近鉄特急「しまかぜ」名古屋〜賢島間往復全線乗車 |
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近鉄名古屋駅10時25分発、賢島行き「観光特急しまかせ」。 |
いよいよ「しまかせ」三昧の1日がスタート。 |
賢島行きの往路は6号車が先頭。 |
「しまかせ」のロゴマークはほんとさわやかなイメージでいいですね。 |
往路の座席は先頭車の最後列「1Bと1C」をチョイス。どうせ最前列シートが獲れないのなら、後方に人がいないほうがいいと思ったのです。 |
プレミアムシートは総革張り。もちろん電動です。 |
ヘッドレストにも「しまかせ」のロゴマーク。 |
桑名を過ぎた頃にカフェ車両に向かったのですが、すでに満席でこんなにも待っていました。タイミングを間違えたようです。 |
15分ほど並んで席に案内されました。今回は2階席です。 |
ちなみにこちらが前回利用した1階席。1階席のイスは固定されてないので動かすことができます。 |
売店と調理スペースは大忙しのようでした。 |
マダムはスイーツセットで「タルト・ユズ」と「アイスティー」(1,400円)。「タルト・ユズ」は一番人気でした。 |
私は「松坂牛カレー」(1,600円)を注文。運行開始からの人気メニューとのことです。 |
2階席のカウンターは1人ずつウェーブ状になっていてイスも固定された回転イスです。せっかくの大型窓なのに、カウンターで大きさが半減してしまっているのが残念。もしかして外観のゴージャスさのために大型窓にしてあるのかもしれません。 |
宇治山田を過ぎてからはカフェ車両に来る人もまばらで、アテンダントさんも空いているのでゆっくりしていいと言ってくれたので、営業終了間際までここにいました。 |
鳥羽を過ぎて自分の座席に戻ってみると、ほとんどの乗客が降りていなくなっていました。 |
最前列シートのご夫婦もすでに降車して空席になっていました。 |
12時27分、終点「賢島」到着。賢島まで乗車していたのはほんのわずかでした。 |
今年は5月に吉野から「青の交響曲」に乗車し、8月には「あをによし」で奈良へ行き、残るは「しまかぜ」全線乗車のみとなっていました。「しまかぜ」の最前列シートは昨年乗車したのですが、途中の宇治山田からの乗車だったことと、1人席を前後で使ったこともあって、次は名古屋〜賢島全区間を最前列シートで乗車しようということになりました。 近鉄特急は利用の1か月前の午前10時30分からウェブ予約できるので、さっそく名古屋から賢島行きの最前列シートをチャレンジしてみたものの、瞬殺されてしまいました。やはり賢島行きの下り列車のほうが人気があるようなので、翌日今度は復路の名古屋行きでチャレンジしたところ、今度は最前列シートを無事ゲット。往路はもちろんその時点で獲れるはずもないので、先頭車のいちばんに後方座席を予約しました。最前列シート以外なら、うしろに人のいない席のほうが気楽でいいと思ったのです。 名古屋を出発して30分も経たない頃、アテンダントによるカフェ車両案内のアナウンスが流れたので、さっそく4号車に行ってみると、すでにカフェ席は満席で大勢の人が列を作っていました。15分くらい並んだ頃、カフェに空席ができて案内されました。実は1階席ならもう少し前に席はあったのですが、先回1階席を利用したので今回は何が何でも2階席と決めていたのです。 2階席のカウンターは1人ずつウェーブ状にデザインされていて、イスも床に固定の回転式でした。1階はストレートのカウンターにソファーいすという形状だったので、あえて1階と2階でデザインを変えているのだろうと思いました。家内は「スイーツセット」で「タルト・ユズ」と「アイスティー」(1,400円)。「タルト・ユズ」は一番人気でした。 私は「松坂牛カレー」(1,600円)を食べると決めていました。運行開始からの人気メニューとのことで、オススメメニューになっているからです。カレーはちょっとボリュームがなかったですが、味は本格的でした。ただし、どこに「松坂牛」があった?というのは否めませんでしたけどね。それとスイーツですが、名古屋で搭載したものがなくなったら、帰りの列車では補充なしなのだそうです。確かに3都市とも有名なお店やホテルのケーキなので、賢島では調達できないというわけですね。 わが家がカフェ席に来た頃がピークで、その後伊勢市や宇治山田で大勢が下車したこともあり、その後は満席になることはありませんでした。せっかくのカフェ席だったので、ここで営業終了近くまで優雅な列車旅を満喫しました。 |
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やや殺風景な賢島駅のコンコース。あるのはコンビニのみ。 |
改札を出た正面の壁にこれから乗船する「賢島エスパーニャクルーズ・エスペランサ号」の案内が張ってあったのですが・・・。 |
その横にエンジントラブルで運航を見合わせているとの驚愕の案内がありました。それは困った。 |
まずは賢島駅を出てきました。 |
これが乗船するはずだった「エスペランサ号」。何てことでしょう。 |
遊覧船はほかにもあるのですが、あいにくこの日は運休日だったのです。 |
とりあえず港を散策。ここが「旧賢島駅跡」だそうです。 昔はこんな海辺にあったのですね。 |
午後1時半を過ぎたので、このホテル2階にある「あじさい」でお昼ごはんを食べることにしました。 |
私は賢島に来たら食べたいと思っていた「海鮮丼定食」(2,200円)を注文。めちゃくちゃおいしかったです。5つ星です。 |
家内は「エビフライ定食(ごはん少なめ)」(確か1,500円だったような)。エビフライは2匹ずつがまとめて揚げてあるのですごいボリューミー。こちらも文句なし★5。 |
ほかに行くところもないので賢島駅に戻り、2階の「伊勢志摩サミット記念館」で時間つぶしすることにしました。 |
