機の正確な離着陸時間はわかりませんが、15,000ft前後を飛んでいたようです。


4号機は今朝も49分間のショートフライト。機体のチェックフライトではありませんね。


 そして日本時間の12日午前7時過ぎ、現地時間の午後3時頃から、1号機が再びFlightradar24に表示されました。1号機がこの日2度目の飛行試験を行っているようです。


 その後、何と何と4号機もこの日2度目のフライトに出発。今度もぐるりと旋回し、52分で戻って来ました。

今度も2機が同時にフライトしたため、この日2度目のツーショットになりました。

 JBプレスの記事なんですけど、私はあまり興味がなく無視していたのですが、飛行機ちゃんねるがツイートしたのでリンクを張っておきます。

 今朝は早起きの私が起床した時点で、すでに1号機と4号機が飛行試験を終えたあとでした。1号機は20分間ほどしかFlightradar24に表示されなかったのですが、その間に4号機が離陸したので、2機が同時に飛行するタイミングがありました。

 現在のモーゼスレイクにおける開発フェーズがわかりませんが、飛行試験の内容を見ていると、すでに社内テストを終えて、国交省航空局による型式証明飛行が始まるのを待っているように思えます。4号機が連日行っているショートフライトは、パイロット養成を行っているとしか思えないので、これが次期フェーズにつながる準備であると私は思いたいです。

 JBプレスのARJ21の記事ですが、商業的にはそうなのかもしれませんが、航空機はFAAの型式証明を取得してなんぼであることは今さら言うまでもないこと。まずはARJ21がMRJと同じ土俵に登ってから、この問題を議論すべきと思いますね。




★ファンボローで飛行展示デビューさせるMRJ

  


Flight Globalが「ファンボローで飛行展示デビューさせるMRJ」を掲載。
 

MRJ最新のまとめ(7号機と10号機の登録番号は推定)

 1号機(#10001) MRJ90飛行試験機 登録番号:JA21MJ 機能・性能試験機
 2号機(#10002) MRJ90飛行試験機 登録番号:JA22MJ 機能・性能試験機
 3号機(#10003) MRJ90飛行試験機 登録番号:JA23MJ 飛行特性とアビオニクス試験機(ADB-S搭載)
 4号機(#10004) MRJ90飛行試験機 登録番号:JA24MJ インテリアや騒音、防氷試験機(ADB-S搭載)
 5号機(#10005) MRJ90飛行試験機 登録番号:JA25MJ オートパイロット試験機、当面飛行しない
 6号機(#10006) MRJ90疲労強度試験機 最終組立工場から技術試験場に移動
 7号機(#10007) MRJ90飛行試験機 登録番号:JA26MJ 組み立て中。追加の飛行試験機として使用
 8号機(#10008) MRJ70飛行試験機 組み立て中。MRJ70の飛行試験機として使用
 9号機(#10009) MRJ70飛行試験機 組み立て中。MRJ70の飛行試験機として使用
10号機(#10010) MRJ90飛行試験機  登録番号:JA27MJ 組み立て中。追加の飛行試験機として使用

 

 Flight Globalが「ファンボローで飛行展示デビューさせるMRJ」を掲載。訳してみますと、三菱航空機は今年のファンボロー航空ショーで、MRJを初めて飛行展示する予定である。三菱航空機は4月に、プラット・アンド・ホイットニーPW1200Gを搭載したジェット機をファンボロー航空ショーに持って来ることを計画し、期間中毎日、飛行展示することを予定していると明らかにした。

 航空ショーのための記者会見において、三菱航空機が7月16日の開会日から毎日、MRJを飛行展示を実施するという計画を確認。MRJは昨年のパリで実機を持ち込み披露したが、地上展示されただけであった。また、昨年のドバイ航空ショーとシンガポール航空ショーでも実機を持ち込むことをしなかった。こんなカンジ。

 今朝は飛行試験が行われなかったので、MRJ各号機の状況をまとめてみました。6号機以降の情報は航空雑誌を参考にしており、必ずしも正しくない可能性があります。

 製造番号を見ると、MRJ70の2機のほうがMRJ90の10号機より先に製造開始されていたことになりますね。なお、7号機と10号機については、この2機がホワイトボディのJA26MJとJA27MJのはずなので、登録番号は製造番号の若いほうから私が推定して記載しました。




★私のコレクション5機目となるANAカラーのMRJ90を入手しました

  

私のスケールモデルコレクションで5機目のMRJ90となるANAカラーモデル。
全日空商事のMRJ90としてはこれが3機目。ダイキャスト製でずっしり重いです。

同じANAカラーの飛行試験5号機とツーショット。

ジェイ・エアのMRJ90とも並べてみました。

 現在、モデルプレーンとプラモデルで揃えられる1/200のMRJはこれですべて。全日空商事の1/100シリーズには飛行試験3号機モデルがあるのですが、なぜか1/200シリーズにはないのです。

 実は全日空商事から3号機モデルが発売になれば、そちらをコレクションに加えたかったのです。理由はANAが量産初号機にも3号機と同様に、「MRJ」ロゴ入りのカラーリングを採用するんじゃないかと思っているからなのです。


 今朝の飛行試験は現地時間の8日午前10時52分から午後0時05分までの1時間12分、3号機が飛んでいました。今日のモーゼスレイクは天気が悪いようで、この日の飛行試験はこれで終わりのようです。


 と思ってたら、何と現地時間の午後3時42分に4号機が離陸。今日も4号機は1時間ほどの短いフライトを行いました。やっぱ私には、パイロットトレーニングに思えます。

 ついにANAカラーのMRJ90を入手しました。これで1/200で揃えらる全MRJ90が揃いました。このうち全日空商事モデルが3機で、ファインモールドのプラモデルが2機。片やダイキャスト製でずっしり重く、片やプラモデルで非常に軽いので、どうしてもプラモデルの2機がちゃちく見えてしまいます。

 この全日空商事のANAカラーモデルを買おうかやめようか、ずっと悩んできました。いつも買っているネットショップでは1万2000円なので、1号機に比べればそれほど高くはないのですけど、正直なところ5号機と類似しているため、それだけの出費をする気持ちになれなかったのです。

 それがヤフオクで未開封品・送料込みで7,500円で落札できたのですから、とてもラッキーでした。今回入手したANAカラーモデルが量産機となって、早く名古屋空港に姿を現してくれる日を待ち望んでいます。




★現地時間6月7日、3号機と4号機が同時に飛行試験

  

 今朝は現地時間の6月7日午前10時40分に3号機が離陸。一時、38,000ftの高いところを飛んでいました。3号機がエンルート想定で飛ぶのを見ると、何だかすごく安心します。


 そして現地時間の午後0時35分、今度は4号機が離陸。一気に20,000ftまで上昇して行きました。

2機のMRJが同時に飛ぶのはいつ以来でしょうか?久しぶりにマルチセレクトで表示しました。


4号機は今日も1時間に満たないフライトで、午後1時29分ランディング。


その後、3号機も現地時間の午後1時50分に着陸。飛行時間は3時間10分でした。

ニュースイッチがMRJに関する最新情報をまとめて掲載。

 今朝は久しぶりに2機のMRJが同時に飛ぶのをFlightradar24でウォッチできました。3号機が飛んだのは、現地時間の5月17日以来。今朝の3号機のフライトをウォッチしていると、ファンボロー航空ショーに向かうのは、3号機かなと思ってしまいますね。

 その後、4号機も離陸し、いつものように1時間に満たない短いフライトを行い、3号機よりも先に着陸。それでも、3号機と4号機が同時に1時間近く飛んでいたので、今朝は久しぶりにFlightradar24を楽しく眺めることができました。

 ニュースイッチが最近マスコミ各社が報道した内容をまとめたような記事を掲載。タイトルになっている正念場の夏とは、もちろんファンボロー航空ショーでのPRのことを意味しているわけで、それを誰よりもいちばんわかっているのが、三菱重工であり三菱航空機でしょう。ファンボロー航空ショーで、新たな受注発表があることを祈っています。

 ここまでくれば、あとは型式証明取得飛行にいつ入るか、設計見直しした新造機の完成はいつで、いつから飛行試験に加えることができるか。また、ボーイングとエンブラエルの資本提携はどうなるのか。こんなところが今後の注目点でしょう。




★Aviation Wire「MRJ、ファンボローで3日間飛行展示へ」

  

Aviation Wireが事業戦略説明会での水谷社長のコメントを詳細にレポート。

三菱重工 MRJ飛行試験を加速 
 
日本経済新聞が事業戦略説明会の様子をYouTubeにUP。

三菱重工の事業戦略説明会のページで、MRJ関連の資料はこちら。
航空・防衛・宇宙ドメイン説明会資料

 Isaac Alexanderさんが久しぶりにMRJについてツイート。彼はJA22MJだけが4月30日以降、飛んでいないと書いているのですが・・・。

 Aviation Wireが、6月5日に東京で開催された三菱重工の事業戦略説明会を紹介する記事を掲載。いつもながら専門サイトだけあって、実に読み応えのある内容です。この中で注目なのは、ファンボロー航空ショーでは7月16日から18日までの3日間とも、午後に飛行展示を行う予定であること、どの機体を持ち込むかすでに概ね決定していること。

 ファンボロー航空ショーへ持ち込む機体ですが、もしかして4号機かもしれませんね。ここ数日短時間のフライトを行っているのが、航空ショーでの飛行展示のリハーサルということも考えられます。3号機だと去年のパリでの航空ショーと印象が似てしまいますし、ハウスカラーのMRJで飛ばしたいと、三菱重工と三菱航空機が思っても不思議ありません。さてどちらになるのでしょうか。

 それと19年初頭までに7号機と10号機をモーゼスレイクでの飛行試験に加える予定で、年内か年明け早々にも2機を完成させる予定であることもわかりました。ここで気になるのが登録レジ。すでに公開されている真っ白のJA26MJとJA27MJは何なのか?この2機が7号機と10号機なら、とっくにレジが決まっているはずなのに・・・?

 また、今回も日本経済新聞が、事業戦略説明会の様子をYouTubeに動画をUPしました。1分ほどの短い動画ですが、水谷社長の表情を見てとれるので、なかなか貴重な情報源と言えるでしょう。

 もう1点、久しぶりにIsaac AlexanderさんがMRJについてツイート。彼はJA22MJだけが4月30日以降、飛んでいないと書いているのですが、前述したようにFlightradar24にはすべての飛行記録が残っているわけではないので、必ずしもそうとは言い切れないのです。正確には4月30日を最後に、JA22MJの飛行記録がないと書くべきでしょう。




★MRJ Progress Updates「AvWeek:MRJ70承認及び予定通りのMRJ90プログラム」

  

 MRJ Progress Updatesが2日連続で更新され、今日はAviation Weekの記事を「MRJ70 Approved and MRJ90 Program on Schedule」として紹介。



 今朝も現地時間の5日午前9時56分から10時10分まで、わずか14分間の短いフライトが行われました。パイロットの離着陸トレーニングでしょうか。

 MRJ Progress Updatesがまさかの2日連続更新。今日はAviation Weekの記事を「MRJ70 Approved and MRJ90 Program on Schedule(MRJ70承認及び予定通りのMRJ90プログラム)」として紹介しています。

 2018年5月22日、Aviation Weekのシニアエディタ「ガイ・ノリス」のレポート。MRJ90プログラムの最近の成功と「MRJ70は、MRJ90テストトラックとして、改訂された計画に青信号を得る。」のMRJ70の生産承認において報告されたについて。MRJ70の可能性と同様に、MRJ90の飛行試験時間が2,000時間に近づくと、MRJ90の続けられた進歩に注目した。

 MRJファミリーはクリーンなシートデザインから誕生し、業界随一の性能、日本の製造品質を吹き込まれる世界的なエンジニアリング、及びどのようなナローボディ機の中で最も快適なキャビンを出すことによって、リージョナルジェット機として増大需要に役立つようにデザインされる。こんなカンジかな。

 モーゼスレイクでの飛行試験は現地時間5日も午前10時前から14分間行われました。グラントカウンティ空港のトラフィックパターンを飛んで戻っているのですが、この軌跡はパイロットトレーニングとしか思えないですよね。




★2018年6月5日、三菱重工が事業戦略説明会開催

  

 東海テレビは「2020年半ば納入に変更ない」

中京テレビは「MRJ70の開発本格化へ」

メーテレは「MRJの予備部品の物流拠点を欧米に設ける考え」

 2018年6月5日(火)、三菱航空機が東京で事業戦略説明会を開催。地元マスコミ各社が違った観点でニュースにしているのが珍しいです。

 東海テレビは水谷社長が「型式証明のための飛行試験を始めさせていただく、かなり最後のフェーズに入っている」と述べ、2020年半ばの量産初号機のANAへの引き渡しに向け、開発が順調に進んでいることを強調。このほかでは「6月4日、ボーイングの幹部にMRJを支援することは変わりないし約束できると言われた。良好な関係を継続していきたいと直接聞くことができた」などと述べたようです。

 中京テレビは三菱航空機が約90人乗りの機体に加えて、新たにひと回り小さい約70人乗りの機体の開発を本格化させる方針を明らかにした。「MRJ」の受注を受けているアメリカでは、90人乗りの機体は、パイロットとの労使協定で重量制限を超えるため運航が出来ず小さい機体の開発が急務となっている。今後、需要を検討し開発計画をまとめる方針。

 メーテレは三菱航空機の水谷久和社長が、MRJの量産機の納品が2年後に迫るのを前に、アメリカ・ボーイング社の支援を受けて予備部品の物流拠点をアメリカとヨーロッパに設ける考えを示した。また7月にイギリスで開かれる航空見本市で初めて飛行展示をすることに触れ「非常に貴重な場になると思う」と述べた。MRJは2年間新規受注の発表が途絶えていて、実機を飛ばすことで性能をアピールし、新規の商談につなげたい考え。




★MRJ Progress Updates「MRJ70はリージョナルジェット市場の鍵となる新規参入者となる」

  

 MRJ Progress Updatesが4か月ぶりに更新。それも「FlightGlobal:MRJ70はリージョナルジェット市場の鍵となる新規参入者となる」を紹介するというスタイル。

 リージョナルジェット市場は、エンブラエルとボンバルディアが巨人ボーイングとエアバスに合併吸収される寸前。しかし、最近の論説において、FlightGlobalは「MRJ attempts rebound with new schedule and strategy」で、「三菱リージョナルジェットが、市場での新鮮な新しい選択を提供し、全体の産業に役立っている」。OPINIONは「Can MRJ70 win regional battle?」で、「リージョナルジェット争いでMRJ70が勝つことができるか?」。FlightGlobalは「分析:MRJ試みは新しいスケジュールと戦略によってリバウンドする」と報じている。

 最近の数週間内では、三菱は69人乗りMRJ70の開発をスタートする決定をし、スカイウエスト及びトランスアメリカの受注をMRJ90から変換するニーズであるかもしれない。MRJ70は米国市場のための製品である。米国の航空会社は通常2クラスであるため、ビジネス9席、エコノミー60席のMRJ70を提供する。

 その間、会社は、MRJ70のためにより多くのフライトテスト車を建て始めるために、短期にMRJ90から再割り当て生産スロットを見ていると、ベラミーは言う。最初の2機のMRJ70飛行試験機となる8番目と9番目のMRJたちは、名古屋の最終組立工場にある。目標は現在、2021年の終わりまで、又はMRJ90の納期開始後ほんの1年後に最初のMRJ70を顧客に提供する用意がある。

 ちょっと文が長いので、かいつまんで中略して記載しました。




★現地時間6月4日、4号機がわずか16分間の短いフライト実施

  

 現地時間の4日午前10時15分過ぎに4号機がRW32Rに進入。

 しばらくラインナップアンドウェイトしたのち、午前10時17分にエアボーン。



今朝は一段と短いフライトで、わずか16分で戻って来ました。


これだけ短いフライトをほぼ毎日のように繰り返すのって実に不思議です。

 日曜日を挟んで、連日行われている4号機によるショートフライト。機体のチェックフライトには思えないので、パイロットトレーニングか試験機器の動作チェックと見るのが自然だと思うのです。そこで思い出されるのが、SankeiBizが報じた三菱航空機の水谷久和社長へのインタビュー記事の一節。

 商用運航に必要な国の「型式証明(TC)」の取得に向けたTC飛行試験にはいつ入るのかの質問に対し、水谷社長が答えた「当局の最終的な理解には至っておらず、まだ入っていないが、早く始められるように作業している」という内容。つまり、三菱航空機側はいつでも型式証明飛行試験を始められるのに、CABがまだ体制を整えていないと推察されること。

 連日行われているショートフライトが、CABの体制準備のために行われていると考えると、テストパイロットの育成かなとも思えますし、各種試験機器のチェックなのかなとも思えます。まあ、いずれにせよ、その日が近いことは間違いなさそうです。




★現地時間6月2日、4号機が21分間の短いフライト実施

  


 今朝も現地時間の6月2日午前10時43分から11時04分までの21分間、4号機が短いフライトを行っていました。

この写真は三菱航空機が公開したフラッグスタッフでのものですが、現在の4号機の姿も気になります。

 このところ、連日4号機が1時間未満の短いフライトを行っています。エンルートを飛んでいるわけではないので、データ取りをしているというよりは、何かをチェックしていると考えるべきでしょう。

 今朝の4号機は1日に2度飛んだ現地時間30日の1回目に続く短いフライトで、離陸後わずか21分で着陸していました。30日のときはすぐに2度めのフライトがありましたが、今朝はこの21分の1回だけ。

 私はこの一連の短いフライトが型式証明試験に関係していると考えているので、もしかしたら、CABのテストパイロットが飛行訓練を行っているのではないかと、勝手に想像しています。




★【トップは語る】MRJ、7月の飛行展示で新たな商談期待 三菱航空機社長・水谷久和氏に聞く

  

三菱航空機の水谷社長が7月のファンボロー航空ショーで新たな商談に期待。



 今朝も現地時間の6月1日午前10時35分から11時16分までの42分間、4号機が短いフライトを行っていました。連日続く1時間未満のショートフライトは何?

 SankeiBizが【トップは語る】MRJ、7月の飛行展示で新たな商談期待 三菱航空機社長・水谷久和氏に聞くという記事を掲載。

 この中で水谷社長が「英ファンボローで7月に開催される航空ショーで、MRJの機体を実際に飛ばすデモフライトを行う。空に舞う機体を皆さんにみてもらえば、認識を深めていただけると思う。商談に向けて前向きなリアクションをいただけるようにしたい」と述べたようです。三菱航空機幹部が新規の商談について、期待ではあるにせよ口にしたのは、5回目の納期遅れ発表以降初めてではないかと思います。

 ただ、前段の記述の中で「計器の配置見直しは設計作業をほぼ終え、配線見直しも見えてきた。できたものから製作に入っていく」と述べているのですが、それって遅ぎないって思いますよね。実は半年遅れなのではと心配になってしまいました。




★カレンダーは今日から6月

  

 早いもので今日から6月になりました。MRJカレンダーの6月は、昨年パリで開催されたエアショーのときのもの。

 今朝も現地時間の31日午後1時過ぎに4号機がRW32Rに進入。

 そのままエンドまで行ってターンしたのちRW14Lでエアボーン。今日は南向きに飛び上がりました。



着陸は現地時間の午後2時16分だったので、今朝の飛行時間は58分。

 日本は今日から6月。いよいよ梅雨時になりましたが、モーゼスレイクは年間の晴天率が70%とのことなので、数字の上ではハワイと同じくらい晴れの日が多い地域ということになります。そうはいっても、私はかなりの頻度でシアトルの天気予報をチェックしていますが、結構雨マーク付いている気がするのですけどね。

 飛行試験は今朝も4号機が1時間に満たない短いフライトを行いました。このところ、同じような低空でのフライトを繰り返し行っている4号機ですが、そろそろ型式証明の飛行試験を行っていてもおかしくないはずなので、正式発表していないだけで、実はもう始まっているのではないかと思っているのですが・・・。




★現地時間5月30日、1号機と4号機が飛行試験

  

現地時間の30日、久しぶりに1号機が飛行試験。

すべてがログに残っていませんが午前11時頃から約2時間飛んでいたようです。

 そして今度は午後1時ちょっと前、4号機がラインナップアンドウェイト。

 久しぶりに北向きのRW32Rから離陸。ところでグラントカウンティ空港のRW32RってどうしてR?



あれ、離陸したと思ったら、すぐに引き返してきました。何かあったのでしょうか?


その後、30分もたたないうちに再度離陸。大したことはなかったようです。



今日は何のチェックをやっているのでしょうね。

 現地時間の5月30日、日本時間では31日の未明ですが、久しぶりに1号機が空を飛んでいました。今日は比較的ログが残っていましたので、およそ2時間のフライトを実施したことがわかりました。高度も38,000ft以上を飛んでいた時間があったので、新たなフェーズの試験が始まったのでしょうか。

 それからしばらくして、今度は4号機が出て来ました。今日は北風が吹いているのか北向きのRW32Rから離陸。いつも思うのですが、モーゼスレイクのグラントカウンティ空港って、平行滑走路があるわけでもないのに、どうしてRWYナンバーに「R」が付いているのでしょうか?

 今日の4号機は時間情報が反映されていたので、Flightradar24の飛行ログにも表示されましたが、あっとうまに戻って来たのです。何かトラブルが起きたのかと心配したのですが、それからわずか30分もたたないうちに再度離陸。大したことはなかったようです。結局、昨日の飛行ログはFlightradar24に表示されないままでした。




★Can MRJ70 win regional battle?

  

OPINION: Can MRJ70 win regional battle? 

OPINION: Can MRJ70 win regional battle? 」
こちらは記事ページじっくり読みたい方はどうぞ!

