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2006年12月28日
・中部国際空港は27日に11月の空港旅客実績の速報値を発表した。それによると、国内線は前年同月と比べほぼ横ばいの55万6500人、国際線は同8%増の46万600人。運航便数が減っている国内線と、拡大を続ける国際線で明暗を分けた。国際貨物取扱量は、同2%増の2万3600トンで、伸び率が鈍化傾向にある。
2006年12月27日
・中部国際空港では27日朝から、年末年始を海外で過ごす人たちの出国ラッシュが始まった。名古屋入国管理局中部空港支局の予測では、この日の出国者は約9100人で、渡航先は韓国や中国、台湾、ハワイなどが上位を占める。12月23日から1月10日までの年末年始期間中に海外へ向かう人は14万8500人(前年同期比16%増)の見通し。出国のピークは29日の1万1100人と予想している。
2006年12月26日
・中部国際空港は、アメリカ行き旅客便のみを対象にした免税店を国際線制限エリア内に設置した。8月に起きた航空テロ未遂事件以来、アメリカ行きの機内への液体の持ち込みは原則として禁止になっていた。対象はコンチネンタル航空のホノルル便とグアム便、ノースウエスト航空のサイパン便。免税店では香水や液体リップ、マスカラなど約200品種を販売する。この店で購入した商品に限り、機内への持込みが認められる。
2006年12月25日
・ANAは2007年3月25日から中部−広州線を就航、同便にはANA初のビジネス仕様機「ANA BusinessJet」を導入することを明らかにした。ANAによると、同便に使用するのはB737−700ERで、世界の航空会社の中で初の投入となる。
フライトスケジュールはNH115便が中部発8:30−広州11:35着、折り返しのNH116便が広州12:45発−中部17:35着で、座席数は通常の同型機で120〜130席程度あるものを、「CLUB ANA BJ」24席と、欧米線プレミアムエコノミーより幅の広いシートを採用したエコノミークラス「Economy BJ」24席の計48席のみのゆったりとした独自仕様となっている。
中国広州市には日本の3大自動車メーカーの拠点があり、トヨタ自動車の海外営業部門が2007年1月に名古屋市に移転するのを機に、同社の出張需要の取り込みを図る。中部−広州線はすでにJALと中国南方航空が運航しており、後発のANAは独自のビジネス仕様機で対抗する。
2006年12月23日
・JALとANAは21日、年末年始のセントレア発着便の予約状況を発表した。今年は年末年始に休暇を取りやすい日並びになったことや、旅行需要の回復などで、国際線を中心に好調に推移している。JALは前年同期比11.2%増の4万3000人、ANAが同62.8%増の8600人。JAL・ANAとも広州線や台北線など中国方面の増便などで供給座席数が増えたことが寄与し、JALではパリ、バンコク、中国各路線で二けた増、ANAは上海線が大幅な伸びとなっている。
一方、国内線は両社とも運航機材の小型化や減便などで座席数が減少したものの、JALは北海道、東北、九州南部方面で予約が多く、全体では9.7%増の8万400人、ANAは
福島線や松山線減便の影響が大きく、3.9%減の12万5700人。また、JALグループのジェイエアが運航する県営名古屋空港発着状況は、福岡への新規就航による座席数増加もあり、75.1%増の1万4500人となった。
2006年12月22日
・名古屋入国管理局中部空港支局は、12月23日から1月10日までの年末年始期間中にセントレアを利用して出入国する人が前年比17%増の29万9700人になると発表した。このうち出国者数は16%増の14万8500人、入国者数は18%増の15万1200人。方面別では韓国が2万4500人と最も多く、続いて東南アジアの2万2800人、台湾の1万8600人と続く。
増加要因としてはエミレーツ航空、フィンランド航空などが新規就航したほか、、エバー航空の増便などで、台湾が前年比2.1倍と大きな伸びが予測されている。なお、12月28日から1月8日のJALの国際線は提供座席数が4.5%増の5万9300席、予約者数は11.2%増の4万3092人。ANAの国際線は提供座席数は33.7%増の1万2192席と大幅に増えたこともあって、予約数は62.8%増の8690人となり、両社とも供給座席数を増やし、予約数はこれを上回る伸びを示している。
2006年12月21日
・中部国際空港と三重県松阪市を結ぶ海上交通「松阪ベルライン」が20日就航した。津、四日市に続き三重県から3番目の航路で
、来年度中には伊勢との就航も予定されている。松阪市が「世界と結ぶ、南三重の玄関口」と位置づけて計画。アルミ合金製双胴船「すずかぜ」(111人乗り)が、中部国際空港−松阪港(38・5キロ)を1日7往復する。所要時間は45分で、運賃は大人(中学生以上)2100円、子供1050円。
2006年12月20日
・中部国際空港は免税の香水、化粧品など液体状商品を中心に取扱う販売所を国際線制限エリア内に設け、20日から免税品「搭乗ゲートお買物サービス」を開始した。現在、米国保安当局の指示により米国発着便、米国航空会社便で機内への液体物の持込み規制が行われており、多数の空港利用者から香水などの免税品の販売を望む声が寄せられており、新たなサービスを開始した。販売所は国際線出発フロア23番ゲート付近。香水をはじめ、化粧品、たばこを取扱う。なお、酒類の販売は航空会社との協議により当面見合わせとなる。
2006年12月19日
・名古屋空港時代から「赤ポチ」のニックネームで、全国各地の空に旅客を運び続けた小型双発プロペラ機「フォッカー50」が機材更新に伴い順次退役することになった。このうちセントレア移転後も唯一、旧中日本エアラインサービス社の赤と白のオリジナル塗装で残った1機が16日、松山からの飛行を最後に退役することになり、セントレアで記念式典が行われた。式典では乗務員から長年、空の旅を続けた同機をねぎらった。
同機は名古屋空港で運航を開始した1991年4月に導入された1機で、セントレア移転時にANAの子会社「エアーセントラル」となり、そのままエアーセントラル社が引き継ぎ運航していた。うち、3機はANA仕様の塗装に塗り替えられたが、同機だけは機材更新が迫っていたため、旧中日本エアラインのデザインのままで残っていた。フォッカー50を使っているのは日本ではエアーセントラル社だけで、今回退役した機体はデンマークの航空会社に売却予定で、残りの3機も2008年までに退役する予定。
2006年12月18日
・セントレアに隣接する中部りんくう都市の公式HP「中部りんくうナビ」が18日開設され、正午から閲覧できる。紹介されるのはレジャー施設などで、前島の人工海浜や釣り護岸などの施設のほか、名鉄りん空常滑駅南のホテルやレストランを掲載。同地区に進出の決まった「イオン」の出店計画や、企業立地の状況、鉄道・道路の交通手段やニュース・イベント情報など。URLはhttp://www.c-rinku.jpで、検索サイトでも「中部りんくう」と入力してもつながる。人工海浜は伊勢湾の向こう側に沈む夕陽や飛行機の離着陸が眺められる絶好の景観ポイント。隣接する釣り護岸とともに、一部には知られていたがこれまで大々的にはPRされてこなかった。
2006年12月16日
・東海3県の知事や中部財界首脳などによる中部空港会社の顧問会議が15日、名古屋市内で開催され、空港会社が必要性を訴えている2本目の滑走路の実現に向けて、一層の利用促進策に取り組むことで意見が一致した。終了後、平野社長は、2007年度中にも建設費用や経済効果といった課題について社内で検討を始める意思を示した。
中部国際空港の2本目の滑走路をめぐっては、国土交通省の諮問機関の交通政策審議会航空分科会のヒアリングに平野社長が出席し、ピーク時の離着陸能力が限界に近づいているなどとして、必要性を主張していた。航空分科会は関係者からのヒアリング結果などを踏まえて、2007年6月に中間報告、2008年7月に東新を予定している。
2006年12月14日
・台湾のエバー航空は2007年1月15日から中部−台北線の冬期運航スケジュールを変更する。現在週5便で運航されているが、そのうち毎週月曜日の便が減便となる。フライトスケジュールはBR2127/EL2115が毎週火・水・金・土の中部12:35発、台北15:00着、BR2128/EL2116が同、台北8:00発、中部11:35着、使用機材は変わらずA330−200。
2006年12月13日
・中部国際空港と松阪港を結ぶ「松阪ルート」の就航を控え、三重県南部の自治体関係者らを招いた内覧会が12日行われた。内覧会には、松阪市長や同市議、県南部の首長ら約160人が参加。同市海上アクセス整備室職員の案内で、完成したばかりの旅客ターミナルを見学、高速船「すずかぜ」を試乗した。
松阪ルートは12月20日に就航。高速船は中部国際空港と松阪港間を約45分で結び、1日7往復する。高速船の運航事業者「松阪高速船」によると、12日現在の乗船予約客数(12月20日〜2月末まで)は2634人で、1日あたり36.58人となっている。
