長良川鉄道 美濃太田発北濃行き 観光列車「ながら」

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★三戸岡さんデザインの長良川鉄道観光列車「ながら」に乗車
 

**美濃太田発北濃行き観光列車「ながら」全線乗車動画(25:42)**

(PCやTVのブラウザで再生する場合、動画右下の「拡大ボタン」を押すと全画面にすることができます)

 

長良川鉄道の起点はここ「JR美濃太田駅」にあります。もともと国鉄「越美南線」なので当然といえば当然。

長良川鉄道としての改札はなく、この階段を降りたところにある切符うりばで乗車券を購入。

今日は終点「北濃」まで往復するのですが、1日フリーきっぷを買ったほうが安いのです。

美濃太田駅10時45分発の観光列車「ながら」。早く来て入線してくるのを待っていました。

出発する方向は入線と逆向き。私たちが乗車するのは先頭車側の「ナガラ301号車」で・・・

「森号」という名称が与えられています。このイラストも三戸岡さんデザインのもの。

ホームに観光列車「ながら」の案内がありました。

それでは車内に入ります。

「森号」の車内。基本的に4人掛けボックスシートで、一部カウンター席やソファー席が配置されています。

わが家の座席。自由席なのですが、添乗しているアテンダントさんが事前に割り振っているようでした。

4人ボックス席なのになぜか座席番号は「も」の「5」と「6」の2つのみ。

車両北濃寄にサービスカウンターとソファー席。そしてその向こう側に4人分のカウンター席があります。

ソファー席にはこれから停車駅で使用する記念撮影用ボードが置かれていました。

記念撮影ボード右下には「ながら」をデザインした三戸岡さんの直筆サイン入り。すでに少し消えかけていました。

そして扉の上には路線図。濃い色の駅名が「ながら」停車駅のようです。

10時45分、いよいよ出発。

美濃加茂の市街地を抜けると直線区間が続きます。

2つめの停車「関駅」は長良川鉄道の本社があり、駅員さんだけでなく社員の方も歓迎のうちわを持って見送ってくれました。

そして長良川鉄道の十八番とも言える長良川にかかる6つの橋りょう区間に入りました。

私はビデオ撮影と写真撮影で大忙しです。
   

車窓からは並走する道路にかかる橋りょうも絵になります。

「大矢駅」到着。ここで記念撮影とトイレ休憩を兼ねて10分間停車。

ここでかなりの乗客が記念撮影していました。
   

大矢駅の駅舎です。長良川鉄道には昭和の香りがプンプン漂う駅舎がズラリ。

アテンダントさんが後方の「ランチ車両」にも入っていいと言ってくれたのでちょっと見学。

ランチ車両の名称は「鮎号」。
  

「鮎号」の特徴は2人掛けの「ツイン席」があること。

そして仕切のカーテンがあることでしょう。 

大矢駅を出発後は蛇行する長良川と並走が続きます。

これぞ長良川鉄道という絶景の連続でした。

お昼が近くなったので、このあたりで名古屋駅で買ってきた駅弁をいただきました。

「みそかつヒレ重弁当」(1300円)。半熟たまご付き。ボリュームもあっておいしかったです。

列車は郡上八幡駅に到着しました。

ここでランチ車両の「鮎号」を切り離し。

ランチ車両「鮎号」の運行はここまで。運転士さんもここで交代しました。切り離された「鮎号」はここまで運転してきた運転士が留置線に移動させるようです。

郡上八幡駅で交代した運転士さんは、きっと復路の「ながら」もここから美濃太田まで運転するのでしょう。

いっぽうの「森号」は乗客がほとんど下車してしまい、この先「北濃」に向かうのはわが家を入れてわずか5名。

乗客が5名となった森号で終点「北濃駅」に向かいます。

「美濃白鳥駅」から先は「タブレット区間」です。

そして定刻どおり、13時01分に終点「北濃駅」に到着。乗車時間は2時間16分でした。

「北濃駅」には以前に一度、訪れたことがありましたが、そのときはドライブの途中で列車の来ない時間帯だったので、車両が停車した風景を見るのはこれが初。加えてそれが「ながら」ですからね。ここまで乗車してきた甲斐がありました。

