明知鉄道「おばあちゃんのお弁当列車」 |
★おいしいと有名な手作り弁当を食堂車で食べるグルメ列車に乗車しました |
JR中央西線の恵那駅に到着。名古屋から快速で約1時間。結構遠いです。 |
JR恵那駅が「明知鉄道」との接続駅。 |
JR恵那駅の跨線橋は内装が木製。 |
とてもいいカンジでした。 |
JRの改札を出て少し歩くと明知鉄道の恵那駅に到着します。 |
明知鉄道の駅ビルの一角で鉄道グッズを販売していました。 |
明知鉄道の係員にお弁当列車の申込者であることを告げ、「通行手形」という1日乗車券をもらいました。 |
明知鉄道の路線図と沿線案内。終点の「明智駅」までは49分かかるようです。 |
ここが明知鉄道恵那駅の改札口とJR恵那駅へののりかえ口。もともと両社は同じ国鉄だったわけで、ここを通ればいちいち外を回らなくてものりかえできるのです。 |
お弁当列車の座席表が貼ってありました。 |
恵那駅は11番目の駅との案内なのですが、明知鉄道は恵那駅が起点ではなく明智駅が起点なのでしょうか。 |
この広告の「おばあちゃん市・山岡」こそが、手作りのおいしいお弁当を売っている「道の駅」なのです。 |
下り特急「しなの」が出て行くのと入れ替わりに、「お弁当列車」がやって来ました。 |
「山岡のおばあちゃん市」のヘッドマークを付けています。 |
名前は「食堂車」ですが、車内に調理設備はないようです。 |
一般のお客さんが乗り間違えないように入口横にプレートがありました。 |
お弁当列車は通常ダイヤの急行列車「7009D」に食堂車を増結して運行するようです。 |
こちらが車内風景。コロナ禍でソーシャルディスタンスしているのでゆったりしています。 |
本日の「おばあちゃんのお弁当」とペットボトルのお茶。ビールなどのアルコール類はありません。 |
この列車専用に作られたお弁当のようです。 |
地元で獲れた新鮮な野菜盛りだくさん。とてもおいしそうです。 |
列車内には明知鉄道の職員さんが乗車し、沿線のガイドをしてくれました。 |
アルコールは持ち込み可能でしたが、参加人数が制限されていることもあって列車内は至って静か。 |
急行なので2つめの「飯沼駅」は通過。ここは33パーミル(1000分の33)というとんでもない急こう配の途中にある駅なんです。 |
待合室は水平に建っているので、ホームに対して三角形になっている基礎部分が急勾配の証。 |
沿線は田園地帯が広がっています。 |
5月だったのでまだ田植え直後ですね。 |
「極楽駅」には待合室に仏像がありました。 |
途中の「岩村駅」で対向列車とすれ違い。 |
水田に苗がきれいに植えつけられていました。 |
実は急行といっても全然速くなくて、普通列車より遅い54分かけて終点の「明智駅」到着。 |
たくさんの「ヘッドマーク」が飾ってありました。 |
山間部ののどかな駅です。 |
休日というのに駅前はひっそりしていていました。 |
次の列車まで40分あるので「日本大正村」を散策。 |
1日乗車券があるので、次の13時19分発に乗って「岩村」に行くことにしました。 |
ところで会社名は「明知」なのに、駅名は「明智」なんですね。 |
こちらが明知鉄道の整備工場。以前構内に置いてあったSLは、今はこの奥にしまってあるそうです。 |
この雰囲気がいいですね。こんなところまで来れたのも「お弁当列車」乗車のおかげです。 |
13時59分発「恵那行き」14D列車出発。 |
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14時20分に岩村駅到着。ここで対向列車と行き違うダイヤのようです。 |
私たちと同じようにお弁当列車の参加者の多くが「岩村駅」で下車していました。 |
みなさん、同じことを考えたようです。正直なところ「日本大正村」に長くは居られませんでした。 |
岩村と言えば「女城主」でも有名です。 |
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ここが「岩村町本通り」。もともと国の「重要伝統的建造物群保存地区」に選定されているうえに、このとき映画のロケが行われていて、まるでタイムスリップしたようでした。 |
