FDA(フジドリームエアラインズ)は本来、静岡空港を拠点として設立された地域航空会社でした。そのFDAが名古屋空港の救世主になるとは、以前の私は正直思ってもいませんでした。しかし2010年1月、それまで名古屋空港を拠点にしていたJ-AIRの親会社であるJALが経営破綻。ここから運命の歯車が回り始めたのです。
 
 当時FDAが名古屋空港を拠点化しようとしたのは、会社の安定経営と愛知県の航空行政との方向性が一致したからでしょう。しかし、これこそが「運命のめぐり合わせ」と言っても過言ではないと思うのです。私は運命論者なので、FDAは名古屋空港に来る「運命」だったのだと思っています。

 
 カラフルなFDA機が並ぶ早朝の名古屋空港。午前7時の展望デッキオープンから、1番機タクシーアウトまでのわずかの間のみ見ることが許されるシーン。うーん、ナイトステイ機の揃い踏みは壮観ですね。これから約1時間の間に日本各地へ出発して行きます。

FDA保有全10機ご紹介

1号機(ドリームレッド)   2号機(ライトブルー)   3号機(ピンク)   4号機(グリーン)
5号機(オレンジ)   6号機(パープル)   7号機(イエロー)   8号機(ティーグリーン)
9号機(ゴールド)   10号機( シルバー)



★展望デッキウォッチング  
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ピカピカになって戻ってきたイエローの7号機


 沖縄のJAL整備工場での重整備に行っていた「イエローの7号機」が定期便に復活していました。機体もきれいに洗浄されてピカピカでした。


 色違いになっていた機体右側「第2エンジン」の前方カバーも、今回の重整備で機体と同じイエローに戻っていました。


 この日は午前便が12Aスポット、午後便が13スポットを使用していたので、残念ながら間近で見られる14Bスポットに入ることはありませんでした。


 まるで新造機のときのような、鮮やかなイエローに復活していました。こうしてきれいな機体を見ると、FDAのマルチカラーコンセプトは正解だと感じます。
 2015年12月26日(土)、MRJの飛行試験は1月下旬まで行われないことがわかってしまったので、この日はFDAのターンアラウンドを撮影し、名古屋空港大好き3で紹介しようと展望デッキへ出かけました。この日、名古屋空港発着便に使用されていたのは、1号機、2号機、6号機、7号機、8号機、そして9号機でした。

 このうち9号機は朝の303便で福岡に飛んで行ってしまって戻って来ないので、日中に撮影できるのは残り5機でした。撮影は順調に進みまして、こちらは後日ご紹介させていただきますが、それに先立ち、沖縄のJAL整備工場で、重整備を終えてピカピカになって戻ってきたイエローの7号機をご紹介します。

 整備の内容については割愛しますが、特筆すべきは「機体のきれいさ」でした。イエローという少し汚れの目立ちやすいカラーリングだったせいもあって、機体の水あか汚れが気になっていましたが、それが見事に洗い落されていました。また、第2エンジンの色違いになっていた前方カバーも、機体カラーに戻っていました。



きれいに映えるドリームレッド


 よく晴れた日差しに燦然と輝くドリームレッドの1号機。リペイントとクリアー塗装の効果は本当に絶大だと思います。


 1号機は初期に導入された短胴型のERJ170ですので、近い将来フリートから外れる日がやって来ます。その場合は新型機にドリームレッドを施してほしいですね。


御嶽山をバックにエアボーンする1号機。いいですね。

  久しぶりに1号機を撮影しました。リペイント直後はよく撮りましたが、最近は7号機、8号機、9号機を撮ることが多くなっていました。天気のいい日には真紅の機体が青空にとても映えますね。ドリームレッドは正確に分析すると少し朱色っぽいのですが、太陽の当たり方によっていろんなカンジに見えます。いい色だと思います。



FDAの女性パイロットたち


 私の知りうる限り、FDAには3名の女性パイロットがいらっしゃるようです。そして3名ともコ・パイさん(副操縦士)だと思います。

 残りのお二方も顔がわからない程度のサイズでご紹介します。彼女はいつも髪の毛を後ろでだんこにされています。

 この方は実は最近入られたのではないかと思います。それと3名の中ではちょっとカンジの違う無線交信会話をされます。


 それでは最初にご紹介した方の出発風景を・・・。パイロットのみなさんはタクシーアウト時に必ず地上スタッフに手を振ってあいさつします。


 右転回するスポットからのタクシーアウト時の前輪操作は、操縦席右側のコ・パイさんの担当のようですね。早く彼女たちが左側(機長席)に座った姿を見たいです。

 ご紹介している3名の女性パイロットはみなさん「コ・パイ(副操縦士)」さんです。FDAからも早く「女性キャプテン」が誕生してほしいですね。どなたとは書きませんが、このうちおひとかたは以前、中日新聞にインタビュー記事が載ったことがありました。JALから転職されたはずで、その理由がFDAには宿泊勤務のないことを挙げられていたと記憶しています。確かご家庭がある方で、それが転職の理由だったはずです。

 今回はみなさんも関心があると思いましたので、FDAの女性パイロットをご紹介しましたが、あまり女性の方の顔がわかるような写真を掲載するのは差し控えようと思いますので、今後は彼女たちの姿やお顔がわかる写真を使用するのは控えます。どうしても彼女たちのお顔を拝見したい方は、名古屋空港展望デッキにお越しください。

追伸:FDAさま、このくらいの写真なら掲載お許しいただけますよね〜(^O^)。



朝のFDA351便「花巻行き」が欠航


 2015年12月528日(土)、午前8時過ぎに展望デッキに到着すると、いつもはすでに出発している14Aスポットにイエローの7号機がいました。3階の出発ボードを見てもわからなかったので、1階のチェックインカウンターに確認しに行ってきました。


 1階のチェックインカウンターのボードです。午前7時15分に出発するはずだった花巻行き351便が欠航していたのです。次の355便も天候調査中になっていました。


 日中使用することのほとんどない「14A」スポットに駐機中の7号機。欠航なった原因はいわて花巻空港の「強風」でした。


  午前のターンアラウンドが始まり、12A、12B、14Bにも機体が戻ってきました。いつも日中は使わない14Aスポットに駐機しているだけで、何だかにぎやかに感じます。


 次の午前11時10分発FDA343便高知行きまで機材は空いているので、整備さんが窓を拭いていました。

そして午前11時20分過ぎ、高知に向かって飛び立っていきました。

 2015年12月25(土)、午前8時10分過ぎに名古屋空港展望デッキに到着しました。いつもなら12Cスポットに午前8時30分発の福岡行き303便が1機残っているだけのはずなのに、この日は14Aスポットにイエローの7号機が止まっていたのです。

 すぐに展望デッキ前室にあるモニターを見に行ったのですが、手掛かりとなるような便は載っていないのです。そこで1階に降りてチェックインカウンターのボードを見てみると、午前7時15分発のいわて花巻行き351便が強風で欠航したことがわかりました。ということはこのシップは午前11時10分発の高知行き343便で飛び立つわけで、3時間近く14Aスポットに駐機されっぱなしになったのでした。

 航空機は風に弱いのは昔から変わっていません。いくらジェットになってもそれは今も同じ。名古屋空港は昔から風による欠航はほとんどないので、セントレアができて強風で欠航するのが身近になりましたが、強風、特に横風による欠航は困りものですね。



SASの現場見学会だったのかな???


 2015年11月28日(土)、展望デッキでFDAの午前のターンアラウンドをウォッチしていたところ、ターミナルビル1階から大勢の若者たちがエプロンに出てきました。


 何ごとかと思って観察してみると、FDAの制服を着た男性職員とSASのつなぎを着た男性職員が何やら説明をしているようで した。

 これが会社説明会の現場案内だとすると、SASのグラハン業務の現地説明なのでしょうかね。
   

  ただ、参加者にヘルメット等の安全防護着がなかったこともありますが、もっと飛行機に接近させてあげたいですね。


およそ15分ほどで団体はターミナルビルへ戻って行きました。

 2015年11月28日(土)、珍しい光景を見ました。最初はフィンガーコンコースを使わずに、団体客を機内に案内しているのかと思ったのですが、団体の年齢層がみな若者だったし、エプロンで立ち止まって機内に入る様子がなかったので、これは会社説明会の現場案内なのではと思ったのです。

 FDAのホームページには社員募集らしくページが見当たりませんでしたが、SASには各空港でのグラハンと名古屋のみグランドスタッフを募集しているページがありました。グランドスタッフは女性のみですし、エプロンに出てくる必要はありませんから、もしグラハン応募者への現地案内だとすると、SASのグラハンの卵になるかもしれませんね。



出雲行きの臨時便がありました


 3階待合スペースの出発便到着便案内ディスプレイ。今日は午前9時に出雲行きの臨時便があります。午前中に臨時便を飛ばすというのは珍しいのではないでしょうか。


 スポット12Cに駐機しているイエローの7号機が出雲行きの臨時便FDA4411便。この便は出雲から種子島へ運航するチャーター便のフェリー便を、エキストラ便として運航したようです。

