県営名古屋空港の「なう」をご紹介します。JALの経営破たんによるグループ会社「ジェイエア」の撤退、「FDA(フジドリームエアライン)」の拠点化を経て、小型コミューター空港として山あり谷ありの経過を歩んできた県営名古屋空港。そして2015年1月5日、名古屋空港に隣接する工場でのMRJ製造を踏まえ、新たに「三菱航空機」の本社が移転してきました。
 一時は国内線定期便絶滅の危惧さえあった県営名古屋空港でしたが、FDAの定期便による利用者数も年間70万人を超えました。加えてこれからMRJの製造が本格化すれば、納入前の試験飛行など今よりもさらに航空機の離発着が増え、ますます元気になっていってくれることでしょう。


FDA2015年冬スケにおける午前のターンアラウンド徹底追跡!

出発時間と到着時間ってどのタイミングを言うの?

 2015年12月26日(土)、以前から企画していたFDA午前のターンアラウンド便をすべて紹介するという計画を実行に移すことにしました。

 名古屋空港展望デッキに到着したのは午前9時30分。朝便がすべて出発したあとなので、タラップカーもフィンガーコンコース寄りに片付けられていました。


 まずは案内モニターをチェックして、イレギュラーが起きていないか把握します。幸いにもこの日は大きな遅れなどは起きておらず、北九州からのFDA402便が5分早着するのみ。


 午前のターンアラウンドが始まる30分ほど前になったところで、SASのグラハン・スタッフが準備開始。タラップカーを各スポットに移動し、北九州からのFDA402便が到着する「14Bスポット」に集まり始めました。

 SASのグラハンスタッフのみなさんは、いくつかのグループに分かれて業務にあたっているようです。

 FDA402便が「ナゴヤタワー」と交信したところで、みなさん決められた位置に動き始めました。

 2015年12月26日(土)、以前から企画していたミッションを実行することにしました。それはFDAの午前のターンアラウンドをまとめてご紹介しようというものです。2015年冬スケの期初のフライトスケジュールでは、午前10時15分に北九州からのFDA402便が到着するのを皮切りに、午前11時50分に福岡行きFDA305便が出発するまでの5機10便の離着陸が行われる「95分間」が午前のターンアラウンド。

 ここでひとつ確認しておこうと思います。航空便の出発時間と着陸時間はどのタイミングを言うのでしょう?実は諸説あって、これが正解というのがなかなか難しいのです。航空雑誌で「ボーディングブリッジ」が離れるのが「出発」で、接続するのが「到着」というのを読んだことがあるのですが、名古屋空港展望デッキで見ている限りでは、ボーディングブリッジの代わりの「タラップカー」が動き出す時間ではないように思えるのです。

 それでは何の時間なの?ということになるのですが、どうも「前輪の車止め」を「外す」のが出発時間で、「はめる」のが到着時間のようなのです。FDAの方に確認したわけではありませんが、展望デッキから見ている限りでは出発時間になるまで、前輪の車止めは外さないように見受けられます。


午前10時09分、北九州からのFDA402便着陸、14Bスポット到着時間は10時12分でした


午前10時09分、ライトブルーの2号機が北九州からの「FDA402便」として戻ってきました。

 FDA402便の到着スポットは「14B」。マーシャラー以外のスタッフが誘導に向かいます。

 グラハンスタッフの動きについて、詳しくはFDA大好きでご紹介したトピックをご覧ください。


午前10時12分、機体が静止しグラハンスタッフの方が前輪に車止めをはめました。


  あっという間にタラップカーがつき、蛇腹の風よけ通路が伸び、サービスカーや給油のためのタンクローリー車が定位置につきました。いつ見ても気持ちがいいテキパキさです。

 3名のパイロットが2号機に向かっています。わずか1往復しただけでパイロットが交替するようです。3名乗務ということは1名はP訓でしょうか。

 3名のうち1名だけは機内に入りませんでした。この方の制服の袖には4本線、つまり「キャプテン」が機体の点検を行っていたのです。若いキャプテンですね。

 次便のFDA325便熊本行きの出発時間までは30分。このわずかの時間で燃料を入れ、機体を点検し、乗客を乗せて出発しなくてはいけません。

 パイロットが降りてきました。カンパニーレディオを聞いていると、パイロットの飛行時間ってシビアらしく、規定をオーバーしないよう気を付けているようです。

 FDA名古屋空港発着の午前のターンアラウンドは5機による10便あります。最初に戻ってきたのは定刻午前10時15分着の北九州からのFDA402便。この日はライトブルーの2号機が使用されていました。着陸は午前10時09分でしたが、14Bスポットに静止し、グラハンスタッフが車止めをはめた時間は午前10時12分でした。

 FDA402便が到着した「14Bスポット」は展望デッキからの距離が近いので、SASのハンドリングを間近で見ることができます。私はマーシャラーの「おいでおいで」を見るのが大好き。SASの場合、前輪の車止めをはめる担当の人が補助のマーシャリングをしているので、2人の手の動きをウォッチするのも楽しいんですよ。

 機体が静止後、あっという間にタラップカー、蛇腹の風防通路、燃料給油のためのタンクローリー車などがやって来ました。そして次便の操縦をするパイロット3名が2号機に向かって歩いて行きました。代わりに降りてきた2名のパイロットは、この日のお仕事もう終わりなのでしょうか。それともこのあとは「スタンバイ?」でしょうか。


午前10時32分、青森からFDA362便着陸、午前10時36分、12Bスポット到着


午前10時32分、ちょっと横風にあおられながら、青森からの「FDA362便」着陸。

 この日のFDA362便はドリームレッドの1号機が使用されていました。スポットは「12B」です。

 どの便がどのスポットを使うかはすべて決まっているのです。よほど遅れない限り変更はしないですね。


 午前10時36分、機体が静止しグラハンスタッフが前輪に車止めをはめました。このあと、タラップカーと蛇腹の風防通路が順次用意されました。


続いて午前10時36分、花巻からFDA352便着陸、午前10時38分、13番スポット到着

 午前10時36分、パープルの6号機が花巻からのFDA352便で戻ってきました。

 前述どおり到着スポットは決まっていて、この便はいつも正面の「13番スポット」です。


 マーシャラーの動きがよく見えるのが13番スポットのいいところ。車止めをはめる担当の方が前輪停止位置マーカーを見ながら補助誘導します。
 青森からのFDA362便と花巻からのFDA352便が続いて戻ってきました。もともとこの2便の到着時間は5分しか違わないので、順序が入れ替わることもよくあります。この日に関しては順番どおり、かつ定刻どおりに戻ってきました。

 今回問題視した出発時間と到着時間のうち、到着時間に関してはやはり静止して車止めをはめるタイミングというのは間違いないと思います。少なくとも着陸時間ではありません。到着スポットは青森からのFDA362便が「12Bスポット」で、花巻からのFDA352便が展望デッキ正面の「13番スポット」です。


午前10時53分、熊本行きFDA325便出発


 午前のターンアラウンドでの折り返し出発の初便は、定刻午前10時45分発の熊本行き「FDA325便」。現在3機が戻ってきている状態ですが、次の福岡からのFDA302便がちょっと早着すると、4機並ぶ光景が見られるのです。しかし、残念ながらこの日は4機並びは見られませんでした。


FDA325便が定刻を10分ほど過ぎた午前10時53分にリクエスト・タクシーしました。

 まずはSASのグラハンスタッフとFDAの整備さんに手を振ってあいさつ。

 転回中に展望デッキの私たちにも手を振ってくれました。14Bスポットはこれがあるから楽しいんです。

14Bスポットからのタクシーアウトは、右転回してW誘導路へ向かいます。


  ここで福岡からのFDA302便がランディング。あと数分早く到着してくれれば、4機揃いが見られたのですけどね。そんなことを期待しているのは、私たち飛行機マニアだけでしょうけど。


午前10時56分福岡からFDA302便着陸、続いて10時59分に熊本行き325便離陸


午前10時56分、福岡からのFDA302便ランディング。

 2015年冬スケでは325便の出発と302便の到着時間がクロスするため、302便は12Aスポットを使用します。

 FDA302便が12Aスポットに静止したのは、午前10時59分でした。12Bの新潟行き373便もまもなく出発 。


そして熊本行きFDA325便が離陸したのは午前10時59分。


結構強い北西の風が吹いていましたが、W-1からのフルレングスで離陸して行きました。

 FDA名古屋発着便の午前のターンアラウンドは午前11時までに4便が戻り、そしてそれぞれの機体が名古屋空港で30分のショートストップを終えて、再び各目的に向かって出発して行きます。名古屋空港のフィンガーコンコースには6機分のスポットがありますが、12Cと14Aを使うことはほとんどなく、残りの4か所が実質的な使用スポットとなります。

 実は午前のターンアラウンドでは5便が戻ってくるのですが、残りの1便は出発したあとの14Bを使うので、5機が並ぶことはありません。この日も例外なく、午前10時12分にFDA402便で到着した2号機が午前10時56分にFDA325便として出発、この2号機が出発したのちの14Bスポットに、このあと熊本から戻ってくるFDA322便が入ることになります。


午前11時09分、熊本からFDA322便が到着

 午前11時06分、熊本からのFDA322便がランディング。この便が午前のターンアラウンドで戻ってくる最後の便になります。

 さきほど出発した325便が使っていた14Bスポットに入ります。14Bスポットはターミナルビルまでのアクセスがいいので、連続使用することが多いです。


 着陸後約3分かけて14Bスポットに入るのですが、この時点で12Bスポットの新潟行き373便がタクシーアウト開始。またしても4機の揃い踏みは実現しませんでした。


8号機を使用したFDA322便が14Bスポットに静止したのは、午前11時09分でした。

 FDAの午前のターンアラウンドで最後に戻ってくるのは、定刻11時20分着の熊本からのFDA322便。この日は定刻よりも10分ほど早く戻ってきました。こうして早朝の午前7時05分から順次各地に飛んで行った6機のうち、福岡行きのFDA303便を除く5機が名古屋空港に戻ってきました。

 FDA用の駐機スポットは6機分あるものの、前述したとおり、実質使用しているのは4スポットのみなので、余裕を見て最初に到着した便から1時間の時間差があれば、同じスポットを次便が再び使用することができることになります。


午前11時08分、新潟行きFDA373便出発

 FDA322便が14Bスポットに入るのと入れ違いに、12Bスポットから新潟行きFDA373便がタクシーアウト。

 FDA373便の出発があと1分遅ければ、4機の揃い踏みが見られたのに残念でした。


 午前11時14分、ドリームレッドの1号機を使用した新潟行きFDA373便テイクオフ。


午前11時18分、高知行きFDA343便出発

 午前11時18分、13番スポットからパープルの6号機を使用した高知行きFDA343便タクシーアウト。

 いつも思うですが、6号機ってパーブルじゃなくて、「すみれ色」ですよね。


  午前11時25分、高知行きのFDA343便テイクオフ。すみれ色の機体が太陽にかがやくと、本当にきれいな色に映ります。


午前11時29分、山形行きFDA383便出発

 今度は12Aスポットから、定刻午前11時25分発の山形行きFDA383便がタクシーアウト。

 イエローの7号機は重整備を終えた直後だったので、まるで新造機のようなきれいさでした。


 午前11時34分、山形に向かってイエローの7号機がエアボーン。ここまでの4機すべてがW-1からのフルレングス・ディパーチュアというのも珍しいことなのです。まるで私のためにパイロットのみなさんが、早めにエアボーンしてくれているかのようでした。まさかね(^_^;)。
 午前11時34分、イエローの7号機を使った山形行きのFDA383便テイクオフ。この日は向かい風が強かったのに、出発する各便がすべてW-1からのフルレングスで上がって行きました。おかげでどのシップもほぼ真横からのテイクオフシーンをゲットできました。

