ベランダ編   ルーフバルコニー編


■久しぶりにルーフバルコニーにビニルハウスを設置

今年は久しぶりにルーフバルコニーにビニルハウスを設置することにしました。

今年の春に解体し保管してあったビニルハウスの材料一式。

昨年までのベランダでの組み立てと違い、広いルーフバルコニーでの作業は捗りますね。

このビニルハウスを組み立てるのもこれで3回目。かなり手慣れてきました。

およそ30分で組み立てを完了しました。やはり広いスペースでの作業は楽です。

そして私の部屋の窓に少しかかる位置へ移動。この場所に置くのにはわけがあるのですが、それはまたのちほど。

去年まではレンジフード排気を取り込んでいましたが、今年は24時間換気の排気口を利用します。そこで丸ダクトを接続するために、100円ショップで発泡スチロール製の保冷容器を購入しておきました。

これで排気チャンバーを作るのです。サイズはピッタリでしたので、ダクト接続用に穴を開けて固定します。

  

続いて24時間換気排気用ベンドキャツプの形状に背面をくり抜きます。

あとはベンドキャツプにかぶせてテープで固定するだけ。

そしてアルミフレキシブルダクトをビニルハウスに引き込めば、24時間換気を使った温室用熱源の完成です。

そしてこちらはハウス内の温度上昇を防ぐためのパイプファンと温度センサ。

これで設置完了です。あとはハウス内をセットアップするのみ。

これは何かというと温度計用のダンボール製日おおいです。温度計に直射日光が当たると正確な温度が計れないので、以前より使っています。

そして普段は室内から見えるように、温度計は外向きに置いておきます。この位置にビニルハウスを設置したのも、私の部屋から温度計を見るためなのです。

そしてまずはプルメリアたちをハウス内に移動させました。

こんなに早くビニルハウスを設置したのも、南国から来たプルメリアたちを寒がらせないためなのです。

まだプルメリアしか入れないので、ビニルハウス内は広々としています。みんな、枯れずに来年まで生きててよ〜。

 何年振りかにビニルハウスをルーフバルコニーに設置することにしました。理由はここ2年ベランダに置いてみたのですが、やはりベランダが狭く使いづらかったのです。ルーフバルコニーのほうが広いに決まっていますが、わが家のルーフバルコニーは北西の冷たい季節風がモロに当たること、午後1時には太陽が建物に隠れて陰ってしまうこと、そしてハウス内に暖かい空気を送る手段が、24時間換気の排気しかないことなどがマイナス要因でした。

 季節風による影響を受けても、24時間換気の排気口から室内空気を送れば、夜間のハウス内温度はベランダ設置のときと同じ程度に保てるのではと思い挑戦してみることにしました。そのためレンジフード排気用に用意してあったアルミフレキシブルダクトを24時間換気の排気口ベンドキャツプに接続するために、100円ショップで発泡スチロール製の保温容器を購入し、チャンバーボックスを製作しました。

 わが家の24時間換気は浴室暖房乾燥機を使用しているので、風呂上りには暖かく多湿の空気をハウス内に送ることができます。そのためもしかしたらレンジフード排気よりも植物たちにとっていいかもしれません。ただし、トイレの排気も兼ねているので、トイレを使用したあとすぐにビニルハウスに入ると、ちょっと臭いかもしれません。まあ、ベランダ設置の際のレンジフード排気でも、揚げ物調理などのあとは結構な臭いでしたけどね。



■ハウス内の日中の温度上昇が問題

久しぶりにルーフバルコニーにビニルハウスを設置したので、温度管理に注意して監視しています。

ハウス内は直射日光が当たると、一気に温度が上昇するのです。

あっという間に30度を超えてしまいました。

自分の部屋からもハウス内温度と換気扇が動いているのがわかるようにビラビラが付けてあります。

それでも熱帯の植物なので、温度上昇自体は問題なさそうです。

問題は朝方の最低気温との温度差が大きいことでしょう。

この高温のおかげでプルメリアの花が咲きました。

花芽にまだつぼみが残っていたのです。

ウツボカズラもビニルハウスに移しました。

徳之島からやって来た植物も元気です。

 ルーフバルコニーにビニルハウスを設置したので、お昼過ぎまで直射日光をたっぷり浴びて、ハウス内の温度がかなり上がることが予想されます。そのため、今はハウス入口のファスナーを日中は開けておいて、空気の入れ替えをしているのですが、それでもハウス内の温度は最高で32度を超えてしまっています。それも温度センサー付きの換気扇があってのことですので、やはり日射負荷はすごく大きいと感じます。