 午前8時50分に搭乗が始まりましたが、私がカウントした限りでは20名しか搭乗しなかったと思います。

 フェリーする代わりにエキストラ便として運航したのなら、20名でも乗ってもらってよかったのかも・・・。


 PAXも少なく行き先も近場の出雲、おまけにW-1からフルレングスでローリングしたので、展望デッキ前までにリフトオフして軽々と上昇して行きました。


午前10時頃には青空が広がり、展望デッキに賑わいが出てきました。


 この日のブルーの2号機は朝いちばんの361便362便で青森まで往復したのですが、青森空港に着陸するのに時間がかかったらしく、40分遅れで戻ってきました。
 2015年11月15日(日)、昨日降った雨は朝までには上がっていましたが、展望デッキはまだびしょ濡れでした。この日はMRJ1号機の試験飛行は行われないとは思っていましたが、もしかしたら2号機の地上走行でもないかなと思ってやって来たのですが、あいにく三菱重工は完全にお休みだったようです。

 FDAは午前9時に出雲行きの臨時便がありました。私は搭乗客をカウントしていたのですが、数え違いがなければ搭乗したのはわずか20名足らず。帰って来てからFDAのHPを見たところ、この日は出雲から種子島への臨時便がありました。そして種子島へ飛んだ7号機が午後3時少し前に、今度は名古屋行きのチャーター便として戻ってきました。



通常1日1便しか使用しないスポット12C「ワンツーチャーリー」


 フィンガーコンコース南側に3つあるスポットのうち、いちばんターミナルビルに近いのが「12C(ワンツーチャーリー)」。通常は朝の福岡行き303便が出発すると、夜まで使用されることはありません、位置的にはターミナルビルまでの移動距離が短い、いい場所なのですけど・・・。

 日中のターンアラウンドでは使用されない12C。理由はフィンガーコンコースのゲートがとなりの12Bと同じになってしまうことなどの要因があるようです。

 しかし、搭乗口がこちらに向いていますし距離も近いので、展望デッキでウォッチングするには非常にいいスポットなのです。


 エプロンに書かれた「ワンツーチャーリー(12C)」の文字と、その上に立つFDAの誘導員の女性。12Bや14Bではこのような誘導が不要なことも、12Cを使わない理由のひとつかも。

 フィンガーコンコース反対側のスポット14Bと同じように、ターミナルビル側に向かって転回出発します。

 だからコクピットに手を振りやすいんです。パイロットが振り返してくれると、すごくうれしくなります。


 フィンガーコンコースはターミナルビルと航空機間を、段差なしで歩いて行けますが、運用上の弊害も垣間見えますね。もっと12Cを使ってほしいです。

エンジンスタートする8号機    スポット12から出発する8号機
  

 名古屋空港フィンガーコンコースまわりの旅客便用スポットは全部で6つありますが、フィンガーコンコースからの搭乗出入口(ゲート)が3か所しかないため、朝晩を除き通常は主に12B、13、14Bの3スポットを使用しています。ここまでは先回のレポと全く同じ。今日ご紹介するのは、通常1日1便しか使用しないフィンガーコンコース南側の12C(スポット・ワンツーチャーリー)です。

 FDAの名古屋空港発着定期便が増えてきたため、日中でも同時に4〜5機が戻ってくる時間帯がありますが、出発便と到着便の時間をわずかにずらすことで、現在も基本は3スポットで対応しています。せっかく6つもスポットがあるのにもったいない運用に思えますが、理由は名古屋空港の「売り」でもあるフィンガーコンコースからのゲート数がA・B・Cの3つしかないことが挙げられます。搭乗案内するのに、ゲートが3つしかないのに、スポットがそれ以上あるのは混乱のもと。それ以外にも上に挙げたような理由が考えられます。

 そんなわけで朝の便が出発すると夜までほとんど使用されないスポットが3つありますが、12Aだけはターンアラウンドで重複した際に使用されることもしばしばあり、残った12Cと14Aはただのスペースになっています。14Aには特段の想いはありませんが、12Cは展望デッキでからよく見えるスポットなので、できれば日中のターンアラウンドでも使用してほしいと思います。問題はムカデのような風防通路が使えないことでしょうかね。



わずかの早着・遅発でも大変な名古屋空港の地上ハンドリング


  午後のターンアラウンド。各地から戻ってきた3機が駐機していますが、写真左側の14Bスポットは午後2時20分発の出雲行き415便の出発と、次に使用する山形からの384便の到着時刻の差はわずか10分。この日は次に使用する384便が5分早着、415便のタクシーアウトがちょっとだけ遅れたため、384便を待たせて415便を出発させました。

 手前の5号機が午後2時20分発の出雲行き415便で、向こう側の3号機が午後2時30分着の山形からの384便。定刻での10分差って厳しいですよね。

 415便が出発した14Bスポットでは、次に使用する384便を受け入れる準備のために、SASのグランドスタッフたちが大忙し。


 先に使用中の便の出発が遅れているときは、このようなことをせずに、空いている12Aスポットを使用することが多いのですが、このときはあえて次便を手前で待たせてでも14Bスポットを使っていました。


  あっという間にオレンジだった写真左側の14Bスポットの風景が、ピンクに入れ替わりました。しかし、もう少し到着便と出発便との間にインターバルを入れたほうがいい気がします。
 名古屋空港でFDAが使用する駐機スポットは全部で6つありますが、フィンガーコンコースからの搭乗出入口が3か所しかないため、朝晩を除き通常は搭乗出入口に合わせ、フィンガーコンコース南側の「12B」、正面の「13」、そして北側の「14B」の3スポットを使用しています。

 このうち、写真左側の14Bスポットは、2015年夏スケでは午前と午後双方ともに2便ずつが続けて使用する設定になっています。特に午後のターンアラウンドでは定刻でわずか10分差で2機が連続使用するのです。この日は先に使用中の出雲行き415便の出発がやや遅れ、次に使用する山形からの384便がやや早く到着しました。その結果、14Bスポットはダブルブッキング状態となり、到着した384便をタクシーウェイで待機させてこのピンチを凌いでいました。

 私が展望デッキでウォッチングしている限りでは、このようなケースの多くは未使用の12Aを充当使用するケースが多いのですが、このときはあえて384便を待たせてでも14Bスポットを使用していました。14Bのほうがターミナルビルにも近いですので、お客さんのことを考えると、このほうがいいという判断だったのかもしれませんね。



FDAとMRJの因果な関係


  旅客便用フィンガーコンコースの北側に三菱エプロンがあり、使用滑走路がRW16の場合は、しばしばFDAが使用するERJと開発中のMRJのツーショットが実現します。


 これはMRJが初走行した際のワンシーン。W-9へ向かってタクシング中の4号機とランディングしてきた9号機を1カットに収めました。
 私はFDAが名古屋空港に就航したのは「運命」だったと思っていますが、その名古屋空港がMRJの拠点空港になることも、私はきっと運命なのだのだと思っています。なぜなら、FDAが使用しているエンブラエル170と175こそが、MRJと全く同じサイズの旅客機だからです。つまりFDAはMRJのライバル関係の航空機を使用しているわけです。

 名古屋空港ターミナルビルに三菱航空機の本社が移転して9か月余。三菱航空機関係者の中には、ERJとMRJをラップさせて見ている人も大勢いるのではないでしょうか。実は私もそんなひとりでして、将来FDAがMRJを導入し、MRJにマルチカラーを施したら、いったいどんなふうになるかなって。似合うかな〜(^O^)。



コ・パイさんがコクピットの窓を開けていました♪


 とある休日の午前のターンアラウンドのひとコマです。福岡からの302便で到着した5号機のコ・パイさんが、次の高知行き343便で出発するまでの間、コクピットの窓を開けていました。


 福岡からの302便で到着後、キャプテンだけが交替し、コ・パイさんひとりがコクピットに残っていたときのひとコマでした。あまり見かけない光景なんですよ 。

 名古屋空港で航空機ウォッチングしていても、いつもいつも狙った獲物に遭遇できるわけではありません。そんなときにはFDAのターンアラウンドを眺めるようにしています。別にトラブルを待っているわけではありませんが、何か珍しい光景に出逢えないか期待していることは確かです。

 ある日の午前のターンアラウンドで、福岡から302便として到着した5号機のコクピット窓が開きました。整備さんが窓ガラスを清掃する際に開けているのは時々見かけますが、パイロットさんが自分で窓を開けているのはあまり見かけません。展望デッキからで長玉の望遠レンズならコクピット内部が撮影できそうなくらいでしたので、コ・パイさんの顔が写らないように気を付けて撮影してみました。

 いつのことか書いちゃうと、このコ・パイさんの勤務やフライトした便がわかってしまうといけないので、今回はあえて撮影日は伏せておくことにします。



久しぶりに9号機をウォッチング♪

 2015年9月22日(祝火)、チェックインカウンターのボードで、今日は9号機が使用されているのを知っていました。それも福岡行き301便に入っていたのです。

 2015夏スケでは朝の福岡行き301便に使用される機体がと、その日2度のターンアラウンドで「14Bスポット」に入るのです。

FDA344便で9号機ランディング    14Bスポットに入りました
  


 午後のターンアラウンドで高知からの344便で戻った9号機。久しぶりに14Bスポットに入ったので、しっかりウォッチングしてみました。


 名古屋空港の「14Bスポット」は、いちばんウォッチングしやすいんです。タクシーアウトの際には、パイロットが手を振ってくれますしね。

エンジンスタート    FDA415便タクシーアウト    FDA415便テイクオフ
  

 2015年9月22日(祝火)、シルバーウィークの4日目のこの日、久しぶりにゴールドの9号機をウォッチングしてみました。名古屋空港でFDAが使用するスポットには一定の法則があり、朝いちばんの福岡行き301便に使用される機材が、実は日中2度のターンアラウンドで、2度とも14Bスポットに入ることになっています。

 この日、その301便に9号機が入ったことをチェックインカウンターのボードを見て知っていたので、午前と午後の2度のターンアラウンドで待ち構えていたのです。福岡から戻った9号機は30分後の高知行き343便として離陸し、およそ2時間半後344便として戻ってきました。そして30分後、今度は出雲行きの415便になって、再び大空に舞い上がって行きました。



熊本空港で前夜にバードストライク、翌朝臨時便で戻ってきた5号機

 2015年9月19日、午前8時前に名古屋空港に到着すると、8時30分発の303便が機材繰りでディレイの案内。うん?機材繰りってどういうこと???

