私が園芸をしているバルコニーは10階建てマンションの10階にあります。ここは、通常の屋根のあるベランダではなく、9階部分の屋上にあるルーフバルコニーなんです。
   ルーフバルコニーはその広さもさることながら、屋根がないため植物に十分に太陽を当てることができ、また風通しも良好なことから通常のベランダ園芸で困る日照不足の心配がありません。このルーフバルコニーがほしくてマンションを購入するときも名古屋市内中探し回りましたよ。そんな私のガーデニングをご紹介します。


ルーフバルコニーってこんなカンジです

 10階部分の屋上にあるわが家のルーフバルコニー。 長所は何といっても広くて明るいこと。東向きに位置するために、日の出から午後3時ごろまで、植物たちに太陽をいっぱい 当ててあげられます。

 短所は風が強いことと反射熱が強いこと。夏場は暑くてコンクリートをさわることもできないくらいになります。そのために、鉢類はコンクリート面に直に置かず、木材などで5センチ程度浮かせています。

 わが家のルーフバルコニーは下階の屋上がすべて開放されているわけではないので、このようにベランダ格子の向こう側にも空間があります。ちなみにこの空間がおよそ400万円しましたよ♪

 冬の防寒対策用にビニールハウスを持っています。ビニールハウスの中にはハイビスカスやいちごなどの夏の鉢花たちを入れています。

 ところがちょっと困った問題があります。日中ずっと晴れているとハウス内の温度が上昇して、鉢花がむれてしまうんです。おまけにカビがはえやすくなりますしね。できれば換気用の窓のついたビニールハウスがほしいものです。

夏は台風が来る時が困りもの

 ルーフバルコニーはいいことばかりではありません。まずは夏の台風接近です。わが家のルーフバルコニーが東面にあることも影響していますが、台風が来るとお花たちが風雨で折れてしまいます。それどころか、鉢ごと飛んでいってしまいます。

 そのため、台風が接近するたびにハンギング・バスケットはパームマットごとバスケットから外します。鉢花たちもすべて屋根とコンクリート腰壁のあるバルコニーへ移動するんです。

 台風が来るたびに毎回このように鉢花たちの引越しをしています。2004年は実にたくさんの台風がやってきまして、この作業をいったい何度繰り返したことでしょう。

 とはいっても、全部の鉢を移動するのは大変なので、いちごやゼラニウムなどは建物の壁側に移動して台風の通過を我慢してもらっています。
 


冬にはこんなこともあるんですよ

 名古屋でもひと冬のうちに3回か4回は積雪します。しかしほとんどは積雪5センチ程度でうっすら雪化粧するくらい。そんな時でもわが家のルーフバルコニーには積雪が10センチを超えることもあるんですよ。それはここが吹き溜まりになるためで、すぐに鉢花の上の雪を取り除いてあげないと、花がみんな傷んでしまいます。

 そのかわりこんなことができます。下まで降りていかなくても、雪だるまが作れちゃうんですよ。



 


私の園芸用品

 花を生かすも殺すもやはり「土」ですね。地植えの場合は肥料のファクターが大きいですが、鉢植えの場合はなんと言っても「土」です。いい土の条件は、保水性に優れていて、かつ水はけがよく栄養分のバランスがいいこと。

 私は名古屋空港の近くにあるこのフラワーセンターのオリジナル土を愛用しています。お値段は25リットル入りで900円くらいでしょうか。有名なところでは「花ちゃん」が優れた土の代名詞ですね。

 ちなみにホームセンターなどで20リットルで300円とかで売っている黒っぽい土をご存知ですか?あれは河川をしゅんせつしたヘドロを再生したものだそうで、もちろん匂いも除去してありますし栄養バランスもとってあります。しかし水はけの悪いものが多いですね。
 あの土が安く売られているのには訳があって、実は補助金が出てるんだそうです。

 肥料ですが、私は虫がわくのを防ぐため有機肥料はほとんど使いません。元肥、追肥にかかわらず「マグァンプK」を使っています。これも使い方にちょっと注意が必要!あまり入れすぎると花つきがよすぎて、パンジーやプリムラは春を迎える前に咲ききってしまうこともあります。

 私は液肥を多用します。特に水遣りの多い夏は、2000倍くらいに薄めて、毎日のようにあげます。冬は1000倍くらいにして1ヶ月に1度くらいあげるようにしています。
 


 
 鉢花の天敵は何と言っても害虫ですね。ほとんどは苗を買ってきたときからついている青虫やアブラムシなんですけど、気がつくと新芽やつぼみをすべて食べられてることもあります。
 私はオルトラン・スプレーで殺菌するようにしています。これはあまり近づけて噴射するとLPガスで花が凍傷してしまいますし、新芽が枯れることがあります。30センチくらい離して噴射します。

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