 これもFDA大好きですでにご紹介したことですが、イエローの7号機はJAL整備工場で重整備を行った直後だったので、この日の機体はまるで新造機のようなきれいさでした。また、しばらくの間、第2エンジンの前方カバーが色違いになっていましたが、今回の重整備で機体と同じカラーに戻されていました。


午前11時55分、福岡行きFDA305便出発で午前のターンアラウンド終了


最後に残った14Bスポットの8号機もまもなく出発時刻を迎えます。


午前11時50分、エンジンスタート。

 午前11時55分、車止めを外してFDAの整備さんがマーシャラーにOKの合図を送りました。

 これを受けてマーシャラーがパイロットに出発OKの合図を出しました。


午前11時56分、ナゴヤグランドにタクシングをリクエスト。

地上スタッフに手を振り右転回でタクシーアウト。

私たちにも手を振ってくれました。


 FDA305便のキャプテンが私を見ていました。きっと「こんな寒いのに物好きだなぁ」って思われているのでしょうね(^_^;)。

 ティーグリーンの8号機の色は、本当にきれいな色です。私は現在のFDA9機のフリートの中で、8号機のカラーがいちばん好きです。

 14Bスポットから福岡行きFDA305便が出発したあとは、午後のターンアラウンドまでの1時間半ほど、静寂の時間がやって来ます。


 タクシーアウト後、W-1誘導路へ向かう福岡行きFDA305便。このあとナゴヤタワーと交信すると必ず指示されるのが「クロスGP HOLDライン、ホールド・ショートオブ・ランウェイ34」。そうです、W-1に進入するには「GP HOLD」ラインを通過するのです。


  午後0時01分、この日の午前出発5便すべてがW-1からのフルレングスでエアボーンして行きました。私の展望デッキウォッチングの経験でも記憶にないくらい珍しいことです。


 これから午後のターンアラウンドが始まる午後1時半まで、しばらくの間は名古屋空港に静寂の時間が続きます。
 定刻午前10時15分着の北九州からのFDA402便から始まったこの日の午前のターンアラウンドも、定刻午前11時50分発、お昼ちょっと前に出発した福岡行きFDA305便で終了です。これから午後のターンアラウンドが始まる午後1時半までの間は、名古屋空港に静寂の時間が続きます。

 いかがでしたか、これが2015年冬スケ期初スケジュールにおけるFDA名古屋発着午前のターンアラウンドのすべてです。期初スケジュールとあえて書いたのは、2016年1月7日からは運航スケジュールが替わり、福岡でのナイトステイが始まるために、今までよりはちょっと不規則なカンジになります。そして2016年夏スケではどのようなターンアラウンドが行われるか、今から楽しみにしています。




ジュリエット・アルファ・スリーナイナースリースリー・フォーメーション

  


名古屋空港展望デッキにいると、時々珍しいフライトに遭遇できます。


これは小型機2機によるフォーメーション・フライト。


 「JA3933」と「JA3698」によるランデブー飛行。先行するJA3933がコールサイン「ジュリエット・アルファ・スリーナイナー・スリースリー・フォーメーション」で交信していました。


 ジェット機と違って、後方乱気流も影響が少ないのでしょう。2機はつかず離れず、仲良くランデブーフライトを楽しんでいました。
 名古屋空港は県営化された時点で小型機専用空港になりました。とはいえ、実は以前から小型機が多く駐機している空港でした。それは中日本航空などの小型機運航会社がいくつか存在するのが理由で、昔はジャンボの着陸を待ってセスナが離陸するなんて風景も見られました。

 平日こそ自衛隊機の離発着が多くありますが、休日ともなるとFDAの定期便以外はひっそりと静まり返っていることが多く、以前はあまり見かけなかった2機の編隊飛行である「フォーメーション・フライト」も時々見かけるようになりました。2機のパイロットの息がぴったり合った絶妙なフライトです。




MRJ最終組立工場建設現場最新情報

  


2015年12月19日(土)、すっかり外観が出来てきました。工事用足場も残るはわずか。


その残った最後の足場もクレーンで撤去し始めていました。

 それにしても大きな扉。MRJクラスでこの大きさですから、ボーイングの工場は数倍すごいんでしょうね。

 完成パースにはこの扉に「MRJロゴ」が描かれていますが、実際はどうなるのでしょうか。


 立体駐車場屋上の定点ポイントに移動しました。工場の敷地内ではすでに外構工事も進んでいるようです。


 駐車場2階まで降りて、工場建物内部をウォッチしてみました。内装工事はこれからが本番です。


 空港アクセス道路の北側でもそろそろ掘削工事が始まりました。こちらには塗装工場と検査場が出来ます。こちら側の工場の完成時期はいつなのでしょうか。


 以前から疑問に思っているのは、現在建設中の最終組立工場で製造し、道路を渡って塗装工場に移動、検査を終えた量産機は、いったいどこから空港内に入るのかということです。三菱重工小牧南工場内を通るのか、それとも・・・。
 今年も残すところ、あと10日ほどになりました。今年の名古屋空港の話題は、MRJで始まりMRJで終わる1年となりました。つい先日、納期延期の発表があったので、あまり手放しで喜べる状況ではありませんが、三菱重工会長は不具合箇所の改修を行いながら、量産機の製造は予定どおり2016年から開始すると言っているようですので、工場では出来たが、製造が始まらないということにはならずに済みそうです。

 MRJ最終組立工場の進捗はごらんのとおりで、建物の外装は年内にも完成しそうです。建設工事に携わっている作業員さんたちも、仕事を片付けて正月を迎えたいですもんね。最終組立工場の完成は2016年春の予定。新年からは内装工事が本格化するでしょう。早くここからMRJの量産機が出てくる風景を見たいものです。


展望デッキが凍結する季節

 午前8時過ぎに到着したのですが、展望デッキが凍結で閉鎖されていました。実は名古屋空港の展望デッキは、気温がプラスでも凍結することがあります。

 それは展望デッキの構造に秘密があるんです。実は現在の展望デッキは、以前の展望デッキの上に新たに乗っ けて作られたのです。


 そのため、夜露が降りた翌朝は、いとも簡単に水分が凍ってしまうのです。ただし、太陽が昇ってくれば、これまたカンタンに解けてしまうのですけどね。


 MRJがパッタリと出てこなくなったので、飛行機マニアたちの姿も消え、すごく静かな朝の展望デッキに戻りました。

 3階待合室では2か所で工事が行われています。こちらは以前「名機百選」が展示されていたスペース。

 そしてこちらは会議室なのですが、壁にMRJの大きなPR幕がありましたよね。


 1階に降りてきました。到着出口付近の工事はすっかり終わっています。逆流防止の自動ドアを制限エリア側へセットバックしたおかげで、ずい分広くなりました。

 到着エリアにターンテーブルは不要なので、制限エリアのスペース的にもこれで十分なのでしょう。

 到着出口付近の待合スペースがエプロン側に移動しました。これからはイベントもやりやすそうです。

 冬の名古屋空港展望デッキの天敵は「凍結」です。訪れた方はご存知と思いますが、現在の展望デッキは、建物の屋上の上に新たにかさ上げして作られているため、デッキ床下に空間があるのです。この空間を冷たい空気が通るために、気温自体はプラスでも簡単に凍結してしまうのです。デッキ床下側面に壁を立てるなどして、空気が通らないように工夫してほしいです。

 名古屋空港ターミナルビルではあちこちで改修工事が行われています。3階展望デッキ前室で行われいるのは、三菱航空機本社用の事務室スペース増床工事だそうです。以前あった「名機百選」もすでに片付けられて事務室スペースに改修中です。1階の改修は到着出口をエプロン側へセットバックし、非制限エリアを広くするのが目的だったようです。今まですごく手狭だったイベントスペースが十分な広さになりました。




★待ち遠しいMRJの4回目飛行試験

  


 2015年12月7日(月)、朝からすっきり晴れ渡り、名古屋から約100キロ離れた御嶽山がとてもきれいに見えました。

 すっかり冠雪した御嶽山。噴火口からの水蒸気の量も以前よりは少なくなったようです。
  

 展望デッキには平日にも関わらず、大勢の飛行機マニアがMRJの飛行試験が行われるのを期待して待っていました。


 12月6日の土曜日には補修工事で閉鎖されていたW-5とW-6誘導路もすでに解放されていました。しかし、到着したFDAの1機がそれを知らずにW-7まで走って行ったのが不思議でした。もしかして解放されたのはこの日の朝便出発後なのでしょうか。


 こちらは三菱エプロン内に新たに設置された「小屋」2棟。先週の土曜日に訪れた際にクレーン車が入って鋼材を下ろしていたのです。日曜に運び込んだのでしょうか。
 2015年12月7日(月)、用事を早めに終えて、午前9時前に名古屋空港展望デッキにやって来ました。もちろん目的はMRJの飛行試験が行われるのを期待してのことですが、残念ながらこの日もMRJは姿を現しませんでした。3回目の飛行試験が行われてからはや10日経ったのですが、何か改修でも行っているのでしょうかね。

 今日は雲ひとつない晴天に恵まれ、視程も管制塔の無線で50キロメートルと言っていました。おかげに名古屋から約100キロ離れた御嶽山がきれいに見えましたし、飛行訓練を行っていたKC-767がILSアプローチするため、はるか南まで飛んで行くのがきれいに見えました。


この日きれいに見えた御嶽山と離陸機とのツーショット


  この日、本当にきれいな御嶽山が見えました。そこで離陸機とのツーショットを狙ってみました。FDA機の半分前後はW-2からのインターセクションDEPなのですが、ツーショット地点ではまだローリング中でちょっと絡ませるのは難しそうです。


  さきほどのイエローの7号機よりは早めのローテーション開始でしたが、それでもツーショットというにはちょっと離れすぎですね。


 続いてドリームレッドの1号機。今までの中ではいちばんいいカンジでした。でも、やっぱインターセクションDEPではツーショットは難しいです。


今度はW-1からのフルレングスでのDEPでしたが、少し早目に上がりすぎました。


 これは小牧基地内のBヘリポートからエアボーンした「UH-60J」。へりは垂直上昇なので合わせやすいです。


 この日撮影した御嶽山とのツーショットの中ではこの写真がいちばんでした。やっぱ、機体重量が重いKC-767のほうがローリング距離が長いので絡ませやすいです。
 遠くの御嶽山がきれいに見えていたので、離陸機とのツーショットを狙ってみました。まずはFDAの離陸機を何機か撮影してみたのですが、W-2からのインターセクションDEPだとまだローリング中ですし、W-1からのフルレングスDEPだと、もうお山さんよりも高く上昇してしまうのです。ローリングする距離は風向きと離陸重量で変わってしまいます。この日に限って言えば、FDAのきれいな期待と絡ませるのはなかなか難しかったです。