 実は303便に使用する予定の5号機が、前夜の熊本発328便でバードストライクを起こして、翌朝の臨時便になって戻ってきたのでした。


 夜便でバードストライクってちょっと珍しいですよね。だって通常、鳥は夜には活動しないですから。翌朝にディレイしただけで飛んで来れたということは、エンジンに入ったわけではなかったようです。

 名古屋空港に到着後も、目立った点検を行う気配なし。そのまますぐに303便として使用されました。

 出発前のキャプテンの点検風景。FDA地上スタッフとも話をしていたので、機体に問題はなさそうです。


午前9時半過ぎに福岡に向かって、W-2からインターセクションDEPして行きました。

 2015年9月19日(土)、いつものように午前8時前に名古屋空港到着、展望デッキに出てみると、飛行機が1機少ないじゃないですか。すぐに案内モニターを見ると、午前8時30分発の福岡行き303便が1時間近い遅れになっていて、到着便を見ると、なぜか熊本から4320便という臨時便があり、その機材の折り返しが303便となるようでした。

 1階出発カウンターに行ってみると、303便機材繰りで55分遅れの案内があり、この便の利用者にお詫びの「朝食サービス」を行うという内容の場内アナウンスが流れていました。展望デッキに戻ってみると303便の搭乗客がいて、機材がバードストライクを起こして遅れているとチェックインカウンターで案内されたようでした。

 しかし、実際にバードストライクを起こしたのは前夜なので、303便の定刻に間に合わせるつもりだったら、もっと早く熊本を出発すればいいわけです。しかし、到着した機体からは大勢の搭乗客が降りてきたので、本来前夜搭乗するはずだった人を乗せて戻ってきたため、この時間帯になったようです。だって303便の定刻に間に合わせるためには、熊本を午前7時前に出発しなくちゃいけませんからね。



オレンジの5号機がエンジンフルパワーテスト実施


 2015年8月27日(木)、お昼過ぎにオレンジの5号機がハンガーから15番スポットまでトーイングされ、3分間程度のエンジンフルパワーテストを数回実施しました。小さなエンジンですが、それでもかなりの音量です。

5号機のエンジンフルパワーテスト
  


  午後のターンアラウンドが終わったのち、フィンガーコンコース先端の13番スポットまでトーイングされました。夕方便から運用するようです。
 2015年8月27日(木)、平日の名古屋空港は三菱重工エリアから出てくる戦闘機や、自衛隊機の離着陸が多く行われるために、あまりFDAを撮影することがありません。この日の場合、それに加えて2機のMRJの動向が気になっていたので、午前・午後のターンアラウンドとも、離着陸シーンを狙う以外、ほとんどチェックしていなかったのです。

 ところが午前のターンアラウンドが終了したお昼過ぎ、ハンガーから5号機がトーイングされてきました。行先は以前もエンジンテストをしたことのある15番スポットでした。FDAにせよMRJにせよ、エンジンテストを開始する前にはグランドコントロールに許可を求めるので、テストをすることを事前に知ることができます。



カッコいい、FDAの整備さん!


 2015年8月9日(日)、朝いちばんに福岡に飛び立ったイエローの7号機が302便として戻ってきたのですが、エプロンでは整備さんが忙しそうにスタンバイしていました。

 FDAのターンアラウンドはどの便も約30分。このわずかの時間で部品交換を行わなくてはなりません。

 何の作業か正確なことはわかりませんでしたが、わずかの時間でエンジンの整備を終えたのです。

 エンジンカウルを閉め、異常がないか確認するFDAの整備さん。

 灼熱のエプロンでの作業、お疲れ様でした。それにしても30分のターンアラウンドはきついですよね。


  30分後、何ごともなかったかのように、イエローの7号機は大空に舞い上がって行きました。


  3時間後の次のターンアラウンドで再び名古屋空港に戻ってきたイエローの7号機。今度も整備さんがスタンバイしていました。

 再びエンジンカウルを開けて、エンジンの点検整備を行っていました。

 展望デッキから見ていて、つい拍手を送りたくなるほどのテキパキとした作業でした。


  続いては青森からの364便で戻ってきたドリームレッドの1号機。フライトの途中でカンパニーレディオでパイロットが異常を知らせてきていました。

 今度も到着後すみやかに点検整備が始まりました。事前連絡により異常箇所が特定されていたようです。

 作業を終えたのち、整備さん同士で話し合っていました。灼熱のエプロンで本当にお疲れさまです。


  1号機も何ごともなかったかのように、再び大空に舞い上がって行きました。

 2015年8月9日(日)、この日も朝から名古屋空港展望デッキに来ていました。この日はFDAの整備さんが活躍する場面を2度3度と見かけることになりました。まずは朝いちばんの福岡便で戻ってきたイエローの7号機。すでに整備部門には異常が伝えられていたようで、到着と同時にエンジンカウルを開けて、エンジンの整備を行っていました。

 続いては青森から戻ったドリームレッドの1号機。このシップの異常については、364便のパイロットがカンパニーレディオで異常を伝えてきていました。到着と同時に整備さんがクルマや自転車で走り回り、次の出発までに整備を完了させました。わずか30分のターンアラウンドで整備を行わなくてはならないわけですので、FDAの整備さんのすごさには驚かされます。



マルチカラーゆえの悩み


 現在イエローの7号機の第2エンジン(機体右側)の前方カバーが、8号機用のティーグリーンになっているように見えます。

 しかしアップで撮影してみると、8号機のティーグリーンよりも色が薄いように見えますね。

 試しに8号機のエンジンカバーを撮影してみたのですが、比較すると7号機のものとは色が違います。

7号機の第2エンジンカバーが変!
  


 実は最初にエンジンカバーの色が違うのを見たのは2015年5月10日。当初は白いカバーになっていたので、予備用エンジンのカバーは白なのかと思っていました。

 これならこういうデザインもあるかなってカンジですよね。ただし左右同じにしておかないといけませんけど。

 FDAの機体は下部が白に塗り分けられているので、エンジンは最初から白にすべきだったかもしれません。

 最初に7号機の第2エンジンカバーの異変に気付いたのは、今年の5月でした。バードストライクでも起こして、エンジンを載せ替えたのだろうと思っていました。それが今月見ると何とティーグリーンになっているように見えるじゃないですか。

 これから機体カラーが増えれば増えるほど、今回の7号機のようなハイブリッドカラー機が増えるかもしれません。マルチカラーコンセプトの機体はとてもカラフルでいいすが、整備で部品交換する必要のある「エンジン」だけは、全機同じ色にしておいたほうがよかったかもしれませんね。



1号機にエンジンのシャットダウントラブル発生


 2015年7月20日(祝・月)、 いつもと同じ午後のターンアラウンド。4機が次々に目的に向かって出発していくはずでしたが、福岡行きのFDA307便にトラブルが発生してしまいました。

 12Bに駐機していた1号機のパイロットから「エンジンがシャットダウンした」との報告。

 エンジンが切れたため、機内の温度は急上昇しているようで、コクピットの窓を開けていました。

 地上ではFDAの整備さんと関係者がいろいろと手を打ってバックアップの準備を始めました。

 この四角いのは「空調車」のようです。丸いダクトで機内に冷風を送って機内の温度を下げているようでした。


 この時点ですでに定刻からかなりの遅れが発生していましたが、何とか リスタートの準備が整いタラップカーを外してエンジンリスタート。

  しかし、第1エンジンは始動したものの、第2エンジンを始動した際に再びエンジンは悲鳴を上げて停止してしまいました。

  機内で気分の悪くなった人が降機を申し出たそうで、再びタラップカーが用意され、2名のお客さんが降機しました。

1号機のエンジン・シャットダウントラブル
  


  もう1度タラップカーを外してエンジンスタートを試みるも、再び同じ現象でエンジンストップ。その後この便は欠航となることが決まりました。
 2015年7月20日「海の日」のこの日、私はいつものように名古屋空港展望デッキで飛行機ウォッチングしていました。特別に何かを待っていたわけではなく、偶然の遭遇を期待してのウォッチングでした。この日はMRJの試験も行われず、KC-767の2号機が離陸していったことと、JAXA所有の「飛翔」が離着陸したこと以外、何の変哲もない1日で終わるはずでした。