 今はまだ、ハウス内の最低温度が15度前後なので、朝と昼の温度差は20度に達していませんが、これから冷え込むようになると、ハウス内の最低温度が10度近くまで下がるので、鉢木たちのことを考えると、日中の温度上昇を抑える必要があります。去年ベランダに設置した際に、不織布シートで遮ったことがあるので、近く不織布シートで覆ってみようかと思っています。



■ハウス内の温度上昇対策実施

11月になったので、ハイビスカスたちをとりあえず剪定せずにビニルハウスに移動させました。

ウツボカズラの横にグリーンネックレスも移動させました。

問題のハウス内の温度ですが、朝日が当たるとすぐに上昇し始めます。

この日の最低温度は24時間換気のおかげで13.9度ありました。

前日、ハウスの入口を閉めっぱなしたところ、何と35度まで上昇していました。これはヤバイ。

やはり不織布シートで日差しを遮ることにしました。

これで少し経過観察してみることに。

正確なハウス内の温度を計測するため、温度計に直射日光が当たらないよう、温度計置き場に日おおいを付けました。

お昼を過ぎると建物で太陽が隠れるので、急にハウス内の温度が下がります。日射負荷は大きいです。

この日の最高温度は31.5度でしたので、不織布シートの効果が確認できました。

最低温度は15.3度ありました。実は夜間に浴槽の蓋を少し開けて、お風呂の残り湯からの放熱を利用してみたのです。効果てきめんでした。

 以前もルーフバルコニーにビニルハウスを設置していたものの、今のような室内空気を送って夜間の温度低下を防ぐ方法も思いつかなかったですが、何より日中の温度上昇がひどく夜間との温度差が大きすぎて、植物たちが越冬できなかったことで設置しなくなったのでした。

 過去2年はレンジフード排気を利用するためでもありましたが、屋根があって直射日光の影響が少ないベランダにビニルハウスを設置していたのですが、ベランダが狭く生活上の動線に影響があることから今年はルーフバルコニーに設置したのです。

 ルーフバルコニーではお昼まで直射日光が当たるため、この間のハウス内の温度上昇が懸念材料だったので、連日ハウス内の最高温度をチェックしていまして、今の時期はまだ最高気温が20度以上あることもあって、ハウス内の最高温度が30度を軽く超えてしまっていました。

 熱対策として温度センサー付きの換気扇を設置してありますが、暑くなった空気を排気しても直射日光で温められる熱量のほうが圧倒的に多いので、不織布シートで日差しを遮ることにしました。これはベランダでも実績済なので期待していましたが、思ったとおりの成果を確認できました。まだしばらくの間は朝晩と昼間の温度差が大きいので、今後も注意深く観察を続けることにします。



■ビニルハウス内が南国に

ハイビスカスたちを剪定せずにビニルハウスに移動させたところ、次々と大きな花が咲き始めました。

これほど立派な花を咲かせたのは久しぶり。

真夏でもこんな花は咲きませんでしたよ。

しばらく咲かなかった大輪の赤も一気に咲きました。

これもビニルハウス効果でしょう。

オレンジも久しぶりに咲きました。

そしてレモンイエローも。

そして徳之島からやって来た植物の1つが花を咲かせました。

調べたところ「ムラサキゴテン」という植物でした。

「ウツボカズラ」の捕虫袋も大きくなってきました。

 今年は10月の気温が低かったために、例年よりも1か月以上早くビニルハウスを設置したのですが、その効果でそろそろ開花シーズンが終わって、剪定しようと思っていたハイビスカスたちが大きな花を咲かせています。太陽が大好きな花なので、プルメリアたちよりも遅くまでビニルハウスに入れなかったのですが、入れたとたんに夏場でもこれほど大きな花は咲かなかったのではというくらいに、立派な花を咲かせてくれています。