 それに対して空中給油機KC-767の場合は、FDAのERJたちよりも機体重量が重いですし、自衛隊側の誘導路E-1のほうがW-1よりも滑走路中心に近い位置にあるため、ちょうどいい位置で上昇を開始してくれました。これほどきれいに御嶽山が見える日は、年にそれほどは訪れません。今度めぐり会えたら、FDA機ももっと絡ませたいと思います。




MRJ量産機用新駐機場建設現場

  


 名古屋空港の北端に、MRJの量産機を駐機するための「新駐機場」建設工事が始まっています。ちょっと様子を見てきました。


 この赤い部分が今回造成される新駐機場エリア。NAGOYA VOR-TACのすぐ横に恐竜のようなカタチをした場所がありますが、ここはきっと外からクルマ入るためのアクセスなのでしょう。


  展望デッキにいると、工事用車両がよく走っているのが見えるので、正直言うともっと進捗しているのかと思っていました。まだ、周囲の用水路の護岸工事をしているというカンジでした。


 神明公園から見た「新駐機場」建設エリア。ここに完成したMRJ機がずらりと並ぶんですね。それも発注した各エアラインカラーに塗られた状態で。想像しただけで、ワクワクしてきました(^O^)。
 立体駐車場西側のMRJ量産工場の進捗は逐次確認していますが、私の家からでは空港の北側になってあまり確認することのない「新駐機場」建設現場をウォッチしてきました。新駐機場は「航空館boon」前から「NAGOYA VOR-TAC」までの間で、W-9への誘導路に接するカタチで整備されるようです。

 正確な図面を見ていないので、何機分の駐機スペースかわかりませんが、月産10機体制のMRJ量産工場のキャパシティは確保するのでしょう。ということは、神明公園の丘に来ると、最大10機のMRJが並ぶ光景を見ることができるかもしれません。考えただけでワクワクしちゃいましたよ。




W-5誘導路とW-6誘導路が閉鎖

  


 2015年12月5日(土)、展望デッキに到着すると、W-5とW-6が閉鎖されていました。いちばんよく使用する誘導路なので、傷みもひどいのでしょう。

 閉鎖中のW-5誘導路を通り過ぎるグリーンの4号機。いつもならここで滑走路を離脱するのですが・・・。
 

 W-5を通り過ぎ、その先のW-6を通過するピンクの3号機。RW34使用時にFDA機がW-6より先に行くなんて、めったにありません。


こちらがタクシーウェイ側の閉鎖状態

 2015年12月25(土)、 何かいつもと違うなぁと思ったら、W-5とW-6の誘導路が閉鎖されていました。RW34使用時、FDA便のほとんどすべてがこの2つの誘導路を使って滑走路を離脱するため、舗装の傷みもひどいのでしょうね。日頃圧倒的に使う誘導路が閉鎖されるとずい分大回りしているように見えますが、それも致し方ないことでしょう。


到着出口が変わっていました


 以前から到着出口を工事していたのですが、この日前を通ってみたところ、工事用仮囲いがなくなっていました。


  何がどうなったかというと、今まで制限エリアとしてきた自動ドアから奥に入ったところに、新たな到着出口用自動ドアを設置したようです。


 おそらく今まで使っていた到着出口の自動ドアを今後撤去し、非制限エリアのスペースを広げるつもりなのでしょう。今まで到着出口付近が少し手狭でしたからね。
 展望デッキから1階に降りてきたところ、先週まであった到着出口付近の工事用仮囲いがなくなっていました。そして今まで制限エリア内だった到着出口エリアに、新たな自動ドアができていました。

 名古屋空港の1階は出発入口と到着出口が並んであるため、非制限エリアがやや手狭だったのです。そのため到着出口の自動ドアをもう少し奥に移動させて、非制限エリアを広くしたようです。これで今までよりも到着出口付近が広く使えるようになると思います。




MRJ最終組立工場建設現場最新情報

  


2015年11月28日(土)、1週間のうちにずい分外観が出来てきました。


立体駐車場側には大きな扉が何枚もあるようです。

 いつもの立体駐車場RFから見た定点撮影ポイントからの写真。そろそろ外構工事にも着手したもよう。

 工場と立体駐車場の間です。ここを完成したMRJが通るのですね。


 MRJが横断することになる空港アクセス道路。横断する部分はすでに中央分離帯が取り除かれています。信号か遮断機でも設置するのでしょうか。


こちらが空港アクセス道路の北側。塗装工場と検査場ができるようです。

 2015年11月28日(土)、最近の土曜日はいつも空振り続き。MRJどころか、KC‐767も飛行してくれません。以前はもっと土日にも飛行していた気がしますが、何かわけでもあるのでしょうか。

 MRJの飛行試験も土日はやらないですね。まだ初飛行から日が浅く、本格的な飛行試験に入っていないのかもしれませんが、1度くらい週末で賑わう展望デッキを沸かせてほしいものです。それと、2号機が全く姿を見せなくなりました。加えて完成しているはずの3号機や4号機も全く姿を現しません。どうしちゃったんでしょうね。

 今朝名古屋空港にやって来たとき、MRJ最終組立工場の外観が見えるようになってきたのに気付きました。おそらく外観は年内に完成させるつもりなのでしょう。大きな扉もついて、いよいよ航空機の工場らしくなってきました。空港アクセス道路の北側に建設する塗装工場等もまもなく着工しそうです。




★だんだん外観ができてきた
MRJ最終組立工場

  


2015年11月21日(土)、久しぶりに「MRJ最終組立工場」の建設現場を見てきました。


 こちらはいつも見ている空港ターミナルビルの反対側、イチロー杯少年野球大会の行われているグランド横から見た工場建設現場。こちら側のほうが進捗が早いようです。


  そしてこれが「MRJ」のロゴが描かれた歩道橋。やはり工場敷地内からしか使えないようです。きっとこの道路の左右に工場ができた際に行き来するためのものなのでしょう。

 いつもの立体駐車場RFから見た定点撮影ポイントからの写真。外装工事はまもなく完成のようです。

 これが何かわかりますか? 実は巨大な扉です。これだけ大きな扉だと、現地で組み立てるのですね。

 2015年11月21日(土)、名古屋空港に行った目的はもちろん「MRJ試験飛行」をウォッチするためだったのですが、残念ながらこの日、試験飛行は行われませんでした。もう少しするとMRJの飛行試験も名古屋空港の鉄板風景になるのでしょうが、今はまだ遭遇することのほうが珍しいのです。

 というわけで、展望デッキにいてもつまらなかったので、今日は「MRJ最終組立工場」を見てきました。今日は工場の周囲を自転車でサイクリングして、4方向からウォッチしてきました。いつも見ているターミナルビル側よりも、イチロー杯少年野球大会の開催されているグランド側のほうが、進捗が早いことがわかりました。早くここから量産されたMRJが出てくる風景を見たいものです。


この日の収穫はJAXAの「飛翔」のみ

 展望デッキです。この日は三菱エプロンの扉が閉まっていて、MRJの試験飛行の気配なし。

 レアな飛来機もなさそうで、航空マニアの方々もお昼までには、ほとんどの人が撤収しました。


 せめてKC‐767でも離着陸してくれるといいのですが、今週末の航空祭に向かうシップもありませんでした。土曜日は自衛隊機が飛行しないのでつまらないです。


  気になったのはコレです。ここはKC‐767エプロンの北側。新しい空中給油機「KC-46A」1機の来年度中の導入が決まったようなので、新たな駐機スポットの整備でも始まるのかと思って見ていました。

 この日、唯一の獲物はJAXAの「飛翔」でした。いつものようにJAXAエプロンから給油のためにトーイングされてきました。

 いつも15番スポットで給油後、再びJAXAエプロンに戻って行くのですが、この日はトーイングカーが外されて、ここから出発しそうな気配。


 正解でした。パイロットやJAXA職員がクルマでやってきて、ここから搭乗しました。私の知りうる限りでは、ここで搭乗したのを見たのは初めてです。


一時期、気象観測用の「角」を取り外していましたが、現在は再び装着しています。


W-1からのフルレングスで、あっという間に上昇して行きました。

 MRJの地上試験には休日はあまり関係してこなかったのですが、2週続けて週末は休日だったようです。19日に2度目の飛行試験を実施したところを見ると、初飛行で大きな問題は発見されなかったようですね。今はまだ飛行試験の初期段階なので、もう少しすると、いつ行っても飛行試験が見られるようになるでしょう。

 この日は土曜日ということで、航空自衛隊小牧基地も基本的にはお休み。私は午後2時半まで展望デッキで張り込みましたが、結局レアな飛来機もなく、定期便以外に飛行したのは小型機とJAXAの「飛翔」だけでした。

 ちょっと遠くからでよくわかりませんでしたが、JAXAエプロン付近で工事が行われているようでした。そのためなのか、この日はトーイングされてきた15番スポットからパイロットとJAXA職員が搭乗して出発して行きました。




MRJの初飛行も終了してようやく落ち着きを取り戻しました

  


 2015年11月15日(日)、朝には雨は上がりましたが、展望デッキはまだ水浸し状態でした。そのせいもあってか、展望デッキはひっそりとしていました。

 展望デッキ前室の待合スペース。何だか広くなったと思ったら、MRJのモックアップがなくなっていました。

 処分してしまったのか、別の場所に移転したのかはわかりませんが、おかげでずい分広くなりました。


午前10時頃には青空が広がり、展望デッキに賑わいが出てきました。

 それでも半月前までのようなマニアで埋め尽くされることもなく、以前の名古屋空港に戻ったカンジ。

 またこれからMRJの飛行試験が行われるようになるので、また混むようになるのでしょう。

 2015年11月15日(日)、先回訪れてから8日しか経っていないのに、何だかずい分久しぶりに来たカンジでした。きっと11月11日のMRJ初飛行の際に閉鎖されて入れなかったことが、そう思わせるのでしょうね。

 昨日降った雨は朝までには上がっていましたが、展望デッキはまだびしょ濡れでした。この日はMRJ1号機の試験飛行は行われないとは思っていましたが、もしかしたら2号機の地上走行でもないかなと思ってやって来たのですが、あいにく三菱重工は完全にお休みだったようです。


聞き慣れないレジのガルフストリームがやって来ました

 午前9時過ぎ、エアバンドレシーバーから聞き慣れないレジの航空機が聞こえてきました。

 コールサインは「ノベンバー・エイト・エイト・セブン・タンゴ・マイク」、アメリカ国籍のN887TMなのです。


  私は初めて見たのですが、ネットで調べたところ11月6日にも名古屋空港にやって来ていました。レジの最後2文字が「TM」なので、トヨタ自動車関連の航空機なのでしょう。

  午前9時26分に着陸。この機体も朝日航洋がハンドリングしているようで、朝日航洋ハンガー前のスポット14Eに向かいました。

 到着した機体からはたった2名のVIPが降りてきました。いやー、豪勢なことです。

 この2名、どんなVIPなのでしょう。トヨタのアメリカ法人の重役といったところでしょうか。


 スポット14Eに到着後、すぐに給油が始まりました。そしてもう1つ、SASの作業車が機体後部にやって来たのです。多分汚水を抜いていたのではと思いますが、SASがFDA機以外のハンドリングをする珍しい光景でした。