 FDAにトラブルが発生したのは午後のターンアラウンドの時で、青森からFDA364便として名古屋に戻り、次は福岡行きのFDA307便として出発準備をしていた「1号機」でした。コクピットからカンパニーレディオで「お客さんを乗せた直後、エンジンがシャットダウンした」との連絡があったのです。

 それからは整備士さんの悪戦苦闘が始まりました。エンジンが停止したため、機内は空調が止まり蒸し風呂状態。カンパニーでパイロットから「キャビンは36度、コクピットは41度」との報告がありました。すぐに空調車を用意して冷風を機内に送気。ようやく出発準備が整いエンジンスタートするも再び停止。ここで2名の搭乗客が降機を希望し、再びタラップカーを接続。残りPAX70名+INF3名となって再度のエンジンスタートを試みるも再び停止。

 結局、この日のFDA307便福岡行きは機体不具合で「欠航」となりました。カンパニーでは最終便のあとで臨時便を運航する準備に入ると言っていましたが、果たして本当に臨時便が運航されたのか、運航されたとして70名中何名が利用したのか、詳しいことはわからないままです。



重大インシデントに遭遇した6号機が戻ってきました

 2015年7月7日、新千歳から松本に向かう途中、機内の与圧が下がって新潟に緊急着陸したFDA212便に使われていたのがこのパープルの6号機でした。

 新潟空港での事故調の調査が終わって、7月11日午前8時過ぎに、名古屋空港に戻ってきました。クルーのみなさん、相当お疲れのようでした。

 すでに異常を起こした部分の修理は終わっているのでしょうけど、このあとわずか40分のちに、この日のFDA303便として30分遅れで福岡に向かって出発して行きました。

 FDA初の重大インシデントということで、不名誉な記録を作ってしまった6号機。幸いだったのはけが人が出なかったことでしょう。

 この便にはPAX50名+INF3名のお客さんが搭乗されていました。もう起きないでしょうけど、ちょっと心配になりますね。

 6号機はこの便で福岡到着後、新潟や静岡に向かいます。今度名古屋空港に戻ってくるのはいつでしょう。

 2015年7月7日、FDA初の重大インシデントが起きました。新千歳から松本に向かっていたFDA212便が秋田空港の南西を飛行中、機内に空気を送る抽気系統に不具合が発生し、機内の気圧が低下したため、新潟空港に緊急着陸しました。それがこのパープルの6号機でした。

 その後、運輸安全委員会が重大インシデントに認定したため、新潟空港で調査をしていたようです。そして7月11日午前8時過ぎ、FDA9001便として名古屋空港にフェリーされてきました。降りてきたクルーの方々はかなりお疲れモードのようでした。特に2名のCAさんが私服姿でうつむきながらエプロンを歩いていたのが印象的でした。

 この6号機ですが、フェリーされてきてわずが40分後に、この日のFDA303便として福岡に向かって飛んで行きました。不具合箇所はすでに新潟空港で修理してあるのでしょうけど、ハンガーに入れて特別な点検を行うこともなく、すぐに定期便に戻って日本各地を飛ぶんだなぁって、つい考えされてしまいました。



SASのステキなお嬢さんマーシャラー

 以前から名古屋空港でFDAをハンドリングするSAS(静岡エアポートサービス)に注目していました。そのグランドハンドリングスタッフの中に数名の女性が活躍されています。

 そのうちのおひとかたの航空機誘導をご紹介します。実は以前からこの企画を考えていたのですが、彼女の意思確認ができないので躊躇していました。
    

  誘導する航空機がやってくると、2枚のパドルを頭上に差し出します。




 そして航空機の進行方向を修正したい側のパドルを上下に振ります。




 進行方向が定まったら、左右のパドルを同じように上下に振ります。

  停止位置まで来たところで、2枚のパドルを交差させます。
   

 ほかのスタッフが駐機の準備を行っている間、パドルを腰のあたりで左右に開いて待ちます。

 前輪に車止めを設置したところで、左右のパドルを重ね合わせます。これで完了!

SASの美人マーシャラーをウォッチング
  

 次は出発です。出発の際は反射ベストの着用義務はないようですね。

 FDAの整備士が片手を上げて、出発OKのサインを出すまで、両手を左右斜めに伸ばして待ちます。

 最後はマーシャラー自身も片手を上げて、パイロットとコンタクト。これで完了!

 名古屋空港を拠点にしているFDAは、名前のとおりもとは静岡のエアライン。そのFDAの航空機を空港でハンドリングするのも、もとは静岡空港がベースの「SAS」です。SASとは「静岡エアポートサービス」の略ですので、名古屋空港ベースの部門を分社化して「NAS」にしていただいてもいい気がします。そういえば昔、NASってありましたね。

 そのSASのグランドハンドリングスタッフの中に、数名の女性が活躍しています。今日ご紹介するのはそのおひとかた。彼女は展望デッキからのカメラが気になるようで、何度となく目線がこちらを向いていました。きっとよくカメラを向けられているのでしょうね。かなりの美人なので仕方ないでしょう。ご迷惑をかけないように気を付けますので、私たちを大目に見てください。

 とはいえ、人の顔には肖像権があるので、個人のHPとはいえ掲載する前に本当は彼女の意思確認をするべきですが、それもちょっと難しいこと。今日は彼女の顔がわからない程度のサイズでマーシャラーの業務をご紹介します。飛行機を停止位置にピタリと止めるシーンは何度見ても絵になる光景です。一度でいいから私もやってみたいです。



ゴールドの9号機をウォッチング♪


 2015年3月に登場したゴールドの9号機。名古屋空港の展望デッキでの注目度は現在でもナンバーワンです。

 9号機の特徴的な部分をチェックしてみることにしました。まずは何と言っても大きな「レイクド・ウイングチップ」でしょう。

 従前の8号機までに装着されていた「ウイングレット」と比較すると、レイクド・ウイングチップの跳ね上がり部分の大きさが際立ちます。

 エンジンはERJ170/175シリーズに搭載されているGE製ターボファンエンジン「CF34-8E」です

 前輪です。この部分に特徴はありませんが、調べたところタイヤはダンロップ製だそうです。


 タクシーアウトの際には、展望デッキの私たちに手を振ってあいさつしてくれるパイロットが多いです。

 左右の「レイクド・ウイングチップ」をチェックしてみましょう。飛行灯類はLED製になりました。

 大きさを除くと、構造面ではウイングレットに比べ、後方への傾斜角が大きいことがわかります。


  エンブラエルのERJ170/175シリーズも年を追うごとに進化していますね。来年導入予定の10号機は、どこが変わってくるか楽しみです。


  レイクド・ウイングチップのおかげで、ウイングスパンが2.65メートル広がり、28.65メートルになりました。真後ろから見るとその差はよくわかります。
 2015年3月に登場したゴールドの9号機。新造機が投入されるたびに、展望デッキでの注目度は新しい機体に向けられます。今回投入された9号機は、小さなオプションパーツの追加装備の差しかなかった7号機や8号機のときと違い、外観上の大きな違いがあるため、FDA初のメタリックカラーという面以外にも注目すべきところが多々あります。

 まず外観での最も大きな特徴は「レイクド・ウイングチップ」でしょう。小型のERJ175には大きすぎるようにも見える翼端の跳ね上がり。ボーイング787やエアバスA350でも「レイクド・ウイングチップ」を採用していますから、従前の「ウイングレット」よりも効果が大きいこと は間違いないでしょう。

 また、細かい点では写真やビデオを撮る際に違いを感じる飛行灯類のLED化です。同じくLED化されたB787と違い、ERJ175のLEDはフラッシュというよりは点滅しているという表現が合います。そのため、シャッター速度を125分の1以下にして点灯した瞬間にシャッターを切れば、今まではほとんど不可能だった「アンチコリジョンライト」が点灯した写真を撮ることもできるようになりました。



SASのマーシャラーをウォッチング

 展望デッキから真正面に見える「スポット13」に誘導するマーシャラーをウォッチングしてみました。

 誘導の仕方は以前、美人マーシャラーをご紹介したときと同じ。

 この角度からのほうが、パドルの動きはよくわかります。

 定位置まで来たら左右のパドルを頭上で交差させます。


最後はほかのスタッフが前輪に車止めをはめて完了。

SASのマーシャラーをウォッチングA
  


 今度は「14Bスポット」への誘導フォーメーションをご紹介します。写真でいちばん右の人がマーシャラー、左の2人がパイロットにスポット位置を案内する誘導員、そして中央ちょっと右にいる人影のうち、右側がFDAの整備士で、左側が駐機後、前輪に車止めをする担当。マーシャラーに機体の正確な停止位置を伝える補佐もします。

