県営名古屋空港の「なう」をご紹介します。JALの経営破たんによるグループ会社「ジェイエア」の撤退、「FDA(フジドリームエアライン)」の拠点化を経て、小型コミューター空港として山あり谷ありの経過を歩んできた県営名古屋空港。そして2015年1月5日、名古屋空港に隣接する工場でのMRJ製造を踏まえ、新たに「三菱航空機」の本社が移転してきました。
 一時は国内線定期便絶滅の危惧さえあった県営名古屋空港でしたが、FDAの定期便による利用者数も年間70万人を超えました。加えてこれからMRJの製造が本格化すれば、納入前の試験飛行など今よりもさらに航空機の離発着が増え、ますます元気になってくれることでしょう。


★2021年7月19日、ハイパー機が右ドアの窓を脱落、RWYクローズしてチェックするも見つからず

  

午後0時50分頃、さきほど離陸したばかりのハイパー機が右ドアの窓を脱落したので戻るとの無線連絡。

すぐにRWYクローズして、脱落したと思われる場所をチェックするも発見されず。

そして上空待機していたハイパー機が戻ってきました。

確かに右側の2番目の窓がありません。

駐機後搭乗者や空港関係者が機体をチェックしていました。

結局脱落した窓部品は見つからなかったようなので

滑走路先の着陸帯に落ちたのでしょう。

大事故につながらくなてよかったです。

これは何を見ているのでしょうね?

ハイパー機が右ドアの窓を脱落
  

 2021年7月19日(月)、梅雨明け後初の平日となったこの日、久しぶりに休暇をとって名古屋空港にやって来ました。

 猛暑を避けるように、撮影しては展望デッキの前室へ避難し熱中症対策をしていたのですが、お昼過ぎにちょっと無線交信がおぼつかない女性の声で離陸許可をもらって、1機のハイパー機が離陸していきました。このときは無線交信の聞き取りにくさが気になっていたのですが、それから数分後に今度は少し年齢が高い男性の声で、右の第2ドアが脱落したので着陸すると交信してきたのです。

 TWRの管制隊員が、ドアが脱落したのか?エマージェンシーか?と数回尋ねたところ、さきほどの女性の声に戻って、脱落したのはドアではなく、ドアの窓であることを告げ、落ち着きを取り戻したのか、再び男性が機体は安定して飛行していると報告してきました。

 これを受けてTWRの管制隊員がRWYクローズを宣言して、脱落地点と報告してきたRWY34エンドをチェックするも、少なくとも滑走路上には落ちていなかったようでした。すぐにRWYオープンし、上空待機していたハイパー機が着陸してきました。

 W4からスポットに戻って来る際に機体右側が見えましたが、確かに2番目の窓がなくなっていました。今回脱落したのが離陸直後で空港敷地内だったからよかったようなもので、これが上空へ上がったあとで起きていたら、もしかしたら大事故につながったかもしれません。




★トヨタ自動車所有のホンダジェットを初ゲット

  

トヨタがホンダ製のジェット機を保有というのが話題に

午後0時30分前、トヨタ所有のホンダジェット「JA86GR」が戻ってきました。

FDAのエンブラエルを撮影するのも小さいと思うのに、ホンダジェットをアップで撮るのは結構大変。

おお、これがトヨタ所有のホンダジェット「JA86GR」。

W-5から戻ってきました。

ホワイト基調のホンダジェットは精悍ですね。

朝日航洋のマーシャラーが自社ハンガーに近い15Cに誘導しました。

トヨタ所有のホンダジェットがタッチダウン
 

スポットアウトするもマイナートラブルで引き返し

給油を終え、午後1時10分にタクシーアウト。

しかし、エプロンから出るところでストップ。

グランド管制隊員に「マイナートラブル」と告げて15Cスポットへ引き返し。

ちょうどいい角度と太陽光線で撮影できたので、「JA86GR」の各種マーキングを拡大してみました。

午後1時18分にスポットイン。マイナートラブルの内容が気になります。

JA86GRマイナートラブル
 

今度は何事もなかったかのうようにエアボーン

朝日航洋のエンジニアがやってきて、再び外部電源をつないでリチェック。リチェックは5分ほどで終了したので、トラブルは大したものではなかったようです。何かの警告灯が点灯したとか、そんなところでしょうか。