この日はこのシップ以外に目立った離着陸もなく、とても平穏な1日になりました。。

 この日MRJの飛行試験は行われないと思っていましたが、もしかしたら2号機の地上走行でも始まらないかとちょっぴりですが期待していました。しかし、その期待はあっさりと裏切られました。きっとこの日は三菱重工小牧南工場はお休みだったのでしょう。ずっと休日返上で1号機の試験を続いていましたから、この日くらいは社員に休日をあげてもバチは当たりませんよね(^O^)。

 日曜日ということもあり、自衛隊機の離着陸も皆無。時折小型機が飛んでいるくらいで静かな1日でした。そんな静かな1日でしたが、唯一アメリカ国籍の聞き慣れないレジの機体がやって来ました。レジは「N887TM」で、最後の2文字がTMなのでトヨタ自動車関連のシップなのでしょう。到着後2名の男女が降機してきました。どこから飛んできたのかわかりませんが、このシップに2名のみ。ゴージャスな空の旅ですね(^_^;)。




これぞ現在の名古屋空港展望デッキからの風景って写真を集めてみました(^O^)

  


 まずはFDAのドリームレッドの1号機とティーグリーンの8号機、それに航空自衛隊小牧基地配属のC-130Hハーキュリーの3ショット。


 次もFDAを絡めた1枚で、イエローの7号機と三菱重工小牧南工場から整備を終えて出てきたF-2Bとのツーショット。


 今度はティーグリーンの8号機と小牧山城のツーショット。このショット、カンタンそうですが、シップのアガリ位置がなかなか小牧山城に近づかないんです。


 ここからはMRJ関連です。まずは試験飛行2号機と航空自衛隊小牧基地配属の空中給油機KC-767とのツーショット。MRJの横には陸上自衛隊のヘリもいます。


今度は三菱重工小牧南工場での整備を終えて出てきたF-2Bと1号機とのツーショット。


  最後は先日行われた中速走行試験を撮影したものですが、背景に航空自衛隊小牧基地と書かれたC-130Hのハンガーを入れたショット。ハンガーの扉が半分開いて、整備中のC-130Hが見えているのもレアなんです。
 最近の名古屋空港は「MRJ一色」になりつつあり、展望デッキに集まっている飛行機マニアのほとんどが、MRJが走行試験を行うのを待っています。もちろんMRJが現在の名古屋空港主役であることは紛れもない事実ですが、ほかにも複数のFDA機やKC-767など、名古屋空港でしか撮れないショットはいくらでもあります。

 今回ご紹介した6枚は、名古屋空港でしか撮れないショットばかりを集めてみました。今まで撮ってはあったものの、紹介する機会に恵まれなかったものが多いですので、今回みなさんにご紹介することにしました。




2015年10月31日、超空振り&寒かった〜(>_<)

  


MRJ最終組立工場建設現場です。外壁が貼られて建物の輪郭が出来てきました。


こちらはいつもの立体駐車場B棟屋上から。飛行機撮影禁止なんて張り紙がありました。


1か所だけぽっかり空いている場所がありましたので、工場の中をのぞいてみました。

午前8時に展望デッキにやってきました。
 

 初飛行の行われる予定の週は、まるっと1週間展望デッキ閉鎖なんですね。ちょっとやりすぎでは・・・。


 先週までテレビ局のカメラがたくさんいましたが、各局とも地上走行映像を撮影できたので、今週はガランとしていました。
 2015年10月31日(土)、MRJの高速走行試験が行われるのを期待して、午前8時前に名古屋空港にやって来ました。まずは自転車置き場に向かう途中、MRJ最終組立工場の工事現場がかなり進んでいるのに気付きました。さっそく定点観測位置から撮影。工場自体はかなりの大きさですが、比較対象物がないので、まだ工場の大きさがよくわかりませんね。

 続いて展望デッキにやって来ました。この日は本当に寒かったです。ちゃんとパーカーを着てきたのですが、北西の季節風が強くて、まるで真冬のような寒さを感じました。それから、この日の展望デッキはマスコミの姿もなく、以前のようにひっそりしていました。

 MRJの初飛行が行われる予定の11月9日から13日を含め、8日(日)から15日(日)まで展望デッキを閉鎖するそうです。安全のための措置なのでしょうが、送迎に来る人もいるわけですので、ちょっとやりすぎではないかと感じます。




★平日でも混むようになってきた展望デッキ

  

 平日午前8時前の展望デッキからの眺め。左手の三菱エプロンに鎮座するMRJの2号機。地上での最終試験を終えたので、この風景も卒業でしょう。

 平日だと整備を終えた航空機が多い時だと5〜6機出てきます。次は何が出てくるのか待っているのも楽しいです。

 対岸の自衛隊小牧基地内の消防隊。朝は消防車がガレージから出ていることがあります。

 そして空中給油機KC-767のハンガー。時折1機も残っていない風景に遭遇します。


C-130Hが基地北端にトーイングされて行きます。目的はエンジンテストでしょう。


そして展望デッキにカメラを向けると、以前よりも混んでいることに気づきます。

 理由は間違いなく「MRJ」の地上走行テストを見に来る人が増えているからです。

 この日は幼稚園が園児たちを遠足に連れて来ていましたが、子供たちはあまり飛行機に興味なさそう。

 MRJウォッチングするようになってから、私のステイ先はいつもターミナルビルの展望デッキになりました。エアフロントオアシスや航空館boonの展望デッキではエプロンを見渡すことができないからです。やはりMRJの開発過程をウォッチングするのなら、ここターミナルビルの展望デッキがもっともふさわしいです。

 その展望デッキですが、このところ明らかに訪れる人数が増えました。平日の展望デッキを訪れる人の多くは飛行機マニアで、今までですと三菱から出てくる戦闘機たちをウォッチングしていましたが、最近はなかなか行われないMRJの地上走行テストを一目見ようという人の数が増えてきました。

 来週はいよいよ初飛行を迎えます。この小さな展望デッキにみんな押し寄せるのでしょうね。私もここがいちばんいいと思っていますが、身動きできないほど混み合ったらと思うと、ちょっと考え込んでしまいます。




体育の日、でも最悪の日でした

  


 MRJ最終組立工場建設現場です。すでに鉄骨が組み上がり、足場もほぼ前面に掛けられました。もう工場内部を見ることができなくなりました。


 最終組立工場の北側に掛けられた歩道橋。見事にMRJのイメージが描かれています。階段部分が工場敷地内にあるので、やはり工場間専用の歩道橋のようですね。
  

 以前はここからMRJのハンガーが見えたのですが、だんだん工場内に建物ができてきて、ついに見えなくなってしまいました。

 小牧南工場内に置かれていたF-15J「イーグル」。戦闘機マニアには堪らない風景なのだと思います。
 

 2015年10月10日と12日の2日間、ほぼ1日中展望デッキで過ごしました。結果は悲惨なもので、述べ17時間も展望デッキで待っていたのに、MRJの中速走行試験は行われず。これで月末に初飛行できるのか心配になってしまいました。

 恒例のMRJ最終組立工場建設現場は、ついに足場が前面に掛けられ工場内部が見えなくなりました。そして先回確認した「歩道橋」はすでに完成していました昇降口が工場敷地内にあるため、やはり工場間の連絡用のようです。


テクランでN707TEがやってきた


  エアバンドから「ノベンバー707タンゴ・エコー(N707TE)」という聞きなれないコールサインが聞こえてきて、しばらくして私は初めて見るガルフストリーム機が降りてきました。

 見慣れない「FOLLOW ME」という看板を付けた空港のクルマが誘導に出てきました。

 そして 朝日航洋のハンガー前のスポット15Aに駐機しました。


 どんなVIPが降りてくるかと待ち構えていましたが、結局、パイロットらしき人とスチュワードのような人が出てきただけ。このあとすぐに給油を開始しました。

 給油後にすぐにタクシーアウト。デリバリーとの交信で、行き先が「上海」であることがわかりました。

 それでわかったのですが、名古屋空港にやって来たのではなく、給油のためのテクランだったのです。


  客室にVIPが乗っていたのかどうかはわかりませんでしたが、こんなプライベートジェットで世界を移動するってうらやましい限りです。
 2015年10月12日(月・祝)、土曜日に引き続き名古屋空港でMRJが中速走行試験をするのをじっと待ち続けていました。祝日ということで自衛隊機にも動きがほとんどなく、FDAの定期便以外はヘリや小型機が離着陸するのみという寂しい状態が続いていました。

 そんなとき、エアバンドから「ノベンバー・セブンゼロセブン・タンゴ・エコー(N707TE)」という聞きなれないコールサインが聞こえてきて、しばらくして私は初めて見るガルフストリーム機が降りてきました。詳しいことはわかりませんが、到着してすぐに給油を行い、再び出発して行きました。

 ディスティネーションは「上海」。おそらく北米から上海へ向かう途中で、給油を行うために名古屋空港に着陸したのだと思います。セントレアでもよさそうなものですが、きっと着陸料などが名古屋空港のほうが安いからこちらを使用しているのだと思います。


肝心のMRJは地上走行どころか・・・

 この日はほぼ1日中、多くの飛行機マニアがMRJの中速走行テストを待っていました。この方たちは某地元TV局のカメラマンと助手。

 そしてこちらもそのTV局の方。おとといの土曜日もいて、私たちにいろいろと聞いていました。丸2日間、お互いくたびれもうけでしたね。


  結局この日は三菱重工小牧南工場自体が休業日だったようです。そのため、MRJハンガーの扉が開くことはありませんでした。
  この日、MRJの中速走行テストがあるのではと待ち続けた飛行機マニアは何名もいたのです。それは1週間前の10月3日の土曜日に突然行われた滑走路を使っての低速走行テストが行われた時間が、夕方に近い午後4時過ぎだったからです。このことが、「もしかして今日もこのあとハンガーから出てきて地上走行するのでは」と思わせてしまうのです。

 しかしそうは言っても根本的に違うことが2つ。1つめは3日は午前にはすでに機体が出されていたこと。2つめにエプロンのゲート扉がずっと閉まっていたことです。10日の土曜日はエプロンでエンジンテストを行いましたが、この日は全く動きなし。これがわずか半月後に初飛行を行う予定の飛行機なのでしょうか。展望デッキにいた飛行機マニア全員が同じ気持ちだったと思います。




シルバーウイーク期間中の名古屋空港

  