 この人は写真の左下の誘導員で、進行方向を右手を上げて知らせます。

 前輪の車止めをする人ですが、停止位置誘導の補佐もします。このときたまたま美人のお嬢さんでした。

 マーシャラーの位置からでは正確な静止位置がわかりづらいので、機体近くで合図を送っているようです。

 マーシャラーはこの車止め担当からの合図をもとに、パイロットに「完了」の合図を出します。


 ちょうど航空機の機首部分が彼女の真横に来たタイミングでシャッターを押しました。どうです、まるで彼女が飛行機を手で止めたように見えませんか(^O^)。

SASのマーシャラーをウォッチング@
  

 名古屋空港のFDA用定期便スポットは、フィンガーコンコースの周囲に6か所あります。このうち、展望デッキに向かって駐機するのは13番スポット1か所のみ。あとはフィンガーコンコースの南北に展望デッキと平行に駐機します。

 そのため展望デッキからは少し距離がありますが、マーシャラーの誘導をいちばんよく観察できるのは「13番スポット」です。今回は1号機を静止させるまでを動画撮影してみました。名古屋空港のに大型機が飛来していた時代、こんなにマーシャラーの誘導を細かくチェックしたことがありませんでしたが、SASのみなさんのきびきびした動きを見ていると、実に気持ちがいいです。

 後半の写真は展望デッキからいちばん近くに駐機する「14Bスポット」を使って、グランドハンドリングスタッフの誘導フォーメーションと、あまり目立たないですが、重要な役目をしているマーシャラーの補佐役をご紹介しました。



2号機を使用したパイロットトレーニング

 朝いちばんのフライトで異常があったらしく、戻ってきたのちスポット14Aで整備中の2号機。

 主翼付け根付近の点検パネルを外し、何やら見慣れない装置をチェックしていました。

 
 整備作業が終わったあと、当初はどうも4号機で行うはずだった「パイロットトレーニング」が始まりました。

 
 FDAはパイロットの自社養成にも力を入れているみたいで、この日も延々と何時間も、タッチ&ゴーを繰り返す訓練を行ってい ました。

 
 この日の訓練はお昼過ぎから始まり、終了したのは午後4時過ぎでした。ほぼ4時間もの間、延々とタッチ&ゴーを繰り返していたのです。

2号機のタッチ&ゴー
  

 2015年1月29日、朝いちばんのフライトから戻ってきた2号機に異常があったらしく、ターンアラウンド時にスタンバイ機だった4号機とチェンジ。2号機はしばらく整備士による修理が行われていました。

 2号機の修理が終わったのはお昼過ぎ。原因や修理内容まではわかりませんでしたが、主翼付け根付近の点検パネルを外し、見慣れない機械をチェックしていました。そして、午後からはこの2号機を使ったパイロットトレーニグンが行われました。

 トレーニング時のコールサインはいつもレジ番号を使います。2号機の場合「ジュリエット・アルファ・ゼロ・ツー・フォックスロット・ジュリエット」です。トレーニングは延々と4時間近く続き、何度も何度もタッチ&ゴーを繰り返して行われました。



トーイングカーに牽引されるティーグリーンの8号機

トーイングカーで牽引される8号機。名古屋空港ならではの光景です。

ティーグリーンの8号機トーイング@    ティーグリーンの8号機トーイングA
  

朝便1往復しただけで、トーイングカーに引かれてハンガー入りする8号機。
なんだかもったいない運用ですよね。

ティーグリーンの8号機ハンガーへトーイング
  

 FDAが名古屋空港を拠点にしてくれたおかげで、通常のターンアラウンドでは遭遇できない光景を見ることができます。たとえば「シップチェンジ」がそうですし、点検や整備のためのトーイングもそのひとつです。

 これはティーグリーンの8号機が定期便に投入された直後、朝一回青森まで往復しただけでその日の運用がない時期がありました。そんなとき、トーイングカーがスポット間を移動したり、FDAハンガーに引きこんだりする光景を目にすることがありました。

 最近はこの時間帯にチャーター便を設定していることもあるので、日中にハンガーインする光景を目にする機会は、ほとんどなくなってしまいました。

 

ティーグリーンの8号機導入でますますカラフルに

4機揃った午前11時前後のターンアラウンド。
朝いちばんに飛び立った6機のうち、新潟便と福岡便の1便を除く4機が次々に戻ってきます。

ティーグリーンの8号機が加わって、ずい分雰囲気が変わりました。
<マウスポインタを乗せてね>

ピンクの3号機とのツーショット。何だかおいしそうなカラーの2機です。

 FDAの2015年夏スケジュールでは、午前7時05分からの1時間半に、日本各地に向かって6機が飛び立って行きます。そしてそれから約3時間後の午前11時前後に、そのうちの4機が次々に戻って来ます。
 
 残りの2機のうち、1機は新潟から福岡へ、もう1機は福岡から静岡に向かうスケジュールとなっているので、日中の名古屋空港には4機が使用されます。また、北海道を中心に多くのチャーター便を運航するようですので、ターンアラウンドした4機以外にもチャーター便が飛び立っていく姿が多く見られそうです。



午前7時の名古屋空港はFDA機が勢ぞろい

 
 カラフルな6機のFDA機が並ぶ早朝の名古屋空港。午前7時の展望デッキオープンから、1番機タクシーアウトまでのわずかの間のみ見ることが許されるシーンです。うーん、ナイトステイ機の揃い踏みは壮観ですね。これから約1時間の間に日本各地へ出発して行きます。

 スポット14Aに駐機するティーグリーンの8号機と14Bのグリーンの4号機。同時に見ると色の違いがよくわかります。

 スポット12A・12B・12Cにはパープルの6号機、ピンクの3号機、イエローの7号機。いずれも長胴型のERJ175で、日中便の常連機たちです。

ティーグリーンの8号機見参
  

今、この日の1番機としてピンクの3号機がタクシーアウトする瞬間。

青天の日の早朝は逆光に悩まされるので、あえて曇天の日に撮影してみました。
太陽光線のない寒いカンジの写真ですが、シップのカラーリングは実に鮮やかです。

 FDAは9機のERJを保有しています。うち3機は短胴型のERJ170で、6機が長胴型のERJ175です。この9機にはそれぞれ別のカラーリングが施されていることから、レジを見なくても機体カラーで号機を見分けることができます。

 各号機のカラーリングと型式は、1号機が「ドリームレッド」のERJ170、2号機が「ライトブルー」のERJ170、3号機が「ピンク」のERJ175、4号機が「グリーン」のERJ170、5号機が「オレンジ」のERJ175、6号機が「パープル」のERJ175、7号機が「イエロー」のERJ175、8号機が「ティーグリーン」のERJ175、そして2015年3月に登場した最新の9号機が「ゴールド」のERJ175となっています。

 名古屋空港発着路線には6機が使用されており、そのうち4機は日中にもターンアラウンドしますが、1機は朝便で離陸すると夜まで戻らないスケジュールになっています。そのため、早朝のわずかの時間のみ6機の揃い踏みを見ることができるのです。




★展望デッキ以外の撮影ポイントから

2014年度「空の日・空の旬間」イベントでエプロンから撮影できました


 空の日のイベントの中で、私がいちばん楽しみにしていたエプロンからの離着陸機撮影。機体展示は午後3時30分までの2時間なので、この間に離着陸するのは着陸2便と離陸2便のみ。

FDAの7号機ランディング
  

 まさかこんなレアな場所から、この時期にRW16での着陸シーンを撮影することになるとは・・・。

 W-4から滑走路を離れ、目の前を通過してフィンガーコンコースのあるスポットに向かいました。 

FDAの7号機スポットイン
  


 何度も同じことを書いて恐縮ですが、これで天気がよかったら文句なしだったんですけどね〜。


 間に合うか心配だった、午後3時20分発の福岡行きFDA307便が、ほぼ定刻にタクシーアウトしました。

FDAの2号機タクシーアウト
  

 そしてW-8からのインターセクションDEPでローリング開始。できることならW-9からフルレングスで離陸してほしかったです。

 私たちの目の前を通過したあたりでリフトオフしてエアボーンしました。みんなこのときを待っていたので、ものすごいシャッター音だったですよ。

FDAの2号機テイクオフ
  


 これが仮にRW34だったとしても、同じようにW-2からインターセションDEPしていたら、やはり目の前を通過するときはまだ滑走中だったことでしょう。
  平成27年2月21日(土)、名古屋空港の「空の日・空の旬間」イベントが開催されました。私はイベントの中でも「機体展示」を楽しみにしていました。理由は展示される航空機たちに興味があるわけではなく、普段は降りることができない空港のエプロンへ入ることができるからです。

 機体展示の時間は午後1時30分からの2時間のみ。2014-15年冬スケではこの2時間の間に離着陸するのはそれぞれ2便ずつ。天気もあまりよくないので、動画からきれいな静止画が切り出せるか不安だったので、離陸着陸それぞれ写真とビデオを1便ずつ撮影することにしました。

 天気があまりよくなかったのは仕方ないとしても、この時期にランウエイチェンジされるとは想像だにしませんでした。これがよかったのか悪かったのかはよくわかりませんけど、レアな体験をしたことだけは確かです。