今朝も現地時間の29日午後0時26分に4号機が離陸。

約30分飛んで、現地時間の午後1時03分に戻って来ました。

 三菱重工と三菱航空機がMRJ70の開発を本格化するニュースが、海外のニュースサイトでも紹介されていました。OPINION:Can MRJ70 win regional battle?で、「MRJ70はリージョナル競争に勝てるか?」というタイトル。こうして海外でもMRJが注目される機会が増えたことだけでもいいことだと思います。

 今朝は現地時間29日の午後0時26分から午後1時03分まで、4号機が飛んでいました。先週に引き続き30分程度の短いフライトだったので、今朝のフライトも何かのチェックをしただけのようです。




★ホンダジェットに航続距離を伸ばした「HondaJet Elite」登場

  

 「ねとらぼ」がたくさんの写真とユニークな記事タイトルで紹介。

日経はホンダのグローバルな企業像に注目。しかし実は別会社なんですけどね。

 ホンダジェットに新型機が追加されたそうです。5月までに米国連邦航空局(FAA)と欧州航空安全局(EASA)の型式証明を取得し、顧客への引き渡しは8月からの見通し。燃料タンクの大容量化などにより、航続距離は17%増の約2661キロメートル。エンジンにはファンブレードの通過音を減衰させる新たな空気取り入れ構造を採用し、客室内外で飛行騒音を低減。

 このほかゴーアラウンド(着陸復行)時の自動操縦機能や限界を超える飛行の抑制など、安全機能の搭載も充実。機体カラーはエリート専用として、アイスブルーとルビーレッド、マナークオレンジの3色を追加設定したとのこと。

 ホンダジェットとMRJはカテゴリーもコンセプトも違いますが、MRJも5年先にはこのような性能向上モデルが追加されるといいなあと思います。それこそがメードインジャパンの真骨頂じゃないかと思いますね。

 MRJの将来は、今のところアメリカのスコープクローズ協約の見直しが行われるかどうかで大きな分岐点を迎えることになります。もし拡大されなければ、ライバルに76人乗りの新型機がないだけに、アメリカの空をMRJ70が独占するのも夢ではないです。




★現地時間26日午後、4号機が45分間の短い飛行試験実施

  

 日本時間の 5月27日午前5時25分、現地時間では26日午後0時25分、4号機がモーゼスレイク・グラントカウンティ空港のRWY22からエアボーン。



  どのくらい飛ぶのかとチェックしていたのですが、この日のフライトはわずか45分。15,000ftまで上昇することなく高度を下げ、現地時間の午後1時10分にランディング。

  今朝はPCの電源を入れてFlightradar24をチェックすると、すでにJA24MJが離陸する準備をしていました。最近のモーゼスレイクでは南西の風が吹いているようで、今朝もRW22に向かってタクシングしエアボーン。

 この日の4号機はエンルートまで上昇することなく、15,000ftに達する前に降下を開始し、わずか45分でグラントカウンティ空港に着陸。何かのチェックをするためだけに離陸したようですので、目的を達してすぐに着陸したといったところでしょうか。




★YouTubeにUPされた3つの動画と現地時間24日の4号機飛行試験ログの謎

  

MRJ-90

 日本時間の 5月24日にYouTubeに投稿された三菱航空機公式ロゴ付きのMRJ動画。内容はずっと昔に公開されたものと全く同じなのですが、この動画は単なる不正コピーなのか、それともロンドンで開催されるファンボロー航空ショーと関係があるのでしょうか?

Mitsubishi Aircraft Corp MRJ - Demonstration Video

 これは先日「Mitsubishi Aircraft Corp MRJ 'Hot Soak'」として公開されたものが、その後タイトル変更されたもの。公開後にタイトル変えるって不思議です。

Mitsubishi Aircraft Corp MRJ - Demonstration Video 2

 こちらも同様にMitsubishi Aircraft Corp MRJ 'Cold Soak'」として公開されたものが、その後現在のタイトルに変更されました。

 そして日本時間の25日朝、現地時間の24日午後に行われた4号機の飛行ログが、Flightradar24に表示されないのです。やはりFlightradar24の飛行ログが飛行試験のすべてではないようですね。

 MRJのモーゼスレイクでの飛行試験は、ひとつの区切りに到達したのではないかと思っています。それが型式証明取得のための準備を終えられたということなのか、それとも今までの飛行試験で得られたデータを機体に反映させたということなのかは、今のところ推測するかありません。

 今わかっていることは、7月21日22日にイギリス・ロンドンで開催されるファンボロー航空ショーで、デモフライトを実施すると発表されていることだけ。当然ですがこれはMRJの商業的な面をてこ入れすることが目的なので、三菱航空機はどんなプロモーションをするのか興味があるところ。

 そんなファンボロー航空ショーと関係あるのかないのか、このところ、三菱航空機が過去に公開した動画を再編集したと思われる動画がYouTubeに再投稿されています。私はこれらが三菱航空機がファンボロー航空ショーで使用するためのプロモーションビデオではないかと思っているのですが、それとも単なる海賊版?

 もう1つ、日本時間の25日朝、現地時間の24日午後に行われた4号機の飛行試験ですが、Flightradar24の4号機の飛行ログとして表示されないのです。なぜなのか?実はLiveで表示されいるときに気になったのが、離陸時間が表示されていなかったのです。

 これがFlightradar24のバグなのか、それとも4号機からのADB-Sトラポン信号に時間データが入っていなかったのかはわかりません。しかし、Flightradar24の「Playback」機能を使って現地時間の24日午後を再生すると、ちゃんと4号機が飛んでいるのが残っているのです。

 このことから、私たちがMRJが飛行試験を行ったとか行ってないとか言っているFlightradar24の飛行ログは、やはりすべてではないということがはっきりしたということです。




★三菱重工が新中期経営計画でMRJ70を北米市場へ投入する主力モデルと発表していた

  

  ダイヤモンドオンラインがこんな記事を掲載したので、三菱重工が2018年5月8日に発表した「新中期経営計画(2018事業計画)」をあらためてチェックしてみました。

 するとすごいことが書いてありました。MRJ70の開発本格化とTCの早期取得。
→北米市場へ投入する主力モデル。

 現地時間の24日午後、4号機が久しぶりに飛行試験実施。私のチェック漏れがなければ、4号機が飛んだのは現地時間の4月18日以来ではないかと思います。

 Aviation Weekが「MRJ70はMRJ90テストトラックとして、計画変更の青信号をゲット」という記事を載せていたのですが、今度はダイヤモンドオンラインが「MRJの主力を三菱重工が「70席モデル」に決めた理由」という記事を掲載したので、私も三菱重工が2018年5月8日に発表した「新中期経営計画(2018事業計画)」をあらためてチェックしてみました。

 すると、確かにとんでもない2行がありました。どうしてこんな重要なことを、三菱重工は会見の席で公表しなかったのでしょうか。もし、していたにもかかわらず、日本のマスコミ各社が報じなかったのだったとしたら、マスコミのやる気なさに開いた口が塞がらないと言わざるを得ません。

 MRJに批判的な日経などの経済紙がそうであるとしても、Aviation Wireのような、航空専門紙までもが記事にしないのはおかしいです。つまり、三菱重工はあとでまた何らかの批判を浴びるのを回避するため、あえてさらりと流したと推定されます。




★Aviation Week「MRJ70はMRJ90テストトラックとして、計画変更の青信号をゲット」

  

海外のメディアがMRJの記事をアップするのは珍しいです。

そしてなぜだかわかりませんがAviation Weekが同じ記事を再びツイート。

 現地時間の23日午後、4号機がモーゼスレイクのグラントカウンティ空港で地上走行試験を行いました。これはいったい何のため?

 日本語に訳すのがちょっと難しいのですが、最近再構造化されたリージョナルジェットプログラムへの更新された信頼のキーインジケータとして、三菱航空機は開発中のMRJ90より小さいMRJ70の計画進行許可命令を承認した。

 標準定員76人乗りのMRJバリエーションは、以前より三菱航空機のMRJファミリー計画の一部であったけれども、並行して開発をスタートするフォーマルな決定は、遅れに遅れている開発プログラムが、社内に増大した楽天主義を反映する・・・といったところかな。

 MRJについては、あまり海外のマスコミが記事にすることがないので、今回のAviation Weekの記事は、アメリカでもスコープクローズが拡大されないことによる影響が懸念され始めたということでしょう。




★日本時間の21日午前、5号機が久しぶりに姿を現す・・・ja0hleさんからお写真いただきました

  

 日本時間の21日午前11時18分、久しぶりに5号機が三菱エプロンに姿を現したようです。

 ja0hleさんから出てくるところの連続写真をいただきました。

うーん、今日は機首からぐるりとは回ってくれなかったのですね。

 ちょっと残念ですが、これでも最近、姿を見せていなかった5号機なのでとても貴重です。

 まさか、ワイヤーハーネスの改修を受けたのではないですよね。

テール部分のAPU排気口はまだ塞がれたまま。

まだ当分、エンジンランナップはなさそう。

エンジン吹かさないのに、なぜブラストフェンス前に出すのでしょうか?

何か見れば見るほど、5号機が不憫に思えてしまいます。

 日本時間の21日午前11時18分、久しぶりに5号機がMRJハンガーから引っ張り出され、三菱エプロンのブラストフェンス前に姿を現しました。この写真はすべてja0hleさんからいただいたものです。ありがとうございました。

 三菱航空機と三菱重工から、5号機は当分飛ばさずに地上試験に使うと発表されているので、いつ飛ぶのかといった疑問はないのですけど、逆に5号機は何の試験に使われているのか知りたいですよね。そして、エンジンランナップするわけでもないのに、どうして三菱エプロンのブラストフェンス前に出すのか、これもぜひ知りたいものです。

 今日の時点でわかったことは、まだAPU排気口が塞がれたままであるということ。ということは、この機体はまだ機内に電源を送っていない状態。今までに電源車が5号機の近くにいたのを見たこともないので、現時点では5号機は実物大の模型と同じですね。これでいったい、何の試験をやっているのでしょうか?




毎日新聞経済プレミア MRJ「英航空ショーで飛行展示」事業成功へ正念場

  

プレミア記事は有料なので、期間限定ですがYahoo!ヘッドラインニュースでどうぞ

 毎日新聞の経済プレミアがMRJ「英航空ショーで飛行展示」事業成功へ正念場という記事を載せました。7月にロンドンで開催されるファンボロー航空ショーに向けて、これからこの手の記事が増えることでしょう。

 毎日新聞経済プレミアは有料記事なので、期間限定ですがYahoo!ヘッドラインニュースで読むことができます。内容は日本経済新聞などほど批判的ではなく、MRJの現状をほぼ正確に報じていると思いました。

 そして最後に、「2008年の事業化から15年の初飛行まで7年、初飛行から20年の初号機納入予定まで5年。計12年はいくら民間航空機の経験が乏しいとはいえ時間がかかりすぎ」とある航空評論家は指摘する。最初のANAへの納入まであと2年。事業成功への正念場にさしかかっている。で締めくくっています。




★Mitsubishi Aircraft Corp MRJ 'Hot Soak'& 'Cold Soak'

  

 Mitsubishi Aircraft Corp MRJ 'Hot Soak'

 Mitsubishi Aircraft Corp MRJ 'Cold Soak'

 YouTubeに2つの新しい動画がありました。Victory Studiosが公開したもので、どちらも2017年2月27日から3月17日までの間、フロリダ州エグリン空軍基地にあるマッキンリー極限気候研究所で行われた極寒・酷暑試験の映像で、主任エンジニアであるKATIE WOODSさんが試験内容を解説しています。
 
 この2つの動画は三菱航空機オフィシャルサイトのメディアセンター「ムービー」で公開されている「Cold and Hot Soak Tests」のものを再編集した内容のようです。この時期になってどうしてこの2つが公開されたのか気になりますね。ファンボロー航空ショーと関係あるのでしょうか?




★現地時間5月17日お昼過ぎ、3号機が5日連続でチェックフライト

  

現地時間の17日午後0時52分、3号機が5日連続で離陸。


今日は今までと違い、西向きに飛んで上昇開始。


 その後いtったん34,000ftまで上昇したものの、再び高度を下げてモーゼスレイク方面に戻って来ました。

 現地時間の17日午後0時52分、3号機が5日連続の飛行試験に出発。今朝も起床したときはまだ飛んでいませんでしたが、このところ離陸時間が遅い傾向にあったので、日本時間の午前5時にチェックしたところ、やっぱりというかちょうど離陸した直後でした。

 今週の3号機のフライトですが、私は飛行試験を行っているのではなく、アップデートの確認飛行、つまりチェックフライトなのではと思っています。今週の3号機の飛行データを解析し、次のステージに進むのではと想像しています。




★MRJの納期遅れの影響がじわりと出始めました

  

 こんなニュースがありましたが、私が着目したのはANAはこの機材の代替としても、MRJを導入する予定だったということ。

 そしてジェット機からプロペラ機への変更を提案された路線の地元は懸念を表明。これがボンバルと同サイズであっても、MRJだったら大歓迎だったでしょうね。


飛行試験は今朝も3号機が現地時間の16日午後2時14分に離陸。


いつもと違い、南西向きのRWY22からのエアボーンでした。


 今日はあまり高いところを飛んでいないようですが、そう言っていると昨日のように今後ぐんぐん上昇するかも。



着陸は現地時間の午後5時08分。結局、今日はずっと低空を飛び続けました。

 ANAがB737-500を退役後、整備訓練機に回すというニュースが流れていました。本当はANAはこのB737-500の代替にMRJを導入するつもりだったはずなので、納期遅れの影響がANAや利用者に降りかかって来たわけです。

 そして、B735退役後、ボンバルディアDHC-8を代替に提案された空港の地元は懸念を表明。確かに今までジェット機が飛んでいた路線がプロペラ機になると言われたら、何となくいやな気持になるのは致し方ありません。同じ小型化されるのにしても、これがMRJへのチェンジだったら、きっと大歓迎されたことでしょう。

 モーゼスレイクでは今朝も3号機が離陸して行きました。離陸時間は現地時間の16日午後2時14分、日本時間では17日午前6時14分。このくらいの時間に離陸してくれると、出勤前のひとときを、MRJとともに過ごせるのでいいですね。




★現地時間5月15日午後2時42分、3号機が3日連続でチェックフライトに出発

  

現地時間の15日午後2時42分、3号機が3日連続でチェックフライトに出発。


今日は低空で旋回するのかと思ったのですが・・・


その後、どんどん高度を上げて飛び去って行きました。



 着陸したのは午後5時11分だったので、今日は離陸時間が遅かったわりにしっかり飛びました。もしかしたらトラブって離陸が遅れたのかも・・・。

 現地時間の午後2時42分、3号機が3日連続の飛行試験に出発。今日はもう飛ばないのかと思っていたのですけど、日本時間の午前6時42分になって離陸して行きました。

 離陸直後は10,000ft前後で旋回を始めたので、今日は低空飛行かと思ったのですが、その後ゆっくりと上昇を始め、35,000ftに到達。35,000ftといえばFL350ですから、エンルート想定の中心的な高度。今回のアップデートはエンルート想定時の飛行特性の改善なのかもしれません。




★現地時間5月14日午前、3号機が2日連続で短いチェックフライト、午後からは1号機も

  

現地時間の14日午前9時14分、3号機が2日連続でチェックフライトに出発。



今日の目的は35,000ftで飛行することだったようですね。


そして現地時間の午後3時前、今度は1号機が飛行試験に出発。

 3号機が2日連続で飛行試験実施。離陸は現地時間の午前9時14分、着陸は午前10時46分、飛行時間は1時間32分でした。MRJの飛行試験は現地時間の午前11時前後から午後1時前後に行われることが多いのに、今日はずい分早く飛んだものです。

 今日はFlightradar24の機能で、飛行速度と飛行高度をチェックしてみましたが、離陸後どんどん高度を上げ、35,000ftでクルージングしたのちモーゼスレイクのグラントカウンティ空港周辺を旋回しているので、今日のチェック目的は35,000ftでの飛行にあるように思えます。

 そして、現地時間の午後3時前、日本時間では15日午前7時前ですが、今度は1号機がエアボーン。残念ながら出勤時間になったので、これ以上1号機をウォッチすることができません。今日は午後から1号機を飛ばすために3号機が朝早くから飛んだのですね。




★現地時間5月13日午前11時51分、3号機が久しぶりにエアボーン

  

現地時間の13日午前11時51分、3号機が久しぶりに飛行試験に出発。

3号機が飛行試験を行ったのは現地時間の4月28日以来15日ぶり。


着陸は現地時間の午後1時11分。飛行時間は1時間20分でした。

 今日の飛行時間はちょっと短めだったので、アップデート後のチェックフライトだったのかもしれません。

 今朝は久しぶりにFlightradar24にMRJが表示されました。飛んだのは3号機で、離陸時間は現地時間の13日午前11時51分、着陸は午後1時11分。飛行時間は1時間20分でした。3号機が飛行試験を行ったのは現地時間の4月28日以来15日ぶりですし、4機の飛行試験機としても、5月1日に1号機が飛んで以来でした。

 今回半月近く飛行試験を行っていなかったわけで、また何らかのアップデートを受けての今日の飛行試験だったと思いますので、今日の試験結果が良好ならて再び飛行試験が再開されるのではないかと推測します。




★MRJ大苦戦、日の丸ジェットの夢を潰えさせない「最後の一手」

  

 ダイヤモンドオンラインが『MRJ大苦戦、日の丸ジェットの夢を潰えさせない「最後の一手」』を掲載。

いっぽう、日経の論調は相変わらず・・・

 ダイヤモンドオンラインの『MRJ大苦戦、日の丸ジェットの夢を潰えさせない「最後の一手」』は、なかなかすごい内容です。最後の部分をコピペさせていただきました。

 日本人にとって、MRJの開発は決して退いてはならない「戦い」なのだ。ここはもう、修羅の道だろうと茨の道だろうと進むしかない。現実的には三菱UFJフィナンシャルグループや三菱商事といったグループ企業に頼り、資金調達、資本増強で乗り切る以外にはないだろう。

 他の道はないのだろうか。たとえば、日本人の夢を後押しするプロジェクトならば、クラウドファンディングで1000億円を集めることは不可能だろうか。ロマンに対して1億円を出資する企業が1000社集まれば、不可能な数字ではない。100万円を10万人の個人で、という考え方だってある。

 無茶を言っているように聞こえるかもしれないが、日本人にとっては悲願のプロジェクトの「詰めの部分」なのだ。我々日本人が最後まで「見ているだけのサポーター」のままでいるのは、あまりにもったいないのではないだろうか。

 さあ、みんなでMRJを応援しようじゃありませんか。ガンバレMRJ! ガンバレ三菱航空機!




★三菱重工社長 「MRJ、もや晴れつつある」

  

日本経済新聞がYouTubeに三菱重工の宮永社長の会見動画を公開。

 日本経済新聞が8日に行われた三菱重工宮永社長の決算会見の映像をYouTubeに公開しました。TV局が自社のニュースをYouTubeで公開することは多々ありますが、新聞社が会見の様子を動画で公開することは珍しいと思います。

 宮永社長の会見の中で心に残ったのは、戦闘状態は戦闘状態だが、MRJについてはかなりもやが晴れてきつつある。今年社長に残った理由のひとつがMRJ問題だった。メドをつけるところまでが、どんなカタチであれ私が責任を持つ。

 大勢のマスコミを前にして、宮永社長がここまでの決意を語っているのです。一部のマスコミが撤退だの譲渡だのと揶揄していることが、笑い話に思えました。




★三菱重工、三菱航空機の資本増強を検討 2018年度中に債務超過解消へ

  

ロイターの記事。今日の宮永社長の会見を最もよく伝えていると思います。

CBCニュース。動画も見れます。

NHKニュースです。こちらも会見の様子はないものの、詳細な記事になっています。



そして地元中日新聞。こちらも宮永社長の会見については触れていません。

ちょっと遅れてAviation Wireも詳細な内容を公開しました。

 1日早く西日本新聞とニュースイッチが掲載した三菱重工による三菱航空機への増資について、8日に行われた決算会見で、三菱重工の宮永社長が債務超過額が1000億円になっていることや、今年度中に資本増資して債務超過を解消する意向を明らかにしたようです。

 私はいくつかもマスコミ記事を読みましたが、ロイターがいちばんではないかと感じました。以下はロイターの記事のコピペです。

 三菱重工の宮永俊一社長は8日の決算会見で、債務超過に陥っている「三菱リージョナルジェット(MRJ)」の開発子会社、三菱航空機の資本増強を検討しており、2018年度中に債務超過を解消する意向を明らかにした。

 MRJは量産初号機の納入延期が度重なり、開発費が膨張。三菱航空機は債務超過に陥っている。現在計画している2020年半ばの初号機納入の厳守に向けて、資本増強により財務基盤を強化する。

 宮永社長は、債務超過額が「現時点で約1000億円」と明かした。具体的な資本増強の方法については「関係者と協議中」として言及を控えたが、「債務超過をなるべく早く解消したい」と述べ、「今年度中に全部(資本増強などの対応を)終わらせる予定」と語った。

 また、長期的に事業を進める体制を整え、「来年の春くらいから新しい形が進んでいく」との見通しを示した。




★三菱航空機が資本増強へ MRJ初納入へ財務強化

  

  西日本新聞が「三菱航空機が資本増強へ MRJ初納入へ財務強化」という記事を掲載。地元の中日新聞ではなく、遠く離れた九州の新聞社が掲載したことが驚きです。

 この記事は債務超過に陥って資金難になっている三菱航空機に対し、親会社である三菱重工が増資することを検討しているというものだと思います。売り上げが1円も入らない三菱航空機ですので、会社の運転資金を確保するのは大切なことでしょう。

 ひとつ驚いたのは、この記事を掲載したのが地元の中日新聞や日本経済新聞ではなく、遠く離れた九州の西日本新聞であること。この手のニュースは中日新聞の十八番なんですけどね。




★「777」減産に「MRJ」延期…。中部の航空機サプライヤー、需要低迷に腐心

  

 GW明けの5月7日、日刊工業新聞とニュースイッチが「777」の減産に「MRJ」延期で、中部地方の航空機サプライヤーが需要低迷に腐心との記事掲載。

 この記事は主に三菱重工や富士重工、川崎重工などから部品製造を受注している中小企業が、ボーイング777の減産やMRJの量産時期延期により、ほかの業種にも手を出して仕事を確保しているという厳しい現実をレポートしています。

 ボーイング777の減産については、後継機777Xへの機種移行ということなので、一定の仕事は再び戻って来ると思いますが、MRJについてはまだ最終組立工場が稼働していない現在では、仕事が舞い込むのはまだまだ先になりそうです。

 先日も名古屋空港まで自転車で向かっていて気付いたのですが、MRJ最終組立工場や三菱航空機本社移転による需要を当て込んで建てられた建売住宅が大幅に値下げされていました。MRJの納期延期は地元である豊山町にも、少なからず影を落としていることは確かです。




★MRJ、未完のまま撤退の可能性…三菱重工、凄まじい凋落

  

 ビジネスジャーナルが「MRJ、未完のまま撤退の可能性…三菱重工、凄まじい凋落」という記事をUP。GW期間中なのにご苦労さまです。

 ゴールデンウイーク後半になってからというもの、モーゼスレイクでの飛行試験は行われなくなり、TwitterやFacebookにも新しい情報が投稿されることがなくなってしまいました。日本の製造業はお休みのところが多いことは間違いないですが、三菱航空機は海外でも日本社員に長期休暇を与えたのでしょうか。

 そんなとき、ようやくネットサーフィンでタイトルに「MRJ」が含まれる記事を発見。ビジネスジャーナルの「MRJ、未完のまま撤退の可能性…三菱重工、凄まじい凋落」という記事なのですが、内容はMRJ云々というよりも、三菱重工の落ちぶれ方がひどいという内容の記事でした。

 記事の中でちょっと気になったのが、「『MRJは「もうすぐ」「間もなく」と期待をもたせながら、延期に次ぐ延期を繰り返している。その様子は、「まるで、ソバ屋の出前」。そのためマスコミの間では「MRJは、このまま飛ばない可能性が高い」「単なる金食い虫」との認識が強まる一方だ。』という部分。単なる金食い虫という部分は、当たらずも遠からずかもしれませんけど・・・。




★辛口コメントで有名なセコインターナショナルのFacebookではありますが・・・

  

 辛口コメントで有名なセコインターナショナルのFacebookが、ボーイングとエンブラエルの合併話が最終段階に入ったことで、将来MRJがどの道を歩むのかという投稿がありました。

 今後の三菱MRJとしての可能性。(1) エアバス・ボーイングを追う第三局として細々と・・・、(2) ボーイング・エンブラエルが作る新会社にMRJ売却、(3) ボーイングとの提携を捨てる気持でエアバスとの提携、(4) ボーイング・エンブラエルが作る新会社にMRJ売却、(5) 中国資本投入で 中国ARJ21のラインナップ入り。

 投稿では可能性としては(1)はないのではと書かれていますが、ほかの選択肢を選べないので、私はあえてその(1)に賭けたいと思います。ところで上の選択肢ですが、(2)と(4)って同じじゃないですか?