  まずはMRJ最終組立工場建設現場です。すでに1週間前に外観をなす鉄骨が組み上がっていたので、パッと見た限りでは変化はありませんでした。


  工場内部をチェックしました。そろそろ内装工事も始まった頃でしょうか。まもなく前方にも養生ネットが張られるため、この風景も見られなくなるでしょう。


  新しいことといえば、空港アクセス道路で分断される南北の工場敷地間に、歩道橋が架けられるようです。一般の通行人も通れるのでしょうかね。

 展望デッキに移動しました。正式名は「名古屋飛行場」なのでこれでいいのかもしれませんが、3レターがNKMになったので「KOMAKI」が加わってもいいかも 。

  三菱重工が休業しているため、お目当てが出てこないからでしょうが、シルバーウイーク期間中は戦闘機マニアのおじさんたちが全くいませんでした。

 三菱エプロンとエンジン燃焼試験棟などの三菱重工エリアを見ています。ゲートも閉まって静かでした。

 空中給油機KC-767のエプロン。4機揃って静かに羽を休めていました。

 シルバーウイーク期間中の名古屋空港は、展望デッキこそ家族連れや見送り客で混んでいましたが、三菱重工小牧南工場がお休みだったことと、小牧基地が基本お休みだったために、FDAの定期便とヘリの離発着以外は静かなものでした。

 それでもMRJは19日の土曜日と23日の水曜日にはエプロンに2号機が出されてテストを行っていましたので、MRJだけはシルバーウイーク期間中といえども稼働していたようです。いっそのこと、高速タクシングテストでもやってくれれば、静まり返っていた空港が賑やかになったのにね・・・(^_^;)。




2015年9月12日、ついに屋根部分の鉄骨が・・・

  


 名古屋空港に来ていちばんにすることといえば、MRJ最終組立工場建設現場の進捗確認。駐輪場の真向かいにあるので、何はともあれまずはチェックです。


 続いて立体駐車場B棟に移動しました。現在はこの角度から見るのが、いちばん大きく感じます。工場の大きさはクレーン車と比べてもらうとわかりやすいです。

 そして空港アクセス道路の北側の空き地も、少しですが動きが出てきました。

 こちらにも大きな工場が建ち始めるのでしょう。アクセス道路南北の工場間をMRJが行き来するのです。


 立体駐車場B棟からは、三菱重工小牧南工場内を見ることができます。この日は整備中の2機のF-15J「イーグル」が屋外に置いてありました。
 2015年9月12日(土)、週に1度の名古屋空港にやって来ました。2週続けて土日とも予定があったために、平日に休暇をとってやって来ていたので、週末に訪れたのは半月ぶりのことでした。週末に来ても自衛隊機の離着陸は少ないし、三菱重工エリアから整備中の戦闘機が出てくることもありません。つまり、あまり楽しくないわけです。

 そんなことを言っていても、毎週会社をサボって空港に来るわけにもいきません。この日もまずは「MRJの最終組立工場」建設現場をチェックしました。ついに屋根部分の鉄骨が組み上がったようです。これからは工場の外壁工事に差し掛かりますので、こうして工場内部を見ることができるのも、あとわずかになってしまいました。


JAXA「飛翔」の角がなくなった!

 午前9時半を過ぎた頃、JAXAハンガーから「飛翔」がトーイングされて出てきました。以前見たときにあった「一角獣」のような角がなくなっていました。

 15番スポットに入ったので、てっきり出発の準備かと思ったら、何とわざわざ給油しに来たようなのです。
 

 給油が終わると、再びJAXAハンガーに戻って行きました。ちょっと不思議な行動でしたね。
 

 それから1時間後、あらためてJAXAハンガーからタクシーアウト。さきほどはきっとパイロットの準備が間に合わなかったのでしょう。


目的地は「能登」。今日は何のテストなのでしょうか。


午前8時半過ぎにハンガーから出てきたMRJの2号機。


土曜日ということで、この日は空中給油機に全く動く気配なし。


 撮るものがほかにないこともあり、久しぶりにFDAのERJ170の離陸シーンを撮影してみました。
 MRJの2号機がハンガーから出て来るところを撮影できたので、この日の目的は達したようなもの。とはいえ、いつテストを開始するかもわからないMRJを、じっと見ているものつまらないものです。

 しかし土曜日は小牧基地の飛行訓練も行われないので、展望デッキにいても平日のような楽しさはありません。午前中にJAXAの「飛翔」が能登に向かって飛んで行ったほかは、目立った離着陸機なし。久しぶりにFDA機を撮影してみたものの、夕方までいる気にはなれず、午後2時過ぎに帰路につきました。




この日1日の名古屋空港ウォッチングご紹介♪

  

 2015年9月4(金)、名古屋空港展望デッキ到着。何はともあれ真っ先にMRJをチェック。残念ながら三菱エプロンに出ていません。

 ハンガーの扉が開いていないかをチェック。残念ながら朝いちばんの登場はなさそう。
 


 午前8時を過ぎると、三菱重工のスタッフたちによる、エプロン内の清掃が始まりました。

 これは自衛隊機の整備部品のようです。整備に使用する部品は、自衛隊が搬入しているようです。

 午前9時を過ぎて、この日最初に三菱エプロンに姿を現したのはUH-60J近代化でした。


 空中給油機エプロンにも、この時点では動きなし。今日はあまり飛行訓練やミッションはなさそうな気配です。
 2015年9月4日(金)、先週に引き続き、平日の名古屋空港にやってきました。到着したのは午前8時ちょっと前。まずは自転車を置いて、MRJ最終組立工場建設現場の進捗をチェック。もうまもなく屋根部分の鉄骨が組み上がりそうなところまで出来ていました。いつも立体駐車場からチェックしているのですが、一段と駐車場と工場が近く感じるようになりました。

 続いて展望デッキに移動。まずは北端に向かい三菱エプロンにMRJがいないかチェック。しかし、残念ながら三菱エプロンには何もなし。MRJハンガーをチェックしましたが、こちらも大きな扉は固く閉まったまま。この日は朝いちばんのMRJテストは行われない気配。せっかく早く来ても、まあ、こういう日もありますね。


空中給油機KC-767の離陸・・・突然のどしゃ降り

 空中給油機KC-767の2号機に動きがありました。機体の整備を行い、出発の準備を行い始めたのです。

 そして午前9時40分過ぎ、コールサイン「ジャパン・フォース・スケジュール91」で出発。


  「ジャパン・フォース・スケジュール」は基地間輸送便のコールサイン。この日のKC-767はどこの基地に向かったのでしょうか。

ジャパン・フォース・スケジュール91離陸
  


お昼ちょっと前に空港の北西から雨雲がやってきて、短い時間でしたが激しい雨が降りました。

 せっかく早朝からやってきたのに、MRJは出てないし、空中給油機に動きもないので、ちょっとガッカリしていたのですが、午前9時40分過ぎにコールサイン「ジャパン・フォース・スケジュール91」で2号機が出発しました。空中給油機の映像は先週飽きるほど撮ったのでもういいかとも思ったのですが、そこは空港ウォッチャーの私ですので、しっかりと動画撮影を行いました。

 その後は本当に動きのなくなった名古屋空港でしたが、お昼ちょっと前に空港北西に黒い雨雲が出てきました。FDAのカンパニーでも「空港北西○マイルに強いエコーがあり、あと○○分で空港上空に差し掛かります」とアナウンスしました。さすがエアラインの気象レーダーですね、それから15分も経たず上空が暗くなってどしゃ降りの雨。小牧山が見えなくなるほど視界がわるくなったのです。ただし、それもあっという間でしたけどね。


昼過ぎに米軍ヘリが給油にやって来ました

 お昼過ぎにコールサイン「ナイト01」で米軍の3機のヘリがやって来ました。

 この米軍ヘリについて調べると、シスコルキーS-70という機体のようです。


3機の米軍ヘリは小牧基地のブラボー・ヘリポートに着陸し誘導路を北進。


 飛来の目的は給油のようでした。しかし、やってきた時間帯がお昼時だったので、もしかしたらそれは口実で、本当は小牧基地にお昼ごはんを食べに来たのかも・・・(^O^)。


 ナイト01は午後1時過ぎ、今度は滑走路を使って再び飛び去って行きました。小牧に来るまでは、いったいどこを飛行していたのでしょうね。

 そのほかでは、三菱エプロンから社有機「JA8824」が出てきて、試験飛行を行いました。

 こちらは「ジャパン・フォース・スケジュール92」で飛来したC-1です。

 C-1によるジャパン・フォース・スケジュール便は平日毎日のように飛んでいますが、いつ見ても大勢の隊員が乗降しています。

  そしてこの日も爆音を残して、飛び去って行きました。フライトプランの承認はなかったですが、いつもなら岐阜や新田原に飛んで行くようです。

 この日は1日晴れの予報だったのに、お昼前には突然の豪雨。その後もしばらくは不安定な空でしたが、午後になって天気は回復しました。それに合わせるかのように、南西方向から3機の米軍ヘリがやって来ました。コールサインは「ナイト01」。ナイトって騎士のことだと思います。日本の自衛隊は貨物機だとCで始まり、ヘリだとHで始まる名詞をコールサインに使うことが多いので、米軍ヘリの「ナイト」というコールサインは新鮮でした。

 そのほかには目立った離着陸はなかったのですが、三菱エプロンからは三菱の社有機「JA8824」が試験飛行を実施、自衛隊では常連のC-1が「ジャパン・フォース・スケジュール」でやって来ました。いつものことですが、このC-1には多くの隊員が搭乗して行きます。貨物機で基地間を移動するのも楽しそうですね。


F-15J「イーグル」がテストフライト

 三菱重工エリアから甲高いエンジン音が響き始めました。この音はF-15J「イーグル」だと思い、展望デッキ北端で出てくるのを待っていました。

 エンジン音でF-15J「イーグル」とわかるようになったのですから、私も少しだけですが、ミルタリーマニアに近づいたかもしれませんね。


 午後2時30分過ぎ、いつものようにW-1からフルレングスでローリング。あっという間にエアボーンして飛び去って行きました。

F-15J「イーグル」エアボーン
  

 離陸して約1時間後の午後4時50分過ぎ、テストフライトを終えて戻って来ました。

 三菱から出てくる戦闘機の中で、いちばんよく見るのがこのF-15J「イーグル」。少し見慣れてきました。


 調べたところ、先週見たF-2Aと同じ福岡県の築城基地の所属。このあとは、いつものように三菱重工エリアに戻って行きました。

F-15J「イーグル」タッチダウン
  

 この日は 午前中、三菱重工エリアから1機の戦闘機も出てこなかったので、ちょっとつまんない思いをしていました。しかし、空中給油機が飛んで行ってしばらくして、三菱重工エリアから甲高いエンジン音が聞こえてきたのです。

 それから何分経ったでしょうか、三菱重工エリアから、F-15J「イーグル」が出てきました。エンジン音で機種がわかるようになってきたので、私も少しですがミリタリーマニアの仲間入りをしたかもしれません。


空中給油機2号機が帰還、消防車が戻り小牧基地自衛隊機の離着陸終了


 午後5時近くになって、「ジャパン・フォース・スケジュール91」で飛んで行った2号機が戻ってきました。


  1機数百億もする空中給油機を基地間輸送便に使うなんて、何だかとってもったいない話です。


 そもそも「専守防衛」の日本の自衛隊にあって、飛行中の戦闘機に空中給油する必要があるとも思えませんけどね。

 そういうつまんない話は、ここではやめにしましょう。だって空中給油機が大好きなんですから(^_^;)。

 結局この日は2号機が「ジャパン・フォース・スケジュール91」で飛行しただけでした。


 誘導路北端で待機していた消防車が戻ってきたので、日中の小牧基地における自衛隊機の離着陸はこれにて終了。

ジャパン・フォース・スケジュール91帰還
  


 こちらは三菱重工エリアからテストフライトに出ていた「UH-60J(近代化)」です。今回はランウエイを使ってランディングしました。

航空機のようにW-5から滑走路を離脱。

三菱重工エリアに戻って行きました。

 この日は平日のわりには自衛隊機の離着陸も少なかったですし、三菱重工から出てくるテストフライト機も少なかったです。せっかく仕事を休んで来ているのですから、先週のようにバンバン飛んでほしいと思うのは勝手でしょうかね(^_^;)。

 朝8時前に到着して午後5時過ぎまでMRJを待ち続けてきたのですが、そろそろ帰るかもう少し粘るか考えなくてはいけない時間帯になりました。乗りかかった舟というわけでもないのですが、もう少しだけ待ってみようと思わせる何かがあったんですよね〜。


ようやくMRJの1号機が出てきました ・・・目的達成これで帰れるぅ!