2006年12月12日
・中部国際空港の対岸部の前島に、新たに結婚式場の進出が内定した。伊勢湾の向こう側に沈む夕陽や、空港を離着陸する航空機が楽しめる絶好の景観ポイントに立地する予定。愛知県企業庁は、「ムードいっぱいの結婚式が演出できることが、進出の決め手になったようだ」と話している。
今回結婚式場が進出するのは前島の南西の角地で、名鉄空港線・りんくう常滑駅の南側の4437u。ほかにも常滑市内と空港を結ぶ主要道路沿いの商業地区に、新たに飲食店が進出することも内定。同地区にはこれまでに、大手紳士服店、ドラッグストア、ガソリンスタンドが出店することが決まっており、大型複合商業施設「イオン」の進出決定による波及効果とみている。
2006年12月11日
・中部国際空港会社は国際線制限エリア内に10日、新たな免税店「センターピア店」がオープンした。店舗面積は60uで、主にアジア方面の旅客向けに、酒、たばこ、菓子や「ハローキティ」グッズなどのみやげ品を販売する。空港会社はこのほか、同エリア内の商業施設の拡充を進めており、24日には雑誌、文庫など約7000冊が並ぶ書店が開店する。
また、出国審査場横の総合免税店を改装。照明や床を一新して店内全体をより明るくしたほか、文具ブランド店を今月5日に新設するなど、利用者の声を反映させ男性ショップの充実を図った。
2006年12月10日
・中部国際空港会社は国際線搭乗ゲートで免税品を手渡しするサービスの対象となる便を拡大する。これはイギリスでの航空機テロ未遂事件以降、液体物やジェル状の物品の機内持ち込みを制限する米国発着便や米国航空会社便の一部に対応するもので、JALウェイズのJO084便ではすでに10月から実施している。
新たに開始する便は、ユナイテッド航空UA831便の名古屋発−台北行き。このサービスにより、機内持ち込み規制対象品の液体物、ジェル状の物品を規制対象便でも、搭乗ゲート通過後のエリアで引き渡しを行うため、機内への持ち込みが出来る。なお、引き続き規制対象となる他の路線や航空会社について、航空会社等との調整を進め、順次、準備が整い次第、同様のサービスを開始する方針。
2006年12月 8日
・セントレアの2本目の滑走路について、中部国際空港会社の平野社長は、「できるだけ早く論議を始め、早く着工することが非常に重要」と述べ、建設に向け積極的に取り組む考えを示した。近く社内にプロジェクトチームを設け、全体計画や資金計画、環境調査などに向けた準備を進める。
2本目の滑走路の早期着工に向けた取り組みを開始する背景には、国土交通省の諮問機関「交通政策審議会航空分科会」の答申に、2本目滑走路計画を盛り込みたいという思惑がある。分科会では日本の空港整備方針が論議されており、2008年7月に最終答申される。答申に盛り込まれると2008年から2012年度の国の時期社会資本整備重点計画に反映される。
アジアでは、シンガポール、マレーシア、タイ、ソウルなどで滑走路2本以上の空港が続々と誕生しており、将来的には滑走路3〜5本の24時間運用の巨大空港誕生が予想される。超長距離の都市間を直接結ぶB787が就航すれば、航空会社が就航先を選ぶ時代に突入する。滑走路1本では24時間の安定運用が不安視されており、空港間競争から脱落する恐れがある。そのため、今後は地元財界と一体となり国への働きかけも強化するとみられる。
2006年12月 7日
・セントレアの国際線貨物の定期便が、2006年冬ダイヤで初めて減便となった。セントレアにとって貨物便の増加はこれまで空港会社の好業績の一因となってきたが
、それが早くも頭打ちとなった。2006年冬ダイヤの国際定期貨物便は週48便で夏ダイヤの54便から6便の減少。ANAが週17便から10便に減らしたことが響いた。中部国際空港会社は、貨物便は旅客便と違い深夜でも発着できるため、貨物倉庫の増床など設備面を充実させ、物流拠点としての潜在力を示して1便でも多くの貨物便を確保できるように努力していく方針。
2006年12月 6日
・ルフトハンザ・ドイツ航空のオットー・ベンツ日本支社長が中日新聞のインタビューに応じ、同社の中部−フランクフルト線について、今後日本各地からの乗継需要を高めることで利用促進を図る考えを明らかにした。一方で空港会社に対しては、着陸料の大幅な引き下げを求めた。
同支社長によると、中部−フランクフルト線の利用状況について、2005年については愛知万博の効果もあり、最低80%の搭乗率という目標は十分に達成できた。今年は特別なイベントがなく、フィンランド航空の新規就航もあり難しい年だったが、昨年並みの搭乗率を確保するために本気で活動してきた。今後も札幌・福岡など地方都市からセントレア経由でヨーロッパに向かう便利さをPRしていく。
中部−フランクフルト線は来年3月1日までの3ヶ月間、週5便に減便されるが、冬の期間は運賃が安く搭乗率も下がるので、運航を続けるためには一時的に便数を減らさなくてはならない。これを解決するためには、空港会社がコストを下げて航空会社に優遇措置を与える必要がある。日本の空港の着陸料は韓国や中国のアジア各国よりも大幅に高い。引き下げがなければ直行便の運航が困難になることも考えられると述べた。
2006年12月 4日
・中部国際空港会社は旅客・貨物需要の増加を見込み、2006年度の設備投資額を当初計画の66億円から2倍にあたる133億円に増やす。南側エプロン拡張に向けた地盤改良工事などを前倒しするほか、航空機向け設備や駐機場も増強する。
エプロン拡張では国際線南ウイング南側に7スポット程度を増設する。2010年夏以降に供用を開始する予定。国際線の相次ぐ便数増で、現在すでに午前中を中心に駐機場が不足しているため、今後の増便も見込み早めに一帯の4万平方メートルを地盤改良する。
また、ILS(計器着陸装置)をカテゴリーVに高め、航空機の着陸の可否判断を着地まで継続できるようにする。2008年度から運用を開始する。このほか、利用者向けの日貸し立体駐車場を2棟増設、900台分を追加して今月16日に使用開始の立体駐車場を含め5800台収容とする。2007年1月着工、2007年8月の完成を予定している。
2006年12月 3日
・伊勢湾フェリーが運航する鳥羽―常滑航路が2007年3月に廃止されることになった。鳥羽―常滑航路はセントレア開港時に開設された新しい航路で、セントレアから伊勢・志摩方面への観光の起爆剤になると期待されていたが、利用客が伸びなかったことと燃料価格の高騰を廃止の理由にしている。当初は1日5往復していたが、現在は1日2往復まで減便していた。
2006年12月 2日
・中部国際空港会社は1日、雪対策として除雪車1台と凍結防止剤散布車3台を配備、報道機関に公開した。開港1年目の昨冬は、レンタルの除雪機材を使用していたが、12月22日の大雪で約9時間滑走路が閉鎖されて欠航が相次いだため、約2億5千万円を投じて、不慮の大雪にも対応できるように常時配備に切替えた。約3時間のフル稼働で滑走路全体の除雪ができるという。
2006年12月 1日
・ニュージーランド航空の日本・韓国地区支社長のクリス・マイヤーズ氏は、2006年4月から運休している同社の中部線に関連し、今後はチャーター便の運航で需要の繁閑に対応する考えを示した。中部−オークランド線の運休で日本発の同社の供給座席数は減少しているが、成田、関西発の機材を従来のB767からB777へ大型化するなど、同社全体での機材更新をすすめていることもあり、名古屋市場にはB777では供給が多すぎることが運休の背景という。現在は名古屋から関西まで週5回のバスを提供することで対応している。
こうした状況であるものの、マイヤーズ支社長は具体的な計画は無いとしながらも、中部及び福岡発でのチャーター便の運航を前向きに検討していることを示唆。福岡発では、九州発の修学旅行をはじめとする団体需要も多かったこともあり、今後は柔軟なチャーター便の運航による需要への対応をしていくという。
2006年11月30日
・セントレアの2006年10月の旅客需要は、国内・国際線とも前年同月比4〜5%程度増加したことがわかった。愛知万博が閉幕した2005年10月以降、減少傾向が続いていたが、国際線では7ヶ月ぶり、国内線では1年ぶりに前年比で増加に転じた。中部空港会社は今年度、3%増の1200万人の旅客数を目指しており、年末年始に向け需要テコ入れを急ぐ。
中部地方の旅行各社によると、10月は個人旅行の需要が堅調に推移、国内では北海道方面、海外では中国などのアジアやヨーロッパ方面への旅行客が伸びた。セントレアの4〜9月の利用は国内線を中心に低迷し、国内・国際線の合計で前年同期比8%減の607万人だった。空港会社は当初の旅客数目標を変えておらず、TV番組を使った需要創出キャンペーンや商業施設のクーポン券交付で利用を促す。
2006年11月29日
・12月20日から三重県松阪市とセントレアを海上で結ぶ高速船「すずかぜ」が28日、松阪市長など約40人が出迎える中、松阪港に到着した。広島県福山市の造船所で建造された「すずかぜ」は全長31.5メートル、幅8.3メートルの双胴船で、定員108人乗り。今月22日に福山市で進水式があり、27日朝に出航、約520キロの海路を約10時間かけて自走してきた。今後約3週間、再点検や試運転を繰り返して就航に備える。