 
エアポートウォークのビューデッキ


 4階に上がって展望デッキへ向かいます。展望デッキは階床名では5階になります。

 ネット張りの屋外エリアのことを「ビューデッキ」と呼んでいるようです。


 ここがその「ビューデッキ」。中央のガラス張り5階部分の南北にあります。

エアポートウォークのガラス張りの展望デッキから
  

 ビューデッキはエアポートウォークの5階部分にあるため、
少し見下ろすようなアングルになります。
 
RW34使用時はビューデッキのぼほ正面でタッチダウンします。

エアポートウォークのビューデッキから


 次は出発機ですが、駐車場の目と鼻の先がW-1誘導路です。


 これほど間近で飛行機を見られるショッピングセンターは、日本ではここ以外ありません。


 名古屋空港にお越しの際は、ぜひ一度体験して行ってください。

 今度はレッドの1号機がやってきました。インターセクショクンDEPするかどうかは、ロードファクターと気象条件によって判断しているようです。

 RW34でのインターセクションDEPはW-2から行われますが、W-2は駐車場のわずかに手前にあります。

W-2へのタクシング    W-2からのインターセクションDEP
  

 私はあまりエアポートウォークのビューデッキで撮影しません。理由は格子状の金網フェンスがあるせいです。写真を撮るだけなら、レンズ用の穴が用意してあるのでそれほどの不満はないのですが、ビデオ撮影をするにはレンズ用の穴では、滑走路を疾走する飛行機をうまく追従できないのです。

  この問題さえ解決すれば、ビューデッキからのRW34使用時における着陸シーンはすばらしいのです。動画撮影マニアの私には、ビューデッキの「檻」が実に恨めしい存在です。



エアフロントオアシスにて

名古屋空港RW34へファイナルアプローチするオレンジの5号機。
強い横風を受けるときは、機首を風上に振って斜めに飛んできます。

オレンジの5号機のファイナルアプローチ    オレンジの5号機のランディング

ライトブルーの2号機のファイナルアプローチ    ライトブルーの2号機のランディング
 

エアフロントオアシスは着陸コースの間近で撮影できるので、
望遠レンズなしでもOKです。
特に午後2時前後の到着便が、絶好の順光となります。

ピンクの3号機のファイナルアプローチ
  

 続いてパープルの6号機がファイナルアプローチ。

 エアフロントオアシスならではの撮影アングルですね。

 はるか向こうに見えるのが、小牧山と小牧城です。

パープルの6号機のファイナルアプローチ
  

エアフロントオアシス東側の道路沿いから撮影した8号機。
午前中の太陽光線は、こちら側が順光になります。

イエローの7号機ファイナルアプローチ    イエローの7号機ランディング
  

 もう1つの撮影スポットが着陸コースの真下です。こちらに向かって一直線にやってきます。

 そして頭上スレスレを通過して行きます。小型のERJでも、その迫力は十分ですよ。

ピンクの3号機着陸コース真下から
  

 こんなアングルで撮影できるのは、名古屋空港ならではでしょう。

 ここに立つと、名古屋空港に大型機が離着陸していた頃を思い出します。

 用水の上にかかる石橋に乗れば、フェンス越しにタッチダウンが狙えます。

ライトブルーの2号機着陸コース真下から
  

公園内の丘の上からは、W-1からの離陸機を真横から撮影できます。

 エアフロントオアシスは名古屋空港の滑走路南側に位置する公園で、RW34使用時の着陸機を撮影する名スポット。県営化される前の名古屋空港時代、休日ともなると大勢の飛行機好きや家族連れで賑わっていました。

 現在休日の昼間に行くと、小さな子連れ数家族れが遊んでいるほか、数名の飛行機マニアが到着する航空機をウォッチしています。撮影ポイントは大きく分けて3つ。1つめは公園西端にある丘の上、2つめは着陸コースの真下、そして3つめは公園から離れて空港の東側を通る道路沿いです。

 撮影位置を少し変えただけでも、いろいろなシーンを撮ることができます。FDAのERJ170と175はそれほど大きな機体ではありませんが、それでもカラフルなERJ機を、自分の好みのアングルから撮影するのは楽しいものです。


 
エアポートウォーク駐車場南の水門ポイントから

 かつての名撮影地「水門」ポイント。2重の有刺鉄線が邪魔なんです。

 今では「エアポートウォーク」の駐車場のすぐ南端になっています。

 目の前にグライドスロープアンテナが立っています。

そして水門のバルブの上に登り、金網越しに見た風景がコレ。
W-1へのタクシング機を間近で見ることができる、最高のポイントでした。

水門ポイントはRW34へのタッチダウン直前を、
ほぼ真横から同じ高さの目線で撮影することができます。

イエローの7号機水門ポイントから
  

 自転車って便利ですね♪ 走るのにやや体力が必要ですが、クルマでは入っていけないような細い道もスイスイ。おかげでいともカンタンにかつての名撮影地「水門」ポイントへ移動することができます。

 ここはRW34使用時に航空機がタクシングするW-1誘導路の真横にあたりまして、ここ以外ではこれほど近くで飛行機を見ることはないだろうというくらいの距離で、飛行機を見ることができるポイントなのです。私の「名古屋空港飛行機映像」でも、ここで撮影した飛行機たちを保存しています。

 今はFDA便の半数くらいがW-2からインターセクションDEPしていますので、ここは着陸機の撮影場所と考えた方がいいです。ただし、有刺鉄線が2重に張られているので、できれば脚立を持参した方がよさそうです。



航空館boonの展望デッキ

 RW34使用時の離陸機を撮影するのには航空館boonでしょう。

 ここが航空館boonの展望デッキ。以前はいい撮影ポイントだったのですけど・・・。

 残念ながら「JAXA」の研究施設ができて、滑走路が見渡せなくなってしまいました。

JAXAの建物の背後から突然飛び出てきますけど、
離陸機を写真撮影するにはやはりベストポジションです。

オレンジの5号機リフトオフ    ピンクの3号機リフトオフ
  

特にW-2からインターセクションDEPするシップがベスト。
それでもエアボーンするポイントはいつも同じではありません。

イエローの7号機リフトオフ    レッドの1号機リフトオフ
  

 名古屋空港RW34使用時に離陸機を狙うポジションは、ターミナルビルの展望デッキ、航空館boonの展望デッキ、上小針公園などがあります。この中でターミナルビルの展望デッキが、フライト情報を入手できるうえでも、最も撮影しやすい場所であることは間違いありません。

 ただ、どれも同じようなアングルになってしまうので、別のポジションでも撮影したいものです。そこで私が選んだのは「航空館boonの展望デッキ」。上小針公園では、すでに上昇してしまったあとの写真になるからです。

 久しぶりに航空館boonの展望デッキに行ってショックだったのは、「JAXA(宇宙航空研究開発機構)」の大きな建物ができて、滑走路が見渡せなくなってしまっていたことでした。それでもリフトオフした直後のシップの写真を撮影するには影響は少ないです。ただし、滑走路を疾走する離陸シーンをビデオ撮影するには、とても邪魔ですけどね。



小牧基地「OPEN BASE」にて

航空祭は小牧基地に入れる年に1度のチャンス。
2014年2月の「OPEN BASE」で撮影しました。

グリーンの4号機ランディング    グリーンの4号機スポットイン
  

 4号機が14Bスポットからタクシーアウト。

  三菱重工の工場が見えるんですね。なかなかいいショットです。

 いいですね、こんなにもいつもいるビルを背景にするのが絵になるとは…。

グリーンの4号機タクシーアウト    グリーンの4号機テイクオフ
  

「エアポートウォーク」をバックに
エアボーンするオレンジの5号機。

オレンジの5号機ランディング    オレンジの5号機テイクオフ
  

 滑走路の反対側から撮影すると、
いつもと違って新鮮ですね。

イエローの7号機ランディング
 

名古屋駅前の高層ビルをバックに、
エアボーンするイエローの7号機。

ラストはターミナルビルをバックに1枚。
 

イエローの7号機テイクオフ
 

 私は従来、自衛隊機にほとんど興味がなかったので、毎年開催されている小牧基地航空祭に一度も行ったことがありませんでした。しかし、今年は「空中給油機KC-767」の離着陸シーンを撮影するため、初めて小牧基地の航空祭に行ってきました。

 せっかく小牧基地に入ったのですから、日頃立入りが許されない基地側からFDA機を撮影しない手はありません。ちょうどデモンストレーションフライトも、FDAの定期便営着陸時間帯を外して設定してあるようでしたしね。

 小牧基地側からのアングルには、エアポートウォークや空港ターミナルビルがバックに写り込んで、なかなかいい映像が撮れました。初めて入った「小牧基地」は想像よりもはるかに広かったです。猫の額ほどしかない旅客ターミナルエリアとは、まさに雲泥の差でした。