★現地時間の5月1日、1号機が6日ぶりに飛行試験

  

 5月最初の飛行試験は1号機でした。



 Flightradar24に残っていたログは現地時間の午前9時56分から約1時間。実際の離陸はこれよりも10〜20分早いあたりでしょう。


  そして日本時間の午前6時すぎからFlightradar24に飛行データが表示されるようになりました。午前の飛行試験ののち一度着陸し、現地時間の午後2時頃から再び飛行試験を始めたということでしょう。

 モーゼスレイクも5月になりました。何か変な書き方ですけど、日本と17時間の時差のあるアメリカ西海岸だと、1日近く日付が遅れて替わるので、このような表現になってしまいます。

 水谷社長がファンボロー航空ショーでデモフライトを行うと発表以来、全く目ぼしい情報のないMRJ。モーゼスレイクでの飛行試験はこのところ、1号機と2号機が行い、以前多く飛んでいた3号機と4号機が飛ばなくなっています。

 現在の進捗をうかがい知る手立てがないので、このまま静観するしかないのですが、そろそろ国交省側から、型式証明取得のためのフライトを〇〇から開始するというようなリリースが出てもいいと思うのですけどね・・・。




★カレンダーは今日から5月

  

 早いもので今日から5月になりました。MRJカレンダーには日本の祝日が記載されてないので、ついめくり忘れてしまいます。



 4月最後の飛行試験は2号機でした。正確な離着陸時間がわかりませんが、離陸したのは現地時間の午前9時過ぎのようです。

 日本は今日から5月。日本の5月はゴールデンウイーク後半から始まるため、1週目はこれまたあっという間に過ぎてしまいます。こうして1年は確実に過ぎて行くのですね。

 MRJカレンダーには日本の祝日が掲載されていないので、5月のカレンダーにゴールデンウイークのお休みがありません。これが三菱航空機の営業日であるのなら「がんばってるな」ってところですが、モーゼスレイクの飛行試験は日曜日も飛んでるし、関係ないといっていいでしょう。

 ニュースレターが終了し、Progress Updatesも2月から更新されていないので、公式な進捗を知る手段がますます減ってしまいました。今の最大の関心事はいつから型式証明取得のための飛行試験が行われるか。1日も早い朗報に期待です。




★現地時間29日、2号機がサンデーフライトで38,500ftを飛ぶ

  

 今朝は2号機がエンルート想定の高度を長時間飛び続けましたが、西向きになった直後、対地速度が593kts(約時速1070キロメートル)になったので、いやな過去を思い出してしまいました。

 これが2016年10月12日、対地速度689ノット(時速1,276キロ)も出したために、フェアリングを損傷させたのではと噂されたときの飛行ログ。

 フェアリング破損による緊急着陸後、修理して出てきたときの2号機。私は主翼付け根の無塗装部分が修理箇所だと思うのですけどね。

 今朝は2号機が38,500ftという高高度をずっと飛び続けていました。ブツ切れにしか表示さいないかと思うと、こうしてADB-S搭載機とほとんど遜色なく表示されるときがあって、やはりブツ切れは機体のほうに理由があるように思えます。

 2号機は今まで2度の緊急着陸を行っていますが、そのうちの1回が能登空港への着陸。このときは飛行中に異常振動を感じたので着陸したとの発表でしたが、原因は主翼下のフェアリングにひびが入ったというものでした。私は今でもこのときひびが入ったのは主翼付け根だったのではと思っているのですけどね。

 その2号機が今朝の飛行試験中に、短い時間でしたが対地速度で時速1000キロメートルを超えたので、ちょっとドキッとしてしまいました。あくまでもグランドスピードなのでエアスピードではありませんが、それでも機体にかかる負荷が大きくなることは間違いないでしょう。気をつけて飛んでくださいね。




★現地時間28日午後2時51分、3号機が飛行試験に出発

  

昨日に引き続き、現地時間の午後3時近くに3号機が離陸。


今日のモーゼスレイクは雨の予報なので、飛行時間は行われないのかと思いました。


今日の3号機は飛行時間1時間22分で戻ってきました。

 昨日に引き続き、現地時間の午後3時近くになって、3号機が離陸。3号機の飛行録を見ると、このところ、午後3時前後に飛び立つ日が多くなっているようにみえます。着陸後のデータ収集を考えると、午前に飛んだほうが時間に余裕あると思うのに、なぜ午後3時前後に飛ぶことが多くなっているのか気になります。




★現地時間27日午後3時14分、3号機が飛行試験に出発

  

今朝はもう飛行試験は行われないかと思っていたのですが、現地時間の午後3時14分に3号機が離陸。


最近、ときどきこの時間帯に飛んでいる3号機ですが、何か理由でもあるのでしょうか?


着陸は現地時間の午後5時14分で、飛行時間はジャスト2時間でした。

 今朝はもう、飛行試験は行われないと思っていたのですが、現地時間の午後3時14分に3号機が飛行試験に出発し、午後5時14分に着陸。離陸したのが午後3時過ぎなので、もともと長く飛び続けるつもりだとは考えにくいですね。

 ところで今日の飛行試験がなぜ遅く行われたのかですが、あくまでも私の推測に過ぎませんけど、今朝のモーゼスレイク周辺はボーイングの飛行試験機が何機も飛んでいたのです。そのため、空域が空くのを待っていたのではと思っています。




★朝日新聞航空部「早く来てっちゃMRJ!!格納庫出来とーよ。」

  

  朝日新聞航空部のTwitterですが、この写真ちょっと不思議なのは格納庫前が未舗装状態に見えるのです。この先どうなるのでしょうか。

787飛行試験5号機(N787FT)の解体の続報。ついにここまでバラバラに・・・。

Royal S Kingさんはまだ胴体が残っている部分の写真をツイート。

 朝日新聞航空部の粋なツイートがありました。北九州空港に完成した三菱航空機の格納庫写真ですが、よく見ると格納庫の前あたりはまだ未舗装なので、この先どうなるんだろうって思ってしまいました。

 ワイヤーハーネス問題が出る前の計画では、ANA塗装の5号機が 北九州空港を拠点に自動操縦試験を行うはずでしたが、年内に完成予定の6号機・7号機もアメリカへ行ってしまうことになっています。そして国内に残る5号機は地上試験のみ。ホント、この格納庫どうするのでしょうか?

 MRJの開発遅れで北九州空港がとばっちりを受けているわけで、その余波がFDAの北九州便にも影響を与えていることは確実。1日2便で就航した名古屋小牧/北九州便ですが、現在何とか1便を維持しているものの利用率は超低空飛行。きっと自治体が補助金出して存続しているのでしょうけど、MRJの国内試験状況によっては運休もありかと。

 787飛行試験5号機(N787FT)の解体の続報をペインフィールド空港公式TwitterとRoyal S Kingさんがツイート。ここまでスクラップになってしまったのかと悲しくなるとともに、鉄の何倍もの強度があるカーボンファイバーで作られた胴体が、こうもきれいにスクラップになるんだと驚いています。




★ペインフィールド空港のTwitterを見ながらモーゼスレイクもこんなかなって・・・

  

 「フェデックスの777F ecoDemonstrator N878FD は、今日ペインフィールド北にフラットトラックを作った」かな。

 日経ビジネスオンラインの「飛べないMRJ」から考える日本の航空産業史シリーズの第5弾、「日本がホンダジェットから学ぶべき教訓とは?」。


 今朝はすでに1号機が飛んだあとでしたが、わずかに残った飛行ログは、何と現地時間の午前7時52分から。ずい分と早く飛んだものです。


 そして現地時間の午後2時07分に3号機離陸。午前に1号機を飛ばし、午後から3号機を飛ばしたようですね。


  その後2号機の飛行ログも表示されました。2号機は現地時間の午後2時30分頃飛行試験を実施。同時ではないですが、1日に3機が飛んだのは久しぶり。

 私はペインフィールド空港のTwitterが大好きです。ボーイング社のエバレット工場があるため、ボーイングの飛行試験機写真が多いことがその理由ですが、昨日、フェデックス向けのB777F エコデモンストレーター N878FD がペインフィールド北にフラットトラックを作ったとツイート。

 フラッタトラックとはアメリカで古くから開催されているレースの名前で、要は空にオーバルトラックを描いたという意味です。私はこの写真を見て、きっとモーゼスレイクのグラントカウンティ空港付近でも、MRJがこうした飛行機雲を作っているだろうなって想像してしまいました。

 毎週木曜日に掲載される日経ビジネスオンラインの「飛べないMRJ」から考える日本の航空産業史シリーズの第5弾。今回はホンダジェットについてが中心でしたが、ホンダジェットが藤野さんというひとりのエンジニアによって生まれたこと、彼が日本には学ぶことがなく、ひとりでアメリカに渡り30年かけてホンダジェットを開発したことが書かれています。藤野さんは本当にすごい人だと思います。
 
 今朝は1号機も飛行試験を行ったようですが、昨日、2号機だけ断片的になると書いたのですけど、今日は1号機がそうなっていました。それも離陸したのが現地時間の25日午前8時前なのです。どうしてこんなに早く飛んだのでしょうね。




★現地時間24日は2号機と3号機が飛行試験

  

現地時間の24日午後0時ジャスト、3号機が飛行試験に出発。


今日はずっと低空を飛行し、モーゼスレイク近郊に戻ってきました。


グラントカウンティ空港上空を数回低空で通過したのち、午後1時29分にランディング。


  着陸後、外周のタクシーウェイを走行。ここまで正確に表示されるのですから、ADB-Sの精度ってすごいですね。



 こちらは今朝の2号機。正確な離陸時間はわからず、Flightradar24には現地時間の午前11時32分から40分間のみログが残っていました。

今朝は私が起きたら3号機が飛んでいました。今朝の3号機は現地時間のお昼ちょうどに離陸し、いったん遠くに飛んで行ったのち、モーゼスレイク近郊に戻ってきて、グラントカウンティ空港上空を低空飛行。

 久しぶりにFlightradar24でランディングを見ましたが、以前よりも精度がよくなった気がします。というのは着陸前の最低高度が800ftまで表示されたし、着陸後のタクシングも外周路を正確にトレースしてエプロン前に戻って行くのが確認できたのです。

 2号機は相変わらずです。何度も同じことを書くようですが、なぜ2号機だけ、こうして断片的にしか表示されないのか、やっぱり不思議です。だって1号機はそれなりに表示されますもんね。




★三菱航空機、従業員300人削減。「MRJ」開発を合理化

  

 日刊工業新聞とニュースイッチが三菱航空機が全従業員の15%程度に相当する約300人を削減したことが明らかになったと報じました。


 日本時間の24日午前4時、現地時間の23日お昼ですが、2号機が飛行試験に出発。私が2号機のLiveをウォッチできたのは久しぶり。でもこのあとすぐに消えてしまいました。


 しばらくして再び表示されたので、今度はどのくらい表示されるかと再度ウォッチしていたのですが、今度も15分ほど表示されたのち消えてしまいました。


 そしてこれが3回目の登場。ずっとウォッチしていたところ、レーダーロストするときのような消え方をしたので、3地点の地上サイトのいくつかがトラポン信号をキャッチできなくなって消えてしまうようです。

 日刊工業新聞とニュースイッチが三菱航空機が全従業員の15%程度に相当する約300人を削減したことが明らかになったと報じました。設計手順の見直しや効率化に伴い、契約社員や外部から招いた外国人社員などとの契約を更新しなかったことが背景にあると見られる。型式証明取得に向け、引き続き開発を加速していく方針とのこと。

 今朝はなぜか午前4時に目が覚めてしまい、PC起動してFlightradar24をチェック。するとJA22MJだけLiveで表示されるじゃないですか。普段、23MJや24MJはこのようなことがあっても、22MJがLiveで見られるなんて、最近記憶にないんですよね。このあといつものように消えてしまったので、早起きは三文の徳ということにしておきましょう。




★現地時間22日、3号機が久しぶりに37,000ftを1日に2度飛ぶ

  

  現地時間の22日午前9時51分に3号機離陸。しばらくモーゼスレイク近郊を飛んだのち、一気に37,000ft以上に上昇しクルージング。


着陸は現地時間の22日午後1時08分で、今日の飛行時間は3時間51分でした。



 そして現地時間の22日午後3時50分、この日2度目の飛行試験に出発。今度も37,000ft以上に上昇し、現地時間の午後5時40分に着陸。今度の飛行時間は1時間50分でした。

 MRJ fanさんの今日の記事にファンボロー航空ショーで予定されているデモフライトについての感想と追加投入されるJA26MJと27MJについて書かれています。

 現地時間の22日午前9時51分、3号機が離陸し、いつものようにモーゼスレイク近郊を低空飛行したのち、一気に37,000ft以上に上昇しクルージング開始。このところの3号機はいつも低空飛行ばかりだったので、エンルート想定の高度を飛行したのは久しぶりではないかと思います。

 今朝はちょっと気になる情報をご紹介。私と同じようにMRJを応援し続けている「MRJ fan」さんの今日の投稿なのですが、ご紹介させていただくためにブログの投稿文をちょっとお借りしました。

 「前回のパリショーで、エンブラエルの航空機の飛行展示が注目されました。現在その機体は型式証明を取得し、機体の納入が近づいていると言われています。MRJの型式証明取得が近づいてきているという事だと思っております。」

 この部分ですが、MRJに関しては正確には型式証明取得の飛行試験が近づいているというべきでしょうか。現時点ではまだ型式証明取得のための飛行試験は始まっていないですし、審査する側の国交省がまだ、体制を整えていないという記事もチラホラ。そのため、ファンボローでのデモフライトはあくまでも、悪いイメージ払しょくのためのものと考えるほうがいいかもしれません。

 「新たに投入される機体は、飛行試験機という名称ではないようです。試験飛行の行方を見ながら、この機体は納入される機体になるという事ですね。」

 これは初めての情報です。26MJと27MJは量産機を飛行試験に転用すると言われていましたが、飛行試験機という名称ではないということは、この2機は型式証明取得後、当初の予定どおりANAに引き渡されることになるのでしょうか。

 そうであるとすると、この2機がホワイトボディーに塗られたこともうなずけますし、ハーネス改修部分以外は5機の飛行試験機を使って実施し、ハーネス改修部分のみの審査をこの2機で行うのであれば、この2機はチェックフライトを兼ねて飛ばすことができるので、メリットも大きいと言えますね。この情報をMRJ fanさんがどうやって入手したのかも気になりました。

※お願い

 私のMRJ大好きをご覧いただいて、ここの情報をTwitterやFacebookに投稿されていると思われる方をお見掛けしますが、写真と記事には著作権がありますので、埋め込みもしくはリツイート、シェアする場合を除き、本来は投稿者の許可なしに使用することは著作権法違反です。

 そのため私は可能な限り、自分のページに元の記事を埋め込みすることで、投稿者の著作権を守っているつもりです。MRJ fanさんのブログ記事ではそれができなかったので、今日は記事の一部を引用させていただきましたが、これをTwitterやFacebookにコピペするのはお控えください。よろしくお願いします。




★787飛行試験5号機(N787FT)解体続報、現地時間21日午前に2号機飛行試験

  

 ペインフィールド空港の公式Twitterがペインフィールドでキロ6の787-8 5号機の別の写真。スクラップ部分の一部は40-41ビル近くの場所に行くかもしれないとツイート。


  現地時間の21日午前、2号機が飛行試験。いつもながら2号機の飛行ログはブツ切れです。同じADB-S用トラポンを搭載していない1号機はこうならないのはなぜ?

 ペインフィールド空港のTwitterが787飛行試験5号機(N787FT)の解体続報をツイート。今回のツイートの2枚目写真はボーイング社のエバレット工場の建物なのか、それともペインフィールド空港のものなのかはわかりませんが、空港の中に機体のスクラップ置き場があることは確かですね。

 MRJの飛行試験は、先週まで行っていた3号機と4号機に替わって、今週は1号機と2号機が行っています。4機の飛行試験機は違う目的の試験を行うことになっていて、当初の発表では1号機と2号機は「機能・性能テスト実施機」だったので、今は主に性能試験を行っているということなのでしょう。




★787飛行試験5号機(N787FT)ついに解体・・・8年前の初飛行を思い出す

  

Royal S Kingさんが787飛行試験5号機(N787FT)の解体が始まったことをツイート。

 それに対してペインフィールド空港の公式Twitterが、私は8年前の初飛行を思い出しますと返信しました。


現地時間の20日午後1時過ぎ、1号機が飛行試験に出発。1号機飛ぶのは久しぶり。

 以前、ペインフィールド空港のTwitterに787飛行試験5号機(N787FT)の現在の写真がツイートしてあることをご紹介しましたが、現地時間の4月19日にRoyal S Kingさんが787飛行試験5号機(N787FT)の解体が始まったことをツイート。ついに解体が始まったのです。

 このツイートに対してわずか1時間後、ペインフィールド空港の公式Twitterが、私は8年前の初飛行を思い出しますと返信。何とも切ないN787FTの解体写真とそのN787FTが初飛行に出発するところでしょうか、まっさらなN787FT。数年後にMRJの飛行試験機にも訪れるかと思うと、とても心が痛みます。




★日経ビジネスオンライン「八方塞がりのMRJ、だからこそ前を向け」

  

 日経ビジネスオンラインの「飛べないMRJ」から考える日本の航空産業史シリーズの第4弾、「八方塞がりのMRJ、だからこそ前を向け」。

  てっきり違う記事なのかと思いましたが、ニュースイッチのこのニュースが、Yahoo!ニュースでは「MRJの追加キャンセルない」と違うタイトルなっていました。


 今日は久しぶりに2号機が飛びました。それも現地時間の午後4時過ぎ。モーゼスレイクでの飛行試験としては、今までで最も遅い記録ではないでしょうか。

 日経ビジネスオンラインの「飛べないMRJ」から考える日本の航空産業史シリーズの第4弾、「八方塞がりのMRJ、だからこそ前を向け」。かいつまむとこんなところでしょうか。

 MRJは型式証明取得の壁に突き当たっている。また米国でどんどん熟練技術者を雇用している一方で、国内ではMRJに携わる人員を削減している。MRJの現状は、国産旅客機といいつつ、米国の熟練技術者が開発するという形に移行している。

 MRJは「航空日本復活の象徴」みたいな扱いでメディアに登場してきた。当初のMRJは、機体をCFRP製にして重量を10%以上軽くして、かつ開発中の燃費のいいギアードターボファンエンジンを積極的に採用し、性能的な優位を確保してリージョナルジェット旅客機の市場に参入していこう、という考えだった。しかし、作れると思っていたCFRPの機体は作れず、開発が遅延したことで、ギアードターボファンエンジンはライバルも採用してくるようになってしまった。

 今のMRJは、徹底的に保守的な設計になっている。それは破綻させずに最後まで開発をやりきるという意味では安全だが、当初目指していた性能的な優位は消えたということでもある。それだけMRJの商品価値は下がっている。ブラジルのエンブラエルやカナダのボンバルディアといったライバルメーカーも次々に新型機を市場に送り込んでくる中で、完成したとしても販売は大変厳しいことになるであろう。

 少なくともMRJを開発したことで、旅客機開発の厳しさを身をもって体験したエンジニア群が生まれた。旅客機という商品の難しさに文字通り叩きのめされた彼らが、経験を生かす次のチャンスをつくらなくてならない。「株主が」とか「企業ガバナンスが」とか言わず、三菱重工は赤字だろうがなんだろうが、歯を食いしばってMRJを売り、次世代機の開発に進むべき。でなければ、せっかく生まれたエンジニア層は四散し、日本は二度と旅客機市場への参入などできなくなるだろう。




★三菱航空機の水谷社長が、7月のファンボロー航空ショーでのデモフライト予告

  

今年7月の英国航空ショーでMRJが全世界に向けて飛ぶ姿を披露するようです。

CBCテレビニュースでは再来年の納入を改めて強調と報道。

ファンボローへフェリーフライトし、デモフライトするのは3号機でしょうか?


 現地時間18日午後1時12分、日本時間では19日午前5時12分、今日も4号機が飛行試験のため離陸。型式証明取得のフライトはいつ始まるのでしょう?

 三菱航空機の水谷久和社長は18日、7月に英ロンドン近郊で開催される世界最大級の航空見本市「ファンボロー国際航空ショー」で、MRJのデモ飛行を目指す方針を明らかにした。見本市でデモ飛行するのは初めて。

 三菱航空機はMRJの納期遅れの悪印象をデモ飛行で払拭を狙う。米国で飛行試験中の機体を持ち込む。豊山町で記者会見した水谷氏は「空を舞うMRJの姿を世界にお目にかけたい」と語った。

 ここまでが記事のコピーです。久しぶりの三菱航空機の公式会見が行われたわけで、それもトップの水谷社長が行ったところに、ファンボロー航空ショーへの意気込みを感じました。今度もANAカラーの3号機でしょうかね。




★現地時間17日お昼過ぎ、4号機が1週間ぶりの飛行試験

  



現地時間の4月17日午後、4号機が1週間ぶりの飛行試験を実施。


4号機が飛んだのは4月11日以来、MRJが飛行試験を行ったのも12日の3号機以来。

 現地時間の17日、久しぶりにMRJが飛行試験を行いました。離陸時間は現地時間の午後0時48分、日本時間では18日午前4時48分。4号機が飛行試験を行うのは11日以来、1週間ぶり。最後に飛んだ3号機からでも6日間ぶり。

 4号機の飛行試験は比較的エンルート想定の高度を飛ぶことが多い気がしますが、今朝は離陸後ずっと5,000ft前後を飛んでいるので、この1週間で何らかのアップデートを行い、まずは機体チェックしているといったところかもしれません。




★YouTubeに地元TV局以外のMRJミュージアム&あいち航空ミュージアムレポがありました

  

 関西系のTV局製作の情報番組のようです。地元名古屋のTV局製作番組とはちょっと感じが違っておもしろい。ちょっと男性タレントが諄いですが・・・。

 今朝はMRJの飛行試験は行われていません。現地時間11日の4号機、それに12日の3号機の飛行試験をもって、アップグレート後の一連のチェックを終えたように思えます。これでしばらく飛ばなくなるようなら、今回のテストプログラムによって得たデータを使って、再びアップグレートを実施するかもしれません。

 そこで、ほかに何か情報ないかチェックしていて、YouTubeに地元名古屋のTV局以外製作のMRJミュージアム&あいち航空ミュージアムレポがありました。どこのTV局なのか私にはわかりませんが、時刻横の天気予報が関西地方を表示しているので、関西系のTV局が製作した番組と思います。

 今まで何度も地元名古屋のTV局が放送したMRJミュージアム&あいち航空ミュージアムを紹介した番組を見ましたが、番組のタッチの違いからか、タレントの個性の違いからか、かなり雰囲気の違うレポ番組でした。




★日経ビジネスオンライン「国産航空機」を国交省は審査できるのか?

