モン・サン・ミッシェルはドーバー海峡に面したノルマンディ地方にあります。パリから鉄道で日帰りすることは不可能なので、ツアーバスを使うことをおすすめします。
 モン・サン・ミッシェル=聖ミカエルの山と直訳できますが、この岩山に聖ミカエルが降り立ち、数々の奇跡を起こしたとされています。フランス最大の巡礼地で、過去にはここをめざし海を渡ろうとして命をおとした巡礼者があとを絶たなかったようです。

 

モン・サン・ミッシェルまでの道のり
 今回利用したのは「パリ・ビジョン」で、朝6時に集合し、パリに戻るのは夜の11時すぎという強行スケジュールです。
 今回のツアーには朝食がついていて、途中のレストランでビュッフェ(アメリカン・ブレックファスト)の朝食を食べました。

 途中、中世の街並みをぬけてバスは走ります。道路にはほとんど信号機がなく、実に快適なドライブが続きます。
 バスの中には日本人ガイドと外国人ガイドが乗っていました。
実はこのツアーバスは日本人だけではなく、解説も日本語、フランス語、英語、スペイン語の5ヶ国語が流れていました。

 パリから320km、バスに乗ること約5時間。ようやく「モン・サン・ミッシェル」が見えてきました。


あこがれのモン・サン・ミッシェルに到着
 現在は対岸との間にこのような堤防道路があるため、すぐ下までバスで行くことができます。
 実はこの堤防道路のせいで土砂が堆積し、海に浮かぶ幻想的な島でなくなったそうなのです。
 この堤防を除去して橋に架け替える計画があるようですが、いっこうに始まりません。

 さあ、見学に入ります。入口には大きな門があり、まさに城塞といった造りです。門をくぐると、急な坂道が続きます。

 尖塔の頂上には「聖ミカエル」の像が輝いています。

最上部にある修道院の大聖堂です。

 修道院の回廊。

 モン・サンミッシェルと同様に海に沈んだとされる3つ山のうちのもう1つ。最後の1つは海底に沈んでしまったと言う伝説 があるそうです。



モン・サン・ミッシェルができるまで
 

 

@まず、頂上に小屋が建設された。
 

A続いて修道院を建設。
 

 修道院の中にはモン・サン・ミッシェルが現在の形になるまでの模型が展示してあいました。


B修道院の周りに増築を繰り返して・・・。

C最後に裾野に町ができて現在の姿に。



名物の「オムレツ」を食べます

 このレストランで名物の「オムレツ」と「シードル」をいただきます。

 店内では昔ながらの方法で、巨大オムレツを作っているのを見ることができます。
 これがオムレツとシードル。このオムレツですが、30cm以上のビッグサイズ。ただ、中には何も入っていないのでわりとぺろっと食べちゃいましたけどね・・・。
 これも定番のおみやげ、「プーラおばさんのクッキー」。6箱で 49FF(約1,000円)とお値打ち。

 いつかは来たいと思っていました。しかし季節や時間の関係で、海に浮かぶ幻想的な「モン・サン・ミッシェル」を見ることはできませんでした。
 ドイツのノイシュバンシュタイン城に行った時もそうでしたが、時間的に観光ガイドブックなどに紹介されている特徴的な風景を見ることができないのがツアーの泣き所ですね。

 途中ホテルのレストランに立ち寄って、夕食を食べました。ここでもビュッフェの夕食が用意されていて、このツアーは朝・夕食がついて1人900FF(約20,000円)でした。
 ほぼ予定通り、午後11時過ぎにパリに戻ってきました。

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