これが実際にサミットで使用された円卓。座ることもできました。 |
今回は「しまかぜ」に往復乗車するのが目的で賢島までやって来たものの、帰りの名古屋行きが出発するまで約3時間あります。そこで当初は伊勢志摩サミットが開催された「伊勢志摩観光ホテル」で昼食をと思ったのですが、ホテルのHPで値段を見て仰天。とても手の届く金額ではなかったのです。 そこで賢島といえば英虞湾クルーズが有名で、特に近鉄グループが運航する「賢島エスパーニャクルーズ」が有名。「エスペランサ号」という海賊船のような外観の遊覧船で50分のクルーズをする予定をしたのですが、到着して壁のポスター横に張ってあった案内を見て驚愕。何とエンジントラブルで運航を見合わせていたのです。 このときはあまり大ごとには思っておらず、もしかして直って動くのではないかと期待して船まで行ってみたのですが、事態は深刻でとても動く様子ではありませんでした。上空にはマスコミのヘリコプターが飛び、海上保安庁の職員も湾の回りで写真を撮っていました。賢島にはエスペランサ号以外にも民間の遊覧船があるのですが、あいにくこの日は運休日で万事休すでした。 家内と約束していた真珠のネックレスを購入したあと、ガチでやることがなくなってしまいました。この時点でまだ出発時刻まで2時間ありました。とりあえずお昼ごはんを食べるかということになり、食堂を探すも喫茶店すら営業していないのです。すると旅館の2階にある「あじさい」という食堂が営業中でした。ホテル入口にメニューがあり、私が食べたかった「海鮮丼」があったので、この「あじさい」に入ることにしました。 「あじさい」はホテルの食堂で営業しているようで、外で見たメニューはランチタイムのメニューだったようです。家内は「エビフライ定食」、私は「海鮮丼定食」を注文。どちらも島の食堂というおいしい料理でした。あとでGoogleマップのクチコミを見たら、何と4.4点という高得点のお店でした。店員さんもとてもカンジがよくて、私もGoogleマップに★5つでクチコミを書きました。 おいしい食事のあとは何をするかということになり、賢島駅の2階が「伊勢志摩サミット記念館」になっていたので時間つぶしに入りました。サミットで実際に使用された円卓などが展示してあり、1脚だけですが座ることができるイスもありました。すでにサミット効果は残ってないと思いますが、ここでG7が行われたということを未来に残そうとの心意気を感じました。 |
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賢島駅構内にある「しまかせ」ラッピングされた郵便ポストとのスリーショット。 |
この日は京都便が運休日だったので、「しまかせの3本並び」は見られませんでしたが、停車しているのがオール特急車両といういかにも賢島駅という風景を見ることができました。 |
名古屋行きは15時40分発、大阪難波行きは16時00分発。 |
出発20分前に扉が開き、車内に入れるようになりました。 |
まだ運転士が乗っていないので、ヘッドライトもテールランプも消灯状態。 |
向かって左が「名古屋行き」、そして右が「大阪難波行き」。 |
15時40分、名古屋行き「しまかせ」出発進行! |
復路の座席は1号車の最前列「1B」と「1C」。 |
1号車に乗っているのはわが家と2列目の2人組の計4名。途中の駅で乗車して来るのでしょうか? |
今度はカフェ車両には行かず、ずっと前面展望を楽しみました。 |
17時44分、定刻に名古屋駅到着。贅沢時間終焉のときです。 |
向かって左側が今回もらってきた「記念乗車証」と「コースター」。それとカフェ車両の売店で買ったマグカップ。右側は昨年乗車した際の10周年記念バージョン。マグカップも毎回購入しています。 |
「エスペランサ号」のエンジントラブルのせいで、すっかり予定が狂ってしまったわが家の賢島滞在でした。午後3時になったところで、名古屋行きの「しまかぜ」に乗車できるまであと20分になりました。20分ならここで待とうということになり、改札口付近のベンチで時間待ちしました。そして午後3時20分、車掌が開扉して乗車できるようになりました。 わが家の座席はいちばん前。ホームで「しまかぜ車両」をまじまじと眺めながら、先頭車両まで歩きました。まだ出発時間まで早いからなのか、わが家が乗車した時点では2号車の乗客はわが家2人と2列目の2人組の4名のみ。まさかこのまま出発しないだろうと思っていたそのまさかになりました。 途中、鵜方、鳥羽に停車するも、誰も乗って来ません。宇治山田で数名が乗車し、続いて伊勢市でようやく座席の半分くらいが埋まったでしょうか。平日の復路列車ってこんなもんなのでしょうかね。 帰りの列車ではカフェ車両には行かず、最前列シートでひたすら前面展望を満喫していました。鳥羽線は途中単線区間があったり、すごい勾配や急カーブだったりと、前面展望を楽しむのにうってつけの路線。伊勢中川での大阪線・名古屋線との分岐や短絡線を通過し、「ひのとり」が停車する三重県の県庁所在地「津」を通過。なかなか乗りごたえのある名古屋までの2時間でした。 「しまかぜ」について思うことは、運行時間があまりよくないということ。名古屋出発が10時25分で賢島到着が12時27分。途中の鳥羽や鵜方で下車するとしても、それから観光地に行ったらすでにお昼。復路に至っては3都市行きとも賢島発が15時から16時とこれまた中途半端な時間。「パルケエスパーニャ」や「鳥羽水族館」に遊びに行っていたら、この時間では帰るには早すぎるのです。どうせ1日1往復しかしないのなら、思い切って賢島出発を17時以降に遅らせたら、もっと利用しやすいのではないかと思いますね。 |
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