  

 日経ビジネスオンラインの「飛べないMRJ」から考える日本の航空産業史シリーズの第3弾、「国産航空機」を国交省は審査できるのか?


 日本時間13日早朝の飛行試験は現地時間の12日午前11時13分から3号機が実施。コールサインがまた「MAJ216」に戻りました。

 日経ビジネスオンラインの「飛べないMRJ」から考える日本の航空産業史シリーズの第3弾、「国産航空機」を国交省は審査できるのか? 今回はMRJ自体の記事ではなく、1から対空証明審査をしなければならない国交省についての記事。

 これを読むと、全く新しい機体として設計されたMRJの耐空証明審査がいかに大変なのかがよくわかります。日本の航空機開発が今回のMRJに留まることなく今後もずっと継続され、国交省の審査技術も向上し続けることが必要ですね。

 今朝の飛行試験は3号機が現地時間の12日午前11時13分から約2時間行いました。今朝は4号機は飛んでいないので、やはり4号機のテストプログラムは昨日のフライトをもって、1つの区切りだったように思えます。




★現地時間4月11日、3号機と4号機が連日の飛行試験、3号機はベリンガム国際空港でローアプローチ

  

現地時間4月11日、昨日に引き続き3号機と4号機が同時に飛行。


3号機はバンクーバーにでも行くのかと注目していましたが・・・


ベリンガム国際空港でローアプローチを数回敢行。


しかし、着陸せずその後モーゼスレイクへターンバック。


今朝の4号機は30,000ftでクルリと飛んできて、1時間15分で戻ってきました。

 現地時間の11日、昨日に引き続き3号機と4号機が同時に飛行しました。3号機は現地時間の11日午前11時38分に離陸し、シアトル方面に飛行。カナダ国境を超えてバンクーバーにでも行くのとウォッチしていましたが、アメリカ側のベリンガム国際空港で数回ローアプローチを行ったのち、モーゼスレイク方面へ。

 4号機は連日長時間飛行することが多いのですが、今朝は30,000ftでクルリと飛んできて、わずか1時間15分で戻ってきました。毎日どんな目的でフライトしているかわからないので何とも言えませんが、この日の4号機はこれでフライトチェックの目的を達したということなのでしょう。




★現地時間4月10日、3号機と4号機が同時に飛行試験、前日名古屋では久しぶりに5号機が

  

現地時間4月10日午後、3号機と4号機が同時に飛行試験。


今日の3号機は久しぶりにコールサイン「JA23MJ」で飛んでいました。


4号機は今朝も38,500ftまで上昇し、エンルート想定でのフライトを行っているようです。

名古屋空港の三菱エプロンでは、昨日久しぶりに5号機の目撃情報がツイート。

 現地時間の10日お昼過ぎ、一時的に3号機と4号機が同時に飛行しました。3号機は現地時間の10日午前10時53分に離陸し、午後0時54分に着陸。4号機は午後0時42分に離陸したので、3号機は4号機が同時に飛んでいたのは10分そこそこでした。

 今朝のフライトで気になったのは、3号機のコールサインが「JA23MJ」に戻っていたことです。理由は不明ですが、JAL便名使ったり、しばらく「MAJ216」という不可思議なコールサインを使っていたので、マルチセレクトにJA23MJとJA24MJが同時に表示されたのも久しいと思います。

 もう1点、これは昨日のことですが、名古屋空港の三菱エプロンで5号機の目撃情報がTwitterに投稿されました。5号機がブラストフェンス前に鎮座したの10日ぶりとのことです。ところで、5号機のエンジンランナップはいつ行うのでしょう?そもそも三菱航空機は5号機で何をしようとしているのでしょうか。




★現地時間4月9日、4号機がシカゴから戻って初の飛行試験

  

 現地時間4月9日午前10時20分から4号機が飛行試験。5日前にシカゴから戻って初めてのフライト。何か新しいチェックをしているのでしょうか。

ちょうどJALとANAの定期便がモーゼスレイク上空を通過して行きました。



  今朝は3号機も飛行試験を行ったようですが、私が起床したときにはすでに着陸したあとでした。また、Flightradar24に時間情報が残っていなかったので、飛行ログをチェックしたところ、離陸は現地時間の午前10時59分、着陸は午後0時38分でした。

 現地時間の9日午前10時20分、4号機がシカゴから戻って初めてのフライトに出発。シカゴから戻って来たのが現地時間の4日だったので、この4日間で何を変更したのか、今日からのフライトでは何をチェックするのか気になります。

 今朝は4号機が飛行中に、JALのダラス発成田便とANAのヒューストン発成田便がすぐ近くを飛んで行きました。今日の飛行高度は3機とも38,000ft前後だったので、もしかしたら2機の機内から、4号機が見えたかもしれません。

 そして今朝は3号機もフライトしたようでした。しかし、私が起床した時点ですでに着陸していて、かつ今日の飛行ログには時間情報が出ていないのです。ログをチェックして離着陸時間を想定しましたが、どうしてこういうことが起きるのでしょう?Flightradar24のバグ?それともADB-Sトラポン側の設定?

 今朝の3号機はずい分早くフライトを終えたようですので、もしかしたら午後からもう1回飛ぶのかもしれません。私は飛行試験は「LIVE」で見るのが好きで、あとで飛行ログ見たって面白くも何ともないと思っているので、できればもう少し遅くまで飛んでくれるとうれしいです。




★現地時間4月8日、2号機と3号機がサンデーフライト

  

 現地時間の8日午前11時12分、3号機がに離陸し、4,000ftの低空をずっと飛行し続けていました。3号機のフライトは2日以来6日ぶり。



 そしてこちらは2号機ですが、現地時間4月8日午前11時頃から飛行試験を行ったようです。Flightradar24には現地時間の午前11時43分から午後0時38分までの飛行ログが残っていました。

 日本ではすでに9日の月曜日ですが、現地時間ではまだ8日の日曜日。この17時間の時差が飛行記録をチェックするうえでちょっと面倒。私は日本時間の午前4時が現地時間の前日お昼と覚えています。

 その17時間の時差のあるモーゼスレイクでは、日本時間の9日午前3時12分、現地時間では8日の午前11時12分から3号機がサンデーフライト。さきほど日本時間の午前5時45分に着陸したので、この日の飛行時間は2時間33分でした。

 2号機もフライトしたようですが、こちらはMLATによる断片記録のため、Flightradar24には現地時間の午前11時43分から午後0時38分までの飛行ログが残っていました。




★ニュースイッチ「MRJのために1円もお金を借りていない」(三菱重工CFO)

  

MRJは20年度までに開発を完了すれば、投下資金も減少していく。

 三菱重工業副社長兼CFO・小口正範氏が、MRJ開発が三菱重工本体の財務を圧迫していませんかとの質問に対し、「MRJのために1円もお金を借りていないし、(開発子会社である)三菱航空機の資本も一切増強していない。MRJの単年度キャッシュフローは16年度にピークを迎えると考えていたが、少し後ろにずれている。20年度までに開発を完了するつもりで、こうなれば投下資金も減少していく」との回答。

 この記事は社内の方である三菱重工業副社長兼CFOへのインタビューなので、若干の楽観論があるとは思いますが、日経などの経済紙が批判しているほど、三菱重工の資金繰りは厳しくないのかもしれません。




★現地時間4日午前11時33分、4号機がモーゼスレイクへフェリーフライト

  

 今朝の4号機がは地時間の4日午前11時33分にシカゴ・ロックフォード空港を離陸し、午後1時17分サウスダコタ州のラピッドシティ・リージョナル空港に着陸。もしかしてモーゼスレイクへ帰投?


 そして現地時間の午後2時48分、ラピッドシティ・リージョナル空港を離陸し、西に向けて飛行。やはりこのフライトはモーゼスレイクへのフェリーのようです。


現地時間の午後4時59分、モーゼスレイクのグラントカウンティ空港着陸。

 この日の合計飛行距離は2,466km、ラピッドシティでの地上駐機時間を含め、フェリーフライトに掛った時間は7時間26分でした。

MRJのライバルではないかもしれませんが、ちょっと気になる中国製旅客機ARJ21。

 シカゴ・ロックフォードの4号機ですが、現地時間の4日4日午前11時33分に離陸し、午後1時17分サウスダコタ州のラピッドシティ・リージョナル空港に着陸。いつもの飛行試験と違い、一直線に西に向けて飛行したことと、ラピッドシティがモーゼスレイクまでのほぼ中間地点にあることから、このフライトはモーゼスレイクへのフェリーフライトであると思いました。

 シカゴとモーゼスレイクには2時間の時差があるので、4号機が離陸した午前11時半はモーゼスレイクでは午前9時半。モーゼスレイクへ出発するにはピッタリの時間と言えます。往路はノンストップで飛んできた4号機でしたが、復路では1ストップでのフェリーフライトということになりそうです。

 もう1つ、MRJのライバルではないかもしれませんが、ちょっと気になる中国製旅客機ARJ21。なぜARJ21はFAAが取れないのだろうかという記事。これには利益の絡む複雑な問題があったためで、性能に問題があったわけではないと主張。中国民用航空局の定める合格基準はFAAとほぼ同じレベルであり、安全性に問題があるわけではないことを強調。うーん、説得力に欠ける内容ですね。




★MRJは“安定飛行”に進めるか〜週刊ダイヤモンドの記事に注目しました

  

 週刊ダイヤモンドの「MRJは“安定飛行”に進めるか、激変中の世界の競争環境を読む」。ビジネスとして捉えたMRJの現状についての詳細なレポート。


 今朝の飛行試験は4号機が現地時間の3日午前9時に離陸し、5時間半近いフライトののちにネバダスカ州のリンカーン空港に着陸。


 そして現地時間の3日午後4時51分、日本時間では4日午前6時51分、リンカーン空港を離陸し、シカゴ・ロックフォード空港へ向かいました。


 現地時間の4月2日に2号機が飛んでいたようです。翌日になってから、わずか1分間の飛行ログが表示されました。

 週刊ダイヤモンドの連載最終回は、「MRJは“安定飛行”に進めるか、激変中の世界の競争環境を読む」。最後の部分が筆者の言いたい点なのでしょう。

 MRJは三菱重工が今後の成長戦略を描けるかどうかの試金石となる事業だ。MRJが難局を乗り切り、安定的な収益源となるためには、三つの力の合わせ技が求められる。多段階にわたるサプライヤーをまとめ上げる統率力。大規模プロジェクトを工程ごとに管理するマネジメント能力。そして、世界のトップ企業や政府・当局と渡り合える交渉力である。

 これらは三菱重工の大問題である火力発電事業や商船事業はもちろん、その他の全事業のグローバル競争力をも決める。世界で戦い抜けるよう、組織を抜本的に改革する。宮永社長による改革の最終目標は道半ばだ。三つの力を磨き、内弁慶体質を返上できるか。宮永社長の最後の戦いが始まった。

 飛行試験はシカゴ・ロックフォードの4号機が精力的に飛んでいます。また、モーゼスレイクでも4月2日に2号機が飛んだようですね。相変わらずMLATによる超断片的な飛行ログですので、詳細については全くわかりませんが・・・。




★気がつけばカレンダーは4月

  

 3月27日から4月1日まで鹿児島に遠征していたので、カレンダーを4月に替えるのを忘れていました。


今朝の飛行試験は3号機が現地時間の2日午前11時49分から約1時間半実施。


シカゴ・ロックフォードの4号機は現地時間の2日午後2時05分に離陸。

 今年は4月1日が日曜日だったので、4月2日が新年度のスタートになりました。私は先週の3月27日(火)から4月1日(日)までの間、鹿児島に行っていたこともあり、4月2日になってからMRJカレンダーを4月に替え忘れているのに気づきました。

 今月の写真は2号機が随伴機とともにフライトしているものですが、戦闘機らしきジェット機は何なのでしょうか。少なくともF-2でもF-15でもF-4でもT-4でもありません。ということは、この写真は名古屋空港での飛行試験を撮影したものではなく、アメリカで撮影されたものでしょうか。




★ペインフィールド空港のTwitterにショッキングな写真が・・・

  

 ボーイングのエバレット工場があるペインフィールド空港のTwitterに、787飛行試験5号機(N787FT)の現在の写真があるのです。私はこの写真を見ると、MRJの飛行試験機たちの行く末が同じ運命なのかと思うと、すごく悲しくなります。

 

 私のスケールモデルコレクションのN787FT。セントレアにも飛んできたことのある機体なのに、あれから何年も経ってないのに、これが役目を果たしたあとの飛行試験機の運命なのですね。

 今日はMRJが飛行試験を行わなかったので、以前から気になっているツイートをご紹介します。それはボーイングのエバレット工場があるペインフィールド空港の公式Twitterなのですが、787飛行試験5号機(N787FT)の現在の写真があるのです。私はこの写真を見ると、MRJの飛行試験機たちの行く末が同じ運命なのかと思うと、すごく悲しくなるのです。

 787の飛行試験機は5機製造され、初号機はセントレアに寄贈されて大切に保存されることになっていますが、ほかの4機については消息が知られていません。おそらくボーイング社としても1機くらいは保存するのかもしれませんが、5号機ともなるとこんな運命を辿るのですね。

 MRJの飛行試験機については、まだ何も決まっていないと思いますが、初号機はおそらく787と同じように大切に保存してもらえるでしょう。そして保存先はあいち航空ミュージアムになると思います。しかし、MRJの飛行試験機は少なくともMRJ90が7機とMRJ70が1機製造されることになっているので、このうちの何機かは787FTと同じ運命を辿ることになるのでしょう。

 そう思うと、このツイートに「いいね」を押すことができません。それどころか、何だかとても悲しくなってしまいます。




★現地時間3月31日、3号機はルイストン、4号機はバトルクリークへ

  


 現地時間3月31日午前11時06分、3号機が離陸しモーゼスレイクの東にあるネズパース郡のルインストン空港に着陸。着陸時間は不明ですが飛行時間は20〜30分でしょう。


  そして現地時間の午後0時09分、ルインストン空港を離陸し1時間10分のフライトでモーゼスレイクに戻って来ました。


 4号機は現地時間の31日午前9時20分にシカゴ・ロックフォード空港を離陸し、4時間14分の飛行試験を行ったのち、午後2時34分にミシガン州のバトル・クリーク空港に着陸。


  これからどうするのかとウォッチしていたところ、現地時間の午後4時46分、バトル・クリーク空港を離陸し、再び飛行試験を開始。

 現地時間の3月31日の飛行試験は、3号機が離陸しモーゼスレイクの東にあるネズパース郡のルインストン空港に着陸。4号機はミシガン州のバトル・クリーク空港に着陸。2機の試験機が拠点空港以外の空港に着陸したのは珍しいことです。

 4号機についてはシカゴ・ロックフォード空港を拠点に、かなり精力的に飛び続けているので、今日のフライトもその一環でしょう。しかし、3号機が比較的近距離のルイストン空港に着陸したのはなぜなんでしょう。




★現地時間3月30日、1号機が飛行試験再開

  

  現地時間3月30日お昼頃、1号機がアップデート後の初フライト実施。3号機も飛行試験を行ったので、久しぶりに1号機と3号機のツーショットになりました。


  せっかく飛行試験を行ったのに、ADB-Sを搭載していない1号機のデータは、離陸から着陸まですべてが表示されないのが残念。

 3号機ですが、この記事を書いている時点では、まだ飛行ログが出ていないのです。そのため、正確な離陸時間がわかりません。

  現地時間の3月30日午後、日本時間では31日早朝ですが、1号機がアップデート後の初飛行を実施。1号機が最後に飛んだのは確か現地時間の2月12日のはずなので、実に46日ぶりということになります。

 これで4機の飛行試験機すべてが復帰したことになりますが、2号機は1度飛んだだけで2度目のフライトを行っていないので、2号機については現在、再び何らかの改修が行われている可能性があります。1号機はどうなんでしょうね。




★三菱航空機が「MRJ Newsletter」第30号を公開、しかしこれがまさかの最終号!

  

 三菱航空機が「MRJ Newsletter」第30号を公開。この中で今回が最終号であることも報告。これもコスト縮減の一環でしょうか。


 4号機は現地時間の29日午後0時02分に離陸、3時間29分のテストフライトを行い、午後3時31分に着陸。上段の飛行ログは単なるバグのようです。

  戻ってくる途中、JALのボストン行きJL8便と交差しましたが、4号機の飛行高度は26,000ftなのに対し、JAL便は39,000ftで飛んでいたので、2機の高度差が15,000ftもあり、トラフィック・インサイトできなかったでしょうね。

 三菱航空機が「MRJ Newsletter」第30号を公開。1月中旬にアリゾナ州で4号機を使用した高地試験を実施したほか、2月末時点で2017年11月30日にオープンした「MRJミュージアム」が1万人に達したことを報告。

 アリゾナ州のフラグスタッフ・パリアム空港での高地試験は、エンジンや補助電源等の動力系統、その他重要な機器が、空気密度が低い高地においても問題なく機能するかを確認。試験は成功し、高地においても離陸操作中のエンジン機能を実証できたと報告。

 今回のニュースレターの中に、昨日Isaac Alexanderさんがツイートした4号機の離陸写真が掲載されていました。しかし、昨日ツイートした時点ではまだニュースレターは公開前だったので、Isaac Alexanderさんがどうやって写真を入手したのか気になります。

 また、「MRJ Newsletter」は今回が最終号とのこと。またひとつMRJ進捗を知る手段がなくなってしまいました。残念です。




★Isaac Alexanderさんが4号機写真をツイート

  

 日本時間の3月29日午後3時12分にIsaac Alexanderさんがツイート。私はてっきりProgress Updatesが更新されたと思ったのですが・・・。

 日本時間の3月29日午後3時12分にIsaac Alexanderさんがツイート。内容は4号機によるフラッグ・スタッフでの高高度飛行試験の写真についてなのですが、なぜ今頃っていうタイミングじゃないですか。

 私はてっきりProgress Updatesが更新されたと思って三菱航空機のウェブサイトをチェックしたのですが、それらしき投稿記事はなし。この4号機の離陸写真は今まで見たことがないので、Isaac Alexanderさんはこの写真を見せたかったのかもしれません。




★現地時間2018年3月28日、3号機はMAJ216便、4号機はダルース経由で飛行試験

  

 3号機は現地時間28日午後0時07離陸、この日のコールサインは「MAJ216」。216にはどういう意味があるのでしょう。


 4号機は現地時間の午前9時04分に離陸し、午前10時22分ミネソタ州のダルース国際空港に着陸。ダルースに着陸したのはこれが初。


 その後、現地時間の午後0時56分にダルースを離陸し、ミネソタとオンタリオの州境近くのフォールズ国際空港上空を中心に飛行試験実施。

 現地時間の3月28日の飛行試験は、モーゼスレイクの3号機はコールサイン「MAJ216」という便名を使用して実施。4号機はシカゴ・ロックフォードを離陸後、ミネソタ州の「ダルース国際空港」を経由し、ミネソタ州北東部にある「フォールズ国際空港」を中心に飛行試験を行っていました。

 3号機は2時間52分のフライトを行い、現地時間の午後2時59分に着陸。3号機が使用したMAJ216の216という数字ですが、3月24日のJL216に続き2度目。再び使用された216という数字の意味は?4号機はあちこちの空港の着陸進入用の電波をキャッチして、ILSアプローチのチェックフライトしているのかもしれません。




★現地時間2018年3月27日、3号機と4号機が飛行試験

  

現地時間の3月27日、モーゼスレイクの3号機とシカゴ・ロックフォードの4号機が同時に飛行試験実施。


 3号機は現地時間の午前11時01分に離陸し、午後1時46分着陸。飛行時間は2時間45分でした。


 4号機は現地時間の午前11時50分に離陸し、午後3時01分着陸。飛行時間は3時間11分でした。

 現地時間の3月27日お昼すぎ、日本時間では28日早朝ですが、モーゼスレイクの3号機とシカゴ・ロックフォードの4号機が同時に飛んでいました。西海岸時間のモーゼスレイクと東海岸時間のシカゴには2時間の時差があるので、先に離陸したのは4号機。この日も3時間11分のフライトを実施。しかし、わざわざシカゴ・ロックフォードまで遠征している理由がよくわかりませんね。

 3号機はモーゼスレイクで通常行われる飛行試験だったようですので、この日もアップデートしたソフトウエアのチェックを行っていたものと思われます。こうして飛行試験再開後も連日飛んでくれているものの、1号機が1度もFlightradar24に現れていない点が気になるところです。




★現地時間2018年3月26日、4号機が長距離飛行

  

 現地時間の3月26日午後0時49分、4号機がシカゴ・ロックフォード空港を離陸。もうモーゼスレイクに戻るのかと思ってウォッチしていましたが・・・。

 飛行方向が違うのです。いったいどこに向かって飛んでいるのか?


ミネソタ州からノースダコダ州へ入るところでUターン。いったいここで何を?


結局、5時間23分のロングフライトの末、シカゴ・ロックフォード空港に戻りました。

 現地時間の3月26日午後、日本時間では27日午前2時頃、4号機がシカゴ・ロックフォード空港を離陸。まっすぐ北西方向に飛んでいたので、どこに行くのだろうとウォッチしていました。その後、ミネソタ州で降下を開始し、ノースダコダ州に入るところでUターン。

 ただ漠然と飛んでいるわけはないので、何でしょうね、あちこちの空港の進入用電波を使ってアプローチのチェックでも行っているのでしょうか。




★現地時間2018年3月25日、2号機が飛行試験再開

  

 現地時間の3月25日午後0時40分頃、2号機がエアボーン。今回の改修でADB-S用トラポンを搭載したかと思ったのですが、残念ながらその期待は裏切られました。

 現地時間の3月25日、2号機が飛行試験再開。離陸時間は現地時間の3月25日午後0時40分頃、日本時間では26日午前4時40分頃でした。ADB-S用トラポンを搭載していなかった2号機が、今回の改修で搭載することを期待していましたが、残念ながらその期待は裏切られました。きっと、2号機の試験内容に必要ないのでしょうね。

 私はしばらくFlightradar24でウォッチしていましたが、離陸後東向きに上昇を開始し、一時期36,000ftまで上昇、ターンバックした直後は追い風になったのでしょうか。対地速度で一時期時速900キロメートルを超える速度も出ていました。これで飛行試験を再開したのは3機となり、まだ再開していないのは1号機のみになりました。


★現地時間2018年3月24日、3号機が飛行試験再開・・・ANAカラーなのに便名はJL216便?

