県営名古屋空港の「なう」をご紹介します。JALの経営破たんによるグループ会社「ジェイエア」の撤退、「FDA(フジドリームエアライン)」の拠点化を経て、小型コミューター空港として山あり谷ありの経過を歩んできた県営名古屋空港。そして2015年1月5日、名古屋空港に隣接する工場でのMRJ製造を踏まえ、新たに「三菱航空機」の本社が移転してきました。
 一時は国内線定期便絶滅の危惧さえあった県営名古屋空港でしたが、FDAの定期便による利用者数も年間70万人を超えました。加えてこれからMRJの製造が本格化すれば、納入前の試験飛行など今よりもさらに航空機の離発着が増え、ますます元気になってくれることでしょう。


★2018年11月11日(日)、名古屋空港「空の日」フェスタ2018

  

午前10時、あいち航空ミュージアム1階航空メッセプラザで「オープニング」スタート。

入口横に本日のスケジュールと開催場所を示したボードがありましたが、ちょっと見にくかったです。

あちこち同時に開催されるので、ステージをいつまでも見ていられないのです。

航空メッセプラザ内には小型機の中古部品販売ブースがあり、そこでハンガーへの招待を受けました。

FDAのブース。どんなPRするのか見たかったんですけどね・・・。

航空自衛隊と次の演奏者たちがスタンバイ。

エアポートウォーク3階ステージでは、就航先PRブースとステージが行われました。

 2018年11月11日(日)、名古屋空港「空の日フェスタ2048」が開催されました。今年からメイン会場があいち航空ミュージアム1階の「航空メッセプラザ」になり、航空機との綱引きや制限エリアでの航空機展示も、あいち航空ミュージアム前に移転。

 今年はマダムも見たいと言ったので、クルマでエアポートウォークまやって来て、イベントとイベントの合間にショッピングをしながら、1日を過ごすことにしました。まずは午前10時にあいち航空ミュージアム1階の航空メッセプラザに、オープニングステージを見に行きました。ここで小型機の中古パーツを売っているブースがあったのですが、「ハンガーに来ませんか」と招待を受けたので、申し込むことにしました。

 午前11時30分からはエアポートウォーク3階ステージで、就航先PRステージが行われていました。あちこちで同時開催されるので、落ち着いて見ていられないのが欠点。このあとハンガーを見学して戻ってみると、ステージはすでに終わっていたのですが、しまね観光大使の女性のところに、2名の警察官が来ていたのが気になりました。彼女になにかしたやつがいたとしたら、許せないですね。


かまぼこ型の小型機ハンガー訪問

さきほどのブースで招待された小型機ハンガーへやって来ました。

ここはよく道路際ら見ていた小型機専用ハンガーでした。

中には「JA11KT」がありました。

ホント、かわいい飛行機なんですけど・・・

ハイパワーエンジンを搭載しているんです。

垂直尾翼に「ピッツ」「S-2B」と記載されています。

製造番号プレートも撮影してきました。

 午前11時半過ぎ、航空メッセプラザの小型機中古部品を売っていたブースで招待されたハンガーに向かいました。ここに小型機用のハンガーがあることも、中に何機かの個人所有の小型機が入っているのも、よくこの前を自転車で走っているので知っていました。

 中に入ると真っ赤な小型の「JA11KT」が真っ先に目に付きました。よくエアバンドでも交信を聞いている「11KT」を間近で見られて嬉しかったです。ただ、先客がずっと担当者と話をしていたせいで、私が話をする時間がなかったのが残念。

 このあと、午後2時から制限エリアでの機体展示があるのですが、それまで2時間あるので、再びエアポートウォークに戻り、マダムとショッピングすることにしました。


午後2時、あいち航空ミュージアム前エプロン開放の機体展示へ

午後2時になったところで、あいち航空ミュージアム横で受付を済ませ機体展示エリアへ。

このあたりは小型機エプロンなのですが、この日はほとんど駐機していませんでした。

機体展示エリアに行くと、まず目に付いたのがDASのJA8431。

いつも爆音立てて、片方から黒煙吹いて飛んでるやつです。

こいつがそのエンジン。古い飛行機なのでエンジンも第2世代のもの。

臨時の駐機スポットマーク。

機内に入れるので、マダムが並んでくれました。

機内は座席が取り外されていて広々していましたが、天井高は最大でも1.8mしかなく、歩いて移動する際にかなり圧迫感がありました。

これがコクピット。古い飛行機であることがわかりますね。

 機体展示エリアは午後2時から1時間半の予定で開放されることになっていたので、わが家は午後2時ジャストに受付のあるあいち航空ミュージアム横に向かいました。受付で住所と名前を書いてリボンをもらい、制限エリアへ入りました。