午後1時23分、再びタクシーアウト。

今度は問題なくタクシング。

遅れを取り戻すかのように、すごいスピードでW-1を目指して進んで行きました。

行先は「山口」と言っていましたが、山口県にトヨタ自動車の工場とかありましたっけ?

猛スピードでW-1までやって来ましたが、あいにく「コビー62」のほうが先着したのでしばらくホールドショート。

クリアドフォー・テイクオフ。

あっという間にリフトアップ。

展望デッキ前ではすでにかなり上昇していました。短距離での離陸性能のよさは小型機ならではですね。

この日、数少ない獲物になりました。

Good Day!

JA86GRエアボーン
 

 2021年1月25日(月)、離着陸機の少ない静かな名古屋空港でしたが、数少ない獲物だったのがホンダジェット・エリート。この機体はトヨタ自動車が保有し、朝日航洋が管理していることで有名で、登録レジは「JA86GR」。レジに使われている86とGRからでも、いかにもトヨタを連想させます。

 この日、お昼過ぎの午後0時30分過ぎ、どこからか戻ってきました。そして機体をハンドリングしている朝日航洋ハンガーに近い15Cスポットに到着。到着した機体にVIPが搭乗していたのかは確認できませんでしたが、およそ30分で給油などの出発準備を終え、午後1時10分にタクシーアウト。しかし、エプロンからタクシーウェイに出る前のところで停止し、動かなくなってしまいました。

 しばらくののち、グランドの管制隊員に「マイナートラブル」と告げて、再び15Cスポットへ戻ってきました。待っていた朝日航洋のエンジニアが再び外部電源を接続しリチェック。何か整備をしたようには見えなかったので、出発時のチェックで何かの警告灯が点灯したままだったのが、いったんエンジンを掛けなおしたら消灯したといったところでしょうか。

 フライトプランは取り消してなかったので、午後1時23分に再びタクシーアウト。今度は問題がなかったようで、エプロンから出る際にも停止することなくタクシーウェイへ。遅れてしまったのを挽回するかのように、かなりスピードを上げてW-1へ向かいましたが、残念なことに空中給油機KC-767の4号機のほうが早くタワー管制隊員にレディを伝えていたので、「コビー62」が離陸し、タービュランス回避の2分間のウエイティングののち、ようやく離陸許可が出て無事に離陸して行きました。




★三菱重工の戦闘機テストフライトもなく

  

この日、私が展望デッキに到着した時点で動きがあったのは、空中給油機KC-767の4号機のみ。

コールサイン「コビー62」でタクシーアウト。ほかの3機のKC-767の姿はありませんでした。

E-1からラインナップアンドウェイト。民間機が待っているためか素早い移動でした。

思えばKC-767の離陸を見るのも久しいです。

御岳山とのツーショットを狙いましたが、肝心の御嶽山に雲がかかってしまいました。残念!

私が展望デッキにいる間には戻ってきませんでした。

空中給油機KC-767エアボーン
 

午後からはC-130Hの訓練が始まりました。

コールサイン「キャメル・デルタ」で2機がタクシーアウト。

この日は本当に静かな名古屋空港だったので、C-130Hが動き始めてようやく「らしく」なりました。

これでフォーメーションフライトでもしたらすごいんですけどね。さすがにそれはないでしょう。

まずは1機目がエアボーン。

そのわずかに遅れて2番機がエアボーン。

コロナ禍でのこともあるので、この日はこれで撤収しました。

 残念ながらこの日は、三菱重工の戦闘機テストフライトは1度も行われず、非常に静かな名古屋空港でした。FDAも半分以上の便を運休させているということもありますが、やはり戦闘機が現れないと、何となく盛り上がりに欠けてしまいます。いつも展望デッキに来るといらっしゃる大勢の年配スポッッターの姿もありませんでしたので、あの方たちはこの日、三菱重工がテストフライトを行わないことを知っていたのかもしれません。