  

 現地時間の3月24日午後1時03分、3号機がエアボーン。 それも便名らしき「JL216便」とコールサイン「MRJ0216」という初物おまけつき。


4号機はシカゴ近郊で4時間半の飛行試験。

久しぶりにMRJが2機飛んだので、マルチセレクトで表示させてみました。

  現地時間の3月24日、久しぶりに3号機が飛びました。それも、「JL216便」という仮想便名と、「MRJ0216」という今まで見たことのないコールサインでのこと。明らかに新たなステージで飛行を行っていると思われます。このJL216にどんな意味があるのかわかりませんが、2レターからするとJAL便を想定しているはずなので、ANAカラーのJAL便が飛んだことになりますね。

 4号機のほうは、やはりシカゴ近郊で飛行試験を行いました。4号機のテストプログラムはよくわかりませんが、モーゼスレイクからはるか2,000km以上離れたシカゴ・ロックフォードまで遠征するには、それなりのわけがあるのでしょう。もうしばらく、様子を見守ろうと思います。




★現地時間2018年3月23日、4号機がシカゴ・ロックフォードへ

  

現地時間の3月23日午後0時41分、4号機がエアボーン。


 今日は昨日までのテストフライトではなく、高度27,000ftで東方面にエンルートを飛行しているようです。 ということは、ディスティネーションは・・・。


やはり、シカゴ・ロックフォードですね。


ランディングは現地時間の午後6時38分。飛行時間は3時間56分でした。


シカゴ・ロックフォードには何日間か滞在するのでしょうか?

 飛行試験再開後3日目となる現地時間の3月23日午後0時41分、4号機が昨日までと同じようにエアボーン。しかし、今日は離陸後旋回することなくどんどんと高度を上げ、27,000ftでクルージングに入りました。MRJはエンルートを飛行する際、この27,000ftを飛ぶことが多いのです。

 しばらくFlightradar24をウォッチしていましたが、飛行時間が2時間を過ぎてもターンバックしないので、この日のフライトはテストフライトではないと思いました。そしてほぼ真東に飛んでいたので、私は4号機に馴染みのある「シカゴ・ロックフォード」に向かって飛んでいるのではないかと思いました。

 飛行時間が3時間を過ぎ、飛行ルートの先に五大湖が見えてきました。やはり、この日のディスティネーションは「シカゴ・ロックフォード」でした。しばらくしてディセンディングを開始し、現地時間の午後6時38分にシカゴ・ロックフォード空港に着陸。西海岸時間のモーゼスレイクと東海岸時間のシカゴ・ロックフォードには2時間の時差があるので、この日の飛行時間は3時間56分でした。




★現地時間2018年3月22日、4号機が1時間半の飛行試験実施

  

現地時間2018年3月22日、今日も4号機が飛行試験実施。(写真はメサ遠征のもの)


今日は低空かつ低速で飛び続けていました。

 飛行試験再開後2日目となる現地時間の3月22日、この日も4号機がお昼過ぎから約1時間半のテストフライト実施。離陸は現地時間の午後0時07分、着陸は午後1時42分でした。しばらくFlightradar24でウォッチしていましたが、4号機はかなり遅いスピードで、低い高度を飛び続けていました。

 今回の機体改修はワイヤーハーネスの更新とソフトウェアのバージョンアップが中心のようですから、まずは改修が正しく行われたかをチェックしているものと思われます。また初日は1時間だった飛行時間も今日は1時間半に長くなったので、改修はうまくいったのではと推測しています。




★現地時間2018年3月21日午後2時28分、4号機が飛行試験再開!

  

現地時間2018年3月21日午後2時28分、4号機が飛行試験を再開しました。


いやー、ついに飛びましたね。

 現地時間の3月21日午後2時28分、日本時間では22日の午前6時28分ですが、4号機が飛行試験を行いました。4機の飛行試験機としても37日ぶり、4号機に至っては2月1日以降、49日ぶりではないかと思います。

 こうしてFlightradar24に飛行記録が表示されるのを見ると、何だかとても安心ですし、うれしく思います。今日のフライトはわずか1時間でしたので、改修後の軽い試運転といったところでしょうか。ほかの3機もこれから順に飛んでくれることに期待しています。




★NHK名古屋放送局がMRJニュース放送

  

2018年3月21日、NHK名古屋放送局が久しぶりにMRJのニュースを放送。

 三菱航空機の福原裕悟営業本部副本部長はNHKのインタビューで、「5年、10年先にはアジアでもビジネス需要は伸びる可能性が高い。多少の時間がかかっても新たな契約を取っていく」と述べ、今後も世界各地で開かれる航空ショーなどでMRJの売り込みを図っていく方針を明らかにした。

 また、福原副本部長は「2月で飛行試験の合計時間が1700時間に達し、中間地点の目安は超えたと考えている」と述べ、引き続き飛行試験をしっかりと進め、実際に飛行するための国からのお墨付きでもある「型式証明」の取得を急ぎたい考えを示した。

 ニュースの内容はシンガポール・エアショーでの福原副本部長の記者会見のものとほぼ同じですので、なぜこの時期にNHK名古屋放送局がこのニュースを流したのか不思議です。




★三菱航空機の国有化?

  


今まで1度もこんなニュース耳にしたことないですよね。

 “日の丸航空機”の先行きに暗雲が立ちこめている。国内初の民間ジェット旅客機「三菱リージョナルジェット(MRJ)」を開発する三菱重工業の子会社、三菱航空機(愛知県豊山町)を解散させ、国有化するプランが政府内で浮上している。5度の納入延期から事業化を危ぶむ声が上がるMRJは、血税を投じる国家プロジェクトとして存続させることになりそうだ。このニュース、ホントなのでしょうか?




★MRJ flight test jets on ground for upgrades

  

 FlightGlobalという海外のサイトが、MRJの最新情報を掲載。タイトルは「MRJ飛行試験機 地上でのアップグレード」。

 三菱航空機はFlightGlobalの取材に対し、4機の飛行試験機は2018年2月13日以降、1ヶ月以上にわたって地上にあり、アップグレードと地上試験を行っていると回答。

 主に航空機のワイヤーハーネスの改良によって、量産機の構造に近づけることを目的としている。また、アビオニクスや飛行制御ソフトウェアを最新バージョンにアップグレード。これらの変更は、アイシング、航空電子工学及び自動操縦、性能、安定性及び制御試験を含む次の飛行試験段階のために航空機を準備するためとしている。

 4機の飛行試験機はアップグレードされるが、まだ型式証明の最終段階には至っていない。ワイヤーハーネスと航空電子工学ベイへの設計変更を反映した最終的な飛行試験機を名古屋の最終組立工場で製造していて年末に加わる。

 また、4機の飛行試験機は地上にある間に、いくつかの試験を行った。これには、ACARSテスト、航空管理システムのエンジンラン、煙の浸入テスト、待機機器の動作確認などが含まれている。

 三菱航空機はまもなく4機が飛行試験に戻り、2020年中頃にANAに納入するという目標達成に向け、影響はないと付け加えている。




★モーゼスレイクに春を告げる雨

  

 Jeffrey Bishopグラントカウンティ空港長が空港に春を告げる雨が降ったことをツイート。いよいよ北米に春到来ですね。

 Jeffrey Bishopグラントカウンティ空港長が4か月ぶりにMRJの写真を掲載したツイート。春の雨はそれが季節の変わり目の告げるシグナルとして匂い漂う。 そのような美しい風景によって週を終えるのは特別である。詩人ですね。ただし、写真に写っている3号機に特別な意味はなさそう。




★なごやんさんのツイートが気になったので調べてみました

  

3月16日になごやんさんがツイートした内容を調べてみました。

 2018年3月13日開催の名古屋テレビ放送番組審議会で、2月に放送した開局55周年記念番組『飛翔の刻(とき) 〜MRJの10年〜』が審議されたそうです。

 放送番組審議会のメンバーから、タイトルが気になった。MRJが今なかなか前に進まないという状況のなかで、『飛翔の刻』というのが果たして良いのか。タイトルにもう少し工夫があっても良かったのではないか。との声があったとのこと。

 毎日、非常に多くの情報をツイートしてくださる「なごやんさん」が、3月16日午前8時09分に、メーテレが2月に放送した開局55周年記念番組『飛翔の刻(とき) 〜MRJの10年〜』が放送番組審議会で委員から出た意見の1つをツイート。ちょっと気になったので、メーテレの「放送番組審議会だより」をチェックしてみました。

 まずは評価した意見を少し挙げてみると、10年に及び取材したものをギュっと凝縮し、一本の番組にするのは大変な作業だったと思う。過去の経緯やその後の取り組みと経過、また現在の状況をうまく取り込み、1時間の番組によくまとめられている。

 国産飛行機の歴史的背景や完成機を作りたいという人々の思い、また製造事業への国と企業の意志や世界のリージョナルジェットの市場と動向、そしてMRJのこの10年の紆余曲折のストーリー、こうしたものが実にコンパクトに表現されていた。

 言わば失敗の連続の記録であるこのドキュメンタリーにとって、番組の主人公ともいうべき営業担当者の存在が大きな救いになっている。どんな時でも笑顔を絶やさない彼のへこたれない人柄によって、本来なら重々しくなってゆくばかりの挫折の記録が、番組全体のトーンを前向きに転じさせる推進力になっている。など。

 一方で不満や反省点を挙げた意見を挙げてみると・・・メ〜テレ開局55周年のタイミングでの放送だが、見ていてスッキリしない部分がある。MRJが前途多難な状況のなか、あえてこの時期に放送したので、番組として何となくモヤモヤ感の残る終わり方になってしまった部分があるのではないか。

 タイトルが気になった。MRJが今なかなか前に進まないという状況のなかで、『飛翔の刻』というのが果たして良いのか。タイトルにもう少し工夫があっても良かったのではないか。取材に困難が伴う事情は分かるが、「なぜ、納期が遅れたのか」「現在どういうところが障害になっているのか」など、現場での取り組みが見られなかったのは、正直物足りなかった。

 吉川晃司さんのナレーションは、いかんせん暗すぎる、重すぎると思った。彼の声は好きだし、彼自身を否定するものではないが、ナレーションの暗さと重さが、『飛翔の刻』というタイトルとのアンバランスをより増幅させてしまっているのではないか。などがありました。吉川晃司のナレーションについての印象は全く同感です。




★Isaac Alexanderさんのツイート「現在4機ともアップグレード中であると教えられた」

  

Isaac AlexanderさんがMRJが飛ばないのは計画的なものとツイート。

 Isaac AlexanderさんがMRJについて2つのツイートをしました。カンタンに書くと、今日で4機の飛行試験が最後に飛んでから1か月経ったが、私は三菱航空機の関係者から、これから行われる型式証明取得に向けた試験のため、現在4機ともアップグレード中であると教えられた。

 三菱航空機は近いうちに、MRJプログラムの開発スケジュールに従い飛行試験を再開する。要するにこれは、プログラムのための計画された休止時間であった。これはフライトテストスケジュールに影響を与えない。こんなカンジでしょう。




★現地時間3月13日、4号機がTEST4567でFlightradar24に現れる

  


MRJの飛行試験機のいずれかがFlightradar24に現れたのは1か月ぶり。

 現れた場所がどこなのかもよくわからないので、もう少し引いてみると・・・。ここはハンガー前のようですね。Googleの航空写真にエプロンに駐機しているMRJが写っていますが、さて何号機でしょうか?

 現地時間3月13日、久しぶりにMRJがFlightradar24に表示されました。現れたのは4号機で、4号機が前回表示されたのが現地時間の1月31日のはずなので、41日ぶりということになります。

 ただし、表示されたと言っても飛んだわけではなく、TEST4567というコードでADB-Sのチェックを行っただけ。それも実機に搭載されているかどうかも怪しいのです。だって高度が1,100ftつまり地上330mの位置にあったことを表示しているわけですから、もしかしたら4号機のADB-S用トラポンをドローンに搭載してチェックしたのかも。

 いずれにせよ、4号機の飛行再開が近いことは確かなので、この41日間の間に何らかの改修を受けて、近く飛行再開すると思っていいでしょう。




★Isaac Alexanderさんが久しぶりにMRJテストフライトについてツイート

  

Isaac Alexanderさんが三菱航空機MRJフライトテストプログラムは休止(pause)とツイート。

 Isaac Alexanderさんが久しぶりにMRJについてのツイートをしましたが、彼は三菱航空機MRJフライトテストプログラムは休止(pause)と表現しています。4機の飛行試験機のうち最後に飛んでからまもなく1か月という内容。

 これは正確には「Flightradar24に飛行データが表示されなくなってからまもなく1か月」ということなので、本当に飛んでいないのかどうかの確証はありません。Flightradar24に表示されなくなっただけで、実は飛んでいると思っている人は少なからずいるようです。

 中でも1号機と2号機はADB-Sを搭載しておらず、地上3か所のサイトでトラポン信号を受信して位置解析するMLATによるものなので、特にその可能性は高いと言えますね。しかし、ADB-Sを搭載している3号機と4号機はどうなのか?もしかしたら、ADB-Sを取り外しちゃったということもあるのかも・・・。




★ビジネスジャーナル「MRJ、360機発注キャンセルの可能性も…」

  

最近MRJ関連ニュースがなくなってしまったので、こんなニュースでもリンクしておきます。

 ビジネスジャーナルが「MRJ、360機発注キャンセルの可能性も…販売できぬまま撤退の最悪シナリオの恐れも」という記事を公開。内容はイースタン航空がキャンセルしたことを例に、スカイウェスト航空200機、トランス・ステイツ航空100機、エアロリース20機の計320機についても、最悪の場合キャンセルになる恐れがあるといわれていると掲載。そりゃそうでしょう、最悪の場合ですもんね。決して間違ったことは書いていません。しかし、この手のビジネスサイトの煽りに近い記事にはうんざりです。

 そして後半では、「かつて三菱重工はビジネスジェット機「MU-300」を開発して新規参入したが、1800億円の累積赤字を出して撤退した苦い経験を持つ。MRJが危機に立たされ、MU-300の悪夢がよみがえってくる。」これも既出な内容で、MU-300撤退については海外で起きた小型機墜落事故が起因していることも承知の事実。ここまでくると、まるで陰湿なイジメのような記事に見えてしまいます。




★三菱航空機がウェブサイトの写真を更新

  

三菱航空機がウェブサイトの写真を更新。4号機のフラッグスタッフ遠征時のもののようです。

 このところ、パッタリと動きの止まってしまったMRJ飛行試験。私はモーゼスレイクでは型式証明飛行のための準備中と思っていますが、4機全機が型式証明のフライトに使われるとは考えにくいので、もう1つの可能性として、今まで1700時間飛んだ結果を踏まえ、性能向上のための機体改修を行っているのかもしれません。

 詳しい情報は全く聞こえてこないので、次のニュースレターかProgress Updatesが公開してくれることに期待するしかないのですが、3月になったところで三菱航空機がウェブサイトの写真を更新しました。4号機(JA24MJ)が離陸する写真なのですけど、これは平地にあるモーゼスレイクのグラントカウンティ空港ではありません。森に囲まれた空港なので、私はフラッグスタッフ・パリアム空港ではないかと思っています。




★ついに3月、どうなった飛行試験と5号機のエンジンランナップ

  

ついに今日から3月。MRJカレンダーの3月はグラントカウンティ空港での4機ショット。

 カレンダーは今日から3月。いわゆる年度末の最後の月になりました。MRJの開発プログラムにはあまり年度末は関係ないかもしれませんが、どこの企業も予算は年度単位だと思いますので、3月は予算が余っていれば使わなければ没収ですし、不足していれば計画どおり進めないケースもあるでしょう。

 三菱航空機については、以前から不良債務が累積していると報道されています。これは実機を引き渡していないのですから、ある意味当然の結果。親会社がお金持ちの三菱重工なので、今すぐ潰れる心配はしていませんが、このところパッタリと飛ばなくなったこと、名古屋の5号機もいまだにエンジンランナップしないことなど、若干の不安材料として気になります。




★ファインモールドのジェイ・エア MRJ90プラモデル完成

  

ファインモールドのジェイ・エア MRJ90プラモデル 完成しました!

同じファインモールドのJA22MJとツーショット。今回はスタンドを黒くしました。

いやー、こんな風景、実際に見てみたいですよね。

 楽天ポイントで入手したファインモールドのジェイ・エア MRJ90プラモデルを製作しました。パーツ数が非常に少ないため、塗装工程までを丸1日で終え、翌日にデカールを貼って、その翌日にクリアのトップコートでデカールを保護して完成。

 ファインモールドのMRJ90を製作するのは、JA22MJに続いて今回が2度目なので、組み立てるうえで気を付けるところはわかっていました。しかし、細部の塗装はダメです。特に前輪なんか小さすぎて、ホイールとタイヤをきれいに塗り分けられません。

 デカールに関しては、8枚貼ったら終わりというくらいシンプルでした。JA22MJの際のようなデカールが切れてしまう心配もないので、非常にカンタンな部類でした。ひとつ気に入らないのはコクピットの窓部分でしょうか。カラーパースからデカールを製造したためと思いますが、JA22MJと比べるといかにもおもちゃという水色なのです。

 完成したジェイ・エア機を加え、私のMRJ全4機を並べてみました。こんな風景、実際に見てみたいですが、ジェイ・エアやANAに量産機がデリバリーされる頃、果たして飛行試験機が健在かどうかですね。




★TOKYO EXPRESS「三菱MRJの最新情報、性能はスペック値を超えそう」

  



 TOKYO EXPRESSがシンガポール航空ショーで三菱航空機福原営業本部副本部長が記者会見で明らかにした内容をAviation Week誌電子版が報じた記事を中心に紹介しました。タイトルは「三菱MRJの最新情報、性能はスペック値を超えそう」。

MRJ70とMRJ90の三面図。両者の違いは全長と前後の車輪の間隔だけと説明。

MRJ90とMRJ70の比較表、MRJ販促用パンフレットから作成したものだそうです。

 TOKYO EXPRESSがまた、MRJについての読み甲斐のある記事を掲載しました。タイトルは「三菱MRJの最新情報、性能はスペック値を超えそう」。記事はシンガポール航空ショーで三菱航空機福原営業本部副本部長が記者会見で明らかにした内容を、Aviation Week誌電子版が報じた記事を中心に紹介しています。詳しくは本文を読んでいただきたいのですが、要約すると以下のとおり。

 三菱によると飛行試験で最も心配されたのは、制限ぎりぎりの重心位置でバフェット(振動)発生の限界を調べる試験と失速性能の試験であった。試験の結果は、あらかじめ想定した設計速度までは振動は発生せず問題はなかった。

 また、さらに機体の空力抵抗とPW1200Gエンジンの燃料消費率が設計の予測値に合致していることを確認できた。飛行試験は今も継続中なので、機体のパネル間の隙間を狭めるなどの改良を加えてさらなる抵抗削減策を加え今後試験したいとしている。これで燃費が改善されれば、MRJ90の場合、設計離陸重量42.8ton 、エコノミー・クラス88名搭乗で最大航続距離3,770km とするスペック値を多少改善することができる。

 新設計の機体の場合、スペック値より性能を向上させるには、普通重量との戦いになるが、MRJの開発は、試験飛行の段階で早くもスペック値を達成、さらなる改善が試みられている。この他で判ったのは、MRJの失速(stall)速度が予測よりも遅かった点である。このため、より短い滑走路からの離陸ができ、あるいは規定の長さの滑走路から離陸できる重量を増やすことができる。

 福原副本部長は記者会見で「我々の戦略は協約には左右されない。米国の市場にはMRJ70を第一に考えている。MRJ70は全席エコノミーで76席、航続距離3,740km の場合の最大離陸重量は40.2ton 。しかし協約の制限値39tonが変わらない場合は、重量を制限値内に抑えて航続距離3,090kmとして型式証明を取得する。飛行試験で性能向上が確認されればその分航続距離を多少延伸できる」と語っている。




★Local Topics Japan「MRJ museum 〜国産初のジェット旅客機”MRJ”の魅力を体感しよう!」

  


 Local Topics Japanが「MRJ museum 〜国産初のジェット旅客機”MRJ”の魅力を体感しよう!」公開。ページ標記の「日本産」って誤植でしょうか。

YouTubeを登録したい方はこちら。

 このところ、三菱航空機のオフィシャルサイトもマスコミ報道も、ちょっと落ち着いてしまいました。マスコミは三菱重工と三菱航空機叩きのネタが切れた感があります。三菱航空機のウェブサイトではニュースレターの30号がなかなか出ないし、Progress Updatesはなぜフェアバンクス遠征を報告してくれないのかも不思議です。

 そんな静かなMRJ関連ですが、Local Topics Japanというあまりなじみのないウェブサイトが「MRJ museum 〜国産初のジェット旅客機”MRJ”の魅力を体感しよう!」公開。MRJ museum内と最終組立工場内の動画が紹介されています。私はもうしばらく入館する予定がありませんが、近く行く予定のある方は楽しんできてください。




★ファインモールドのジェイ・エア MRJ90プラモデル買いました

  

 ちょっと前にファインモールドのプラモデルでJA22MJを作ったのですが、今度はJALというかJ‐AIRのMRJ90を買いました。

中身をチェック。パーツ数が少ないのでその気になれば1日で完成できるプラモデルです。


ビニルを開封しました。パーツも少ないですがデカールもこれだけしかありません。

こちらはショップの商品写真です。完成モデルを見たかったのでちょっとお借りしました。

 今度はファインモールドのJALというかJ-AIRのMRJ90のプラモデルを買いました。実はお金を払ったわけではなく、楽天ポイントが貯まっていたので、期間限定ポイントが期限切れになる前に交換して入手したのです。

 定価は2,400円+税のようですが、楽天市場の某ショップが1,500円+送料600円で販売していたので、2,100ポイントで交換しました。お金払ってまで買ったかどうかは正直不明ですが、暇なときに作ってみようと思っています。




★飛行試験が行われなくなってついに1週間経過

  





 ついにMRJが1機も飛ばない日が7日経過しました。そのため、Flightradar24の飛行ログがすべてなくなってしまいました。

 現地時間の2月20日、日本時間では翌21日ですが、MRJの1号機が最後に飛行試験を行ってから1週間経ちました。今までも1週間以上飛ばなかったことはありますので、これが何らかの準備期間だとすると、いよいよ型式証明のための試験飛行が始まるのかもしれません。

 日本のマスコミによるシンガポール航空ショーの報道もひと段落したようで、今週はMRJの文字を見ることがなくなりました。そろそろ三菱航空機のProgress Updatesやニュースレターが更新されてもいい頃なのですが、なぜか双方とも更新されません。ちょっと寂しい2月下旬です。




★久しぶりにJA25MJを見に行ってきました〜♪

  

 2018年2月17日(土)お昼前、名古屋空港にJA25MJを見に行ってきました。残念ながら今日は一切の試験プログラムはなく、ブラストフェンス前に静かに佇んでいるだけでしたけど。

今日私が見た限りでは、先回見たときから変化はないように思えます。

 航空館boonの展望デッキからもチェック。今日は三菱エプロンの北端に作業自動車が数台止まっていたので、ギアをチェックすることができませんでした。

 ノーズ部分を拡大してみましたが、相変わらずまだワイパーが付いていません。ということは当分飛んだり走ったりしないということですね。

 2018年2月17日(土)、名古屋空港に行ってきました。2月17日はセントレアの開港日であるのと同時に、名古屋空港が県営になった記念すべき日でもあります。しかし、今日の名古屋空港内に祝福ムードは全く感じられませんでした。まあ、空港の管理者が国から県になっただけとも言えますけどね。