 粘った甲斐がありました。午後4時半過ぎにMRJのハンガーが開いて1号機が出てきました。

 何でこんな時間からだろうと思いましたが、三菱エプロンが空くのを待っていたのかもしれません。

1号機がトーイングされました
  


気がつくと日もすっかり暮れて、滑走路や誘導路にライトが点灯していました。

 午後6時を過ぎて、フラッシュ灯がきれいに見えるようになりました。

 こんな時間まで名古屋空港の展望デッキにいたのは、県営になってからは初めてのことです。

フラッシュ灯が点灯されました
  


空中給油機のハンガーにも明るい照明が点灯しました。


小型機エプロンもあたり一面ライトアップされていました。

夜の名古屋空港
  

 朝からずっと粘った甲斐がありました。ようやく目的のMRJがハンガーからトーイングされるシーンをビデオに収めることができました。私がMRJのハンガーから出されるシーンに遭遇できたのは、実に8か月ぶりのことだったのです。

 このときのビデオは「MRJ大好き」でご覧いただくとして、気づくとあたりがすっかり薄暗くなっていて、滑走路やエプロンにも灯りが点きました。名古屋空港が県営化されてから初めて見る夜景です。これからの季節は日没がどんどん早くなるので、夜のKC-767離着陸シーンなども撮れるかもしれませんね。




やっぱ平日のほうが断然楽しいですね〜♪

  


 2015年8月27(木)、2機のMRJ飛行試験機の間を通り、三菱重工社有機「JA78MA」が出てきました。

 いつもなら三菱エプロン内で出発準備するのですが、この日はその場所をMRJの1号機に使われていたので、14番スポットで行われたようです。

 このJA78MAですが、何の目的で飛行しているのでしょうね。一説ではMRJのテストフライトを担当するパイロットを養成しているという話もあります。

 いっぽう小型機用エプロンでは、次々とハンガーからヘリが引っ張り出されていました。そのうちの1機は「北海道警」のものでした。

  どうもここ名古屋で整備を終えて、北海道に戻って行くような感じでした。整備をしたのはおそらく三菱重工なのでしょう。


 10数名に見送られながら、北海道警のヘリは静かに飛び立って行きました。


  その後もアメリカ国籍の「N803TM」と「N801TM」の2機のガルフストリーム機が次々に着陸。1機は再び離陸し。1機は朝日航洋のハンガーに入って行きました。
 平日の名古屋空港に来る機会はそれほど多くはないのですが、たまに来てみると休日は全く違う、賑やかなエプロンに楽しまされます。この日は三菱エプロンに2機のMRJが出ていたこともあり、とても華やかな雰囲気がありました。

 この日、三菱重工エリアからは、2機のF-15と1機のF-2、それに2機のSH-60Hヘリが出てきたので、エプロン内は大忙し。いつもならここで点検をして離陸していく三菱重工社有のビーチ機も、この日は14番スポットで準備して出発していました。

 小型機ハンガーから出てきたヘリの中に、北海道警のヘリがありました。きっと名古屋空港に整備のために飛来していたのでしょう。この日は整備を終えて北海道に戻って行く日だったようで、大勢のスタッフに見送られながら飛び立って行きました。




お盆休み最終日・・・つまんない1日でした(>_<)

  


 2015年8月16日(日)、世間ではお盆休みの最終日。名古屋空港に隣接する「MRJ最終組立工場建設現場」も静まり返っていました。

 いつもと違って、まずは立体駐車場の2階から工事現場をウォッチングします。

 なぜ1階ではなく2階なのかというと、工事現場周辺に設置されている塀の上から覗き込むためです。


 そしていつものRF階にやってきました。以前来た時と比べると、屋根部分の鉄骨がかなり延びていました。

 中央の鉄骨を挟んで南側は、かなり外壁もできています。あまりに大きすぎてよくわかんないですよね。

 それに比べると、中央の鉄骨北側部分のほうが進捗が遅いように見えます。


 こちらは立体駐車場北側B棟から見た風景。クレーン車手前のコンクリート基礎部分がこちら側の外壁位置のようです。

 お盆休み期間ということもあって、B棟屋上にも駐車車両があったんですけど・・・。

 偶然なのか必然なのか、名古屋空港からFDAが就航している都市のナンバーがありました。

 まあ、こんなナンバーのクルマばかりではないのですが、ちょっと不思議に感じました。

これらのクルマのオーナーは、これから日本各地まで走って帰って行くのでしょうね。


  今日は自衛隊も三菱重工もお休みで、本当につまんない1日でした。私はFDAの午後のターンアラウンドを見届けることなく撤収しました。
 2015年8月16日(日)、 いつものように名古屋空港へウォッチングに行ってきましたが、世間は今日までお盆休み。FDA以外は全く動きのない静かな名古屋空港でした。三菱重工がお休みなのは予想していましたが、航空自衛隊小牧基地にまで「お盆休み」があるとは思いませんでした。本当につまんない1日でした。

 名古屋空港に隣接して建設中の「MRJ最終組立工場建設」ももちろんお休み。静かな静かな工事現場でした。進捗のほうはほぼ1か月前の梅雨明けの頃と比べると、かなり建物の輪郭がはっきりしてきたと思います。立体駐車場側にも養生ネットがかけられてしまうと今のようには見えなくなります。こうして定点ウォッチングできるのも、あとわずかかもしれませんね。




梅雨明けの日・・・暑い夏のはじまり

  


 2015年7月20日(祝・月)のこの日、名古屋地方は梅雨明けしました。朝いちばんに名古屋空港に到着した時にはすでに汗だく。駐輪場の目の前の工事現場がいちだんとすごくなっていましたので、さっそく立体駐車場からチェックしてみることに・・・。

 南北に2棟ある立体駐車場のうち、南側のA棟が私のMRJ量産工場建設現場の定点観測場所。

 屋上を含めると6階あるので、各階にキャラクターのイラストがあるんです。

 エレベーターの中には、まもなくやってくる夏期繁忙期の混雑予告ポスターがありました。

 お盆休みは滅茶苦茶混むのですね。帰省する人はこの時期を逃せないので仕方ないです。


 おっと、RF階にもクルマがありました。初めて見る光景でした。


  先回来たのが9日前の7月11日でしたが、この9日間でさらに大きくなっていました。そろそろ全景が入らなくなってきました。

 今日も工事現場は作業をしていました。少し見ていたのですが、下で組み立ててクレーンに吊り上げるのですね。

  写真になると小さな部品に見えますが、トラックの大きさと比較すると1つ1つの鉄骨がいかに大きいかわかります。

 今度は北側のB棟に昇りました。こちらはターミナルビルの真正面になります。
 

 B棟のRF階には、1台のクルマもありませんでした。立体駐車場地上階の構造が、みなさんをA棟に行かせちゃうんですね。


 A棟からでは全景が写せなくなったら、こちらから斜めに撮影するとまだ写しやすそうです。

 空港アクセス道路です。MRJはこの道路を横断して三菱重工小牧南工場に移されるのです。

 道路の北側の空き地は、今後どんなふうになっているのかとても興味があります。


  展望デッキへやってきました。朝からうだるような暑さ。ちょうどFDAの朝便が出発した直後だったので、誰も展望デッキに出ていませんでした。


  見物客が1人もいなかったので、展望デッキの景観図を撮影してきました。

 これからの季節、展望デッキに1日いるのはちょっと苦痛。今日も2リットルのお茶を飲みました(^_^;)。

 何かすっきりしたなと思ったら、仮設レーダー設備がなくなっていました。


  この日はエプロンの路面清掃が行われていました。この清掃車で路面をこすって、人間がタイヤかすなどを拾って集めていました。
 2015年7月20日「海の日」の今日、名古屋地方は梅雨明けしました。梅雨明けと同時にうだるような暑さになり、25分間自転車漕いで到着したときには、すでにTシャツは汗でベタベタになっていました。

 いつものように駐輪場に自転車を止めると、目の前に見えるMRJ最終組立工場工事現場がいちだんと大きくなっているのに気付きました。さっそく立体駐車場に昇って工事現場を定点観測。立体駐車場と工事現場は隣接しているため、まもなく全景が撮れなくなってしまいそうです。それにしても工事現場の進捗の速さに驚かされます。

 その後は展望デッキに向かいましたが、展望デッキの暑さが尋常ではありません。今日も午前8時30分から7時間いましたが、だんだんと建物の中に逃げ込む時間が長くなってきました。また、水分の補給量も増えてきました。これからは500mjのペットボトルのお茶を4本持っていかなくちゃ!




★急によく見るようになったJAXAの「飛翔」

  

 2015年7月20日「海の日」、このところ続けて遭遇しているJAXA所有の「飛翔」が再び飛行しました。

 いつもJAXAハンガーから18番スポットまでトーイングし、そこから自力タクシングを開始します。


 この日は偶然デリバリーとの交信を聞くことができ、能登VORまでIFRで飛行することがわかりました。

 離陸後2時間ほど経って、「VOR DMEアプローチ」でRW16からランディングしてきました。

 最近急にフライトが増えたと思うので、きっとMRJの型式認定の手続きに関係あるのだと思います。


 先端の角は何を測定しているのでしょうね。

JAXA「飛翔」ランディング
  

 2015年7月20日「海の日」のこの日、 残念ながら三菱重工エプロンからは、MRJも自衛隊機も出てきませんでした。ほとんど収穫のない1日でしたが、この日もJAXA所有の「飛翔」が飛行しました。

 最初に遭遇した時は「やったー」と思いましたが、最近は「今日も飛ぶんだ!」と思うほど。逆にここ1か月ほどMRJの姿を見ることがないので、私は飛翔と使ってMRJの型式認定のための情報収集しているのではないかと思っています。




★休日の名古屋空港展望デッキにて

  