 以前は名古屋空港フィンガーコンコース横の小型機駐機場で行われていたので、ターンアラウンドのFDA機も近くで見られたのですが、ここは小型機駐機場の南側に位置していて、残念ながらこの日はほとんど地上に駐機している小型機はありませんでした。

 あいち航空ミュージアムの前には今回展示するために置かれた航空機たちが並んでいました。真っ先に目を引いたのがDASのガルフストリーム「JA8431」。いつも爆音立てて、片方のエンジンから黒煙吹いて飛んでいるやつ。

 旅客機の中に入れるとあって、すぐに長い列ができていました。マダムが並んでくれるというので、私はほかの展示機を見て回っていましたが、30分ほど並んだところで順番になりました。

 ガルフストリームの機内に入るのはこれが初。外観から想像するより機内は天井が低く、ワイドボディ機に慣れていると、ホント狭い航空機だと感じます。座席はほとんど取り外されていましたが、最後部に2席だけ残してありました。そこでガイド役のDAS社員さんから借りたうちわを持って記念撮影。

 出る際にコクピットが見えたのですけど、残念ながらシートへの着席はやっていませんでした。操縦室を見た感想は、ともかく古い飛行機なんだということ。そうですよね、機体レジの登録番号が自由化された今、昔の登録レジ基準で登録された機体レジを持った航空機なんて、ほとんど皆無ですもんね。


小牧基地のKC-130Hが機内展示

続いて小牧機の空中給油輸送機「KC-130H」。

今年は機内展示をしていましたが・・・。

航空祭では撮影自由なのに、なぜか今日は機内撮影禁止。

私はこいつの空中給油装置が気になっていたので、監視役の隊員さんにいろいろ聞いてみたところ、とても親切に説明してくれました。

主翼下にぶら下がっているのが空中給油装置で、後方から給油ホースが出るとのこと。

この中のイソギンチャクのようなものが給油ホースだそうです。

せっかくの制限エリア開放なのですから、滑走路を間近でウォッチしたいですよね。

目の前には「W2」誘導路。エアバンドでは「ウイスキー2・インターセクションDEP」でよく登場します。

そしてグライドスロープアンテナと右側に「GP HOLD」の看板。誘導路と滑走路の間にグライドスロープアンテナを設置しなくてはいけないことが、名古屋空港の狭さを象徴していますね。

 私はマダムがJA8431に並んでくれている間に、空中給油輸送機KC-130Hをウォッチしていました。外観はC-130Hとよく似ていますが、主翼下に空中給油装置をぶら下げているのが特徴。

 戦闘機の増槽と同じ構造の燃料タンクから、主翼下にぶら下げた空中給油装置で給油するということは知っていたのですが、どうやって飛行中のヘリに給油するのか、そのあたりのメカニズムを近くにいた隊員さんに聞いてみました。

 隊員さんは親切に教えてくれて、主翼下にぶら下げた空中給油装置の後方から給油ホースを出し、飛行中のヘリと接続して給油することのこと。空中給油装置の後方に回って見てみると、中にはイソギンチャクのような給油ホースの先端が見えました。


JAXAの飛翔がランディング

午後2時13分、JAXAの「飛翔」がファイナルアプローチしてきました。

この日、JAXAは宇宙からのカプセル帰還に成功したので、飛翔はその支援に飛んでいたのかも。

午後2時14分、タッチダウン。

いやー、レアな機体をレアな場所でゲットできました。

短い滞在時間に遭遇できてよかったです。

JAXAの飛翔ランディング
 


続いてFDAのティーグリーンの8号機エアボーン

JAXAの飛翔がランディングするのと時を同じくして、FDAのティーグリーンの8号機がタクシーアウト。

定刻午後2時10分発の出雲行きFDA413便。
 

こんな間近で見られるのは、1年に1度、この日だけなんですよね。

目の前のW2からインターセクションDEP。

もしかして私たちへのサービスだったのでしょうか。

「フジドリーム413、クリアド・フォー・テイクオフ」

インターセクションDEPなのでローテーションはずっと先。

離陸シーンを撮影するには、この場所は遠すぎます。

JA08FJエアボーン
 

 エプロンが開放される際に楽しみなのが、離着陸する航空機を間近で見られること。もちろん、タイミングよく航空機が滑走路を走ってくれなくては実現しないのですが、この日はラッキーなことに、JAXAの飛翔が着陸し、FDAの8号機が離陸してくれました。