 この日、名古屋空港に行ってきたのはもちろん「JA25MJ」を見るため。先回私が5号機を見たのは1か月ちょっと前の1月13日(土)でした。あのときは燃料タンク内に実際に燃料を入れる試験を行っている最中でしたが、あれから1か月ちょっと経って、何か変化があったのか気になっていました。

 結論から言うと、5号機に変化は見られませんでした。そこで機首側から見れる「航空館boon」の展望デッキに移動し、機首側からもチェックしましたが、やはり1か月前との変化はありませんでした。まだワイパーが付いていないので、この機体は飛ぶどころか、転がるのもまだ相当先のようですね。




★日経ビジネス「緊張感のないMRJ。航空ショーに模型すらなし」

  

 日経ビジネスがシンガポール航空ショーで感じたMRJと日本の航空産業の課題について掲載。タイトルは「緊張感のないMRJ。航空ショーに模型すらなし エンブラエルは既存機改良でアピールし、MRJとの明暗が鮮明に」。

 5号機が昨日16日にブラストフェンス前に出され、エンジンカバーを開けるなどの動きがあったようです。写真はFly Teamの「yabyanさん」撮影です。

そしてそのままナイトステイしているようですね。エルクさんのTwitterです。

 モーゼスレイクでの飛行試験は現地時間の13日に1号機が飛んだのを最後に行われていません。天候はそれほど悪くないので、次期飛行試験に向けて現在は機体改修中なのかもしれません。

 日経は三菱重工に恨みでもあるのでしょうか。いつまでもしつこすぎますが、まあ、こういう声もあるということを記憶に留めておくことにしましょう。

 三菱航空機が開発する「MRJ」をはじめとする、地方間路線を飛ぶリージョナルジェット機は、最大手であるブラジルのエンブラエルが次世代機「E190-E2」の飛行試験機や客室モックアップを出展。メディア向けのブリーフィングを設け、熱心にアピールしていた。

 しかし、肝心のMRJはエンブラエルの対面にブースを構えるのみ。実機やモックアップの展示がないどころか、ブースには模型すら置かれていなかった。海外メディアの知人の中には、模型も展示していないブースを不思議がる人もいたほどだ。以下は掲載ページを読んでください。

 昨日は三菱エプロンに5号機が出たようです。Fly Teamの「yabyanさん」投稿写真によると、エンジンカバーが開いて複数の関係者がタラップカー下に集まっていたようです。もうそろそろエンジンランナップしてもいい頃なのですが。

 そして「エルクさん」のTwitterによると、5号機はそのままナイトステイしているようなので、今日もおそらく三菱エプロンに置きっぱなしなのではないかと思われます。私も時間を作って展望デッキに行ってこようと思っています。




★ブルームバーグの日本語サイトで字幕付きインタビュー動画公開

  

 ブルームバーグが日本語サイトにシンガポールで実施した三菱航空機福原部長へのインタビューに字幕付き動画を公開。


 今朝もFlightradar24に飛行試験しているMRJは1機も表示されていません。これは昨日のもので、現地時間の午後2時前に数分間残っていました。しかし、これも昨日の時点では表示されていませんでした。

 ブルームバーグがシンガポールで三菱航空機の福原副本部長に行ったインタビューを、日本語サイトに字幕付きで公開。正直言うと、私は司会者と福原副本部長のやりとりが一部しかわからなかったので、字幕が付いているとありがたいです。

 モーゼスレイクでの飛行試験は今朝も行われていないようです。これはあくまでもFlightradar24の飛行記録に依存しているので、実際のところは全容を把握できているのかわからないのが率直なところです。




★MRJ「想定外の大問題起きてない」三菱航空機・福原副本部長インタビュー

  

 Aviation Wireがシンガポール航空ショーでの三菱航空機の福原副本部長へのインタビュー記事掲載。

 週間東洋経済が「日の丸ジェット」MRJ、業界再編で増す不安を掲載。ボーイングがエンブラエルと進める提携交渉が及ぼす影響についての記事ですね。既出情報なので新鮮味なしです。


 今朝も飛行試験は行われていないようですが、今日になって現地時間11日の飛行ログがFlightradar24に現れました。しかし、ADB-S搭載の3号機としては珍しく、着陸時間が「Unknown」になっています。

 Aviation Wireがシンガポール航空ショーで三菱航空機の福原営業本部副本部長へインタビュー実施。

Q:飛行試験が1700時間を超えたが顧客の反応は? A:1年前に納入延期を発表したので、顧客に情報を密に伝えていくことが大事。1700時間は飛行試験の時間的、内容的な中間点を過ぎた目安になると思う。

Q:進捗は描いている通りか。A:飛行試験は課題を解決し、トラブルを出していくもの。想定外の大問題は起きていない。

Q:設計変更を反映した飛行試験機はいつごろ試験に投入するのか。A:今年の年末に向けて投入していく。設計変更を反映した飛行試験機は2機で、機体の成熟度を上げる。

Q:MRJ70の進捗は? A:計画通り。MRJ90の納入開始1年後を目指している。MRJ90の設計変更は、MRJ70にも反映していく。

 このほかでは経済性や客室に大型の手荷物収納棚を付けるなど、差が縮まっているところはあるが、燃費や環境性能は勝っている。E2は現行のEジェットから胴体サイズが変わっていないからだ。MRJも手荷物収納棚などを従来のものをベースに改良していく。日本の製品なので信頼性が高く品質が良い。飛び続けられる飛行機を目指す。

 飛行試験は順調に来ているので、確信度を上げていくのが大事だ。今回のスケジュールで予定通り進めていく。など。




★メーテレ開局55周年記念番組「飛翔の刻〜MRJの10年〜」

  

メーテレ開局55周年記念番組「飛翔の刻〜MRJの10年〜」がYouTubeにUPされました。

 2月10日(土)にこの地方のみ、メーテレが放送した「メ〜テレ開局55周年記念番組 飛翔の刻(とき)〜MRJの10年〜」がYouTubeにUPされました。

 MRJを世界に向けて売り込む営業担当者に密着。国際市場が航空機に求めているものとは何か、その要請にMRJは応えることができるのか、アメリカで精力的に行われている飛行試験を緊急取材。MRJが世界に羽ばたく“その時”を展望。

 内容的には先回テレビ朝日が全国放送した「テレメンタリー2018」と重複するシーンも多数。製作したのが同じメーテレなので仕方ありませんが、個人的にはなぜナレーションが吉川晃司なんだろうと思ってしまいました。




★現地時間2月11日、3号機が飛行試験するもFlightradar24に飛行ログが出ず

  

アメリカ北西部の天候が回復したので、今朝はきっとこんな美しい風景を飛んでいることでしょう。


 今朝は3号機が飛行試験を行っていたのですが、Flightradar24に時間情報が表示されず、そのせいか飛行ログが表示されません。

 今朝は現地時間2月11日のお昼前後に3号機が飛行試験を行っていました。でもFlightradar24の表示がいつもと違うのです。離陸時間が表示されないのです。そのせいか飛行ログが表示されないので、何時に離陸したのかが確認できません。

 今日3号機が飛行試験を行ったことはFlightradar24をLiveで見た人だけは知っていますが、このままだと、あとで飛行ログをチェックしている方々は知る由がないですね。ADB-S搭載の3号機ですらこんなことが起きるのですから、ADB-S非搭載でMLAT表示の1号機と2号機の飛行試験は、やはり実際にはもっと飛んでいるのかもしれません。




★三菱航空機福原部長がブルームバーグのインタビューでMRJの受注1000機以上狙う

  

ブルームバーグがシンガポールで三菱航空機の福原部長にインタビュー。

共同ニュースが三菱航空機がシンガポールで実施した記者会見映像をYouTubeにUP。

三菱航空機がProgress Updatesに使用した「MRJ Latest Activities at Moses Lake」。

 今朝はモーゼスレイクでの飛行試験は行われていませんが、長い間続いた悪天候は回復したようです。

 今や「三菱航空機の顔」とも言える福原営業部長が、シンガポールでブルームバーグのインタビューを受けたニュースがYouTubeにUP。福原部長はMRJの販売目標について、1000機以上を狙うと力強く言ってくれました。また、共同ニュースが三菱航空機がシンガポールで開いた記者会見映像をYouTubeにUP。

 3つめのYouTubeは三菱航空機がProgress Updatesの「MRJ Kicks Off a Productive 2018」に使用した「MRJ Latest Activities at Moses Lake」。Progress Updatesからでも再生できますが、お気に入りに入れておきたい方はこちらから登録してください。




★MRJ Kicks Off a Productive 2018 〜MRJは生産的な2018年を開始した〜

  


三菱航空機がProgress Updatesを更新し、「MRJ Kicks Off a Productive 2018」を公開。


 サーブはMRJのメンテナンスマニュアルを作成し、製作を完了したと発表。


 今朝は現地時間で9日午前11時11分から3号機がフライト。飛行時間はちょっと短めの1時間26分でした。


 そしてもう1機、1号機がフライトしたようですが、この日はわずか数分しかログが残っていませんでした。ずい分詳細に表示されることもあれば、このように数分しか表示されないこともある。MLATのシステムには何がバグが潜んでいる気がします。

 三菱航空機がProgress Updatesを更新、「MRJ Kicks Off a Productive 2018」を公開しました。得意でない英訳してみると、MRJチームは2018年の厳しい仕事を開始した。2017年の重要なテストのスレートに続いて、アリゾナ、フラッグスタッフで高高度テストプログラムを実施し、飛行時間は1,700時間を超え全体の中間点を通過。

 リッチ・ミューラー設備ディレクターやモーゼズレイクフライトテストセンターのスタッフたちは、テストスケジュールにわたってMRJの安定した出発と着陸を見て、MRJの進歩を直接確認。モーゼスレイクにいる私達はMRJチームの献身的な努力に本当に感銘を与えられている。私達はここで毎日・毎晩、それらがこのプロジェクトが成功であると確信していると彼は言う。でしょうか。

 もう1つ、サーブはMRJのメンテナンスマニュアルを作成し、製作を完了したと発表。三菱航空機と2009年に契約を締結し、2018年1月に三菱航空機に納入した。このメンテナンスマニュアルは数万ページにおよび、航空機の整備現場をサポートする基礎として、すべて簡略化された技術的な英語で記されている。

 サーブはこのプロジェクトで、マニュアルを保持する技術情報システムの設計と制作も担当しており、設計と開発は日本で行われ、技術情報のセットアップと生産はスウェーデンのサーブで手がけられた。サーブは同社製品以外で契約、手がけた最大の技術情報契約と紹介しています。




Two more MRJs to join flight-test program

  

ATW Online.comがシンガポール・エアショーでの取材記事をまとめています。



 TOKYO EXPRESSがMRJ開発に関しての詳細なレポートを記載。タイトルは「三菱MRJ、設計変更後の2機は2018年末までに完成」。すばらしい内容です。


 今朝は現地時間で8日午後1時30分から3号機がフライト。ほかの3機は今日はお休みでしょうか。

 ATW Online.comがシンガポール・エアショーでの取材記事をまとめています。飛行試験機が2機増えるといったタイトルで、現在の4機による飛行試験において、重量両極端、重力センターポジション、ビュッフェ境界、ストール性能などのリスクエリアは、これまでのテストフライトにおいて良好であったなど。

 2つめのTOKYO EXPRESSの記事は読み応えがあります。特に最後の「終わりに」に注目。MRJの現状については、しばしばマスコミが論評しているが、その多くは日経ビジネスに代表されるように、将来は“極めて悲観的”で展望はない、中止の選択肢もあり得る、と酷評している。MRJ計画遅れを冷静に見ると、米紙が指摘するように、度重なる遅延にはそれなりの理由があり、その都度適切な対策が採られ、修正されて今日に至っている。むしろこれで完成度が向上する、と受け止めるべきである。

 前にも触れたが、競合するエンブラエルE-Jet機に比べ、客室は幅0.5 inch広く、通路高さは1inch高い、さらに手荷物収納ビンには大型ローラーバッグが入る。このように客室はリージョナル機として顧客の嗜好に合わせて作られている。また機首、主翼などの形状は最新のCFD設計手法で決められ、燃費向上に寄与している。加えて量産を控え月産10機の体制が着々と整備されている。開発の遅れにも関わらず、受注はオプション等を含め400機を超えている。

 こうして見るとMRJの将来はマスコミが云う“お先真っ暗”ではなく、2020年初めに予定通りFAA証明を取得すれば、一気に展望が開くだろう。関係者の一層のご努力に期待したい。いいまとめですね。




★シンガポール・エアショー開幕

  

 2年に1度のシンガポール・エアショー開幕。Aviation Wireは三菱航空機とエンブラエルのブースが隣同士に並ぶ写真を掲載。

 こちらはMRJフライトテストは主要なリスクをリタイヤ(この場合取り去るかな)させたとの記事を掲載。


 現地時間2月7日の飛行試験は2号機と3号機が実施。2号機はお昼頃から2時間30分ほどの飛行ログがありました。


 3号機は午前11時20分に離陸し午後2時14分に着陸。ずっと低空を飛び続けていたようです。3号機の飛行時間は2時間55分でした。

 2年に1度、偶数年に開かれるシンガポール航空ショーが現地時間2月6日に開幕。世界最大規模で奇数年夏に開かれるパリ、偶数年夏にロンドン近郊で開かれるファンボローに次ぐ世界3大航空ショーだが、パリやファンボローと比較すると民間機の展示が少ない傾向にあるそうです。

 三菱航空機もMRJの実機やモックアップの展示はなく、競合となるエンブラエルの隣にブースを出展するのみ。しかし、ライバルのボンバルディアは100-150席クラスのCS300、エンブラエルはE190-E2の飛行試験機などを展示。

 もう1つの記事は「MRJフライトテストは主要なリスクをリタイヤ(この場合取り去るかな)させたとの内容。MRJのフライトテストは最も大きいリスクのエリアに達し、問題は起きなかったと報じています。また、76人乗りのMRJ70も開発していること、5機目のMRJ90が完成形であったが、名古屋でプログラムチェックのために地上試験だけに使われたことなどが掲載されています。




★MRJ、20年の初納入可能 シンガポールで記者会見

  

 実機展示を見送ったシンガポール・エアショーで、2020年半ばの初納入は可能との考えを示した。ちょっとインパクトに欠ける内容ですね。

 週刊ダイヤモンドは米航空会社のスカイウェストとトランス・ステーツ・ホールディングスから受注している300機の行方にも暗雲との記事を掲載。

 三菱重工の宮永社長が会見でMRJキャンセルに「事業への影響ない」。


現地時間2月6日は1号機のみが飛んでいました。

 三菱航空機は6日、シンガポールで記者会見を開き、開発を進めているMRJについて、従来表明していた計画に沿って2020年半ばの初納入は可能との考えを示した。会見は同日開幕したアジア最大の航空見本市「シンガポール・エアショー」の会場内で行われ、同社営業本部の福原裕悟副本部長が出席。昨年6月のパリ国際航空ショーでは実機を披露したが、今回は機体開発を優先するため、実機展示を見送った。

 いっぽう、週刊ダイヤモンドは米航空会社のスカイウェストとトランス・ステーツ・ホールディングスから受注している300機の行方にも暗雲との記事を掲載。スカイウェストとトランス・ステーツ・ホールディングスから受注している300機のうち半数はオプション契約で、エンブラエルと両てんびんにかけられているのが実情。三菱航空機は開発力のみならず、状況を好転させる政治力も求められていると報じています。

 また、三菱重工の宮永俊一社長は、6日東京で開かれた決算会見で、アメリカのイースタン航空が経営破たんしたことにより、MRJ40機の購入がキャンセルされたことが先月明らかになったことについて、影響はないと思っている。一方でアメリカで行われている飛行試験の累計が1700時間を超えたとして、MRJの開発が進んでいることをアピールしました。




★MRJ Travels to Arizona for High Altitude Testing

  

 三菱航空機がProgress Updatesを更新し、「MRJ Travels to Arizona for High Altitude Testing」を公開しました。

フラッグスタッフでの離着陸は高地空港におけるシステムチェックだったのですね。


  今朝は1号機と2号機それに3号機が飛行試験を行ったようですが、Flightradar24には2号機と3号機しか表示されず、1号機のログがありませんでした。やはりFlightradar24にはすべての飛行ログが残っているわけではないようです。

日本時間の午前7時に3号機をチェックしたところ、2号機も飛行中であることに気づきました。


2号機が離陸したのは現地時間の5日午後1時すぎだったようです。


出勤時間直前になって何と1号機が表示されたのです。
これがこの日2度目のフライトでしょうか?

おかげで1号機、2号機、3号機のMRJ3機編隊をウォッチできました♪

 2018年2月6日、三菱航空機がProgress Updatesを更新し、「MRJ Travels to Arizona for High Altitude Testing」を公開しました。

 今年の最初の主要なテストは、アリゾナのフラッグスタッフ・パリアム空港で高い高度テストを実施。7,014フィートの薄く低い密度空気においてエンジン、予備のパワー、および他の重要な航空機システムがうまく機能するかをチェック。

 フラッグスタッフは、テストされるFTA-4のための最適な位置と必要条件を示した。プラット・アンド・ホイットニーPW1200Gエンジンおよび予備のパワーユニット(APU)の開始機能をテストすることに加えて、航空機が商業運航で遭遇する最もエレベーションにおいて離陸距離と上昇性能をチェックした。高い高度位置は、しばしば滑走路がより短い傾向があり、急速な上昇が必要な山地の領域にある。

 今回の試験により、高い高度での離陸操作において、問題なくエンジン操作特性が証明された。得られたデータは、より一層の分析を受けるとしています。




★現地時間2月4日、2号機がサンデーフライト。ボーイングとエンブラエルは新展開か

  

現地時間2月4日、2号機がサンデーフライト。

しかし、Flightradar24に表示されたのはわずか2分間。

ボーイングがエンブラエルとの共同出資会社設立を提案。ブラジル政府はどうする?

 現地時間の2月4日午前、2号機が13日ぶりに飛行試験を行ったようです。1号機と2号機はADB-Sを搭載しておらず、地上3か所のサイトで受信したトラポン信号の受信時間差で位置を特定するMLATによるもの。先週の1号機はあんなにも正確に表示されたのに、今朝の2号機はどうしてこんな2分足らずしか表示されないのでしょう?

 日経Webがボーイングとエンブラエルについて、ボーイングがエンブラエルと共同出資会社を設立し、エンブラエルの商用機部門を新会社が管理する案をブラジル政府に提示。ブラジル政府が安全保障上の理由として懸念を示していた、軍事部門についてはボーイングの関与をなくす。ボーイングは新会社に最大60億ドル(約6600億円)を投資するという記事を掲載しました。

 ボーイングがそこまでして小型機市場に入り込もうとする理由は何なのでしょうね。単なるエアバス社への対抗心なのか?市場需要予測に基づく冷静な判断なのか。いずれにしても三菱重工にとって逆風であることは確かですので、MRJが生き残る道は、他社製ライバル機よりも性能を向上させることでしょう。つまり実力で勝つです。




★メーテレ開局55周年記念番組「飛翔の刻〜MRJの10年〜」

  

メーテレ開局55周年記念番組「飛翔の刻〜MRJの10年〜」。どんな内容でしょうか。

現地時間の2月3日、この日も前日に続き飛行試験なし。

アメリカ北西部の天気はあと数日、雨の予報が続きます。

 事業が本格的にスタートして今年で10年を迎えたMRJ開発の道のりを、イギリス、フランス、シンガポール、アメリカなどの海外取材も交え、2月10日(土)午後1時から「メ〜テレ開局55周年記念番組 飛翔の刻(とき)〜MRJの10年〜」として放送。

 番組はMRJを世界に向けて売り込む営業担当者に密着。国際市場が航空機に求めているものとは何か、その要請にMRJは応えることができるのか、アメリカで精力的に行われている飛行試験を緊急取材。MRJが世界に羽ばたく“その時”を展望。

 これが番宣メッセージなのですが、何となく先回テレビ朝日が全国放送した「テレメンタリー2018」と被ってしまいます。製作したのが同じメーテレなので仕方ありませんが、私はモーゼスレイクでの飛行試験風景が多く登場することに期待しています。




★MRJ、アジア見本市で実機展示見送り

  

やっぱりなっていうカンジですよね。

こちらは共同通信社配信ニュース。

さらに毎日新聞までも・・・。

今朝は飛行試験が行われませんでした。天気が悪いせいでしょうか。

 Air Transport News Aviation International Newsが掲載した記事に、シンガポール・エアショーについての記述があったので、まさかと思いましたが、やはり今回は実機展示はないようです。もし、シンガポールまでモーゼスレイクから飛ぶとしたら、もっと早くから準備があってしかるべき。昨日の記事は詳細ではありましたが、何となく違和感があったんですよね。

 三菱がしきりに今は開発に専念すると言っていますが、名古屋に1機、目的を失ってしまった試験機があるじゃないですか。ANAカラーの5号機です。5号機は本来、オートパイロットを国内で試験し、その後はパイロットトレーニング用にエアラインに貸し出す予定だったと聞いています。設計見直しでその役目を担うこともなくなってしまったので、さっさと初飛行させて、エアショーのデモ用に使用すればいいのにと思うのですけど・・・。もったいない。




★現地時間2月1日、1号機、3号機、4号機が2日連続で同時に飛行試験

  

現地時間2月1日、前日に続き1号機、3号機、4号機が同時に飛行試験。


 ちょっと前までは断片的にしか表示されなかったMLATによる1号機表示が、昨日から急にリアルになっているんですよね。なぜなんでしょうか。


3号機は今朝も34分間という短時間でフライト終了。


そして4号機です。3機が全く違う高度を飛行していることが注目点でしょうか。

 Air Transport News Aviation International Newsが掲載した「Mitsubishi Sees Turbulence Settling for MRJ」ですが、うーん、内容に若干の違和感を覚えます。

 現地時間の2月1日、2日連続で1号機、3号機、4号機が同時にフライト。まるで前日の再現をしているかのようでした。3機は違った高度を飛び、違った目的のフライを行っているようなので、新たなフェーズのテストフライトを行っている可能性があります。

 ところで、今SNSなどでフォローされているAir Transport News Aviation International Newsが掲載した「Mitsubishi Sees Turbulence Settling for MRJ」ですが、シンガポール・エアショーに関するタイトルをつけたうえで、MRJの進捗について長文でレポートされているのです。レポートでは1500時間に達した飛行試験の現状や、今後の展望、そして納期遅れにつながった水に対する対策についてなど、かなり詳細かつ具体的な記述が目立ちます。

 しかし、タイトルにもなっているシンガポール・エアショーへの実機展示に関して、2週間を切った今になっても三菱重工や三菱航空機がプレスリリースしていないなど、希望的観測の部分も拭えないんですよね。




★現地時間1月31日、1号機、3号機、4号機が同時に飛行試験

  