2006年11月27日
・ANAは利用率が伸び悩んでいる中部−福岡線を活性化するため、12月1日から1便増便し1日14便とするほか、セントレアの駐車場料金を1人あたり1日分(1500円)負担するサービスを開始する。今回の増便により、ANAの中部−福岡線は午前7時から午後8時台までほぼ1時間に1便発着する体制となるり、供給座席数も2%増加する。
現在、名古屋と福岡を結ぶ鉄道と航空機のシェアは、2000年に26%だった鉄道が2004年には29%、2005年以降は新幹線「のぞみ」の増発で鉄道が一段と伸ばしている模様。これに対し、JALは中部−福岡線の一部を県営名古屋(小牧)に移転するなどの対抗策を実施、今回のANAのキャンペーンでどこまで飛行機離れを食い止められるか注目される。
2006年11月26日
・日本のほぼ中央に位置するセントレアは、国内主要都市に短時間で到着できる好立地が、逆に「飛行機に乗るほどでもない」と判断させ、新幹線との競合を招いている。名古屋−博多間は新幹線のぞみの運航本数が1日38本、移動時間は最短で3時間15分、運賃は指定席込みで18030円。一方、航空機の場合は、中部−福岡間が1時間25分、名古屋駅、博多駅までの乗継時間を含めた移動時間は2時間50分、料金は通常料金で鉄道運賃も込みで23800円、割引サービスを利用すると15000円程度で済む場合もあるが、決定的に航空機が有利とは言い難い状況にある。
このため、航空会社では航空券の購入やチェックインをパソコンや携帯電話で事前に済ませるJALの「ICチェックインサービス」やANAの「SKIPサービス」などを実施、インターネットで駐車場の事前予約を受け付けるなど“速さ”に磨きをかえて新幹線に対するスピードの優位性を追求する方針。
2006年11月25日
・名古屋税関中部空港支署が24日に発表した10月の貿易概況速報によると、セントレアの輸出総額は1047億円で月間としては過去最高になった。前年同月の1.2倍で23ヶ月連続の増加。全国27空港の輸出総額に占める割合は6.2%で、成田・関西に次ぐ第3位。輸入総額は864億円で前年同月比14.5%増で、22ヶ月連続の増加。
一方、貨物積込量は1万1710トンで前年同月比11.7%減で、2ヶ月連続の減量となった。また、貨物取扱量も、前年同月比0.1%減の1万1263トンで31ヶ月ぶりにマイナスに転じた。アジア向けの半導体など高価で軽い品物が増えた反面、自動車部品などの輸出が減ったことなどが、輸出入総額が増えたにもかかわらず、積込・取扱量が減った原因とみられる。
2006年11月24日
・ノースウエスト航空のクルー一行が、セントレアの地元の常滑市の小学校を訪れ児童らと交流した。同航空会社が各国で取り組むボランティア活動の一環で、一行は機長や客室乗務員、広報担当など5人。デトロイトからセントレアに到着し、マニラへ飛び立つまでの合間に訪問。スタッフの仕事や飛行機の仕組みなどについて説明し、6年生約80人から質問を受けたり、児童のソーラン踊りを見学した。
2006年11月18日
・フィンランド航空はクリスマスシーズン到来直前の11月19日(日)、サンタクロースをペイントしたA340でサンタクロースを招聘する。到着後、セントレアにて到着セレモニー開催する予定で、詳細は下記のとおり。
9:50〜10:20頃、フィンランド航空AY079便にてセントレア国際線16番スポット(予定)へ到着。搭乗客降機後、機体右側設置のオープンタラップより、サンタクロースが登場し、皆様へ手を振ってご挨拶。12:00〜15:00、旅客ターミナル4階イベントプラザで、セントレア主催の歓迎セレモニーに参加。インタビュー、撮影会等実施予定。
到着日翌日からは、子供たちに届けるプレゼントとクリスマスへの期待を大きな袋に入れて、名古屋の福祉施設や学校をはじめ日本各地を訪問する。
2006年11月16日
・カンタス航空は16日、同社が運航している中部−ケアンズ線を、2007年後半から系列のジェットスターに移管することになったと発表した。現在のカンタス航空による中部−ケアンズ線はB767を使用しデイリーで運航されているが、ジェットスター移管後は機材をA330−200に変更し、中部−ケアンズ線が週6便、うち週2便はケアンズ経由シドニー行きとなる。移管日は2007年8月2日を予定している。
フライトスケジュールは、毎週水曜を除く中部発JQ64便が、中部19:55発翌4:10ケアンズ着、うち中部発毎週月・土曜日がケアンズ6:00発シドニー9:00着、帰国便は毎週水曜を除くケアンズ発JQ63便がケアンズ12:25発中部18:45分着、うち毎週月・金曜日はシドニー8:00発ケアンズ11:00着となる。
2006年11月15日
・中部国際空港会社と名古屋鉄道は、11/18(土)〜12/25(月)の間、「ミュースカイでセントレアの『あったか☆クリスマス』へ」の共同プロモーションを実施する。
1.セントレアクリスマス号の運行
名鉄2000系車両「ミュースカイ」に、セントレアのオリジナルキャラクター「セントレアフレンズ」をクリスマス仕様でラッピング。運行期間:11/18(土)〜12/25(月)、走行区間:主に新鵜沼駅又は名鉄岐阜駅〜中部国際空港駅間、車両:2000系車両「ミュースカイ」4両1編成。
2.タイアップ広告の実施
ミュースカイでセントレアの『あったか☆クリスマス』へ」のイメージ広告を、名鉄各駅及び車両中吊りに展開。期間:11/19(日)〜12/25(月)。
3.フーサンタのイベント開催
なぞの旅人フーサンタが金山駅に登場し、写真撮影会などのイベントを行う。日時:11/18(土)、13:00〜19:00、11/19(日)、12/ 9(土)、12/10(日)が10:00〜19:00、場所:名鉄金山駅中央改札前。
2006年11月14日
・フィリピン航空は現在週4便で運航している中部−マニラ線を12月20日からと2007年3月16日からそれぞれ1便ずつ増便し、週6便での運航とする。使用機材は全てA330−300で、ビジネスクラス42席、エコノミークラス260席の合計302席仕様。
増便されるフライトスケジュールは、12月20日からの毎水曜と2007年3月16日からの毎金曜のマニラ発PR438便が、マニラ13:30発18:30中部着、折り返しの中部発PR437便が12月21日からの毎木曜と2007年3月17日からの毎土曜の9:10発13:00マニラ着となる。
2006年11月10日
・中部国際空港の平成18年9月中間期の連結業績は売上高が4.3%減、営業利益が19.8%減、経常利益が28.1%減、中間純利益が32.6%減となった。しかし、平成19年3月期では、免税店の拡大や金利の削減が見込まれるほか、中間期、および後半の売上見込みを合わせて、経常利益は予想の1億5000万円から15億円、当期純利益は1億円を13億円へと上方修正する。なお、売上高は変わらず526億円とする。
中部国際空港では、当初の想定よりも今期の結果が良かったが、「黒字が定着したというのは断定できないので、もう少しみていきたいと思う。これまで相当な投資を行ってきており、これは今後も引き続き行う」と説明し、今後、規模として総額500億円程度の投資を行う。具体的な内容は、貨物の上屋の建設をはじめ、旅客のチェックインカウンターの改装、貨物施設の新設、ボーディングゲートの改修、旅客のエプロンの新設、管理等の追加建設など。
・中部国際空港会社は、長距離路線の不足が問題であることを挙げ、特にアメリカ路線が苦戦していることから、相当なテコ入れが必要なことをと強調、日系にも努力してほしいと打診しているが、両社とも機材繰りの問題を挙げているという。また、オセアニア路線については観光需要が中心で、ビジネス需要ではアメリカ、ヨーロッパ、中国が大きい。しかし、現在のカンタス航空のケアンズ線だけで今後も進むのもいかがなものかと思うと語り、オセアニア地域のその他のデスティネーションへの運航についても路線開設の打診をしていることを明らかにした。
2006年11月
9日
・大韓航空は2007年1月1日から、中部−ソウル線のうちKE751便とKE752便でファーストクラスを導入する。旺盛な中部経済を支える企業の役員を中心としたビジネス需要の獲得を目指すもので、B747−400を使用し、ファーストクラスは10席を設置する。なお、成田−ソウル線、関西−ソウル線では既に2006年冬ダイヤから、一部の便でファーストクラスを導入している。
2006年11月
8日
・中部国際空港はチェックインカウンターの増設が11月15日までに完了することにより、11月16日の始発便から、JAL、JALエクスプレスの国内線チェックインカウンターを移転する。現在はM,Nカウンターだが、移転後はN,Oカウンターとなる。また、ANAの国内線チェックインカウンターは12月3日始発便から、現在のI,J,K,LカウンターからK,L,Mカウンターへと移転する。
2006年10月30日