 この日、小牧基地も午前中は静かで、空中給油機KC-767の4号機がトレーニングフライトを行っていて、何度かタッチアンドゴーを繰り返していましたが、私が展望デッキに到着する前に着陸してしまいました。その後、お昼までは全く動きがなかったのですが、午後からKC-767の4号機がコールサイン「コビー62」で離陸。小牧基地の主役とも言えるC-130Hたちも、順次離陸して行きました。




★2021年1月25日(月)、1年4か月ぶりに名古屋空港に行ってきました

  

コロナ禍で緊急事態宣言発令中、閑散とした空港ターミナルビル

愛知県にも緊急事態宣言が発令され、名古屋空港はどんなふうなのか心配。

この日のFDAは半分以上の便近くが運休したため、チェックインカウンターはガラガラ。

搭乗客がいないため、売店も閑古鳥が鳴いていました。

TULLY'S COFFEEにも人影なし。

すでに三菱航空機の社員の多くが去ってしまったことも、ターミナルビル内を寂しくしている大きな要因でしょう。

 2021年1月25日(月)、何と1年4か月ぶりに名古屋空港に飛行機撮影にやって来ました。飛行機撮影にと書いたのは、エアポートウォークには時々来ていて、その際、クルマで空港内を通り抜けてはいたからです。なので、ターミナルビルに入るもの、展望デッキに行くのも、本当に久しぶりになりました。

 現在愛知県を含め11の都府県に緊急事態宣言が発令中で、GO TOも中止になっているため、FDAの定期便も日を重ねるごとに運休便が増えている状況。昨年1年間、私は新型コロナウイルス感染拡大防止のために、空港へ行くのを自粛していましたが、その間に三菱航空機はスペースジェットの開発を凍結、FDAには15号機と16号機が加わるなど、そろそろ1度はロケをしないといけないと思った次第です。



FDAの名古屋空港発着定期便の半分以上の便が運休

何とも寂しい出発・到着便案内モニター。

平日ということもありますが、展望デッキに人影はまばら。

こんな日中にFDAのエンブラエル機が7機もいるなんて、今まで見たこともありません。

10号機は14Cでお休み。

14番には11号機。

12号機は15B付近に斜めに止まっていました。

そして12Cに5号機。

16号機も午後の高知便で1往復してこの日は運用終了。12Fにも2号機がひっそりと。



1年以上来ないうちに、新たに13Aと14スポットが出来ていました

FDAの駐機スポットを増やすため、新たに13Aと14番スポットが追加されました。

これが現在のフィンガーコンコースまわりの駐機スポット。破線の2つが13Aと14です。

この日は抜群の天候で、遠くの御嶽山もよく見えました。

 閑散とした1階を通り抜け、エレベーターで3階へ。以前は大勢いた三菱航空機の外国人エンジニアの姿は皆無。それどころか、三菱航空機や三菱重工の作業服を着たエンジニアの姿もありません。展望デッキに出てみても、飛行機マニアのおじさんたちが全然おらず、フィンガーコンコースまわりには運休になって飛べないエンブラエル機が7機もステイしていました。

 この日やってきた最大の目的は、おととしの暮れにFDAのフリート加わったロースピンクの15号機とバイオレットの16号機をゲットすることでした。晴天にも恵まれ、その目的は達することができましたが、何せ撮影する被写体が飛ばないことには、展望デッキにいてもやることもないのです。早くコロナが収束して、以前の賑わいが戻ってきてほしいものです。

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