 立体駐車場から展望デッキに移動しました。この日は土曜日ですし、まだ午前8時過ぎということもあって、飛行機マニアが数名いただけ。

 そして今週も1脚のデッキチェアが飛行機マニアに占拠されていました。この写真、先回のものではないのです。要はこの人、全く罪悪感を持っていないのです。

 まあ、この日はそれほど多くの家族連れはいなかったので、イスの占拠は容認するとして、禁煙は守っていただかないといけません。


 ところでこの日はいつもの土曜日とちょっと違っていました。航空自衛隊小牧基地に動きがあったのです。まず空中給油機KC-767のハンガーが開いていました。

 エプロンには1号機と2号機が駐機されていましたが、飛行しそうな雰囲気はなし。

 ハンガー内に入っていたのは3号機。展望デッキからではハンガー内を見ることはできません。


 こちらは展望デッキ正面にあるC-130H輸送機のハンガー。到着した時は閉まっていましたが、気づかないうちに全開になっていました。

そしてハンガー前に駐機していた1機のC-130Hをトーイングカーが押して行きました。


 ハンガーに押し入れたのちは、特に目立った動きはなし。もしかしたら週明けから整備するための準備だったのかもしれません。


 いつもはほぼ完全休日の航空自衛隊小牧基地ですが、1機のC-130Hが帰還し、1機が飛んで行きました。コールサインは「キャメル」だったので、基地間定期輸送便(ジャパン・フォース・スケジュール)ではありませんでした。


仮設レーダー設備はいまだ健在です。

 ネタ探しというか情報収集というか何が目的というわけでもなく、週末は土日のどちらかで名古屋空港に行くのが定例になりました。土日どちらがいいかというと、MRJを絡ませるのなら土曜日のほうが遭遇確率が高く、空中給油機KC-767の離着陸に遭遇するのなら日曜日のほうが確率は高いです。結局のところ、行ってみての都合というのが最近の私流なのです。

 この日の名古屋空港&小牧基地ですが、MRJとKC-767に動きはなかったものの、三菱重工から3機のヘリが出てきました。通常は土日には行われない整備した自衛隊機の試験飛行を行ったようでした。また、小牧基地でもKC-767のハンガーが開いていましたし、C-130Hのハンガーが開いて1機を中に入れていました。何気ないようなことですが、見ていると結構楽しめるものです。

 現在の名古屋空港展望デッキにはテントのような「日おおい」がありません。いったんデッキに出ると、夏は灼熱、冬は強風にさらされます。11日の土曜日もめちゃくちゃな暑さで、持参した2本の500mlペットボトルのお茶はお昼にはなくなってしまい、展望デッキ全室に売っている冷たい麦茶を1本追加で購入しました。これからは暑さ対策が必要です。




JAXAの「飛翔」がW-2からインターセクションDEP

  

 2015年7月11日、先日に引き続きJAXA所有の「飛翔」が18番スポットまでトーイングされてきました。

 この先の18番スポットで何をしているのか、展望デッキからは建物に隠れて見ることができません。


 しばらくして、この日はJAXAに引き戻すことなくタクシングを開始しました。そして先回とは違って、W-2からのインターセクションDEPをリクエスト。

 名古屋空港には「セスナ・サイテーション」が何機かあるのですが、いつもW-1から離陸していたので、W-2からのインターセクションDEPは珍しいです。

 FDAのERJによるインターセクションDEPよりも短い滑走距離でエアボーン。いったい何のテスト飛行をしているのか知りたいです。

JAXA「飛翔」インターセクションDEP
  

 今までほとんど離着陸に遭遇したことのなかったJAXA所有の「飛翔」が再びその姿を現しました。先回に引き続きJAXAの建物からトーイングカーで引っ張られて、いったんスポット18に入りました。そしてこの日はここから自力でタクシングを開始し、先回と違ってW-2からのインターセクションDEPをリクエストしました。

 最初は「また飛翔か」と思ったのですが、インターセクションDEPならもう1度撮る価値あるなあと思って、動画撮影してきました。今回は風もあまり強くなかったので、風による手振れの少ない映像を撮ることができましたよ。




どんどん大きくなるMRJ最終組立工場建設現場

  

  2015年7月11日、いつものように自宅から25分かけて自転車で名古屋空港にやってきました。ターミナルビル南側の駐輪場に自転車を止めようと、ふとMRJ最終組立工場の建設現場を見たら、わずか1週間でずい分大きくなっているのに気付きました。

 自転車を止めたあと、工事現場のバリケードまで行ってみました。看板には「(仮称)最終組立格納庫新築工事」と書かれていました。

 工事用バリケードの上から撮影してきました。まだ、こちらのほうは空き地が広がっていましたが、立体駐車場に昇って、最新情報を収集することにしました。

 立体駐車場A棟のエレベーターでRFまでやってきました。RFはいつ来ても使用されていません。きっとこのフロアを使うのは盆暮れGWくらいなのでしょう。

 先回訪れたのが6月20日でしたので、3週間でここまで鉄骨が伸びたわけです。まずは中央の鉄骨を組んだのち、屋根部分を組んで進んでいくようです。

 完成はまだ1年先のはずですが、このペースで工事が進むと、あと数か月で工場の骨格がわかるようになりそうです。素朴な疑問ですが、中央の背骨にあたる鉄骨で工場が左右に分断されているように見えます。工場内でMRJを移動させるのに困らないのでしょうかね。

 ついでに立体駐車場からほかの方面を見てきました。こちらが現エアポートウォーク方面。道路はこの先行き止まりなので、空港関係者専用です。

  滑走路方面です。FDAの格納庫が見えますが、実は建てたのは「ジェイエア」だったのです。FDAはジェイエアの施設をそっくりそのまま流用しているのです。

 2015年7月11日(土)、いつものように名古屋空港に行ってきました。最近は何が目的ともなく、行けば何か収穫があるだろうと思って、毎週末天気を見ながら土日どちらかで出かけるようにしています。

 この日、いつものようにターミナルビル南側の駐輪場に自転車を止めて、目の前の「MRJ最終組立工場」工事現場を見ると、ちょっと前からずい分と鉄骨が大きくなっているのに気付きました。このところ毎日雨模様だったのに、建設現場は雨でも進んでいくのですね。道路を渡って工事用バリケード横まで行ってきました。ここが1年前まで駐車場だったとは思えない変貌ぶりでした。

 再び立体駐車場に昇って工事現場をウォッチング。駐車場屋上から見てみると、工事現場はまず中央の鉄骨が先に伸ばされ、そのあとで屋根を側壁にあたる部分が組まれていくようです。なので側面から見るとどんどん大きくなっているのがわかりますが、真正面から見ると、あまり大きな変化は感じられませんでした。

 それにしてもあのサイズの航空機でこれだけの大きさの工場ですので、ボーイングやエアバスの大型機組立工場は、想像を絶する大きさなのでしょうね。




ソーラーインパルス2が無事ハワイに到着して・・・

  

 2015年7月3日、ハワイ時間の午前5時ちょっと前、ソーラーインパルス2が無事にハワイに到着。

 名古屋空港を離陸してから5日後、こうして無事に次の目的地に到着できたのがうれしいです。


 これが5日間のソーラーインパルス2の飛行経路。出発時にはハワイ付近の天候が心配されましたが、ほぼ計画通りに飛行したようです。 本当によかったです。


  そして翌日の2015年7月4日(土)の名古屋空港です。先週まではここにソーラーインパルス2の「モバイルハンガー」があったので、なくなってしまった今は何だか殺風景に見えてしまいました。

 滑走路を挟んだ対岸のレーダー装置はまだ動いていました。しかし近く撤収されることでしょう。

 午前9時を過ぎた頃には、各ハンガーから小型機やヘリが引っ張り出され、以前と同じ風景になりました。

 この日は土曜日ということもあり、KC-767をはじめ自衛隊機たちに動きはありませんでした。

 三菱も今日は休日。MRJのハンガーの扉が少し開いたのですが、それ以上は何もありませんでした。


 展望デッキからいつも見えるのですが、名古屋空港ターミナルビル3階のこの部分がFDAの管理センターのようです。1か所ブラインドが上がったので、室内を見ることができました。


 室内にはディスパッチャーらしき人と、いつも機内を清掃しているFDAレディの姿がありました。
 2015年7月4日(土)、天気はあまりよくなかったのですが、朝から名古屋空港展望デッキに行ってきました。週末の名古屋空港通いもはや2か月。MRJは初飛行がパリ航空ショーに間に合わなかった穴埋めに地上走行試験を行いましたが、それ以降は目立った進展なし。空中給油機KC-767も最近は休日フライトはほとんどなく、今日の名古屋空港は静まり返っていました。

 2015年6月29日未明に飛び立ったソーラーインパルス2も、この日の未明に無事次の目的地ハワイに着陸しました。単独飛行時間の世界記録も樹立したそうで、まずは何よりだったと思います。ソーラーインパルス2が飛び立ったのち、今日初めて名古屋空港に行ったのですが、ほぼ1か月間あったモスラの繭のような「モバイルハンガー」がなくなっていて、ちょっと殺風景に感じました。ただ、ソーラーインパルス2のためと思われたレーダーサイトは今日も稼働していました。

 それとお昼前頃、先週までよく見たブルーのTシャツを着た女性が、展望デッキで写真を撮り始めました。この人が着ていたのは「ソーラーインパルス2」のスタッフTシャツ。名古屋を出発して1週間近く経っているのに、まだ一部のスタッフは名古屋に残っていたのですね。彼女は約1か月間滞在した名古屋空港に別れを告げるように、「NAGOYA」の空港サインなどを撮影していました。さよなら、ソーラーインパルス2♪

 今日はほとんど収穫のない日になってしまいましたが、展望デッキから見えるFDAの管理センターらしき部屋のブラインドが1か所上げられたのです。室内はたくさんの机が並んでいて、ディスパッチャーらしき人やいつも到着した機内を清掃しているFDAレディの姿が見えました。




★JAXAの「飛翔」が飛びました

  

 2015年6月28日、この日はあまり収穫のない1日でしたが、初めてJAXA所有の「飛翔」の離着陸を見ることができました。

 まずはスポット17にトーイングされてきました。ここは三菱の燃焼試験棟に隠れてしまうので、何をやっているのかまではわかりませんでした。

 その後いったんJAXAハンガーに戻されましたが、しばらくして自力でタクシングしてきました。

 2月の空の日旬間の際に見た時にはなかった「角」が目立ちました。まるで一角獣みたいです。

JAXA「飛翔」テイクオフ
  


  こちらはFDAの午前のターンアラウンド。合計5便が戻ってきますが、全機定刻通りなら同時に駐機するのは3機のみ。1便でも遅れると、このように4機が揃うことになります。


  今度は午後のターンアラウンド。午後は4便しか戻って来ないですし、あまりディレイすることもないのですが、こうして午前午後とも4機揃うのは珍しいと思います。

 何時間経ったか正確には覚えていませんが、JAXAの飛翔が戻ってきました。

 国産ジェット機開発のためにJAXAが所有したものなので、何の試験をしているのか知りたいです。


ホワイトボディに青いアクセントが映えます。それにしても「角」が気になります。

JAXA「飛翔」ランディング
  

 日曜日ということもあって、展望デッキには大勢の見物客が訪れていましたが・・・

 心無い飛行機マニアが朝からほぼ1日中カメラバッグを置いて、イスを独占していました。

 2015年6月28日(日)、梅雨の最中の晴天の1日に恵まれました。この日もMRJの試験に遭遇できることを期待して、朝から名古屋空港展望デッキで張り込みをしていました。残念ながらMRJのさらなる試験には遭遇できませんでしたが、代わりにJAXA所有のサイテーション「飛翔」の離着陸を見ることができました。

 私がこの機体を見るのは2月の「空の日・空の旬間」の時以来。あのときと違うのは機首に大きな「角」をつけていることです。まるで一角獣のように見えるんですよ。飛翔は国産初のジェット機開発のためにJAXAが所有しているので、この角も何かのデータ収集のためのものなのでしょう。どんな試験をやっているのか知りたいです。

 この日は非常に多くの見物客が訪れていましたが、1人の飛行機マニアが展望デッキで喫煙はするわ、写真のようにカメラバッグをイスの上に放置して1日中独占していました。ガラガラの平日ならまだしも、家族連れでにぎわう休日には、このようなマナー違反は謹んでいただきたいと思います。




★2015年6月29日午前3時、
ソーラーインパルス2無事出発!