・中部国際空港の2006年9月の国際線旅客数は前年比4%減の45万3500人、国内線は同10%減の59万9300人となった。国際線、国内線とも4月以降前年比での減少を続けており、上半期の合計では国際線は2%減の269万8100人、国内線は13%減の337万5800人となった。いっぽう発着回数は増加していて、9月の国際線旅客便は前年比3%増の2778回、国内線旅客便は2%増の5652回。上半期の合計では国際線旅客便が3%増の1万6528回、国内線旅客便は1%減の3万4674回となった。
2006年10月29日
・2006年9月の中部国際空港の輸出総額が、開港後初めて1,000億円に達したことが名古屋税関中部空港支署の発表した9月の貿易概況(速報)で分かった。前年同月の1.3倍の1,035億円となり、22ヶ月連続の増加。全国27空港の輸出総額に占める割合は6%で、成田・関西空港に次いで3位だった。
一方、貨物積込量は前年同月比5.3%減の1万538トン。マイナスは30ヶ月ぶり。半導体やデジタルカメラなど高価で軽い品物の輸出が増えた反面、自動車部品などの輸出が減ったことが、輸出総額増にもかかわらず、積載量減になった一因とみられる。
輸入総額は774億円の前年同月比14%増で、21ヶ月連続の増加。貨物取卸量は1万190トンの前年同月比3.7%増で、30ヶ月連続の増加だった。
2006年10月28日
・中部国際空港会社は27日、10月29日から始まる2006年国際線冬ダイヤを発表した。旅客便は16便増の週340便、貨物便は6便減の週48便で計週388便となる。旅客便の新規就航は中国南方航空の広州便が週2便、上海経由新圳便が週7便、中国東方航空の青島経由北京便が週4便、全日空の天津便が週7便。貨物便はエアホンコンの香港便が週5便となっている。
また、合わせて2006年4月から9月の利用実績も公表した。国際線と国内線の合計旅客数は約607万人で、前年比8%減。空港会社では愛知万博「愛・地球博」の影響と分析している。
2006年10月27日
・中部国際空港の国際貨物輸出量が今年の9月に初めて前年割れしたことが名古屋税関中部空港支署のまとめでわかった。中部国際空港からの輸出量は開港以来、毎月2〜3倍の高い伸びを見せていたが、今年の3月から勢いが衰え、9月の輸出量は1万538トンで、前年比94.7%にとどまった。また輸入量は1万190トンで、前年比103.7%とわずかに増加した。輸出入を合わせた総取扱量も2万728トンと前年比98.9%と同じく前年割れした。
空港会社は「昨年9月は万博関連貨物をたくさん送り出した時期で、今年も1万トンを越えており、動向を見極めるにはもう少し時間が必要」と話している。
2006年10月26日
・中部国際空港の来場者が26日で累計3,000万人に達した。昨年2月の開港以来、618日目での記録達成で、空港会社は28日に記念イベントを開催する。空港来場者は万博開催とも重なり、開港半年後の昨年8月1日に1,000万人に達した。その後ペースは落ちたが、今年3月5日に2,000万人になり、最近は平日で1日3万人台前半、週末には1日5万人前後が訪れている。記念イベントは28日午前11時から4Fスカイタウンで行われ、「なぞの旅人フー」なども参加し、限定1,000枚の記念ステッカーがプレゼントされる。
2006年10月18日
・中部国際空港会社の平野社長が読売新聞社のインタビューに応じ、10月29日から始まる2006年冬ダイヤで、セントレアの国際線旅客便数が週約350便になる見通しを明らかにした。これは昨年の冬ダイヤの308便を大きく上回り、貨物便を合わせた国際線の就航便数は約400便となる。
平野社長は、便数に関しては欧米方面が足りないという課題はあるが、全体的には航空会社に順調に増やしてもらっている。セントレア開港直前の名古屋空港時代の週220便と比べ、開港時に週267便となり、今年は中国便が増えて週350便まで伸びる。ただ、便数が増えて座席数が増えたほどに旅客が増えていない。路線によってはあまり席が埋まっていない便があり、せっかく就航しても辞めるケースがある。皆さんにもっと使ってもらわないといけない。
国際貨物は名古屋空港時代に比べて貨物専用便は10倍の週52便になり、貨物量も計画通り増えている。ただ、輸出の増加率に比べ輸入の増加率が高くない。便の往きと帰りで貨物量のアンバランスが生じており、輸入品がもっと増えるように海外のフォワーダー(貨物取り扱い業者)に働きかけていくと述べた。
2006年10月12日
・中国東方航空は12月7日から中部−青島−北京線を開設すると発表した。中部−青島−北京線はB737を使用し週4便の運航で、フライトスケジュールは中部発のMU744便が毎週月水金日の8:50発−10:40青島着・同11:40発−12:55北京着、北京発のMU743便が毎週火木土日の14:55発−16:20青島着・同17:10発−20:50中部着となっている。
2006年10月11日
・アメリカ・ボーイング社の時期主力旅客機B787の部品輸送が、2007年1月早々に輸送開始されることになった。専用輸送機B747LCFに積みこむための特殊ローダーも年内にセントレアに到着する。各工場で製造された主要部品は海上輸送でセントレアに運ばれ、B747LCFに搭載されてアメリカ・シアトルのボーイング・エバレット工場に空輸される。B747LCFのセントレアでの駐機場所は国際線南ウイング南側の404・405・406スポットの予定。B787の初飛行は2007年8月の予定で、日本への最初の納入はANAとなる。
2006年10月
6日
・中部国際空港会社は増え続ける国際貨物の輸送需要に対応するため、第三国際貨物上屋(仮称)を2007年秋までに9500平方メートルまで増築する計画を明らかにした。完成すれば合計面積は4万4000平方メートル、年間取り扱い能力は60万トンと、それぞれ開港時の約2倍になる。場所はエプロンに直接面する場所ではなく、第一、第二国際貨物上屋よりもエプロンから遠い場所に整備されるが、空港会社によると、貨物上屋を囲む部分は制限区域であるため、エプロン等を通行する車両がそのままアクセスできる利便性が保たれるという。
空港会社は中期経営戦略で、09年度の国際貨物取扱量の目標を50万トンと設定。平野社長は「取り扱い能力が需要を少し先行することになるが、貨物は重要な仕事なので強気にやっていきたい」と、さらなる増築の可能性も示唆した。中部地方の製造業の好調さを背景に、中部空港の国際貨物便は週52便と開港時の2倍に増えた。4月から8月までの国際貨物取扱量も約9万7000トンを記録し、前年同期を25%上回っている。
2006年10月
5日
・中部国際空港は、アメリカ・ボーイング社の時期主力旅客機B787の部品輸送用に空港内に建設していた輸送用道路が完成したと発表した。すでに生産準備に入った三菱重工など3社の新工場から空港までは船で運び、埠頭から専用道路で駐機場へ運ぶ。B787の生産ペースが月産10機になった場合、B747LCFの運航を月20便と想定。空港内の作業は昼間に行われるために、一般の人たちが見学できるような施設も整えたいとしている。
2006年10月
4日
・中部国際空港の8月の航空旅客数は前年比7%減の116万5200人、このうち国際線は1%減の50万3000人、国内線は11%減の66万2200人となった。国際線は4月からの累計は前年比で1%減の224万4200人で推移しており、概ね前年の愛・地球博特需による反動の範囲内にある。また、国内線は数値としては7月の14%減の56万人、6月の18%減の53万人から持ち直しているが、夏休みの多客期ということもあり、今しばらくは需要動向に注視する必要があるだろう。なお、発着回数は国際線旅客便が3%増の2,884便、国内線旅客便は3%減の5,943便となった。
2006年10月
3日
・中部経済連合会の豊田会長は2日の記者会見で、先月28日に帰国した中東・ヨーロッパへのエアポートセールスに関して、エミレーツ航空からドバイ−サンパウロ線の開設を検討しているとの話があったことを公表した。エミレーツ航空によると、中部地方には日系ブラジル人が約16万人住んでおり、同社の中部−ドバイ線を利用して中部地方とブラジル・サンパウロ間を結ぶことにより、新たな乗客需要を開拓したいという。
2006年10月
2日
・中部国際空港は平成18年度の国土交通大臣表彰「情報化促進部門」を受賞することが決まった。情報化促進表彰は、情報化促進、IT経営促進、情報セキュリティの3分野において、個人、または企業の貢献者を表彰するもので、18年度は「新たなる改革への挑戦〜IT経営による生産性の向上」がテーマだった。
中部国際空港は空港内で提供するサービス、空港での手続き、保安検査の実施などで積極的な情報化を進めたことが評価された。特に、国際空港という機能は国民生活、経済、社会活動に不可欠で大きな影響を及ぼすことから、各種サービスのIT化に取り組んだことが貢献した。
2006年
9月30日
・中部国際空港会社によると、セントレアの国内線−国際線乗継旅客数が上昇基調にあるという。対前年比では倍増、今年4月と比べても現在は3割程度の増加を示しているという。4月から7月までの旅客数では国際線が前年比2%減の174万1千人、国内線は14%減の211万4千人。前年比では開港、愛・地球博の開催による特需があったという推計から、国際線は堅調、国内線はやや厳しいという需要動向。空港会社では引き続き、セントレアの特徴である乗継の利便性を活かし、インパクトのある施策を講じるという。