 JAXAの飛翔は休日でも比較的飛行する機体ですし、この日は宇宙からカプセルが地球に帰還した日だったので、飛翔はそのサポートのために飛行して戻って来たのかもしれません。そしてティーグリーンの8号機は、定刻午後2時10分発の出雲行きFDA413便として出発。私たちへのサービスなのか、単に離陸重量が軽いだけなのかはわかりませんが、目の前のW2からインターセクションDEPして行きました。


名古屋市消防局の消防ヘリがデモ飛行

午後2時30分、JA08ARがエアボーン。

ヘリのローターってすごい風圧なんですね。

「ひでよし」号が救助訓練の実演実施。

けが人を救出しヘリへ戻ります。

そして駐機場へ戻って行きました。

午後3時になったところでわが家は撤収することにしました。

 最初にレポートしたDASのJA8431の機内に入るための列にマダムが並んでくれていてくれた間、私は開放エリアの最も滑走路寄りの規制線沿いにいました。エアバンドレシーバーを聞いていて、JAXAの飛翔がファイナルアプローチし、FDAの出雲行きFDA413便がフライトプランの承認を受けてたのを知っていたのです。

 その後、名古屋市消防局の消防ヘリ「ひでよし」が、コールサイン「JA08AR」でエアボーンし、救助訓練のデモンストレーションを実施。このデモフライトは名古屋空港のエプロン開放には定番となっているもので、私は以前にも1度、見たことがありました。この日は雲一つない晴天だったので、真っ赤な消防ヘリが実に美しく見えました。

 ちょうどこのとき、マダムがJA8431の機内に入るための列の順番になったところで、ヘリの飛行中でしたが、私はDASのガルフストリームに向かったのです。エプロン開放は午後3時30分まででしたが、わが家はここで撤収することにしました。




★また新しいレジが登場したトヨタ社有のガルフストリーム機

  

 朝日航洋がハンドリングしているトヨタの社有機ですが、今度は「N811TM」というレジのガルフストリームが登場しました。写真向かって右が「N801TM」で左が「N811TM」。

 3月14日午後2時前、「N811TM」からナゴヤDELにクリアランスのリクエスト交信がありました。
 

    

 ディスティネーションは「バンコク」で、午後2時10分にタクシーアウト。

現在、朝日航洋のハンガーには何機の「TM(トヨタモータース)」機があるのでしょうか?

そしてこのシップに搭乗しているVIPはどんな人?

 午後2時15分、ラインナップアンドウェイト。
 

    

いつ見てもウイングスパンの長い飛行機ですね。

バンコクまで飛ぶわりにはローテーション開始が早い!

胴体に対して大きい主翼が離陸性能に貢献しているのでしょう。

プライベートジェットでバンコク出張できるVIPとは?

うらやましい限りです。

N811TMバンコクに向けエアボーン
 

 2018年3月14日(水)午後、朝日航洋のハンガーから、2機のガルフストリーム機が出されてました。2機ともトヨタ自動車の社有機のようで、1機は以前からよく見る「N801TM」でしたが、もう1機は今まで1度も見たことない「N811TM」でした。2月には「N805TM」を確認しているので、おそらく今は801、805、811の3機があるのではないかと推測しています。

 午後2時前に、N811TMからナゴヤDELにフライトプランの承認リクエスト交信がありました。ディスティネーションは「バンコク」でした。よく羽田まで飛んでいるのですが、この日は東南アジアまでVIPを載せていくようでした。この日、プライベートジェットでバンコクまで飛んで行ったVIPってどんな人なのでしょうね。




★2018年3月14日、CABの飛行検査機が空港から15マイル以内の空域を閉鎖して飛行

  

 3月14日午前11時10分頃、ナゴヤTWRが今から空港15マイル以内の空域をクローズすると通告。
 

    

 何かと思ったら、航空局の飛行検査機JA011Gが飛行していたのです。

最初は使用滑走路方向と逆向きのRW16方向から飛来。

いったん、瀬戸方面に飛び去りました。

それから20分ほどのちの午前11時30分頃、今度はRW34方向から進入。

空域を閉鎖してまで名古屋空港上空を飛んだ理由は何なんでしょう?

