メーカー不詳 全日空 B747-400 JA403A (ランディングギア、スタンドつき)

 
 私の飛行機スケールモデルのほとんどはヤフオクで入手していることは、今までも何度となくご紹介してきました。個人所有のものやショップからのものなど、いろいろな方と取引しています。

 今回ご紹介するのは、私がいちばん多く落札している地元小牧の中古モデルショップから入手したものなのですが、オークションページでもメーカーやサイズが全く記載されていませんでした。私の知りうる限り、ANAのノーマル744は全日空商事しかないはずなのですけど、ショップがそれを見逃すはずがありません。結局それが理由と思いますが、この商品も値段が上がらず、私の手に落ちました。

 届いた商品を見ると、箱のサイズは全日空商事と全く同じですが、何やら外側にあった化粧パッケージを剥がした形跡がありました。モデルを取り出してみてみると、全日空商事の商品ではなさそうなのです。その後もいろいろ調べましたが、今でもこれがどこのメーカーの製品なのか、特定できないままなのです。

 

ANAのB747-400、胴体ロゴが「全日空」と「All Nippon Airways」時代のJA403Aです。

 いろいろ調べてみたのですが、このモデルは全日空商事ほどの繊細なデカールは施されていません。
    

 前輪です。格納蓋のレジがずい分小さいんです。ホイールのデザインはホーガンやヘルパのエアバス機のものと酷似しています。

 コクピットの窓はホーガンのように、透明パーツがはめ込んであります。

 L1〜L2ドア付近。私は実際にこのロゴ時代のJA403Aに搭乗したことがあり、何だかとても親しみを感じます。

ポートサイド斜め前方からのアングル。

 エンジンです。エバーライズのようないい加減な製品ではありませんが、全日空商事ほど緻密でもありません。

 そしてエンジンナセルにあるはずの「GE」マークがりません。

 ホーガンの744で私が指摘している主翼付け根のフェラアリング部分です。

 まずまずの結合具合です。これがホーガン製なら、スナップキットでないメリットと言えますね。

ポートサイド真横から。後期の「ANA」ロゴよりも断然カッコいいと思います。

 主翼のレジです。ANAのレジ英数字って、もう少し角ばっているような気がしますが・・・。

 ウイングレット。トリトンカラーの粋な小翼です。
 

  これをご覧ください。胴体下部にある「ANA」のロゴ。このモデルはANAがホーガンに、何らかのイベント用に製造させたものではないかと推測しています。

  これがホーガン製だとすると、キャセイの公式モデルのように、ホーガンにも完成モデルを製作することができることになりますね。

真上からのアングルです。
ちょっとおかしいと思いませんか?
胴体のトリトンカラーのデカールが少し下がっているようなのです。
そのため、垂直尾翼手前がちょっと変なカタチに見えます。

真後ろからのアングル。
B747-400の力強いフォルムですね。

 パッケージです。両面テープの跡が、この白い箱の外側に化粧パッケージがあった証拠です。

 梱包材は透明ビニル製です。スタンドも全日空商事のような豪華仕様ではありません。

 不思議なモデルを買ってしまいました(笑)。だって製造メーカーがわからないんですから。ANAが何らかのイベント用に製造を委託したとして、なぜそれが全日空商事ではないのか?これもまた、不思議なんですよね。
 結局このモデルも展示スペースの問題で、入手してからずっとたんすの上で眠っています。それと、写真ではちょっとわかりづらいので上記には書きませんでしたが、全体に少し色褪せているような気がします。しばらくの間、蛍光灯の灯りに照らされ続けたのかなって推測しています。
 このモデルはどこが発注し、どこで製造され、どこに展示されて、そのあとどのようなルートで私のところにやってきたのか、とても興味のある1機なのです。

ボディ成形の正確さ:9、細部の再現性:8、デカールの精密さ:7・・・総合:8

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