現在、セントレアは札幌、仙台、福岡発の需要を取り込むことを目的として、エイビーロードネットでの特集を展開。また、旅行会社には空港内で利用できる「お買い物券」を提供するなど、セントレア乗継のツアー商品の造成を促している。また、福岡ではJAL、ANAとも協同で福岡−中部線の利用促進を目的としてテレビCMを放映。今後はこうしたCMを北海道、東北でも放映し、利用促進に向けた認知度の向上を目指す。
・ガールダインドネシア航空が、2006年冬ダイヤから中部−デンパサール線を運休する。日本からインドネシアへの観光旅客数はゲリラとの内戦や津波での被害などを受けて大幅に落ち込み、特に観光地であるデンパサールへの旅客数の減少が大きく、なかなか回復しないことによるもの。同社は2007年夏ダイヤで運航再開をめざすという。
2006年
9月29日
・セントレアの利用拡大に向け、中東とヨーロッパの主要航空会社を訪問した中部経済連合会の視察団が28日帰国した。団長である同副会長がセントレア到着後取材に応じ、各社とも中部の経済力に関心を持っている。今後も路線開拓に前向きであることを明らかにした。
とりわけ就航の期待の大きいロンドン直行便の開拓については、すぐに開設とはいかないがこれからも説明を続けたいと話し、あまり成果がなかったことを示唆した。また、カタール航空やエールフランス−KLMがセントレアに関心を持っていたとして、今後は客層や就航目的などの具体的なデータの交換を続け、就航につなげていきたいと意欲を示したという。
2006年
9月28日
・フィンランド航空は現在週3便の中部−ヘルシンキ線を、2007年夏ダイヤから1便増便して週4便とすることを発表した。同社の日本路線は2006年12月から成田線が2便増の週4便となるほか、関西線も2007年夏ダイヤから3便増の週7便となり、計週15便体制となる。
2006年
9月26日
・ANAグループの貨物専用機として新たにB767−300Fの4号機を導入し、これまでのアジア・中国線に加え、北米路線に参入する。北米貨物線はANA&JPエクスプレスの運航で、10月2日から中部−シカゴ−関西線の自社運航を開始。
運航スケジュールは、毎月曜日が中部12:20発−アンカレッジ経由−シカゴ−アンカレッジ経由−関西、毎木曜日が中部22:00発−アンカレッジ経由−シカゴ−アンカレッジ経由−関西、毎土曜日が中部22:00発−アンカレッジ経由−シカゴ−アンカレッジ経由−中部となっている。
2006年
9月25日
・エミレーツ航空の日本支社長が会見し、ドバイへの日本人訪問者数はエミレーツ航空の日本便就航後、毎年20%前後で増加していることを発表した。関西線は昨年の平均搭乗率が70%維持を達成し、今年はさらに高い搭乗率を達成しそう。6月に就航した中部線の搭乗率は現在のところ60%程度で、当初見通しの75%を下回っている。ただし名古屋線は関西線より100席ほど多い機種を使用していることを付け加え、10月には、完全個室となるファーストクラスや体内時間を調整する照明機能を搭載した人気のA340−500を導入することで、「6ヶ月から1年後には目標を達成したい」と述べた。
搭乗客の内訳は、関西線がビジネス利用が60%、観光・レジャー利用が40%で、地域別では羽田からの利用が55%、大阪が38%。中部線は観光・レジャー利用が70%で、地域別では中部地域からの利用が80%、札幌、成田、福岡からの利用が20%となっている。ドバイ以遠はビジネス客の多い関西線は60%、名古屋線は52%の客が利用。両路線ともヨーロッパ(約20%)を中心に伸びている。特に中部線は今夏、中部発の他社のヨーロッパ線が混んでいたこともあり、利用者が多かったという。
2006年
9月20日
・JALと大韓航空は10月29日の2006年下期からコードシェア提携を拡充することで合意した。今回は成田−ソウル線で1日7往復、関西−ソウル線で1日5往復、中部−ソウル線で1日3往復へとコードシェア提携を強化し、ネットワークを拡充する。これにより、両社のコードシェア路線は、これまでの9路線週往復133便から、11路線週186便へと約1.4倍の便数となる。
セントレア関連では大韓航空運航のKE752/KE751便が新たにコードシェア便となり、KE752/JL5217便が中部9:50発−12:00ソウル着、KE751/JL5218便がソウル18:50発−20:45中部着となる。
2006年
9月19日
・ANAは2006年度下期航空輸送事業計画の一部変更について、9月19日付けで国土交通省に申請した。2006年下期ANAグループ航空輸送事業計画の変更概要(確定分)のうち、セントレア関連では日本-中国間の輸送力増強を受け、中部−天津線を週7便で開設する。使用機材はB737−700で、運航開始予定日は2007年2月1日となっている。
2006年
9月13日
・香港のエア・ホンコン(香港華民航空)は、2006年冬ダイヤから中部−香港間に週5便の貨物便を就航する。使用する機材はA300−600F。これに伴いキャセイ・パシフィック航空が運航している深夜便のCX2057便(中部発22:15発)と、折り返しのCX2056便(翌8:25中部着)は運航を終了する。
フライトスケジュールは中部発のLD207便が毎週月火水木土の21:50発−翌1:30香港着、香港発のLD206便が毎週火水木金日の3:05発−同7:35中部着。
日本と中国の政府間で合意した就航枠拡大を受け、中国側航空会社の新規就航が順次発表されている。中国南方航空が中部−上海−深圳線をA321又はA320を使用して週7便、さらに中部−広州線を週2便の新規就航を検討。中国東方航空も中部−青島−北京線を、A320を使用して週4便就航する。
2006年 9月
8日
・中部経済連合会は9月18日から28日までの日程で、中東のカタールとアラブ首長国連邦(UAE)、ヨーロッパのイギリスとフランスに経済視察団を派遣する。製造業を中心に経済が好調な中部地域を訪問先の航空会社首脳にアピールする。
今回の派遣では、成田・関西に比べ便数の極端に少ない欧米便のうち、イギリスのブリティッシュ・エアウエイズとヴァージン・アトランティック航空の両社に、就航希望の高い中部−ロンドン線の開設を強く働きかけるほか、エールフランス−KLMには、名古屋空港時代に運休したままになっているアムステルダム線の復活を求めることにしている。
2006年 9月
2日
・フィリピン航空のハイメ・バウティスタ社長は30日、株主総会後の記者会見で、先ごろJALが中部−マニラ線を10月末で運休する発表を受けて、この路線を1便追加するための許可を申請しているという。さらに、もう1便の増便にも期待を示しており、週5〜6便の就航を目指しているものと思われる。
2006年 9月
1日
・エミレーツ航空は中部−ドバイ線のPRのために、セントレアで機内食の試食会を開いた。エミレーツ航空は豪華な機内食やサービスが定評で、6月の就航以来初めて、9月から機内食のメニューを一新する。同社によると、中部−ドバイ線の搭乗率は約70%で、目標の75%まであと一歩という。今回の試食会は、高級レストラン顔負けの食事をPRすることで需要を掘り起こすのが狙い。
エミレーツ航空では年4回機内食メニューを替える方針で、夜食・朝食とも和・洋食から選べ、ファーストクラスの夜食の場合、和食ならふの田楽など6種類の前菜に始まり、メインディッシュのカレイのさんしょう焼きまで料理は十種類に及ぶという。
2006年
8月31日
・JALは現在1日8便運航をしている中部−福岡線を11月から1日6便へ減便し、J−AIRによる県営名古屋空港―福岡線を1日5便で新規就航させることを発表。中部−福岡線は新幹線との競争激化で前年度比10%以上利用者が減少し、平均搭乗率が50%台になるなど苦戦していた。なお、同路線の中でもセントレアを経由してホノルル便への接続が便利な1往復にはB777を投入し、ホノルル線を運休している福岡からの利便性を確保するとしている。
中部国際空港によると、2006年7月のセントレアの航空旅客数は前年比10%減の100万2,800人、うち国際線は同4%減の44万2,400人、国内線は同14%減の56万400人となった。国際線は先月の同1%減から減少幅を拡げた。航空機の発着回数は前年比2%増の9,368回、このうち国際線は同6%増の3,281回で、うち旅客便は同3%増の2,834回。貨物便が大きく伸びており同41%増の387回となっている。
旅客数は特に国内線の落ち込みが激しく、既に先月からセントレアは「強い危機感」を示している。ただし、乗継客の利用増を目指した地方でのプロモーションのほか、中部の需要喚起を目的とした旅行会社とのプロモーションなどを進めている。
2006年
8月30日
・台湾のチャイナエアライン(中華航空公司)は中部−高雄線を、10月1日から現在の週2便から2便増の週4便に増便することを明らかにした。中部−高雄線は2006年7月2日から運航を開始したばかりの新規路線だが、非常に高需要路線となっており今回の増便に踏み切った。機材は現在と同じB737−800。フライトスケジュールは高雄発のCI152便が毎週月水木日の8:20発→12:25中部着、折り返しのCI153便が中部13:25発→15:45高雄着となる。
