2005年2月にセントレアが開港し、国際線がなくなって約3年半後の2008年10月25日、旧名古屋空港国際線ターミナルビルが「エアポートウォーク名古屋」という複合商業施設としてリニューアルオープンしました。

 もともと名古屋空港国際線ターミナルビルは5年しかターミナルビルとしては使用しないことがわかって建設されたため、将来「体育館」にも転用できるよう建物内に柱を出さない構造で建設されました。そのためエアポートウォークとなった現在も、実に広々とした空間がそのままの姿で残されることになりました。

 「名古屋空港大好き2」では2008年10月25日の「エアポートウォーク」オープンから、JAL経営破たんの余波でジェイエアが撤退するまでの約2年間の名古屋空港をご紹介します。

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エアポートウォーク名古屋になった旧国際線ターミナルビル

 名古屋空港旧国際線ターミナルビルの外観をそのまま使用した「エアポートウォーク名古屋」。詳しくはエアポートウォークをご覧ください。

 1F「インフォメーション・カウンター」。背後には案内ボードを配し、空港色を演出。 カウンターレディの制服は、何となくレトロな「スチュワーデス」風。


 名古屋空港名物「GP HOLD」ライン。こんな間近で見られるなんてね。マウスポインタを乗せてね♪
  


 ここが駐車場最南端。フェンスの向こう側が、以前の撮影ポイントだった「水門」です。
 

 

 ここからはフェンスに近づくことができますので、着陸機を撮影するならここですね。
 



★県営名古屋空港になった旧国内線ターミナルビル

 現在の名古屋空港ターミナルビル。ビルの真ん前にある平面駐車場は、いつ見てもほぼ満車になっています。

 しかし、ターミナルビルの外側通路を通行する人影はなし。発着便数もそれほど多くないので、常時賑わいがあるわけではなさそうです。

 到着口です。といっても、出発口と搭乗口とはほんの50mほどしか離れておらず、入ってしまえばとなり同士なんです。

 ここが出発搭乗口。以前はビル2階が出発フロアでしたが、現在は1階から搭乗できます。

 出発搭乗口の案内ボード。液晶画面によるみやすい案内です。


 ここがFDAのチェックインカウンター。以前はJ-AIRのカウンターがあった場所です。


 おみやげ売場も健在です。比較的立派な店構えですが、購入している人影はありませんでした。

 

 県営名古屋空港のマスコットキャラクター「なごぴょん」。まだ着ぐるみを見たことがありません。
  

 ここが到着口です。出発口と到着口はすぐとなり同士です。それは飛行機からの通路が地上にあることが理由でしょうね。

 到着便の案内ボード。一時期は福岡便しかありませんでしたが、今は青森やいわて花巻、熊本など、J-AIR時代のほとんど の路線が復活。


 インフォメーションもありま す。空港としての規模は小さいですが、まずまずの設備ですね。


 何とレストランもありますよ。私が到着した時間が昼食後だったため、喫茶タイムになっていました。

 

 やっぱり名古屋と言うと「天むす」なんですね(笑)。なぜこれが名古屋名物になったのか・・・。
 

 県営名古屋空港のターミナルビルは、今もとてもきれいでした。利用者数も運航便数も名古屋空港時代と比べれば断然少なくなっているのですが、そんなことを微塵を感じさせない、清楚なターミナルビルでした。

 今日は午後1時30分にやってきたので、それほどの利用者がいませんでしたが、午前8時台に来れば、このフロアが出発客でごった返していることでしょう。そう考えると、何だか少しうれしくなりました。



ブラジルからやってきた「エンブラル170」

 2008年11月、名古屋空港にブラジルから新型機がやってきました。その名は「エンブラエル170」。B737に似たシルエットで、CRJよりも少し大きい78人乗りの双発ジェット機です。

