ホーガン・ウィングス エールフランス コンコルド (ランディングギア、スタンドつき)

 
  今回ご紹介するのは、エールフランスのアエロスパシアル・コンコルドです。このモデルは私が入手したモデルの中ではじめてダイキャスト製でした。スケールは同じ1/200ですが、コンコルドはほかのワイドボディ機と比べるとひと回りもふた回りも小さいのです。しかし、材質がダイキャストのため、とてもずっしりとしています。

 コンコルドについては今さら説明するまでありません。量産された西側旅客機の中で唯一超音速で飛行できる旅客機でした。私は運航していた頃、CGDで2度、LHRで1度実機を見たことがあります。特にCDGでは着陸間もないタクシング中のコンコルドを見たことがありました。実機も本当に小さな飛行機でした。

 

エールフランスが運航していたアエロスパシアル・コンコルドです。

レジは「F-BVFB」です。
このモデルの発売元がよくわからないのですけど、
製造はやはりホーガン・ウイングスでした。

ダイキャスト製なので、サイズのわりにとても重いです。
私は以前にも1/250のコンコルドのスケールモデルを購入したことがありましたが、
それは確かプラスチック製だったと記憶しています。

 コンコルドの特徴のひとつに、機首部分の折れ曲がりがあるのですけど、残念ながらこのモデルでは再現されていません。

 せっかくのダイキャスト製なのですから、機首の折れ曲がりも再現してほしかったですね。残念です。
 

 コンコルドの主翼はデルタ翼でエンジンは翼の下側に装着されています。

 垂直尾翼です。最近のジェット機と比較すると、やや横長の形状をしています。

ポートサイド斜め前方からのアングル。
何から何まで現在の飛行機とは別物ですね。

 コンコルドのテールスキッド防止用ギア。デルタ翼で揚力を稼ぐためには、相当機首を上げる必要があるのでしょう。

 一度でいいから、実機の機内に入ってみたかったです。でも、もうそれも不可能でしょうね。
 

  後方からのアングル。どこにフォーカスを合わせたらいいのか悩んでしまいました。

  これがコンコルドのスタンドです。透明アクリル製なので、目立たずにディスプレイすることができそうです。

真横からのアングル。
何と美しいフォルムなのでしょうか。

真上からのアングルです。
飛行機というよりは、ムササビを連想させる形状です。

デルタ翼の裏側を撮影しました。

コンコルドを運航停止に追いやった事故は、
メインギアが滑走路上の異物を踏んでパンク、
タイヤ片をエンジンが吸い込みエンジン破損、
破損したエンジンがデルタ翼下部を損傷し燃料漏れが起きて、
引火、爆発したと言われています。

もし、メインギアがエンジン吸気口よりもかなり後方にレイアウトされていたら、
あの事故は起きず、今も飛行を続けられたのでしょうか?

 パッケージです。発売元がわからないのですが、エールフランスの公式モデルであることは間違いありません。

  梱包材には特殊なスチロールが使われており、パッケージ表面部分をめくると透明シートが現れ、中を確認できるようになっています。

このスケールモデルには、実際に使われたチャートのレプリカが付いていました。
このチャートには操縦士が書き込んだ飛行メモもそのまま印刷されています。

 「コンコルド」・・・この飛行機を語らずに、飛行機マニアにはなれません。日本にも3度でしたっけ飛来した実績がありますので、昔からの飛行機マニアの方の中には、実機をご覧になった方もいらっしゃるでしょう。

 私が最後に見たのは2009年のパリ旅行のとき。残念ながら、そのときはすでにCDGの片隅で、何本かの支柱に支えられた形で宙に浮いていました。何とも痛々しい姿だったことを今でも思い出します。

 このモデルはダイキャスト製ということもあり、ほかのコレクションたちと単純比較することが難しいです。しかし、特徴はリアルに再現されていますので、コレクションに加えたい方にはオススメできます。欲を言えば、離着時姿勢時の機首折れ曲がりを再現してほしかったですね。

ボディ成形の正確さ:10、細部の再現性:8、デカールの精密さ:10・・・総合:9

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