2006年
8月25日
・中部国際空港会社では、B787用の大型部品が巨大貨物機に積み込まれる様子を一般公開する案が検討されている。米ボーイング社の新型機B787の主翼や胴体を、名古屋周辺の三菱・川崎・富士の3重工が製造することになっていて、これらの部品は2007年1月からボーイング社の組み立て工場のあるシアトルへ空輸される。
台湾で改造していたB787向け大型部品輸送専用のB747−LCF(ラージ・カーゴ・フレイター)も16日に完成した。B787はすでに約400機もの受注があるため、来年からは週4〜5回はこの巨大貨物機がセントレアに飛来して積込み作業をすると予想されている。「こんな光景は成田にも関空にもない。中部ならではの産業観光になる。」と担当者は話している。スカイデッキからでは積込み作業場所が遠いため、空港会社では見学用の空港内バスの設定などを検討するなど、世界でも珍しいこの輸送風景を公開して低迷する来港客数の底上げのための新しい魅力にしようと案を練っている。
2006年
8月24日
・JALの西松社長が24日、名古屋の中日新聞本社を訪れ、アメリカ同時多発テロの影響で2001年秋から運休している名古屋(中部)−ロサンゼルス線を2008年以降に復活させる方針を明らかにした。2008年から受領が始まる次世代中型旅客機B787の使用を想定しており、燃費が高騰しているがB787なら採算は取れる。パリに続く中部からのヨーロッパへの2路線目も十分に考えられると話している。
JALは現在のB747やB777といった大型機から、B787を中心とした中型機への転換をすすめる方針を明らかにしており、B787は軽量なカーボン素材を機体に使用し、同クラスのB767に比べて燃費が20%向上していることが特徴。成田や関西に比べ需要が小さい中部発着路線は、今後このB787を中心に路線展開をすすめるものと思われる。
2006年
8月23日
・名古屋入管中部空港支局は22日、夏季期間中(8月5〜20日)にセントレアを利用した出入国者数の速報数を発表した。出国者は127,040人(前年比2%減)、入国者は121,450人(同3%減)で、総数248,490人(同2%減)。万博終了による外国人旅行客の減少などで、当初は前年比6%減を想定していたが、景気回復を反映して、予想よりも落ち込みが少なかったとしている。行き先別のトップは韓国の24,200人(同3%減)、次いで東南アジア19,960人(同11%減)、中国19,490人(同24%増)の順で、中国の復調ぶりを示した。ハワイ人気も依然高く、9400人(同61%増)だった。
2006年
8月22日
・JALグループとANAグループはこのほど、8月11日から20日まで9日間のお盆休み中の旅客数を公表した。これによるとセントレア発着関連では、JALグループの国際線利用者数が18,970人と、前年比19.6%増加した。行き先別では、前年比20%増加したホノルル線がトップで、韓国や反日デモの影響が薄らぎ60%増となった中国などが上位を占めた。国内線も97,735人と6.4%前年を上回った。札幌や沖縄に大型機材を投入したことなどが寄与したとしている。
いっぽうANAグループでは、台北線の新規就航や上海線の増便効果で国際線では前年比88%増の8,011人と大幅な増加を記録したものの、国内線は前年の万博の反動減を受けて、8.8%減の139,007人にとどまった。
2006年
8月17日
・JALグループは17日、2006年度下期の路線便数計画の一部変更を発表した。セントレア関連路線では中部−広州線を増便するとともに、中部−マニラ線を運休する。冬ダイヤが始まる10月29日から実施する予定。中部−広州線は現在の週3便から週7便のデイリー運航へ増便。いっぽう中部−マニラ線は週4便を運航していたが運休することになり、この運休分が広州線に振り替えられることになる。
2006年
8月12日
・名鉄バスは、名古屋・栄と中部国際空港を結ぶ路線の廃止など、空港アクセス路線の見直しを発表した。現在、ジェイアール東海バスが運行している名古屋駅からの空港バスも9月末で廃止されるため、名古屋都心部から空港へのバスルートは開港約1年半ですべてなくなる。
路線の見直しは、栄と赤池など計3路線廃止のほか、藤が丘、豊田、刈谷の3路線の時刻変更や減便などが対象で、10月1日のダイヤ改正で実施する。当初、9路線で1日400便近くあった名鉄バスの空港バスは、今回のダイヤ改正によって5路線約200便に半減する。
2006年 8月
2日
・マレーシアの貨物専門航空会社トランスマイルは、8月1日から週2便(中部発水土)の中部−クアラルンプール線を運休した。トランスマイルによると、ネットワークの見直しの中でより貨物需要が見込める中国に資源集中するためとしている。トランスマイルは2005年11月から、MD11Fによる週1便の中部−クアラルンプール線の運航を開始し、今年2月には週2便に増便をしていた。
2006年
7月31日
・台湾のチャイナエアライン(中華航空公司)は
2006年7月2日から運航を開始した中部−高雄線を、今年11月頃に、現在の週2便から週4便へと増便する方向で準備を進めている。高雄市は2006年、日本人訪問者数の目標を60万人としており、このうち20万人については近畿圏からの旅行者も含む中部国際空港発の旅行者を想定している。
2006年
7月28日
・ベトナム航空は、9月から中部−ホーチミン線の運航機材をB767からB777に大型化する。
これにより、
貨物搭載量も倍増するため輸送サービスの一層の向上が図れるとしている。ベトナム航空の日本線運航機材は、成田・中部・関空各線がB777に統一され、福岡線のみがA320となる。
2006年
7月14日
・アシアナ航空はB767−300Fの機材メンテナンスのために、7月21日からソウル−仙台間の貨物便を運休し、整備明けの8月25日からは、現行週1便(毎日曜日)のソウル−中部間の貨物便を1便増便すると発表した。増便するのは毎週金曜日で、既存便はこれまで通りB747Fでの運航となる。
2006年
7月11日
・ジェイアール東海バスは、JR名古屋駅とセントレアを結んで運行してきた空港バス路線を、2006年9月末
をもって廃止すると発表した。利用低迷で採算割れが続き、改善の見通しが立たないことを理由に挙げている。ライバルの名古屋鉄道空港線の快速特急に所要時間で大きく差をつけられたうえ、新幹線から乗り換える利用客の需要が思ったほどなかったという。
・2008年に就航するボーイング社の次世代主力旅客機B787の前方胴体部分を生産する川崎重工の弥富工場が10日完成した。本格的な生産開始は8月からになる。同じく主翼を生産する三菱重工の大江工場や富士重工の半田工場もすでに完成しており、B787の機体生産の約35%分を担当する日本の3社の生産体制が整った。3社で生産された機体は、セントレアからボーイング社の専用輸送機でアメリカ・シアトルに空輸される。
2006年 7月
8日
・北九州空港を拠点とするスターフライヤーは、2007年12月をめどに、セントレアへ就航する方向で検討に入った。現在、スターフライヤーは、北九州―羽田線を1日12往復しており、2007年3月の4機目の導入で羽田線を1日15往復に増便、さらに2007年12月に加わる5号機を、セントレアへの路線に充当する計画。中部国際空港会社から就航要請を受けているうえ、トヨタ自動車関連のビジネス需要が見込めることを検討の理由に挙げている。
2006年 7月
7日
・小泉首相の靖国参拝問題などで交渉が一時暗礁に乗り上げていた日本と中国の航空協議が決着する見通しになったことを政府関係筋が明らかにした。これによると、7月13日に北側国土交通大臣が北京を訪れ、中国の航空当局責任者と会談、合意する見通し。
協議では旅客便が現在B767換算で両国合わせて現行450便と定めた輸送量を約90便増やす方向。貨物については週76便ある輸送量を2倍に拡大する。就航できる航空会社も将来に備えて日本側が現在のJAL、ANA、
NCAの3社から13社へ、中国側も現在の6社から13社に拡大する。また就航地も現在からさらに双方で2地点追加する方向。日中の航空会社が相手国の国内で共同運航できる路線も拡大する。
2006年 7月
4日
・中部経済新聞社がまとめたセントレア発着の夏休み期間中の旅行予約状況は、夏のボーナスが4年連続で前年実績を上回ったことによる所得の増加が追い風となり、順調な滑り出しを見せているという。
海外は昨年反日デモの影響で激減した中国方面が今年は昨年の3倍近くに達し、一昨年と比べても1.5倍程度に伸びている。ハワイやグアムなどのリゾートもJTB中部では7月が前年同月比0.7%増、8月は同46%と大幅な伸び。近畿日本ツーリストも、7〜9月のハワイは同17%増、ファミリーだけに限ると2倍近い動きを示している。6月1日に新規就航したエミレーツ航空を利用したドバイ方面も感触はいいという。