ランウェイ・チェンジのシーズン


小牧山をバックに滑走体制に入るティーグリーンの8号機。
背後に写っている教会のような建物、実は結婚式場なのです。

イエローの7号機RW16ランディング    イエローの7号機テイクオフ
 

 年間約7割がRW34使用の名古屋空港ですが、5月以降は午後を中心にRW16使用が増えてきます。

 どちらから着陸しても、現在のターミナルビルがほぼ中心にあるので、あまり違いはありません。

 使用誘導路はW-4又はW-3ハイスピードタクシーウエイのどちらかです。
   

オレンジの5号機ランディング
 

年間を通じてRW34使用期間の長い名古屋空港なので、
いつもと反対方向から着陸してくるのを見るのいいものです。

パープルの6号機RW16からのランディング
 

 名古屋にも南風が吹く日が増えてきました。それでもテールウインドながら、午前中を中心にRW34運用をすることが多いのですが、午後になるとRW16へランウエイチェンジする日が増えてきます。

 名古屋空港の現在のターミナルビルは旧国内線ビルなので、ほぼ滑走路の中心にあります。ですのでランウエイが34でも16でも、ターミナルビルの展望デッキにいれば、どちらの運用でも問題なく撮影できます。




★FDA保有全10機ご紹介♪

1号機(ドリームレッド)   2号機(ライトブルー)   3号機(ピンク)   4号機(グリーン)
5号機(オレンジ)   6号機(パープル)   7号機(イエロー)   8号機(ティーグリーン)
9号機(ゴールド)   10号機( シルバー)

リペイントされよみがえったコーポレートカラーの1号機

 
リペイントされて、2015年1月24日から通常運用に戻ったドリームレッドの1号機。

1号機ランディング
  

 リペイント前のつやけしのようだった状態からすると、とてもきれいになっていたのですが・・・

 ただ、光線の当たり方によっては、「赤」というよりも、「朱色」に見えてしまいます。

1号機のタクシーバック    1号機のスポットイン
  

 
 W-1からフルレングスでエアボーンする1号機。フルレングスだと展望デッキのほぼ正面で離陸して行きます。フルレングスでの離陸率は3分の1くらいでしょうか。

1号機のテイクオフ
  

 
 今までは褪色してピンクの3号機と見間違えることがありましたが、今度はオレンジの5号機と見間違える可能性が出てきましたね。

1号機のスポットアウト
  

これがリペイント前の褪色著しかった頃の1号機。ほんとひどかったです。

 FDAが自社のフェイスブックで、1号機のリペイントを発表したのは、2015年になったすぐの1月9日のことでした。それから2週間後の2015年1月24日、リペイントが終了し、この日から路線へ投入することが掲載されました。

 私がはじめてリペイント後の1号機を見たのはそれから5日後の1月29日でした。実は1月25日の日曜日にも名古屋空港を訪れていて、その際にも1号機が名古屋空港発着路線に入っていたのですが、頭の中からすっかり抜け落ちていたのです。

 1月29日は午前8時発のFDA321便「熊本行き」にアサインされていたので、折り返しの午前11時20着、FDA322便の到着を待ちました。舞い降りてきた1号機は、3号機とも5号機とも見間違えそうな、とても明るいレッドに見えました。タクシングして13番スポットに到着後、次の13時20分発の322便になるまで約2時間その姿を見ることができました。

 今までの1号機は「クリアコート」がされていなかったために、風雨にさらされて褪色が進んだとのことです。今度はしっかりとコーティングされましたので、今のままの色合いをずっと保ち続けてくれることでしょう。
  

1号機(ドリームレッド)   2号機(ライトブルー)   3号機(ピンク)   4号機(グリーン)
5号機(オレンジ)   6号機(パープル)   7号機(イエロー)   8号機(ティーグリーン)
9号機(ゴールド)   10号機( シルバー)

1号機と同時期デビューのライトブルーの2号機

1号機と同時にデリバリーした「ライトブルー」の2号機。

ライトブルーの2号機ランディング    ライトブルーの2号機スポットイン
  

 FDAの整備ハンガーから、トーイングカーで牽引されてきた2号機。

 フィンガーコンコース先端の13番スポットに、マーシャラーの誘導で駐機する2号機。

ライトブルーの2号機タクシーアウト@    ライトブルーの2号機タクシーアウトA
  

RW16でエアボーンするライトブルーの2号機。

ライトブルーの2号機テイクオフ@    ライトブルーの2号機テイクオフA
  

 ライトブルーの2号機も1号機とほぼ同じ運用です。ただ、気のせいかもしれませんが、1号機よりは名古屋空港路線に入る率が高いような気がします。2号機のカラーですが、現在7機あるFDAのフリートの中で、いちばん地味な存在ですね。個人的にはもう少し青くてもよかったのではないかと感じます。

 先日行われたFDAの鈴木社長の記者会見で、まずは自社フリートをERJ175への機材統一を挙げておられたため、近い将来、ERJ170としてのライトブルー機は見られなくなるかもしれません。それは1号機・4号機にも言えることですが・・・。
  

1号機(ドリームレッド)   2号機(ライトブルー)   3号機(ピンク)   4号機(グリーン)
5号機(オレンジ)   6号機(パープル)   7号機(イエロー)   8号機(ティーグリーン)
9号機(ゴールド)   10号機( シルバー)

まる子ちゃんがついたピンクの3号機

3号機はFDA初の長胴型のERJ175。機体カラーは「ピンク」です。

ピンクの3号機ランディング    ピンクの3号機14Bへスポットイン
  

 展望デッキからいちばん近い14Bからタクシングする3号機。地上右転回はコ・パイさんが担当。

 これが3号機のまる子ちゃんのステッカー。「ちびまる子ちゃんランド」の宣伝ですね。

RW16でエアボーンするピンクの3号機。後方は小牧基地の消防車。

ピンクの3号機エンジンスタート    ピンクの3号機タクシーアウト    ピンクの3号機テイクオフ
  

 ピンクの3号機は、FDA初の長胴型ERJ175です。前述しましたが、ERJ175たちは日中のターンアラウンド便でおなじみの機体ですので、比較的容易に撮影できる機体の1機です。その気になれば、1日に3回でも4回でも撮影できます。

 3号機の特徴は何と言っても「ちびまる子ちゃんランド」のステッカーです。小さなお子さんなどは、この3号機に乗れると喜ぶのではないでしょうか。
   

1号機(ドリームレッド)   2号機(ライトブルー)   3号機(ピンク)   4号機(グリーン)
5号機(オレンジ)   6号機(パープル)   7号機(イエロー)   8号機(ティーグリーン)
9号機(ゴールド)   10号機( シルバー)

アルプちゃんが目印グリーンの4号機

4号機のカラーは「エメラルドグリーン」といったほうがイメージに合います。

グリーンの4号機ランディング    グリーンの4号機スポットイン
  

 私の大好きなグリーンの4号機。日中の名古屋空港定期便に入る回数が少ないのが難点。

 4号機は「松本市」がスポンサーをしていて、ゆるキャラ「アルプちゃん」がペイントされています。

グリーンの4号機タクシーアウト@    グリーンの4号機タクシーアウトA
  

小牧基地をバックにエアボーンするグリーンの4号機。

グリーンの4号機タクシーアウト    グリーンの4号機テイクオフ@    グリーンの4号機テイクオフA
  

 グリーンの4号機は、FDAで初の中古機のようです。あまり詳しい経緯はわかりませんが、先に導入したピンクの3号機が長胴型のERJ175ですので、当初からの導入予定機ではなかったのでしょう。

 導入の経緯は別として、私はFDAのマルチカラー機の中で、この4号機のグリーンは大好きな1機です。それほど濃くもなく、また色褪せもあまりないきれいなグリーンだからです。4号機と比べると2号機の褪色はかなりひどいですね。
  

1号機(ドリームレッド)   2号機(ライトブルー)   3号機(ピンク)   4号機(グリーン)
5号機(オレンジ)   6号機(パープル)   7号機(イエロー)   8号機(ティーグリーン)
9号機(ゴールド)   10号機( シルバー)

ちょっと地味な存在のオレンジの5号機

オレンジ色の機体カラーリングがひときわ目立つ5号機です。

オレンジの5号機ランディング    オレンジの5号機タクシング
  

 ターミナルビル屋上にある名古屋空港のサイン「NAGOYA」のシルエットとコラボしてみました。

 展望デッキの送迎者に手を振るキャプテンとコ・パイさん。

オレンジの5号機タクシーアウト@    オレンジの5号機タクシーアウトA
  

御岳をバックに離陸シーンを撮影しましたが、
逆光状態での御岳写し込みはこれが限界です。

オレンジの5号機テイクオフ
  

 オレンジの5号機も名古屋空港で頻繁にお目にかかれる機体です。5号機以降の機体には、一切スポンサーのロゴステッカーがありません。FDAの戦略に変化があったのかもしれませんね。

 個人的な好みを言うと、私はFDAのマルチカラー機の中では、あまり好きなカラーではありません。多分、オレンジという色自体が、飛行機に合わないのだと思います。
  

1号機(ドリームレッド)   2号機(ライトブルー)   3号機(ピンク)   4号機(グリーン)
5号機(オレンジ)   6号機(パープル)   7号機(イエロー)   8号機(ティーグリーン)
9号機(ゴールド)   10号機( シルバー)