この終点駅標がいいんですよ〜。

折り返しの出発時刻まで10分しかありません。

北濃駅といえば構内にひっそり佇む「転車台」。

こんな写真が撮りたかったのです。次は雪化粧だな♪

家内と歩いていたら運転士さんが「こっちこっち」と手を振り、ここに「1929年製造」の刻印があるよと教えてくれました。

今度は車両先端を指差し「これがスノープラウ。これで雪を取り除いて走るんです」って。ありがとうございました。

10分間の折り返し時間はあっという間。駅舎を撮って来るのを忘れました。

13時11分、美濃太田に向けて出発です。

復路はビデオ撮影せず、ゆっくり車窓を楽しむことにしました。

「ながら」のクーラーは効きが悪く、車内は決して快適な温度ではないのでアイスコーヒーを注文したら、アテンダントさんが何と私たち5名全員に無料で冷たい飲み物をサービスしてくれました。

「郡上八幡駅」で再び「鮎号」を連結。復路は「スイーツ車両」になります。

車両に水をぶっかけていると思ったら、ホームの温度計が何と39度まで上昇していました。

長良川にかかる6つの橋りょうを渡るたびに、清流「長良川」を満喫できました。

特にこの「第1橋りょう」からの透明度が抜群。アテンダントさんが「鮎が泳いでいるのが見えるかも」って。

大矢駅では復路も10分間のトイレタイム停車。

ローカル駅はこうして車両の正面から撮影できるのでいいですね。

途中、関駅の構内にながらの3号車「川風号」が留置されていました。

隣接する車庫には新車2両が留置されていました。まだ試運転段階なのでしょうかね?

家内が「のれん」を買っていたので、私も記念に「北濃駅」のキーホルダーを購入しました。使わないんですけどね。

そしてこれが家内が買った「のれん」。

おみやげに買ったキーホルダーに、この日使用した「1日フリーきっぷ」と「ながら」の乗車記念スタンプ用台紙。キーホルダー1個買っただけなのに、大きな特製ビニル袋をくれました。

 わが家が観光列車「ながら」に乗車しようと思ったのは、明知鉄道の「お弁当列車」に乗車した直後なので、かれこれ2年ほど前になります。当時は「ランチプラン」を検討していたのですが、非常にお値打ちだった明知鉄道のお弁当列車と違い、「ながら」のランチプランは乗車区間が郡上八幡までに限定され、2日間フリーきっぷが付いておとな1人18,000円と高額だったので躊躇してしまいました。

 そのまま北濃まで乗車できないのか、長良川鉄道に問い合わせしてみたところ、510円のビュープランの乗車整理券を購入すれば乗車できることがわかりました。ビュープランの乗車整理券は美濃太田〜北濃間の一部区間に乗っても全区間乗っても同一料金であることがわかったので、それなら高額なランチプランはやめてビュープランでいいじゃんということになったのです。

 予約はウェブサイトからでき、支払いもクレジットカードで決済できたので、乗車整理券をゲットするのは至ってカンタンでした。ただ、よくわからなかったのは「指定席」ではないということ。長良川鉄道に電話を掛けて聞いてみたら、添乗するアテンダントが予約数によって座席をアサインすることもあるが、基本的には自由席だと案内されました。ただし、4人のボックス席を見ず知らずの他人と相席になることは極力ないようにしているとのこと。おそらく38席ある座席数すべてを販売するのではなく、ボックス席がグループ単位で使用できるように予約サイトを調整しているのでしょう。

 「ながら」に乗車するには、長良川鉄道の起点「美濃太田駅」まで行かなくてはなりませんが、名古屋から直行する線路がないため、東海道本線と高山本線を乗り継ぐ岐阜経由か、中央西線と太多線を乗り継ぐ多治見経由で行かなくてはなりません。所要時間はどちらのルートでも最短1時間強かかるため、美濃太田まで行くだけでもひと仕事。結局、往路は太多線に速達列車があり、所要時間も短い多治見経由、復路はちょうどいい時間に高山本線の普通列車があり、岐阜駅で3分の乗り換え時間で東海道本線の特別快速に乗車することにしました。

 観光列車「ながら」は工業デザイナーというより鉄道車両デザイナーと言ったほうがしっくりくる「水戸岡鋭治さん」によるもの。車両こそ古いキハ301ですが、車内には木材がふんだんに使用され、非常に温かみのあるすばらしい空間でした。わが家は往復とも食事なしのプランで利用するので、名古屋駅でおいしそうな駅弁を買って持参し、長良川鉄道のすばらしい車窓を眺めながら、おいしい昼食をいただきました。

 長良川鉄道には悪いですが、ランチプランがちょっと高すぎなのと、途中の郡上八幡までしか乗車できないことから、乗車整理券だけで乗れるビュープランで十分だと思いましたね。走行中はアテンダントさんがずっと観光案内をしてくれるので、これで片道510円は安すぎと感じました。乗車区間にもよりますが、北濃まで乗車するなら、運賃のほかに片道2000円払っても惜しくない満足感がありましたね。
  

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