現地時間1月31日、1号機、3号機、4号機が同時に飛行試験。


 1号機の飛行記録は現地時間の午前9時20分からありました。そして午後1時30分にFlightradar24から消えました。


3号機は現地時間の午後0時02分に離陸し、50分飛んで午後0時53分に着陸。


 4号機は現地時間の午前10時46分に離陸し、日本時間の午前7時時点でまだ飛んでいます。昨日に続いて長時間フライトを行っているようです。

 現地時間の1月31日、Flightradar24に久しぶりに3機のMRJが表示されました。この日飛んでいたのは1号機と3号機、それに4号機。マルチセレクトで3機を同時にベクターするのはとても楽しいです。

 残念ながら3号機は私がウォッチしてまもなく着陸してしまいましたが、4号機は今日も長時間フライトを行っているようです。連日、雨の予報が続くアメリカ北西部ですので、少しでも天候が回復したら、ガンガンと飛んでほしいです。




★現地時間1月30日、1号機と4号機が飛行試験

  

現地時間1月30日、1号機と4号機が飛行試験。



1号機が飛んだのはおそらく1月20日以来ではないかと思います。


4号機はフェアバンクス遠征以来、4日ぶりでした。

 シアトルの週間天気予報があまりよくないので、モーゼスレイクでの飛行試験も行われないのではと思っていたのですが、今朝というか現地では30日のお昼前後ですが、天気が回復したこの日、1号機と4号機の飛行試験が行われました。

 1号機が飛んだのは私が把握している限りでは1月20日に続き、今年2回目。最近、1号機の出番がめっきり少なくなっているので、次期試験に向けての改修を行っているのではと思っていました。今回は現地時間1月30日午前10時半頃から午後0時半頃まで約2時間飛んでいたようです。

 4号機のほうは先日のフェアバンクス遠征以来、4日ぶりのフライト。4号機が離陸したのは1号機よりも1時間以上早い30日午前9時42分でしたので、日本時間の午前7時時点ですでに4時間近く飛び続けていることになります。今朝の4号機は30000ftという高い高度を飛び続けていたので、エンルートを想定したチェックフライトを行っているのかもしれません。




★「MRJ」キャンセル連鎖を避ける焦点

  

 日刊工業新聞のニュースイッチが「MRJ」キャンセル連鎖を避ける焦点というレポートを掲載。トラブル避け開発を仕上げることを最優先って、そんなの当たり前でしょう。


 MRJとは関係ありませんが、以前から私が思っていたことを、航空評論家で元JAL機長の「杉江弘さん」が書いてくれました。

 今日(現地時間では29日)は1機も飛んでいません。天気のせいか、単なる地上調整の日なのかは不明。そろそろ型式証明に向けての準備が始まっていてもおかしくないので、「ニュースレター」か「Progress Updates」でMRJ開発の最新情報の発表をお願いしたいところです。

 ところでまもなく、政府専用機がB747-400からB777-300ERに更新されることになっていますが、ビジネスジャーナルの杉江弘「機長の目」という連載コーナーに、「日本の新政府専用機、報じられない安全面の危険性」が掲載されました。

 杉江さんは政府専用機は政府首脳ばかりでなく皇族の方も乗られるので、いかなる不測の事態にも対応できる航空機でなくてはならないはず。B747-400はエンジンが4基あるので、万が一1基が停止しても飛び続けることができるが、双発のB777-300ERでは最寄りの空港に降りなくてはならない。

 なぜエアフォースワンが45年もの長きにわたり旧型のB747-200Bで飛び続けて来たのか、そしてその後継機種選びに際しても4発機を条件としていて、B747-8が選定されたことを挙げ、安全に飛行することが何もよりも増して重要であり大前提であること。

 ボーイング777は燃費がよく経済性が優れているために多くの航空会社で採用されているが、政府専用機では燃費は考慮せずに安全性だけを考えればよい。普段はおよそ何事にもアメリカに「追随」する日本政府が、機種選定にあたってなぜアメリカを見習わないのか不思議でならない。

 一体、防衛省と外務省、それに国土交通省はこの問題で真剣に議論を重ねたのか疑問であり、その内容の情報公開を求めたいと締めくくっています。




★現地時間1月28日、3号機がサンデーフライト

  

 現地時間の28日午後0時22分、日本時間では29日午前5時22分、3号機がサンデーフライトに出発。


 このところの3号機は1日おきに飛んでいるようです。

  離陸後まもなく、ヒューストンからのNH173便とダラスからのJL11便とすれ違いました。このうちANAのNH173便は3号機とほぼ同じ高度ですれ違ったので、もしかしたら機内から見えたかもしれません。


どこまで飛んで行くのかと思ったら、モンタナ州に入ったところでUターン。

 今度はメキシコからバンクーバーに飛行中のチャイナサザン機とランデブー。この2機の高度差は2000ft(600m)だったので、チャイナサザン機からも見えたのではないかと思います。

 続いてソウルからアトランタへ向かって飛行中のDL26便とランデブー。この2機の高度差は4000ft(1200m)だったので、ちょっと離れすぎかもしれません。

37000ftに高度を上げて3号機のフライトは続いていますが、私の出勤時間になりました。

 MRJの飛行試験に土日はあまり関係ないようですが、何となくですが休日に飛ぶと、がんばってるなぁって思っちゃいますね。今朝は現地時間の28日午後0時22分に3号機が離陸。私が起床したときにはまだ飛んでなかったので、今日は飛ばないのかと思っていましたが、しばらくして再びチェックしたら3号機が離陸した直後でした。

 今朝はMRJの飛行試験時間帯に時折通過するダラスからのJL11便に加え、ヒューストンからのNH173便ともすれ違いました。JALのB787は38,000ftを飛んでいたので見えなかったと思いますが、ANAのB773はほぼ同じ高度ですれ違ったので、もしかしたらANAの機内から3号機が見えたかもしれません。

 また、そのあとにも、メキシコシティからバンクーバーへ向かっていたチャイナサザン機やソウル・インチョンからアトランタへ向かっていたデルタ機ともランデブー。チャイナサザン機は2000ft(600m)差で飛んでいたので、もしかしたらチャイナサザン機の機内からも3号機が見えたかもしれません。




★テレビ朝日 テレメンタリー「試練の翼 〜MRJに何が起きているのか〜」

  

 2018年1月21日からテレビ朝日系放送局で放映された「試練の翼 〜MRJに何が起きているのか〜」がYouTubeにUPされていました。

Aviation Wireが先週の注目記事で「MRJ今そこにある危機」が1位であったと発表。

 日本時間の28日、現地時間の27日はモーゼスレイクの空にMRJが舞い上がることはありませんでした。しかしそう思っていると午後の遅い時間に飛ぶこともありますけどね。

 2018年1月21日からテレビ朝日系放送局で放映された「試練の翼 〜MRJに何が起きているのか〜」がYouTubeにUPされていました。私が住む名古屋地区のメーテレは1月25日(木)午前4時29分からの放送でした。

 内容は思っていたほど厳しくなく、MRJの販売責任者である営業部長を追いながら、淡々と開発を行う三菱航空機の姿がまとめられていたと思います。実は名古屋地区の放送局では、イブニングニュースの中で「MRJ特集」をすることがしばしばありまして、今回のテレビ朝日による全国放送はそれの全国版といったカンジでした。

 この番組が昨夜YouTubeにUPされていましたが、厳密に言うと著作権法違反ですね。しかし、今のところ放送局がYouTubeにこの手の番組の削除要請は一切していないようです。アイドル番組や歌番組は即削除でしょうけどね。YouTuberのみなさん、警察から摘発されない範囲で活動してくださいね。




★現地時間2018年1月26日、4号機がフェアバンクスから帰投、3号機も飛行試験実施

  

前夜から準備していた3号機が現地時間の26日午前11時04分に離陸。


着陸は午後2時17分で飛行時間は3時間13分でした。


 同じく深夜に動きのあったフェアバンクスの4号機ですが、現地時間の午前10時28分に離陸。飛行試験ではなくエンルートを飛んでいるようです。


 ブリティッシュコロンビア州に入ったところでレーダーロスト(この場合Flightradar24ロストですけど)しましたが、カナダ中部まで飛んできたところで復活しました。


そして飛行時間が3時間半過ぎたところでカナダからアメリカ・ワシントン州へ入りました。


モーゼスレイク・グラントカウンティ空港着陸は現地時間の午後3時24分。


フェアバンクスからの復路のフライトは2,603km、飛行時間は3時間56分でした。

 今日もアメリカ北西部は雨が降っているようですが、それでも飛行試験が行われたのですね。もう天気なんか気にしていられないといったところでしょうか。

 現地時間の午後3時24分、フェアバンクスに遠征していた4号機が戻って来ました。結局、フェアバンクスに滞在していたのは実質3日間で、1度も飛ばずに戻って来たことになります。やはり極寒の地での機体チェックが目的だったのでしょう。

 4号機の復路の飛行データですが、飛行距離は2,603km、離陸が現地時間の午前10時28分、着陸は現地時間の午後3時24分。1時間の時差があるので、飛行時間は3時間56分でした。途中、カナダ国境を通過してカナダ上空に入ったた直後にFlightradar24で表示されなくなりました。ほかのトラフィックはちゃんと表示されていたので、単なるFlightradar24のエラーかもしれません。

 同じく深夜なのにFlightradar24に表示されていた3号機もこの日、飛行試験を行いました。モーゼスレイク近郊は雨だったと思いますが、雨でもできるチェックをしたのか、雨なんか気にしていられない状況かのいずれかですね。




★2018年1月26日、三菱航空機が初のキャンセル発表 、深夜に3号機と4号機は何を?

  

天下の国営放送が速報で伝えるほどのニュースではないと思うのですけど。

日刊工業新聞電子版はブルームバーグの記事を引用。

そしてこちらはロイター通信。

川井社長さん懐かしいですね。ところで何で急に確定発注数で報じるのでしょうか?

 現地時間では25日から26日にかけての深夜時間帯なのに、なぜか3号機がADB-Sからのトラポン信号を発していました。

そしてフェアバンクスでも現地時間は深夜2時なのに4号機が表示されました。

あれ、向きが変わった!もしかして深夜なのに動いてる?

 今日、三菱航空機がイースタン航空からの確定発注20機とオプション契約の20機の計40機のキャンセルを正式発表。でも、何でこんな大げさな報道になるのでしょうか。イースタン航空からの発注分がキャンセルになることは、すでに三菱重工の会長も三菱航空機の社長も公言していたのに・・・。

 イースタン航空のキャンセルは納期延期が理由ではなく、イースタン航空が買収されたことによるものであることは確かでしょう。しかし、三菱航空機が納期延期をせずに、当時の予定通りにデリバリーしていたらキャンセルはなかったとの報道も事実。本来なら確定発注の20機分についてはキャンセル料がもらえるところが、納期延期でおじゃんになったといったところでしょう。

 今日は朝の出勤前にめぼしいニュースがなかったので朝の更新をしませんでしたが、日中にMRJ初キャンセルのニュースが流れていましたし、帰宅後Flightradar24をチェックしたところ、現地は深夜のはずなのに、なぜか3号機が表示されていました。深夜にいったい何をチェックしていたのでしょうか。




★Aviation Wire「社内に緊張感ない」MRJ今そこにある危機

  

 Aviation WireがエンブラエルE2-190の開発が順調に進み、さらにボーイングとの提携交渉が行われているのに社内に緊張感がないとの、三菱航空機社内に漂う危機感の欠如を危惧するレポートを掲載。これは一種の内部告発ですね。

 現地時間の23日にフェアバンクスに飛んだ4号機は今朝は飛行試験を行っていません。フェアバンクスに来た理由はやはり極寒気象試験なのでしょうね。

フェアバンクスに近いアンカレッジの天気予報。この日も最高気温が「-20度」。寒っ!

今日は久しぶりに3号機が飛行試験を行いました。


 それも離陸時間が現地時間の24日午後3時03分で着陸が午後4時52分。ずい分遅い時間に飛んだものです。午後から雨が上がったのかもしれません。

アメリカ北西部の天気がよくなるのはいつなんでしょうか。

 エンブラエルのE2-190開発の好調さに比べ、なかなか前に進まない三菱航空機のMRJ。ここにきてエンブラエルが、そのE2-190の燃費性能が当初計画よりも1.3%向上したとの試験結果を発表。MRJはE2シリーズに対する優位性を失いつつあり、エンブラエルはMRJのつまずきにより、5年の遅れを十分取り戻せたと言えるとしています。

 また、三菱重工の中堅幹部からは、現状を危ぶむ声が聞かれる。「ボーイングとエンブラエルが提携するとなれば一大事なのに、社内に緊張感がない」(中堅幹部)と、社内に漂う危機感の欠如を危惧する。「社外からMRJに対して厳しい指摘を受けても、どうしてわれわれが一生懸命やっているのに、応援してくれないのか、という受け取り方をしがち。現状を正しく認識できていない」(同)と不安視すると綴っています。

 飛行試験のほうは、モーゼスレイクで午後3時過ぎから3号機が飛行試験を行いました。アメリカ北西部はこのところずっと天気が悪いので、午後から雨が上がったのかもしれません。現地時間の23日にフェアバンクスに飛んだ4号機は、やはり極寒地での耐寒試験を行うのではないでしょうか。しばらく飛ばないかもしれません。




★現地時間1月23日、4号機がアラスカ・フェアバンクスへ

  


現地時間1月23日午前11時25分、4号機が離陸し国境を越えてカナダ上空へ。


どこまで飛んで行くのでしょうか?この先にあるのはアンカレッジですが・・・。


 そしてカナダ国境を通過しアラスカ州へ。目的地はアンカレッジではなく、もしかしてフェアバンクス?でも残念ながら出勤時間になりました。


帰宅後すぐに確認したところ、やぱり着陸したのはフェアバンクスでした。


 フェアバンクス着陸は現地時間の23日午後2時04分で、この日の飛行距離は2,603km、飛行時間は3時間39分でした。

今度はこれを自然環境で試験するのかもしれません。

ちなみにアンカレッジの天気予報。最高気温が-18度ってどんなん?まさに極寒地!

 現地時間1月23日午前11時25分、4号機がモーゼスレイク・グラントカウンティ空港を離陸。この日は今までと違いカナダ国境を越えて、そのまま北西に飛んで行きました。フライトレベル340と非常に高いところをクルージングしているので、これが通常の飛行試験ではなく、どこかに向かっていることは明らか。

 日本時間の24日午前7時25分、アメリカ西海岸時間で23日午後2時15分、カナダ国境を通過しアラスカ州に入りました。私はアンカレッジに向かっているのかと思っていたのですが、飛行方向からするとアンカレッジではないようです。もしかしてフェアバンクスを目指しているのかもしれませんが、残念ながら私の出勤時間になりました。

追記
 今日の名古屋は夕方から雪が積もりだしたので、会社を定時に切り上げて帰宅しました。すぐにFlightradar24で着陸地を確認したところ、予想したとおり、やはりフェアバンクスでした。フェアバンクスといえばオーロラ観光で有名ですが、三菱航空機にオーロラを楽しむ余裕があるはずもなく、おそらくここで極寒の気象条件での試験が行われるのでしょう。




★現地時間1月22日午前、2号機がフライトするものの・・・

  


 毎日天気のよくないモーゼスレイクですが、日本時間の23日未明、現地時間1月22日午前11時前に2号機が離陸。でも、どうして飛行データがすぐに消えてしまうのでしょう。

シアトルの週間天気予報は相変わらず雨マーク。現在の天気の晴れマークはホント?

 シアトルの週間天気予報では毎日雨マークが続いているので、今週は飛行試験が行われないのかと思っていましたが、現地時間1月22日午前、2号機が飛行試験を行ったようです。ただ、残念なことにFlightradar24に表示されたのはわずか3分間。

 どうしてADB-Sを搭載していないとこうなるのか、私なりに研究しているのですが、ADB-S搭載機以外の飛行情報はMLAT(マルチラテレーテーション)というシステムで解析しているそうで、航空機からのトラポン信号を地上で3か所以上で受信し、受信時刻の差から位置を推定して表示させるのだそうです。

 ということは、2号機からのトラポン信号を3か所以上で受信できたのが上記範囲だけなのか、地上で受信していた人(サイト)が途中で受信をやめてしまったのかのいずれかということになります。




★現地時間1月20日お昼過ぎ、1号機が今年初フライト、名古屋空港では例の謎のジンクロ機が・・・

  

現地時間の1月20日お昼過ぎ、1号機が今年初の飛行試験に出発。


 残念ながら正確な離陸時間が表示されていませんが、おそらくお昼過ぎに離陸したのではないかと思われます。

 昨年の10月28日深夜に最終組立工場搬入が目撃された謎のジンクロ機が、1月19日深夜というか20日未明にMRJハンガー方面に戻って行くのが目撃されたようです。

ぐんそくさんおもしろいツイートしてますね。深夜に赤福を買いに行ったのですか(笑)。

シアトルの週間天気予報は相変わらず雨マークが並んでいます。

 現地時間1月20日お昼過ぎ、1号機が今年初の飛行試験を行いました。私のチェック漏れがなければ、1号機が最後に飛んだのは昨年11月29日だったはずなので、今年初どころか、約2か月ぶりの飛行ということになります。

 これだけの期間飛ばなかったということは、かなり大掛かりな機体の改修を受けたのだと思います。詳細な情報はMRJ Progress Updatesで発表されることを期待するしかありません。

 もう1つ、日本時間の20日未明というか19日深夜、昨年の10月28日深夜に最終組立工場への搬入が目撃された謎のジンクロ機が、今度は最終組立工場から道路を横断し、名古屋空港制限エリアに入っていくのが目撃されました。

 TwitterやFacebookの投稿写真を見る限り、搬入されたときと外観の違いはなさそうです。こちらの情報は三菱航空機から発表されることはないと思うので、謎のジンクロ機のままで終わってしまうでしょう。




★テレビ朝日 テレメンタリー「試練の翼 〜MRJに何が起きているのか〜」

  

 各地の放送局によって放送日が違います。ちなみに名古屋地区のメーテレは1月25日(木)午前4時29分から。レコーダーの録画予約をお忘れなく。


 今朝の飛行試験は現地時間の19日午前に2号機が実施。今のところ、この1回のみのようです。

 テレビ局は視聴率がとれない番組を製作してくれないので、度重なる納期延期ですっかり影の薄くなってしまったMRJを特集する番組はほとんどありません。地元名古屋地区ではイブニングニュースの中で10分前後の特集を放送したことが何度かありましたが、今度テレビ朝日が「テレメンタリー」という番組でMRJを取り上げるようです。

 タイトルは「試練の翼 〜MRJに何が起きているのか〜」なので、だいたい放送内容の想像がつきますね。それでも今回は全国放送ですし、あまりTVに出てくる機会もありませんので、みなさんもビデオレコーダーの番組予約をお忘れなく。放送はキー局のテレビ朝日では1月21日(日)午前4時30分からですが、地方局では放送日が異なります。名古屋地区のメーテレでは、25日(木)午前4時29分からです。




★2018年1月19日、プラットアンドホイットニーが2本のMRJ開発動画を公開

  

Desert Transforms into Mitsubishi Test Site

MRJ Set to Transform Japan's Aerospace Industry

現地時間の1月18日、この日も2号機と4号機が飛行試験実施。


ここ数日、2号機の飛行データが詳細に表示されるようになりました。


3号機は今日も地上でTEST1234。飛んでないのに高度が1,250ftになっています。


 4号機は日本時間の午前7時までに2度飛行。1回目は現地時間の10時19分に離陸し44分に着陸。飛行時間は24分。


2度目は現地時間の午後0時19分に離陸し47分に着陸。飛行時間は28分でした。


 そしてさきほど日本時間の午前7時過ぎに、この日3度目の離陸。この際、Flightradar24の飛行ログが1つにまとまって表示されるようになっていました。

 このところ、MRJの最新動画が公開されないなあと思っていたのですが、日本時間の今朝ほど、プラットアンドホイットニーが2本の動画をYouTubeに公開してくれました。いずれもモーゼスレイクでの三菱航空機エアロベースを紹介したもので、すでにアメリカのツイッターたちがいくつもツイートをして紹介しています。

 飛行試験は今朝も2号機と4号機が実施。2号機はADB-Sを搭載していないので、すべての飛行記録が残るわけではありませんが、それでもここ数日はかなりの飛行記録が表示されています。

 3号機は今朝もTESTで表示されていました。昨日と違うところは、飛んでもいないのに高度が表示されていたことと、飛行ログにも表示されたことです。しばらく飛行試験を行っていない3号機なので、飛行試験前にいろいろチェックしているのでしょう。

 4号機は今朝も日本時間の午前7時までに3度の離着陸を行いました。機体に不具合があってのことではなく、何らかの離着陸チェックを続けているのでしょう。アリゾナ遠征の際のものと合わせると、すでに20回近くショートフライトを繰り返しています。




★現地時間17日午後、3号機がTEST1234で出現

  


今朝(現地時間の17日お昼前後)も2号機がFlightradar24に表示されていました。

そして3号機がTEST1234で出現。飛行試験前のチェックですね。


しばらくして4号機も表示されました。


4号機も飛行試験に出発するようです。

3機をマルチセレクトでウォッチできたのも久しぶりです。


4号機は22分間のショートフライトで戻って来ました。


 さきほどのショートフライトから2時間後の午後3時35分、4号機は再び21分間のショートフライトで戻って来ました。

モーゼスレイク近くのシアトルの週間天気予報ではこの先もずっと雨マーク。

 現地時間の1月17日午後、日本では18日の午前6時頃ですが、私が起床してFlightradar24をウォッチしたとき、2号機がモーゼスレイクからはるか東のモンタナ州を飛んでいました。それ以前のログがないので、詳しいことはわかりませんが、おそらくモーゼスレイクを離陸したあと、この空域で飛行を続けていたのだと思います。

 そしてもう1機、3号機がTEST1234で表示されていました。このTEST1234は以前にも何度か出現したことがありましたが、今回も同じ位置で機首をクルクル回しているような動きをしていたのです。ですから、もしかしたらADB-Sのトラポンを機体から外し、トラポンだけを動かしていたのかもしれません。

 その後、4号機が出てきて、現地時間の17日午後1時28分に離陸。どこに飛んで行くのかと思ってウォッチしていたところ、わずか22分で戻って来ました。天気が悪くて試験を中止したのかもしれません。そして2時間後の午後3時35分に再び離陸しましたが、やはり21分間のショートフライトで戻ってきました。




★現地時間16日午後、2号機と4号機が飛行試験

  


 現地時間の16日午後0時26分、4号機が モーゼスレイク・グラントカウンティ空港離陸。近くにJAL11便が飛んでいましたが、高度が全然違ったので見えなかったでしょう。


それから約1時間後、今度は2号機が離陸。2号機をLiveで見るのは久しぶり。

2機をマルチセレクトでウォッチできたのも久しぶりです。

4号機が海岸線でグルグル旋回飛行しているのを見るのは珍しいです。

 現地時間の1月16日午後、4号機と2号機が飛行試験に出発。この日は事前の天気予報で雨マークが出ていたので、飛ばないだろうと思っていました。しかし、日本時間の午前5時半頃、Flightradar24をチェックしたところ、4号機が離陸した直後でした。

 この日の4号機は28,000ftくらいでクルージングし始めたので、またどこかに飛んで行くのかと思っていたのですが、オレゴン州の海岸線を南下中に急に北進し始め、その後私がウォッチしている間は海岸線沿いを飛び続けていました。

 2号機は高度を38,000ft以上まで上昇して東に飛行。モンタナ州のどこかの空港に降りるのかと思ってウォッチしていたのですが、残念ながら日本時間の午前7時10分頃、Flightradar24から消えてしまいました。




★現地時間15日午前9時08分、4号機がフラッグスタッフを出発しモーゼスレイクへ

  

アリゾナ州へ遠征していた4号機がモーゼスレイクに戻る日がやって来ました。


現地時間の15日午前9時08分、4号機がフラッグスタッフを出発。


そして現地時間の15日午後1時56分、モーゼスレイク・グラントカウンティ空港着陸。


飛行距離は1,484km、飛行時間は5時間48分でした。


2号機は昨日に続き飛行試験実施。間隔が1日おきではなくなりました。

そのモーゼスレイクの天気ですが、相変わらず晴れマークがありません。

 現地時間の1月10日にアリゾナ州・フェニックスに遠征した4号機は、その後アリゾナ州北部のフラッグスタッフで計12回の離着陸を行い、日本時間の16日午前2時08分、現地時間の15日午前9時08分にフラッグスタッフを離陸。フェニックス・メサ・ゲートウェイ空港上空を通過したのち、モーゼスレイクへの帰路に就きました。

 そして現地時間の15日午後1時56分、フェニックス周辺を周遊飛行した時間を含め、5時間48分という長時間フライトを行い、無事モーゼスレイク・グラントカウンティ空港に戻って来ました。この日の飛行距離は1,484kmでした。




★三菱航空機シアトルスタッフ作成の名古屋紹介ページがひどい

  

 三菱航空機ウェブサイトにPASONA内に開設された「Mitsubishi Aircraft Corporation Aviation Careers」というページがあります。

 その中にわが「NAGOYA」を紹介しているページがあるのですが、これがなかなかひどいんです。位置は東京の140マイル東、京都の80マイル南にあり、成田または羽田から飛行機で1時間もしくは東京駅から新幹線で1時間40分となっています。おいおい、われらのセントレアはどうして紹介されてないんだ〜!