パープルというよりはすみれ色の6号機

パープル色の美しい機体カラーリングの6号機です。

 ターンアラウンド後、機体のチェックを受ける6号機。短時間での機体チェックは大変です。

 出発準備完了、マーシャラーの合図でタクシングを開始します。

パープルの6号機ランディング    パープルの6号機スポットイン
  

6号機はパープルというよりは「すみれ色」でしょうか。
私はこの6号機はいい色だと思います。

パープルの6号機タクシーアウト    パープルの6号機テイクオフ
  

 6号機は「パープル」ということになっていますが、私にはパープルには見えません。しいて言うなら、青紫つまり「すみれ色」ではないでしょうかね。しかし、マルチカラー機に「すみれ色」はおかしいですから、やはりパープルなのでしょう。

 とは言え、実にきれいな色です。コントラストもはっきりしていますので、写真撮影にもとてもGoodなカラーリングです。私はこのパープルの6号機は好きなカラーのうちの1機です。
  

1号機(ドリームレッド)   2号機(ライトブルー)   3号機(ピンク)   4号機(グリーン)
5号機(オレンジ)   6号機(パープル)   7号機(イエロー)   8号機(ティーグリーン)
9号機(ゴールド)   10号機( シルバー)

きれいなイエローの7号機

2013年7月1日にブラジルからフェリーされ、
7月6日から定期便に投入されたイエローの7号機。

イエローの7号機ランディング    イエローの7号機タクシング
  

 7号機も定員84名の長胴型ERJ175、レジはJA07FJです。
 

 7号機には燃費向上のオプションパッケージが装備されたそうですが、ホイールキャップらしきもの以外は、6号機までとの違いがわかりません。

イエローの7号機出発準備完了    イエローの7号機超小回りタクシング
  

7号機は機体が新しいこともあって、展望デッキでは今でも人気があります。

イエローの7号機テイクオフ@    イエローの7号機テイクオフA
  

 イエローの7号機は、私が名古屋空港でFDAを追いかけるようになってから、FDAに投入された新造機です。今まで6機の保有機が1日中、休むことなく飛び続けてきたFDAでしたから、これで少しは機体に余裕ができたはずです。

 今回の7号機投入で青森への朝便1往復が追加されましたが、青森まで往復した機体はその日は定期便運航はなし。機体整備やチャーター便運航、それにパイロット訓練などに使用される見込みです。
  

1号機(ドリームレッド)   2号機(ライトブルー)   3号機(ピンク)   4号機(グリーン)
5号機(オレンジ)   6号機(パープル)   7号機(イエロー)   8号機(ティーグリーン)
9号機(ゴールド)   10号機( シルバー)

私の大好きなティーグリーンの8号機

2014年3月3日にデリバリーされた8号機。
名古屋空港では3月9日から運用が始まりました。

ティーグリーンの8号機ランディング    ティーグリーンの8号機タクシング
  

今回も公募で選ばれたカラーリングですが、
なかなかみなさん、いい色を選びましたね♪

ティーグリーンの8号機スポットイン    ティーグリーンの8号機12Aスポット到着
  

 初日に何とグリーンの4号機とのツーショットが実現。FDA名古屋のスタッフみなさんの粋な計らいにカンシャ!

 フィンガーコンコース先端の13番スポットに到着し、グランドスタッフの出迎えを受ける8号機。
   

ティーグリーンの8号機タクシーアウト
  

雪山をバックにすると、ティーグリーンの美しさがひときわ映えます。

ティーグリーンの8号機テイクオフ
  

 2014年3月3日、FDAに8機目のERJがやってきました。これで予備の1機もできて、機材面での不安はなくなりました。8号機は3月8日に静岡発福岡行きで運用が開始されたので、翌日には名古屋にやってくるだろうと、翌3月9日(日)の早朝、名古屋空港に出かけました。

 名古屋空港に着いて展望デッキに上がってみると、私の期待どおり、6機のカラフルな機体の中に8号機の姿がありました。そして何と、グリーンの4号機の横に8号機がステイしているじゃありませんか。きっとこれは、FDA名古屋のスタッフの粋な計らいだったのでしょう。
  

1号機(ドリームレッド)   2号機(ライトブルー)   3号機(ピンク)   4号機(グリーン)
5号機(オレンジ)   6号機(パープル)   7号機(イエロー)   8号機(ティーグリーン)
9号機(ゴールド)   10号機( シルバー)

レイクド・ウイングチップの付いたゴールドの9号機

2015年3月23日にデリバリーされた9号機。
FDAのマルチカラー初のメタリック塗装機です。

9号機のランディング
  

今までの原色系とは一線を画したカラーリングです。

9号機のスポットイン@    9号機のスポットインA
  

 青森行きFDA363便として出発準備中の9号機。メタリック塗装が光り輝いています。

 これが9号機の外観上の特徴である、大型のレイクド・ウイングチップ。

9号機のタクシーアウト@    9号機のタクシーアウトA    9号機のタクシーアウトB
  

午後の順光を浴びて、RW34のフルレングスでエアボーンする9号機。

9号機のRW34ディパーチュア    9号機のRW16ディパーチュア
  

FDA機で初めてフライトレーダー24に表示されるようなった9号機。
できればほかの8機にも「ADS-B OUT」を搭載してほしいです。

 2015年3月23日、ブラジルからはるばる名古屋空港までフェリーされてきた9号機。特徴は燃費を5.5%改善する「フューエル・バーン・インプルーブメント(パッケージ2)」が装備されたこと、主翼端のウイングレットが大型化した「レイクドウイングチップ」となり、全幅が従来より2.65メートル広がり、28.65メートルになったことでしょう。

 9号機にはGPS情報を基に位置情報や高度、速度などを送信する装置「ADS-B OUT」を搭載しているので、フライトレーダー24に表示されます。そこで、フライトレーダー24で朝いちばんにどの路線で飛んでいったか確認しておけば、その日1日はどの路線で運航されるか把握することが可能になりました。
    

1号機(ドリームレッド)   2号機(ライトブルー)   3号機(ピンク)   4号機(グリーン)
5号機(オレンジ)   6号機(パープル)   7号機(イエロー)   8号機(ティーグリーン)
9号機(ゴールド)   10号機( シルバー)

2016年3月に加わったシルバーの10号機

 2016年3月に加わった最新の10号機のカラーリングはシルバーでした。

 9号機がゴールドだったので、大方の人は次はシルバーだと思っていたでしょう。

オプション仕様はゴールドの9号機と同じのようです。

シルバーの10号機のランディング
  

FDAもついにフリート数が二ケタになりましたね。

エンジンは全機同じものが付いています。

 シルバーに白文字は太陽光線によって光ってしまいます。

 曇り空だと映えないし、写真撮影には難しい色と言えますね。

午後の順光に輝くシルバーの10号機。

スポットでの撮影はやはり「14B」がいちばんでしょう。

 14Bからタクシーアウトする10号機。パイロットさん、ちゃんと手を振ってくれます。

 これが曇天だと、きっとエプロンのコンクリートと混じってしまうのではないでしょうか。

シルバーの10号機のタクシーアウト
  

W-1からのフルレングスでエアボーン。

晴天にメタリックシルバーが実に映えます。

シルバーの10号機のテイクオフ
  

 2016年3月9日、ブラジルから地球を半周飛んで名古屋空港までフェリーされてきた10号機。外観やオプションパーツは9号機と同じ。主翼端の「レイクドウイングチップ」が従来機との大きな見た目の違いです。FDAは今回も「何色キャンペーン」を実施しましたが、大方の人は9号機がゴールドだったので、次の10号機はシルバーだろうと思っていたことでしょう。

 私が初めて10号機を見たのは、3月13日に開催された「小牧基地オープンベース」のときでした。しかし、あの日はブルーインパルスの飛行展示あり、KC-767の機内展示ありと、10号機を撮影している余裕がなかったのです。その後ようやく休日に10号機がアサインされる日がやって来たので、私のホームページに加えることにしました。
    

1号機(ドリームレッド)   2号機(ライトブルー)   3号機(ピンク)   4号機(グリーン)
5号機(オレンジ)   6号機(パープル)   7号機(イエロー)   8号機(ティーグリーン)
9号機(ゴールド)   10号機( シルバー)




FDA338便のファーストフライト搭乗証明書


 引き出しを整理していたら、FDAの搭乗証明書が出てきました。


 以前、会社の同僚からもらったもので、FDA338便のファーストフライト搭乗証明書です。搭乗券がないので空欄なのが残念・・・。

 名古屋−熊本便が就航した当時は、保有機材はまだ5号機までしかなかったのですね。

 台紙の裏側です。ご覧のとおり、結構高級感があります。
 

 付属の解説用紙です。自分で台紙に貼り付けて完成させます。本当は左下に自分の搭乗券を貼るのです。

 引き出しの中から、レアなお宝が出てきたので、みなさんにご紹介することにしました。これは会社の同僚の奥さんの故郷が熊本で、偶然帰省先から戻るときに初便に搭乗されたようです。

 このファーストフライト搭乗証明ですが、結構しっかりとした厚紙の台紙でできています。台紙のサイズは見開きA4です。証明書には搭乗日や便名のほかに、社長のサインも入っています。

 いちばん好感が持てたのが、左上に貼る写真です。ポストカードではなく、普通の写真プリントが付属されていました。当日もこのグリーンの4号機がアサインされていたのかどうかまでは聞いていませんでしたが・・・。

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