 また、メルカリで徳之島の出品者からプルメリアを購入した際、いっしょに送ってくれた草花がきれいな花を咲かせています。ろくに根っこもなかった4本の 植物でしたが、みな発根して元気に生育しています。これもビニルハウスとメネデールのおかげと言っていいでしょう。この調子でまもなく訪れる冬の間も、南国の植物たちが元気に越冬してくれるとうれしいのですけど。



■クリスマス寒波で名古屋でも10センチの積雪

12月24日早朝から降り出した雪が名古屋でも10センチ積りました。

ビニルハウスの中でみんな震ってるでしょうか。

ビニルハウスにもしっかり積っていました。おお、そう言ってるうちに崩れ落ちました。

気温はそこまで下がっていないようですが・・・

ハウス内は特に変化なし。意外と暖かく感じました。

9度あると暖かく感じるのですね。

今朝の最低温度は6.5度まで下がっていました。

天気はお昼過ぎには青空になり今回の大雪も終わりました。

この日のハウス内最高温度は11.4度でした。

 今年は寒い12月でしたが、クリスマス寒波でついに積雪しました。名古屋で10センチ積ったのは8年ぶりとのことですので、ここ数年よりも今年の冬はやはり寒いのですね。ビニルハウスの温度が去年より低いのも、ルーフバルコニーに設置しただけが理由ではないかもしれません。

 今日の雪は私が起床したときではまだ降っておらず、午前6時過ぎに本格的に降り出しました。そして午前9時頃まで激しく降り続けましたが、午前10時には止んでお昼頃には青空が広がり、今回のクリスマス寒波による大雪も終わりました。今朝もビニルハウス内は6.5度まで下がりましたので、こうして少しずつ植物の葉っぱを枯らしていくのです。プルメリアの葉っぱが段々と茶色く変色して落ちていくのです。



■今シーズン最強寒波襲来

昨年のクリスマス寒波を上回る今シーズン最強寒波がやって来ました。

この日の名古屋の最低気温は何とマイナス3.8度。ハウス内がどうなっているか、寝ている間も心配で仕方ありませんでした。

いつもは寝室のエアコンを運転して暖気を送っているのですが、万が一に備えこの日は夜間ずっと浴室暖房を運転し、結構な温度の空気を送り続けました。

このダクトホースからの暖かい空気がビニルハウスの生命線。入った瞬間暖かさを感じたのでひと安心。

しかし暖かく感じたものの、ハウス内の温度は7.5度しかありませんでした。

こうやって次々に葉っぱを落としてしまうのですよね。まもなくプルメリアは丸坊主になります。

 日本上空に今シーズン最強寒波が襲来。私の住む名古屋でも午後6時過ぎから吹雪になりました。雪はまもなく止みましたが気温はぐんぐん下がり続け、午後7時にはすでに氷点下になり、翌朝の最低気温はこの冬いちばん低いマイナス3.8度まで下がりました。

 今回の今シーズン最強寒波は事前の気象情報でも何度も注意喚起していたので、いつもなら寝室のエアコンを運転してその空気を24時間換気兼用の浴室暖房乾燥機に吸わせてビニルハウスに送っているのですが、この日ばかりはそれではムリと思い、ひと晩中浴室暖房運転を行い、40度近い暖かい空気を朝まで送り続けました。

 翌朝恐る恐るビニルハウスに入ってみると、外が氷点下だったこともあって結構暖かく感じました。湿度も相当高いために掛けていた眼鏡が曇るほどだったのです。それでもハウス内の温度計は7.5度を示していて、今回の寒波がいかに強烈なものなのかを実感させられました。しかし朝まで浴室暖房運転した甲斐あって、ハウス内の鉢木たちに目だった変化は見られなかったものの、次々にプルメリアの葉が枯れて落ち続けていて、まもなく丸坊主になってしまいそうです。



