2004年10月31日、名古屋空港国内線ターミナルビル3Fの「名古屋空港航空宇宙館」が閉館になりました。日頃は国内線送迎デッキの入口横にあるにもかかわらず、ほとんど見向きもされなかった「航空宇宙館」でしたが、そこに展示されているものは日本の航空史上重要なものが多く、またこの地域がいかに航空宇宙産業の中心地なのかを私たちに教えてくれるかけがえのないものでした。

 2005年2月16日をもって一部の定期国内路線を除き、セントレア(中部国際空港)にその役目をバトンタッチすることになる「名古屋空港」。「航空宇宙館」はそれより一足早く 20年の幕を閉じることになりました。
 

 国内線ビル2Fの出発フロアを南端まで歩くと、おなじみの青い「航空宇宙館」の看板があります。
 


 

 国内線送迎デッキの出入口横にある「航空宇宙館」の入口。

 まず入って目を引くのは「零戦」の大きな解説です。
 

 この「零戦」はマーシャル群島タロア島のジャングルの中で発見され、中日本航空のエンジニアが復旧したものです。
 



 当時、世界最高性能と言われた「零戦」。零戦1機で、相手を3機撃墜したといわれています。
 ここに展示されている32型は日本でもここだけに唯一残された型式なのだそうです。

 





 私たちのように戦争を知らない世代から見ると、若い優秀なパイロットといっしょに相手陣内に突っ込んだ、いわゆる「特攻隊」としてしかその名を知らないことが少し歯がゆいです。
 

こちらは三菱重工製「MU−2A」です。



 


 元中日新聞社のヘリコプター。
 


B747用ランディング・ギア。
 


 垂直離陸機の試作モデル。



 

  この航空宇宙館の目玉ともいうべき、「日本の名機百選」です。
 


 日本の空で活躍し、日本の航空発展に貢献してきた名機100機を日大名誉教授木村秀政氏が選定、ここにある模型はすべて同一の25分の1で統一されています。

 


 

 

展示品の一部をご紹介します。どれを見ても本当に精密に再現されていますよ!
 

 世界&日本の航空機変遷コーナー

 航空展示館の細長い壁をいっぱいに使った航空機の変遷記録です。



 そのすぐ横には飛行機の歴史をビデオで紹介していました。
 


 フライトシュミレーターです。とはいっても、自分で操縦するものではなく、あらかじめ撮影された空の旅をシュミレーターの中で味わうというものです。


B767−300の内部を写真で紹介しています。
 


 航空管制コーナーは福岡を離陸した飛行機が名古屋空港に着陸するまでを実際の管制官の交信記録を使って体験することができます。

 こちらは「YS−11」のコックピット・トレーナー。今で言う「コクピット・モックアップ」のようなものです。


 奥のほうへ行くと、「宇宙ロケット」コーナーがあります。
 


  国産ロケットの模型が展示されています。
 


これは宇宙ステーションの模型。

 


 

  私はロケットのことがまったくわかりませんが、すべてこの地方で作られたものばかりのようです。
 

 ロケットの仕組みをシュミレーションモデルで紹介しています。


 子供たちにはこのコーナーが人気ですね。


航空宇宙館のパンフレット(各写真をクリックすると拡大します)

クリックしてね!

クリックしてね!

クリックしてね!

クリックしてね!

 航空宇宙館の展示品は今後どうなるのか尋ねてみたところ、展示品のほとんどは持ち主からお借りしているもので、閉館後はそれぞれ持ち主にお返しするとのことでした。今後これらの展示品と再びどこかの空港や航空関連資料館等で出会える日が来ることを心よりお祈りしております。さよなら!名古屋空港航空宇宙館。

horizontal rule