国内では、昨年は万博の影響で近場への旅行が多かった反動か、沖縄・北海道など遠方へのバカンスが好調で、近畿日本ツーリストによると沖縄は同37%増、北海道は同11%増、名鉄観光サービスによると北海道、沖縄ともに2桁の伸びと、各社とも予約に手ごたえを感じているという。
2006年 7月
1日
・中部国際空港会社はセントレアを経由して海外へ向かう乗り継ぎツアー客の利用促進策を開始した。エイビーロードネットに特集ページを掲載したり、乗り継ぎ客に空港内で買い物できる1000円分のクーポン券を提供したりする。万博閉幕後は国内線旅客数の落ち込みが続いており、乗り継ぎ客誘致をてこに回復を目指す。
エイビーロードネットには札幌、仙台、福岡各空港発の乗り継ぎツアーを掲載。札幌、仙台、福岡空港からセントレアへの就航便数の多さをPR、乗り継ぎ時間を空港内で過ごすための「名古屋めし情報」を紹介したりしている。セントレアの国内線旅客数は、5月の速報値が55万4700人と前年同月比11%減で、昨年11月から7カ月連続で前年割れしている。
エイビーロードネットのセントレアページはこちら
2006年
6月19日
・愛知県はセントレアの対岸で整備している「中部臨空都市」に「イオン」を選んだことを発表した。愛知県では昨年12月から核となる集客施設の事業者を公募、3社が応募していたが、学識者や地元の常滑市などがつくる「りんくう常滑駅北街区事業者選定委員会」で審査した結果、イオンを選んだ。
用地は空港連絡鉄道のりんくう常滑駅北側で、面積は16ヘクタール。スーパー、飲食施設、映画館、温浴施設などが入る複合施設ができる予定。愛知県は2008年度中の開業を期待。決定理由として、「国際空港に近接した立地条件を生かした最も優れた提案だった」としている。
2006年
6月12日
・マレーシアの貨物専門航空会社トランスマイルは、2006年7月から中部−クアラルンプール(スバン)間の貨物便を1便増やして週3便化することを発表した。使用機材はすべてMD−11F。
2006年 6月
8日
・ロシアのボルガドニーパ航空系のカーゴ会社であるエアブリッジ・カーゴは、2006年7月2日から中部−クラスノヤルスク(一部ノボシビルスク)−フランクフルト便を現在の週2便から週4便に増便する。増便機材は日本貨物航空(NCA)からのB747-200Fリース機を充てる。
増便分は香港を経由してロシアとフランクフルトに向かう。運航スケジュールは毎週木曜日が12:40セントレア着、同14:55発。毎週日曜日が16:40セントレア着、同19:30発となっている。
2006年 6月
7日
・ANAは中部経済界から就航要望の強いロンドン・ロサンゼルスの2都市のうち、中部−ロサンゼルス線の就航の検討に入った。ANAによると2008年から受領が始まるB787を使用する計画で、ロサンゼルスはアメリカ西海岸の主要都市で、周辺には日系企業の現地法人も多く、乗り継ぎ空港としての期待度も高いとしている。
2006年 6月
5日
・エミレーツ航空系のカーゴ会社であるエミレーツ・スカイカーゴのトップであるラム・C・メネン上級副社長が6月1日のドバイ−中部線就航第1便で来日し、名古屋は世界的に有名な製造会社が多い重要拠点、将来的には日本にもフレイターを就航させたい。キャパシティの拡大はさらなる成長・市場の拡大につながると実感している。初便の貨物量について、輸出はほぼ満載、輸入もそれに近い状態だった。輸入貨物は季節に影響されやすい。ただ、日本には輸入の潜在的需要があるとみており、今後も力を入れていきたいと語った。
2006年 6月
4日
・セントレアと北欧を結ぶ初の直行便となるフィンランド航空の中部−ヘルシンキ線が4日就航し、記念のセレモニーが開かれた。
同日午前9時にほぼ満員の乗客を乗せて到着した第1便は、ムーミンを描いた特別塗装のMD−11機を使用。セレモニーにはムーミンの着ぐるみも登場した。午前11時過ぎにほぼ満席の乗客を乗せてセントレアからの初便が離陸した。中部−ヘルシンキ線は週3便の運航で、セントレアからはフランクフルト、パリに次いで3路線目のヨーロッパ便となる。
フィンランド航空のヘンリック・アルレ上級副社長はセレモニーの会場で、中部−ヘルシンキ線は他のヨーロッパ路線よりも2時間早く到着し、ヨーロッパ各都市への乗り継ぎも大変便利。来年には週4便に増やす方針と述べた。
2006年 6月
2日
・セントレアと中東のドバイを結ぶエミレーツ航空の直行便が1日就航した。午後5時40分に初便であるEK314便が到着。約50人の旅客らとともに搭乗してきたエミレーツ航空のシェイク・アハメッド会長兼CEO(最高経営責任者)を、空港会社の平野幸久社長が搭乗橋で出迎え、搭乗ゲート前でテープカットして就航を祝った。
セントレアからの初便であるEK315便には約230人が搭乗、午後11時過ぎに出発した。同路線は日本航空との共同運航で、6月1日から8月
31日まではB777−200ERを使用し、9月からは同社が誇る最新のA340−500になる予定。エミレーツ航空によると中部−ドバイ線の平均搭乗率は75%を見込んでいるという。
エミレーツ航空は滑走路延長による増枠を機に、2010年頃成田空港への乗り入れを検討しているが、成田就航後も関西、中部、成田の3路線を運航することを断言した。また、「2009年頃には、乗り入れ路線を増やせるよう、日本の当局と話していきたい」と語り、さらなる路線拡充にも意欲を示した。
2006年
5月29日
・フィリピン航空は現在週4便で運航している中部−マニラ線を、年内を目途に増便する計画であることを明らかにした。フィリピン航空は日本とフィリピンの航空交渉で得た、エアバスA320相当で週7便を運航する枠を使い、機材をA330に大型化して週4便を運航している。
2006年1月14日から中部−クラスノヤルスク−フランクフルト−モスクワ線を週2便で開設しているボルガドニーパ航空系のカーゴ会社であるエアブリッジ・カーゴは、2006年
7月
から新たに中部−香港−ノボシビルスク−フランクフルト線と、中部−香港−クラスノヤルスク−フランクフルト線を開設する。運航日はそれぞれ毎週木曜と日曜の予定。
2006年
5月26日
・中部国際空港会社は5月25日に発表した「グループ中期経営戦略」で、当初は開港後10〜15年かかると想定していた累積損失を2009年度までに解消する方針を明らかにした。開港初年度の単年度黒字に続き2007年3月期決算でも純利益を1億円見込むとしている。
また、2009年度の達成目標として、国際線週450便(2005年度実績360便)、旅客数1,330万人(同1,165万人)、国際貨物取扱量50万トン(同23万トン)などを掲げた。同会見場で平野社長は、中部経済連合会が建設を提言している「第2滑走路」の必要性について、「1時間あたりの発着便数が30便に達するようなピークが2〜3時間も続くような状態が見えてくれば考えることになる」と述べた。
2006年
5月16日
・台湾のチャイナエアライン(中華航空公司)は中部−高雄線を2006年7月2日から運航すると発表した。中部−高雄線は毎週水日の週2便で、使用機材はB737−800となっている。フライトスケジュールは高雄発のCI152便が、高雄8:20発−12:25中部着、折り返しの中部発CI153便が、中部13:
25発−15:45高雄着となっている。
ガルーダ・インドネシア航空は週3便の中部−デンパサール線のうち、毎週火土の2便をジャカルタまで延長した。残りの木曜便については、デンパサールで関西からの便に接続してジャカルタまで行くことができる。到着便についても毎週月金発便がジャカルタ発デンパサール経由便となっている。
2006年
5月15日
・JALとフィンランド航空は、2006年6月4日から新規就航するフィンランド航空の中部−ヘルシンキ線に接続する中部−札幌線と中部−福岡線をそれぞれコードシェアすることを発表した。JALとフィンランド航空は2005年12月からコードシェアを実施しており、今回はこの提携を拡大することで合意した。
コードシェアされる便名は次のとおり。中部−札幌便:JL3107/AY6869、札幌−中部便:JL3100/AY6870、中部−福岡便:JL3207/AY6867
、福岡−中部便:JL3200/AY6868。運航日はいずれも中部−ヘルシンキ線の運航日に合わせて、毎週火木日となっている。
2006年
5月11日
・台湾のエバー航空は中部−台北線を2006年7月10日から運航すると発表した。それによると、中部−台北線は毎週月火水金土の週5便で、使用機材はA330−200となっている。フライトスケジュールは台北発のBR2126便が、台北8:45発−12:00中部着、折り返しの中部発BR2125便が、中部13:00発−15:00台北着となっている。
2006年 5月
9日
・JALとエミレーツ航空は2006年6月1日に新規就航するエミレーツ航空の中部−ドバイ線と、接続する中部−札幌線、中部−福岡線をコードシェアすることを発表した。両社はすでに関西−ドバイ線と接続する羽田、札幌、福岡線のコードシェアを実施しており、今回はこの提携を拡大することで合意した。