 今朝は現地時間では14日(日)ですが、モーゼスレイクで2号機が飛行。新年の2号機は1日おきに飛んでますね。


 そしてアリゾナ遠征中の4号機は、日本時間の午前7時時点でフラッグスタッフを起点に3回飛行。今日で3日目なので毎回の飛行ログを取得するのはやめました。

 三菱航空機ウェブサイトに求人サイト「PASONA」内に開設された「Mitsubishi Aircraft Corporation Aviation Careers」というページがあります。三菱航空機シアトルの現地スタッフが作成したもののようですが、その中にわが「NAGOYA」を紹介しているページが あるのですが、これがひどいんですよ。

 位置は東京の140マイル東、京都の80マイル南にあり、成田または羽田から飛行機で1時間もしくは東京駅から新幹線で1時間40分。おまけに新幹線サイトのリンクは京都駅なんですよ。日本の地理を知らない現地スタッフが作成したとしても、三菱航空機のウェブサイトにリンクを張っている以上、三菱航空機として責任あるチェックをすべきでしょう。

 まあ、東京の東140マイルでも、京都の南80マイルでもいいですが、交通アクセス紹介にわれらのセントレアはどうして紹介されてないんだと叫びたくなります。だって、季節運航とはいえ、シアトルのすぐ近くのバンクーバーから直行便があるんですよ。しかし、これこそがセントレアのインバウンド需要が伸びない要因なのでしょう。海外での認知度の低さをまざまざと感じさせられますね。

 今朝は現地時間では14日の日曜日ですが、2号機と4号機が飛行試験を行っていました。2号機は新年になってから1日おきに飛行しています。これが天候によるものか、飛んだ翌日に何か作業をしているのかは不明。

 アリゾナ州遠征中の4号機は、今朝もフラッグスタッフで昨日までと同じような離着陸を3回実施。これで12日に3回、13日に6回、14日に3回の計12回実施したことになります。それも等間隔時間で離着陸を行っているので、それがチェック項目なのでしょう。




5号機のエンジンランナップ近し、4号機は今日もフラッグスタッフで離着陸連発

  

 2018年1月13日(土)、この日は朝から5号機が三菱エプロンに出ているとの情報がありました。それもいつもと反対に機首をこちら向けにしているとのことでしたので、いよいよ燃料系統のチェックを始めるんだなと思いました。

私も午後から展望デッキに撮影に行ってきました。

この日は試験を行う気配はなく、機体を出してセットアップしただけのようです。

もう1つ、三菱航空機のウェブサイトのトップページ写真が替わりました。



 4号機は現地時間の13日も引き続き離着陸を続けています。1回目は現地時間午前10時19分離陸。気になるのは昨日の4回目から空港名がセドナに替わっていること。実際の空港はフラッグスタッフのようなのですが、どうしてなんでしょうか?



 約1時間後の午前11時20分にこの日2回目のフライト。毎回着陸前にデータ終わっちゃうし・・・。この空港は山に囲まれているみたいなので、ある程度(多分7000ft以上)の高度がないとトラポンからの信号が遮られるのかもしれません。


 そして1時間10分後の午後0時32分、この日3回目のフライト。あれ、空港名がフラッグスタッフに戻ってる!


午後2時45分、この日4回目のフライト。いったい何をチェックしているのでしょうか?


午後3時30分、この日5回目のフライト。少なくともトラブルではないようですね。


午後4時16分、ついにこの日6回目のフライト。時間的にこれがラストかな。

 2018年1月13日1月13日(土)、ようやく5号機に燃料を入れる前の試験準備が始まりました。1号機から4号機までも、必ずこの試験を行っていたので、正月に三菱エプロンにタンクが準備されているのを見たときから、近いうちに燃料系統の試験が行われるだろうと思いました。

 残念ながら土曜日ということもあり、この日に試験は始まりませんでしたので、週明けの15日くらいから始まるのではないかと思います。本当なら北九州空港でオートパイロットの試験を行うはずだったANAカラーの5号機。このまま空を飛ばないのなら、ANAカラーを返上してもいいのではないでしょうか。

 アリゾナ遠征中の4号機は昨日に引き続き、メサから北へ約200kmのフラッグスタッフで現地時間の13日午前10時19分から約1時間おきに離着陸を繰り返しています。と書きましたが、飛行ログ的には昨日の4回目と今日の1回目、2回目は離陸した空港がフラッグスタッフのすぐ南にあるセドナになっているのです。

 4号機はADB-S搭載しているので、飛行ログに間違いはないと思われるので、単なるFlightradar24のデータ処理エラーではないかと思っています。




★ファインモールドのプラモデルでJA22MJをコレクションに加えました

  

 ファインモールドからMRJ90のプラモデルが発売されていることは知っていたのですが、1号機の製作キットだと思っていたのです。ところが2号機のデカールも入っていることを知ったので、さっそく購入して製作しました。

全日空商事の1号機、5号機と並べてみました。次はJAL(J-AIR)のMRJ90を製作してみますか。


 現地時間12日午後、アリゾナ州遠征中の4号機がメサから北に約200キロ離れたフラッグスタッフ・パリアム空港という空港から離着陸しました。

 フラッグスタッフ・パリアム空港にいる理由は何でしょうか?トラブルでなければいいのですが・・・。

フラッグスタッフ・パリアム空港って本当に小さな空港のようです。


 現地時間12日午後1時54分、フラッグスタッフ・パリアム空港から2度目の離陸。しかし、1万フィートまで上昇したのち、右旋回ですぐに戻ってしまいました。何か特別な離着陸テストでもやっているのでしょうか?


モーゼスレイクでは2号機も飛んだようです。1・2号機にもADB-S搭載してほしいなぁ・・・。



あれ、現地時間午後2時39分、4号機がこの日3回目のフライト。


おや?現地時間午後4時36分に4回目のフライト。でも空港がセドナに替わってる!

 また1機、私のコレクションにMRJを加えました。すでに全日空商事製のJA21MJとJA25MJを持っていたので、今回は全日空商事から発売されていないJA22MJを、ファインモールドが発売しているプラモデルで製作しました。

 作った率直な感想は、「モデルが小さすぎて、塗装やデカールも小さすぎ」。旅客機プラモデルはハセガワの1/200がスタンダードなのですが、小型リージョナルジェットのMRJは、1/200として製作するにはちょっと細部が小さすぎると思いました。

 特に前輪などは数ミリほどの大きさしかなく、ホイールを塗り分けるのに悪戦苦闘。デカールも小さくて貼りにくかったです。いちばんの不満は垂直尾翼のデカールに、後方のプラの厚み分の余裕がないのです。これがハセガワのプラモデルだったら、そういうところにもちゃんと配慮されているのですけどね。

 ところで、フェニックスで飛行試験中の4号機ですが、昨日から変な動きを続けています。昨日は2度離着陸をしたのち北部山間部でデータが途切れてしまっていたのですが、今朝は現地時間の12日お昼過ぎに、フラッグスタッフ・パリアム空港という聞いたことのない空港から離陸。これまた20分ほどで着陸してしまいました。

 単なる離着陸テストをしているのならいいのですが、機体の調子が悪くてのことだと問題ですからね。もう少し経過観察してみましょう。




★MRJ2018卓上カレンダーいただきました

  

 会社の後輩がまたワインバーで、今度は三菱航空機の方から直接「MRJ 2018 卓上カレンダー」をもらってきてくれました。ただし社長さんじゃなかったみたいですけどね。

カレンダーは12センチのCDケースに入っていて、ケースをスタンドにして使用するタイプ。



 今朝は4号機がフェニックスで飛行試験。1回目は現地時間1月11日午前11時45分に離陸し、23分間周回して午後0時07分着陸。


 それからわずか40分後の午後0時47分、この日2度目の離陸。今度はLiveでウオッチしていましたが、今度もわずか23分飛んだだけで午後1時11分に戻ってきました。


 そして30分後の午後1時48分、この日3度目の離陸。今度は北部の山間部に向かって飛んで行きました。

モーゼスレイクと違いフェニックスは毎日晴天続きの予報です。

 以前、会社の後輩がMRJのスカーフとピンパッジをもらってきてくれた名古屋市内の某ワインバーで、今度は三菱航空機の社員の方から直接、MRJの2018卓上カレンダーをもらってきてくれました。

 このカレンダーは12センチのCDケースに入っていて、ケースをスタンドにして使用するタイプです。このカレンダーは市販しているそうですので、どうしても欲しい方は、セントレアや東急ハンズ名古屋店などの販売コーナーでお買い求めください。

 今朝の飛行試験は昨日フェニックスに飛んでいた4号機が行っていました。現地時間のお昼前後に23分と24分の短いチェックフライト的な飛行を2度行い、現地時間の午後1時48分に3度目の離陸。今回のフェニックスでは新たな試験が行われるのでしょうか?




★現地時間1月10日、4号機がフェニックスへ

  


 現地時間1月10日午前11時33分、4号機が大陸縦断飛行に出発。向かったのはアリゾナ州フェニックス・メサ・ゲートウェイ空港。


着陸は現地時間午後2時50分。飛行距離は1,674Km、飛行時間は2時間18分でした。


今朝は2号機も飛行試験を行っていました。しかし、MLATの飛行データはこんなもんです。

 最近、連日のように似たようなタイトルの記事が出ますが、今日の記事はちょっと週刊誌チックな内容。

 現地時間の1月10日午前11時33分、4号機がアメリカ大陸縦断飛行に出発。どこに行くのかチェックしていたところ、やはりというかアリゾナ州フェニックスでした。ワシントン州は連日雨の天気が続いていますし、昨年も4号機はここで耐熱テストやってますしね。

 今朝は2号機も飛行試験を行ったようです。先日の新年初飛行も2号機と4号機でしたので、今はこの2機が試験の中心なのかもしれません。

 ところで今度は週刊ダイヤモンド編集部が「MRJ、競合がボーイングと提携交渉の大ピンチに逆転はあるか」を投稿。この記事で気になったのは2点。

 1つめは、ボーイングとエンブラエルとの提携交渉が明らかになったことについて、かねて、ボーイングは水面下でエンブラエルとの提携に動いていたとされ、特に「3〜4年前は、ボーイングの経営幹部がエンブラエルに足しげく通っており、三菱重工側は警戒を強めていた」(三菱重工関係者)。

 その後、ボーイングの“エンブラエル詣で”は減っていったというが、エアバスがボンバルディアの新型小型機「Cシリーズ」の事業会社に50%強出資することを決定したため、今回の提携交渉になったという。「ボーイングがエンブラエルと再接近するかもしれない──」。エアバスの決定を受けて高まっていた三菱重工の懸念は、案の定、現実化してしまった。

 2つめは、エンブラエルの株主であるブラジル政府がボーイングによる買収に慎重姿勢を見せていることに触れ、「交渉が難航すれば、ボーイングにMRJとの提携に切り替えさせるチャンスが生まれる」というもの。

 最大のピンチをチャンスに変えられるか。三菱重工の覚悟が問われていると結んでいますが、つまり、ボーイング傘下に入って販売を促進することがチャンスと言っているわけで、ボーイングとエンブラエルの資本提携交渉が破談に終わったとして、ボーイングが三菱重工と提携してMRJを売るとは考えにくいですけどね。




★ボーイングとエンブラエル統合でMRJが大ピンチ?頭をよぎる過去の失敗

  


 1800億円の赤字を出して撤退したビジネス・ジェット事業のケースとMRJが置かれた状況には共通点がある。

 2018年1月9日、ニューズウィーク日本版が「ボーイングとエンブラエル統合でMRJが大ピンチ?頭をよぎる過去の失敗」という記事を掲載。またボーイングとエアバスによる小型機シェア争いの影響を懸念しているのかと思って読んだところ、ニューズウィーク日本版はそうではなく、特に以下の内容が気になりました。

 航空機産業はコモディティ(汎用品)化で寡占化が進み、かつて航空機産業には多数のメーカーが存在していたが、数社にまで絞られてきた。すでに数社の寡占市場になっているという現実を考えると、寡占市場に新規参入するのは極めて困難である。

 MRJの開発が遅延しているのは技術的な問題というよりも、手続き上の問題といってよい。航空機を世界で販売するためには、事実上の世界標準となっている米国の型式証明を取得する必要がある。役所の手続きというのは、どこも煩雑であり、米国も例外ではない。米国の審査をパスするための設計変更が相次ぎ、スケジュールが大幅に遅延。慌てた三菱重工は手続きに慣れた米国人社員を破格の待遇で大量採用したものの、挽回するのは容易なことではない。型式証明の取得に手間取っている間に、市場は着々と寡占化に向けて動き始めた。

 同社には、ビジネス・ジェットの分野で新規参入を試みたものの、1800億円もの赤字を出して撤退したという過去がある。失敗した理由は、米国の型式証明の取得に手間取り、その間に市場環境が変化したことである。航空機事故をきっかけに審査基準が変わったという特殊要因はあったものの、米国の航空当局の状況を見誤り、その間に市場動向が変化したという点ではMRJが置かれた状況とよく似ている。

 技術的に成功することと、ビジネスで成功することは異なる。航空機ビジネスはひとたび流れが出来てしまうと、後からの挽回は難しい。三菱にとっては、ボーイングとエンブラエルの交渉の結果に関わらず、全体戦略の見直しが必要な時期に来ているのかもしれない。




★モーゼスレイクでは2号機と4号機が新年初飛行、5号機の地上試験はいつから?

  

まだ新年になってから5号機は出て来ていませんが、次の試験準備は完了しているようです。

これは確か燃料タンク内の燃料を循環させる装置だったと思います。


現地時間1月8日午後0時06分、4号機が今年初の飛行試験。飛行時間は57分でした。


 現地時間1月8日午後、2号機が飛行試験実施。 しかし、相変わらず詳細な飛行記録がないため、正確な離着陸時間などは不明。

現地の天気は相変わらずあまりよくないようです。

 3年前の「成人の日」のこの日、私が初めてMRJの実機をここ三菱エプロンで見た日でした。そして1年後の2016年の成人の日には3号機が初めてお目見えした記念すべき日なのです。しかし、今年は1月1日が月曜日から始まったため、「成人の日」が1月8日と早かったことに加え天気は雨なので、今年の成人の日には5号機の仕事始めはないなあと思いました。

 写真は1月6日(土)に撮影したものですが、三菱エプロンのブラストフェンス前に、試験装置がセット完了されていました。これは過去の事例から推測すると、MRJの燃料タンクと接続して燃料を循環させ、燃料系統の試験を行うものだと思います。Twitterの情報では、すでに昨年のうちにセットされていたようですので、いよいよ5号機のエンジンランナップが近いかもしれません。

 それと、今朝、モーゼスレイクでは現地時間の1月8日(月)、2号機と4号機が今年初の飛行試験を行いました。2号機は飛行データがないので詳細は不明。4号機の飛行時間は57分間と短いものでしたので、ウォーミングアップといったところでしょうか。




★“MRJ社長”インタビュー「受注より開発優先」

  

 今度はニュースイッチが水谷社長へのインタビュー記事を掲載。

これをワインバーのレディにプレゼントしていった前社長さんは今どうしているのでしょう?
確か協力会社の社長として派遣されたというような記事を読んだ記憶がありますが・・・。

 水谷社長があちこちのマスコミからのインタビューに応じてくれたことで、公式発表といえる進捗状況はよくわかりました。ただ、マスコミ相手にすべて真実を述べているとは考えにくいので、現場は社長の発表よりはもっと進んでいると思いますけどね。

 飛行試験の今後の見通しについて、試験時間は1500時間まで到達。ただ、型式証明の審査を受けられる状態にはなっていない。設計見直しがあるので、どれほどの試験時間で完了すると言える状態ではない。これが真実であり、この記事の中で最も重要なポイントであると私は思います。

 ところで、私がMRJの追っかけをするようになって、すでに三菱航空機の社長さんが3回交代しています。年数にするとわずが4年ちょっとですから、ほぼ毎年社長さんが代わっていることになります。

 理由はもちろん、MRJの開発遅れの責任をとらされているわけです。ということは、もし水谷社長が同様の理由で交代するようなことがあったら、これはもうMRJ事業崩壊の危機ですね。




★2017: A Year of Progress for the MRJ

  

 三菱航空機がProgress Updatesを更新し、「2017: A Year of Progress for the MRJ」を公開しました。

モーゼスレイク近くのシアトルの週間天気予報はずっと雨マーク。

 日本時間の2018年1月5日、三菱航空機がProgress Updatesを更新。「2017: A Year of Progress for the MRJ」を公開しました。

 今回のレポートは2017年の総括を報告する内容になっていて、アメリカでは4機の飛行試験機が合わせて1500時間の試験飛行を行い、試験飛行計画の半分を達成したこと。8月には初めて航空局のパイロットが操縦したこと。11月30日には名古屋空港で5号機がAPUの騒音試験を実施したことなどなどが報告されています。

 ところで、そろそろ新年の飛行試験が行われてもよさそうなのですけど、今週はモーゼスレイク近くのシアトル週間天気予報を見ると、ずっと雨の予報になっています。これではまだしばらく飛行試験は行われそうにありません。




★ボーイングのエンブラエルとの資本提携目的は新型機開発?

  

日刊工業新聞「ニュースイッチ」が、ちょっと興味ある記事を掲載していました。

 日刊工業新聞「ニュースイッチ」が、「加速する航空機の小型機シフト、“サプライヤー日本”の針路 ボーイングとエアバスの競争激化、「MRJ」の事業化にも影響か」を掲載。この記事ではボーイングはエンブラエルと資本提携し、エアバスと価格で真っ向勝負するとの業界関係者の情報を紹介。ボーイングはLCC市場での覇権争いを見据え、新型機の低価格化を重点戦略に掲げているもようとしています。

 いずれにせよ、ボーイングと長年サプライヤー関係を続けてきた三菱重工をはじめとする日本企業にもかなりの影響を与えることは必至。それがMRJと真っ向から対決するE2-175に及ばないことを、三菱重工はじめ、MRJ事業を後押ししているすべての日本の関係者の希望ではないでしょうか。




★日刊工業新聞「MRJ正念場、18年は新規受注より開発専念」を掲載

  

日刊工業新聞 MRJ正念場、18年は新規受注より開発専念を掲載。

産経ニュースは水谷社長が述べた「ぎりぎりいける」を記事タイトルに使用。
記事の内容よりも掲載された黒帯の3号機写真が何だか懐かしく思えます。

 日刊工業新聞が「MRJ正念場、18年は新規受注より開発専念」を掲載。この記事にも三菱航空機の水谷社長へのインタビュー取材が使われているので、12月に水谷社長が共同取材に応じたようです。ちなみに日刊工業新聞はブルームバーグの記事を引用しているようです。また水谷社長のコメントとして、納期については「なんとかギリギリいける」との見通しを示したことを明らかにしています。

 この記事で目を引いたのは、2018年は新規受注獲得より開発に専念することを計画しているとしている点で、水谷社長がコメントした配線設計の見直しを反映したJA26MJとJA27MJを2018年に造ることが2018年の課題という点を挙げているのだと思います。しかし、三菱航空機もメーカーである以上、新規受注の営業活動を行わないわけはないので、マスコミ等に発表することのないところで続けているのだと思います。




★今年後半にMRJ新試験機 中日新聞が三菱航空機・水谷社長インタビュー記事掲載

  

 中日新聞プラスの掲載記事は登録会員しかすべてを読めないので、リンクページをそのまま貼り付けさせていただきました。(中日新聞さん、お正月だから大目に見てください。そして地元名古屋地区のみなさん、中日新聞購読よろしくお願いいたします)

 小型機市場もボーイングとエアバスの2大航空機メーカーに乗っ取られてしまうかもしれません。これもMRJ開発の遅れが招いたことと言わざるをえません。

 去年の1月1日の中日新聞には「ナオキとソネジとMRJ」というステキなエピソードが掲載されましたが、今年は新年早々、厳しい状況が掲載されていました。水谷社長へのインタビュー記事を読んでわかったのは、設計見直しによる現状について電子機器などの配置はめどを付けたが、細かい電気配線をどうするかという設計作業を続けているということ。どこまで本当のことをしゃべっているのかわかりませんが、もし事実ならJA26MJとJA27MJが出てくるのは、まだまだ先のことかもしれません。

 水谷社長へのインタビューでは型式証明取得への道のりについてのやりとりはなかったようですが、今年最大の注目点はまもなく始まる予定の「型式証明」取得のための試験飛行です。アメリカ・モーゼスレイクでの試験飛行もいよいよ本番を迎えると言っていいのではないでしょうか。

 日経新聞によると、三菱航空機は商用運航に必要な「型式証明」の取得には累計約3000時間の飛行試験が必要とみている。米国で実施している社内飛行試験は1500時間を突破した。国土交通省による型式証明取得用の飛行試験は「まだ準備ができておらず、審査を受けられない」とのことです。
  

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