  


 2015年6月28日(日)、この日私は名古屋空港展望デッキで1日飛行機ウォッチングしていました。いつものようにソーラーインパルス2のモバイルハンガーがあり、この日も「いつまでここにあるんだろう」と思っていたのです。


自衛隊側緑地帯に設置された「仮設レーダー」も、再びくるくる回っていました。

 この日は風が強かったこともあって、スタッフがモバイルハンガーの点検をしていました。

 モバイルハンガーを固定しているロープを中心に、入念に点検していましたよ。


 この人の行動がこのときはわからなかったのですが、今から思うと風向きを確認していたのでしょうね。


 ここから先はソーラーインパルス2のオフィシャルサイトから写真をお借りしました。
  

 私が翌朝未明に出発することを知ったのは、この日の午後10時近くになってからでした。大村愛知県知事のツイッターに知事が書き込んだのです。

 ただし、知事のツイッターには翌朝午前4時出発となっていましたが、実際は午前3時に出発してしまいました。


  私は知事のツイッター情報を信じて、離陸予定時間の30分前、午前3時半ごろ起きたのですが、そのときすでに離陸したあとでした。


  今回はユーチューブでの公式中継もなく、フライトレーダー24にも機体を表示させずに、静かに名古屋を去って行きました。
 2015年6月28日(日)、この日も私はMRJのウォッチングを主な目的に、ほぼ1日名古屋空港展望デッキにいました。いつものように空港エプロンのど真ん中にソーラーインパルス2のモバイルハンガーがあり、「いつになったら出発するのかな」って思って見ていたのです。まさかこの翌朝未明に出発することになるとはつゆ知らず・・・。

 私が翌朝未明に出発することを知ったのは28日の夜でした。大村愛知県知事の公式ツイッターに「ソーラーインパルス2が翌朝午前4時に出発する」との知事自身の書き込みがあったのです。私はそれを信じて30分早い午前3時30分に起きたのですが、PCを起動してネットを見ると、すでにソーラーインパルス2は離陸したあとでした。

 今回は24日のフライトキャンセルのときのことが影響したのか、ソーラーインパルス2のオフィシャルサイトによるユーチューブでの生中継もなかったようですし、何よりフライトレーダー24にも表示されなかったのです。本当に静かに名古屋を去って行ったという感じです。あとは5日間のフライトの無事を祈るばかりです。「さよなら、ソーラーインパルス2」!




★2015年6月24日未明、ソーラーインパルス2離陸直前でフライトキャンセル

  

 ソーラーインパルス2は2015年6月24日午前2時30分に名古屋を出発すると発表。私は午前2時ちょっと前に起きて、ユーチューブ公式中継を観ていました。 

  ちょうど機体を滑走路に移動させている最中でした。自力走行できないのか、それともバッテリー温存のためか、スタッフが一生けんめい押していました。


 そして午前2時30分前、ソーラーインパルス2はRW34に静止しました。

 ハンガー内で行われた壮行会には大村愛知県知事も駆けつけ、英語でエールを送っていました。 

 その頃ソーラーインパルス2では、機内に乗り込んだパイロットへのインタビューが行われていました。


 モナコのコントロールセンターからも、スポークスマンの報道が始まりました。


  こちらはその当時のフライトレーダー24の画面です。すでにソーラーインパルス2は表示されていました。あとは深夜なのでセントレアを飛び立った2機のポーラーカーゴが表示されているのみ。


 ところが午前3時を過ぎても、午前3時半を過ぎても動く気配なし。離陸に暗雲が立ち込めている気配が漂い始めました。

 最初は笑顔で会見していたスポークスマンも、この頃は厳しい顔つきに・・・。

 おそらくこの頃、フライトのキャンセルが決まったのでしょう。とても残念です。

 画面は機内で待機していたキャプテンが大写しに。キャプテンの顔にも笑顔はなくなっていました。

 そしてついに降りてしまいました。せっかく深夜に起きて見ていたのに、とても残念が結末でした。

  「2015年6月24日午前2時30分頃名古屋空港を出発する」。ソーラーインパルス2が突如リリースしました。ちょっと前はハワイの天候がすぐれず、あと2か月くらい飛べないかもしれないなんてキャプテンが会見で話していたのに、まさに突然の出発発表でした。

 私は起きれたら見ようと思い、ビデオカメラを出して就寝しました。そして午前1時45分頃、目が覚め、PCのスイッチをオンにしました。フライトレーダー24にはすでに機体アイコンが表示されてゆっくり動いていました。すぐに地上を移動しているのだとわかりました。

 ユーチューブでソーラーインパルス2公式の生中継が行われているを知り、ここからはユーチューブを視聴することにしました。機体がRW34に静止したのは午前2時ちょっと過ぎ。予定時刻には十分間に合う時間でした。しかし、それからは音沙汰がなくなり、モナコのコントロールセンターからの中継も雲行きが怪しくなってきました。

 午前4時ちょっと前に「フライトがキャンセルになった」ことがわかりました。まもなくユーチューブの中継も終了してしまい、この日ソーラーインパルス2が大空に舞い上がることはありませんでした。翌日のニュースでハワイ付近の天候が悪化したためフライトをキャンセルしたと伝えていましたが、ハワイまでの飛行時間はおよそ5日間。そんな先の天候の変化が出発直前までわからなかったのか・・・ちょっとお粗末な幕切れでした。




ソーラーインパルス2がやってきた

  


 2015年6月1日午後10時頃、わが家からも見える範囲をまるでUFOのように灯りを照らして、ソーラーインパルス2が旋回を始めました。

ソーラーインパルス2がやってきた
  


 私はエアバンドを聞きながらビデオ撮影し、フライトレーダー24でソーラーインパルス2の飛行を監視していました。そして午後11時49分、名古屋空港のRW16に着陸したのです。長い間、上空で旋回を続けたのは、地上側の受け入れ態勢が整うのを待っていたようでした。


 この日、ネットニュースでソーラーインパルス2が急きょ、名古屋空港に着陸することになったのは知っていましたが、それは何時なのかわからなかったのです。(写真はソーラーインパルス2オフィシャルサイトからお借りしました)

 午後11時49分、ソーラーインパルス2は名古屋空港のRW16に無事着陸しました。

 深夜の出来事でしたが、空港周辺には大勢の飛行機マニアが集まっていたそうです。


 翌日の名古屋空港展望デッキは、ソーラーインパルス2をひとめ見ようと集まった観客とマスコミですごかったそうです。この写真は118.7さんからいただいたものですが、それにしてもウイングスパンが長いですね。


 急きょ設置された「モバイルハンガー」。これがどこに設置されたかというと、何と名古屋空港エプロンのど真ん中なんです。

 モバイルハンガー設営直後は、ソーラーインパルス2のスタッフの姿をよく見かけましたが・・・、最近ではあまり見なくなった気がします。
  

 太平洋上の天候がすぐれないとの理由から、長期戦になりそうな気配です。やってきた直後は話題沸騰でしたが、肝心の機体が見えないのでちょっと影が薄くなってきました。


  これは滑走路を挟んだ対岸の緑地帯に設置された、ソーラーインパルス2の交信装置やレーダー装置。わざわざ向こう側に設置したということは、航空自衛隊小牧基地全面協力なのでしょうかね?

ソーラーインパルス2南京・名古屋間飛行公式ユーチューブ動画
 

 2015年6月1日、中国南京を離陸しハワイを目指して飛行していた「ソーラーインパルス2」が、急きょ名古屋空港に着陸することになりました。私もネットのニュースでそのことを知りましたが、実際何時に着陸するのかわからなかったので、あまり気にしていなかったのです。

 午後10時頃、マダムが「何か飛んでるよ」と教えてくれたので窓の外を見てみると、横一列にライトをつけた飛行物体が見えました。すぐにそれがソーラーインパルス2であることがわかったので、私はすかさずビデオ撮影し、エアバンドレシーバーの電源を入れ、フライトレーダー24をチェックしました。

 私が初めて確認してからおよそ2時間、名古屋空港の上空を旋回し続けていましたが、ようやく午後11時40分過ぎに管制塔から着陸許可が出て、午後11時49分ランディングしました。このときの様子はソーラーインパルス2オフィシャルサイトでも詳しく紹介されていますし、↑でリンクしたオフィシャルのユーチューブ動画でも確認できます。

 名古屋空港に着陸したソーラーインパルス2ですが、翌朝は三菱エプロンの北側にあるスポット17に駐機していたようでした。私はこの日仕事があったので空港には行っていませんが、実際に行かれた118.7さんから写真をいただきましたので、ここで使用させていただきました。

 その後はというと、急きょ設営されたモバイルハンガーの中に入ったままなので、最近ではちょっと影が薄くなってしまった気がします。さて、太平洋上の天候が回復し、無事に出発できるのはいつの日のことなのでしょうね。




★現在の県営名古屋空港ご紹介

  

 久しぶりに自走式立体駐車場の屋上(RF)に昇りました。目的はMRJ量産工場の建設現場を見るため。

 こちらは北棟(B棟)から見た建設現場。空港アクセス道路のすぐ横まで量産工場が建つようです。


  そしてこちらは南棟(A棟)から見た建設現場です。これだけ大きな工場が完成したら、もう名古屋空港は近くに来るまで見えなくなってしまいますね。

  再びB棟からの眺めです。ここは空港アクセス道路の北側にあった立体駐車場跡地。こちらにも量産工場が建設されるそうです。

 MRJの量産工場建設現場を見ると、国産初のジェット旅客機開発がいかに大きなプロジェクトかを目の当たりにすることができます。


 B棟からは今まで内部を見ることができなかった「三菱重工小牧南工場(名古屋航空宇宙システム製作所)」内をのぞけるようになりました。この日はF-4EJ「ファントムU」とF-15J「イーグル」が整備中でした。
 2015年6月20日、久しぶりに名古屋空港の自走式立体駐車場屋上に昇ってきました。いつも空港内の道路を自転車で走っていて、MRJの量産工場建設現場が気になっていたからです。土地って更地になると狭く見えますが、建物が建ち始めるととたんに広大な広さであることがわかります。

 MRJの量産工場は2016年の完成予定と発表されているので、1年後にはこの風景が全く違ったものになっていることでしょう。また、現在はまだ更地のままの空港アクセス道路の北側にもMRJの量産工場が建設されるはずなので、この自走式立体駐車場の屋上に昇って三菱重工小牧南工場内が見らえるのも、残すところあと1年しかなさそうです。

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