多くの建物の保存状態がよくて、古い建物が歯抜けになってないのがいいですね。 |
これはきっと映画のロケ用でしょう! |
映画撮影のために道路が通行止めになることもよくあるようです。 |
このときは映画のストーリーを知らなかったので、このセットがどんなふうに使われるのかわかりませんでした。 |
撮影中じゃなかったのでよかったですが、通りのところどころに「撮影禁止」「SNS投稿禁止」の案内がありました。 |
人力車ですね。本格的です。 |
映画のタイトルは「銀河鉄道の父」とのことでした。もう封切りになっているので書いてもいいですよね。 |
日本国内でもこれだけの町並みが残っている地区は少ないと思います。 |
映画ロケ地を巡る公式サイトもありました。「銀河鉄道の父・岐阜県恵那市ロケ地巡り」。 |
町の外れにありました。 |
岩村駅に戻ってきました。まもなく次の列車がやって来る時間。 |
岩村駅は「腕木式信号機」が残っていることでも有名。有料の体験会も行われているようです。 |
「女城主」をPRするオブジェ。岩村城の女城主は「おつや」でしたっけ。信長に歯向かって逆さ磔で処刑されたと伝わっています。 |
15時38分発の「14D」列車到着。途中で団体が乗ってくるそうで、2両編成でやって来ました。 |
2両編成ですが連結部分は通り抜け出来ないので、駅舎から遠い2両目の車内はガラガラ。 |
途中で東京近郊から近ツー主催の「ローカル線をめぐる旅」参加者が大勢乗ってきました。 |
16時07分、終点の「恵那駅」到着。 |
沿線に高校があるそうで、高校生も大勢乗車していたようです。 |
明知鉄道が4・5月限定で実施している「おばあちゃんのお弁当列車」に乗ってきました。家内がどこかから見つけてきたもので、人気の道の駅「おばあちゃん市・山岡」のお弁当を明知鉄道の食堂車でいただくグルメ列車。料金は往復運賃込みで2500円と決して高くはありません。 明知鉄道の恵那駅はJR恵那駅構内にあり、計11駅があるローカル線。前身は国鉄「明知線」でした。終点の「明智駅」には「日本大正村」があり、途中の「岩村駅」には岩村城跡へ続く旧道沿いの町並み保存地区があります。しかしどちらも爆発的な観光地ではないので、経営は楽ではないと推測されます。お弁当列車も乗客誘致の一環なのでしょう。 恵那駅を12時25分に出発する急行「7009D」に食堂車を増結して運行するようです。ところがこの急行というのがクセモノで、実は通常の列車が恵那から明智まで49分で走るのに、この急行は54分もかけて走るのです。まさか食事をするためにわざとゆっくり走るとは思えないので、きっとほかの列車と違いどこかで対向列車とすれ違うのでしょう。 恵那駅を出発後、のどかな山間部の田園地帯を力強く走行していきます。途中、日本一急こう配の駅で有名な「飯沼駅」があるのですが、残念ながらこの列車は急行なので通過してしまいました。仕方なく車内から急こう配がわかるように写真を撮りましたが、できれは一度下車して体感してみたかったです。 食堂車には明知鉄道の職員さんが乗車されていて、沿線ガイドをしてくれました。岩村では今、映画のロケが行われているとの情報も教えてくれましたが、映画の内容までは詳しく話せないとのことでした。おいしいお弁当を食べながらの54分の車内旅はあっという間に終わってしまい、終点の「明智駅」に到着。次の列車まで時間があるので「日本大正村」を散策。その後、次の列車で岩村へ向かうことにしました。 岩村は800年以上の歴史を持つ三万石の城下町で、歴史のある古い町並みや数多くの旧跡があります。岩村本通りの商店街はNHK連続テレビ小説「半分、青い。」のロケ地にもなっているほか、今回撮影中だった映画「銀河鉄道の父」でも使われています。国の「重要伝統的建造物群保存地区」に選定されており、当時の面影が残るお店や旧家があります。映画「銀河鉄道の父」では、岩手県花巻市のまちなみとして再現されたとのことでした。 約1時間の散策を楽しんだのち、次の列車で恵那に戻り、楽しい明知鉄道の旅も終わりました。明知鉄道にはもう一度乗ってみたいのですが、名古屋から恵那までが遠いんですよね。 |
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