  エアポートウォーク名古屋がオープンしてくれたおかげで、旧国際線ターミナルの展望デッキからと、同様のアングルの撮影ができるようになりました。

 こちらは駐車場南端ポイントからです。
垂直尾翼の形状が、B737とそっくりですね。

 現在はパイロット・トレーニングの真っ最中なので、1日中「タッチ&ゴー」で、離着陸を繰り返しています。

エンブラエル170タッチ&ゴー
  

  ジェイエアにエンブラエル170が導入されたときは、それまで見慣れたCRJ200よりもずい分大きく感じられました。ただ、この時期は私にとって、名古屋空港に魅力を感じるものはなく、わざわざCRJやERJを撮影しに空港に行くことはありませんでした。

 また、以前は手軽に撮影できた旧国内線の展望デッキが閉鎖されたままだったことも大きかったです。やはり空港ビルには展望デッキが必要なんだと、この時期は痛切に感じました。


★イラクからの隊員帰還で政府専用機がやってきた

 2008年12月23日、
自衛隊のイラク派遣からの帰還隊員を乗せて、
政府専用機がやってきました。

2008年12月23日政府専用機@
  

 私が空港に到着したときは、すでに隊員は降機したあとで、次のフライトの準備に入っていました。

  こうして私が名古屋空港でB747−400を見るのも、ほぼ4年ぶりのことです。

エアポートウォーク駐車場から撮影

 プッシュバック開始。名古屋空港にも、まだトーイングカーがあったんですね(笑)。

 懐かしいB747のタクシング風景。
  

2008年12月23日政府専用機A
  

 ちょうどそこに、イラクから戻ってきたC-130輸送機が・・・。

警備員が出るのは、珍しいのでは・・・

2008年12月23日政府専用機B    2008年12月23日政府専用機C
  

そして、W−1誘導路からRW34に入り、
力強くテイクオフしてゆきました。

2008年12月23日政府専用機D    2008年12月23日政府専用機E
  

 2008年12月23日、名古屋空港に政府専用機がやってきました。イラクでのPKO活動を終えた自衛隊隊員たちを運んできたのです。着陸時間がわからなかったので、残念ながら私が空港に到着した時はすでに、政府専用機はエプロンに到着したあとでした。

 政府専用機飛来は名古屋空港にとって、久しぶりの大型機の離着陸でした。久しぶりに名古屋空港で見たB747-400はとてつもなく大きく感じられました。こんなのが毎日何機も離着陸してたんだなぁと思ったとき、何だかとてもさみしく思えてしまいました。


2009年空の日イベントで久しぶりに国内線展望デッキへ

 2009年9月27日、久しぶりに旧国内線ターミナルビルにやってきました。

 今日のお目当てのひとつ、元「航空宇宙館」内に保存されている「名機百選」が見えます。

 ここも2005年にセントレアに国内線が移転してからは、ほぼ閉鎖状態。

 零戦などの実機がなくなった「航空宇宙館」内には、広々と「名機百選」が並べられていました。

 この日も零戦の模型付近に、マニアが集まっていました。

 懐かしくありませんか? 以前フライトシミュレーター横にあった、ANAのB767-300の模型です。

 そしていよいよ、展望デッキに向かいます。この券売機も懐かしいですね。

 自動改札機の隙間を通り抜けて、展望デッキに出ます。

 いやー、テントや展望台、遊具がなくなって、殺風景な展望デッキですね。

 これが元展望台に上がっていく階段と基礎です。

 「NAGOYA」の空港サイン。懐かしいです。

 県営名古屋空港になって、新たに建設された「フィンガーコンコース」。

 ちょうどCRJ200が2機、ERJ170が1機駐機していました。

 エプロンの北端で、CRJのエンジン整備が行われていました。

 そして、福岡からERJ170が到着しました。小型機ならではの小回りさを発揮していましたよ。

 2009年9月27日、「空の日」のイベントで、名古屋空港の3階部分が一部開放されました。3階には「名機百選」が展示されていて、本物の零戦とともに、旧国内線ターミナルビルの象徴でもありました。久しぶりに見た名機百選の展示エリアはがらんとしていて、何だかちょっぴり寂しい気持ちでした。

 そして、県営空港になってからずっと閉鎖されていた「展望デッキ」に出てみました。当時あった遊具や日おおいはすべて撤去されていて、とても殺風景でした。今まで駐機エリアを見渡せる場所がなかったので、県営化されたときに設置された「フィンガーコンコース」もこのとき初めて見ました。

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