■プチプチで保温対策実施

このところ冷え込みが厳しく、最低温度が7度すら維持できなくなりました。そのため朝になるとハウス内側は結露でベタベタ。この熱を何とかキープしたいと思っていました。

そこで思い付いたのが窓ガラスの結露防止シートにも使われている「プチプチ」。

近くのDCM資材館で探したところ、1.2m幅×42mのロール巻きになっているものしか売っていなかったので、必要な量よりめちゃ長すぎますが購入してきました。

ビニルハウスの骨格とビニルとの間に差し込んで伸ばしていきます。

私のビニルハウスは1.4m×1.4mなので、1.2m幅が中途半端でしたが、重なるようにかぶせていきました。

プチプチのシートとシートのすき間が気になりますが、とりあえず重なっているので大丈夫では・・・。

北西の風が当たる北面はなるべくすき間が開かないように気を付けました。

そして手前側は出入口があるので、出入りしやすいように垂れ下げておきました。

鉢木たちを元の位置に戻し完成です。

排気ダクトと温度計の部分はカッターで切って、なるべくすき間ができなように気を付けました。

私の部屋からちゃんと温度計を見ることができますし、排気口の周囲もまずまず。

外観は今までよりも白っぽくなりました。

そしてどのくらい保温効果があるのか。

明日の朝、今日よりも結露が少なければ成功です。

そしてこちらが翌朝の状態。結露が少なくなりました。

比較のため、対策前日の最低気温が0度でハウス内の最低温度は6.5度でした。

ちなみにハウス内の最高温度は午前中晴れていたので23.4度まで上昇していました。

対策後です。この日の最低気温は前日より1度低い-1度まで下がりましたが、ハウス内の最低温度は7.7度を維持。前日との外気温度差を考慮すると対策前より2.2度も温度低下を抑えられました。

最高温度も遮光効果か断熱効果かわかりませんが、1度ほど低くなりました。いい傾向です。

  

 1月中旬過ぎから急激に気温が下がりました。特に今シーズン最強寒波では最低気温がマイナス4度、日中の最高温度ですらプラス2度前後という極寒の日が続き、いくら室内から暖かい空気を送っているといっても、ペラペラのビニルシート1枚のビニルハウスでは温度維持が難しくなっていました。

 これが生産者ならハウス内に暖房器具を設置しハウス内を加熱するところですが、園芸用ビニルハウスでそこまでやっていては光熱費が堪りません。何かいい保温対策はないものかと思案していたとき、小鳥たちを飼育している部屋の窓に結露防止用プチプチ保温シートを貼っているのを見て、これと似たことをビニルハウスでやってみようと思い付いたのです。

 とはいえ窓ガラス用の結露防止プチプチシートは結構高いですので、多少保温効果は低くなっても梱包用のプチプチでもやらないよりはいいのではと考えました。そこで自宅近くのDCMカーマ資材館を訪れ、梱包用プチプチを探しました。すると1.2m幅×42mロールの商品を見つけたのです。幅はともかくとしてロール長42mはいくら何でも長すぎるのですが、お値段が税別1,980円と安価だったので、余ったあとのことは考えずに購入することにしました。

 自宅に戻りビニルハウスを採寸したところ、私のビニルハウスの寸法は1.4m幅×1.4m長×1.9m高という大きさだったので、プチプチロールの幅1.2mもまた何とも中途半端な長さだったのですが、高いものではないし長さも42mもあるのですから、ビニルハウスの骨格とビニルシートのすき間に左右が重なるように挿入しました。これでどのくらいの保温効果があるのか、ともかくやってみないと分からないですので、翌朝のハウス内の温度が何度を維持しているのか確認することにしました。

 そして翌朝、この日の最低気温は前日より1度低い-1度まで下がりましたが、ハウス内の最低温度は7.7度までしか下がっていないことを確認。外気温度の差を考慮すると、プチプチで2.2度の温度低下を抑えることに成功しました。ちなみに日中のハウス内の最高温度もプチプチ効果で1度以上抑えられたので、まずまずの成果を得ることができたと思っています。

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