コードシェアされる便名は次のとおり。中部−ドバイ便:EK315/JL5097、ドバイ−中部便:EK314/JL5098、中部−札幌便:JL3117/EK6271、札幌−中部便:JL3120/EK6270、中部−福岡便:JL3229/EK6275、福岡−中部便:JL3224/EK6274。
2006年
4月28日
・中部国際空港会社の平野幸久社長は27日の記者会見で、国内線利用者の増加策として、現在セントレアに乗り入れていない北九州、高知などに新規路線を誘致する考えを明らかにした。平野社長は、福岡、札幌など基幹路線で利用促進キャンペーンを進めると同時に、北九州−羽田便を運航するスターフライヤーなど数社に接触し、新規路線開設を要請した。また、伊丹への就航便数が多い高知空港への路線開設を航空各社に働きかける。
2006年
4月27日
・マレーシア航空は業績悪化の影響から、日本路線の見直しを行う。セントレア関連では中部−クアラルンプール線を現在の週5便から週4便に減便する。運休になるのはセントレアを月曜に発着する便で、2006年5月15日から実施される。
2006年
4月18日
・2006年4月に日本航空名古屋支店長に着任した加藤高弘氏は読売新聞のインタビューに応じ、中部国際空港からアメリカ本土には貨物便はあるが旅客便がない。ビジネス客に要望の強いロサンゼルス線などのアメリカ本土路線の開設を在任中に果たしたいという考えを明らかにした。
中部地方の旅客需要については、昨年2月に就航させたパリ便が観光オフシーズンの今年2月に搭乗率が70%を切ってしまったが年間平均では順調なことや、
トヨタ自動車の海外部門移転などビジネスチャンスがあるほか、路線や便数が多い成田空港に流れている中部地域の旅客もまだ多いことを挙げた。しかし、本社に新たな路線開設を決断させるためには、新規就航が収支に見合うものであることをきちっと把握し、アピールすることが大切と考えていると述べた。
2006年
4月11日
・オーストラリアのカンタス航空は同社のグループの国際線ネットワークを再編成すると発表した。それによると、カンタス航空の完全子会社であるオーストラリア航空を2006年7月以降休止し、カンタス航空と低コスト運航会社のジェットスターの2社に区分される。セントレア関連では、現在オースラリア航空が運航している中部−ケアンズ(一部シドニー)線を、7月1日以降はカンタス航空が引き継ぎ運航する予定。
2006年 4月
5日
・愛知県が企業誘致を進めるセントレア対岸に、パルコやイオンなど4社が名乗りをあげていることがわかった。この地域は東海地区最大規模の商業ゾーンを目指しており、ショッピングセンターやシネマコンプレップス、海鮮市場などを組み合わせた複合商業施設を想定している。今後は、4社に事業提案書を求め、有識者などで構成する「りんくう常滑駅北街区事業者選定委員会」で審査し、今年6月中旬に1社に決定する計画。
2006年 4月
2日
・台湾のエバー航空は、7月1日から中部−台北線を就航することプレスリリースした。
それによると運航便数は週5便で、機種はA330−200を使用する。
現在政府認可申請中。これが実現すると、中部−台北線は航空6社が週40便を運航する超激戦区となる。
2006年 4月
1日
・メキシコの航空大手、アエロメヒコの幹部は30日、7月1日から中部−メキシコ・シティ間に直行便を就航する計画を明らかにした。
それによると、直行便は週2便で、使用機種はB777−200ERの予定とのこと。
2006年
3月31日
・エミレーツ航空のゲイス・アル・ゲイス取締役上級副社長ら3人が名古屋市内のホテルで会見し、6月1日から新規就航する中部−ドバイ線の初年度搭乗率を75%、貨物輸送量を1日30トン見込んでいることを明らかにした。「元気ナゴヤ」の好調な貨物輸送需要にも期待しており、将来的には貨物専用機を投入する可能性もあることも表明した。
同氏は中部を選んだ理由として、好調な経済を背景にした製造業の貨物需要やビジネス客の潜在力、札幌・福岡などの国内主要都市からの乗継客を見込めるとし、JALとの国内線共同運航の実施や、成田−名古屋連絡便を利用した成田からの乗継需要も見込んでいるとした。
2006年
3月30日
・中部国際空港は国内線と国際線の乗り継ぎ需要を拡大するため、JALのホノルル線・バンコク線、ANAの上海線・台北線、ユナイテッド航空のサンフランシスコ線、ルフトハンザ航空のフランクフルト線の6路線を「乗り継ぎ重点路線」に指定、セントレアで接続可能な国内線の運航地である札幌・仙台・福岡などからの座席確保の調整を行うほか、各地からのツアー商品を設定するため地元旅行会社とも連携し、空港会社から専属のスタッフを派遣する。これにより、現在国際線旅客の5.8%にしかすぎない国内線からの乗継客を、目標の10%まで引き上げるのが狙い。
2006年
3月25日
・大韓航空は3月23日に日本線夏期スケジュールの増便・機材大型化などについて発表した。韓国政府による運輸権配分が完了し、大韓航空は22路線週368便(JALとの共同運航便含む)から24路線週478便へと座席供給量が約30%増加した。
セントレア関連では、中部−済州線が現行週3便から週5便へ2便増(使用機種はA300−600)となるほか、
中部−ソウル線の機材もKE751,752便が現行B777からB747へ、KE757,758便が現行B737からA330へそれぞれ大型化される。
2006年
3月24日
・日本と台湾との間には国交がないため通常政府間交渉で決定される就航枠等の航空交渉を、民間協会である(財)交流協会と亜東関係協会との間で実施し、台湾側の2社目の参入を含め輸送力の増加などで合意した。同様に日本側からも、台湾側からと同等の輸送力の増加が認められた。セントレア関連では、台湾側から現在の中華航空(チャイナエアライン)に加え長栄航空(エバー航空)の新規参入と、台湾側から週7便の増便が可能となった。
2006年
3月16日
・オランダのディック・ヤン・コップ駐大阪・神戸総領事が着任あいさつのため愛知県公館を訪れ、アメリカ航空テロ事件の影響で2002年から長期運休しているKLMオランダ航空の中部−アムステルダム線について、早ければ2007年初めに再開されるのではないかとの見通しを明らかにした。
再開後の同便は札幌を経由せずアムステルダムまでの直行便となるもようで、中部−アムステルダム間を10時間か11時間で結ぶことができるとしている。同領事はこの席で、オランダ企業の日本への関心が高まっており、日本企業のヨーロッパへの進出先もイギリスとオランダが多いと同便再開の必要性を示した。
2006年
3月15日
・ANAとアシアナ航空は、すでに実施している旅客便のコードシェアに加え、日本−韓国間の両社が運航するすべての貨物便についてもコードシェアの対象を拡大することで合意した。これにより、中部−ソウル間もANAが運航する週2便と、アシアナ航空が運航する週1便の計週3便すべての貨物便がコードシェア便となる。
2006年
3月13日
・JALと大韓航空が日本−韓国間でコードシェアを大幅拡大することになり、中部−ソウル間も双方が運航する計3便すべてがコードシェア便となる。これによりセントレア発着のJAL便と大韓航空便は、大韓航空が運航する済州便以外はすべてコードシェア便となる。
2006年3月26日から始まる夏ダイヤで実施される。
2006年 1月31日
・ニュージーランド航空は、中部−オークランド線を冬ダイヤの終わる2006年3月25日限りで運休することを明らかにした。燃料費の高騰による収益の悪化に加え、中部地方からニュージーランドへの旅行客が減っているために決定した。ニュージーランド航空は1991年に名古屋−ナンディ−オークランド間に定期便を開設。以後日本航空とのコードシェアを行うなどして、セントレアに移転後も週3便を運航していた。
2006年
1月28日
・ANAは2006年10月からセントレア発シカゴ行きの貨物便を就航する。中部−シカゴ線はANAのセントレア発着貨物路線として初の北米便となる。往路は週4便、復路は週2便の運航で、貨物専用機B767−300Fを使用し途中アンカレッジを経由する。
2006年
1月22日
・ANAはセントレア開港1周年を記念して、
2006年2月18日(土)に自社の国内線定期便に2機のポケモンジェットを運航する。フライトスケジュールはB747−400Dを使用するのが沖縄から飛来するNH304便(沖縄12:10発−14:00中部着)と、札幌行きのNH709便(中部14:45発−16:25札幌着)、B767−300を使用するのが札幌から飛来するNH708便(札幌12:15発−14:05中部着)と、沖縄行NH307便(中部15:10発−17:35那覇着)となっている。両便に遅れが発生しなければ、セントレアで2機のポケモンジェットが並ぶ姿が見られる。
2006年
1月15日
・ANAは
2006年2月14日に貨物専用機B767−300Fの3号機を導入することにより、セントレア発の貨物便を拡張する。新規就航するのは
中部−バンコク線と中部−台北線。また今回全体にわたりスケジュール変更も実施され、中部−青島線は運休となる。
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