この空域閉鎖でKC-767の着陸飛行訓練が中断したほか、FDAの定期便の到着にも影響したようです。

おまけにFDAには事前通知がされていなかったようです。

 2018年3月14日(水)、FDAの12号機到着を見るため名古屋空港に来ていたのですが、この日、CABの飛行検査機JA011Gが名古屋空港上空を2回通過。その間、空港から15マイル以内の飛行禁止指示が出ました。

 この影響で空中給油機KC-767の3号機がしばらく多治見上空でホールドしたほか、FDAの到着便もセントレアAPRが15マイル外でホールドさせていたようで、熊本からの322便と福岡からの302便に遅れが生じたようでした。

 CABの飛行検査機が飛ぶこと自体はそんなに珍しいことではないと思いますが、空港から15マイル以内を飛行禁止にしたのは、少なくとも私は初めての遭遇です。また、FDAのディスパッチャーが到着したパイロットからの報告に対し、こちらも今知りましたと驚いていたようです。

 エアラインの定期便の運航に支障を与えるようなフライトを、もし事前連絡なしでやったとしたら、よほどの事情だったのかもしれません。




★久しぶりに航空館boonの展望デッキから見渡してきました

  

2018年2月17日(土)、MRJをノーズ方向からチェックするため、航空館boonの展望デッキにやってきました。

ここからはKCハンガー前に並ぶKC-767たちがバッチリ見えます。

1号機はグアムで開催中のコープ・ノースに参加していて不在でした。

同じ機体カラーのKC-767なのに、太陽光線の当たり方によって色が違って見えますよね。

 MRJが三菱エプロンのブラストフェンス前に駐機されていると、航空館boonの展望デッキから、MRJハンガーとJAXAのわずかのすき間ですが見ることができます。

さて、新駐機場建設工事はすっかり終了していますが、W9誘導路はまだ閉鎖中でした。

そのため、RW16でフルレングスする場合は、ここW8からラインナップしてターニングすることになります。

現在変わりつつあるのがコレ。ナゴヤVORTACが工事の真っ最中。

すでに白い筒「TACAN」がなくなっているので、ナゴヤVORというべきです。

そのVORですが、以前は白かったのにオレンジ色に・・・。

実は滑走路の東側に新たなVORを建設したようなのです。ナゴヤVORの引っ越しも間近。

上空をFDAのERJ170が飛び去って行きました。

 2018年2月17日(土)、MRJをノーズ方向からチェックするため、航空館boonの展望デッキにやってきました。名古屋空港ターミナルビルから航空館boonまでは、直線距離だと1kmほどなのですけど、実際に移動する場合は2kmほど走らなくてはなりません。自転車で名古屋空港に行く私からすると、自宅と反対方向にさらに2km走るのは結構な負担なのです。さらに大山川を超えるのに、やや坂道になっていることもあまり行かない理由のひとつです。

 この日はMRJをノーズ方向からウォッチしたいという強い気持ちから走りました。久しぶりに航空館boonの展望デッキに行ったのですけど、見渡す景色に大きな変化はありませんでした。ただ、NAGOYA VORTACのTACANがなくなっていたこと、すにで新しいNAGOYA VORが滑走路の反対側にできていたことが大きな違いでした。NAGOYA VORが新しいアンテナから電波を発するものまもなくでしょうか。




★トヨタ自動車社有機がいつの間にか「N805TM」に

  

 2018年2月8日(木)、朝日航洋ハンガーからトヨタ自動車社有機のガルフストリーム「N805TM」がタクシーアウト。

いかにも名古屋空港という風景を抜けてW1へ。

目的地は羽田。

  

ウイングスパンが長いですね。

燃料をあまり搭載していないせいでしょうが、あっという間にローテーション。

W2誘導路付近ですでにエアボーン。

トヨタ自動車の社有機はいつの間に「N805TM」になっていたのでしょうか。

以前の「N801TM」や「N803TM」と同じ外観なので気づきませんでした。

モリツ4DEPで羽田を目指します。

  

どんなVIPを迎えに行ったのでしょう?

 2018年2月8日(木)午後2時、朝日航洋ハンガーからトヨタ自動車社有機のガルフストリーム「N805TM」が出て来ました。何だ、またトヨタのガルフじゃんと思って見ていたのですが、レジが以前と違うのです。私の知っているトヨタ所有のガルフストリームは、「N801TM」と「N803TM」でした。ところがこの日見た機体のレジは「N805TM」だったのです。

 どの機体もみなガルフストリームの標準塗装なので、見た目は全く同じ。そのため、特に珍しいわけではないのですが、何となく久しぶりに撮っておこうと思った次第です。私はこのとき、以前のレジのガルフストリームはどこに行ったんだろうと思っていましたが、確かこいつらリース機のはずなので、単なる機体交換しているだけなのかもしれませんけどね。

horizontal rule